JP3950625B2 - 受光位置検出装置、座標入力装置および座標入出力装置 - Google Patents

受光位置検出装置、座標入力装置および座標入出力装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受光位置検出装置,座標入力装置および座標入出力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、座標入力装置としては、大型表示装置の画面に対して指示具を操作することにより、その画面表面上の2次元位置座標を入力し、その結果として、外部接続されたCPUに対し、図形や、文字の入力あるいはシステムを制御するためのコマンドを入力する装置、もしくは3次元空間のなかで指示具を操作することにより、その3次元位置座標を入力し、その結果として、3次元的運動の軌跡、物の存在情報の入力あるいはシステムを制御するためのコマンドを入力する装置が知られている。
【0003】
詳しくは、大型表示装置用座標入力装置としては、例えばCCDエリアセンサやリニアセンサを用いて画面上の光スポットを撮像し、そのセンサ面上においてその光スポットの結像する位置を、出力信号より求めることにより画面上の二次元座標を求めるもの、あるいは、例えば複数の位置検出素子(スポットの位置に対応したアナログ出力電圧が得られるデバイス)を用い、それらのアナログ電圧出力の大きさ、あるいはその比率によって、画面上の二次元座標位置を求めるものなどが知られている。
【0004】
一方、3次元座標入力装置の分野においては、次のようなものが知られている。
【0005】
1)多関節メカによって支持されるところのセンサ等を用いて、その機械的接触,機械的変形,力学的加速度等により3次元的動きないし位置を検知するもの。
【0006】
2)ジョイスティツクなどの2次元的入力作業の複合によって3次元入力が成り立つもの。
【0007】
3)ステレオ画像を、可視光または赤外線に感度のある複数のビデオカメラによって取得し、これを計算処理して3次元入力情報を求めるもの。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
一般にこの種の、光を用いた座標入力装置においては、以下の3つ課題をいかに達成しているかが重要である。
【0009】
第一の課題は、高精度な座標値作成や安定した動作に対する弊害となる外乱光に関して、その影響をいかに排除できているかである。
【0010】
近年、ディスプレイの表示方式の多様化、無線通信手段としての赤外線の利用の一般化、赤外線を用いたリモコン機器の普及などにより、座標入力機器のおかれている環境において、多くの赤外線が存在している。そのような中にあって、強力な外乱光除去手段が求められる。
【0011】
第二の課題は、受光可能な光のダイナミックレンジがいかに広いかである。一般に、ユーザが指示具によって光を照射することにより入力するタイプの座標入力装置においては、その指示具の扱いかた次第で(具体的には指示具の位置,向き,移動スピード等)照射される光の量は大幅に変化する。また指示具の電源に電池を用いる場合、その残量によって、照射される光の量は大幅に異なる。従って、この種の座標入力装置においてはダイナミックレンジの広い受光手段が求められる。
【0012】
ところが、従来のこの種の装置として、例えば、CCDエリアセンサやリニアセンサを用いて画面上あるいは3次元空間中の光スポットを撮像し、そのセンサ上においてその光スポットの結像する位置を、出力信号より求めることにより画面上の二次元座標、あるいは作業空間内の3次元位置を求めるタイプの装置においては、外乱光を除去する手段として、特定の波長帯域の光のみを通過させる光学フィルタを具える程度である。また、照射光量の変動に対する追従手段はないに等しい。すなわちダイナミックレンジが狭い。
【0013】
また、従来のこの種の装置として、例えば、複数の位置検出素子(スポットの位置に対応したアナログ出力電圧が得られるデバイス)を用い、それらのアナログ電圧出力の大きさ、あるいはその比率によって、画面上の二次元座標位置、あるいは作業空間内の3次元位置を求めるタイプのものにおいては、外乱光を除去する手段として、前記従来例と同様に、特定の波長帯域の光を通過させるフィルタを具える程度であり、また、受光信号のレベルを座標情報そのものとして検知する手段を用いるので、照射光量の変動に対する追従手段はないに等しい。
【0014】
本発明は、ここまで説明した課題を解決すべく検討している後述の"関連発明"において、更にダイナミックレンジを拡大する新しい手法を提案するものである。
【0015】
すなわち、本発明は、ダイナミックレンジの広い、受光位置検出装置,座標入力装置,座標入出力装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明では、受光位置検出装置を次の(1)〜(5)のとおりに構成し、座標入力装置を次の(6)のとおりに構成し、座標入出力装置を次の(7)のとおりに構成する。
【0017】
(1)点滅する光を受光するラインセンサと、このラインセンサの各セル毎に、セルから信号を入力し、前記点滅する光の点灯1回あたりの出力信号が各検出周期毎に、前記点滅の回数経過にしたがい増大するように処理する信号処理制御手段と、前記出力信号のうち最も大きい出力信号を生成したセルの位置を受光位置と判定する判定手段とを備えた受光位置検出装置であって、
前記信号処理制御手段は、前記光の点滅周期にほぼ等しい一定周期で繰り返す電子シャッタを構成し、該電子シャッタの1周期の前半の期間は第一の電子シャッタ期間、その後半の期間は第二の電子シャッタ期間として、動作するよう構成され、前記光の点滅における点灯期間と前記第一の電子シャッタ期間の重複部分の期間における前記ラインセンサのセルからの信号と該点灯期間と前記第二の電子シャッタ期間の重複部分の期間における前記ラインセンサのセルからの信号との差に基づいて前記出力信号を形成する受光位置検出装置。
【0018】
(2)前記(1)記載の受光位置検出装置において、前記信号処理制御手段の出力信号を監視し、前記出力信号が所定値に達したとき、前記信号処理制御手段における信号増大処理を停止させる制御手段を備えた受光位置検出装置。
【0019】
(3)前記(1)また(2)記載の受光位置検出装置において、前記ラインセンサと前記信号処理制御手段をリングCCDにより構成した受光位置検出装置。
【0020】
(4)前記(1)記載の受光位置検出装置において、前記各検出周期における前記光の最大点滅回数以下でかつ該最大点滅回数の1/2の回数以上の点滅回数にて、前記点滅における点灯期間と前記第一の電子シャッタ期間が一致するように前記電子シャッタの周波数を設定する受光位置検出装置。
