JP2001057978A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

Info

Publication number
JP2001057978A
JP2001057978A JP11235709A JP23570999A JP2001057978A JP 2001057978 A JP2001057978 A JP 2001057978A JP 11235709 A JP11235709 A JP 11235709A JP 23570999 A JP23570999 A JP 23570999A JP 2001057978 A JP2001057978 A JP 2001057978A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
winding
current
ultrasonic
value
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11235709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3571587B2 (ja
Inventor
Masahiko Komuro
雅彦 小室
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP23570999A priority Critical patent/JP3571587B2/ja
Publication of JP2001057978A publication Critical patent/JP2001057978A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3571587B2 publication Critical patent/JP3571587B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域の超音波振動子と狭帯域の超音波振動
子とを駆動でき、簡単な構成で実現できる超音波診断装
置を提供する。 【解決手段】 超音波観測装置3内に設けたパルス発生
回路11はパルス制御部14から第1の入力パルス、或
いは第1及び第2の入力パルスが印加されることによ
り、ONするFET22a,22bを介して各出力側に
トランス24の1次巻線を構成する第1及び第2の巻線
24a、24bが接続され、第1の入力パルスのみの印
加時は2次巻線を構成する第3の巻線24cに流れるパ
ルス状電流で狭帯域の超音波振動子を駆動し、第1及び
第2の入力パルスの順次印加時には広帯域の超音波振動
子5Aを駆動する。第1の巻線24aにはダンピング抵
抗R1が接続され、第2の巻線24bにはダンピング抵
抗を接続しないで、第3の巻線24cに発生するパルス
状の駆動電流の波高値を大きく、かつ急峻な波形にし
て、広帯域の超音波振動子5Aを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に医療用に用いら
れる超音波診断装置に関し、特に超音波振動子を駆動す
るパルスを発生するパルス発生回路に特徴を有する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置は対象物に超音波を当
て、対象物から反射した反射エコーを対象物の断層像と
して画像化し、医療診断を行うものである。従来の超音
波診断装置における狭帯域の超音波振動子駆動用のパル
ス発生回路(パルス発生装置)の一例を図6に示す。こ
の従来例のパルス発生回路31では入力パルスにより生
成した半波の出力パルスを図示しない超音波プローブ内
の超音波振動子32に与えるようにしている。
【0003】具体的には図示しないパルス制御部からの
入力パルスは入力パルス入力端からそれに直列のコンデ
ンサ21を経て、電界効果型トランジスタ(FETと略
記)35のゲートに印加され、このFET35のゲート
は抵抗23を介してグランドに接続され、このFET3
5のドレインはトランス33の第1の巻線33a及びこ
の第1の巻線33aに並列接続された抵抗34を介して
高圧の電源端+HVに接続され、このFET32のソー
スはグランドに接続されている。トランス35の各巻線
の巻始め側をドットで示している。
【0004】また、トランス33の第2の巻線33bに
は超音波振動子32が接続され、この超音波振動子32
にはマッチングコイル20が並列接続されており、第2
の巻線33bから出力される出力パルスを超音波振動子
32に特定の中心周波数foとして効率よく伝達できる
インピーダンスのマッチングを行っている。
【0005】この中心周波数foが低いほど、深部の断
層像が得られが、分解能は悪くなる。逆に中心周波数f
oが高いほど、分解能が良くなるが、深部の断層像が得
られなくなる。そのため診断に応じて中心周波数foを
変えた複数の超音波プローブが必要であった。
【0006】ところで、最近では中心周波数foにピー
クを持たず、周波数帯域の低域から高域までフラットな
特性を持つ広帯域の超音波振動子の開発が進められてい
る。そして、広帯域の超音波振動子を用いて分解能が良
く、しかも深部の断層像が得られる超音波プローブの開
発も進められている。
【0007】広帯域の超音波振動子を駆動する場合、図
6に示すようなマッチングコイル20を接続すると周波
数帯域が狭くなってしまう。マッチングコイル20が無
しで、従来のように半波の出力パルスで駆動すると、出
力パルスが伝達されるケーブルの特性がローパスフィル
タと等価になり、パルスの高周波成分が減衰してしま
う。
【0008】そのため、図7に示すパルス発生回路41
では、正負1波の出力パルス(駆動パルス)で広帯域の
超音波振動子42を駆動するようにしている。このパル
ス発生回路41では図示しないパルス制御部からの第1
の入力パルスは第1の入力パルス入力端からそれに直列
のコンデンサ21aを経て、電界効果型トランジスタ
