JP2001057526A - 受信装置、及び受信装置の受信チャンネル推定方法 - Google Patents

受信装置、及び受信装置の受信チャンネル推定方法

Info

Publication number
JP2001057526A
JP2001057526A JP2000121411A JP2000121411A JP2001057526A JP 2001057526 A JP2001057526 A JP 2001057526A JP 2000121411 A JP2000121411 A JP 2000121411A JP 2000121411 A JP2000121411 A JP 2000121411A JP 2001057526 A JP2001057526 A JP 2001057526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
frequency
circuit
channel
reception
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000121411A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryuji Kono
隆二 河野
Satoshi Ishii
聡 石井
Atsushi Hoshikugi
淳 星久木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Futaba Corp filed Critical Futaba Corp
Priority to JP2000121411A priority Critical patent/JP2001057526A/ja
Priority to US09/589,170 priority patent/US6987794B1/en
Publication of JP2001057526A publication Critical patent/JP2001057526A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/713Spread spectrum techniques using frequency hopping
    • H04B1/7156Arrangements for sequence synchronisation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0044Control loops for carrier regulation
    • H04L2027/0063Elements of loops
    • H04L2027/0065Frequency error detectors
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/0014Carrier regulation
    • H04L2027/0044Control loops for carrier regulation
    • H04L2027/0071Control of loops
    • H04L2027/0079Switching between loops
    • H04L2027/0081Switching between loops between loops of different bandwidths

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 初期同期確立に要する時間の短縮化を図る。 【解決手段】 PLL回路12から出力される出力信号
の周波数を、送信信号の送信チャンネルに対応した受信
チャンネルに設定する際に、時定数切替回路17により
ループフィルタ14の時定数を低速に切り替えると共
に、PLL回路12から出力される出力信号の周波数
を、周波数チャンネルの最も高い周波数から最も低い周
波数との間を掃引させることで、その掃引期間において
受信される受信信号から送信チャンネルに対応した受信
チャンネルを推定し、この推定結果に基づいて初期同期
を確立するようにした。複数の受信アンテナを用い、時
分割で切り替えて、各アンテナからの受信信号のエンベ
ロープを合成すれば、マルチパスフェージングの影響が
低減された確実な受信チャンネルの推定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は受信装置、及び受信
装置の受信チャンネル推定方法に関わり、特にスペクト
ル拡散通信方式の一つとされる周波数ホッピング方式に
より送信されてくる送信信号を受信する受信装置に適用
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来から通信方式の一つとしてスペクト
ル拡散(Spread Spectrum:SS)通信方式が知られて
いる。スペクトル拡散通信方式は大きく分けて、直接拡
散方式(Direct Sequence:以下、「DS方式」と記
す)と、周波数ホッピング方式(Frequency Hopping :
以下、「FH方式」と記す)がある。DS方式は拡散符
号と呼ばれる符号列で原データをDS変調して通信を行
う方式であり、DS変調により信号のスペクトルを拡散
させて耐ノイズ特性の向上を図っている。この信号のス
ペクトルを拡散させる符号列としては、疑似雑音(Pseu
do Noise:PN)系列符号が一般的に用いられている。
【0003】一方、FH方式は擬似的なランダム順序で
周波数チャンネルを一定の周期で予め決められた順序で
切り替えて通信を行う方式とされる。このため、FH方
式を利用して通信を行う場合は、送信装置及び受信装置
に予め同一のホッピングパタンが設定されている。
【0004】図11はFH方式の原理を説明するための
図である。この図11に示すFH方式では、周波数チャ
ンネルとしてf0 〜f9 までの10チャンネルが用意さ
れている。また、この場合のホッピングパタンは、一例
として図示するように周波数チャンネルを、f0 →f1
→f2 →・・・f9 →f0→f1 ・・の順序でホッピン
グさせる。
【0005】なお、本明細書では、説明をわかりやすく
するため、ホッピングパタンを周波数チャンネルf0
1 →f2 →・・・f9 →f0 →f1 ・・・といった単
純な順序でホッピングさせるパタンとするが、実際のホ
ッピングパタンは各受信機/送信機毎に、周波数チャン
ネルをランダム順序にホッピングさせるパタンに設定さ
れるものである。また、周波数チャンネル数も10チャ
ンネルとして説明するが、実際には20チャンネル〜4
0チャンネル程度用意されている。
【0006】上記のようなFH方式を利用して送信装置
と受信装置との間で通信を行う場合、受信装置は送信装
置から送信される送信信号の送信周波数(送信チャンネ
ル)に同期させて、受信周波数(受信チャンネル)をホ
ッピングさせる必要がある。そのため、受信装置は、送
信装置の送信周波数に、受信周波数を同期させるいわゆ
る初期同期を確立する必要がある。
【0007】図12は、従来のFH方式の受信装置にお
いて行われている初期同期を確立させる動作の説明図で
ある。受信装置では、送信装置から自己の端末に送信さ
れてくる送信信号のホッピングパタンが予めわかってい
ることから、送信信号を1度受信すれば、送信装置との
同期を確立させることができる。従って、図12に示す
ように、例えば送信装置からの送信信号の送信周波数が
0 →f1 →f2 →・・・→f9 →f0 ・・といった順
序でホッピングしていれば、受信装置は受信周波数を全
周波数チャンネルf0 〜f9 の内、任意の周波数チャン
ネル、例えば周波数チャンネルf0 に固定して送信装置
からの信号の受信待機状態となるようにする。そして、
例えば周波数チャンネルf0 で自己の識別符号を検出し
た時に、送信装置との同期を確立するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の同期確立方法では、受信装置の受信周波数が送
信装置の送信周波数と一致するまでの期間が初期同期確
立時間となるが、このような初期同期確立時間は可能な
限り短縮することが望ましい。
【0009】上記したような初期同期の確立方法によっ
て、初期同期に最も時間を要する場合を考えてみると、
例えば図12に示すように送信装置が周波数チャンネル
0で送信信号を送出し終わったタイミングt11で、受
信装置が周波数チャンネルf 0 で受信状態となった時が
考えられる。この場合、初期同期が確立されるのは送信
装置が1スキャン終了して、次に周波数チャンネルf0
で送信信号を送出し終わるタイミングt12となる。
【0010】よって、送信装置から送出される送信信号
が1周波数チャンネルにとどまる滞留時間をtlとし、
また周波数チャンネルが切り替わる切替時間を無視した
としても、初期同期に要する時間は、周波数チャンネル
数×滞留時間tlだけ要することになる。一般的に、F
H方式における周波数チャンネルの数は20〜40程度
が用意されていることからチャンネル数を40とし、1
周波数チャンネルあたりの滞留時間tlを10msとし
て考えると、初期同期を確立するのに最も時間を要する
最悪のタイミングでは40×10=400msになる。
つまり、この場合は、送信装置と受信装置との間で通信
を開始するために、受信装置において受信電波の検出を
開始してから、400msたって初めて通信が可能にな
るといった非現実的なシステムとなってしまう。
【0011】また、実際に各チャンネルの滞留時間tl
が、例えば数100msと長いシステムも存在するた
め、そのようなシステムの場合は、初期同期を確立する
のに数秒の時間が必要になる。
【0012】このように従来のFH方式における初期同
期確立時間は、チャンネル数及び各チャンネルの滞留時
間tlによって決定され、チャンネル数及び滞留時間t
lに比例して初期同期確立時間が長くなるという欠点が
あった。
【0013】また、送信装置と受信装置との間の通信路
の環境により、例えば送信電波が構造物等で反射・合成
されることによって発生するマルチパスフェージング
や、例えば地形や建物、樹木、車両等により送信電波が
遮蔽されることによって発生するシャドウイング、混信
などにより、初期同期確立動作時に送信装置からの送信
信号を受信装置で受信できないことがある。この場合、
受信装置では、再度、初期同期確立のための動作とし
て、例えば受信周波数の周波数チャンネルを替えるなど
して、初期同期の確立のための動作を行うことになるの
で、初期同期確立時間がさらに長くなるといった欠点が
あった。
【0014】そこで、例えば初期同期の確立動作時に、
FH方式の全ての周波数チャンネルの帯域に亘り、広帯
域で受信してデジタル信号処理回路等によりデジタル処
理を施し、周波数チャンネルを推定する方式も考えられ
るが、この場合は高速のデジタル信号処理を行うことが
できるデジタル信号処理回路LSIや高速のA/D変換
器等が必要になるため、非常にコストがかかるという欠
点があった。