【0021】
(5)前記(1)記載の受光位置検出装置において、前記各検出周期における、前記点滅光の一回目の点滅における点灯期間と前記第一の電子シャッタの期間の重複部分の期間の長さから前記点滅光の一回目の点滅における点灯期間と前記第二の電子シャッタの期間の重複部分の期間の長さ差し引いた長さが前記点灯時間の長さの1/10以下になるようにした受光検出装置。
【0022】
(6)点滅する発光源の位置を、請求項1ないし5のいずれかに記載の受光位置検出装置により検出し、座標に変換する座標入力装置。
【0023】
(7)前記(6)記載の座標入力装置と、この座標入力装置により入力した座標を表示する表示装置とを備えた座標入出力装置。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を座標入力装置の実施例により詳しく説明する。本発明は、座標入力装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて、受光位置検出装置の形で実施することができる。
【0028】
【実施例】
(実施例1)
本発明は、前述の関連発明を基礎とするものなので、まずこの関連発明の説明を行った上で、これを踏まえて実施例1である"座標入力装置"の説明を行う。なお、本実施例装置は、座標を算出すると共に、算出した座標位置を表示装置に出力し、座標位置を表示しているので、座標入出力装置ということもできる。
【0029】
関連発明は、発光源である指示具を作業空間内において適切な方向に向ける、あるいは、指示具によって座標入力画面の所定位置を指示することにより、指示具より受光ユニットに照射される光を複数の座標検出器によって検出することにより、作業空間内における3次元位置信号を生成する、あるいは前記座標入力画面に対応した座標出力信号を生成する座標入力装置に関するものである。
【0030】
従って、この関連発明は、主として以下の要素によって構成される。すなわち、前記光スポットの元になる発光およびその制御手段を備える指示具、前記指示具から放射される光を検知し電気信号を生成する座標検出部、前記指示具から照射される光を前記座標検出部のセンサ上に結像させる光学系、前記座標検出部を制御する制御部、前記座標検出部から得られる電気信号から、作業空間内の3次元位置あるいは座標表示画面に対応した座標を計算する演算処理部等により構成される。
【0031】
この関連発明においては、座標検出部の受光手段において、第1の受光センサでとして、ラインセンサを、第二の受光センサとして、単画素のセンサを備える。
【0032】
ここで第1の受光センサであるラインセンサは複数であり、例えば1つはX軸方向の座標検出用、もう一つはY軸方向の座標検出用というように一自由度あたり少なくとも一つのセンサユニットを備え、指示具から照射される光の、夫々の自由度における入射角度を検知する。
【0033】
一方、第二の受光センサは単画素であり、もっぱら指示具から照射される光の時間軸情報すなわち時系列方向の変化を検知するために備える。従って、基本的には一個で構成されるが、より大きい感度を必要とする時には複数個利用する。
【0034】
<リングCCDの使用>
関連発明においては、その主たる特徴として、前記ラインセンサとしてリングCCDを用いる(詳細は後述)。
【0035】
このリングCCDは、外部より制御される電子シャッタ機能をもつ。関連発明においては、発光素子において所定の周波数にて点滅する赤外光を発光させ、これに前記電子シャッタ機能を同期させることにより、外乱光の抑圧(外乱光による影響の排除)を行なっている。またこのリングCCDは、循環型の電荷転送経路をもち、光電変換部で発生した電荷は、前記循環型電荷転送経路に、直接、あるいはライン型転送路を介して転送され、さらにこれを循環するごとに、新たに同様に電荷を逐次追加蓄積してゆく機能をもつ。また、逐次追加蓄積しつつ循環する状態と、逐次追加蓄積せずに循環のみ行うという状態を外部制御で切り替える機能があり、関連発明では、指示具から照射される光量に応じて、この切り替え制御を適応的に行う事により、例えばレベルの小さい光を受光する場合は多数回蓄積し、また、例えばレベルの大きい光を受光するときは少数回蓄積するという制御を行うことにより広い受光ダイナミックレンジをもつことを実現している。
【0036】
さらには、循環型電荷転送経路の任意のセルにおいて所定の電荷量を超えた電荷が蓄積された場合、循環型電荷転送経路上の全てのセルから一定の電荷量を差し引くという機能を持つ。この動作をスキム動作といい、転送経路の飽和を防止する。
【0037】
<第二の受光センサ>
関連発明のもう一つの特徴は、第二の受光センサを具えることである。本センサは、単画素の受光センサである。前記リングCCDは、指示具から発せられる赤外線の位置情報(正確には入射方向の情報)を検知するものであるが、これに対し第2の受光センサは、指示具から発せられる赤外線の時系列情報を捕らえるものである。ここで言う時系列情報とは、点滅のタイミングとしての時間軸情報と、点滅信号に重畳される付帯信号である。またこの付帯信号は指示具上のスイッチにより入力される情報である。
【0038】
関連発明では、前記点滅信号を点滅周波数より十分高い所定の周波数(例えば数100キロヘルツ)で変調し、また第二の受光素子の増幅回路において前記変調周波数と同一の周波数で急峻な共振特性を持たせることにより外乱光によるノイズの少ない信号として抽出することができる。
【0039】
また指示具上のスイッチによって入力される付帯情報は、この変調のしかたを変化させることにより伝送している。この第2の受光センサで得られるところの時系列信号をもとに点滅のタイミングを捕らえ、これをトリガとして所定のタイミングシーケンスでリングCCDを制御することにより、前記リングCCDの電子シャッタを前記点滅信号に同期させている。これにより関連発明では、指示具と本体のワイヤレス化を実現している。
【0040】
関連発明においては、前記点滅タイミングと前記電子シャッタタイミングは同期されていてそれらは互いに同一周波数、同一位相の関係にある。
【0041】
従って、一回の点滅で前記ラインセンサにおける露光時間は常に一定である。すなわち、一回の座標サンプリングで最大n回点滅する場合最大露光回数はn、最小露光回数は1となり、その場合のダイナミックレンジ DRANGE=n である。
【0042】
実際の形態においても座標サンプリング速度,点滅周波数を考慮すると、nは大きくても200回程度である、すなわちDRANGEは高々200程度である。
【0043】
