JP2001057470A - リフロー炉におけるはんだ付け温度制御装置及び方法 - Google Patents

リフロー炉におけるはんだ付け温度制御装置及び方法

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JP2001057470A
JP2001057470A JP11231418A JP23141899A JP2001057470A JP 2001057470 A JP2001057470 A JP 2001057470A JP 11231418 A JP11231418 A JP 11231418A JP 23141899 A JP23141899 A JP 23141899A JP 2001057470 A JP2001057470 A JP 2001057470A
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speed
conveyor
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wiring board
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Motoharu Suzuki
元治 鈴木
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線基板の部品信頼性を含めた実装
品質の向上を図る。 【解決手段】 プリント配線基板110は、複数の搬送
コンベア120及びこの搬送コンベア120間に設けら
れたバッファコンベア130によりリフロー炉100内
を移動する。この移動において、温度測定部150は、
プリント配線基板110上の温度を測定して、温度信号
を出力する。そして、この温度信号にもとづいて信号変
換部160は、搬送コンベア120及びバッファコンベ
ア130の搬送速度を決定して速度信号を出力する。さ
らに、この速度信号にもとづいてスピードコントローラ
170は、搬送コンベア120の搬送速度及びバッファ
コンベア130の駆動速度を制御する。このように、プ
リント配線基板110上の温度に応じて搬送速度を制御
することで、プリント配線基板110の加熱時間が調整
できるため、適切な電子部品の実装を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リフロー炉におけ
るはんだ付け温度制御装置に関し、特に、プリント配線
基板を搬送するコンベアの搬送速度を、そのプリント配
線基板上の温度にもとづいて制御するリフロー炉におけ
るはんだ付け温度制御装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、プリント配線基板上に塗布さ
れたはんだを溶融して電子部品を実装するための手段と
してリフロー炉が使用されている。この従来のリフロー
炉について図6を参照して説明する。同図に示すよう
に、リフロー炉500は、プリント配線基板510を搬
送する搬送コンベア520と、リフロー炉500内の雰
囲気の温度を調整する加熱ヒータ530により構成され
ている。
【0003】ここで、リフロー炉500の内部は気体が
充填されており、この気体は、予め所定の温度に設定さ
れた複数の加熱ヒータ530によって加熱される。一
方、プリント配線基板510には、図示していないが実
装パッドが設けられ、この実装パッドは、電子部品の端
子との接続のために、ペースト状のはんだが塗布されて
いる。そして、このプリント配線基板510は、予め設
定された一定の搬送速度で駆動する搬送コンベア520
によって、リフロー炉500内を移動する。
【0004】この移動において、プリント配線基板51
0は、加熱ヒータ530により加熱された気体から熱を
受ける。この熱により実装パッド上のはんだが溶融さ
れ、電子部品の端子と実装パッドがはんだを介して溶着
される。このように、リフロー炉500は、この内部に
充填された気体の温度を上昇させることで、実装パッド
上のはんだを溶融して、その実装パッドと電子部品の端
子とを接続する。
【0005】また、このような従来のリフロー炉の一例
が、実開平3−28777号公報に赤外線リフロー装置
として開示されている。この公報に開示の赤外線リフロ
ー装置は、プリント配線基板を搬送するコンベアを予備
加熱用と本加熱用の二つに分割し、このそれぞれが異な
る搬送速度で駆動できるようにしてある。このような構
成によれば、各コンベアの搬送速度を制御することによ
り、加熱時間の調整ができるため、そのプリント配線基
板に適した温度プロファイル(一定時間内の温度変化を
示したもの)を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実開平
3−28777号公報に記載の赤外線リフロー装置にお
