JP2001057535A - 制御信号伝送方法及びこの方法を用いた無線基地局、無線移動局、無線通信システム - Google Patents

制御信号伝送方法及びこの方法を用いた無線基地局、無線移動局、無線通信システム

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JP2001057535A
JP2001057535A JP11231126A JP23112699A JP2001057535A JP 2001057535 A JP2001057535 A JP 2001057535A JP 11231126 A JP11231126 A JP 11231126A JP 23112699 A JP23112699 A JP 23112699A JP 2001057535 A JP2001057535 A JP 2001057535A
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control signal
power
mobile station
base station
radio
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Hideo Matsuki
英生 松木
Ryuji Yamamoto
竜治 山本
Tomoyoshi Ono
友義 大野
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NTT Docomo Inc
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線基地局の消費電力を低減させる。 【解決手段】 無線基地局から送信する電波の電力を大
電力の状態と低電力の状態とに2分し、大電力の状態で
は正規のサービスエリアをカバーさせ、この大電力の送
信時に無線移動局に制御信号を配信し、この制御信号の
配信によって制御回線を確保させ、低電力の送信時間を
大電力の送信時間より長く採ることによりより電力消費
量を低減させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、無線回線を維持
するための制御信号の伝送方法に関し、特に、制御信号
の送信電力を必要最小限に抑え、無線基地局における消
費電力の削減を実現するための制御信号伝送方法及びこ
の方法を用いた無線基地局、無線移動局、無線通信シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】TDMAと称される時分割多元接続方式
により通信を行う、無線移動局と、この無線移動局を配
下に収容する無線基地局との間では、呼接続や位置登録
など、無線回線を維持するための制御信号の送受信が必
要となる。通常無線基地局は、配下の無線移動局に対す
る様々な制御信号を、情報内容別に設けられた複数の制
御用信号を用い、繰り返し報知している。無線移動局
は、これらの制御信号を受信することで、サービスエリ
ア圏内或いは圏外の確認や、呼の着信が可能になる。従
来の無線基地局は、予め定められた一定電力(サービス
エリアに対して充分に電界強度を持つ電力)で、制御信
号を送信していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の無線基地局で
は、配下に無線移動局が1台も無い場合においても、常
に予め定められた一定電力で、制御信号を送信し続けて
いる。従って、消費電力という観点から、非常に効率の
悪いシステムであった。特に、外部からの電力供給の無
い、内部電源で駆動される無線基地局を考えた場合、消
費電力が大きいということは、そのまま連続通信時間の
減少を意味することになる。
【0004】一方、消費電力を削減するために、制御信
号の送信電力を一律に低減した場合、無線移動局が無線
基地局からの制御信号を受信できる地理的な範囲が縮小
することとなる。これは結果的に、サービスエリアの縮
小を意味し、サービス品質の劣化を招くこととなる。図
13に、制御信号の送信電力を一律に削減した場合にお
ける、サービスエリアが変化する様子を示す。制御信号
の送信電力を削減しない場合は、無線移動局PS1及び
PS2の双方とも、サービスエリア内に位置することに
なる。一方、制御信号の送信電力を削減した場合、信号
の到達範囲が短くなるため、サービスエリアは縮小する
ことになる。(図13の斜線をかけた範囲を参照)この
場合には無線移動局PS2は、サービスエリア外に位置
することになる。さらに、無線移動局PS1が矢印に沿
って移動した場合も、サービスエリア外に位置する可能
性が高くなるため、サービス品質の大きな劣化が予想さ
れる。
【0005】この発明の目的は、消費電力を削減するた
めに制御信号の送信電力を低減した場合にも、実質的な
サービスエリアを縮小させることの無い、制御信号伝送
方法及びこの方法を用いた無線基地局、無線移動局、無
線通信システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1では
TDMA方式により通信を行う無線通信システムを構成
する無線移動局と、この無線移動局を配下に収容する無
線基地局との間で呼接続のための情報、或いはデータの
送受信タイミング等の無線回線を維持するための制御信
号を送受する無線通信システムにおける制御信号伝送方
法において、無線基地局は割り当てられたサービスエリ