ところが、実際に関連発明のような座標入力装置を構成する場合、指示具の傾け方,位置,距離等、使い方次第では光の照射量のダイナミックレンジはこれを大幅に越えることがある。とくに指示具を受光部のすぐ近くまで持ってゆくと受光部が飽和する場合がある。これらの場合にはシステムが停止するか座標精度が著しく低下する。
【0044】
本発明においては、特にこの点を改善するもので、かつシステムのわずかな変更で実施できる手法を提案するものである。
【0045】
一般にダイナミックレンジを拡大するには、最大感度を大きくするか、最小感度を小さくするかである。最小感度を小さくする場合には全体の感度あるいは発光側の発光強度を上げる必要がある。
【0046】
本発明においては、後者の最小感度を小さくするという手法によってダイナミックレンジを拡大する。
【0047】
このための手法として、まず第1に考えられるのは、前記関連発明の点滅周波数および電子シャッタ周波数を高くして点滅一回あたりの露光時間を小さくすることである。
【0048】
例えば、点滅周波数を5倍にして一回あたりの露光時間を1/5にし、かつ最大サンプリング周期を一定とすれば、最小露光時間は1/5となり、すなわちDRANGEは5倍となる。
【0049】
しかしながら、この点滅周波数はCCDの感度特性、あるいは外乱抑圧効果等を考慮して慎重に決められるものであり、DRANGE向上のみを優先して決定することはできない。
【0050】
このような事情に鑑み、本発明では、1座標サンプリング(1座標検出期間)の先頭部分において、点灯時間と電子シャッタの位相を大幅にずらすことにより1座標サンプリングの先頭部分の一回点灯あたりの有効露光時間を短くし、なおかつ、点滅回数を数えてゆくほどに位相のずれが少なくなり、1座標サンプリング終了点にいたる少し手前においては点滅と電子シャッタの位相が一致しそこでは一回あたり露光量最大が得られるようにするという手法を採用する。
【0051】
実際には、1座標サンプリングの先頭部で前記点滅と前記電子シャッタに所定の位相差を与え、かつ1座標サンプリング終了点にいたる少し手前で該点滅と該電子シャッタの位相が一致するように、該点滅の周波数と該電子シャッタの周波数をわずかにずらすことにより、前述のような時間関係を実現する。
【0052】
このようにすると、受光部の最大感度はそのままで、最小感度が数十分の一となり、すなわち、関連発明に対し数十倍のダイナミックレンジを得ることができる。
【0053】
以下、実施例1である"座標入力装置"を前述の関連発明と対照して詳細に説明する。
【0054】
図1は実施例1の概観図であり、図2はその全体の構成を示すブロック図である。また、図22は指示具の構成を示すブロック図である。
【0055】
図1,図2,図22において、1は指示具、8は指示具1からの光を検出する受光ユニット、13は本体部、22は表示装置である。
【0056】
図3は、指示具1と、受光ユニット8における円筒レンズ,センサ等の位置関係を示す図である。
【0057】
本実施例は、赤外線を放射する指示具1と、この指示具1から放射される赤外線を受光し電気信号ないしデータ列に変換する受光ユニット8と、この受光ユニット8を制御しかつ前記受光ユニット8にて生成される電気信号ないしデータ列から指示具1の存在する3次元位置を計算し、この結果をホストコンピュータ20に送る本体部13と、前記ホストコンピュータ20からの画像を表示する表示装置22から構成されている。
【0058】
以下、各部の構成、動作を順を追って説明を行う。
【0059】
まず、発光側である指示具1は、図2、図22に示すように、光ビームを照射する発光素子6と、その発光パターンのもととなる、点滅信号作成回路3、SW情報に従って変調をかける変調回路4、IREDドライブ回路5から成る。ここで、スイッチ情報はスイッチ群2から入力される。
【0060】
受光部ユニット8は、図2,図3に示すように、ラインセンサX1,X2,Y(図3中9,10,11)及びそれらに赤外線を結像させるために組み合わせられるの円柱状レンズ(図3中23,24,25)からなる。さらに、これに加えて単画素のセンサT(図3中12)で構成される。
【0061】
ここで、前記ラインセンサX1,X2は夫々赤外線の入射角度のX軸方向の成分、同様にラインセンサYは入射角度のY軸方向の成分を検知するためのセンサである。
【0062】
ラインセンサX1,X2,YはいわゆるリングCCDである。これらから得られる信号(データ列)26は図4で示されるようなものであり、そのデータ列の重心位置(図4中、Aiで示す)が各ラインセンサ上の結像位置、すなわち入射角度を表すこととなる。
【0063】
また、描く信号(データ列)26はAD変換部16によってデジタル信号に変換され、さらにこのデジタル信号をもとにCPU18にて指示具1(正確には指示具1上の発光部)の3次元位置座標が算出されホストコンピュータ20に送られる。ここで、前記ラインセンサX1,X2,Yは、制御信号作成回路15によって作られるタイミングシーケンスによって制御される。
【0064】
一方、前記第二の受光素子であるTセンサ12はは単画素の光電変換素子である。この光電変換素子12は、指示具1より照射される光の時間軸情報を検知するためのものである。
【0065】
Tセンサ12で得られた信号(変調信号)は、波形処理回路14において、バンドパスフィルタにかけられ、全波整流,平滑化,2値化がなされて、信号"IR"となり制御信号作成回路15に送られる。
【0066】
制御信号作成回路15においては、図5,6に示すように、前記信号"IR"を所定の条件で判定する事により付帯情報(指示具1上スイッチ群の情報)を判別検知するとともに、"IR"の立ち下がりタイミング、あるいは立ち上がりタイミングを検知し、それを基準として、リセット信号"RESET"を作成する。さらに、これをトリガとしてタイミングシーケンスをスタートさせ、これが制御信号28として前記ラインセンサ9,10,11に送られる。
【0067】
このタイミングシーケンスは1ポイント分の3次元位置座標を取り込むごとに一回ずつ繰り返されるものであり、それに従って前記ラインセンサ9,10,11は制御される。
【0068】
以下、ブロックごとに説明を行う。
【0069】
<3次元位置座標の計算手段>
本実施例における三次元座標計算手段について説明する。
【0070】
まず、本実施例におけるラインセンサ,円筒レンズ,指示具発光部の概略位置関係を図3に示す。また、X1センサ9を例に、赤外線の入射方向θx,方向パラメータAx,円筒レンズ23,ラインセンサ9等の位置関係を図7に示す。図8にて、X,Y,Z軸の定義、及び位置ベクトルR(X,Y,Z),距離L等を定義する。
【0071】
図7に示すように、例えば、光源がXZ面内で中心軸より θxだけずれた方向にある場合、光線が結像する位置はラインセンサ9の中心よりAxだけずれたところとなる。
【0072】