【0015】また受信帯域が広がることで、熱雑音を受
信する周波数帯域も広がることになるので、熱雑音エネ
ルギーWN (WN =k×T×B 但し、kはボルツマン
定数,Tは絶対温度,Bは帯域幅)が増加する。この結
果、Eb/No(Ebはビット当たりエネルギー、No
はノイズ)が低下するため、受信感度が低下するという
欠点もあった。
【0016】また、マルチパスフェージングがあると、
受信信号の信号強度が場所的にも、時間的にも大幅に変
動する。このとき、周波数によっても受信信号の信号強
度が異なるため、初期同期の確立動作時に、単純に各周
波数チャンネルの信号強度を検出するだけでは、どの周
波数チャンネルを使用して送信されているかを受信側で
正確には推定できないという問題がある。しかし、マル
チパスフェージングでは、2つの受信点がλ/2程度
(λ:波長)離隔すれば、信号強度が独立に変動するも
のとなることが知られている。この点に着目して、従来
より、受信アンテナダイバーシティ技術が知られてい
る。したがって、所定間隔離隔した複数の受信点にそれ
ぞれ受信アンテナを配置して、複数の受信アンテナが受
信した受信信号を用いれば、初期同期の確立動作時にお
いてもフェージングの影響を低減させることが考えられ
る。
【0017】受信アンテナダイバーシティの第1の技術
(ブランチ構成法)として、複数のアンテナの1つを切
り替えスイッチで選択し、受信信号電力またはビットエ
ラーレートを測定することにより、受信信号の品質が所
定値以下になったときには、他方の受信アンテナに切り
替えることにより、受信信号品質に関してフィードバッ
ク制御を行うものがある。しかし、この方法では、処理
時間遅れが大きい。また、受信信号がどのような信号で
あるかを判断できない場合には、受信信号品質の評価自
体ができなくなる。
【0018】受信アンテナダイバーシティの第2の技術
(合成受信法)として、複数のアンテナで受信した信号
を、個別に高周波増幅し周波数変換した受信信号を、最
大比合成するものがある。しかし、この方法では、高周
波増幅回路等が受信アンテナの数に応じた個数分、必要
となるだけでなく、複雑な制御が必要となる。また、
「ソフトウエアアンテナ」と呼ばれる技術もあるが、同
様に複雑な制御が必要である。
【0019】そこで、本発明はこのような問題点を解決
するためになされたもので、初期同期確立に要する時間
の短縮化を、低コスト並びに簡易的な構成で実現するこ
とができる受信装置、及びその受信チャンネルの推定方
法を提供することを目的とする。さらに、マルチパスフ
ェージングの影響を受けにくくして、確実な受信チャン
ネルの推定を、低コスト並びに簡易的な構成で実現する
ことができる受信装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の周波数チャンネルを利用した通信
方式により送信されてくる送信信号を受信する受信装置
において、入力信号を所定の分周比で分周して分周信号
を得ると共に、この分周信号とクロックとの差分情報を
出力する差分情報出力手段と、差分情報に応じた差信号
電圧を出力するフィルタ手段と、差信号電圧により出力
信号の周波数を制御する電圧制御発振器とからなるPL
L回路と、PLL回路から出力される出力信号の周波数
を局部発振周波数として送信信号を受信する受信手段
と、送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネ
ルを推定する推定手段と、PLL回路から出力される出
力信号の周波数を送信信号の送信チャンネルに対応した
受信チャンネルの周波数に設定する際に、出力信号の周
波数を、一方端の受信チャンネルから他方端の受信チャ
ンネルに切り替える制御を実行する制御手段とを備え、
推定手段は、PLL回路が一方端の受信チャンネルから
他方端の受信チャンネルに切り替わる切替期間におい
て、受信手段で受信される受信信号から送信信号の送信
チャンネルに対応した受信チャンネルを推定するように
した。
【0021】また本発明は、複数の周波数チャンネルを
利用した通信方式により送信されてくる送信信号を受信
する受信装置において、入力信号を所定の分周比で分周
して分周信号を得ると共に、この分周信号とクロックと
の差分情報を出力する差分情報出力手段と、第1の時定
数が設定された第1のフィルタ回路と、この第1のフィ
ルタ回路より遅い第2の時定数が設定された第2のフィ
ルタ回路とを備え、差分情報に応じた差信号電圧を出力
するフィルタ手段と、差信号電圧により出力信号の周波
数を制御する電圧制御発振器とからなるPLL回路と、
フィルタ手段の時定数の切り替えを行う時定数切替手段
と、PLL回路から出力される出力信号の周波数を局部
発振周波数として送信信号を受信する受信手段と、送信
信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネルを推定
する推定手段と、PLL回路から出力される出力信号の
周波数を送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャ
ンネルの周波数に設定する際に、時定数切替手段により
上記フィルタ手段を第1のフィルタ回路から第2のフィ
ルタ回路に切り替える切替制御を実行すると共に、PL
L回路から出力される出力信号の周波数を、一方端の受
信チャンネルから他方端の受信チャンネルに切り替える
制御を実行する制御手段とを備え、推定手段は、PLL
回路から出力される出力信号を一方端の受信チャンネル
から他方端の受信チャンネルに、第2のフィルタ回路に
より低速で切り替える切替期間において、受信手段で受
信される受信信号から送信信号の送信チャンネルに対応
した受信チャンネルを推定するようにした。
【0022】また本発明は、複数の周波数チャンネルを
利用した通信方式により送信されてくる送信信号の送信
チャンネルに対応した受信チャンネルを推定する受信装
置の受信チャンネル推定方法として、PLL回路から出
力される出力信号の周波数を、送信信号の送信チャンネ
ルに対応した受信チャンネルに設定する際に、出力信号
の周波数を一方端の受信チャンネルから他方端の受信チ
ャンネルに切り替え、この切替期間において受信される
受信信号から送信チャンネルに対応した受信チャンネル
を推定するようにした。
【0023】また本発明は、複数の周波数チャンネルを
利用した通信方式により送信されてくる送信信号の送信
チャンネルに対応した受信チャンネルを推定する受信装
置の受信チャンネル推定方法として、PLL回路から出
力される出力信号の周波数を、送信信号の送信チャンネ
ルに対応した受信チャンネルに設定する際に、PLL回
路に備えられているフィルタ回路の時定数を第1の時定
数から第2の時定数に切り換えることにより、PLL回
路から出力される出力信号の周波数を一方端の受信チャ
ンネルから他方端の受信チャンネルに低速で切り替え、
その切替期間において受信される受信信号から上記送信
チャンネルに対応した受信チャンネルを推定するように
した。
【0024】即ち、本発明はPLL回路から出力される
出力信号の周波数を、送信信号の送信チャンネルに対応
した受信チャンネルに設定する際に、PLL回路から出
力される出力信号の周波数を一方端の受信チャンネルか
ら他方端の受信チャンネルに切り替え、その切替期間に
おいて受信される受信信号から送信チャンネルに対応し
た受信チャンネルを短時間で推定するようにしている。
そして、この受信チャンネルの推定結果を用いて、受信
装置の初期同期確立することで、初期同期に要する時間
の短縮化を図ることが可能になる。
【0025】また、本発明は、複数の周波数チャンネル
を利用した通信方式により送信されてくる送信信号を受
信する受信装置において、上記送信信号を受信する複数
のアンテナと、該複数のアンテナの出力を時分割で切り
替え選択して受信信号を出力するスイッチ回路と、周波
数が制御された出力信号を出力するPLL回路と、上記
スイッチ回路から出力される上記受信信号を、上記PL
L回路から出力される上記出力信号を局部発振信号とし
て用いて受信する受信手段と、上記送信信号の送信チャ
ンネルに対応した受信チャンネルを推定する推定手段
と、上記PLL回路から出力される上記出力信号の周波
数を上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャ
ンネルに応じた局部発振周波数に設定する際に、上記P
LL回路から出力される上記出力信号の周波数を、一方
端の受信チャンネルから他方端の受信チャンネルに切り
替える制御を実行する制御手段とを備え、上記推定手段
は、上記受信信号の信号強度を上記受信アンテナの出力
の単位選択期間ごとに測定し、該信号強度を複数の前記
単位選択期間にわたって合成出力する信号強度測定回路
を備え、上記PLL回路から出力される上記出力信号の
周波数を、一方端の受信チャンネルから他方端の受信チ
ャンネルに応じた局部発信周波数に切り替える切替期間
において、合成出力された上記信号強度から、上記送信
信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネルを推定
するようにした。
【0026】また、本発明は、複数の周波数チャンネル
を利用した通信方式により送信されてくる送信信号を受
信する受信装置において、上記送信信号を受信する複数
のアンテナと、該複数のアンテナの出力を時分割で切り
替え選択して受信信号を出力するスイッチ回路と、ルー
プフィルタ回路を備え周波数が制御された出力信号を出
力するPLL回路と、上記スイッチ回路から出力される
上記受信信号を、上記PLL回路から出力される上記出
力信号を局部発振信号として用いて受信する受信手段
と、上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャ
ンネルを推定する推定手段と、上記PLL回路から出力
される上記出力信号の周波数を上記送信信号の送信チャ
ンネルに対応した受信チャンネルに応じた局部発振周波
数に設定する際に、上記ループフィルタ回路の時定数を
切り替えると共に、上記PLL回路から出力される上記
出力信号の周波数を、一方端の受信チャンネルから他方
端の受信チャンネルに応じた局部発振周波数に切り替え
る制御を実行する制御手段とを備え、上記推定手段は、
上記受信信号の信号強度を上記受信アンテナの出力の単
位選択期間ごとに測定し、該信号強度を複数の前記単位
選択期間にわたって合成出力する信号強度測定回路を備
え、上記PLL回路から出力される上記出力信号の周波
数を、一方端の受信チャンネルから他方端の受信チャン
ネルに応じた局部発振周波数に、上記フィルタ回路によ
り低速で切り替える期間において、合成出力された信号
強度から、上記送信信号の送信チャンネルに対応した受
信チャンネルを推定するようにした。
【0027】即ち、本発明は、上記送信信号を受信する
複数のアンテナの出力を時分割で切り替え選択して受信
信号を出力し、受信信号の信号強度を受信アンテナの出
力の単位選択期間ごとに測定し、この信号強度を複数の
単位選択期間にわたって合成出力して受信チャンネルの
推定を行っている。そのため、マルチパスフェージング