アをカバーするに充分な大電力を持つ制御信号を所定の
時間間隔で送信し、他の時間は当該無線基地局のサービ
スエリアに存在する無線移動局が受信できる範囲の電力
を持つ制御信号を送信させる制御信号伝送方法を提案す
る。
【0007】この発明の請求項2では請求項1記載の制
御信号送信方法において、無線基地局はこの無線基地局
に割り当てられたサービスエリア内に存在する無線移動
局から送られてくる応答信号の受信電力を測定し、この
応答信号の受信電力に対応させて無線移動局に対して大
電力送信時以外の時間に送信する制御信号の送信電力を
決定する制御信号伝送方法を提案する。
【0008】この発明の請求項3では請求項1記載の制
御信号伝送方法において、無線移動局は無線基地局が送
信する制御信号を所定の時間以上にわたって受信不能の
後に制御信号を受信した場合は無線移動局は無線基地局
に対して応答信号を送信し、無線基地局はこの応答信号
の受信電力を測定し、この計測結果に従って無線移動局
に対して大電力送信時以外に送信する制御信号の送信電
力を決定する制御信号伝送方法を提案する。
【0009】この発明の請求項4では請求項1記載の制
御信号伝送方法において、無線基地局は予め記憶してい
る所定期間が経過する毎に配下の無線移動局に対し呼の
擬似的な着信信号を送信し、無線移動局からの擬似的な
着信信号に対する応答信号を受信した場合、この応答信
号の受信電力を計測し、大電力送信時以外の時間は受信
電力に対応して決定される電力によって制御信号の送信
電力を決定する制御信号伝送方法を提案する。
【0010】この発明の請求項5では請求項2又は4記
載の制御信号送信方法の何れかにおいて、サービスエリ
ア内に複数の無線移動局が存在する場合は、この複数の
無線移動局の中の無線基地局に対する応答信号の受信電
力が最も小さい無線移動局の応答信号の受信電力によっ
て無線移動局に対して送信する制御信号の送信電力を決
定する制御信号伝送方法を提案する。
【0011】この発明の請求項6では請求項1乃至5記
載の制御信号伝送方法のいずれかにおいて、無線基地局
が送信する送信電力を予め設定した所定時間毎に初期値
にリセットし、リセット後に再び無線移動局からの応答
信号の受信電力を測定し、この測定した受信電力にした
がって大電力送信時以外に送信する送信電力を決定する
制御信号伝送方法を提案する。
【0012】この発明の請求項7ではTDMA方式によ
り通信を行う無線通信システムを構成する、無線移動局
とこの無線移動局を配下に収容する無線基地局との間
で、呼接続のための情報やデータの送受信タイミング等
の無線回線を維持するための情報を送受する制御信号伝
送方法において、無線移動局は無線基地局からの制御信
号を、予め定められた期間以上受信できなかった場合、
その後初めて無線基地局からの制御信号を受信できた時
点で、無線基地局に対し制御信号を受信できたことを、
予め定められた回数分連続して通知し、無線基地局は制
御信号を送信する際に、予め定められた一定周期Tを期
間T1と期間T2とに2分割し、期間T1は、無線移動
局に対し最大送信電力Smax で制御信号を送信し、期間
T2は、最大送信電力Smax より小さい電力Spsで無線
基地局は制御信号を送信し、予め記憶している期間T3
毎に、上記期間T2における制御信号を送信する際の電
力Spsを、予め定められた初期値Spsoに設定し、無線
基地局は無線移動局からの制御信号を受信できたことを
通知する信号を受信した場合、当該信号の受信電力Rps
と、予め記憶している無線移動局の送信電力Tpsならび
に無線移動局の入力に必要な所要電力Dpsとから、制御
信号を送信する際の電力Spsの暫定値Stmp を、式 Stmp =Dps+(Tps−Rps) に基づき決定し、暫定値Stmp が電力Spsの値より大き
い場合は、暫定値Stmp の値を電力Spsの値として設定
し、暫定値Stmp の値が電力Spsの値より小さい場合
は、電力Spsの値を保持することを特徴とする制御信号
伝送方法を提案する。
【0013】この発明の請求項8ではTDMA方式によ
り通信を行う無線通信システムを構成する、無線移動局
とこの無線移動局を配下に収容する無線基地局との間
で、呼接続のための情報やデータの送受信タイミング等
の、無線回線を維持するための情報を送受する制御信号
伝送方法において、無線基地局は制御信号を送信する際
に、予め定められた一定周期Tを期間T1と期間T2と
に2分割し、期間T1は、無線移動局に対し最大送信電
力Smax で制御信号を送信し、期間T2は、最大送信電
力Smax より小さい電力Spsで上記無線移動局に対し制
御信号を送信し、予め記憶している期間T4毎に、配下
の無線移動局に対し、呼の擬似的な着信信号を送信し、
無線移動局からの、擬似的な着信信号に対する応答信号
を受信した場合、当該応答信号の受信電力Rres と、予
め記憶している無線移動局の送信電力Tps並びに無線移
動局の入力に必要な所要電力Dpsとから、制御信号を送
信する際の電力Spsの暫定値Pi を、式 Pi =Dps+(Tps−Rres ) に基づき決定し、配下の各無線移動局毎に決定される暫
定値Pi の値、及び期間T2時における送信電力の初期
値Spso の値の中の最大値を、電力Spsの値として設定
する制御信号伝送方法を提案する。
【0014】この発明の請求項9では、TDMA方式に
より通信を行う無線基地局において、無線移動局に送信
する制御信号の送信電力の値を記憶する送信電力記憶手
