JP2001056678A - グランドピアノの音量調節装置 - Google Patents

グランドピアノの音量調節装置

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JP2001056678A
JP2001056678A JP11230512A JP23051299A JP2001056678A JP 2001056678 A JP2001056678 A JP 2001056678A JP 11230512 A JP11230512 A JP 11230512A JP 23051299 A JP23051299 A JP 23051299A JP 2001056678 A JP2001056678 A JP 2001056678A
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JP
Japan
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hammer
leaf spring
grand piano
leaf springs
sound volume
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JP11230512A
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English (en)
Inventor
Hisamitsu Honda
久光 本多
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単且つ安価に製作でき、各種のグランドピア
ノに適用できる音量調整装置を提供すること。 【解決手段】グランドピアノの各ハンマー3の打弦動作
を制御して音量を調節する装置に於いて、各ハンマーシ
ャンク10の打弦動作方向の前方に音量調整用レール1
4を設け、該レールに該ハンマーシャンクに当接してそ
の運動量を減殺する板ばね15を設けた。音量調整用レ
ールをハンマーシャンクの打弦動作方向に移動自在に設
け、板ばねの板厚をハンマーの質量に応じて異ならせ
る。板ばねと該レールの間にクッション22を介在さ
せ、クッションと板ばねの接触位置を各ハンマーの質量
に応じて該板ばねの長さ方向に異ならせる。板ばねを、
板厚の異なる複数枚の板ばね素材の一側に切り込みを設
けて分岐部19を形成し、その先端部にハンマーシャン
クと当接する半円形の湾曲部を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グランドピアノの
ハンマーの打弦運動量を調節して音量を調節する音量調
節装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、グランドピアノの音量調節方法と
して、自動演奏型のものでは、ソレノイドの駆動電力を
弱くしてハンマーの打弦力を小さくする方法や、電気回
路のボリュウムで打弦速度データを小さくすると共にピ
アノ側では弦とハンマー間の打弦距離を縮めるように部
材を移動させる方法が試みられており、消音型のもので
は、ハンマーの動きをクッション材を備えた剛体で受け
止めて打弦を阻止する方法が行われていた。打弦距離を
縮めて音量調整する装置として、ハンマーを持ち上げる
と共にレピテイションレバーの作動を抑制する構成のも
のが出願人により提案されている(特開平9−2121
59号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したソレノイドの
駆動電力を弱める方法では、いわゆる音抜けを生じて好
ましくなく、上記打弦距離を縮める方法では、打弦距離
を縮める機械的手段が複雑になって製作費が高価になる
不都合があり、上記打弦を阻止する方法では、ハンマー
の質量の相違が考慮されておらず、消音できても音量の
調節は行えない欠点があった。
【0004】本発明は、こうした不都合等がなく簡単且
つ安価に製作でき、各種のグランドピアノに適用できる
音量調整装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、グランドピ
アノの各ハンマーの打弦動作を制御して音量を調節する
装置に於いて、各ハンマーシャンクの打弦動作方向の前
方に音量調整用レールを設け、該レールに該ハンマーシ
ャンクに当接してその運動量を減殺する板ばねを設ける
ことにより、上記の目的を達成するようにした。該音量
調整用レールを該ハンマーシャンクの打弦動作方向に移