(FETと略記)22aのゲートに印加され、このFE
T22aのゲートは抵抗23aを介してグランドに接続
され、このFET22aのドレインはパルストランス2
4の第1の巻線24a及びこの第1の巻線24aに並列
接続された抵抗Raを介して高圧の電源端+HVに接続
され、このFET22aのソースはグランドに接続され
ている。
【0009】また、第2の入力パルスは第2の入力パル
ス入力端からそれに直列のコンデンサ21bを経て、電
界効果型トランジスタ(FETと略記)22bのゲート
に印加され、このFET22bのゲートは抵抗23bを
介してグランドに接続され、このFET22bのドレイ
ンはパルストランス24の第2の巻線24b及びこの第
2の巻線24bに並列接続された抵抗Rbを介して高圧
の電源端+HVに接続され、このFET5bのソースは
グランドに接続されている。また、パルストランス24
の第3の巻線24cには広帯域の超音波振動子42が接
続されている。
【0010】また、パルストランス24における第1の
巻線24aと第2の巻線24bとはFET22a及び2
2bに接続される端部が逆にしてあり、第1の入力パル
スでFET22aがONして第1の巻線24aに流れる
電流の向きと、第1の入力パルス後に印加される第2の
入力パルスでFET22bがONして第2の巻線24b
に流れる電流の向きとが逆位相となり、これらの逆位相
の電流により、第3の巻線24cから図7に示す波形の
1波の出力パルスが出力される。また、この従来例では
抵抗RaとRbとが同じ抵抗値に設定されている。
【0011】図7に示すパルス発生回路41により正負
1波の出力パルスで広帯域の超音波振動子42を駆動す
ると、低域周波数成分でのパワーが若干落ちるが、ケー
ブルによる減衰が見込まれる高域周波数成分でのパワー
を大きくすることができる利点がある。一般に、出力パ
ルスの立ち上がりが急峻なほど高周波成分を多く持つの
で、広帯域の超音波振動子42を駆動するためには立ち
上がりの早いパルス発生手段が必要である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】広帯域の超音波振動子
42を採用して、分解能が良いエコー信号を得るために
は、高電圧の駆動パルスが必要であり、また早い立ち上
がりパルスを発生することが必要になるが、従来例では
この点が十分でなかった。
【0013】また、広帯域の超音波振動子42を駆動す
るパルス発生回路41の他に、従来の中心周波数foに
ピークを持つマッチングコイ付の超音波振動子32を半
波の駆動パルスを印加できる機能を備えたパルス発生回
路を実現することが望ましいが、この機能を更に設けた
場合にはパルス発生回路が大規模になってしまうという
問題がある。
【0014】(発明の目的)本発明は上述した点に鑑み
てなされたもので、広帯域の超音波振動子を駆動するの
に適した急峻な波形で、しかも狭帯域の超音波振動子も
駆動でき、簡単な構成で実現できるパルス発生回路を備
えた超音波診断装置を提供することを第1の目的とす
る。
【0015】また、広帯域の超音波振動子を駆動するの
に適した急峻な波形で、しかも従来の超音波振動子も駆
動でき、簡単な構成で実現できるパルス発生回路を提供
することを第2の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、超音波振動子を駆動するためにトランスの
1次巻線にパルス状電流を流して、2次巻線に発生した
パルス状電流を超音波振動子に印加するパルス発生回路
を備えた超音波診断装置において、前記1次巻線を第1
及び第2の巻線で構成して、第1の巻線のみに第1のパ
ルス状電流を流し、2次巻線に発生したパルス状電流を
超音波振動子に印加可能にすると共に、第1の巻線に第
1のパルス状電流を流し、この第1のパルス状電流に遅
れて第2の巻線に第2のパルス状電流を流し、該第2の
パルス状電流により2次巻線には第1のパルス状電流を
流した場合とは逆極性のパルス状電流を発生可能にし、
かつ第1の巻線と並列接続されたダンピング抵抗の値を
第2の巻線に並列接続されたダンピング抵抗の値より小
さくする事により、第1の巻線のみに第1のパルス状電
流を流し、2次巻線に発生したパルス状電流を超音波振
動子に印加にすることにより、この2次巻線に発生した
半波のパルス状電流で狭帯域の超音波振動子を駆動でき
ると共に、第1及び第2の巻線に第1及び第2のパルス
状電流を流して2次巻線に発生した逆極性の2つのパル
ス状電流により形成される1波のパルス状電流を広帯域
の超音波振動子に印加してそれを駆動することもできる
ようにすると共に、第1の巻線と並列接続されたダンピ
ング抵抗の値を第2の巻線に並列接続されたダンピング
抵抗の値より小さくして、2次巻線に発生するパルス状
電流を高い波高値をもつ急峻な波形にできるようにし
た。
【0017】また、前記超音波診断装置に接続される超
音波プローブに具備されたパルス設定手段と、該パルス
設定手段に応じて前記第1のパルス状電流及び前記第2
のパルス状電流の発生を制御するパルス制御手段を具備
することにより、超音波プローブ内に具備されたパルス
設定手段に応じて、超音波診断装置内に具備されたパル
ス制御手段が、第1の巻線と第2巻線にパルス状電流を
流す制御を行うことにより第3の巻線から正負1波パル
スが出力され、広帯域の超音波振動子を駆動することが
できる。また、パルス制御手段がパルス設定手段に応じ
て、第1の巻線のみにパルス状電流を流す制御を行うこ
とによりすると、狭帯域の超音波振動子を駆動すること
ができる。
【0018】また、超音波振動子を駆動する駆動パルス
を発生するパルス発生回路において、第1のパルス状電
流が入力される第1の巻線と、第1の巻線とは逆向きに
第1のパルス状電流より遅れて第2のパルス状電流が入
力可能な第2の巻線と、第1の巻線のみ、或いは第1及
び第2の巻線によって第3のパルス状電流が出力される
第3の巻線を有するトランスを具備し、第1の巻線と並
列接続されたダンピング抵抗の値が第2の巻線に並列接