段と、無線移動局に送信する制御信号の送信電力を最大
電力と、送信電力記憶手段に記憶した送信電力に切替制
御する送信電力切替手段と、この送信電力切替手段を期
間T1だけ最大送信電力状態に切り替え、期間T1が経
過した時点から期間T2だけ送信電力記憶手段に記憶し
た送信電力に切り替え、期間T1とT2を交互に繰り返
すタイマと、を設けた構成とした無線基地局を提案す
る。
【0015】この発明の請求項10では請求項9記載の
無線基地局において、無線移動局が送信する制御信号の
受信電力を計測する受信電力測定手段と、この受信電力
測定手段が測定した受信電力にしたがって無線移動局に
送信する制御信号の送信電力の値を算出する演算手段
と、を設け、この演算手段が算出した送信電力の値を送
信電力記憶手段に記憶させる構成とした無線基地局を提
案する。
【0016】この発明の請求項11では請求項10記載
の無線基地局において、期間T1とT2を加えた時間よ
り長い任意の期間T3を計時し、この期間T3が経過す
る毎に送信電力記憶手段に記憶した送信電力の値を初期
値Spso にリセットさせるタイマを設けた構成とした無
線基地局を提案する。この発明の請求項12では請求項
10又は11の何れかに記載の無線基地局において、複
数の無線移動局から送信された制御信号の受信電力をも
とに算出した送信電力値の中から最大送信電力を検索す
る検索手段を設け、この検索手段で検索した最大送信電
力値を送信電力記憶手段に記憶する構成とした無線基地
局を提案する。
【0017】この発明の請求項13では請求項9乃至1
2に記載の無線基地局の何れかにおいて、予め記憶して
いる期間T4毎に配下の無線移動局に対して呼の擬似的
な着信信号を送信する擬似着信信号送信手段を設け、こ
の擬似着信信号送信手段が送信した擬似着信信号により
無線移動局から強制的に応答信号を送信させる構成とし
た無線基地局を提案する。
【0018】この発明の請求項14ではTDMA方式に
より通信を行う無線移動局において、予め定めた一定時
間以上、無線基地局から制御信号の受信がなかったこと
を検出する受信不能検出手段と、この受信不能検出手段
が一定時間以上、制御信号の受信がなかったことを検出
した後に制御信号を受信した時点で無線基地局に複数回
にわたって応答信号を送信する応答信号送信手段と、を
設けた構成とした無線移動局を提案する。
【0019】この発明の請求項15では、TDMA方式
により通信を行う無線移動局と、請求項9乃至13の何
れかに記載の無線基地局と、を含む無線通信システムを
提案する。この発明の請求項16では、TDMA方式に
より通信を行う無線基地局と、請求項14に記載の無線
移動局を少なくとも1つと、を含む無線通信システムを
提案する。
【0020】上述したこの発明による制御信号伝送方法
及びこの制御信号伝送方法を用いた無線通信システムに
よれば、制御信号を最大電力で送信する期間T1を他の
期間T2より短く設定することにより、無線基地局にお
ける電力消費量を少なくすることができる。従って、特
に外部から電力が供給されない無線基地局の運用時間を
延長させることができる利点が得られる。
【0021】然も、この発明では一定時間毎に制御信号
を最大電力で送信させるからこの時点でサービスエリア
内の全ての無線移動局は無線基地局の制御信号を受信す
ることができ、この制御信号の受信によって制御回線を
維持することができる。よって、制御信号の送信電力の
低減によってサービスエリアが狭くなる不都合が生じる
ことはなく、サービス品質の劣化を回避することができ
る利点が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の請求項1で提案
した制御信号伝送方法で動作する無線基地局CSの概略
の構成を示す。この無線基地局CSの構成はこの発明の
請求項9で提案する無線基地局CSの要部の構成を示し
ている。図1に示す無線基地局CSはTDMA方式によ
り通信を行う送受信装置11と、例えばマイクロコンピ
ュータによって構成した制御器13と、制御信号送受信
器14とを具備して構成され、制御信号送受信器14と
無線移動局PSとの制御信号の送受信により制御信号情
報が制御器13に入力され、制御器13の制御により送
受信装置11の送信チャンネル、及び受信チャンネルが
決定され、その送受信チャンネルが電話回線12に接続
されて通話路が確定される。以上は一般によく知られた
移動無線通信システムの概要である。
【0023】この発明の請求項9で提案する無線基地局
CSでは制御信号送受信器14の制御信号の送信電力を
切り替える送信電力切替手段15と、送信電力記憶手段
16と、タイマ17Aと17Bとを設けた構成とした点
を特徴とするものである。送信電力切替手段15は図1
に示す実施例ではスイッチによって構成した場合を示
す。スイッチを接点Aに接触させると制御信号送受信器
14は最大電力Smax で制御信号を送信する。スイッチ
を接点Bに転換すると、送信電力記憶手段16から、こ
の記憶手段16に記憶された送信電力値Spsが制御信号
送受信器14に与えられ、この送信電力値Spsに従って
制御信号の送信電力値が決定される。
【0024】送信電力記憶手段16に記憶される送信電
力値Spsは制御信号送受信器14が送信し得る最大電力
Smax より小さい任意の値に選定される。タイマ17A
と17Bは送信電力切替手段15を最大送信電力Smax
の状態を期間T1だけ維持させ、送信電力値Spsを期間