の影響を少なくできる。そして、この受信チャンネルの
推定結果を用いて、受信装置の初期同期を確立すること
で、初期同期に要する時間の短縮化を図ることが可能に
なる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。なお、本実施の形態では通信方式としてス
ペクトル拡散通信の周波数ホッピング方式を例に挙げて
説明する。
【0029】図1は本発明の実施の形態とされる受信装
置のブロック図の一例を示した図である。この図1に示
す受信装置1において、アンテナ2から入力された周波
数ホッピング信号(以下「FH信号」という)は、高周
波増幅器3に供給され、高周波増幅器3において増幅さ
れてミキサ4に供給される。ミキサ4は上記高周波増幅
器3にて増幅されたFH信号と、後述するPLL回路1
2から出力される出力信号(局部発振信号)とをミキシ
ングすることにより、FH信号に逆拡散を施し、一定の
中間周波数に変換して、図示しないバンドパスフィルタ
(BPF)を介して一次復調器5に供給する。一次復調
器5は、後述する送信装置の一次変調器において施され
た周波数変調(FSK)や位相変調(PSK)に対応し
た復調を行い、復調した信号をベースバンド信号処理部
6に供給する。ベースバンド信号処理部6は、一次復調
器5から供給される信号に対して、エラー訂正処理等を
施して、送信側からのベースバンド信号(送信データ)
に対応した受信データを得るようにしている。
【0030】破線で囲った推定手段7は、信号強度測定
回路8、変調方式判別回路9及び推定回路10によって
構成されており、後述する初期同期を確立させる際に動
作するようにされる。信号強度測定回路8は、初期同期
確立動作時、ミキサ4にて中間周波数に変換された受信
信号の強度を測定するようにされる。変調方式判別回路
9は、例えば上記一次復調器5と同様、送信装置の一次
変調器において施された周波数変調(FSK)や位相変
調(PSK)を判定することができる復調器を備えてお
り、初期同期確立時、ミキサ4にて中間周波数に変換さ
れた受信信号の変調方式が同一の変調方式かどうか判別
するようにされる。推定回路10は、例えば本実施の形
態の受信装置1に予め設定されているホッピングパタン
を保持しており、このホッピングパタンと、信号強度測
定回路8にて測定された受信信号の信号強度(レベ
ル)、及び変調方式判別回路9の判別結果に基づいて、
受信信号が当該受信装置1に対して送信されているFH
信号(以下、「希望波信号」という)かどうかを推定す
るようにされる。
【0031】破線で囲ったPLL(Phase Locked Loop
)回路12は、プログラム分周器13、ループフィル
タ14及び電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscil
lator;以下、「VCO」という)15によって構成さ
れ、VCO15の出力をプログラム分周器13にフィー
ドバックすることで、プログラム分周器13、ループフ
ィルタ14及びVCO15からなる閉ループを形成して
いる。
【0032】プログラム分周器13は、例えばVCO1
5から所定のホッピングパタンに対応した局部発振信号
を出力させるための分周比が予め各受信装置毎にプログ
ラムされており、VCO15から入力される入力信号を
所定の分周比で分周し、この分周した分周信号と水晶発
振器等によって構成されるクロック発生器16から供給
されるクロック信号とを比較して、その比較結果を誤差
情報として出力する。
【0033】ループフィルタ(ローパスフィルタ)14
は、図示していないが、例えばコンデンサと抵抗からな
るCRフィルタ回路によって、少なくとも時定数の異な
る2つのフィルタ回路(第1のフィルタ回路及び第2の
フィルタ回路)が設けられている。そして、上記プログ
ラム分周器13からの誤差情報の差電圧信号をDC電圧
に変換してVCO15に出力する。
【0034】ループフィルタ14の第1のフィルタ回路
は、本実施の形態の受信装置1と送信装置との間でFH
方式により通常のデータ通信を行う際に用いられ、その
時定数はホッピングする周波数に対して十分追従できる
ように比較的高速に設定されている。これに対して、第
2のフィルタ回路は、後述する初期同期の確立動作時に
用いられ、その時定数は上記第1のフィルタ回路より低
速に設定されている。
【0035】VCO15は、ループフィルタ14を通し
て供給される差電圧信号によって、その発振周波数がコ
ントロールされ、その出力を上記プログラム分周器13
にフィードバックすると共に、ミキサ4に局部発振信号
として出力する。
【0036】時定数切替回路17は、システムマイコン
11の制御に基づいて、ループフィルタ14に設けられ
ている第1及び第2のフィルタ回路の切り換え制御を行
う。システムマイコン11は、初期同期確立動作時、推
定手段7及びPLL回路12に対して所要の制御を実行
する。なお、初期同期を確立するための動作については
後述する。
【0037】図2は、上記図1に示したFH方式の受信
装置に対応する送信装置のブロック図である。この図2
に示す送信装置30において、送信データはベースバン
ド信号処理部31において所定の信号処理が施された
後、一次変調器32に供給される。一次変調器32で
は、周波数変調(FSK)等のデジタル狭帯域変調が施
された後、ミキサ33に供給され、ミキサ33において
PLL回路36からの出力信号により周波数変換され
る。
【0038】PLL回路36は、クロック発生器37か
らのクロックに基づいて局部発振信号を生成して出力す
る。この場合、PLL回路36はシステムマイコン38
の制御により、所定のホッピングパタンに対応させて局
部発振信号の周波数を時間的に変化させるようになされ
ており、そのような出力信号が送信周波数としてミキサ
33に出力される。
【0039】従って、一次変調器32で狭帯域変調が施
された信号は、ホッピングパタンに対応した送信周波数
に周波数変換され、高周波増幅器34で増幅されて送信
アンテナ35から送信される。即ち、このようなFH方
式の送信装置30は、送信信号を拡散した広い周波数帯
域を有するスペクトル拡散信号として送信する。
【0040】次に、上記図1に示した本実施の形態の受
信装置1の初期同期確立のための動作を図3〜図5を参
照しながら説明する。なお、本実施の形態のFH方式で
は、説明をわかりやすくするため、先に図11及び図1
2において説明したようにチャンネル数を10チャンネ
ルとし、また送受信を行うFH方式のホッピングパタン
は周波数チャンネルをf0 →f1 →f 2 →・・f9 →f
0 といった順序でホッピングさせるパタンとする。
【0041】本実施の形態の受信装置1と送信装置30
との間でFH方式により通信を行う場合は、受信装置1
は、先ず送信装置30との間でホッピングパタンの同期
を取るために初期同期を確立のための動作を行う。その
場合、受信装置1ではシステムマイコン11により時定
数切替回路17が制御され、時定数切替回路17により
ループフィルタ14のフィルタ回路を時定数が低速とさ
れる第2のフィルタ回路に切り替え、その切り替えた状
態のもとで、システムマイコン11は、以下に説明する
ようなPLL回路12及び推定手段7に対する制御を行
うようにされる。
【0042】ここで、システムマイコン11により初期
同期確立動作時に実行されるPLL回路12の制御例に
ついて説明する。この場合、システムマイコン11は、
PLL回路12から出力される局部発振信号の周波数
を、本実施の形態のFH方式で使用する全ての周波数チ
ャンネルの帯域をサンプリング(掃引)させるように制
御する。
【0043】例えばシステムマイコン11は、先ず、プ
ログラム分周器13の分周比をVCO15から出力され
る局部発振信号の周波数が最も低い周波数チャンネルf
0 となるようにセットする。そしてVCO15から出力
される局部発振信号の周波数が、図3に示すように周波
数チャンネルf0 に達した時点t1 で、プログラム分周
器13の分周比をVCO15から出力される局部発振信
号の周波数が最も高い周波数チャンネルf9 となるよう
にセットする。すると、PLL回路12は低速の時定数
に切り替えられているので、VCO15は比較的遅い速
度で周波数チャンネルf9 に変化する。そしてVCO1
5から出力される局部発振信号の周波数が、周波数チャ
ンネルf9 に達した時点t2 で、プログラム分周器13
の分周比を、再び、VCO15の局部発振信号の周波数
が最も低い周波数チャンネルf0 となるようにセットす
る。このような制御を連続して行うことで、PLL回路
12から出力される局部発振信号の周波数は、図3に示
すように最も高い周波数チャンネルf9 と最も低い周波
数チャンネルf0 の間を掃引することになる。
【0044】またこの時、例えばVCO15の周波数が
周波数チャンネルf0 〜f9 まで全てのチャンネル周波
数を1回掃引する1掃引期間(サンプリング期間)T1
は、ループフィルタ14を低速の第2のフィルタ回路に
切り替えて、例えばホッピングパタンの1周波数チャン
ネルの滞留時間tl内となるようにする。なお、このよ
うな掃引期間T1はループフィルタ14の第2のフィル
タ回路の時定数によって設定されるものである。
【0045】さらに、システムマイコン11は、上記の
ようなPLL回路12から出力される局部発振信号の掃
引制御と並行して、推定手段7を動作させるように制御
する。この場合、PLL回路12から出力される局部発
振信号の周波数タイミングで、ミキサ4により受信され
た受信信号が推定手段7の信号強度測定回路8及び変調
方式判別回路9に供給される。
【0046】図4は、上記1回のサンプリングによって
信号強度測定回路8で測定される受信信号の受信強度の
一例を示した図である。信号強度測定回路8は、上述し
たようにミキサ4で中間周波数に変換された受信信号の
信号強度を測定していることから、例えば図4に示すよ
うに、周波数チャンネルf0 ,f4 ,f6 ,f9 といっ
た周波数スペクトルに応じて信号強度(レベル)の異な
る受信信号が得られる。
【0047】また、図5は同じく1回のサンプリングに
よって変調方式判別回路9で判別される受信信号の変調
方式の一例を示した図である。変調方式判別回路9で
は、上記信号強度測定回路8と同一の周波数スペクトル
の受信信号で、本実施の形態のFH方式と同一システム
の変調方式(以下、単に「同一変調方式」という)かど
うか判別するようになされている。
【0048】この図5には、ハッチで示されている周波
数チャンネルf0 ,f4 ,f6 の受信信号が同一変調方
式の信号であることが判別され、周波数チャンネルf9
で受信された受信信号が異なる変調方式の信号であると
判別されている様子が示されている。
【0049】そして、推定回路10は、信号強度測定回
路8から供給される信号強度、及び変調方式判別回路9
から供給される変調方式の判別結果に基づいて、受信信
号が当該受信装置1に対して送信されている希望波信号
であるかどうか推定するようにしている。
【0050】例えば、推定回路10に信号強度測定回路