いては、コンベアの搬送速度を制御することにより、プ
リント基板の加熱時間の調整を可能としているものの、
コンベアの搬送速度を制御する具体的な手段やその搬送
速度を決定する方法が示されていない。したがって、上
記公報の記載のみでは、プリント基板に適した温度プロ
ファイルによるリフローを実現化することができない。
【0007】また、プリント配線基板上には、多種多様
な形状、材質、構造を有する電子部品が混載されている
が、これらは熱容量が異なるため、一定の温度雰囲気に
おいても個々の部品で昇温傾向が異なっていた。このこ
とから、熱容量の大きい電子部品のはんだ付け部位では
んだ付けに必要な温度を得ようとすると、他の熱容量の
小さい電子部品が過加熱となり、電子部品の熱破壊をま
ねくおそれがあるという問題があった。
【0008】この問題の解決手段としては、リフロー炉
内の気体の温度を低めに抑え、搬送コンベアの搬送速度
を遅くすることがあげられるが、搬送コンベアの搬送速
度を遅くすることはリフロー工程の生産性に影響を与え
ることとなる。また、昨今の環境問題により鉛を含まな
いはんだを接続材料として考える場合には、その融点は
一般に従来の鉛を含むはんだの融点よりも高くなる傾向
にあるため、過加熱による電子部品の熱破壊がさらに懸
念されていた。
【0009】また、プリント基板上の実装パッドに塗布
されるはんだには、通常、昇温活性用フラックスが混入
されているが、過加熱によりそのフラックスの活性力が
低下することを防ぐために、予備加熱ゾーンの温度を低
めに設定したり、あるいは搬送コンベアの搬送速度を早
くすることで対応していた。しかし、こうした対応によ
ると予備加熱ゾーンにおける加熱が充分に行われないこ
とがあるため、本加熱ゾーンにおいては、はんだ接合部
位における必要とされる温度に到達できず、良好なはん
だ付けが行えないという問題もあった。
【0010】この問題については、例えば窒素ガスをリ
フロー炉内に充填し、炉内の酸素濃度を下げ、はんだ粒
の酸化を抑制し、フラックスの活性力低下を補う手段が
有効であるが、窒素ガスの使用により生産のランニング
コストが増加するという課題が生じていた。
【0011】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たものであり、プリント配線基板上の特定の位置の温度
にもとづいて加熱時間を算出し、この加熱時間に合わせ
て、そのプリント配線基板が加熱されるように搬送コン
ベアの搬送速度を制御することで、部品信頼性を含めた
実装品質の向上を可能とするリフローはんだ付け温度制
御装置の提供を目的とする。
【0012】なお、実開平2−97952号公報に開示
されているリフロー炉は、この内部に設けられたコンベ
アが、リフロー炉の入口から出口に向かう方向に複数台
に分割された構成としてある。そして、この複数のコン
ベアのそれぞれが互いに異なる搬送速度を設定するため
に、プリント配線基板上の電子部品の種類などにより最
適値を定めることとしている。しかし、この公報に記載
の従来技術においても、実際にプリント配線基板が過熱
された状態を把握することができないことから、本発明
の目的を達成することはできない。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成を図るた
め、本発明の請求項1記載のリフローはんだ付け温度制
御装置及び方法によれば、プリント配線基板上に実装さ
れる電子部品のはんだ付けを行うリフロー炉において、
プリント配線基板を搬送する複数の搬送コンベアと、こ
の搬送コンベア上のプリント配線基板の温度を測定する
温度測定部と、この温度測定部から出力された温度信号
を入力して、搬送コンベアの搬送速度を決定する信号変
換部と、この信号変換部から出力された速度信号を入力
して、搬送コンベアの搬送速度をコントロールするスピ
ードコントローラとを備えた構成としてある。
【0014】このような構成によれば、プリント配線基
板上の温度にもとづいて搬送コンベアの搬送速度を調整
することができる。したがって、このコンベアの搬送速
度の調整によりプリント配線基板のはんだへの加熱時間
を調整することができ、部品信頼性を含めた実装品質の
向上を図ることができる。
【0015】また、請求項2によれば、温度測定部と、
信号変換部と、スピードコントローラが、複数の搬送コ
ンベアのそれぞれに備えた構成としてある。このような
構成によれば、各搬送コンベアについて、搬送速度の調
整が可能となり、プリント配線基板に適切な時間だけ可
熱することができる。
【0016】また、請求項3によれば、複数の搬送コン
ベア間にそれぞれバッファコンベアを備えた構成として
ある。このような構成によれば、プリント配線基板の加
熱時間を微調整することができるとともに、コンベア間
の急激な速度の変化を緩和し、プリント配線基板の搬送
