JP2001056550A - 多層レジスト型感光材料及びそれを用いたレジストパターン形成方法 - Google Patents

多層レジスト型感光材料及びそれを用いたレジストパターン形成方法

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JP2001056550A
JP2001056550A JP11234689A JP23468999A JP2001056550A JP 2001056550 A JP2001056550 A JP 2001056550A JP 11234689 A JP11234689 A JP 11234689A JP 23468999 A JP23468999 A JP 23468999A JP 2001056550 A JP2001056550 A JP 2001056550A
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resist
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Yoshiki Sugata
祥樹 菅田
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層レジスト法により200nm以下の微細
なレジストパターンを形成させる際に、エッジラフネス
の少ないレジストラインを与える多層レジスト型感光材
料及び多層レジスト法を提供する。 【解決手段】 基板上に酸素プラズマにより乾式現像可
能な有機層を設け、その上にネガ型ホトレジスト層を設
けた多層レジスト型感光材料において、前記ネガ型ホト
レジスト層が(A)重量平均分子量10000〜500
00をもつアルカリ可溶性樹脂、(B)放射線の照射に
より酸を発生する化合物及び(C)ヒドロキシアルキル
基及び低級アルコキシアルキル基から選ばれる少なくと
も1個の架橋形成基をもつ架橋剤を含有する感光材料、
及びこの感光材料を用い、そのネガ型ホトレジスト層に
選択的な露光処理、続いて加熱処理を行ったのち、シリ
ル化処理を施し、次いで未露光部に酸素プラズマ耐性を
付与し、次いでこの未露光部をマスクとし、前記ネガ型
ホトレジスト層の露光部と、それに対応する有機層を酸
素プラズマにより乾式現像してレジストパターンを形成
する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、酸素プラズマによ
り乾式現像可能な有機層とネガ型ホトレジスト層とを有
する多層レジスト型感光材料について、エッジラフネス
が少なく、しかも感度が向上するように改良し、かつこ
のように改良した感光材料を用いてレジストパターンを
形成する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、半導体素子の小型化の傾向ととも
に、その集積度はますます増大し、既にデザインルール
0.2μmのLSIの量産が開始され、近いうちにデザ
インルール0.18μmのLSIの生産も行われる状況
にある。このような半導体素子の製造分野においては、
化学増幅型のポジ又はネガ型ホトレジストや、このホト
レジスト層と有機又は無機の反射防止層とを組み合わせ
た多層構造の採用、ハーフトーンマスクやレベンソンマ
スクのような露光用マスクの改良、輪帯照明、スキャン
方式、レンズの開口数向上化のような露光装置の改良が
進められ、デザインルール0.13μm付近のものまで
実現化されつつある。
【0003】ところで、このようなレジストパターンの
微細化の進行に関連し、0.15μm以下の次世代又は
次々世代のリソグラフィープロセスとして、シリル化プ
ロセスを伴う多層レジスト法が注目を浴びるようになっ
た。この多層レジスト法は、以前から知られている方法
であって、基板上に第一有機層としてノボラック樹脂を
含むポジ型ホトレジスト層を、その上に第二有機層とし
てアルカリ可溶性樹脂と酸発生剤と架橋剤を含む化学増
幅型のネガ型ホトレジスト層を設けて作製した多層レジ
スト型感光材料を用い、先ずネガ型レジスト層を選択的
に露光し、続いて加熱したのち、その未露光部をシリル
化して酸素プラズマ耐性を付与し、次いでその未露光部
をマスクとしてネガ型ホトレジスト層の露光部とその部
分に対応するポジ型ホトレジスト層を酸素プラズマによ
り乾式現像することによってレジストパターンを形成す
る方法である。
【0004】そして、この方法において第二有機層を3
0〜100nmの薄膜としたものが、200nm以下の
超微細レジストパターンを目的とする次世代のプロセス
として有力視されている(特開平9−311461号公