8及び変調方式判別回路9から図4及び図5に示すよう
な検出結果が供給されたとすると、推定回路10はこれ
らの信号強度、及び変調方式から周波数チャンネルf
0 ,f4 ,f6 の何れかが希望波信号であると推定す
る。
【0051】この場合、システムマイコン11は、これ
らの受信信号f0 ,f4 ,f6 の内、何れか1つを希望
波信号と仮定し、時定数切替回路17を制御してループ
フィルタ14のフィルタ回路を、第2のフィルタ回路か
ら通常動作時に用いる第1のフィルタ回路に切り替え
て、希望波信号の受信を行うようにする。そして、希望
波信号の1フレーム内に含まれる情報データから最終的
に希望波信号かどうかの判定を行い、希望波信号であれ
ば、初期同期が確立したものとして送信装置と通信を行
うようにする。また、仮定した希望波信号の1フレーム
に含まれる識別データ等から最終的に希望波信号でない
と判定したときは、先に、推定回路10で希望波信号と
推定された残りの希望波信号から1つ、再度、希望波信
号と仮定して上述した希望波信号かどうかの判定処理を
行い、最終的に推定回路10で希望波信号と推定された
受信信号から正しい希望波信号を判別するようにしてい
る。
【0052】ところで、上記したように信号強度測定回
路8及び変調方式判別回路9で検出される受信信号は、
同一のシステムでも異なるホッピングパタンを利用して
通信が行われている他の送信電波があるため、図4及び
図5に示すように、同一の変調方式の信号が1回の掃引
(サンプリング)によって複数推定されることがある。
この場合は、希望波信号の推定は1回のサンプリングで
推定できるため、極めて短時間で済むものの、推定され
た複数の希望波信号から目的の希望波信号を判別して初
期同期を確立するには、推定した各希望波信号に含まれ
る識別データの判定が必要になり、それだけ初期同期の
確立に時間を要することになる。換言すれば、推定手段
7における希望波信号の推定精度の向上を図れば、初期
同期の確立に要する時間を短縮することができる。
【0053】そこで、次に上記推定手段7により確実に
目的の希望波信号を推定することができる推定方法につ
いて説明する。推定手段7により、希望波信号を確実に
推定できるようにする場合は、上記PLL回路12から
出力される局部発振信号のサンプリング周期T1をホッ
ピングパタンの1周波数の滞留時間tlの数分の1とな
るように、上記ループフィルタ14の第2のフィルタ回
路の時定数を予め設定しておく。そして、初期同期確立
動作時は、少なくともホッピングパタンの滞留時間tl
の数倍の時間、連続して複数回、サンプリングさせるよ
うにプログラム分周器13の制御を行うようにする。
【0054】そして、推定手段7の推定回路10におい
て、信号強度測定回路8及び変調方式判別回路9にて検
出される複数回のサンプリング結果に基づいて、当該受
信装置1の希望波信号かどうか推定するようにしてい
る。
【0055】図6は、推定回路10において、ホッピン
グパタンの1周波数の滞留時間tlの1/4倍で8回連
続してサンプリングした時に、各サンプリングごとに得
られる信号波形(スペクトラム)の一例を示した図であ
る。なお、この図6(a)〜(h)に示す信号波形は、
掃引方向がf0 からf9 に変化する上り方向を順方向と
して示している。従って、サンプリング方向がf9 →f
0 に変化する下り方向の時に受信されたスペクトラム
は、図示していないメモリ等に一旦、記憶され、上り方
向に変換して表示したものである。
【0056】この図6において、ハッチを施したバー
は、変調方式判別回路9において同一変調方式と判別さ
れた信号を示している。また、これらのバーの長さは、
信号強度測定回路8で測定された信号強度を示してい
る。また、この図6(a)〜(h)に示した各バーに示
されている〜は、同一信号であることを示してい
る。なお、このような各サンプリングにおいて検出され
る信号〜が同一信号かどうかの判別は、推定回路1
0において各サンプリングで受信された信号の変調方式
及び信号強度(レベル)から周波数チャンネルが異なっ
ている場合でも、信号〜の何れの信号であるかどう
か判別することが可能である。
【0057】この場合、推定回路10では、先ず、信号
は変調方式が異なっているため明らかに希望波信号で
ないと推定し、残る信号〜から希望波信号を推定す
る。次に、推定回路10は、信号〜のホッピング周
期に着目する。本実施の形態のサンプリング周期は、F
H方式のホッピングパタンの1周波数の滞留時間tlの
1/4倍とされることから、同一のシステムの送信装置
からの信号であれば、4サンプリング期間にわたって同
じ周波数チャンネルを取るはずである。
【0058】そこで、信号〜の周波数変化を見てみ
ると、信号及び信号は、4サンプリング周期で周波
数チャンネルが変化しているものの、信号は2サンプ
リング周期で周波数チャンネルが変化(ホッピング)し
ていることがわかる。このことから信号は滞留時間t
lの異なる他のシステムの信号であり、信号及びが
本実施の形態の受信装置1と同一システムの信号である
と推定する。
【0059】次いで、推定回路10は、受信信号の周波
数のホッピングパタンに着目する。本実施の形態の受信
装置1に予め設定されているホッピングパタンは、先に
も説明したように、周波数チャンネルf0 →f1 →f2
→・・・f9 →f0 →f1→f2 ・・といった順序でホ
ッピングさせるパタンであることから、信号又は信号
の何れかが希望波信号であるならば、同一のホッピン
グパタンで周波数チャンネルが変化することになる。
【0060】この点に着目して、信号及び信号を見
てみると、信号は周波数チャンネルがf1 →f2 と変
化しているのに対して、信号はf4 →f1 と変化して
いる。このことから、自己のホッピングパタンと同一の
ホッピングパタンで周波数チャンネルが変化している信
号が希望波信号であると推定する。このように、自己
のホッピングパタンやホッピングタイミングを利用して
目的の希望波信号を推定すれば、複数の受信信号が得ら
れた場合でも確実に希望波信号を推定することができ
る。
【0061】上記のようにして推定回路10により希望
波信号を推定した時点、例えば図6の(e)〜(h)に
示す周波数チャンネルf2 の何れかのサンプリングタイ
ミングで、システムマイコン11は、時定数切替回路1
7を制御してループフィルタ14のフィルタ回路を、第
2のフィルタ回路から通常動作時に用いる第1のフィル
タ回路に切り替えると共に、プログラム分周器13を送
信側のホッピングタイミングと同期させて、所定のホッ
ピングパタンで動作させるように制御を行う。そして、
希望波信号の受信を行い、希望波信号の1フレーム内に
含まれる情報データから最終的に希望波信号かどうかの
判定を行うようにする。そして、再度、希望波信号であ
れば、初期同期が確立したものとして送信装置と通信を
行うようにする。また、仮に、1フレームに含まれる情
報データから最終的に希望波信号でないと判定した時
は、再度、時定数切替回路17によりループフィルタ1
4を第1のフィルタ回路から初期同期確立時に用いられ
る第2のフィルタ回路に切り替えて、これまで説明した
希望波信号を推定するための動作を行うようにすればよ
い。
【0062】このように本実施の形態の受信装置1は、
PLL回路12のループフィルタ14として、通常のデ
ータ通信時に使用する、時定数が高速とされる第1のフ
ィルタ回路と、この第1のフィルタ回路より低速で、少
なくともホッピングパタンの1周波数当たりの滞留時間
tl内において全周波数チャンネルを掃引することがで
きるように、その時定数が設定されている第2のフィル
タ回路を設けるようにしている。そして、初期同期の確
立動作時は、ループフィルタ14を第2のフィルタ回路
に切り替えて、全周波数チャンネルを1回、又は複数回
連続してサンプリングを行い、そのサンプリング期間に
おいて、推定手段7において受信される受信信号の信号
強度、変調方式、及びホッピングパタンから希望波信号
を推定するようにしている。こうすることで、従来はF
H方式のホッピングパタンの滞留時間t1の10倍から
数十倍(チャンネル数によって異なる)が必要であった
初期同期確立時間を、1周波数の滞留時間tlのわずか
数倍の時間という極めて短時間とすることができる。
【0063】なお、これまで説明した本実施の形態で
は、推定手段7に、信号強度測定回路8、変調方式判別
回路9を設け、推定回路10において、上記信号強度測
定回路8から出力される信号レベルと変調方式判別回路
9にて検出された変調方式の変検出結果出力から希望波
信号を推定するようにしているが、必ずしも、信号強度
測定回路8及び変調方式判別回路9を設ける必要はな
い。例えば、信号強度測定回路8だけを設け、推定回路
10で、信号強度測定回路8からの信号強度出力による
信号の存在と、ホッピングパタンの比較を行い、希望波
信号を推定することも可能である。また逆に、変調方式
を判別する変調方式判別回路9だけを設け、推定回路1
0で、同一変調方式の信号の存在とホッピングパタンの
比較を行い、希望波信号を推定することもできる。
【0064】また、これまで説明してきた本実施の形態
ではPLL回路12のループフィルタ14に初期同期確
立動作時に用いる第2のフィルタ回路を設けるようにし
ているが、PLL回路12の局部発振信号が掃引状態と
なるように制御できれば、必ずしも第2のフィルタ回路
を設ける必要はない。
【0065】図7は、そのような本発明の受信装置の他
の実施の形態を示したブロック図である。なお、図1と
同一部位に同一番号を付し、その説明は省略する。この
図において、破線で囲ったPLL回路21は、プログラ
ム分周器13、ループフィルタ22及びVCO15によ
って閉ループが形成されている。ループフィルタ(ロー
パスフィルタ)22には、例えばコンデンサと抵抗から
なる時定数回路が1つだけ設けられているものとされ
る。つまり、この図7に示す受信装置20は、先に図1
において説明した受信装置1のように、初期同期確立時
において、PLL回路のループフィルタの時定数を低速
に切り替えることなく、推定手段7において希望波信号
を推定するようにしたものである。
【0066】この場合でも、ループフィルタ22の時定
数は有限であるため、PLL回路21のVCO15から
出力される局部発振信号の周波数を切り替えた場合、新
たな周波数チャンネルに切り替わるまでの間に必ず切替
時間が発生する。従って、初期同期確立動作時は、シス
テムマイコン11がPLL回路12のVCO15から出
力される局部発振信号の周波数を全周波数チャンネルの
帯域を掃引させるように制御することで、この切替期間
において得られる受信信号から上述したように推定手段
7により希望波信号を推定することが可能である。
【0067】なお、この実施の形態においても、推定手
段7により、希望波信号を確実に推定できるようにする
場合は、初期動作確立動作時に、上記PLL回路21か
ら出力される局部発振信号の掃引周期(サンプリング周
期)T1を、ホッピングパタンの1周波数の滞留時間t
lの数分の1となるように、プログラム分周器13の制
御を行う。さらに、ホッピングパタンの複数の滞留時間