続されたダンピング抵抗の値より小さくしたことによ
り、第1の巻線のみに第1のパルス状電流を流し、2次
巻線に発生したパルス状電流を超音波振動子に印加にす
ることにより、この2次巻線に発生した半波のパルス状
電流で狭帯域の超音波振動子を駆動できると共に、第1
及び第2の巻線に第1及び第2のパルス状電流を流して
2次巻線に発生した逆極性の2つのパルス状電流により
形成される1波のパルス状電流を広帯域の超音波振動子
に印加してそれを駆動することもできるようにすると共
に、第1の巻線と並列接続されたダンピング抵抗の値を
第2の巻線に並列接続されたダンピング抵抗の値より小
さくして、2次巻線に発生するパルス状電流を高い波高
値をもつ急峻な波形にできるようにした。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図4は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の超音波診
断装置の全体構成を示し、図2は図1におけるパルス発
生回路等の主要部の構成を示し、図3は動作説明図を示
し、図4は図3のT字等価回路を示す。
【0020】図1に示す本発明の第1の実施の形態の超
音波診断装置1は第1の超音波プローブ2Aと、第2の
超音波プローブ2Bと、これらの超音波プローブ2I
(I=A,B)が選択的に着脱自在に接続され、超音波
画像を生成する超音波観測装置3と、この超音波観測装
置3から出力される映像信号が入力され、対応する超音
波画像を表示するモニタ4とから構成される。
【0021】超音波プローブ2Iは超音波振動子5Iが
設けられたプローブ本体6と、このプローブ本体6から
延出されたケーブル7と、このケーブル7の後端に設け
られたコネクタ8とを有し、コネクタ8は超音波観測装
置3のコネクタ受け9に着脱自在で接続することができ
る。
【0022】本実施の形態では、例えば第1の超音波プ
ローブ2Aの超音波振動子5Aは広帯域の超音波振動子
が採用されており、また第2の超音波プローブ2Bの超
音波振動子5Bは中心周波数foで駆動するのに適した
狭帯域の超音波振動子が採用されており、この超音波振
動子5Bには並列にマッチングコイル20が接続されて
いる。
【0023】また、各超音波プローブ2Iの例えばコネ
クタ8には、各超音波プローブ2Iに設けた超音波振動
子5Iに固有の識別情報の発生手段として例えばパルス
設定部(パルス設定情報発生部)10Iが設けられ、超
音波観測装置3にはこのパルス設定部10Iからのパル
ス設定情報が送られ、超音波観測装置3は接続された超
音波プローブ2Iに設けた超音波振動子5Iに適した駆
動を行うことができるようにしている。
【0024】超音波観測装置3は接続された超音波プロ
ーブ2Iの超音波振動子5Iに駆動パルス(送信パル
ス)を印加して超音波を出射させるパルス発生回路(或
いは送信回路)11と、生体側からの反射超音波を受け
て超音波振動子5Iから出力されるエコー信号を受けて
受信処理して、標準的な映像信号を生成する信号処理回
路12とを有し、信号処理回路12から出力される映像
信号はモニタ4に入力され、このモニタ4の表示面には
超音波断層像が表示される。
【0025】パルス発生回路11はパルス発生部13と
パルス制御部14とからなり、パルス発生部13は図2
に示すような回路構成である。このパルス発生部13は
図7のパルス発生回路41において、第1の巻線24a
に並列の抵抗Raを抵抗R1とし、第2の巻線24bに
並列の抵抗Rbを取り去ったものにしている。
【0026】具体的に説明すると、パルス制御部14か
らの第1の入力パルスが印加される第1の入力パルス入
力端に直列のコンデンサ21aを経て、電界効果型トラ
ンジスタ(FETと略記)22aのゲートに印加され、
このFET22aのゲートは抵抗23aを介してグラン
ドに接続され、このFET22aのドレインは広帯域の
入出力特性を持つパルストランス等のトランス24の1
次巻線を構成する第1の巻線24a及びこの第1の巻線
24aに並列接続されたダンピング抵抗R1を介して高
圧の電源端+HVに接続され、このFET22aのソー
スはグランドに接続されている。
【0027】また、第2の入力パルスが印加される第2
の入力パルス入力端に直列のコンデンサ21bを経て、
電界効果型トランジスタ(FETと略記)22bのゲー
トに印加され、このFET22bのゲートは抵抗23b
を介してグランドに接続され、このFET22bのドレ
インはトランス24の1次巻線を構成する第2の巻線2
4bを介して高圧の電源端+HVに接続され、このFE
T22bのソースはグランドに接続されている。
【0028】図2に示すように第1の巻線24aの両端
にはパルスのリンギングを抑えるのに充分なダンピング
抵抗R1が接続されており、第2の巻線24bの両端に
はダンピング抵抗を接続していない構成にしている。
【0029】また、トランス24の2次巻線を構成する
第3の巻線24cはコネクタ受け9の超音波振動子接続
用端子に接続され、接続される超音波プローブ2Iに設
けた超音波振動子5Iにトランス24の第3の巻線24
cから出力パルスを印加できるようにしている。
【0030】また、第1の巻線24aがFET22a及
び電源端+HVに接続される両端と、第2の巻線24b
がFET22b及び電源端+HVに接続される両端とは
互いに逆にしてあり、第1の入力パルスでFET22a
がONして第1の巻線24aに流れる電流の向きと、第
2の入力パルスでFET22bがONして第2の巻線2
4bに流れる電流の向きとが逆位相となるようにしてい
る。また、トランス24の第1の巻線24aと第2の巻
線24bとは殆ど同じ特性となるように設定されている
(例えばバイ−ファイラ巻き等)。
【0031】また、本実施の形態では、第1の入力端と
第2の入力端に印加される入力パルスをパルス制御部1
4で制御可能にすると共に、パルス設定部10Iの信号
で制御できるようにしている。
【0032】パルス設定部10Iは図2で示す具体例で
