JP2001059909A - 光学補償フィルムの製造方法 - Google Patents

光学補償フィルムの製造方法

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JP2001059909A
JP2001059909A JP2000151707A JP2000151707A JP2001059909A JP 2001059909 A JP2001059909 A JP 2001059909A JP 2000151707 A JP2000151707 A JP 2000151707A JP 2000151707 A JP2000151707 A JP 2000151707A JP 2001059909 A JP2001059909 A JP 2001059909A
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rubbing
film
liquid crystal
optical compensation
roll
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Koichi Tanaka
興一 田中
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Nippon Kayaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラビングされた方向と実際の液晶の配向方向の
ずれを抑える。 【解決方法】透明高分子フィルムをラビングロールによ
って連続的にラビング処理した後、重合性液晶層を形成
して得られる光学補償フィルムの製造方法において、下
記式(1)で定義されるラビング密度Lが0.05m以
上0.5m未満の条件でラビングすることを特徴とする
光学補償フィルムの製造方法。 式(1) L=N×l×(1+R/v) N:ラビングロール本数 l:フィルムとラビングロールの接触長 R:ラビングロールの周速 v:フィルムの搬送速度

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子に用
いられる光学補償フィルムの製造方法に関し、特に、液
晶を配向させるためのラビング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶分子を一定の方向に配向させる手段
として一般的に用いられている方法の一つにラビング処
理がある。ラビング処理は、例えば配向膜を形成したガ
ラスや高分子フィルムなどの基板上の配向膜表面を、レ
ーヨンやナイロン、コットン等の布を巻き付けたロール
により一方向に擦ることで液晶分子を配向させる方法で
ある。高分子フィルム等をラビングする場合には例えば
図1のような装置により連続的にラビング処理をするこ
とができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラビング処理によって
液晶分子は概ねラビングされた方向に配向するが、液晶
の種類によってはラビング方向と液晶の配向方向が完全
に一致しないという問題がある。このことは、例えば該
光学補償フィルムの配向方向と偏光フィルムの吸収軸と
を一致させて光学補償フィルム付き偏光板を製造する方
法において、長尺フィルムの状態で両者をロールツウロ
ールで貼り合わせる方法が最も効率よく製造できるが、
上記のようにラビング方向と液晶の配向方向のずれ(以
下軸ずれと言う)がある場合、両者をロールツウロール
で貼り合わせると偏光板の吸収軸と液晶の配向方向のず
れにより、充分な光学補償が行えず、コントラスト等の
画像表示品位を低下させてしまう。このような場合、予
め軸ずれを考慮して、図2に示すようにラビング方向を
ずらしてラビングする方法が考えられるが、この場合、
ラビングロールをフィルム搬送方向からずらしてラビン
グすると、フィルムは搬送方向以外にラビングロールの
回転方向にも力を受けるため、フィルムの搬送方向がず
れてしまう他、フィルムの幅方向でラビングロールとの
接触具合が異なるためにラビングが不均一になるほか、
たるみやしわが発生するなどの不具合が生じてしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく、鋭意検討した結果、ラビング処理の強さ
を示すラビング密度を特定の範囲にすることにより、軸
ずれを実用上問題ないレベルにまで抑えることができる
ことを新規に見出し、本発明に至った。即ち本発明は、
(1)透明高分子フィルムをラビングロールによって連
続的にラビング処理した後、重合性液晶層を形成して得
られる光学補償フィルムの製造方法において、式(1)
で定義されるラビング密度Lが0.05m以上0.5m
未満の条件でラビングすることを特徴とする光学補償フ
ィルムの製造方法。 式(1) L=N×l×(1+R/v) N:ラビングロール本数 l:フィルムとラビングロールの接触長 R:ラビングロールの周速 v:フィルムの搬送速度 (2)重合性液晶が、ネマチック液晶相を示す紫外線硬
化型サーモトロピック液晶である(1)に記載の光学補
償フィルムの製造方法。 (3)サーモトロピック液晶が、紫外線硬化型の液晶で
ある(2)に記載の光学補償フィルムの製造方法、 (4)高分子フィルム上に配向膜が形成されていること
を特徴とする(1)ないし(3)の何れか1項に記載の
光学補償フィルムの製造方法、に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明で得られる光学補償フィル
ムはラビング処理された透明高分子フィルムと重合性液
晶とからなる。ラビング処理は例えば図1に示すように
一定張力でフィルムを搬送させながら、回転するラビン
グロールを該フィルム表面に接触させて行う。ラビング
ロールは例えば一般的に用いられているレーヨンやナイ
ロン、コットンなどからなる布をロールに両面テープな
どにより貼り付けたものが挙げられる。このときラビン
グ処理の程度は上記式(1)で表されるラビング密度で
表すことが一般的である。本発明の光学補償フィルムを
製造する方法において、式(1)で表されるラビング密
度(L)は好ましくは0.05〜0.5m未満、より好
ましくは0.2〜0.5m未満がよい。この範囲でラビ
ング処理することで、軸ずれを実使用上問題ない0.5
°以内に抑えることができる。
【0006】また、本発明に用いられる透明高分子フィ
ルムとしては、ラビングによって液晶分子を配向させる
ことができ、液晶による光学補償効果を乱さないように
するために、光学異方性が少なく、かつ透明性に優れて
いるものがよい。そのようなものとしては例えばトリア
セチルセルロースなどのセルロース誘導体からなるフィ
ルムや、非晶質のポリオレフィンや、ノルボルネン誘導
体等からなるフィルムが挙げられる。