動自在に設け、該板ばねの板厚を各ハンマーの質量に応
じて異ならせ、更には、該板ばねと該音量調整用レール
の間にクッションを介在させることにより、上記目的を
一層適切に達成することができる。該クッションと該板
ばねの接触位置を各ハンマーの質量に応じて該板ばねの
長さ方向に異ならせたことが好ましい。製作コストの低
減のため、該板ばねを、板厚の異なる複数枚の板ばね素
材の一側に切り込みを設けて分岐部を形成し、該分岐部
の先端部に上記ハンマーシャンクと当接する半円形の湾
曲部を設けた構成とすることが有利である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図面に
基づき説明すると、図1乃至図3に於いて符号1はグラ
ンドピアノの弦、符号2は該弦1を打弦するハンマー3
を備えたアクション機構を示す。該アクション機構2
は、公知の構成のもので、鍵4が押鍵されるとキャプス
タンスクリュー5がウイッペン6を押し上げ、これと共
にレピテイションレバー7及びジャック8も押し上げら
れ、該ジャック8がシャンクローラー9を介して該ハン
マー3を取り付けたハンマーシャンク10を突き上げ、
慣性で該ハンマー3が弦1を打弦する。
【0007】該ハンマーシャンク10は、ハンマーシャ
ンクレール11に固定されたフランジ12の支軸13を
中心に上方へ揺動して打弦動作を行うが、その打弦動作
方向の前方に剛性の音量調整用レール14を設けると共
に該レール14のハンマーシャンク10が当接する位置
に板ばね15を設け、該ハンマーシャンク10がその打
弦動作時に該板ばね15に当接してその運動量を減殺
し、該ハンマー3の打弦力を弱めて音量の調節が行われ
るようにした。
【0008】該音量調整用レール14は揺動腕16に取
り付けて該ハンマーシャンク10の打弦動作方向に移動
自在に設けるものとし、該揺動腕16の軸16aを中心
とした揺動で該打弦動作方向の前方の任意の位置に該レ
ール14を位置させ得るようにした。該レール14を図
1及び図2のようにハンマー3が打弦できる位置にセッ
トすれば、該板ばね15がハンマーシャンク10の運動
量を減じるので、弦1は弱音を発し、図3のように弦1
に近寄らせて該ハンマーシャンク10の運動を妨げない
位置に該レール14をセットすれば、音量調整のない通
常の演奏を行える。
【0009】該板ばね15は、各アクション機構2のハ
ンマーシャンク10に対して夫々に設けられる。しか
し、各アクション機構2のハンマー3の質量は、音程に
より換言すれば打弦すべき弦の種類により異なっている
ため、各板ばね15の弾性が同じでは全ハンマーシャン
ク10の運動量を均一に減殺することができず、そのた
め本発明では、各板ばね15の弾性を異ならせ、質量の
大きいハンマー3に対しては弾性の大きい板ばね15を
使用し、質量に応じてその弾性を高めて均一な運動量の
減殺を行えるようにした。
【0010】また、各ハンマー3の質量に適した板ばね
15を能率良く製作し該レール14に能率良く取り付け
るため、複数枚の板厚の異なる板ばね素材17を用意
し、その一側に各ハンマーシャンク10間の距離に相当
する幅の切り込み18をプレス等により設けて板ばね1
5となる分岐部19を櫛形に形成し、同時にL字形に立
ち上がる取付部20及び該分岐部19の先端部の半円形
の湾曲部21を形成した。これにより、複数の板ばね1
5が同時に製作でき、グランドピアノのハンマー3をそ
の質量に応じて複数群に分け、板厚の厚い板ばね素材1
7からなる板ばね15を質量の大きいハンマー群に対応
させ、薄い板厚の板ばね15を質量の小さいハンマー群
に対応させて一挙に該レール14に取り付けることがで
きる。また、該湾曲部21を備えることによって、ハン
マーシャンク10との当接位置が確実になり、板ばね1
5に正確な弾性を発揮させ得る。各板ばね15の幅は、
高音側に行くに従って狭くすることで、各ハンマー3の
質量変化に適した弾性が得られる。該湾曲部21はハン
マーシャンク10に向かう方向に突出して形成される。
【0011】該レール14と板ばね15の間には、ハン
マーシャンク10の衝突による衝撃を緩和するため、フ
ェルトからなるクッション22を介在させ、各ハンマー
3の質量の差異による衝撃の差異を小さくするために、
図5に示すように、該レール14に傾斜させて該クッシ
ョン22を設けるようにした。質量の大きいハンマー3
が取り付けられたハンマーシャンク10に対しては、該
ハンマーシャンク10の先端寄りにクッション22を設
け、質量の小さいものに対しては根元寄りに設けた。
【0012】図示の実施例のものの作動を説明すると、