この時、式(1)のような関係が成り立つ
Ax1=dxtan(θx1)………(1)
以下、Ax1をX1の方向パラメータと称する(同様にAx2をX2の、AyをYの夫々方向パラメータと称する)。
【0073】
さて、本実施例は、図3の配置図に示すように、赤外線発光部のセンサ部中央に対する指示具の相対位置を求めるものである。すなわち三次元位置ベクトルRを求める(RのX,Y,Z各成分を求める)というものである。
【0074】
以下、このR(X,Y,Z)を求めるための計算手順を説明する。まず図7を用いてθxとZを求める手順を説明する。本実施例においては同一面内X方向のラインセンサが2個ある(向かって右側を添え字1、左側を添え字2で表す)。X1センサとX2センサは距離Lを隔てて設置されている。それぞれにおいては図7と同様な関係がある。
【0075】
従って次のように書く事が出来る。
【0076】
Axl/d=tan(θx1)………(2)
Ax2/d=tan(θx2)………(3)
また、図7より、次式(4)が成り立つ
tan(θx)={tan(θx1)+tan(θx2)}/2 ………(4)
従って、Xの方向パラメータAxを
Ax≡{Axl+Ax2}/2………(5)
のように定義すると、次式(6)が成り立つ。
【0077】
tan(θx)=Ax/d ………(6)
すなわち、Ax1,Ax2が計測できればθxを求める事ができる。
【0078】
次にZを求める。
【0079】
図9に示す様にX方向センサ1とX方向センサ2は距離Lだけ隔てて設置されている。
【0080】
従って、次の関係が成り立つ
{X+(L/2)}/Z=tan(θx1)=Axl/d………(7)
{X−(L/2)}/Z=tan(θx2)=Ax2/d………(8)
従って、(7),(8)より
Z=(d×L)/{Axl−Ax2} ………(9)
すなわち、Axl、Ax2が計測できればZを求める事ができる。
【0081】
次に図8を用いてθyを求める手順を説明する。
式(2),(3)と同様に次の式が成り立つ
tan(θy)=Ay/d ………(10)
すなわちAyを計測できれば θyを求める事ができる。
【0082】
以上、ここまでで、式(6),(9),(10)により(θx,Z,θy)を求める事ができた
次に図9,10よりX、Y,Zには以下の関係がある。
【0083】
X=Z×tan(θx)………(11)
Y=Z×tan(θy)………(12)
すなわち(11),(12)より(X,Y)を求める事ができる。
【0084】
以上によりR(X,Y,Z)が求められたこととなる。
【0085】
ここまでの手順が本実施例における三次元座標計算手法である。
【0086】
<指示具(発光部)の発光について>
発光素子6のドライブ波形を図5,6の"LED_DRVE"に示す。指示具1の変調回路4においては、クロックを分周するなどして信号"LED_IRCLK"が作成される。
"LED_IRCLK"は指示具1上のLEDの点滅タイミングとなる信号であり、例えば1.25KHz(周期800μS)である。
【0087】
"LED_IR"は"LED_IRCLK"と同じ周期で、所定のデユーティを持った信号(例えばHiの期間が300μS)である。信号"LED_DRIVE"は実際に発光素子6をドライブする信号であり、変調信号は"LED−CLK"(例えば500KHz)を信号"LED−IR"でゲートしたものである。
【0088】
<波形処理回路>
次に波形処理部14の説明を行う。
【0089】
この部分の構成を図11に示す、第2の受光素子(Tセンサ)において、光電変換された光信号は増幅器31にて所定のレベルに増幅され、発光側の"LED_CLK"とほぼ同一周波数(例えば500KHz)の共振周波数を持つバンドパスフィルタ32を通過する。
【0090】
さらに検波回路33,平滑化回路34,2値化回路35を通過することにより信号"IR"となり制御信号作成回路15に送られる。
【0091】
バンドパスフィルタ32の出力信号"FILTER_OUT"を図5,6に示す。このようにして、発光側から送られた信号"LED_IR"は、受光側において、信号"IR"として再現される。ここで、"IR"はバンドパスフィルタ32,平滑化回路34の位相特性の影響で立ち上がり、立ち下がりとも若干の時間遅れが発生する(本実施例においては数μS程度である)。従って、"IR"は"LED_IR"に対して前記遅延を持つこととなる。
【0092】
<指示具上のSW群2の情報>
本実施例においては、指示具1に、図22に示すように、スイッチ群2が具わっている。これは例えばマウスの右ボタンないし左ボタン或いは、ペン(デジタイザ)のペンアップダウンスイッチなどに代表されるスイッチ入力に用いるが、他の用途に用いることもある。
【0093】
本実施例においては、指示具1の点滅信号の点灯期間を、前記点滅周波数より十分大きい周波数のキヤリヤによって全部または部分的に変調をかけるようにしている。
【0094】
このようにすると、ラインセンサX1,X2,Yによる受光と言う意味では前記点灯の全てが有効となり、また、受光センサTにおいては、前記変調をかけた部分のみが有効に検知される。従って、その変調をかけた部分のみ時間軸情報としての意味を持っこととなる。
【0095】
本実施例においては、前記スイッチ群2が押されていない場合には、図5に示す如く、常に前記変調をかけるようにし、これに対しスイッチ群2のある特定のスイッチが押された場合には、図6に示すごとく、一回おきに前記変調の有り無しを切り替えるように構成している。
【0096】
このようにすると、リングCCDから見ると、このどちらの場合の発光パターンも、いずれも同じ周期(T_blink)で点滅している信号として見える。一方、第二の受光素子Tセンサのフィルタ後の信号"IR"として見ると、スイッチが押されていないときは、前記同一の周期T_blinkで点滅しているように見え、前記スイッチが押されているときはT_blinkの2倍の周期で
点滅しているように見える。
【0097】
すなわち、このとき、リングCCDによる座標検出は、前記スイッチ群2のオン,オフどちらにおいても同等におこなわれ、かつ、スイッチ情報として、1ビット分の情報を付帯信号として通信する事ができる。
【0098】
<入射角度検出用リングCCDについて>
次に、本実施例で用いる循環蓄積型CCDすなわちリングCCDについて説明する。このリングCCDは、一種のラインセンサである。これが一般のラインセンサと大きく異なる点は、光電変換によって得られた電荷を転送する部分が循環型(リング状)になっていることである。
【0099】
この構成を図12,図13に示す。このリングCCDは、特開平8−233571公報などで示されるように、ライン状に並ぶn個の画素(セルともいう)からなる光電変換部と、リング状に並ぶm個のセルからなる循環型電荷転送経路と、前記循環型電荷転送経路の途中に接続される電圧読み出し部からなる。