tlにわたって、掃引(サンプリング)を繰り返す。こ
のようにすると、図6を参照して説明したように、自己
の受信装置における1周波数チャンネルの滞留時間t
l、ホッピングパタンと比較することによって、自己の
受信装置の希望波を推定することができる。
【0068】これまでの説明では 受信信号があるとき
には、どの周波数チャンネルについてもほぼ同じ信号強
度で受信されることを前提に、図4,図6に示したよう
に、信号強度を比較していた。しかし、マルチパスフェ
ージングが発生している環境において受信する場合に
は、受信信号の信号強度が時間的,場所的に変動する。
このとき、周波数によって受信信号の変動の態様が異な
る。そのため、各周波数の信号強度をそのまま評価して
しまうと、フェージングによって一時的に減衰した受信
信号の周波数チャンネルを検出できないという問題があ
る。また、局部発信周波数を連続的に変化させて各周波
数の信号強度を検出すると、受信装置が静止していると
きでも、移動しているときと同様なフェージングが発生
するという問題もある。以下に説明する本発明の他の実
施の形態は、上述した問題を解決するためになされたも
のであり、受信チャンネルの推定をより確実に行うこと
ができるものである。
【0069】図8は、本発明のさらに他の実施の形態と
される周波数ホッピング方式により通信を行う受信装置
のブロック図である。図1を参照して説明した実施の形
態を前提としたもので説明するので、図中、図1と同一
部位に同一番号を付し、その説明は省略する。40は受
信装置、41はアンテナアレーである。図示の例では、
複数(n=4)本の受信アンテナA1〜A4が、所定間
隔、例えば、λ/2離隔して平面上にマトリクス状に配
置されたものである。42は、初期同期を確立させると
きに、切り替えタイミング信号CKASによって受信アン
テナA1〜A4の受信信号を時分割で切り替えることによ
り、受信アンテナA1〜A4の出力を切り替え選択して受
信信号を出力するアンテナスイッチである。
【0070】43は受信チャンネルの推定手段である。
44は、信号強度測定回路の一例としてのエンベロープ
検出回路であって、ミキサ4が出力する受信信号のエン
ベロープレベルを検出して、デジタル値を出力する。4
5は、システムマイコン11により制御され、切替タイ
ミング信号CKASをアンテナスイッチ42に供給し、後
述するシフトレジスタ46に入力タイミング信号CK2
を供給するタイミング信号発生回路である。
【0071】図9は、図8に示した受信アンテナA1
4の切替タイミング信号CKASおよび入力タイミング
信号CK2の相互関係を示す波形図である。周期t0の入
力タイミング信号CK1を分周し、選択期間t0の1周期
ずつタイミングをずらせた4種のタイミング信号CKAS
(CKA1〜CKA4)を発生する。アンテナA1〜A4の受
信信号は、アンテナスイッチ42において、それぞれ、
タイミング信号CKA1〜CKA4により、周期4t0に1
回の割合で、順次切り替え選択され、その出力信号が受
信信号として高周波増幅器3に出力される。
【0072】46は、検出されたエンベロープレベルの
デジタル値を、入力タイミング信号CK2毎に取り込ん
でシフトさせるシフトレジスタである。図示の例では、
受信アンテナA1〜A4の総数に対応して、同数のレジス
タ段数を備えている。受信アンテナA1〜A4で受信され
た受信信号のエンベロープレベルは、それぞれ、各段r
1〜r4をシフトして行くが、常に、いずれかの段に一時
記憶されている。なお、メモリを用いてシフトレジスタ
46の機能を実現することもできる。47はシフトレジ
スタ46の各段の出力を加算する加算器である。加算器
47は、異なる位置に配置されている受信アンテナA1
〜A4で受信された信号のそれぞれのエンベロープレベ
ルを合成出力している。
【0073】推定回路10は、基本的には、図1に示さ
れた推定回路と同様なものである。受信装置40に予め
設定されている、滞留時間tlおよび周波数ホッピング
パタンを保持しており、初期同期を確立させるときに、
エンベロープ検出回路44にて測定された、サンプリン
グ(掃引)中における受信信号の信号強度に基づいて、
受信信号が当該受信装置40に対して送信されている希
望波信号かどうかを推定する。図1に示した変調方式判
別回路9を設けて、ミキサ4の出力を入力してもよい。
しかし、この図8では、1次変調方式を判別する場合に
も、後述するように推定回路10が信号強度測定回路8
の出力に基づいて1次変調方式の推定を行うようにして
いる。
【0074】初期同期を確立させるときに、システムマ
イコン11の制御下で、タイミング信号発生回路45が
アンテナスイッチ42を切り替え選択する。このとき、
時定数切替回路17は、ループフィルタの時定数を低
速、言い換えれば時定数を長くするので、PLL回路1
2の局部発信周波数は比較的低速で掃引され、周波数チ
ャンネルf0〜f9間において受信信号の周波数スペクト
ルに応じたエンベロープレベルがサンプリングされる。
なお、通常受信時には、アンテナスイッチ42の切り替
えを行わず、いずれか1つの受信アンテナの受信信号が
高周波増幅器3に出力され、図1と同様にミキサ4を経
由して1次復調器5に入力される。
【0075】アンテナスイッチ42により、受信点が時
分割で順次、切り替えられることとなるので、以後、こ
の切替を「スペースホッピング」と名付ける。スペース
ホッピングのレート(ある1本の受信アンテナから受信
信号を選択している選択期間t0の逆数)は、シンボル
レート(1シンボル周期の逆数)に比べて低速であり、
シンボルレートの数分の1〜数十分の1でよい。このよ
うなスペースホッピングを低速スペースホッピングと定
義する。なお、スペースホッピングのレートを、シンボ
ルレートよりも十分大きくしたときには、図8に示した
信号強度測定回路8の構成に代えて、ミキサ4から出力
される中間周波帯の受信信号を、アンテナ別にエンベロ
ープレベルを検出し、検出されたアンテナ毎のエンベロ
ープレベルを加算合成すればよい。
【0076】サンプリング(掃引)の方法は、図4に示
すサンプリングの場合には、ホッピングパタンの1周波
数チャンネルの滞留時間tl内で、全周波数チャンネル
を1回サンプリング(掃引期間:図3のT1)し、図6
に示すサンプリングの場合には、滞留時間tl内で、全
周波数チャンネルを複数回、サンプリングする。いずれ
も、滞留時間tlの数倍の期間にわたって複数回繰り返
してサンプリング(掃引)をすることにより、ホッピン
グパタン内の1つの滞留時間tlにおける周波数チャン
ネルの検出だけでなく、複数の滞留時間tlにまたがる
ホッピングパタンの検出が可能となる。いずれの場合で
も、1回の掃引期間T1中において、それぞれのタイミ
ングで、少なくとも2以上の受信アンテナが、望ましく
は、全受信アンテナA1〜A4が各周波数チャンネルf0
〜f9の受信信号のエンベロープレベルを検出できるよ
うに、スペースホッピングレートを設定しておく。
【0077】図10は、スペースホッピング時に、ミキ
サ4から出力される受信信号と、そのエンベロープ合成
期間とを模式的に示す波形図である。各受信アンテナA
1〜A4からの受信信号は、選択期間t0で切り替えられ
て順次出力されている。この受信信号は、ミキサ4によ
り中間周波帯に変換されたもので、1次変調されてい
る。エンベロープ検出回路44は、信号強度測定回路の
1例である。受信信号を整流ダイオードと平滑回路によ
り半波または全波整流することにより包絡線検波する。
あるいは、これと等価な演算を行うことによりエンベロ
ープを検出する。
【0078】なお、基準周波数信号発生器を用いて同期
検波できるときには、受信信号を同期検波し、基準周波
数信号と同相のI成分と、直交するQ成分とを算出し
て、受信信号の振幅(複素包絡線)を算出してエンベロ
ープレベルとしてもよい。検出されたエンベロープレベ
ルは、隣接受信アンテナの受信信号成分と干渉を起こさ
ないように、低域通過フィルタを通す。この低域通過フ
ィルタの特性としては、例えば、スペースホッピングレ
ートの半分の周波数帯域(ナイキストの帯域)を通過さ
せるものとすればよい。なお、信号強度測定回路として
エンベロープレベル検出回路44を用いているが、受信
信号を2乗して低域通過フィルタに通し、各受信アンテ
ナの選択期間t 0毎に平均電力を計算し、そのまま、あ
るいは、これの平方根を取って信号強度として出力して
もよい。この場合も、以下の回路は同様構成でよい。
【0079】エンベロープ検出回路44出力を、各選択
期間t0中に1回、入力タイミング信号CK2の立上がり
でサンプリングし、シフトレジスタ46に入力する。な
お、エンベロープ検出回路44内の低域通過フィルタの
遅延特性等に応じ、適当な入力タイミングとなるよう
に、タイミング信号CK1に対し、入力タイミング信号
のCK2の立上がり位相を設定しておく。シフトレジス
タ46の各段には、受信アンテナA1〜A4の各選択期間
における受信信号のエンベロープレベルがそれぞれ蓄積
されるとともに、順次シフトされながら更新される。各
段が出力するエンベロープレベルは、加算器47におい
て加算されることにより、複数の受信アンテナA1〜A4
で受信した受信信号のエンベロープレベルが合成され
る。
【0080】シミュレーションの1例によれば、1本の
受信アンテナのみで受信信号のエンベロープのレベルを
検出したときに、エンベロープレベルの分散値が数10
dBであったが、受信点がλ/2間隔でマトリックス配
置された9本の受信アンテナからの受信信号のエンベロ
ープレベルを加算合成することによって、エンベロープ
レベルの分散値が数dBまで圧縮された。
【0081】1次変調方式としてFSK等の振幅一定の
変調方式を用いていれば、検出されるエンベロープレベ
ルは一定である。ここで、スペースホッピングを用いれ
ば、受信信号の周波数が異なっても、合成されたエンベ
ロープレベルの変動は少なくなる。したがって、安定に
信号強度を検出でき、推定回路10において、信号強度
に基づいて、各周波数チャンネルにおける受信信号の存
在および、ホッピングパタンの推定に有効である。しか
し、受信信号の位相は、スペースホッピングによって、
かえって任意の位相に変化してしまうので、このままで
は、1次復調は困難である。
【0082】一方、1次変調方式として、BPSK(2
相位相変調)やDPSK(差動位相変調)を使用し、帯
域制限によって振幅一定ではなくなった変調方式を使用
した場合、受信信号のエンベロープレベルが一定となら
ない。しかし、ミキサ4で中間周波数帯に変換された受
信信号を積分した上でエンベロープレベルを検出すれ
ば、エンベロープレベルの変動が少なくなるので、その
後、同様に、各アンテナからの受信信号のエンベロープ
レベルを合成出力すれば、受信信号が存在する周波数チ
ャンネルの推定が可能である。積分操作を行わない場合
でも、合成されたエンベロープレベルを、その平均値と
分散値とにより評価すれば、周波数チャンネルの推定が
可能である。
【0083】推定回路10は、この受信装置40に設定
された周波数ホッピングパタン、および、その1周波数
チャンネルにとどまる滞留時間tlの値を保持してい