をスムーズに行うことができる。そして、プリント配線
基板が複数搬送されている場合は、それらの搬送間隔を
調整することができる。
【0017】また、請求項4によれば、複数の搬送コン
ベアが、それぞれ異なる搬送速度で駆動する構成として
ある。このような構成によれば、加熱の条件が異なる加
熱ゾーンごとに異なった搬送速度にすることができ、適
切な加熱時間を確保することができる。
【0018】また、請求項5によれば、複数のバッファ
コンベアが、それぞれ異なる搬送速度で駆動する構成と
してある。このような構成によれば、プリント配線基板
の加熱時間をきめ細かく調整することができるととも
に、コンベア間の急激な速度の変化による衝撃を抑制
し、プリント配線基板の搬送をスムーズに行うことがで
きる。
【0019】また、請求項6によれば、搬送コンベア
が、プリント配線基板の位置を検知する位置検知部を備
えた構成としてある。このような構成によれば、プリン
ト配線基板の位置を把握することができるため、加熱時
間を正確に測定することができる。
【0020】また、請求項7によれば、複数の搬送コン
ベア及びこの搬送コンベア間に設けられたバッファコン
ベアによってリフロー炉内に搬送されてくるプリント配
線基板上の電子部品のはんだ付けを行う方法において、
プリント配線基板の温度を測定して、この温度信号を出
力する工程と、温度信号にもとづいて搬送コンベアの搬
送速度を決定して、この速度信号を出力する工程と、速
度信号を入力して、搬送コンベア及びバッファコンベア
の搬送速度をコントロールする工程からなる方法として
ある。
【0021】このような構成によれば、プリント配線基
板上の温度にもとづいて搬送コンベアの搬送速度を調整
することができる。したがって、このコンベアの搬送速
度の調整によりプリント配線基板のはんだへの加熱時間
を調整することができ、部品信頼性を含めた実装品質の
向上を可能とすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のリフロー炉におけるは
んだ付け温度制御装置の第一実施形態について、図1、
図2を参照して説明する。図1は、第一実施形態のリフ
ロー炉の構成を示す簡略断面図であり、図2は、同じく
リフロー炉におけるはんだ付け温度制御装置の構成を示
すブロック図である。
【0023】図1、図2に示すように、リフロー炉10
0は、プリント配線基板110を搬送する複数の搬送コ
ンベア120a〜120dと、この複数の搬送コンベア
120a〜120dの間に設けられたバッファコンベア
130a〜130cと、該リフロー炉100内の温度を
調整する加熱ヒータ140と、プリント配線基板110
上の温度を測定する温度測定部150a〜150cと、
この温度測定部150a〜150cにより測定された温
度を入力して速度信号を出力する信号変換部160a〜
160cと、この信号変換部160a〜160cから出
力された速度信号を入力して搬送コンベア120a〜1
20d及びバッファコンベア130a〜130cの搬送
速度をコントロールするスピードコントローラ170a
〜170cにより構成されている。
【0024】ここで、プリント配線基板110は、図示
していないが、実装パッドが設けられ、この実装パッド
は、電子部品の端子との接続のために、ペースト状のは
んだが塗布されている。搬送コンベア120a〜120
dは、図1においては、四台に分割しているが、四台に
限るものではない。そして、一台の搬送コンベア120
がプリント配線基板110を搬送する距離は、プリント
配線基板110に実装する電子部品の熱容量にもとづく
加熱時間、リフロー炉100内に充填された気体の温度
分布、又は他の装置、例えば温度測定部150a〜15
0cの配置などを考慮して設定する。
【0025】搬送コンベア120a〜120dには、プ
リント配線基板110を検知するための位置検知部18
0を設けてあり、例えば、リミットスイッチ、フォトカ
プラ又はフォトインタラプタにより構成してある。この
ような構成によれば、プリント配線基板110の位置を
把握することができるため、プリント配線基板110上
の温度を測定するタイミングが得られるとともに、加熱
時間を正確に測定することができる。
【0026】バッファコンベア130a〜130cは、
分割された搬送コンベア120a〜120dの各間に設
ける。そして、バッファコンベア130a〜130cの
駆動速度は、例えば、そのバッファコンベア130a〜
130cの前後にある搬送コンベア120a〜120d
の搬送速度の中間の速度とすることができる。このこと
から、搬送速度の異なる搬送コンベア120a〜120
dの各間でのプリント配線基板110の搬送を円滑に行
うことができる。
【0027】また、バッファコンベア130a〜130
cの駆動速度は、搬送コンベア120a〜120dの搬
送速度とは関係なくその駆動速度を調整することもでき