報)。しかしながら、このように多層レジスト法により
超微細レジストパターンを形成させる場合には、「エッ
ジラフネス」という好ましくない現象を伴うことが分
り、これを抑制することが解決すべき新たな問題として
浮上してきた。この「エッジラフネス」とは、走査型電
子顕微鏡(SEM)によるレジストパターン断面形状の
観察では検知されず、上方からレジストラインパターン
観察した際にギザギザ状のラインパターンとして検知さ
れるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑み、多層レジスト法により200nm以下の微細な
レジストパターンを形成させる際に、エッジラフネスの
少ないレジストラインを与える多層レジスト型感光材料
及び多層レジスト法を提供することを目的としてなされ
たものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、多層レジ
スト法により200nm以下の微細なレジストパターン
を形成させるための化学増幅型ネガ型ホトレジストにつ
いて鋭意研究を重ねた結果、このホトレジストの成分と
して用いられるアルカリ可溶性樹脂について、これまで
解像性能を向上させるために一般に用いられていた重量
平均分子量2000〜5000の範囲のものを、100
00〜50000のものに変えることにより、意外にも
エッジラフネスの発生を防止することができ、しかも感
度や解像度の低下がないことを見出し、この知見に基づ
いて本発明をなすに至った。
【0007】すなわち、本発明は、基板上に酸素プラズ
マにより乾式現像可能な有機層を設け、その上にネガ型
ホトレジスト層を設けた多層レジスト型感光材料におい
て、前記ネガ型ホトレジスト層が(A)重量平均分子量
10000〜50000をもつアルカリ可溶性樹脂、
(B)放射線の照射により酸を発生する化合物及び
(C)ヒドロキシアルキル基及び低級アルコキシアルキ
ル基から選ばれる少なくとも1個の架橋形成基をもつ架
橋剤を含有することを特徴とする感光材料、及びこの感
光材料を用い、そのネガ型ホトレジスト層に選択的な露
光処理、続いて加熱処理を行ったのち、シリル化処理を
施し、次いで未露光部に酸素プラズマ耐性を付与し、次
いでこの未露光部をマスクとし、前記ネガ型ホトレジス
ト層の露光部と、それに対応する有機層を酸素プラズマ
により乾式現像することを特徴とするレジストパターン
形成方法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の感光材料の基板として
は、これまで電子部品、電気部品の製造の際の基板とし
て通常用いられているものの中から任意に選ぶことがで
き、特に制限はない。このようなものとしては、例えば
シリコンウエーハや、SiON、SiN、Si34、多
結晶シリコン、TiNなどで被覆されたシリコンウエー
ハや、タンタル、クロムなどの金属で被覆されたガラス
板などを挙げることができる。
【0009】この基板上に先ず設けられる有機層は、こ
れまで多層レジスト法において、所望の膜厚を得るため
に第一有機層として用いられ、かつ酸素プラズマにより
乾式現像可能なものであればどのようなものでもよく、
特に制限はない。このようなものとしては、例えばナフ
トキノン−ノボラック系ポジ型ホトレジスト、化学増幅
型のポジ型又はネガ型のホトレジスト、ノボラック樹
脂、ポリヒドロキシスチレンのような樹脂、有機系反射
防止膜として用いられている材料などがあるが、酸素プ
ラズマにより乾式現像されやすい、ナフトキノン−ノボ
ラック系ポジ型ホトレジストが好ましい。このようなも
のは、例えば、市販品OFPR−800(東京応化工業
社製,商品名)として入手することができる。この第一
有機層は、200〜800nmの範囲の厚さで形成する
のが好ましい。
【0010】次に、この第一有機層の上に、第二有機層
として設けられるネガ型ホトレジストは、前記した
(A)成分ないし(C)成分を必須成分とし、所望に応
じ(D)成分又は(E)成分あるいはその両方を含有す
るものである。そして、この(A)成分のアルカリ可溶
性樹脂としては、これまで化学増幅型のアルカリ可溶性
樹脂成分として用いられているものの中から任意に選ぶ
ことができるが、重量平均分子量10000〜5000
0、好ましくは20000〜40000のものを用いる
ことが必要である。
【0011】また、多層レジスト法は、第二有機層の化
学増幅型のネガ型ホトレジストに特有の露光部の架橋を
利用して、この部分のシリル化を防止するとともに、未
露光部のシリル化を容易にし、露光部と未露光部の酸素
プラズマ耐性のコントラストを大きくするという基本的