る。したがって、図6に示した場合はもちろん、図4に
示したサンプリング(掃引)においても、滞留時間tl
について1回以上の掃引(サンプリング)を行い、この
ような掃引を滞留時間tlの複数倍の期間において行
い、信号強度を測定することにより、受信信号の周波数
チャンネルの時間的変化パターン、およびまたは、同じ
周波数チャンネルが連続して検出される回数から、希望
波であるかどうかを推定することができる。希望波であ
ると推定されたときには、PLL回路12内のループフ
ィルタの時定数を切り替えて、希望波信号の受信を行
う。そして、最終的に、希望波信号の1フレーム内に含
まれる情報データから希望波信号かどうかの判定を行
い、希望波信号であれば、初期同期が確立したものとし
て送信装置と通信を行うようにする。
【0084】なお、通常受信モードであっても、常時、
スペースホッピングを併用して、推定手段10がスペー
スホッピングで周波数チャンネルのモニタを行えば、周
波数ホッピングパタンのパタン同期誤りなどを監視でき
る。上述した説明では、アンテナアレー41として等間
隔λ/2でマトリクス状に配置したが、離隔間隔は、必
ずしもλ/2である必要はなく、1/4λないしλ程度
がよい。また、必ずしも、等間隔に配置する必要はな
い。マトリクス配置に代えて直線上に配置してもよい。
【0085】なお、図示の例では、図1,図7に示した
ような変調方式判別回路9を設けていない。しかし、上
述したように、合成されたエンベロープレベルから、推
定回路10は、振幅一定の変調方式であるかどうかが識
別できる。その結果、振幅一定の変調方式であれば、F
SKであることが推定され、振幅一定でなければ、BP
SKやDPSKであることが推定される。2.4GHz
のスペクトラム拡散(SS)バンドでは、直接拡散(D
S)方式、周波数ホッピング(FH)方式と各種ある。
このうち、直接拡散(DS)方式のスペクトラム拡散信
号が受信されているときときには、スペクトラムが広帯
域にわたって拡散されているため、局部発信周波数を掃
引しても、特定の周波数チャンネルにおいて大きなエン
ベロープレベルが検出されることはない。したがって、
直接拡散(DS)方式の受信信号であるか、周波数ホッ
ピング(FH)方式の受信信号であるかの推定は可能で
ある。
【0086】ベースバンド信号処理部6において受信デ
ータを出力するには、符号化方式、いわゆるベースバン
ド変調方式や、エラー検出訂正方式についても予め知っ
ておく必要がある。しかし、2.4GHzのスペクトラ
ム拡散(SS)バンドの例では、使用されているSS方
式の種類やメーカ仕様は数が限られている。したがっ
て、1次変調方式、周波数チャンネル、周波数ホッピン
グレート(滞留時間tlの逆数)、周波数ホッピングパ
ターン等の方式と、ベースバンド変調方式やエラー検出
訂正方式との間には、相関関係がある。そのため、1次
変調方式、周波数チャンネル、周波数ホッピングレー
ト、周波数ホッピングパターン等の1つ以上が推定でき
れば、これらの方式から、ベースバンド変調方式やエラ
ー検出訂正方式が推定できる。すなわち、DS、FHの
いずれのエンベロープであるか、一次変調方式はFSK
かPSKか、FHであれば、そのホッピングパタンとホ
ッピングレートとがどうなっているかを推定するだけで
十分である。したがって、信号強度を測定するだけでも
受信データを出力可能である。
【0087】上述した説明では、図1を参照して説明し
た実施の形態を前提として説明した。これに代えて、図
7を参照して説明した実施の形態を前提としてもよい。
なお、図1,図7を参照して説明した実施の形態におい
て、信号強度測定回路8として、図8を参照して説明し
たエンベロープレベル検出回路44等を用いることがで
きる。
【0088】本発明の実施の形態では、スペクトル拡散
通信を例にとって説明したが、これに限定されるもので
なく、各種無線通信システムに適用することが可能であ
る。例えばFH方式でなく、複数の周波数チャンネルの
内、送信装置が何れかの空きチャンネルを利用して通信
を行っているような方式の場合においても、初期同期確
立動作時において、PLL回路12において全周波数チ
ャンネルの帯域のサンプリング(掃引)を行い、この掃
引期間内において、受信された受信信号の信号強度と変
調方式が同一かどうかの検出を推定手段7により行って
希望波信号を推定することも可能である。この場合、例
えば推定手段7において複数の信号が希望波信号と推定
された時は、これら複数の希望波信号の1フレーム内に
含まれる情報データから最終的に希望波信号かどうかの
判定を行うようにすれば良い。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、PLL回
路から出力される出力信号の周波数を、送信信号の送信
チャンネルに対応した受信チャンネルに設定する際に、
PLL回路から出力される出力信号の周波数を一方端の
受信チャンネルから他方端の受信チャンネルに切り替
え、その切替期間において受信される受信信号から送信
チャンネルに対応した受信チャンネルを推定するように
している。従って、推定手段により送信チャンネルに対
応した受信チャンネルを推定し、この推定結果に基づい
て、初期同期を確立することで、初期同期に要する時間
の短縮化を図ることができる。
【0090】また、PLL回路から出力される出力信号
の周波数を、送信信号の送信チャンネルに対応した受信
チャンネルに設定する際に、PLL回路に備えられてい
るフィルタ回路の時定数を第1の時定数から第2の時定
数に切り換えると共に、PLL回路から出力される出力
信号の周波数を一方端の受信チャンネルから他方端の受
信チャンネルに切り替える切替期間において受信される
受信信号から送信チャンネルに対応した受信チャンネル
を推定するようにしている。従って、この場合も推定手
段により送信チャンネルに対応した受信チャンネルを推
定し、この推定結果に基づいて、初期同期を確立するこ
とで、初期同期に要する時間の短縮化を図ることができ
る。
【0091】特に、通信方式がスペクトル通信の周波数
ホッピング方式の場合は、推定手段により、ホッピング
パタンを参照しながら、例えば複数回のサンプリングに
より得られた受信信号から受信チャンネルの推定を行う
ことで、極めて短時間で、且つ、確実に送信チャンネル
に対応した受信チャンネルを推定することができるた
め、初期同期に要する時間の更なる短縮化を図ることが
可能になる。
【0092】また、本発明は、制御手段の制御により実
現することができるので、新たな回路等を追加すること
なく、また追加するとしても時定数の異なるフィルタ回
路を追加するといった簡単かつ低コストで実現すること
ができるといった利点もある。スペースホッピングを用
いて信号強度の合成を行えば、マルチパスフェージング
によって生じる各周波数チャンネル毎の信号強度の変動
を低減することができるから、受信チャンネルを推定す
ることが安定して簡単かつ低コストで実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態とされる周波数ホッピング
方式により通信を行う受信装置のブロック図である。
【図2】本実施の形態とされる受信装置に対応する送信
装置のブロック図である。
【図3】本実施の形態の受信装置の初期同期確立時、P
LL回路から出力される出力信号の波形図である。
【図4】本実施の形態の受信装置の初期同期確立時、信
号強度測定回路で検出される信号波形を示した図であ
る。
【図5】本実施の形態の受信装置の初期同期確立時、変
調方式判別回路の検出結果を示した図である。
【図6】本実施の形態の受信装置の初期同期確立時、推
定回路で得られる信号波形を示した図である。
【図7】本発明の実施の形態とされる周波数ホッピング
方式により通信を行う受信装置のブロック図である。
【図8】本発明のさらに他の実施の形態とされる周波数
ホッピング方式により通信を行う受信装置のブロック図
である。
【図9】図8に示した受信アンテナA1〜A4の切替タイ
ミング信号CKASおよび入力タイミング信号CK2の相
互関係を示す波形図である。
【図10】スペースホッピング時に、ミキサ4から出力
される受信信号と、そのエンベロープ合成期間とを模式
的に示す波形図である。
【図11】周波数ホッピング方式の原理説明図である。
【図12】従来の初期同期確立動作を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 受信装置、2 受信アンテナ、3 高周波増幅器、
4 ミキサ、5 一次復調器、6 ベースバンド処理
部、7 推定手段、8 信号強度測定回路、9変調方式
判別回路、10 推定回路、11 システムマイコン、
12,21 PLL回路、13 プログラム分周器、1
4,22 ループフィルタ、15 VCO、16 クロ
ック発生器、17 時定数切替回路、40 受信装置、
41 アレーアンテナ、42 アンテナスイッチ、43
推定手段、44 エンベロープ検出回路、45 タイ
ミング信号発生回路、46 シフトレジスタ、47 加
算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE04 EE14 EE33 5K047 AA02 BB01 CC01 GG45 HH04 HH52 JJ06 LL06 LL09 MM33 MM46

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の周波数チャンネルを利用した通信
    方式により送信されてくる送信信号を受信する受信装置
    において、 入力信号を所定の分周比で分周して分周信号を得ると共
    に、この分周信号とクロックとの差分情報を出力する差
    分情報出力手段と、上記差分情報に応じた差信号電圧を
    出力するフィルタ手段と、上記差信号電圧により出力信
    号の周波数を制御する電圧制御発振器とからなるPLL
    回路と、 上記PLL回路から出力される出力信号の周波数を局部
    発振周波数として上記送信信号を受信する受信手段と、 上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネ
    ルを推定する推定手段と、 上記PLL回路から出力される出力信号の周波数を上記
    送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネルの
    周波数に設定する際に、上記出力信号の周波数を、一方
    端の受信チャンネルから他方端の受信チャンネルに切り
    替える制御を実行する制御手段とを備え、 上記推定手段は、上記PLL回路が一方端の受信チャン
    ネルから他方端の受信チャンネルに切り替わる切替期間
    において、上記受信手段で受信される受信信号から上記
    送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネルを
    推定することを特徴とする受信装置。
  2. 【請求項2】 上記通信方式は、スペクトル拡散通信の
    周波数ホッピング方式とされることを特徴とする請求項