T2だけ維持させ、この期間T1とT2を繰り返す制御
を行う。
【0025】図2にその送信電力が変化する様子を示
す。期間Tを期間T1とT2に2分割し、期間T1では
最大電力Smax で制御信号を送信させ、期間T1の終了
後に期間T2の間、送信電力記憶手段16に記憶した電
力値Spsで制御信号を送信する。制御信号送受信器14
が送信し得る最大電力Smax とはこの無線基地局CSに
割り当てられたサービスエリアの全域に充分な電界強度
を持つ制御信号を供給し得る送信電力である。
【0026】従って、期間T1の間はサービスエリア内
に存在する無線移動局PSは必ず制御信号を受信するこ
とができ、制御情報を得ることができ、通信回線の確保
を維持することができる。然も期間T1以外の期間T2
では送信電力を低減させるから、無線基地局CSにおけ
る電力消費量を少なくすることができる利点が得られ
る。ここで期間Tは無線移動局PSが送信する制御信号
の送信周期の約3倍として3.6秒程度、期間T1を
1.2秒程度、期間T2を2.4秒程度に選択すること
ができる。期間T1と期間T2の送信電力の差を20
[dB]とすると、制御信号の平均送信電力は約13[d
B]削減できる事になる。図2に示す例では斜線を伏し
た部分が削減された電力量を示す。
【0027】図3はこの発明の請求項2と10で提案す
る制御信号伝送方法と無線基地局CSの実施例を示す。
この実施例では図1に示した無線基地局CSに受信電力
測定手段18と、演算手段19を付加した構成としたも
のである。受信電力測定手段18は制御信号送受信器1
4が受信する無線移動局PSからの制御信号の受信電力
を測定する。演算手段19は受信電力測定手段18が測
定した受信電力を更に制御信号送受信器14が期間T1
以外の期間に送信すべき電力を算出する。
【0028】つまり、図1に示した実施例では期間T2
で送信する制御信号の送信電力を任意の値Spsとした
が、この電力Spsで送信される制御信号を受信できるサ
ービスエリアは狭い範囲に固定されてしまう不都合が生
じる。このためこの図3に示す実施例では無線移動局P
Sから送られてくる例えば位置登録信号或いは制御信号
受信通知の受信電力を計測し、この受信電力を元に必要
な送信電力を演算し、演算により算出した送信電力が送
信電力記憶手段16に記憶した送信電力より大きけれ
ば、送信電力記憶手段16の記憶内容をその算出した送
信電力に書き換える構成を付加したものである。
【0029】図4に図3に示した実施例における無線基
地局CSでの送信電力決定に関する状態遷移フローを示
す。ステップ100は無線基地局CSの定常状態を示
す。従って、期間T1では最大電力Smax で、期間T2
では電力記憶手段16に記憶した送信電力Spsで送信を
繰り返している。 この定常状態において、無線移動局
PSから位置登録信号或いは制御信号受信通知を受信す
ると、無線基地局CSはステップ101で受信電力測定
手段18により受信電力Rpsを測定する。
【0030】演算手段19はステップ102に示す演算
式 Stmp =Dps+(Tps−Rps) を演算する。 ここでStmp :受信電力Rpsに対する必要な送信電力
(暫定値) Dps :無線移動局PSの入力に必要な送信電力 Tps :無線移動局PSに割当られている送信電力 演算の結果、ステップ103で暫定値Stmp と送信電力
記憶手段16に記憶している送信電力Spsとを比較し、
Stmp >Spsであれば送信電力Spsに暫定値Stmp をス
テップ104で代入し、送信電力を変更し、期間T2で
も無線移動局PSに制御信号が充分伝達できるように制
御する。
【0031】暫定値Stmp <Spsである場合は、ステッ
プ105に示すように、送信電力記憶手段16に記憶し
ている送信電力Spsはそのままの値を維持させる。従っ
て、この図3に示した実施例によれば期間T2の状態で
無線基地局CSからの制御信号が受信不能となる無線移
動局PSが存在したとしても、その無線移動局PSが期
間T1で無線基地局CSからの制御信号を受信し、その
制御信号受信通知を無線基地局CSに返送すれば、その
受信電力Rpsを計測し、その無線移動局PSが期間T2
でも制御信号を受信できる送信電力に更新される。
【0032】図5は請求項6で提案する制御信号伝送方
法と請求項11で提案する無線基地局の実施例を示す。
この図5に示す実施例ではタイマ17Aと17Bで計時
する期間T1とT2を加えたT1+T2より長い任意の
期間T3(例えば1分程度)を計時するタイマ17Cを
設け、このタイマ17Cで計時する期間T3が経過する
毎に、送信電力記憶手段16の記憶を初期値Spso に戻
す機能を付加した構成としたものである。
【0033】図6にその様子を示す。図6に示す例では
ポイントAで送信電力記憶手段16に記憶している送信
電力が初期値Spso からSps1 に変更された様子を示
す。従って、ポイントA以後の期間T2では送信電力は
Sps1 で送信される。この状態がある時間継続し、期間
T3が経過した時点でタイマ17Cが送信電力記憶手段
16に制御信号を入力することにより、送信電力記憶手
段16は記憶値を初期値Spso にリセットする。リセッ
ト後には再び受信電力の測定が行われ、最適な送信電力
に再び修正される。
【0034】このように、ある期間T3を経過する毎に
送信電力を初期値Spso にリセットすることにより必要
以上の電力を送信し続ける弊害を回避することができ