る。例えば、バッファコンベア130a〜130cを減
速、停止又は加速することにより、プリント配線基板1
10の間隔を調整することができる。
【0028】さらに、バッファコンベア130a〜13
0cは、そのそれぞれに複数台のバッファコンベアロー
ラ130a−1〜130a−3を設けており、このバッ
ファコンベアローラ130a−1〜130a−3のそれ
ぞれの駆動速度を異にすることもできる。このことによ
り、搬送速度の異なる搬送コンベア120a〜120d
の間でのプリント配線基板110の搬送を、さらに円滑
に行うことができる。なお、バッファコンベアローラ1
30a−1〜130a−3は、3本に限るものではな
い。
【0029】バッファコンベアとしては、ギヤ及びチェ
ーンを設けてプリント配線基板110を搬送することも
できる。さらに、バッファコンベアの間、あるいは、バ
ッファコンベアと搬送コンベアの間には、図示していな
いが、段差をなくして、プリント配線基板の搬送をスム
ーズに行うための搬送案内部材を設けることもできる。
【0030】加熱ヒータ140は、予め所定の温度に設
定されており、リフロー炉100内の気体を加熱して、
プリント配線基板110の温度を上昇させる。この加熱
ヒータ140は、赤外線加熱ヒータにより構成すること
ができ、その発熱能力に応じて必要な台数を備えること
ができる。
【0031】温度測定部150a〜150cは、搬送中
のプリント配線基板110における所定の部位の温度を
測定する。温度測定部150a〜150cとしては、そ
のプリント配線基板110に接触せずに温度測定ができ
る公知の赤外線放射温度計151により構成することが
できる(例えば、特開平9−283916号公報)。こ
の赤外線放射温度計151について、図3を参照して説
明する。
【0032】同図に示すように、赤外線放射温度計15
1は、実装基板の測定部位111から放射されている赤
外線を集光する垂直走査鏡151a、水平走査鏡151
b及び光学系151cと、この光学系151cに集光さ
れた赤外線を検出して電気信号に変換する検出器151
dと、検出器151dから出力された電気信号を増幅す
る増幅器151eと、この増幅器151eにより増幅さ
れた電気信号を処理して信号変換部160a〜160c
に送信する信号処理部151fと、この信号処理部15
1fにおいて処理された電気信号を記憶するバッファメ
モリ151gにより構成されている。
【0033】ここで、垂直走査鏡151aは、回動軸1
51hを有し、プリント配線基板110上を走査しなが
ら、赤外線を集光する。そして、信号処理部151fに
おいて、その垂直走査鏡151aの走査により集光され
た赤外線にもとづく温度分布を作成して、バッファメモ
リ151gに記憶するとともに、温度分布データを信号
変換部160a〜160cに送信する。
【0034】その垂直走査鏡151aによる赤外線の集
光は、プリント配線基板110の全面からであっても特
定部分からであってもよい。この特定部分については、
例えば、電子部品表面又ははんだ接合部分をその部分と
することができる。このように、温度測定部150を赤
外線放射温度計151により構成することで、搬送中の
プリント配線基板110に接触することなく該基板11
0上の温度を測定することができるとともに、測定部分
を限定することによって測定効率を向上させることがで
きる。
【0035】信号変換部160a〜160cは、測定デ
ータを入力して、搬送コンベア120a〜120d及び
バッファコンベア130a〜130cの搬送速度を演算
し、この速度信号をスピードコントローラ170a〜1
70cに送信する。その測定データとしては、信号処理
部151fから出力された温度分布データの他に、その
時点のコンベアの搬送速度、リフロー炉内の気体の温度
などがある。スピードコントローラ170a〜170c
は、速度信号を入力して、この搬送速度で駆動するよう
に搬送コンベア120a〜120d及びバッファコンベ
ア130a〜130cを制御する。
【0036】次に、本実施形態の動作について、図1、
図2を参照して説明する。リフロー炉100の内部は気
体が充填されており、この気体は、加熱ヒータ140に
より予め設定された温度にまで加熱されている。一方、
プリント配線基板110は、所定の搬送速度に設定され
た搬送コンベア120aによって、リフロー炉100内
を移動する。
【0037】この移動において、プリント配線基板11
0は、温度測定部150aの下方を通過する。この通過
の際、温度測定部150aは、プリント配線基板110
の全面又は特定の測定部位111の温度を測定して、温
度信号を信号変換部160aに送信する。
【0038】そして、信号変換部160aにおいて、入
力した温度信号にもとづいて搬送コンベア120b及び
バッファコンベア130aの搬送速度を決定する。この