【0007】また、本発明の透明高分子フィルム上に配
向膜を形成することも可能である。配向膜としてはポリ
アミック酸を基板表面に塗布して焼成したポリイミド膜
が挙げられる。しかし、焼成温度が100〜300℃で
あり、高分子フィルム上に形成することは困難であるた
め、可溶性ポリイミドやアルキル変性ポバール等焼成の
必要のない配向膜が好適に用いられる。その膜厚は0.
05〜0.5μm程度がよい。
【0008】本発明で用いられる重合性液晶としては、
特定の温度範囲でネマチック液晶相を示すサーモトロピ
ック液晶で、重合開始剤の存在下で該開始剤が活性化す
ることにより該液晶層時の配向状態(例えばホモジニア
ス配向やチルト配向等)が保持されて重合するものであ
る。そのようなものとしては例えば特開平7−5396
1号公報、WO97/34862A、WO97/352
19A、WO97/44703、WO98/00475
A、WO98/04651A、WO98/12584A
に記載のアクリロイル基を有する紫外線硬化型液晶化合
物および、それらの混合物や、エポキシ基を有する熱硬
化型液晶化合物およびその混合物等が挙げられ、紫外線
硬化型液晶化合物が好ましい。その膜厚は0.5〜2μ
m程度がよい。
【0009】本発明で得られる光学補償フィルムは、例
えばラビング処理した透明高分子フィルム上に適当な溶
剤にて溶液にした光重合開始剤を含む上記紫外線硬化型
液晶を、膜厚ができるだけ均一になるような適当な塗工
装置により塗布し、加熱により溶剤を除去後、該光重合
開始剤が活性化する波長を含む紫外線を照射して硬化さ
せることにより得られる。このとき、加熱温度や紫外線
の照射条件は塗布された液晶の配向状態を乱さない範囲
で適宜定められる。
【0010】
【実施例】以下実施例と比較例を挙げて本発明をさらに
具体的に説明する。 実施例 図1に示すようなラビング方向とフィルムの搬送方向が
一致するように設置されたラビング処理装置を用い、ト
リアセチルセルロースフィルムを表1に記載の条件でラ
ビング処理を行った。ついで、WO97/44703号
公報に記載の液晶性化合物の混合物
【0011】
【化1】
【0012】23.5重量部、
【0013】
【化2】
【0014】70.5重量部と光重合開始剤イルガキュ
アー907(チバガイギー社製)6重量部をトルエン:
シクロヘキサノン=7:3の混合溶媒に溶解させた30
wt%の溶液をマイクログラビアコーターを用いてラビ
ング処理面に塗布し、加熱により溶媒を除去後、120
W/cmの高圧水銀灯により紫外線を照射することによ
り、光学補償フィルムを得た。得られたフィルムのラビ
ング方向と液晶の配向方向とのなす角(ずれ角)を表1
に示した。
【0015】比較例 表1の比較例で示すラビング条件でラビングした以外は
実施例と同様の操作により光学補償フィルムを得た。得
られた結果を表1に示した。
【0016】表1 ラビング条件 実施例 比較例 ラビングロールの本数N 1 1 接触長l(m) 0.003 30 ラビングロール周速 R(m/min.) 200 560 フィルム搬送速度 v(m/min.) 5 5 ラビング密度L(m) 0.12 3.39 ずれ角 (°) 0.3 1.7
【0017】表1から明らかなように、実施例で示され
たラビング条件では軸ずれは比較例に比べて小さいこと
が分かる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、透明高分子フィルムをラビン
グロールによって連続的にラビング処理した後、重合性
液晶層を形成して得られる光学補償フィルムの製造方法
において、上記式(1)で表されるラビング密度(L)
を0.05m以上0.5m未満の条件でラビングするこ
とを特徴とする光学補償フィルムの製造方法であって、
この方法により作製された光学補償フィルムを例えば偏
光フィルムとロールツウロールで貼り合わせて液晶表示
装置の光学補償を行う場合、偏光板の吸収軸と液晶の配
向方向のずれが低減するため、より精度の高い光学補償
効果が行えるために、コントラスト等の画像表示品位を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は従来および本発明で用いるラビング処
理装置の平面図、(B)はその正面図を示す。
【図2】(A)はフィルムの搬送方向に対してラビング
ロールの回転方向をずらした場合のラビング処理装置の
平面図、(B)はその正面図を示す。
【符号の説明】
1:ラビングロール 2:支持ロール 3:透明高分子フィルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明高分子フィルムをラビングロールによ
    って連続的にラビング処理した後、重合性液晶層を形成
    して得られる光学補償フィルムの製造方法において、下
    記式(1)で定義されるラビング密度Lが0.05m以
    上0.5m未満の条件でラビングすることを特徴とする
    光学補償フィルムの製造方法。 式(1) L=N×l×(1+R/v) N:ラビングロール本数 l:フィルムとラビングロールの接触長 R:ラビングロールの周速 v:フィルムの搬送速度
  2. 【請求項2】重合性液晶が、ネマチック液晶相を示すサ
    ーモトロピック液晶である請求項1に記載の光学補償フ
    ィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】サーモトロピック液晶が紫外線硬化型の液
    晶である請求項2に記載の光学補償フィルムの製造方
    法。
  4. 【請求項4】高分子フィルム上に配向膜が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に
    記載の光学補償フィルムの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1491359A2 (de) * 2003-06-25 2004-12-29 Metronic AG Verfahren und Druckerzeugnis zur Erzeugung frei programmierbarer Druckbilder
JP2006337566A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Sekisui Chem Co Ltd 積層光学補償フィルム、複合偏光板、液晶表示素子、及び、液晶配向用フィルム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005014614A (ja) * 2003-06-25 2005-01-20 Metronic Ag 自由にプログラム可能な印刷画像を形成するための方法及び印刷製品及び印刷製品の使用法
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