【0100】
本実施例においては、図13のn=64,m=150のリングCCDを例に説明する。図14,図15を用いてリングCCDの電荷転送について説明する。図14は、図13のi番目の光電変換部から循環型電荷転送経路の2i−1,2i番目のまでの部分を示す。図15は図14中の各スイッチのタイミングを示す。
【0101】
光電変換部40において光電変換された電荷は、蓄積部41に蓄積される。次に、この電荷は、ホールド部aまたはホールド部bに転送される。またこの蓄積部41は、次の蓄積を行う前に残った電荷を一旦放電する。さらにホールド部aに転送された電荷は循環型転送部の2i番目に送され、同様に、ホールド部bに転送された電荷は2i−1番目に転送される。
【0102】
この部分の動きは図16の信号"IRCLK"を基本周期として行われる。なお、説明の都合上、図16の関連発明のシーケンスでまず説明し、その後、本実施例のシーケンス1,2により説明する。
【0103】
"IRCLK"の周期は例えば1.25KHzであり、前記"LED_IRCLK"と等しい値に選ばれる。
【0104】
"IRCLK"はCCDの電荷転送パルスをm分周(例えば150分周)したものである。
【0105】
本実施例における電子シャッタの役割,機能は、この部分が実現している。実際、信号"IRCLK"は一周期で2回電子シャッタ機能をONしている。
【0106】
一回(HIの部分)はLEDが点灯している時の光を取り込むものためので、もう一回(LOWの部分)はLEDが点灯していない時の光を取り込むためのものである。
【0107】
以下順を追って説明する。図15中のハッチング部分が一組の電子シャッタ動作(電子シャッタONの1セット分、すなわち2回分)に相当する。
【0108】
電子シャッタ機能について順を追って説明する。まず、Cのタイミングで蓄積部41の電荷がSWlによってクリアされる、次にAのタイミングの間、光電変換部40で発生した電流は蓄積部41に蓄積され、EのタイミングでSW2_1がONしホールド部aに転送される。同様に、Dのタイミングで蓄積部41の電荷がSWlによってクリアされ、Bのタイミングの間、光電変換部40で発生した電流は蓄積部41に蓄積され、FのタイミングでSW2_2がONしホールド部bに転送される。
【0109】
ホールドa,bにホールドされている電荷はGのタイミングで同時にそれぞれ転送部の2i番目,2i−1番目のセルに転送される。
【0110】
関連発明においては、信号"IRCLK"と前記"LED_IRCLK"を同期させることにより、図15のAの部分で指示具1側のLEDが発光し、Bの部分では発光しないという時間関係をつくる。
【0111】
このようにするとホールド部aには発光時の電荷、ホールド部bには非発光時の電荷がホールドされ、その結果、転送部の2i番目のセルには発光時の電荷、2i−1番目のセルには非発光時の電荷が転送される。また、A,B,C,D,E,F,Gのタイミングで示される動作は全画素に対して同時に実行される。
【0112】
次に、循環型電荷転送経路部分の動作について説明する、循環型電荷転送経路は図13に示すように"IRCLK"1周期分で一循するようになっている。従って、例えば2i−1番目,2i番目のセルにある電荷は"IRCLK"1周期ごとにそれぞれ同じセルに戻って来る。そしてその都度、それぞれホールド部a,bに新たにホールドされている電荷が、追加蓄積される。
【0113】
本実施例においては、循環型電荷転送経路は150セル(m=150)で構成されている。従ってこの循環型電荷転送経路部の転送クロック"CCD_SP"の周波数は"IRCLK"の150倍である。
【0114】
また、循環型電荷転送経路部51にはその経路の途中に信号読み出し部52が具わっている。ここにおいては、循環型電荷転送経路部51を通過する電荷を非破壊で、電圧値に変換し読み出すことができる。さらに、隣接した2つのセルの電圧値の差分を読み出すこともできる。従って、例えば前記2i−1番目、と2i番目のセルにおいてホールド部より転送された電荷の値の差を読み出すことができる。
【0115】
関連発明においては、この機能により、指示具1が発光しているときと、発光していないときの蓄積電荷の差分の電荷に相当する電圧信号を読み出すことができる。これにより、少なくとも点滅より十分低い周波数成分における外乱光の影響は排除される。
【0116】
前記信号読み出し部52から読み出される信号は、実際に循環型電荷転送経路部にならんでいる順番と同じ時間的順番で読み出される。図4はこの様子を示したものである。n番目の画素から1番目の画素の順に電圧値が読み出されている。ここで、i番目の近傍のレベルが高いのは、照射された光がセンサ画素アレイのi番目あたりに結像していることを示す。すなわち図4のAiの値を、X1,X2,Yセンサの夫々に関して計算で求めることにより、X1,X2,Yセンサの検出する赤外光の入射角のもととなるパラメータを求める事ができる。
【0117】
<リングCCDの外部制御>
次に、リングCCDの制御について説明する。本実施例において、リングCCDは、制御信号作成回路15によって作られたタイミングシーケンスによって1ポイント分の座標データを取り込むごとに繰り返し制御される。
【0118】
まず、関連発明のタイミングシーケンスを図16,図17により説明する。
図16において[]付きで示されているのはリングCCD内部で生成される信号である。それ以外は外部からCCDに与えられる信号である。
【0119】
リングCCDは信号"CCD_RESET"を与えると、これをトリガとして"CCD_SP"、"IRCLK"を生成する。"CCD_SP"は前述のとおり循環型電荷転送経路の転送クロックである。"IRCLK"は、前述のとおり一回の電子シャッタ機能を実現するための基準である。
また、"IRCLK"は電荷を光電変換部から循環型電荷転送経路に転送する動作の基準でもある。
【0120】
次に順を追って図16のタイミングシーケンスを説明する。まず、外部より"IRCLK"に同期した形で"LOOP_CLR"が与えられる。この信号により循環型電荷転送経路に残留している電荷がクリアされる。その後"IRCLK"にともなって循環するごとに順次電荷が追加蓄積され、その都度、図16中V_OUT(X)に示すように、読み出し波形は次第に大きいものとなる。
【0121】
この読み出し波形のレベルは制御信号作成回路15によって常時監視されており、このレベルがある一定の値に到達したところで(図17のS14参照、以下同様)、信号"CCD_READ"がHiとなる。リングCCDは"CCD−READ"がLoの間は蓄積を続け、"CCD_READ"がHiになると蓄積を停止し、循環動作のみを行う。