は抵抗で構成され、例えばプローブ2Aでは抵抗値ra
の抵抗で、そしてプローブ2Bでは抵抗値rb(ここ
で、ra≠rb)の抵抗で構成されている。そして、そ
の抵抗値ra或いはrbに対応してパルス制御部14は
対応する超音波振動子5A或いは5Bを駆動するに適し
たパルス発生の制御を行う。
【0033】つまり、図2に示すように抵抗値raの抵
抗によるパルス設定部10Aの場合には、広帯域の超音
波振動子5Aを駆動するように、パルス制御部14は第
1のパルス出力端から第1のパルスを発生し、この第1
のパルスに遅れて、具体的には第1のパルスの立ち下が
り時に第2のパルス出力端から第2のパルスを発生す
る。
【0034】また、抵抗値rbの抵抗によるパルス設定
部10Bの場合には、狭帯域の超音波振動子5Bを駆動
するように、パルス制御部14は第1のパルス出力端か
ら第1のパルスのみを発生し、この第1のパルスでパル
ス発生部13を駆動する。なお、パルス設定部10Iと
しては、抵抗の他に、例えばROM等のメモリを用いた
電気的手段や、バーコード等の光学的手段を用いて形成
しても良い。
【0035】本実施の形態では第1の巻線24aに並列
接続される抵抗R1と第2の巻線24aに並列接続され
る抵抗R2(図2の具体例では抵抗を接続していないが
説明上R2とし、図2の具体例ではその抵抗値が無限大
に相当する)の値がR1<R2(本明細書では簡単化の
ため、抵抗R1、R2の抵抗値もそれぞれR1、R2で
表す)に設定している。
【0036】次に本実施の形態の作用を説明する。生体
等の診断対象物に対して超音波を照射して超音波断層像
を得るために、例えば広帯域の超音波振動子5Aを内蔵
した超音波プローブ2Aを使用する場合には、図2に示
すようにこの超音波プローブ2Aを超音波観測装置3に
接続する。すると、この超音波プローブ2Aのパルス設
定部10Aを形成する抵抗の抵抗値raがパルス制御部
14で読み取られ、この場合にはパルス制御部14は広
帯域の超音波振動子5Aを駆動するための入力パルスを
パルス発生部13に出力する。
【0037】そして、パルス制御部14は送信タイミン
グ時に、第1の入力パルスをコンデンサ21aを介して
FET22aに印加して、このFET22aをONし、
このFET22aのドレインに接続された第1の巻線2
4aに電源端+HVから電流が流れるようにして、第1
の巻線24aと電磁結合された第3の巻線24cにパル
ス状の出力パルス(便宜上Paとする)を発生させる。
【0038】この場合、第1の巻線24aにはダンピン
グ抵抗R1が接続されており、リンギングの発生を抑制
できる。また、第1の入力パルスがFET22aに印加
される時、他方のFET22bは(第2の入力パルスが
発生されない)OFFの状態であり、従って第1の巻線
24aに電流が流れる時、第2の巻線24bの両端は解
放状態と等価である。
【0039】この状態で第1の巻線24aに電流を流し
て、第3の巻線24cに出力パルス(駆動パルス)を発
生させると、(図3により)後述するように急峻な立ち
上がり波形でかつ高電圧にできる。
【0040】この第1の入力パルスの立ち下がり時に、
パルス制御部14は第2の入力パルスをコンデンサ21
bを介してFET22bに印加して、このFET22b
をONし、このFET22bのドレインに接続された第
2の巻線24bに電源端+HVから電流が流れるように
して、第2の巻線24aと電磁結合された第3の巻線2
4cにパルス状の出力パルス(便宜上Pbとする)を発
生させる。
【0041】この場合、第2の巻線24aに流れる電流
の向きは第1の巻線24aに流れた場合とは逆向きであ
り、従って第3の巻線24cに誘起されるパルス状の出
力パルスは上記出力パルスPaと逆極性の出力パルス
(Pbとする)を発生させる。この場合、第2の巻線2
4aの両端にはダンピング用の抵抗が接続されていない
ので、第3の巻線24cに誘起される出力パルスPbは
リンギングを持った、しかしリンギングを抑制するダン
ピング(抵抗)のないために急峻な波形となる。
【0042】そして、これら出力パルスPa、Pbを合
成した1波の出力パルス(図7に示す出力パルスよりも
第2の半波側ではより急峻な波形でリンギングを持つ波
形)が超音波プローブ2Aのケーブルを介して超音波振
動子5Aに印加される。
【0043】この場合、上記出力パルスはケーブルによ
る容量性の負荷により、その1波の終わり部分の立ち上
がり波形がなまり(急峻な立ち上がり波形が若干急峻の
程度が緩和され)、かつリンギングも抑制されて、超音
波振動子5Aに印加されることになる。
【0044】また、第1の入力パルスにより第1の巻線
24aに電流を流した場合、図7の従来例では第2の巻
線24bの両端に抵抗Rbが接続されているために、こ
の第2の巻線24bでエネルギ消費が行われるのに対
し、本実施の形態では第2の巻線24bの両端に抵抗が
接続されていないので、第2の巻線24bによりエネル
ギ消費がされることを防止でき、従って第3の巻線24
cに誘起される出力パルスの電圧(波高値)を従来例よ
り大きくできるし、かつ急峻な波形にすることもでき
る。
【0045】従って、図7の従来例の場合に比べて、1
波の最初の半波の出力パルスPaの波高値を大きく、か
つ波形を急峻にできると共に、1波の後半の出力パルス
Pbの立ち上がり部分がなまってしまうのを軽減ないし
は解消できる。つまり、本実施の形態によれば、簡単な
構成で高い電圧で、かつより高い周波数成分も保持した
状態で超音波送受することができる。
【0046】超音波振動子5Aから出射されたパルス状
の超音波は観察対象物の音響インピーダンスの変化部分
で反射され、反射超音波となって再び超音波振動子5A
で受信され、電気信号、つまりエコー信号に変換され、
信号処理回路12に入力されて増幅、検波、座標変換等
されてモニタ4に超音波断層像として表示される。
【0047】この場合、上述したように従来例の場合に
比べてより高い電圧で、かつより高い周波数成分も持っ
たエコー信号を得ることができるので、分解能が高い診