る。図7は図5に示した通信システムの制御信号送信電
力に関する状態遷移フローを示す。ステップ106は期
間T1の送信状態を示す。従って送信電力はSmaxであ
る。タイマ17Aと17Cは期間T1とT3が経過した
か否かを監視する。期間T1が経過するとステップ10
7に移行する。
【0035】ステップ107ではタイマ17Aを停止さ
せ、タイマ17Bを初期化し、タイマ17Bを起動させ
る。タイマ17Bを起動させた後、ステップ108に移
行する。ステップ108は期間T2の送信状態を示す。
ステップ108ではタイマ17Bとタイマ17Cが期間
T2とT3を経過したか否かを監視する。タイマ17B
が期間T2を経過したことを検出すると、ステップ10
9に移行する。
【0036】ステップ109ではタイマ17Bを停止さ
せると共に、タイマ17Aを初期化し、タイマ17Aを
起動させステップ106に戻る。ステップ106又は1
08において、期間T3が経過するとステップ110に
移行する。ステップ110ではタイマ17Cを停止さ
せ、ステップ111に移行する。
【0037】ステップ111では送信電力記憶器16の
記憶内容Spsに初期値Spso を代入し、初期値Spso に
リセットする。更にタイマ17Cを初期化し、タイマ1
7Cを起動させる。タイマ17Cを起動させた後はそれ
ぞれの状態に復帰する。つまり、ステップ106で期間
T3が経過したことが検出された場合はステップ106
に戻り、ステップ108で期間T3が経過したことが検
出された場合はステップ108に戻る。
【0038】図8はこの発明の請求項5で提案する制御
信号伝送方法と、請求項12で提案する無線基地局の実
施例を示す。請求項5及び請求項12では同一のサービ
スエリア内に複数の無線移動局PSが存在した場合に、
その複数の無線移動局PSの受信電力Rpsを元に送信電
力を算出し、 その算出した送信電力の中から最も大きい
電力を検索し、 この最も大きい送信電力を送信電力記憶
手段16に記憶させる制御信号伝送方法及び無線基地局
を提案するものである。
【0039】このために、図8に示す実施例では演算手
段19の後段に検索手段21を設け、この検索手段21
で演算手段19で各無線移動局PS毎に受信した受信電
力を元にして算出した送信電力の中から最も大きい送信
電力を検索し、その検索結果を送信電力記憶手段16に
記憶させる構成とした場合を示す。従って、この図8に
示した実施例によれば配下に複数の無線移動局PSが存
在した場合に、その中の最も条件の悪い無線移動局に制
御信号の送信電力を合わせるから、最も条件の悪い無線
移動局もサービスエリアの制御下に安定して収納するこ
とができる利点が得られる。
【0040】図9は図8に示した実施例の機能を更に発
展させた実施例を示す。この実施例では、図8に示した
検索手段21に加えて制御器13に擬似着信信号送信手
段22を付設し、この擬似着信信号送信手段22により
各無線移動局に擬似着信信号を送信して強制的に応答信
号を送信させることにより、サービスエリア内の全ての
無線移動局を漏れなくチェックし、制御の配下に収める
ことができる。
【0041】つまり、図9に示す実施例では同一のサー
ビスエリア内に複数の無線移動局PSが存在する場合に
各無線移動局PS毎に対して擬似的に着信信号を送信す
る。この着信信号により各無線移動局PSは強制的に着
信応答信号を送信するから、この着信応答信号の受信電
力Rpsを測定する。全ての無線移動局PSに対して受信
電力Rpsを測定し、各受信電力毎に必要とする送信電力
Pi を演算する。演算式は上述した(1)式と同じであ
る。算出した送信電力の中から最も大きい送信電力を送
信電力記憶手段16に書き込む。
【0042】図10は図9に示した実施例の状態遷移を
示す。図10において点線で囲った部分は図7に示した
状態遷移と同じである。図10では期間T3の代わりに
期間T4で表示されている。期間T4は期間T3と同等
の時間と考えてよい。ステップ106又は108におい
て、期間T4が経過すると、ステップ112に移行し、
ステップ112において、タイマ17Dを停止させる。
タイマ17Dを停止させた後に、ステップ113で送信
電力記憶手段16の記憶を最大電力をSmax に固定し、
暫定値Stmp に初期値Spso を代入し、Stmp =Spso
を記憶させる。
【0043】ステップ114ではi番目の無線移動局P
Sに擬似着信信号を送信する。擬似着信信号の送信によ
り、呼ばれた無線移動局PSは着信応答信号を送信す
る。ステップ115ではこの着信応答の有無を判定す
る。着信応答が有りの場合はステップ116に進む。無
しの場合はステップ119に進み、最後の無線移動局P
Sであるか否かを問うステップ119に進む。
【0044】ステップ115で着信応答がある場合はス
テップ116でi番目の無線移動局に関する送信電力P
i を決定する。ステップ117では送信電力Pi と暫定
値Stmp とを比較し、Stmp <Pi であればステップ1
18に進み、暫定値Stmp に算出した送信電力Pi を代
入(Stmp =Pi )し、ステップ119に進む、Stmp
>Pi であればステップ117から直接ステップ119
に分岐する。
【0045】ステップ119では全ての無線移動局PS
に対して送信電力Pi を算出したか否かを判定する。全
ての無線移動局PSに対して送信電力Pi を算出してい
なければステップ114に戻り、ステップ114からス
テップ119までを繰り返す。以上の動作により、暫定