    1に記載の受信装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記PLL回路から出
    力される出力信号の周波数を、一方端の受信チャンネル
    から他方端の受信チャンネルに切り替える制御を複数回
    実行させることを特徴とする請求項1に記載の受信装
    置。
  4. 【請求項4】 上記推定手段は、 上記受信信号の信号強度を測定する信号強度測定回路
    と、 該信号強度測定回路にて測定された信号強度と、上記周
    波数ホッピング方式のホッピングパタンから上記送信信
    号の送信チャンネルに対応した受信チャンネルを推定す
    る推定回路と、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の受信装
    置。
  5. 【請求項5】 上記推定手段は、 上記受信信号の変調方式を判別する変調方式判別回路
    と、 該変調方式判別回路の判別結果と、上記周波数ホッピン
    グ方式のホッピングパタンから上記送信信号の送信チャ
    ンネルに対応した受信チャンネルを推定する推定回路
    と、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の受信装
    置。
  6. 【請求項6】 上記推定手段は、 上記受信信号の信号強度を測定する信号強度測定回路
    と、 上記受信信号の変調方式を判別する変調方式判別回路
    と、 上記信号強度測定回路にて測定された信号強度と、上記
    変調方式判別回路の判別結果、及び上記周波数ホッピン
    グ方式のホッピングパタンから上記送信信号の送信チャ
    ンネルに対応した受信チャンネルを推定する推定回路
    と、 を備えていることを特徴とする請求項1に記載の受信装
    置。
  7. 【請求項7】 複数の周波数チャンネルを利用した通信
    方式により送信されてくる送信信号を受信する受信装置
    において、 入力信号を所定の分周比で分周して分周信号を得ると共
    に、この分周信号とクロックとの差分情報を出力する差
    分情報出力手段と、第1の時定数が設定された第1のフ
    ィルタ回路と、該第1のフィルタ回路より遅い第2の時
    定数が設定された第2のフィルタ回路とを備え、上記差
    分情報に応じた差信号電圧を出力するフィルタ手段と、
    上記差信号電圧により出力信号の周波数を制御する電圧
    制御発振器とからなるPLL回路と、 上記フィルタ手段の時定数の切り替えを行う時定数切替
    手段と、 上記PLL回路から出力される出力信号の周波数を局部
    発振周波数として送信信号を受信する受信手段と、 上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネ
    ルを推定する推定手段と、 上記PLL回路から出力される出力信号の周波数を上記
    送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネルの
    周波数に設定する際に、上記時定数切替手段により上記
    フィルタ手段を上記第1のフィルタ回路から第2のフィ
    ルタ回路に切り替える切替制御を実行すると共に、上記
    PLL回路から出力される出力信号の周波数を、一方端
    の受信チャンネルから他方端の受信チャンネルに切り替
    える制御を実行する制御手段とを備え、 上記推定手段は、上記PLL回路から出力される出力信
    号を一方端の受信チャンネルから他方端の受信チャンネ
    ルに、上記第2のフィルタ回路により低速で切り替える
    切替期間において、上記受信手段で受信される受信信号
    から上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャ
    ンネルを推定することを特徴とする受信装置。
  8. 【請求項8】 上記通信方式は、スペクトル拡散通信の
    周波数ホッピング方式とされることを特徴とする請求項
    7に記載の受信装置。
  9. 【請求項9】 上記制御手段は、上記PLL回路から出
    力される出力信号の周波数を、一方端の受信チャンネル
    から他方端の受信チャンネルに切り替える制御を複数回
    実行させることを特徴とする請求項7に記載の受信装
    置。
  10. 【請求項10】 上記推定手段は、 上記受信信号の信号強度を測定する信号強度測定回路
    と、 該信号強度測定回路にて測定された信号強度と、上記周
    波数ホッピング方式のホッピングパタンから上記送信信
    号の送信チャンネルに対応した受信チャンネルを推定す
    る推定回路と、 を備えていることを特徴とする請求項7に記載の受信装
    置。
  11. 【請求項11】 上記推定手段は、 上記受信信号の変調方式を判別する変調方式判別回路
    と、 該変調方式判別回路の判別結果と、上記周波数ホッピン
    グ方式のホッピングパタンから上記送信信号の送信チャ
    ンネルに対応した受信チャンネルを推定する推定回路
    と、 を備えていることを特徴とする請求項7に記載の受信装
    置。
  12. 【請求項12】 上記推定手段は、 上記受信信号の信号強度を測定する信号強度測定回路
    と、 上記受信信号の変調方式を判別する変調方式判別回路
    と、 上記信号強度測定回路にて測定された信号強度と、上記
    変調方式判別回路の判別結果、及び上記周波数ホッピン
    グ方式のホッピングパタンから上記送信信号の送信チャ
    ンネルに対応した受信チャンネルを推定する推定回路
    と、 を備えていることを特徴とする請求項7に記載の受信装
    置。
  13. 【請求項13】 複数の周波数チャンネルを利用した通
    信方式により送信されてくる送信信号の送信チャンネル
    に対応した受信チャンネルを推定する受信装置の受信チ
    ャンネル推定方法として、 PLL回路から出力される出力信号の周波数を、上記送
    信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネルに設
    定する際に、上記出力信号の周波数を一方端の受信チャ
    ンネルから他方端の受信チャンネルに切り替え、この切
    替期間において受信される受信信号から上記送信チャン
    ネルに対応した受信チャンネルを推定するようにしたこ
    とを特徴とする受信装置の受信チャンネル推定方法。
  14. 【請求項14】 複数の周波数チャンネルを利用した通
    信方式により送信されてくる送信信号の送信チャンネル
    に対応した受信チャンネルを推定する受信装置の受信チ
    ャンネル推定方法として、 PLL回路から出力される出力信号の周波数を、上記送
    信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネルに設
    定する際に、上記PLL回路に備えられているフィルタ
    回路の時定数を第1の時定数から第2の時定数に切り換
    えることにより、上記PLL回路から出力される出力信
    号の周波数を一方端の受信チャンネルから他方端の受信
    チャンネルに低速で切り替え、その切替期間において受
    信される受信信号から上記送信チャンネルに対応した受
    信チャンネルを推定するようにしたことを特徴とする受
    信装置の受信チャンネル推定方法。
  15. 【請求項15】 複数の周波数チャンネルを利用した通
    信方式により送信されてくる送信信号を受信する受信装
    置において、 上記送信信号を受信する複数のアンテナと、 該複数のアンテナの出力を時分割で切り替え選択して受
    信信号を出力するスイッチ回路と、 周波数が制御された出力信号を出力するPLL回路と、 上記スイッチ回路から出力される上記受信信号を、上記
    PLL回路から出力される上記出力信号を局部発振信号
    として用いて受信する受信手段と、 上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネ
    ルを推定する推定手段と、 上記PLL回路から出力される上記出力信号の周波数を
    上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネ
    ルに応じた局部発振周波数に設定する際に、上記PLL
    回路から出力される上記出力信号の周波数を、一方端の
    受信チャンネルから他方端の受信チャンネルに切り替え
    る制御を実行する制御手段とを備え、 上記推定手段は、上記受信信号の信号強度を上記受信ア
    ンテナの出力の単位選択期間ごとに測定し、該信号強度
    を複数の前記単位選択期間にわたって合成出力する信号
    強度測定回路を備え、上記PLL回路から出力される上
    記出力信号の周波数を、一方端の受信チャンネルから他
    方端の受信チャンネルに応じた局部発信周波数に切り替
    える切替期間において、合成出力された上記信号強度か
    ら、上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャ
    ンネルを推定することを特徴とする受信装置。
  16. 【請求項16】 複数の周波数チャンネルを利用した通
    信方式により送信されてくる送信信号を受信する受信装
    置において、 上記送信信号を受信する複数のアンテナと、 該複数のアンテナの出力を時分割で切り替え選択して受
    信信号を出力するスイッチ回路と、 ループフィルタ回路を備え周波数が制御された出力信号
    を出力するPLL回路と、 上記スイッチ回路から出力される上記受信信号を、上記
    PLL回路から出力される上記出力信号を局部発振信号
    として用いて受信する受信手段と、 上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネ
    ルを推定する推定手段と、 上記PLL回路から出力される上記出力信号の周波数を
    上記送信信号の送信チャンネルに対応した受信チャンネ
    ルに応じた局部発振周波数に設定する際に、上記ループ
    フィルタ回路の時定数を切り替えると共に、上記PLL
    回路から出力される上記出力信号の周波数を、一方端の
    受信チャンネルから他方端の受信チャンネルに応じた局
    部発振周波数に切り替える制御を実行する制御手段とを
    備え、 上記推定手段は、上記受信信号の信号強度を上記受信ア
    ンテナの出力の単位選択期間ごとに測定し、該信号強度
    を複数の前記単位選択期間にわたって合成出力する信号
    強度測定回路を備え、上記PLL回路から出力される上
    記出力信号の周波数を、一方端の受信チャンネルから他
    方端の受信チャンネルに応じた局部発振周波数に、上記
    フィルタ回路により低速で切り替える期間において、合