な考え方に基づいてなされたものである点を考慮すれ
ば、露光部の架橋性が高く、かつ未露光部のシリル化性
が高いものが好ましい。
【0012】このような観点からみると、ポリヒドロキ
シスチレン、ヒドロキシスチレン60〜97モル%とス
チレン40〜3モル%の共重合体、水酸基の水素原子の
5〜30モル%がアルカリ不溶性基で置換されているヒ
ドロキシスチレン60〜97モル%とスチレン40〜3
モル%の共重合体、水酸基の水素原子の3〜40モル%
がアルカリ不溶性基で置換されているポリヒドロキシス
チレンなどが好ましい。また、エッジラフネス低減の効
果が優れている点で、特にポリヒドロキシスチレンが好
ましい。
【0013】上記のアルカリ不溶性基とは、未置換のア
ルカリ可溶性樹脂のアルカリ溶解性を低下させる置換基
であり、例えば、tert‐ブトキシカルボニル基、t
ert‐アミルオキシカルボニル基などの第三級アルコ
キシカルボニル基、メチル基、エチル基、n‐プロピル
基、イソプロピル基、n‐ブチル基、イソブチル基など
の低級アルキル基がある。これらの中で、レジストパタ
ーニングが施される周辺環境の影響を受けにくく、良好
なレジストパターンが得られることから、低級アルキル
基、特にイソプロピル基が好ましい。
【0014】次に、(B)成分の酸発生剤とは、化学増
幅型レジストの成分として一般に用いられている放射線
の照射により酸を発生する化合物であればよく、特に制
限はない。本発明組成物においては、これらの中のアル
キルスルホン酸イオンをアニオンとして含むオニウム塩
を用いるのが好ましい。このような酸発生剤は既に知ら
れており、例えば特開昭54−95686号公報、特開
昭62−229942号公報、特開平2−120366
号公報などに記載されている。
【0015】これまで、KrFレーザー光に対する透明
性が高く、解像性が優れたレジストパターンを与えると
いう長所があることから、KrF用ネガ型レジストの酸
発生剤としては、トリス(2,3‐ジブロモプロピル)
イソシアヌレートが好ましいとされていた(特公平8−
3635号公報)。しかしながら、このようなハロゲン
酸発生剤は、架橋部と未架橋部のコントラストが不十分
となるため、多層レジスト法の感光材料には不適当であ
る。したがって、本発明の多層レジスト型感光材料の
(B)成分としては、発生する酸の強度が高い、フッ素
化アルキルスルホン酸イオンをアニオンとするオニウム
塩を用いるのが好ましい。
【0016】この(B)成分のアニオンは、アルキル基
の水素原子の一部又は全部がフッ素化されたフルオロア
ルキルスルホン酸イオンである。炭素数が長くなるほ
ど、またフッ素化率(アルキル基中のフッ素原子の割
合)が小さくなるほどスルホン酸としての強度が落ちる
ことから、炭素数1〜10のアルキル基の水素原子の全
部がフッ素化されたフッ素化アルキルスルホン酸が好ま
しい。
【0017】他方、このアニオンと結合して酸発生剤を
構成するカチオンは、従来この種の酸発生剤において通
常用いられているものの中から任意に選ぶことができ、
特に制限はない。このようなものとしては、例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、n‐ブチル基、tert
‐ブチル基のような低級アルキル基又はメトキシ基、エ
トキシ基のような低級アルコキシ基で置換されていても
よいし、置換されなくてもよいジフェニルヨードニウム
又はトリフェニルスルホニウム、ジ低級アルキルモノフ
ェニルスルホニウム、低級アルキルシクロヘキシル2‐
オキソシクロヘキシルスルホニウムなどが挙げられる。
【0018】このカチオンとして、特に好適なのは、一
般式
【化2】 (式中のR5及びR6はそれぞれ水素原子、炭素数1〜4
のアルキル基又は炭素数1〜2のアルコキシ基である)
で表わされるカチオン、例えばジフェニルヨードニウ
ム、ビス(4‐tert‐ブチルフェニル)ヨードニウ
ムなど、一般式
【化3】 (式中のR7、R8及びR9はそれぞれ水素原子、炭素数
1〜4のアルキル基又は炭素数1〜2のアルコキシ基で
ある)で表わされるカチオン、例えばトリフェニルスル
ホニウム、トリス(4‐メチルフェニル)スルホニウ
ム、トリス(4‐メトキシフェニル)スルホニウムな
ど、一般式
【化4】 (式中のR10は炭素数1〜4のアルキル基である)で表
わされるカチオン、例えばジメチルフェニルスルホニウ
ムなど、一般式
【化5】 (式中のR10は前記と同じ)で表わされるカチオン、例
えばメチルシクロヘキシル2‐オキソシクロへキシルス
ルホニウムなどであり、これらのカチオンとトリフルオ
ロメタンスルホネート又はノナフルオロブタンスルホネ
ートとのオニウム塩、特に前記一般式(II)で表わさ