【0122】
循環動作のみ行っているときはV−OUT(X)信号の波形は、不変となる。その後、所定の時間がくると"AD_READ"がHiとなりこれに伴って、V_OUT(X)は読み出され、AD変換部16を介してCPUに読み込まれ、座表計算がなされる(S15)。
【0123】
ここで、前述のとおり"CCD_READ"はV_OUT(X)が一定値になるとLoからHIに変わり電荷の追加蓄積を停止する。従って、信号レベルが大きいとき(照射される光のレベルが大きいとき)"CCD_READ"がLoからHIに変わる時間は早く、短時間のみ追加蓄積される。一方、信号レベルが小さいとき(照射される光のレベルが小さいとき)は、前記タイミングは遅く、長い時間追加蓄積される。このようなしくみになっているので、光の入射強度の大小に対して、実際に取り込まれる波形のレベルは、比較的一定レベルの波形となる。
【0124】
このことは、関連発明が"広いレンジのレベルの光に対応する“ということに他ならない。
【0125】
本明細書においては、ここに示したしくみを「蓄積回数制御によるダイナミックレンジの拡大」という。
【0126】
本発明は、関連発明に対し、この「蓄積回数制御によるダイナミックレンジの拡大」の機能をさらに強化したものである。
【0127】
<点滅と電子シャッタ機能の同期手段について>
次に指示具1上の発光部の点滅とリングCCDの電子シャッタの同期手段について説明する。
【0128】
関連発明においては、指示具1の発光("LED−DRIVE")の周波数は、受光側のリングCCDの電子シャッタの繰り返し周波数(電子シャッタ2回ONで一周期)と同じ値が選ばれている。例えば1.25KHzである。
【0129】
ここで、図16で示すようにCCDのタイミングシーケンスは"CCD_RESET"でスタートするよう構成れているが、特に、CCDで生成される"IRCLK"は、"CCD−RESET"立ち下がりと同時に開始するよう予め構成されている。従って"CCD_RESET"のタイミングを制御することにより、"IRCLK"のタイミング(位相)を制御することができる。
【0130】
詳しくは、指示具1の発光を第二の受光センサ12で検知した信号を、波形処理部14を経ることにより得られた信号"IR"に対し所定の時間Tl(例えば450μS)だけ遅延させた時点で"CCD_RESET"が立ち下がるようにタイミングを設定することにより少なくとも"CCD−RESET"の直後において"IRCLK"と"LED_IR"ないしは"IR"の位相をあわせることができる。このことは、指示具の点滅とリングCCDの電子シャッタの位相をあわせることに等しい。
【0131】
ここで、"CCD_RESET"による位相あわせとタイミングシーケンスの関係を、図17のフローチャートで示す。同期手段は、タイミングシーケンスが始まる直前でTlだけ時間調整することにより、その時点で"IRCLK"と"LED_IR"の位相をあわせ、その後1ポイント分の期間は(すなわちタイミングシーケンス一回分の間)"IRCLK“と"LED_IR"をそれぞれフリーランさせる。さらに、そのタイミングシーケンスが終わると、再びCCD_RSET"の立ち下がり検知を待つ状態に入り、ここでの次の最初の立ち下がりを検知したところで再び時間を調整して(すなわち一定時間Tlだけ待って)位相をあわせ、次のタイミングシーケンスを再度スタートさせると言う手法をとっている。
【0132】
ここで、問題となるのは、フリーランの期間と、"IRCLK","LED_CLK"の周波数偏差である。以下これについて説明する。 関連発明においては、1ポイント分の座標を取り込む周期を最大で40msとしている。これは、図16における"CCD_RESET"の周期が最大40msと言うことであり、すなわち前記フリーランの最大期間がおよそ40mSということである。
【0133】
関連発明においては、"LED_IR"発生回路、"IRCLK"発生回路とも水晶振動子を使うことを前提としている。一般に、大半の水晶振動子の周波数精度は100ppmより優れている。
【0134】
ここで、例えば前記水晶振動子の周波数精度を100ppmとしたとき、前記フリーランの期間に発生しうる、位相の偏差は40mS×lOOppm=4μSであり、これは、"IRCLK"の周期(例えば800μS)ないしその点灯期間300μSに比べて、十分小さい値である。
【0135】
したがって、前記フリーランの期間も、ほぼ"IRCLK"と"LED_IR"の同期関係がほぼ維持される。これにより、指示具1上の発光素子の点滅と、リングCCDの電子シャッタを同期させることができると言うことができる。すなわち、ワイヤレス動作がこれによって実現したことに他ならない。
【0136】
以上が、関連発明のタイミングシーケンスの説明である。
【0137】
<本実施例の改良点>
本発明は、すでに述べたように、入射強度に対するダイナミックレンジをさらに大きくする手法を提案するものである。
【0138】
本実施例における、タイミングシーケンスを図18,19に示す。
【0139】
本実施例では、リングCCDの外部制御、リングCCDとLED点滅の同期のかけ方は前述の関連発明と基本的には同じ手法である。異なる点は、本実施例においては、1座標サンプリングの最初の時点において電子シャッタ“IRCLK”の位相を“LED_IR”(ないし“IR”)に対して所定量ずらすことにより点滅一回あたりの蓄積量を小さくし、かつ“IRCLK”と“LED_IR”(ないし“IR”)の周波数をわずかにずらすことにより、1座標サンプリング期間の終了手前の時点において前記“IRCLK”ど“LED_IR”(ないし“IR”)が同じ位相になるようにする。
【0140】
詳しくは、前記発光素子6の一回目の点灯期間と前記電子シャッタのHIの期間の重視部分の長さから、前記発光素子6の一回目の点灯期間と前記電子シャッタのLOの期間の重複部分の長さを差し引いた長さが前記点灯時間の長さの1/10以下になるように、前記電子シャッタのHIになる期間を前記点灯期間の前寄りまたは後寄りにずらすよう前記タイミングシーケンスを設定し、なおかつ前記タイミングシーケンスにおいて1座標サンプリングにおける最大点滅回数以下でかつ該最大点滅回数の1/2の回数以上の点滅回数において、前記発光素子素子6の点灯時間の中心と前記電子シャッタHIの期間の中心が一致するように前記電子シャッタの周波数を設定する。
【0141】
このようにすることにより、本実施例においては特に最小感度を大幅に小さくすることにより、前記「蓄積回数制御によるダイナミックレンジの拡大」のさらなる改善を実現するものである。
【0142】
本改良点の原理となるタイミング関係を図20に示す。本改良手法は2種類あり、一つはシャッタタイミング追い上げ型、一つは点灯タイミング追い上げ型である。