値Stmp には算出した送信電力の中の最大値が取り込ま
れる。
【0046】ステップ119で全ての無線基地局CSに
対して送信電力Pi を算出したことを検出すると、ステ
ップ120に進む。ステップ120では送信電力記憶手
段16に記憶している送信電力Spsに暫定値Stmp を代
入し、期間T2で送信すべき送信電力Spsの値を更新す
る。これと同時にタイマ17Dを初期化し、起動させ
る。タイマ17Dを起動させると、ステップ106又は
108に戻る。つまり、ステップ106の状態で期間T
4に達した場合はステップ106に戻り、ステップ10
8の状態で期間T4に達した場合はステップ108に戻
る。
【0047】図11は請求項14で提案した無線移動局
の実施例を示す。この実施例は無線移動局PSに施され
る実施例である。無線移動局PSはアンテナ30と送受
信器31と受話器32、送話器33と、マイクロコンピ
ュータによって構成される制御器34と、ダイヤル35
とによって構成される。ダイヤル35からダイヤル信号
が送信され、このダイヤル信号が無線基地局CSに伝達
され、無線基地局CSから電話回線12を通じて電話局
に伝送され、回線網に接続される。
【0048】ここで、この発明では無線移動局PSに受
信不能検出手段36と応答信号送信手段37とを設けた
点を特徴とするものである。受信不能検出段36は電源
が投入され、無線基地局CSから送信される制御信号を
受信できる状態であるにも係わらず予め設定した時間制
御信号を受信しなかったことを検出する。
【0049】受信不能検出手段36が所定の時間制御信
号を受信しないことを検出すると、応答信号送信手段3
7は制御器34に制御信号を入力して強制的に例えば制
御信号受信通知のような応答信号を送信させる。この応
答信号が無線基地局CSに受信されることにより、制御
信号の受信不能領域に存在した無線移動局PSは無線基
地局CSのサービスエリア内に取り込まれる。
【0050】図12にその状態遷移を示す。ステップ1
21では無線基地局CSからの制御信号を受信できる定
常状態にある。定常状態において制御信号が受信不能に
なると、ステップ122に移行する。ステップ122で
は制御信号の受信不能時間を計時する。予め設定したα
秒が経過するとステップ123に移行する。ステップ1
23で更に受信不能が検出されると、ステップ124に
移行する。ステップ124では応答信号送信手段37か
ら制御信号が出力され、例えば制御信号受信通知のよう
な応答信号をN回送信させる。
【0051】この応答信号の送信により無線基地局CS
はその受信電力を測定し、その受信電力から送信電力を
算出して送信電力を修正するから、制御信号が受信不能
であった無線移動局PSは爾後制御信号の受信が可能と
なり、ステップ121に示す定常状態に復帰する。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
サービスエリアを実質的に狭めることなく、無線基地局
CSにおける送信電力を低減させることができ、この結
果として無線基地局CSの消費電力を低減させることが
できる。従って、外部から電力の供給を受けない無線基
地局の運用時間を延長させることができ、保守が容易に
なる利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を説明するためのブロック
図。
【図2】図1に示した実施例の動作を説明するための波
形図。
【図3】この発明の変形実施例を説明するためのブロッ
ク図。
【図4】図3に示した実施例の動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図5】この発明の変形実施例を説明するためのブロッ
ク図。
【図6】図5に示した実施例の動作を説明するための波
形図。
【図7】図5に示した実施例の動作を説明するためのフ
ローチャート。
【図8】この発明の更に他の変形実施例を説明するため
のブロック図。
【図9】この発明の更に他の変形実施例を説明するため
のブロック図。
【図10】図9に示した実施例の動作を説明するための
フローチャート。
【図11】この発明の無線通信システムに用いる無線移
動局の実施例を説明するためのブロック図。
【図12】図11に示した実施例の動作を説明するため
のフロチャート。
【図13】従来の技術を説明するための図。
【符号の説明】
CS 無線基地局 PS 無線移動局 AN アンテナ 11 送受信装置 12 電話回線 13 制御器 14 制御信号送受信器 15 送信電力切替手段 16 送信電力記憶手段 17A、17B、17C、17D タイマ 18 受信電力測定手段 19 演算手段 21 検索手段 22 擬似着信信号送信手段 31 送受信器 32 受話器 33 送話器 34 制御器 35 ダイヤル 36 受信不能検出手段 37 応答信号送信手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 友義 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 エヌ・ ティ・ティ移動通信網株式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA43 BB04 CC04 DD44 EE02 EE10 EE32 KK01 KK13 KK15

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TDMA方式により通信を行う無線通信