れるトリフェニルスルホニウムのトリフルオロメタンス
ルホネート又はノナフルオロブタンスルホネートが好適
である。これらのオニウム塩は、単独で用いてもよい
し、また2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0019】本発明感光材料の第二有機層においては、
この(B)成分を、(A)成分100重量部当り0.5
〜20重量部、好ましくは5〜15重量部の割合で用い
られる。これよりも(B)成分の量が少ないと十分な感
度が得られないし、またこれよりも(B)成分の量が多
くなると、焦点深度幅が狭くなったり、保存安定性が劣
化する。
【0020】次に、本発明感光材料の第二有機層におい
ては、(C)成分として架橋剤が用いられるが、これは
公知の化学増幅型のネガ型レジストの架橋剤として通常
使用されているもの、例えばヒドロキシアルキル基及び
低級アルコキシアルキル基から選ばれる少なくとも1個
の架橋形成基を有するものの中から任意に選ぶことがで
き、特に制限はない。このような架橋剤としては、例え
ばメラミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、尿
素、エチレン尿素、グリコールウリルなどのアミノ基含
有化合物にホルムアルデヒド又はホルムアルデヒドと低
級アルコールを反応させ、該アミノ基の水素原子をヒド
ロキシメチル基又は低級アルコキシメチル基で置換した
化合物、具体的にはヘキサメトキシメチルメラミン、ビ
スメトキシメチル尿素、ビスメトキシメチルビスメトキ
シエチレン尿素、テトラキスメトキシメチルグリコール
ウリル、テトラキスブトキシメチルグリコールウリルな
どを挙げることができる。これらの架橋剤は、単独で用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0021】これらの架橋剤のうち、これまで、化学増
幅型のネガ型レジストの架橋剤として通常使用されてい
たアルコキシメチル化メラミンやアルコキシメチル化尿
素は、1分子中に含まれる架橋形成基の数が多く、架橋
能力が大きすぎるため、後加熱処理における温度依存性
が大きく、後加熱温度の変化によりレジストパターンサ
イズが変わりやすいことから、架橋能力の比較的小さ
い、すなわち分子中に含まれる架橋形成基の数が少ない
架橋剤を用いるのが好ましい。
【0022】このような架橋剤としては、一般式
【化6】 (式中のR1及びR2はそれぞれ水酸基又は低級アルコキ
シル基、R3とR4はそれぞれ水素原子、水酸基又は低級
アルコキシル基である)で表わされる化合物が挙げられ
る。この一般式(V)で表わされる架橋剤は、エチレン
尿素とホルマリンを縮合反応させることにより、またこ
の生成物を低級アルコールと反応させることにより得る
ことができる。このような架橋剤としては、例えばモノ
又はジヒドロキシメチルエチレン尿素、モノ又はジメト
キシメチル化エチレン尿素、モノ又はジエトキシメチル
化エチレン尿素、モノ又はジプロポキシメチル化エチレ
ン尿素、モノ又はジブトキシメチル化エチレン尿素、
1,3‐ジ(メトキシメチル)4,5‐ジヒドロキシ‐
2‐イミダゾリジノン、1,3‐ジ(メトキシメチル)
4,5‐ジメトキシ‐2‐イミダゾリジノンなどを挙げ
ることができる。このものは、単量体、二量体及び三量
体の混合物が市販品「Mx−280」(三和ケミカル社
製)として入手することができる。
【0023】本発明感光材料の第二有機層においては、
この(C)成分を、(A)成分100重量部当り、3〜
50重量部、好ましくは10〜20重量部の割合で用い
られる。(B)成分の量がこれよりも少ないと、架橋形
成が十分に進行せず、良好なレジストパターンが得られ
ないし、またこれよりも多いとレジスト組成物の保管中
にパーティクルが発生するなど保存安定性や感度が経時
的に劣化する。
【0024】本発明感光材料の第二有機層においては、
前記した(A)成分、(B)成分及び(C)成分に加え
て、所望に応じさらに(D)成分の脂肪族低級アミンや
(E)成分の有機カルボン酸又はリンのオキソ酸若しく
はその誘導体を含有させることができる。これらは、化
学増幅型ネガ型レジストに慣用されている添加成分であ
る。
【0025】(D)成分の脂肪族低級アミンとしては、
例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロ
ピルアミン、トリブチルアミン、トリペンチルアミン、
トリエタノールアミン、トリプロパノールアミンなどの
第三アミンやジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジペ
ンチルアミン、ジプロパノールアミンなどの第二アミン
が好適である。この(D)成分は、(A)成分100重
量部当り0.01〜1.0重量部の割合で用いられる。
(E)成分の有機カルボン酸としては、例えば、マロン
酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、安息香酸、サリチ
ル酸などが好適である。また、リンのオキソ酸若しくは
その誘導体としては、リン酸、亜リン酸、リン酸ジn‐
ブチルエステル、リン酸ジフェニルエステルなどのリン
酸又は亜リン酸若しくはそれらのエステルのような誘導
体、ホスホン酸、ホスホン酸ジメチルエステル、ホスホ
ン酸ジn‐ブチルエステル、フェニルホスホン酸、ホス
ホン酸ジフェニルエステル、ホスホン酸ジベンジルエス
テルなどのホスホン酸及びそれらのエステルのような誘
導体、ホスフィン酸、フェニルホスフィン酸などのホス
フィン酸及びそれらのエステルのような誘導体が挙げら
れ、これらの中で特にフェニルホスホン酸が好ましい。
これらの(E)成分は、(A)成分100重量部当り
0.01〜1.0重量部の割合で用いられる。これらの
(D)成分や(E)成分はそれぞれ単独で用いてもよい
し、両者を一緒に用いてもよい。本発明感光材料におい
ては、この(D)成分、(E)成分の使用によりレジス
トパターントップ部分が形成されやすくなり、エッジラ
フネス低減の効果が得られる。本発明感光材料において
は、必要に応じ、さらにレジスト塗膜性を向上させるた
めに、界面活性剤を添加することができる。
【0026】本発明の第二有機層を形成するには、前記
の(A)成分ないし(C)成分及び所望に応じ用いられ
る(D)成分や(E)成分などを有機溶剤に溶解して調
製された塗布液を塗布し、乾燥する。この際用いる有機
溶剤としては、各成分を溶解しうるものであればよく、
特に制限はない。このような溶剤の例としては、アセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイ
ソアミルケトン、2‐ヘプタノンなどのケトン類:エチ
レングリコール、エチレングリコールモノアセテート、
ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノアセ
テート、プロピレングリコール、プロピレングリコール
モノアセテート、ジプロピレングリコール又はジプロピ
レングリコールモノアセテートのモノメチルエーテル、
モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチ
ルエーテル又はモノフェニルエーテルなどの多価アルコ
ール類及びその誘導体:ジオキサンのような環式エーテ
ル類:及び乳酸メチル、乳酸エチル、酢酸メチル、酢酸
エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エ
チル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオ
ン酸エチルなどのエステル類を挙げることができる。こ
れらは単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用い
てもよい。この第二有機層は、30〜80nm、好まし
くは50〜70nmの範囲の厚さに形成されるのが好ま
しい。
【0027】本発明のレジストパターン形成方法は、前
記本発明感光材料を用い、そのネガ型ホトレジスト層に
選択的な露光処理、続いて加熱処理を行ったのち、シリ
ル化処理を施し、さらに未露光部に酸素プラズマ耐性を
付与し、次いでこの未露光部をマスクとし、前記ネガ型
ホトレジスト層の露光部とそれに対応する有機層を酸素
プラズマにより乾式現像することにより行われる。この
方法についての具体的な手段は、従来行われている方法
のものがそのまま適用できる。また、露光処理は、Kr
FやArFエキシマレーザー、F2エキシマレーザーの
ような真空紫外線(VUV)、EUV、軟X線、X線、
電子線などによる露光又は描画により行うことができ
る。シリル化処理は、公知のシリル化処理が適用でき、
特に限定されない。具体的には、ネガ型ホトレジスト層
のアルカリ可溶性樹脂成分中のヒドロキシル基とシリル
化反応可能なヘキサメチルジシラザンやジメチルシリル
ジメチルアミンのような公知のシリル化剤を液相又は気
相にて反応させればよい。酸素プラズマによる乾式現像
も、公知の現像方法が適用でき、特に限定されない。具
体的には、酸素プラズマを主エッチャントとするリアク
ティブ・イオンによる乾式現像法が挙げられる。