搬送速度の決定については、例えば、測定部位111の
温度がしきい値より低い場合は、はんだに加熱を要する
ため、搬送コンベア120bの搬送速度を遅くすると決
定する。一方、測定部位111の温度がしきい値より高
い場合は、それ以上の加熱を要しないため、搬送コンベ
ア120bの搬送速度を速くすると決定する。
【0039】こうして信号変換部160aは、搬送コン
ベア120bの搬送速度を決定すると、この速度信号を
スピードコントローラ170aに送信する。そして、ス
ピードコントローラ170aにおいては、この速度信号
にもとづいて搬送コンベア120bの搬送速度及びバッ
ファコンベア130aの駆動速度を制御する。
【0040】以後、プリント配線基板110が搬送コン
ベア120b〜120dにより移動するのにしたがっ
て、温度測定部150a〜150c、信号変換部160
a〜160c、スピードコントローラ170a〜170
cは上記と同様の動作を行い、搬送コンベア120a〜
120dの搬送速度及びバッファコンベア130a〜1
30cの駆動速度を制御する。
【0041】このような構成により、プリント配線基板
110上の温度に応じて搬送速度の制御を行うことで、
該基板110の加熱時間を調整することができる。した
がって、はんだ接合部位などにおける過加熱あるいは加
熱不足を防止できることから、部品信頼性を含めた実装
品質を向上させることができる。
【0042】[第二実施形態]次に、本発明のリフロー
はんだ付け温度制御装置の第二実施形態について、図
4、図5を参照して説明する。図4は、第二実施形態の
リフロー炉の構成を示す簡略断面図であり、図5は、同
じくリフロー炉におけるはんだ付け温度制御装置の構成
を示すブロック図である。なお、図4及び図5におい
て、図1及び図2と同一の構成成分には同一の符号を付
して、その詳細な説明を省略する。
【0043】図4に示すように、リフロー炉100は、
プリント配線基板110を搬送する2台の搬送コンベア
120e、120fと、この2台の搬送コンベア120
e、120fの間に設けられたバッファコンベア130
eと、該リフロー炉100内の温度を調整する加熱ヒー
タ140と、プリント配線基板110上の温度を測定す
る温度測定部150eと、この温度測定部150eによ
り測定された温度を入力して速度信号を出力する信号変
換部160eと、この信号変換部160eから出力され
た速度信号を入力して搬送コンベア120f及びバッフ
ァコンベア130eの搬送速度をコントロールするスピ
ードコントローラ170eにより構成されている。
【0044】ここで、搬送コンベア120は、120e
と120fのように二つに分割されている。一般にリフ
ロー炉の加熱ゾーンは、接続に用いるペースト状のはん
だに含まれるフラックスを活性化させる予備加熱ゾーン
と、実際にはんだを溶融させはんだ付けを行う本加熱ゾ
ーンに分類される。したがって、搬送コンベア120を
二分割してそれぞれを予備加熱ゾーンと本加熱ゾーンに
割り当てることとすれば、各ゾーンにおいて、適切な加
熱処理を行うことができる。
【0045】次に、本実施形態の動作について、図4、
図5を参照して説明する。プリント配線基板110は、
搬送コンベア120eにより、リフロー炉100内を移
動する。この移動において、温度測定部150eは、プ
リント配線基板110が下方を通過したときに、該基板
110上の測定部位111の温度を測定し、この温度信
号を信号変換部160eに送信する。
【0046】そして、信号変換部160eにおいては、
その温度信号にもとづいて搬送コンベア120f及びバ
ッファコンベア130eの搬送速度を決定し、この速度
信号をスピードコントローラ170eに送信する。そし
て、スピードコントローラ170eにおいては、その速
度信号にもとづいて搬送コンベア120eの搬送速度及
びバッファコンベア130eの駆動速度を制御する。
【0047】このように、二つのゾーンに合わせて搬送
コンベアを分割することとすれば、プリント配線基板1
10が比較的小型である場合、又は実装される電子部品
の熱容量差が小さい場合には、リフロー炉内におけるプ
リント配線基板での温度分布のばらつきが小さいため、
本実施形態の構成で充分な効果を得ることができる。さ
らに、本実施形態によれば、本発明の構成の単純化、及
びリフロー炉の炉長の短縮化を図ることができ、設備コ
ストを抑えることができる。
【0048】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、プリント配線基板上の特定の位置の温度にもと
づいて加熱時間を算出し、この加熱時間に合わせて、搬
送コンベアの搬送速度を調整することで、プリント配線
基板に適切な時間の過熱が可能となるとともに、部品信
頼性を含めた実装品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態のリフロー炉におけるは