断に適した画質の良い超音波断層像を得ることができ
る。
【0048】一方、超音波プローブ2Bを接続して超音
波診断を行う場合には、この超音波プローブ2Bを超音
波観測装置3に接続する。すると、この超音波プローブ
2Bのパルス設定部10Bを形成する抵抗の抵抗値rb
がパルス制御部14で読み取られ、この場合にはパルス
制御部14は狭帯域の超音波振動子5Bを駆動するため
の入力パルスをハルス発生部13に出力する。
【0049】そして、パルス制御部14は送信タイミン
グに、第1の入力パルスをコンデンサ21aを介してF
ET22aに印加して、このFET22aをONし、こ
のFET22aのドレインに接続された第1の巻線24
aに電源端+HVから電流が流れるようにして、第1の
巻線24aと電磁結合された第3の巻線24cにパルス
状の出力パルスを発生させる。この場合、第1の巻線2
4aにはダンピング抵抗R1が接続されており、リンギ
ングの発生を抑制できる。
【0050】そして、この出力パルスが超音波プローブ
2Bのケーブルを介して超音波振動子5Bに印加され
る。この超音波振動子5Bには例えば中心周波数foの
特性を持つマチイングコイル20が接続されており、こ
の中心周波数foでピークとなる周波数成分を持つ出力
パルスが超音波振動子5Bに印加される。
【0051】この場合には、パルス制御部14は第2の
入力パルスを発生しない状態を保持し、従ってFET2
2bは常時OFFの状態となる。従って、第1の巻線2
4aに電流が流れた場合に、第2の巻線24bの両端は
解放された状態と等価な状態である。このような状態で
第1の巻線24a側に電流が流れるようにして出力パル
スを発生させる場合を図3等を参照して詳しく述べる。
【0052】図3は図2のトランス24の入出力部分を
等価回路で示す。説明を簡略化するためにトランス24
の3本の巻線は同じ巻線数と同じ自己インダクタンスと
同じ相互インダクタンスを有するものとする。
【0053】第1の巻線24aにはパルスのリンギング
を抑えるためのダンピング抵抗R1が並列に接続されて
おり、第2の巻線24bには同様にダンピング抵抗R2
が並列に接続されている。
【0054】また、第3の巻線24cには超音波振動子
5Cが並列に接続されている。ここで、第1の巻線24
aの端子間に電圧v1を加えたとき、第1の巻線24a
に流れる電流をi1とする。第2の巻線24bの端子間
に現れる電圧v2、第2の巻線24bに流れる電流i
2、第3の巻線24cの端子間に現れる電圧v3、第3
の巻線24cに流れる電流i3は以下の式で表すことが
できる。
【0055】ただし、Lは3本の巻線の自己インダクタ
ンス、Mは3本の巻線の相互インダクタンスとする。
【0056】v1=L×d(i1)/dt+M×d(i
2)/dt+M×d(i3)/dt v2=M×d(i1)/dt+L×d(i2)/dt+
M×d(i3)/dt v3=M×d(i1)/dt+M×d(i2)/dt+
L×d(i3)/dt v3に着目すると実際にはi2とi3は図3中の矢印と
は反対方向に流れるので v3=M×d(i1)/dt−M×d(i2)/dt−
L×d(i3)/dt となる。このとき巻線2の端子間は抵抗R2を除いて開
放されているとすれば、 v3=M×d(i1)/dt−M/R2×d(v2)/
dt−L×d(i3)/dt となる。よって、抵抗R2の値が大きいほど電圧v3の
値は大きくなる。電圧v3は大きいほど超音波振動子5
Cに大きなエネルギを与えることができる。このとき電
流i1は v1=L×d(i1)/dt で決まるので、電圧v1が一定であれば抵抗R1の値に
よらない。
【0057】また、第1の巻線24aと第2の巻線24
bだけに着目してT字等価回路にあらわすと図4のよう
になる。理想トランスにおいてはL→∞、M→∞となる
ので、第1の巻線24aから見たインピーダンスは抵抗
R1とR2の並列抵抗成分だけとなる。前記のように電
圧v3の値を大きくするために抵抗R2の値は大きくし
なくてはならない。抵抗R1の値はパルスのリンギング
を押さえるためには充分に小さくしなくてはならない。
【0058】超音波振動子5Cが持つ固有インピーダン
スに対して加える電圧v3が大きいほど、電圧v3の立
ち上がりが急峻にあると考えられる。よって、抵抗R
1,R2に対し、R1<R2の条件を満たすようにする
ことによって、超音波振動子5Cに加える電圧v3を大
きくでき、パルスの立ち上がりが急峻にできる。
【0059】図2の具体的な構成の場合には、抵抗R2
はその抵抗値を無限大とした場合に相当し、この場合に
は超音波振動子5Bを大きな電圧の出力パルスでかつ急
峻な波形で駆動できることになる。
【0060】本実施の形態によれば、広帯域の超音波振
動子5Aを駆動するのに適した立ち上がり等の急峻な波
形で、しかも高い電圧で駆動でき、しかも狭帯域の超音
波振動子5Bも駆動できるパルス発生回路11を簡単な
構成で実現した超音波診断装置1を実現できる。
【0061】(第1の実施の形態の変形例)第1の実施
の形態の変形例を説明する。この変形例は例えば図2に
おいて、第1の巻線24aの両端に並列な抵抗R1を接
続しているが、この第1の巻線24aの両端にスイッチ
S1及び抵抗R1の直列回路を接続する。
【0062】また、パルス制御部14は第1の入力パル
スを発生する場合にはスイッチS1をONにし、第2の
入力パルスを発生する場合には、スイッチS1をOFF
にする。このようにすると、第1の入力パルスで、第1
の巻線24aに電流を流した場合の動作は第1の実施の
形態と同様である。また、第2の入力パルスで第2の巻
線24bに電流を流した場合の動作は第1の実施の形態
における第1の巻線24aの両端に抵抗R1が接続され
ていた場合のエネルギ消費を防止でき、より高い電圧値
の出力パルスを発生できる。その他は第1の実施の形態
とほぼ同様の効果を有する。つまり、この変形例によれ
ば、より高い電圧値を有する駆動パルスを生成でき、S
/Nが良く、分解能が高い超音波診断に適した超音波断
層像が得られる。
【0063】また、さらにその変形例として、例えば図