【0028】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。
【0029】実施例1 次に示す組成に従ってネガ型レジスト塗布液を調製し
た。 (A)成分 重量平均分子量10000のポリヒドロキシスチレン 100重量部 (B)成分 トリフェニルスルホニウムトリフルオロメタンスルホネート 7重量部 (C)成分 ジメトキシメチル化エチレン尿素を含有するMx280(三和ケミカル社製) 14重量部 (D)成分 ジブチルアミン 0.3重量部 (E)成分 サリチル酸 0.3重量部 その他 非イオン性フッ素・シリコーン系界面活性剤のメガファックR08(大日本イ ンキ化学工業社製,商品名) 全固形分に対し500ppm すなわち、上記(A)、(B)、(C)、(D)及び
(E)成分とフッ素シリコーン系界面活性剤をプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル3930重量部に溶解
した後、孔径200nmメンブレンフィルターをとおし
てろ過し、ネガ型レジスト塗布液を得た。一方、6イン
チシリコンウエーハ上にポジ型ホトレジストOFPR−
800(東京応化工業社製,商品名)をスピンコートし
たのち、ホットプレート上で乾燥し、次いで200℃で
120秒間加熱し、厚さ350nmの第一有機層を設け
た。この第一有機層の上に前記ネガ型レジスト塗布液を
スピンコートしたのち乾燥し、ホットプレート上100
℃で60秒間乾燥することにより、厚さ60nmの第二
有機層を形成することにより多層レジスト型感光材料を
製造した。次いで、縮小投影露光装置により、ArFエ
キシマレーザーを選択的に照射したのち、110℃で6
0秒間、後加熱処理し、これにより露光部を架橋させ
た。次いで、55Torr、80℃の雰囲気で60秒間
ジメチルシリルジメチルアミンの蒸気中に放置した。こ
れにより未架橋部である未露光部をシリル化した。次い
で圧力5mTorr、電極温度−10℃、SO2とO2
れぞれの流量が10sccm、130sccmの条件で
乾式現像を行った。このようにして得られたレジストパ
ターンの限界解像度は0.11μmのラインアンドスペ
ースパターンであり、そのレジストパターン断面形状を
SEM写真により観察したところ、矩形であった。ま
た、レジストパターンを真上から観察したところ、エッ
ジラフネスの少ないラインパターンであった。また、
0.13μmのラインアンドスペースが得られる露光量
を感度としたところ、10mJ/cm2であった。
【0030】実施例2 実施例1において、(A)成分を同量の重量平均分子量
20000のポリヒドロキシスチレンに代えた以外は、
実施例1と同様にして、ネガ型レジスト塗布液を調製し
た。次いで、実施例1と同様にして、多層レジスト型感
光材料を得た。次いで、実施例1と同様にパターニング
処理したところ、レジストパターンの限界解像度は0.
10μmのラインアンドスペースパターンであり、その
レジストパターン断面形状をSEM写真により観察した
ところ、矩形であった。また、レジストパターンを真上
から観察したところ、エッジラフネスのないラインパタ
ーンであった。また、0.13μmのラインアンドスペ
ースが得られる露光量を感度としたところ、8mJ/c
2であった。
【0031】比較例1 実施例1において、(B)成分を重量平均分子量250
0のヒドロキシスチレン85モル%とスチレン15モル
%の共重合体100重量部に代え、(B)成分をジメト
キシメチル化尿素MX−290(三和ケミカル社製,商
品名)10重量部に代え、さらに(C)成分をトリス
(2,3‐ジブロモプロピル)イソシアヌレート5重量
部に代えた以外は、実施例1と同様にして、ネガ型レジ
スト塗布液を調製した。次いで、実施例1と同様にし
て、多層レジスト型感光材料を得た。次いで、実施例1
と同様にパターニング処理したところ、レジストパター
ンの限界解像度は0.12μmのラインアンドスペース
パターンであり、そのレジストパターン断面形状をSE
M写真により観察したところ、矩形であった。しかし、
レジストパターンを真上から観察したところ、エッジラ
フネスの著しいラインパターンであった。また、0.1
3μmのラインアンドスペースが得られる露光量を感度
としたところ、60mJ/cm2であった。
【0032】比較例2 実施例1において、(B)成分を重量平均分子量800
0のポリヒドロキシスチレン100重量部に代えた以外
は、実施例1と同様にして、ネガ型レジスト塗布液を調
製した。次いで、実施例1と同様にして、多層レジスト
型感光材料を得た。次いで、実施例1と同様にパターニ
ング処理したところ、レジストパターンの限界解像度は
0.12μmのラインアンドスペースパターンであり、