グランドピアノの通常の演奏に於いては、該音量調整用
レール14を、揺動腕16を操作して図3に示したよう
なハンマーシャンク10の打弦動作を妨げない位置に退
去させておくが、弱音に調整するときには、該レール1
4を図1及び図2のように板ばね15が各ハンマーシャ
ンク10に当接する位置へ進出させ、これにより押鍵に
伴うハンマーシャンク10の打弦動作の運動エネルギー
が板ばね15により減殺され、弦1の発音が弱められ
る。
【0013】各板ばね15を複数枚の板厚の異なる板ば
ね素材17で製作することで、質量の異なるハンマー3
の運動量をほぼ同等の割合で減殺して消音割合を等しく
することができ、その取付作業も簡単に行える。
【0014】
【発明の効果】以上のように本発明によるときは、グラ
ンドピアノの各ハンマーシャンクの打弦動作方向の前方
に設けた音量調整用レールに該ハンマーシャンクに当接
してその運動量を減殺する板ばねを設けたので、簡単な
構造で減音の調整を行え、その製作も容易で安価に得ら
れる効果があり、該レールをハンマーシャンクの打弦動
作方向に移動自在に設け、板ばねの板厚をハンマーの質
量に応じて異ならせることで、減音及び通常の音量を簡
単に変更でき、各弦の減音の割合を均一にできる効果が
得られ、板ばねと該レールの間にクッションを介在さ
せ、或いは、クッションの位置を各ハンマーの質量に応
じて該板ばねの長さ方向に異ならせることで、衝撃を一
層緩和することができ、請求項5の構成とすることによ
り、運動量の減殺性のよい該板ばねを簡単に製作できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部の側面図
【図2】図1の作動状態の側面図
【図3】図1の他の作動状態の側面図
【図4】板ばねの取付状態を示す斜視図
【図5】フェルトの取付状態の底面図
【図6】板ばねの斜視図
【符号の説明】
1 弦、3 ハンマー、10 ハンマーシャンク、14
音量調整用レール、15 板ばね、17 板ばね素
材、18 切り込み、19 分岐部、21 湾曲部、2
2 クッション、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10H 1/32 G10H 1/32 Z

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グランドピアノの各ハンマーの打弦動作を
    制御して音量を調節する装置に於いて、各ハンマーシャ
    ンクの打弦動作方向の前方に音量調整用レールを設け、
    該レールに該ハンマーシャンクに当接してその運動量を
    減殺する板ばねを設けたことを特徴とするグランドピア
    ノの音量調節装置。
  2. 【請求項2】上記音量調整用レールを上記ハンマーシャ
    ンクの打弦動作方向に移動自在に設け、上記板ばねの板
    厚を上記ハンマーの質量に応じて異ならせたことを特徴
    とする請求項1に記載のグランドピアノの音量調節装
    置。
  3. 【請求項3】上記板ばねと上記音量調整用レールの間に
    クッションを介在させたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載のグランドピアノの音量調節装置。
  4. 【請求項4】上記クッションと上記板ばねの接触位置を
    上記各ハンマーの質量に応じて該板ばねの長さ方向に異
    ならせたことを特徴とする請求項3に記載のグランドピ
    アノの音量調節装置。
  5. 【請求項5】上記板ばねを、板厚の異なる複数枚の板ば
    ね素材の一側に切り込みを設けて分岐部を形成し、該分
    岐部の先端部に上記ハンマーシャンクと当接する半円形
    の湾曲部を設けた構成としたことを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれか1項に記載のグランドピアノの音量調
    節装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009265631A (ja) * 2008-03-31 2009-11-12 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 楽音制御方法及び楽音制御装置
CN103810987A (zh) * 2012-11-12 2014-05-21 雅马哈株式会社 在用于发生机构中击打构件的驱动控制装置中模拟弱音

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