2において、第1の巻線24aの両端に並列な抵抗R1
を接続しているが、この第1の巻線24aの両端にスイ
ッチS1及び抵抗R1の直列回路を接続し、また第2の
巻線24bの両端にスイッチS2及び抵抗R3の直列回
路を接続する。
【0064】また、パルス制御部14は第1の入力パル
スを発生する場合にはスイッチS1をONにし、かつス
イッチS2はOFFにする。同様に第2の入力パルスを
発生する場合には、スイッチS1をOFFにし、かつス
イッチS2はONにする。なお、抵抗R1とR3とは例
えばR1<R2とする。その他は第1の実施の形態と同
様の構成である。
【0065】このようにすると、第1の入力パルスで、
第1の巻線24aに電流を流した場合の動作は第1の実
施の形態と同様である。また、第2の入力パルスで第2
の巻線24bに電流を流した場合の動作は第1の実施の
形態とは若干異なり、第1の実施の形態における第1の
巻線24aの両端に抵抗R1が接続されていた場合のエ
ネル消費を防止でき、より高い電圧値の出力パルスを発
生できる。なお、リンギングは第1の実施の形態の場合
よりは、抵抗R3が接続されているだけ、抑制される。
その他は第1の実施の形態とほぼ同様の効果を有する。
【0066】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態を図5を参照して説明する。第1の実施の形
態ではトランス24は3本の巻線を有するトランスを用
いているが、本実施の形態ではこのトランス24の代わ
りに図5に示すように2本の巻線を有する同じ特性のト
ランス26、27を用いて、各々の2次巻線26bと2
7bを直列に接続して第3の巻線を構成にしても良い。
【0067】そして、例えばトランス26の第1の巻線
26aには抵抗R1を接続し、トランス27の第1の巻
線27aには抵抗R2(ここで、R2>R1であり、R
2は無限大の場合を含む)を接続して第2の巻線とし、
第1の実施の形態のような構成にする(図5では図3と
同様の符号を付けている)。
【0068】本実施の形態によれば、より簡単な構成の
トランスを採用できるので、より低コスト化することが
できる。その他は第1の実施の形態と同様の効果を有す
る。 [付記] 1.超音波振動子を駆動するためにトランスの1次巻線
にパルス状電流を流して、2次巻線に発生したパルス状
電流を超音波振動子に印加するパルス発生回路を備えた
超音波診断装置において、前記1次巻線を第1及び第2
の巻線で構成して、第1の巻線のみに第1のパルス状電
流を流し、2次巻線に発生したパルス状電流を超音波振
動子に印加可能にすると共に、第1の巻線に第1のパル
ス状電流を流し、この第1のパルス状電流に遅れて第2
の巻線に第2のパルス状電流を流し、該第2のパルス状
電流により2次巻線には第1のパルス状電流を流した場
合とは逆極性のパルス状電流を発生可能にし、かつ第1
の巻線と並列接続されたダンピング抵抗の値を第2の巻
線に並列接続されたダンピング抵抗の値より小さくした
事を特徴とする超音波診断装置。
【0069】2.前記超音波診断装置に接続される超音
波プローブに具備されたパルス設定手段と、該パルス設
定手段に応じて前記第1のパルス状電流及び前記第2の
パルス状電流の発生を制御するパルス制御手段を具備す
る請求項1に記載の超音波診断装置。
【0070】(効果)正負1波パルスと半波パルスを選
択的に出力できる。その結果、1つのパルス発生装置で
広帯域の超音波振動子と従来の超音波振動子を駆動する
ことができる。
【0071】3.超音波振動子を駆動する駆動パルスを
発生するパルス発生回路において、第1のパルス状電流
が入力される第1の巻線と、第1の巻線とは逆向きに第
1のパルス状電流より遅れて第2のパルス状電流が入力
可能な第2の巻線と、第1の巻線のみ、或いは第1及び
第2の巻線によって第3のパルス状電流が出力される第
3の巻線を有するトランスを具備し、第1の巻線と並列
接続されたダンピング抵抗の値が第2の巻線に並列接続
されたダンピング抵抗の値より小さいパルス発生回路。
【0072】4.超音波振動子を駆動するためにトラン
スの1次巻線にパルス状電流を流して、2次巻線に発生
したパルス状電流を超音波振動子に印加するパルス発生
回路を備えた超音波診断装置において、前記1次巻線を
第1及び第2の巻線で構成して、第1の巻線両端に接続
されたダンピング抵抗の値より第2の巻線両端間のダン
ピング抵抗の値を小さくしたダンピング規制部と、前記
1次巻線及び第2の巻線における少なくとも1次巻線に
流すパルス状電流の制御を行うパルス制御手段と、を設
け、第1の巻線のみに第1のパルス状電流を流し、2次
巻線に発生したパルス状電流を超音波振動子に印加可能
にすると共に、第1の巻線に第1のパルス状電流を流
し、この第1のパルス状電流に遅れて第2の巻線に第2
のパルス状電流を流し、該第2のパルス状電流により2
次巻線には第1のパルス状電流を流した場合とは逆極性
のパルス状電流を発生可能したことを特徴とする超音波
診断装置。
【0073】5.付記4において、前記ダンピング規制
部は第2の巻線両端間にはダンピング用抵抗を接続しな
いでダンピング機能を規制した。
【0074】6.超音波振動子を駆動する駆動パルスを
発生するパルス発生回路において、第1のパルス状電流
が入力される第1の巻線と、第1の巻線とは逆向きに第
1のパルス状電流より遅れて第2のパルス状電流が入力
可能な第2の巻線と、第1及び第2の巻線によって第3
のパルス状電流が出力される第3の巻線を有するトラン
スを具備し、第1の巻線と並列接続されたダンピング抵
抗の値が第2の巻線に並列接続されたダンピング抵抗の
値より小さいパルス発生回路。
【0075】(効果)第1の巻線に並列接続されたダン
ピング抵抗の値を第2の巻線に並列接続されたダンピン
グ抵抗の値より小さくすることにより、第3の巻線に発
生する電圧が大きくなる。その結果、パルスの立ち上が
りが急峻となり、広帯域の超音波振動子を駆動するのに