    システムを構成する無線移動局と、この無線移動局を配
    下に収容する無線基地局との間で呼接続のための情報、
    或いはデータの送受信タイミング等の無線回線を維持す
    るための制御信号を送受する無線通信システムにおける
    制御信号伝送方法において、 上記無線基地局は割り当てられたサービスエリアをカバ
    ーするに充分な電力を持つ大電力制御信号を所定の時間
    間隔で送信し、他の時間は当該無線基地局のサービスエ
    リアに存在する無線移動局が受信できる範囲の電力を持
    つ制御信号を送信させることを特徴とする制御信号伝送
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の制御信号送信方法におい
    て、上記無線基地局はこの無線基地局に割り当てられた
    サービスエリア内に存在する無線移動局から送られてく
    る応答信号の受信電力を測定し、この応答信号の受信電
    力に対応させて上記無線移動局に対して上記大電力送信
    時以外の時間に送信する制御信号の送信電力を決定する
    ことを特徴とする制御信号伝送方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の制御信号伝送方法におい
    て、上記無線移動局は上記無線基地局が送信する制御信
    号を所定時間以上にわたって受信不能の後に上記制御信
    号を受信した場合は上記無線移動局は上記無線基地局に
    対して応答信号を送信し、無線基地局はこの応答信号の
    受信電力を測定し、この計測結果に従って上記無線移動
    局に対して上記大電力送信時以外に送信する制御信号の
    送信電力を決定することを特徴とする制御信号伝送方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の制御信号伝送方法におい
    て、上記無線基地局は予め記憶している所定期間が経過
    する毎に配下の無線移動局に対し呼の擬似的な着信信号
    を送信し、無線移動局からの擬似的な着信信号に対する
    応答信号を受信した場合、この応答信号の受信電力を計
    測し、上記大電力送信時以外の時間は上記受信電力に対
    応して決定される電力によって上記制御信号の送信電力
    を決定することを特徴とする制御信号伝送方法。
  5. 【請求項5】 請求項2又は4記載の制御信号送信方法
    の何れかにおいて、上記サービスエリア内に複数の無線
    移動局が存在する場合は、この複数の無線移動局の中の
    上記無線基地局に対する応答信号の受信電力が最も小さ
    い無線移動局の応答信号の受信電力によって上記無線移
    動局に対して送信する制御信号の送信電力を決定するこ
    とを特徴とする制御信号伝送方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5記載の制御信号伝送方法
    のいずれかにおいて、上記無線基地局が送信する送信電
    力を予め設定した所定時間毎に初期値にリセットし、リ
    セット後に再び無線移動局からの応答信号の受信電力を
    測定し、この測定した受信電力にしたがって上記大電力
    送信時以外に送信する送信電力を決定することを特徴と
    する制御信号伝送方法。
  7. 【請求項7】 TDMA方式により通信を行う無線通信
    システムを構成する、無線移動局と、この無線移動局を
    配下に収容する無線基地局との間で、呼接続のための情
    報やデータの送受信タイミング等の無線回線を維持する
    ための情報を送受する制御信号伝送方法において、 上記無線移動局は上記無線基地局からの制御信号を、予
    め定められた期間以上受信できなかった場合、その後初
    めて上記無線基地局からの制御信号を受信できた時点
    で、上記無線基地局に対し制御信号を受信できたこと
    を、予め定められた回数分連続して通知し、上記無線基
    地局は制御信号を送信する際に、予め定められた一定周
    期Tを期間T1と期間T2とに2分割し、期間T1は、
    上記無線移動局に対し最大送信電力Smax で制御信号を
    送信し、期間T2は、上記最大送信電力Smax より小さ
    い電力Spsで上記無線基地局は制御信号を送信し、予め
    記憶している期間T3毎に、上記期間T2における制御
    信号を送信し、予め記憶している期間T3毎に、上記期
    間T2における制御信号を送信する際の電力Spsを、予
    め定められた初期値Spso に設定し、上記無線基地局は
    上記無線移動局からの制御信号を受信できたことを通知
    する信号を受信した場合、当該信号の受信電力Rpsと、
    予め記憶している上記無線移動局の送信電力Tpsならび
    に上記無線移動局の入力に必要な所要電力Dpsとから、
    上記制御信号を送信する際の電力Spsの暫定値Stmp
    を、式 Stmp =Dps+(Tps−Rps) に基づき決定し、上記暫定値Stmp が電力Spsの値より
    大きい場合は、上記暫定値Stmp の値を上記電力Spsの
    値として設定し、上記暫定値Stmp の値が上記電力Sps
    の値より小さい場合は、上記電力Spsの値を保持するこ