そのレジストパターン断面形状をSEM写真により観察
したところ、矩形であった。しかし、レジストパターン
を真上から観察したところ、エッジラフネスが認められ
た。また、0.13μmのラインアンドスペースが得ら
れる露光量を感度としたところ、10mJ/cm2であ
った。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、エッジラフネスが認め
られないレジストパターンを与え、しかも感度、解像度
の優れた多層レジスト型感光材料が提供され、またそれ
を用いてパターン形成することにより200nm以下の
微細レジストパターンの作成におけるエッジラフネスの
発生を防止することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/30 569H 573 Fターム(参考) 2H025 AA02 AA03 AB15 AB16 AB17 AC04 AC05 AC06 AC08 AD03 BE00 BE07 CB17 CB45 CB52 CB55 CC17 CC20 DA13 FA03 FA12 FA20 2H096 AA25 AA26 AA27 BA09 BA11 EA03 EA05 EA06 EA07 FA01 GA37 KA03 KA05 KA15 KA16 5F046 CA04 CA08 LB01 NA04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に酸素プラズマにより乾式現像可
    能な有機層を設け、その上にネガ型ホトレジスト層を設
    けた多層レジスト型感光材料において、前記ネガ型ホト
    レジスト層が(A)重量平均分子量10000〜500
    00をもつアルカリ可溶性樹脂、(B)放射線の照射に
    より酸を発生する化合物及び(C)ヒドロキシアルキル
    基及び低級アルコキシアルキル基から選ばれる少なくと
    も1個の架橋形成基をもつ架橋剤を含有することを特徴
    とする感光材料。
  2. 【請求項2】 (A)成分が重量平均分子量20000
    〜40000をもつアルカリ可溶性樹脂である請求項1
    記載の感光材料。
  3. 【請求項3】 (A)成分のアルカリ可溶性樹脂がポリ
    ヒドロキシスチレンである請求項1又は2記載の感光材
    料。
  4. 【請求項4】 (C)成分がヒドロキシアルキル基及び
    低級アルコキシアルキル基から選ばれる少なくとも1個
    の架橋形成基をもつエチレン尿素又はその誘導体である
    請求項1、2又は3記載の感光材料。
  5. 【請求項5】 エチレン尿素又はその誘導体が一般式 【化1】 (式中のR1及びR2はそれぞれ水酸基又は低級アルコキ
    シル基、R3とR4はそれぞれ水素原子、水酸基又は低級
    アルコキシル基である)で表わされる化合物である請求
    項4記載の感光材料。
  6. 【請求項6】 一般式中のR1及びR2が低級アルコキシ
    ル基である請求項5記載の感光材料。
  7. 【請求項7】 (B)成分がフッ素化アルキルスルホン
    酸イオンをアニオンとするオニウム塩である請求項1な
    いし6のいずれかに記載の感光材料。
  8. 【請求項8】 ネガ型ホトレジスト層が、さらに(D)
    脂肪族低級アミンを(A)成分100重量部当り0.0
    1〜1.0重量部の割合で含有する請求項1ないし7の
    いずれかに記載の感光材料。
  9. 【請求項9】 ネガ型ホトレジスト層が、さらに(E)
    有機カルボン酸又はリンのオキソ酸若しくはその誘導体
    を(A)成分100重量部当り0.01〜1.0重量部
    の割合で含有する請求項1ないし8のいずれかに記載の
    感光材料。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9記載の感光材料を用
    い、そのネガ型ホトレジスト層に選択的な露光処理、続
    いて加熱処理を行ったのち、シリル化処理を施し、次い
    で未露光部に酸素プラズマ耐性を付与し、次いでこの未
    露光部をマスクとし、前記ネガ型ホトレジスト層の露光
    部と、それに対応する有機層を酸素プラズマにより乾式
    現像することを特徴とするレジストパターン形成方法。
  11. 【請求項11】 ArFエキシマレーザーによりネガ型
    レジスト層の選択的な露光を行う請求項10記載のレジ
    ストパターン形成方法。
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