【0143】
前者は1座標サンプリングの初期において電子シャッタの位相を後ろにずらし、電子シャッタの周期をわずかに短くするものであり、後者は1座標サンプリングの初期において電子シャッタの位相を前にずらし、電子シャッタの周期をわずかに長くするものである。
【0144】
なお、本実施例においては、説明の都合上、以下のように用語を定義する。LEDが点灯していて、かつ“IRCLK”がHIの部分を“正の露光時間”、同じくLEDが点灯していて、かつ“IRCLK”がLOの部分を“負の露光時間”、また、CCDの差分出力に関連して、“差分等価露光時間”=“正の露光時間”−“負の露光時間” と定義する。
【0145】
実際、本実施例では、点滅と電子シャッタのタイミングを以下のように
設定している(図18,19参照)。
【0146】
▲1▼LEDの点滅
LEDの点滅周波数:1.2500KHz(周期800μS)
LEDの点灯パルス幅:300μS
▲2▼電子シャッタ
1)シャッタタイミング追い上げ型
電子シャッタIRCLK周波数:1.2587KHz(周期794.5μS)
IRCLKがHIの時間:397.3μS
Tl_front= 650μS
初期の“正の等価露光時間”:155.5μS(シャッタタイミング前側に、はずれ)
2)点灯タイミング追い上げ型
電子シャッタIRCLK周波数:1.2415KHz(周期805.5μS)
IRCLKがHIの時間:402.8μS
Tl_back= 250μS
初期の正の露光時間:155.5μS(シャッタタイミング前側に、はずれ)また、このように設定した湯合の、全体のタイミングシーケンス1,2のチャートを図18,図19に示す。またタイミングシーケンス1,2についての処理を図23,図24に示す。
【0147】
さらに、このように設定すると“差分等価露光時間”はどちらも初期において11μSとなり、その後の経過は図21に示すようになる。
【0148】
図21の縦軸は、各点滅の一回あたりの差分等価露光時間であり、横軸は点滅の経過(点滅回数)である、この図に示すように1回目の点滅から、点滅のタイミングと電子シャッタのタイミングは少しずつ近づいてゆき、28回目から45回目までは、完全に重視した状態となる
また、46回目以降は初期と反対側に少しずつ外れる事となる。
【0149】
また、詳しくは36回目と37回目の間において、点灯時間の中心と電子シャッタがHIの時間の中心が完全に一致する。
【0150】
さて、本実施例においては、照射される光の強度により点滅回数を制御することが特徴である。またこれは実際には、電荷の蓄積量が一定値に達したところで循環蓄積を停止するということによって実現しているということはすでに説明しているが、このしくみを本実施例の改良点に当てはめて考えて見る(図21参照)。
【0151】
以下、例えば、指示具1を著しく近づける等により、放射強度の十分大きい光が入った場合、蓄積は点滅一回分で終了となる。この場合の差分等価露光時間は図中の棒グラフの最初のー本目のみで11μSである。
【0152】
一方、指示具1を傾ける等することにより放射強度の十分小さい光が入った場合、本実施例は点滅最終回まで蓄積を続ける。この場合の差分等価露光時間は、図中の棒グラフの全ての棒を足しあわせた大きさであり、10918μSとなる。
【0153】
すなわち、本実施例は入射する光の強度に応じて11μSから10918μSまでその比率992.5倍の範囲で差分等価露光時間が変わる。言い換えると992.5倍だけ実行感度が変化するということである。
【0154】
これが本発明の目的であるダイナミックレンジの改善の効果である。
【0155】
前記ダイナミックレンジはデシベルで表現すると約60dbであり、大半の用途に対応できるものである。
【0156】
本実施例においては、前述のように、点灯時間の中心と電子シャッタがHIの時間の中心が完全に一致する時間を36回目と37回目の中間に設定するようにしているが、この時間設定は差分等価露光時間を点滅最終回まで足しあわせた値が最大あるいはそれに近い値となるように選定されている。
【0157】
なお、本実施例においては、正の露光時間を含む電子シャッタ期間と負の露光時間を含む電子シャッタ期間は、ほぼ同一なので、両電子シャッタ期間の蓄積電荷の差分にもとづいて所要の出力信号を形成する際に、外乱光による蓄積電荷すなわちノイズは除去され、高いS/N比を得ることができる。
【0158】
前述のように、本実施例では、発光素子の点滅の周期と、電子シャッタの周期のずれを、発光素子の点滅の周期を固定し、電子シャッタの周期を変更して形成しているが、要は両周期にずれが形成できればいいのであって、電子シャッタの周期を固定し、発光素子の点滅の周期の方を変更する形で実施することもできる。
【0159】
また本実施例では、差分等価露光時間などの信号の処理を全てリングCCDにより行っているが、これに限らず、光電変換後の信号処理をソフトウエアにより行う形で実施することもできる。
【0160】
(実施例2)
図25は、実施例2である"座標入力装置"の概観図であり、図26は、その構成を示すブロック図である。
【0161】
本実施例装置は、大別して、座標入力面であるスクリーン102に対して光スポットを形成する指示具101と、それにより生成される光スポット103のスクリーン102上の位置座標等を検出する受光部127、および受光部127の制御および受光部127において光電変換して得られた信号から座標情報を算出する信号処理部124とからなる。
【0162】
図27に、スクリーン102上に画像を表示するとともに、指示具101によって指示される座標位置情報(カーソル,軌跡等)をエコーバックして表示する投射型表示装置109を示す。
【0163】
発光側である指示具101は、光ビームを放射する半導体レーザ、或いはLEDである発光素子115と、その発光パターンを作る点滅信号作成回路112および変調回路113と、発光素子115をドライブするドライブ回路114と、ペンアップダウン等の付帯情報を入力するスイッチ群111によって構成される。
【0164】
受光ユニット127は、ラインセンサ107および、該ラインセンサ107の画素アレイ面上に光スポットを結像させるための円柱状レンズ105、同様に、ラインセンサ108および、該ラインセンサ108の画素アレイ上に光スポットを結像させるための円柱状レンズ106、さらには、第二の受光素子104から構成される。
【0165】
ここで、前記ラインセンサ107は光スポット103のX軸方向の位置、同様にラインセンサ108はY軸方向の位置を検知するためのものである。さらに、前記ラインセンサ107,108は、いわゆるリングCCDである。
【0166】