適したパルス発生回路を提供できる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、超
音波振動子を駆動するためにトランスの1次巻線にパル
ス状電流を流して、2次巻線に発生したパルス状電流を
超音波振動子に印加するパルス発生回路を備えた超音波
診断装置において、前記1次巻線を第1及び第2の巻線
で構成して、第1の巻線のみに第1のパルス状電流を流
し、2次巻線に発生したパルス状電流を超音波振動子に
印加可能にすると共に、第1の巻線に第1のパルス状電
流を流し、この第1のパルス状電流に遅れて第2の巻線
に第2のパルス状電流を流し、該第2のパルス状電流に
より2次巻線には第1のパルス状電流を流した場合とは
逆極性のパルス状電流を発生可能にし、かつ第1の巻線
と並列接続されたダンピング抵抗の値を第2の巻線に並
列接続されたダンピング抵抗の値より小さくしているの
で、第1の巻線のみに第1のパルス状電流を流し、2次
巻線に発生したパルス状電流を超音波振動子に印加にす
ることにより、この2次巻線に発生した半波のパルス状
電流で狭帯域の超音波振動子を駆動できると共に、第1
及び第2の巻線に第1及び第2のパルス状電流を流して
2次巻線に発生した逆極性の2つのパルス状電流により
形成される1波のパルス状電流を広帯域の超音波振動子
に印加してそれを駆動することもできる。また、簡単な
構成で、第1の巻線と並列接続されたダンピング抵抗の
値を第2の巻線に並列接続されたダンピング抵抗の値よ
り小さくして、2次巻線に発生するパルス状電流を高い
波高値をもつ急峻な波形にできる。
【0077】また、前記超音波診断装置に接続される超
音波プローブに具備されたパルス設定手段と、該パルス
設定手段に応じて前記第1のパルス状電流及び前記第2
のパルス状電流の発生を制御するパルス制御手段を具備
することにより、超音波プローブ内に具備されたパルス
設定手段に応じて、超音波診断装置内に具備されたパル
ス制御手段が、第1の巻線1と第2巻線にパルス状電流
を流す制御を行うことにより第3の巻線から正負1波パ
ルスが出力され、広帯域の超音波振動子を駆動すること
ができる。また、パルス制御手段がパルス設定手段に応
じて、第1の巻線のみにパルス状電流を流す制御を行う
ことによりすると、狭帯域の超音波振動子を駆動するこ
とができる。
【0078】また、超音波振動子を駆動する駆動パルス
を発生するパルス発生回路において、第1のパルス状電
流が入力される第1の巻線と、第1の巻線とは逆向きに
第1のパルス状電流より遅れて第2のパルス状電流が入
力可能な第2の巻線と、第1の巻線のみ、或いは第1及
び第2の巻線によって第3のパルス状電流が出力される
第3の巻線を有するトランスを具備し、第1の巻線と並
列接続されたダンピング抵抗の値が第2の巻線に並列接
続されたダンピング抵抗の値より小さくしているので、
第1の巻線のみに第1のパルス状電流を流し、2次巻線
に発生したパルス状電流を超音波振動子に印加にするこ
とにより、この2次巻線に発生した半波のパルス状電流
で狭帯域の超音波振動子を駆動できると共に、第1及び
第2の巻線に第1及び第2のパルス状電流を流して2次
巻線に発生した逆極性の2つのパルス状電流により形成
される1波のパルス状電流を広帯域の超音波振動子に印
加してそれを駆動することもできる。また、簡単な構成
で、第1の巻線と並列接続されたダンピング抵抗の値を
第2の巻線に並列接続されたダンピング抵抗の値より小
さくして、2次巻線に発生するパルス状電流を高い波高
値をもつ急峻な波形にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の超音波診断装置の
全体構成図。
【図2】パルス発生回路の構成を示す回路図。
【図3】パルス発生回路の動作説明図。
【図4】図3のトランスのT字等価回路を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるトランスを
示す図。
【図6】従来例における狭帯域の超音波振動子用のパル
ス発生回路を示す回路図。
【図7】従来例における広帯域の超音波振動子用のパル
ス発生回路を示す回路図。
【符号の説明】
1…超音波診断装置 2A,2B…超音波プローブ 3…超音波観測装置 4…モニタ 5A,5B…超音波振動子 6…プローブ本体 8…コネクタ 10A,10B…パルス設定部 11…パルス発生回路 12…信号処理回路 13…パルス発生部 14…パルス制御部 22a,22b…FET 24…トランス 24a…第1の巻線 24b…第2の巻線 24c…第3の巻線 R1…ダンピング抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動子を駆動するためにトランス
    の1次巻線にパルス状電流を流して、2次巻線に発生し
    たパルス状電流を超音波振動子に印加するパルス発生回
    路を備えた超音波診断装置において、 前記1次巻線を第1及び第2の巻線で構成して、第1の
    巻線のみに第1のパルス状電流を流し、2次巻線に発生
    したパルス状電流を超音波振動子に印加可能にすると共
    に、 第1の巻線に第1のパルス状電流を流し、この第1のパ
    ルス状電流に遅れて第2の巻線に第2のパルス状電流を
    流し、該第2のパルス状電流により2次巻線には第1の
    パルス状電流を流した場合とは逆極性のパルス状電流を
    発生可能にし、 かつ第1の巻線と並列接続されたダンピング抵抗の値を
    第2の巻線に並列接続されたダンピング抵抗の値より小
    さくした事を特徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波診断装置に接続される超音波
    プローブに具備されたパルス設定手段と、 該パルス設定手段に応じて前記第1のパルス状電流及び
    前記第2のパルス状電流の発生を制御するパルス制御手
    段を具備する請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 超音波振動子を駆動する駆動パルスを発