んだ付け温度制御装置の構成を示す簡略断面図である。
【図2】本発明の第一実施形態のリフロー炉におけるは
んだ付け温度制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】温度測定部が赤外線放射温度計により構成され
ている場合を示す構成図である。
【図4】本発明の第二実施形態のリフロー炉におけるは
んだ付け温度制御装置の構成を示す簡略断面図である。
【図5】本発明の第二実施形態のリフロー炉におけるは
んだ付け温度制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】従来のリフロー炉の構成を示す簡略断面図であ
る。
【符号の説明】
100 リフロー炉 110 プリント配線基板 111 測定部位 120 搬送コンベア 130 バッファコンベア 140 加熱ヒータ 150 温度測定部 151 赤外線放射温度計 151a 垂直走査鏡 151b 水平走査鏡 151c 光学系 151d 検出器 151e 増幅器 151f 信号処理部 151g バッファメモリ 160 信号変換部 170 スピードコントローラ 180 位置検知部 500 リフロー炉 510 プリント配線基板 520 搬送コンベア 530 加熱ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 31/02 310 B23K 31/02 310F // B23K 101:42

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線基板上に実装される電子部
    品のはんだ付けを行うリフロー炉において、 前記プリント配線基板を搬送する複数の搬送コンベア
    と、 この搬送コンベア上の前記プリント配線基板の温度を測
    定する温度測定部と、 この温度測定部から出力された温度信号を入力して、前
    記搬送コンベアの搬送速度を決定する信号変換部と、 この信号変換部から出力された速度信号を入力して、前
    記搬送コンベアの搬送速度をコントロールするスピード
    コントローラとを備えていることを特徴とするリフロー
    炉におけるはんだ付け温度制御装置。
  2. 【請求項2】 前記温度測定部と、前記信号変換部と、
    前記スピードコントローラが、複数の前記搬送コンベア
    のそれぞれに備えられていることを特徴とする請求項1
    記載のリフロー炉におけるはんだ付け温度制御装置。
  3. 【請求項3】 複数の前記搬送コンベア間にそれぞれバ
    ッファコンベアを備えていることを特徴とする請求項1
    又は2記載のリフロー炉におけるはんだ付け温度制御装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の前記搬送コンベアが、それぞれ異
    なる搬送速度で駆動することを特徴とする請求項1、2
    又は3記載のリフロー炉におけるはんだ付け温度制御装
    置。
  5. 【請求項5】 複数の前記バッファコンベアが、それぞ
    れ異なる搬送速度で駆動することを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載のリフロー炉におけるはんだ付け
    温度制御装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送コンベアが、前記プリント配線
    基板の位置を検知する位置検知部を備えていることを特
    徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のリフロー炉
    におけるはんだ付け温度制御装置。
  7. 【請求項7】 複数の搬送コンベア及びこの搬送コンベ
    ア間に設けられたバッファコンベアによってリフロー炉
    内に搬送されてくるプリント配線基板上の電子部品のは
    んだ付けを行う方法において、 前記プリント配線基板の温度を測定して、この温度信号
    を出力する工程と、 前記温度信号にもとづいて前記搬送コンベアの搬送速度
    を決定して、この速度信号を出力する工程と、 前記速度信号を入力して、前記搬送コンベア及び前記バ
    ッファコンベアの搬送速度をコントロールする工程を特
    徴とするリフロー炉におけるはんだ付け温度制御方法。
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CN103097819A (zh) * 2010-10-14 2013-05-08 伊莱克斯家用产品股份有限公司 具有平衡系统的加热炉和用于调节加热容器温度的方法

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