    とを特徴とする制御信号伝送方法。
  8. 【請求項8】 TDMA方式により通信を行う無線通信
    システムを構成する、無線移動局と、 この無線移動局を
    配下に収容する無線基地局との間で、呼接続のための情
    報やデータの送受信タイミング等の、無線回線を維持す
    るための情報を送受する制御信号伝送方法において、 上記無線基地局は制御信号を送信する際に、予め定めら
    れた一定周期Tを期間T1と期間T2とに2分割し、期
    間T1は、上記無線移動局に対し最大送信電力Smax で
    制御信号を送信し、期間T2は、上記最大送信電力Sma
    x より小さい電力Spsで上記無線移動局に対し制御信号
    を送信し、予め記憶している期間T4毎に、配下の上記
    無線移動局に対し、呼の擬似的な着信信号を送信し、上
    記無線移動局からの、擬似的な着信信号に対する応答信
    号を受信した場合、当該応答信号の受信受信電力Rres
    と、予め記憶している上記無線移動局の送信電力Tps並
    びに上記無線移動局の入力に必要な所要電力Dpsとか
    ら、制御信号を送信する際の電力Spsの暫定値Pi を、
    式 Pi =Dps+(Tps−Rres ) に基づき決定し、配下の各無線移動局毎に決定される上
    記暫定値Pi の値、及び上記期間T2時における送信電
    力の初期値Spso の値の中の最大値を、上記電力Spsの
    値として設定することを特徴とする制御信号伝送方法。
  9. 【請求項9】 TDMA方式により通信を行う無線基地
    局において、 A、無線移動局に送信する制御信号の送信電力の値を記
    憶する送信電力記憶手段と、 B、上記無線移動局に送信する制御信号の送信電力を最
    大電力と、上記送信電力記憶手段に記憶した送信電力に
    切替制御する送信電力切替手段と、 C、この送信電力切替手段を期間T1だけ最大送信電力
    状態に切り替え、期間T1が経過した時点から期間T2
    だけ上記送信電力記憶手段に記憶した送信電力に切り替
    え、期間T1とT2を交互に繰り返すタイマと、 を設けたことを特徴とする無線基地局。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の無線基地局において、 A、上記無線移動局が送信する制御信号の受信電力を計
    測する受信電力測定手段と、 B、この受信電力測定手段が測定した受信電力にしたが
    って上記無線移動局に送信する制御信号の送信電力の値
    を算出する演算手段と、 を設け、この演算手段が算出した送信電力の値を上記送
    信電力記憶手段に記憶させる構成としたことを特徴とす
    る無線基地局。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の無線基地局におい
    て、 上記期間T1とT2を加えた期間より長い任意の期間T
    3を計時し、この期間T3が経過する毎に上記送信電力
    記憶手段に記憶した送信電力の値を初期値Spso にリセ
    ットさせるタイマを設けた構成としたことを特徴とする
    無線基地局。
  12. 【請求項12】 請求項10又は11の何れかに記載の
    無線基地局において、 上記複数の無線移動局から送信された制御信号の受信電
    力をもとに算出した送信電力値の中から最大送信電力を
    検索する検索手段を設け、この検索手段で検索した最大
    送信電力値を上記送信電力記憶手段に記憶する構成とし
    たことを特徴とする無線基地局。
  13. 【請求項13】 請求項9乃至12に記載の無線基地局
    の何れかにおいて、 予め記憶している期間T4毎に配下の無線移動局に対し
    て呼の擬似的な着信信号を送信する擬似着信信号送信手
    段を設け、この擬似着信信号送信手段が送信した擬似着
    信信号により無線移動局から強制的に応答信号を送信さ
    せる構成としたことを特徴とする無線基地局。
  14. 【請求項14】 TDMA方式により通信を行う無線移
    動局において、 A、予め定めた一定時間以上、無線基地局から制御信号
    の受信がなかったことを検出する受信不能検出手段と、 B、この受信不能検出手段が一定時間以上、制御信号の
    受信がなかったことを検出した後に上記制御信号を受信
    した時点で上記無線基地局に複数回にわたって応答信号
    を送信する応答信号送信手段と、 を設けた構成としたことを特徴とする無線移動局。
  15. 【請求項15】 TDMA方式により通信を行う無線移
    動局と、 請求項9乃至13の何れかに記載の無線基地局と、 を含む無線通信システム。
  16. 【請求項16】 TDMA方式により通信を行う無線基
    地局と、 請求項14に記載の無線移動局を少なくとも1つと、 を含む無線通信システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7843804B2 (en) 2001-11-28 2010-11-30 Fujitsu Limited Orthogonal frequency division multiplex transmission method
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