    成出力された信号強度から、上記送信信号の送信チャン
    ネルに対応した受信チャンネルを推定することを特徴と
    する受信装置。
  17. 【請求項17】 上記通信方式は、スペクトル拡散通信
    の周波数ホッピング方式とされることを特徴とする請求
    項15または16に記載の受信装置。
  18. 【請求項18】 上記推定手段は、上記合成出力された
    信号強度と、上記周波数ホッピング方式のホッピングパ
    タンから、上記送信信号の送信チャンネルに対応した受
    信チャンネルを推定することを特徴とする請求項17に
    記載の受信装置。
JP2000121411A 1999-06-09 2000-04-21 受信装置、及び受信装置の受信チャンネル推定方法 Pending JP2001057526A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000121411A JP2001057526A (ja) 1999-06-09 2000-04-21 受信装置、及び受信装置の受信チャンネル推定方法
US09/589,170 US6987794B1 (en) 1999-06-09 2000-06-08 Receiver and received channel estimation method for the same

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-162747 1999-06-09
JP16274799 1999-06-09
JP2000121411A JP2001057526A (ja) 1999-06-09 2000-04-21 受信装置、及び受信装置の受信チャンネル推定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001057526A true JP2001057526A (ja) 2001-02-27

Family

ID=26488433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000121411A Pending JP2001057526A (ja) 1999-06-09 2000-04-21 受信装置、及び受信装置の受信チャンネル推定方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6987794B1 (ja)
JP (1) JP2001057526A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003069454A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd スペクトラム拡散無線通信装置
US7660561B2 (en) 2002-03-08 2010-02-09 Interdigital Technology Corporation Method and system for implementing smart antennas and diversity techniques
WO2010023820A1 (ja) * 2008-08-29 2010-03-04 パナソニック株式会社 受信装置及び伝搬路推定方法
JP2012205204A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Mitsubishi Electric Corp 通信装置及び通信方法
KR101504358B1 (ko) 2008-09-03 2015-03-19 엘지전자 주식회사 디지털 방송 수신기 및 그에 따른 디지털 방송 채널 설정 방법

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040087296A1 (en) * 2002-10-25 2004-05-06 Gct Semiconductor, Inc. Radio receiver and method for AM suppression and DC-offset removal
FI20030232A0 (fi) * 2003-02-14 2003-02-14 Nokia Corp Radiolaite ja menetelmä häiriöiden vähentämiseksi radiolaitteessa
US7764941B2 (en) * 2003-12-24 2010-07-27 Nec Corporation Radio communications apparatus
US20080285628A1 (en) * 2007-05-17 2008-11-20 Gizis Alexander C Communications systems and methods for remotely controlled vehicles
JP6512305B2 (ja) * 2015-12-04 2019-05-15 日本電気株式会社 受信回路、受信装置及び受信方法
CN107505830A (zh) * 2017-08-31 2017-12-22 安徽四创电子股份有限公司 一种微波信号跳频时间测量电路

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5594735A (en) * 1992-04-10 1997-01-14 Nec Corporation TDMA mobile unit frequency synthesizer having power saving mode during transmit and receive slots
JPH06261020A (ja) * 1993-03-05 1994-09-16 Hitachi Ltd 周波数ホッピング通信システム及び通信装置
KR0142949B1 (ko) * 1995-06-16 1998-08-01 김광호 이동국과 기지국간의 초기 동기 맞춤시간을 최소화한 주파수 운용 방법
US6377609B1 (en) * 1999-03-05 2002-04-23 Neptune Technology Group Inc. Spread spectrum frequency hopping system and method

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003069454A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd スペクトラム拡散無線通信装置
US7660561B2 (en) 2002-03-08 2010-02-09 Interdigital Technology Corporation Method and system for implementing smart antennas and diversity techniques
WO2010023820A1 (ja) * 2008-08-29 2010-03-04 パナソニック株式会社 受信装置及び伝搬路推定方法
US8379764B2 (en) 2008-08-29 2013-02-19 Panasonic Corporation Receiving device and channel estimation method
KR101504358B1 (ko) 2008-09-03 2015-03-19 엘지전자 주식회사 디지털 방송 수신기 및 그에 따른 디지털 방송 채널 설정 방법
JP2012205204A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Mitsubishi Electric Corp 通信装置及び通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6987794B1 (en) 2006-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3697268B2 (ja) スペクトラム拡散cdma通信用の直交符号同期システムおよび方法
JP4777571B2 (ja) 情報を伝送し受信する方法および装置
US7079516B2 (en) Adaptive frequency hopping apparatus in wireless personal area network system
US5694420A (en) Wireless modem with low power consumption and high reliability in reception
JP3598609B2 (ja) スペクトル拡散通信システムにおける受信装置
JP3442156B2 (ja) 多重伝搬特性測定装置
JPH1028107A (ja) 受信アンテナ選択方法およびダイバーシティ受信機
JPH1127180A (ja) 受信装置、受信方法
JP2001057526A (ja) 受信装置、及び受信装置の受信チャンネル推定方法
US5222098A (en) Spectrum spread communication system
US5365543A (en) Transmitting circuit and receiving circuit
JP3461150B2 (ja) スペースホッピング受信方式と受信電波推定方法
KR20000006169A (ko) 지연프로파일의빠른변화를추적할수있는핑거수신기유닛
JP2000165290A (ja) スペクトル拡散通信方法およびスペクトル拡散通信装置
JP3243776B2 (ja) 周波数ホッピング伝送方法
US5805634A (en) Method and apparatus for transmitting and receiving information as a power hopped direct sequence spread spectrum signal
KR20030060806A (ko) 무선 이동국 및 이것을 갖는 무선 통신 시스템
JP2007028511A (ja) 無線通信装置,無線通信方法,およびそのプログラム
JP5206316B2 (ja) 通信装置及び通信システム
JPH09181662A (ja) Cdma送信装置、受信装置及び送受信装置
JP2005512348A (ja) 装置間無線通信の同期化
KR100932626B1 (ko) 직접 시퀀스 확산 스펙트럼 방식의 혼성 역확산 장치
JP2003110475A (ja) 妨害波除去通信方式
JP3381635B2 (ja) スペクトラム拡散通信用同期信号伝送方法
JPH0998112A (ja) スペクトル拡散通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090820

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100105