これらラインセンサ107,108により得られた信号はAD変換部120によってデジタル信号に変換され、さらにこのデジタル信号を基にCPU123にてスポット103の座標情報が算出され、ホストコンピュータ126に送られる。ここで、前記ラインセンサ107,108は、制御信号作成回路121によって作られたタイミングシーケンスによって制御される。
【0167】
一方、前記第二の受光素子104は、単画素の光電変換素子である。この受光素子は、スポット103より照射される光の時間軸情報を検知するためのものである。
【0168】
第2の受光素子104で得られた信号は、タイミング信号作成回路200において、バンドパスフィルタにかけられ、さらに、全波整流,平滑化,2値化がなされて、タイミング信号"IR"となり制御信号作成回路121に送られる。
【0169】
制御信号作成回路121においては、前記信号"IR"を所定の条件で判定することにより付帯情報を(指示具101上のSW情報)検知するとともに、"IR"の立ち下がりタイミングを検知し、その一定時間後に、リセット信号"RESET"を作成し、この信号をトリガとして前記タイミングシーケンスをスタートさせ、前記ラインセンサ107、及び108に送る。
【0170】
なお、このタイミングシーケンスは1ポイント分の座標情報取り込みごとに一回ずつスタートされるものであり、実施例1と同様に発光側の点滅周波数に対し受光側の電子シャッタの周波数を所定の割合だけずらしてあり、また1座標サンプリングの初期において発光側の点灯時刻と電子シャッタHIの開始時刻を所定の位相だけずらしている。
【0171】
これにより、実施例2においても、実施例1と同様に、関連発明に比較して十分大きいダイナミックレンジが得られている。
【0172】
特に実施例2においては、ダイナミックレンジが大きくなった分受光側の感度を上げて、実質的に低感度側にダイナミックレンジ広げることにより例えば指示具を画像表示面102からある程度離しても信号が入力可能となる。
【0173】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ダイナミックレンジの広い、受光位置検出装置、座標入力装置、座標入出力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の概観図
【図2】 実施例1の全体構成を示すブロック図
【図3】 実施例1における指示具,センサ,レンズ等の配置を示す図
【図4】 実施例1におけるリングCCDのデータ列を示す図
【図5】 実施例1におけるタイミングを示す図
【図6】 実施例1におけるタイミングを示す図
【図7】 実施例1におけるラインセンサと光源の位置関係を示す図
【図8】 実施例1における座標R(X,Y,Z)およびLの定義を示す図
【図9】 入射角のX成分とXの方向パラメータの関係を示す図
【図10】 入射角のY成分とYの方向パラメータの関係を示す図
【図11】 波形処理部の構成を示す図
【図12】 リングCCDの動作説明図(その1)
【図13】 リングCCDの動作説明図(その2)
【図14】 リングCCDの動作説明図(その3)
【図15】 リングCCDの動作説明図(その4)
【図16】 関連発明におけるタイミングシーケンスを示す図
【図17】 関連発明の動作を示すフローチャート
【図18】 実施例1におけるタイミングシーケンス1(シャッタタイミング追い上げ型)を示す図
【図19】 実施例1におけるタイミングシーケンス2(点灯タイミング追い上げ型)を示す図
【図20】 実施例1における点灯タイミングと電子シャッタタイミングの関係を示す図
【図21】 実施例1における差分等価露光時間を示す図
【図22】 実施例1における指示具の構成を示す図
【図23】 実施例1におけるタイミングシーケンス1の処理を示すフローチャート
【図24】 実施例1におけるタイミングシーケンス2の処理を示す図フローチャート
【図25】 実施例2の概観図
【図26】 実施例2の全体構成を示すブロック図
【図27】 実施例2における指示具,スクリーン,センサ,レンズ等の配置を示す図
【符号の説明】
8 受光ユニット
13 本体部
18 CPU

Claims (7)

  1. 点滅する光を受光するラインセンサと、このラインセンサの各セル毎に、セルから信号を入力し、前記点滅する光の点灯1回あたりの出力信号が各検出周期毎に、前記点滅の回数経過にしたがい増大するように処理する信号処理制御手段と、前記出力信号のうち最も大きい出力信号を生成したセルの位置を受光位置と判定する判定手段とを備えた受光位置検出装置であって、
    前記信号処理制御手段は、前記光の点滅周期にほぼ等しい一定周期で繰り返す電子シャッタを構成し、該電子シャッタの1周期の前半の期間は第一の電子シャッタ期間、その後半の期間は第二の電子シャッタ期間として、動作するよう構成され、前記光の点滅における点灯期間と前記第一の電子シャッタ期間の重複部分の期間における前記ラインセンサのセルからの信号と該点灯期間と前記第二の電子シャッタ期間の重複部分の期間における前記ラインセンサのセルからの信号との差に基づいて前記出力信号を形成することを特徴とする受光位置検出装置。
  2. 請求項1記載の受光位置検出装置において、前記信号処理制御手段の出力信号を監視し、前記出力信号が所定値に達したとき、前記信号処理制御手段における信号増大処理を停止させる制御手段を備えたことを特徴とする受光位置検出装置。
  3. 請求項1また2記載の受光位置検出装置において、前記ラインセンサと前記信号処理制御手段をリングCCDにより構成したことを特徴とする受光位置検出装置。
  4. 請求項1記載の受光位置検出装置において、前記各検出周期における前記光の最大点滅回数以下でかつ該最大点滅回数の1/2の回数以上の点滅回数にて、前記点滅における点灯期間と前記第一の電子シャッタ期間が一致するように前記電子シャッタの周波数を設定する事を特徴とする受光位置検出装置。
  5. 請求項1記載の受光位置検出装置において、前記各検出周期における、前記点滅光の一回目の点滅における点灯期間と前記第一の電子シャッタの期間の重複部分の期間の長さから前記点滅光の一回目の点滅における点灯期間と前記第二の電子シャッタの期間の重複部分の期間の長さを差し引いた長さが前記点灯時間の長さの1/10以下になるようにしたことを特徴とする受光検出装置。
  6. 点滅する発光源の位置を、請求項1ないし5のいずれかに記載の受光位置検出装置により検出し、座標に変換することを特徴とする座標入力装置。
  7. 請求項6記載の座標入力装置と、この座標入力装置により入力した座標を表示する表示装置とを備えたことを特徴とする座標入出力装置。
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