    生するパルス発生回路において、 第1のパルス状電流が入力される第1の巻線と、 第1の巻線とは逆向きに第1のパルス状電流より遅れて
    第2のパルス状電流が入力可能な第2の巻線と、 第1の巻線のみ、或いは第1及び第2の巻線によって第
    3のパルス状電流が出力される第3の巻線を有するトラ
    ンスを具備し、 第1の巻線と並列接続されたダンピング抵抗の値が第2
    の巻線に並列接続されたダンピング抵抗の値より小さい
    パルス発生回路。
JP23570999A 1999-08-23 1999-08-23 パルス発生回路を備えた超音波診断装置 Expired - Fee Related JP3571587B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23570999A JP3571587B2 (ja) 1999-08-23 1999-08-23 パルス発生回路を備えた超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23570999A JP3571587B2 (ja) 1999-08-23 1999-08-23 パルス発生回路を備えた超音波診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001057978A true JP2001057978A (ja) 2001-03-06
JP3571587B2 JP3571587B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=16990080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23570999A Expired - Fee Related JP3571587B2 (ja) 1999-08-23 1999-08-23 パルス発生回路を備えた超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3571587B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008237280A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置
JP2014030493A (ja) * 2012-08-01 2014-02-20 Toshiba Corp 超音波診断装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102256703B1 (ko) 2013-07-02 2021-05-27 삼성전자주식회사 초음파 진단 장치 및 그 동작방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008237280A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Hitachi Medical Corp 超音波診断装置
JP2014030493A (ja) * 2012-08-01 2014-02-20 Toshiba Corp 超音波診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3571587B2 (ja) 2004-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5974898B2 (ja) 超音波診断装置
JP5384491B2 (ja) 超音波診断装置
JP2006319713A (ja) 超音波プローブ及びそれを実装した体腔内挿入型超音波診断装置
JP2007117668A (ja) 超音波プローブおよび超音波診断装置
JPS6384531A (ja) 超音波診断装置
US10821474B2 (en) Systems and methods for ultrasound pulse generation using gallium nitride field effect transistors
JP2735203B2 (ja) 超音波診断装置
US10624606B2 (en) Ultrasound diagnostic apparatus
JP3571587B2 (ja) パルス発生回路を備えた超音波診断装置
CN103731166B (zh) 一种频率可调的超声波发射驱动装置
JP2007296131A (ja) 超音波プローブおよび超音波診断装置
JP3897991B2 (ja) 超音波診断装置用送信回路
JP3730823B2 (ja) 超音波振動子駆動回路
JP6012347B2 (ja) 被検体情報取得装置およびその制御方法
JP5231921B2 (ja) 超音波診断装置
US7669478B2 (en) Ultrasonic driving device with multi-frequency scanning
KR101574841B1 (ko) 송수신 회로, 초음파 프로브 및 초음파 화상 표시 장치
JP2004057477A (ja) 超音波診断装置
JP3286311B2 (ja) 超音波診断装置
JP2000005169A (ja) 超音波送受信回路および超音波送受信回路を備えた超音波診断装置
CN220175140U (zh) 一种脉冲发射电路系统
JP3062313B2 (ja) 超音波診断装置
JP2011234848A (ja) 超音波振動子駆動回路及び超音波診断装置
JP2001137777A (ja) 超音波送信信号発生回路及び超音波診断装置
JPH074007Y2 (ja) 超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040624

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees