JP2001056348A - 光ファイバ電流センサ及びそれを用いた電線路の監視システム - Google Patents

光ファイバ電流センサ及びそれを用いた電線路の監視システム

Info

Publication number
JP2001056348A
JP2001056348A JP11230511A JP23051199A JP2001056348A JP 2001056348 A JP2001056348 A JP 2001056348A JP 11230511 A JP11230511 A JP 11230511A JP 23051199 A JP23051199 A JP 23051199A JP 2001056348 A JP2001056348 A JP 2001056348A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
magnetic field
converter
interferometer
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11230511A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ogawa
理 小川
Riyoutaku Satou
陵沢 佐藤
Hiroshi Arai
宏 新井
Koji Dobashi
孝治 土橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Inc, Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Tokyo Electric Power Co Inc
Priority to JP11230511A priority Critical patent/JP2001056348A/ja
Publication of JP2001056348A publication Critical patent/JP2001056348A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Measuring Instrument Details And Bridges, And Automatic Balancing Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出しようとする電線(信号電線)に流れる
信号電流を的確に検出することができる光ファイバ電流
センサ及びそれを用いた電線路の監視システムを提供す
る。 【解決手段】 同一方向にバイアス磁界が加えられた1
対の磁歪材料5と光ファイバコイル8からなる2つのア
ームがそれぞれの前記磁歪材料5に固定された干渉計と
前記磁歪材料5に逆方向の信号磁界を発生する磁界発生
コイル7からなる変換器4と、前記干渉計での光の位相
差を検出する手段、つまり、レーザ光源13から出力さ
れたレーザ光が変換器4で信号電流に比例した位相シフ
トを受け、その位相シフトを受けた光が光カプラ12を
介してO/E変換器14に伝送され、O/E変換器14
によりO/E変換され、復調器15から信号電流に比例
した出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ電流セ
ンサ及びそれを用いた電線路の監視システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような種類のセンサとして
は、例えば、特開平8−233923号に開示されるよ
うなものがある。すなわち、コの字型の磁歪材料と永久
磁石で磁気回路を構成し、コの字型磁歪材料の平行な2
辺にそれぞれ光ファイバコイルが接着された磁気センシ
ング部の光ファイバコイルの両端にそれぞれ光カプラを
接続し、一方の光カプラはレーザ光源の出力、もう一方
の光カプラにはO/E変換器入力に接続された構造であ
る。
【0003】磁気センシング部に加わる信号となる磁界
で磁歪材料と光ファイバコイルが歪み、光ファイバコイ
ルを伝搬する光の位相がシフトし、これを復調して信号
を検出するような構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、送電線
などの電線に流れる電流を、その電流により発生する磁
界から検出する場合、隣接する電線(妨害電線)に流れ
る妨害電流で発生する磁界が重畳するため、検出しよう
とする電線(信号電線)に流れる信号電流が正確に検出
できなくなるという問題があった。
【0005】本発明は、上記問題点を除去し、検出しよ
うとする電線(信号電線)に流れる信号電流を的確に検
出することができる光ファイバ電流センサ及びそれを用
いた電線路の監視システムを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 〔1〕光ファイバ電流センサにおいて、同一方向にバイ
アス磁界が加えられた1対の磁歪材料と光ファイバから
なる2つのアームがそれぞれの前記磁歪材料に固定され
た干渉計と前記磁歪材料に逆方向の信号磁界を発生する
磁界発生コイルからなる変換器と、前記干渉計での光の
位相差を検出する手段とを具備するようにしたものであ
る。
【0007】〔2〕光ファイバ電流センサにおいて、磁
石と磁界発生コイルが設けられバイアス磁界と信号磁界
が周回する磁歪材料とこの磁歪材料に固定された光ファ
イバとこの光ファイバをアームとする干渉計からなる変
換器と、前記干渉計での光の位相差を検出する手段とを
具備するようにしたものである。
【0008】〔3〕上記〔1〕又は〔2〕記載の光ファ
イバ電流センサにおいて、電流変成器を備え、この電流
変成器から出力される2次電流を前記磁界発生コイルに
流すようにしたものである。
【0009】〔4〕光ファイバ電流センサにおいて、同
一方向にバイアス磁界が加えられた、1対の磁歪材料と
光ファイバからなる2つのアームがそれぞれの前記磁歪
材料に固定された干渉計からなる変換器と、前記干渉計
での光の位相差を検出する手段とを備え、前記1対の磁
歪材料の間に信号電線を配置するようにしたものであ
る。
【0010】〔5〕光ファイバ電流センサにおいて、信
号電線を囲んで同一方向に周回する向きのバイアス磁界
が加えられた複数の磁歪材料と、この磁歪材料に固定さ
れ直列に繋がれた光ファイバをアームとする干渉計から
なる変換器と、前記干渉計での光の位相差を検出する手
段を具備するようにしたものである。
【0011】〔6〕上記〔5〕記載の光ファイバ電流セ
ンサにおいて、前記干渉計の両アームに複数の磁歪材料
を付け、前記両アームの磁歪材料に逆方向にバイアス磁
界を加えるようにしたものである。
【0012】〔7〕光ファイバ電流センサにおいて、同
一方向にバイアス磁界が加えられた1対の磁歪材料と光
ファイバからなる2つのアームがそれぞれの磁歪材料に
固定された干渉計からなる変換器と、前記干渉計での光
の位相差を検出する手段を備え、前記変換器の近くに流
れる信号電流を検出するようにしたものである。
【0013】〔8〕上記〔1〕、〔4〕又は〔5〕記載
の光ファイバ電流センサの変換器を信号電線の区間毎に
配置するとともに、パルス状のレーザ光を発生する手段
と、前記変換器から出力されたレーザ光がパルス列とな
って受光され、それぞれの変換器の干渉計での光の位相
差を検出する手段を備え、前記信号電線の複数点での電
流の監視、漏電区間の検出を行うようにしたものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照しながら詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の第1実施例を示す光ファイ
バ電流センサの構成図である。
【0016】この図に示すように、検出の対象となる電
線である信号電線1に電流変成器2を取り付け、信号電
流I1 に比例した2次電流I2 が2次電流電線3に流れ
るように構成する。
【0017】また、2つの棒状磁歪材料5に光ファイバ
コイル8を接着する。2つの光ファイバコイル8のファ
イバ長はほぼ均一にする。それぞれの光ファイバコイル
8の片端にミラー9、もう一方の端に光カプラ10を接
続してマイケルソン干渉計を構成する。ここで、検出の
対象となる電線である信号電線1は、送電線、配電線な
どの電力供給線が主であるが、これに限定するものでは
なく種々の配線をも含むものである。
【0018】2つの棒状磁歪材料5を平行に配置し、同
一方向のバイアス磁界と逆方向の信号磁界が加わるよう
に永久磁石6と磁界発生コイル7を取り付けて変換器4
を構成する。2次電流電線3と変換器4の磁界発生コイ
ル7を接続して、信号電流に比例した磁界が磁歪材料5
に加わるように構成する。
【0019】2つの磁歪材料5は妨害磁界を発生する妨
害電線(図示なし)と変換器4の間隔より十分に狭い間
隔で配置して、変換器4に加わる妨害磁界が平行になる
ようにする。
【0020】また、レーザ光源13から出力されたレー
ザ光は、光カプラ12、光ファイバ11を介して、変換
器4で信号電流に比例した位相シフトを受け、その位相
シフトを受けた光が光ファイバ11及び光カプラ12を
介してO/E変換器14に伝送され、O/E変換器14
によりO/E変換され、復調器15から信号電流に比例
した出力が得られるように構成する。
【0021】以下、この光ファイバ電流センサの動作に
ついて説明する。
【0022】2本の平行に配置された磁歪材料5に永久
磁石6で同一方向のバイアス磁界が加わった状態から、
信号電流に比例した信号磁界が逆方向に重畳するため、
磁歪材料5の磁歪により光ファイバコイル8の一方は伸
びる方向に、もう一方は縮む方向に歪む。レーザ光源1
3から出力されて2つの光ファイバコイル8を通過した
光の位相は、光ファイバコイル8の歪みにより信号電流
に比例した大きさで相反する方向に変化する。
【0023】マイケルソン干渉計から出力された光をO
/E変換すると、その出力の位相に2つの光ファイバコ
イル8を通過した光の位相差が現れる。この位相差を復
調器15で復調することにより信号電流を検出する。変
換器4に妨害磁界が加わると2つの光ファイバコイル8
が同じ方向に歪むが、これは2つの光ファイバコイル8
での位相変化が同量で同一方向になるため出力に現れな
いものである。
【0024】上記したように、第1実施例によれば、妨
害磁界をキャンセルして検出すべき信号電流だけを検出
することができる。
【0025】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0026】図2は本発明の第2実施例を示す光ファイ
バ電流センサの一部構成図である。
【0027】この実施例では、半割にして永久磁石24
を挟んだリング状磁歪材料23に光ファイバコイル26
を巻き接着する。永久磁石24の向きはリング状磁歪材
料23に加わるバイアス磁界が同じ方向に周回する向き
とする。光ファイバコイル26にミラー27と光カプラ
28を接続して干渉計を構成する。また、リング状磁歪
材料23に磁界発生コイル25となるトロイダルコイル
を巻く。なお、変換器22以外は第1実施例と同様に構
成する。なお、21は2次電流電線、29は検出すべき
信号電流が作用しないリファレンス側の光ファイバ、3
0はその光ファイバ29の先端に配置されるミラーであ
る。
【0028】以下、この光ファイバ電流センサの動作に
ついて説明する。
【0029】バイアス磁界が加わった状態から信号電流
に比例した信号磁界が重畳すると、リング状磁歪材料2
3の磁歪により光ファイバコイル26が伸び縮みするの
で、光ファイバコイル26を通過した光の位相が変化す
る。この位相変化を復調することにより信号電流を検出
する。そして、変換器22に妨害磁界が加わり、リング
状磁歪材料23の一部及びそこに接着された光ファイバ
コイル26が伸びる方向に歪んだとき、リングの中心を
軸として対称な位置では同じだけ縮む方向に歪むので、
光が光ファイバコイル26を1周すると妨害磁界成分は
キャンセルされる。
【0030】このように、第2実施例によれば、干渉計
の一方のアームだけで妨害磁界がキャンセルされて検出
すべき信号電流だけを検出することができる。
【0031】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。
【0032】図3は本発明の第3実施例を示す光ファイ
バ電流センサの一部構成図である。
【0033】この図に示すように、2つの棒状磁歪材料
33に光ファイバコイル35を接着する。2つの光ファ
イバコイル35のファイバ長はほぼ均一にする。それぞ
れの光ファイバコイル35の片端にミラー36、もう一
方の端に光カプラ37を接続してマイケルソン干渉計を
構成する。
【0034】そして、2つの棒状磁歪材料33を平行に
配置して、同じ方向にバイアス磁界が加わるように永久
磁石34を取り付けて変換器32を構成する。2つの棒
状磁歪材料33の間隔を妨害電線38と変換器32の間
隔より十分に狭くして、妨害磁界Hd が平行になるよう
にする。信号電線31が2つの棒状磁歪材料33の間に
くるように設置する。レーザ光源、光カプラ、O/E変
換器、復調器は第1実施例と同様に構成する。
【0035】以下、この実施例の光ファイバ電流センサ
の動作について説明する。
【0036】2本の棒状磁歪材料33に同一方向のバイ
アス磁界が加わった状態で、信号電線31に信号電流が
流れると逆向きの信号磁界Hs が重畳する。このとき、
棒状磁歪材料33の磁歪により光ファイバコイル35の
一方は伸びる方向に、もう一方は縮む方向に歪む。レー
ザ光源から出力して2つの光ファイバコイル35を通過
した光の位相は、光ファイバコイル35の歪みにより信
号電流に比例した大きさで相反する方向に変化する。
【0037】マイケルソン干渉計から出力された光をO
/E変換するとその出力の位相に2つの光ファイバコイ
ル35を通過した光の位相差が現れる。この位相差を復
調器で復調することにより信号電流を検出する。妨害磁
界Hd は、2つの光ファイバコイル35での位相変化が
同量で同一方向になるため出力に現れない。
【0038】このように、第3実施例によれば、単純な
構成で妨害磁界をキャンセルして検出すべき信号電流だ
けを検出することができる。
【0039】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。
【0040】図4は本発明の第4実施例を示す光ファイ
バ電流センサの一部構成図である。
【0041】この図に示すように、2つのコの字型磁歪
材料43の平行な2辺に光ファイバコイル45を接着
し、その光ファイバコイル45、ミラー46、光カプラ
47を接続してマイケルソン干渉計を構成する。直列に
接続した2つの光ファイバコイル45のファイバ長はほ
ぼ均一にする。
【0042】2つのコの字型磁歪材料43に永久磁石4
4を取り付けて、コの字型磁歪材料43の平行な2辺に
逆向きのバイアス磁界が加わるようにする。2つのコの
字型磁歪材料43を平行に配置して、変換器42を構成
する。信号電線41が2つのコの字型磁歪材料43の間
にくるように変換器42を信号電線41に取り付ける。
直列に接続した2つの光ファイバコイル45が接着され
た2つのコの字型磁歪材料43に信号電線41を囲んで
同じ方向に周回する向きにバイアス磁界が加わるよう
に、予め永久磁石44を取り付けておく。レーザ光源、
光カプラ、O/E変換器、復調器は第1実施例と同様に
構成する。
【0043】以下、この実施例の光ファイバ電流センサ
の動作について説明する。
【0044】2つのコの字型磁歪材料43にバイアス磁
界が加わった状態で信号磁界が重畳すると、2つのコの
字型磁歪材料43の磁歪により光ファイバコイル45の
一方は伸びる方向に、もう一方は縮む方向に歪む。レー
ザ光源から出力して2つの光ファイバコイル45を通過
した光の位相は、光ファイバコイル45の歪みにより信
号電流に比例した大きさで相反する方向に変化する。
【0045】マイケルソン干渉計から出力された光をO
/E変換すると、その出力の位相に2つの光ファイバコ
イル45を通過した光の位相差が現れる。この位相差を
復調器で復調することにより信号電流を検出する。
【0046】これによると、変換器42に妨害磁界が加
わり、1つの光ファイバコイル45が伸びる方向に歪ん
だとき、直列に接続された光ファイバコイル45が同じ
だけ縮む方向に歪むので、2つの光ファイバコイル45
を通過すると妨害磁界成分はキャンセルされる。2つの
コの字型磁歪材料43を繋いだ部分の光ファイバが振動
などで歪んでも、2本のアームの位相変化が同量で同一
方向となるためキャンセルされる。
【0047】このように、第4実施例によれば、マイケ
ルソン干渉計の一方のアームだけで妨害磁界をキャンセ
ルすることができる。更に、振動による雑音もキャンセ
ルすることができる。
【0048】次に、本発明の第5実施例について説明す
る。
【0049】図5は本発明の第5実施例を示す光ファイ
バ電流センサの一部構成図である。
【0050】この図に示すように、2つの棒状磁歪材料
53に光ファイバコイル55を接着する。2つの光ファ
イバコイル55のファイバ長はほぼ均一にする。それぞ
れの光ファイバコイル55の片端にミラー56、もう一
方の端に光カプラ57を接続してマイケルソン干渉計を
構成する。2つの棒状磁歪材料53を平行に配置して、
同じ方向にバイアス磁界が加わるように永久磁石54を
取り付けて変換器52を構成する。
【0051】変換器52と信号電線51の間隔が、変換
器52と妨害電線58との間隔より短くなる位置に信号
電線51を配置し、この信号電線51から発生する信号
磁界とバイアス磁界が平行になり妨害電線58から発生
する妨害磁界とバイアス磁界と直角に近い角度で変換器
52を設置する。レーザ光源、光カプラ、O/E変換
器、復調器は第1実施例と同様に構成する。
【0052】以下、この実施例の光ファイバ電流センサ
の動作について説明する。
【0053】信号磁界は信号電線51からの距離に反比
例するので、信号電線51に近い方の磁歪材料53の磁
歪量が、信号電線51より遠い方の磁歪材料53の磁歪
量より大きくなり、その差は信号電流に比例する。
【0054】O/E変換された出力の位相はマイケルソ
ン干渉計アームを通過した光の位相差であるため、復調
器出力には信号電流に比例した出力が現れる。
【0055】変換器52と妨害電線58との間隔が変換
器52と信号電線51の間隔より長いため、2つの棒状
磁歪材料53に加わる妨害磁界の差は信号磁界の差より
小さくなる。妨害磁界成分は2つの棒状磁歪材料53に
加わるバイアス磁界の向きと妨害電線58の方向の成す
角θの正弦(sinθ)に比例するため、θが0度に近
いほど妨害磁界成分が小さくなる。
【0056】このように、第5実施例によれば、簡単な
構成で妨害磁界を抑制して信号電流に対する感度を高
く、妨害磁界に対する感度を低くすることができる。
【0057】また、信号電線から離れた位置で信号電流
を検出できるので、高圧電線など信号電線の近くに変換
器を設置できない場合にも適用することができる。
【0058】次に、本発明の第6実施例について説明す
る。
【0059】図6は本発明の第6実施例を示す光ファイ
バ電流センサの構成図である。
【0060】この実施例では、第1実施例に示した電流
変成器と変換器を信号電線に複数個取り付ける。
【0061】まず、レーザ光源81と光パルスゲート8
2でパルス状のレーザ光を繰り返し生成し、光カプラ8
3,84,85,86と光ファイバケーブル87を介し
て各変換器71,72,73に入力し、各変換器71,
72,73のミラー71A,72A,73Aで反射し、
O/E変換器88に到達するようにレーザ光源81、光
パルスゲート82、光カプラ83,84,85,86、
光ファイバケーブル87、O/E変換器88を構成す
る。
【0062】ここで、各変換器71,72,73の間の
光ファイバケーブル87の長さを調節して、各変換器7
1,72,73から返送されるパルスが重ならないよう
にする。O/E変換器88から繰り返し出力されるパル
ス列をデマルチプレクサ(demultiplexe
r)89で各変換器71,72,73ごとに分離して、
復調器90,91,92で復調することにより、電流変
成器62,63,64を設置した各点の信号電流に比例
した出力が得られるように構成する。
【0063】以下、この実施例の光ファイバ電流センサ
の動作について説明する。
【0064】第1実施例と同様に動作する変換器を複数
個取り付け、時分割で多重伝送された光パルスを各変換
器ごとに復調して出力する。信号電線61からの漏電I
l が発生すると、その両側に設置された電流変成器6
3,64から出力される電流に差が生じるので、漏電電
流Il が流れ漏電が発生した位置を検出できる。
【0065】このように、第6実施例によれば、第1実
施例の効果に加え、電流検出部に電源を使わずに複数点
での電流のモニタ、及び漏電の監視ができる。
【0066】更に、本発明によれば、以下のような利用
形態を有する。
【0067】(1)第1〜第6実施例ではマイケルソン
干渉計を構成する例で説明したが、マッハ・ツェンダ干
渉計など他の型の干渉計で構成することもできる。
【0068】(2)第1〜第5実施例では磁歪材料とフ
ァイバコイルを接着で一体にする例で説明したが、圧
着、溶接など他の方法で一体にすることもできる。
【0069】(3)第1〜第5実施例では磁歪材料に光
ファイバコイルを接着した例で説明したが、光ファイバ
コイルをコイル状に巻かなくてもよい。
【0070】(4)第1、第6実施例では電流変成器を
用いる例で説明したが、磁界発生コイルに直接信号電流
を流すようにしてもよい。
【0071】(5)第1、第3、第5、第6実施例では
2つの棒状磁歪材料を用いる例で説明したが、コの字型
磁歪材料の平行な2辺を用いるなど他の形の磁歪材料を
用いることもできる。
【0072】(6)第2実施例ではリングを半割にした
形の磁歪材料を用いる例で説明したが、棒状磁歪材料を
環状に並べた形にするなど他の形にすることもできる。
【0073】(7)第4実施例ではコの字型磁歪材料を
用いる例で説明したが、棒状磁歪材料を対にして用いる
など他の形の磁歪材料で構成することもできる。
【0074】(8)第4実施例では、2個のコの字型磁
歪材料を用いる例で説明したが、3個以上用いて信号電
線を囲むように配置して構成することもできる。
【0075】(9)第4実施例では干渉計の両方のアー
ムを磁歪材料に固定して用いる例で説明したが、振動雑
音の影響を無視できる場合は、片方のアームだけを磁歪
材料に固定して用いても良い。
【0076】(10)第6実施例では第1実施例で示し
た電流変成器と変換器を用いる例で説明したが、第2実
施例で説明した変換器、第3〜第5実施例で説明した変
換器を用いることもできる。
【0077】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能で
あり、それらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0078】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、以下のような効果を奏することができる。
【0079】(A)第1実施例記載の発明によれば、妨
害磁界をキャンセルして検出すべき信号電流だけを検出
することができる。
【0080】(B)第2実施例記載の発明によれば、干
渉計の一方のアームだけで妨害磁界がキャンセルされて
検出すべき信号電流だけを検出することができる。
【0081】(C)第3実施例記載の発明によれば、単
純な構成で妨害磁界をキャンセルして検出すべき信号電
流だけを検出することができる。
【0082】(D)第4実施例記載の発明によれば、干
渉計の一方のアームだけで妨害磁界をキャンセルするこ
とができる。更に、振動による雑音もキャンセルするこ
とができる。
【0083】(E)第5実施例記載の発明によれば、簡
単な構成で妨害磁界を抑制して信号電流に対する感度を
高く、妨害磁界に対する感度を低くすることができる。
【0084】また、信号電線から離れた位置で信号電流
を検出できるので、高圧電線など信号電線の近くに変換
器を設置できない場合にも適用することができる。
【0085】(F)第6実施例記載の発明によれば、電
流検出部に電源を使わずに複数点での電流のモニタ、及
び漏電の監視ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す光ファイバ電流セン
サの構成図である。
【図2】本発明の第2実施例を示す光ファイバ電流セン
サの一部構成図である。
【図3】本発明の第3実施例を示す光ファイバ電流セン
サの一部構成図である。
【図4】本発明の第4実施例を示す光ファイバ電流セン
サの一部構成図である。
【図5】本発明の第5実施例を示す光ファイバ電流セン
サの一部構成図である。
【図6】本発明の第6実施例を示す光ファイバ電流セン
サの構成図である。
【符号の説明】
1,31,41,51,61 信号電線 2,62,63,64 電流変成器 3 2次電流電線 4,22,32,42,52,71,72,73 変
換器 5,33,53 2つの棒状磁歪材料 6,24,34,44,54 永久磁石 7,25 磁界発生コイル 8,26,35,45,55 光ファイバコイル 9,27,30,36,46,56,71A,72A,
73A ミラー 10,12,28,37,47,57,83,84,8
5,86 光カプラ 11,29 光ファイバ 13,81 レーザ光源 14,88 O/E変換器 15,90,91,92 復調器 23 リング状磁歪材料 38,58 妨害電線 43 2つのコの字型磁歪材料 82 光パルスゲート 87 光ファイバケーブル 89 デマルチプレクサ
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 陵沢 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 新井 宏 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 土橋 孝治 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 Fターム(参考) 2G017 AA02 AB07 AC09 AD02 AD21 AD51 BA12 2G025 AA11 AA12 AA14 AB13 AB14 AC06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)同一方向にバイアス磁界が加えられ
    た1対の磁歪材料と光ファイバからなる2つのアームが
    それぞれの前記磁歪材料に固定された干渉計と前記磁歪
    材料に逆方向の信号磁界を発生する磁界発生コイルから
    なる変換器と、(b)前記干渉計での光の位相差を検出
    する手段とを具備することを特徴とする光ファイバ電流
    センサ。
  2. 【請求項2】(a)磁石と磁界発生コイルが設けられバ
    イアス磁界と信号磁界が周回する磁歪材料と該磁歪材料
    に固定された光ファイバと該光ファイバをアームとする
    干渉計からなる変換器と、(b)前記干渉計での光の位
    相差を検出する手段を具備することを特徴とする光ファ
    イバ電流センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の光ファイバ電流セ
    ンサにおいて、電流変成器を備え、該電流変成器から出
    力される2次電流を前記磁界発生コイルに流すことを特
    徴とする光ファイバ電流センサ。
  4. 【請求項4】(a)同一方向にバイアス磁界が加えられ
    た、1対の磁歪材料と光ファイバからなる2つのアーム
    がそれぞれの前記磁歪材料に固定された干渉計からなる
    変換器と、(b)前記干渉計での光の位相差を検出する
    手段とを備え、(c)前記1対の磁歪材料の間に信号電
    線を配置することを特徴とする光ファイバ電流センサ。
  5. 【請求項5】(a)信号電線を囲んで同一方向に周回す
    る向きのバイアス磁界が加えられた複数の磁歪材料と、
    該磁歪材料に固定され直列に繋がれた光ファイバをアー
    ムとする干渉計からなる変換器と、(b)前記干渉計で
    の光の位相差を検出する手段とを具備することを特徴と
    する光ファイバ電流センサ。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の光ファイバ電流センサに
    おいて、前記干渉計の両アームに複数の磁歪材料を付
    け、前記両アームの磁歪材料に逆方向にバイアス磁界を
    加えることを特徴とする光ファイバ電流センサ。
  7. 【請求項7】(a)同一方向にバイアス磁界が加えられ
    た1対の磁歪材料と光ファイバからなる2つのアームが
    それぞれの磁歪材料に固定された干渉計からなる変換器
    と、(b)前記干渉計での光の位相差を検出する手段を
    備え、(c)前記変換器の近くに流れる信号電流を検出
    することを特徴とする光ファイバ電流センサ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の何れか1項記載の光フ
    ァイバ電流センサの変換器を信号電線の区間毎に配置す
    るとともに、パルス状のレーザ光を発生する手段と、前
    記変換器から出力されたレーザ光がパルス列となって受
    光され、それぞれの変換器の干渉計での光の位相差を検
    出する手段を備え、前記信号電線の複数点での電流の監
    視、漏電区間の検出を行うことを特徴とする光ファイバ
    電流センサを用いた電線路の監視システム。
JP11230511A 1999-08-17 1999-08-17 光ファイバ電流センサ及びそれを用いた電線路の監視システム Withdrawn JP2001056348A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11230511A JP2001056348A (ja) 1999-08-17 1999-08-17 光ファイバ電流センサ及びそれを用いた電線路の監視システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11230511A JP2001056348A (ja) 1999-08-17 1999-08-17 光ファイバ電流センサ及びそれを用いた電線路の監視システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001056348A true JP2001056348A (ja) 2001-02-27

Family

ID=16908909

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11230511A Withdrawn JP2001056348A (ja) 1999-08-17 1999-08-17 光ファイバ電流センサ及びそれを用いた電線路の監視システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001056348A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308521A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Toyota Motor Corp リアクトル応用機器および車両
CN109425775A (zh) * 2017-08-25 2019-03-05 南京理工大学 一种采用磁电复合材料的手持式电流传感器
CN113063983A (zh) * 2021-06-03 2021-07-02 武汉华瑞伏安电力科技有限公司 一种基于磁致伸缩效应的三相高压线路电流光学测量装置
CN113203889A (zh) * 2021-05-12 2021-08-03 武汉华瑞伏安电力科技有限公司 一种基于磁致伸缩效应的高压线路电流光学测量装置
CN115166331A (zh) * 2022-07-21 2022-10-11 哈尔滨理工大学 基于光纤激光器和gmm的光纤电流互感器

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308521A (ja) * 2005-05-02 2006-11-09 Toyota Motor Corp リアクトル応用機器および車両
CN109425775A (zh) * 2017-08-25 2019-03-05 南京理工大学 一种采用磁电复合材料的手持式电流传感器
CN109425775B (zh) * 2017-08-25 2021-01-26 南京理工大学 一种采用磁电复合材料的手持式电流传感器
CN113203889A (zh) * 2021-05-12 2021-08-03 武汉华瑞伏安电力科技有限公司 一种基于磁致伸缩效应的高压线路电流光学测量装置
CN113063983A (zh) * 2021-06-03 2021-07-02 武汉华瑞伏安电力科技有限公司 一种基于磁致伸缩效应的三相高压线路电流光学测量装置
CN113063983B (zh) * 2021-06-03 2021-08-03 武汉华瑞伏安电力科技有限公司 一种基于磁致伸缩效应的三相高压线路电流光学测量装置
CN115166331A (zh) * 2022-07-21 2022-10-11 哈尔滨理工大学 基于光纤激光器和gmm的光纤电流互感器
CN115166331B (zh) * 2022-07-21 2023-08-11 哈尔滨理工大学 基于光纤激光器和gmm的光纤电流互感器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2578601B2 (ja) 環境の変化を遠隔的に感知するためのセンサシステム・センサアレイおよび方法
JP3488576B2 (ja) 光変流器
JP5190847B2 (ja) 光ファイバ磁気センサ
JP2007040884A (ja) 反射型光ファイバ電流センサ
JP3386966B2 (ja) 架空送電線の事故検出位置標定システム
JP2001056348A (ja) 光ファイバ電流センサ及びそれを用いた電線路の監視システム
JPH09304169A (ja) 光ファイバ加速度センサ
JP2007078633A (ja) 高感度3軸光電界センサ
JP6481521B2 (ja) 干渉型光ファイバセンサシステム及び干渉型光ファイバセンサヘッド
JP2003014561A (ja) 歪センサ及び歪検知装置
JP2002257912A (ja) 光ファイバ磁気センサ
US5196695A (en) Fiber-optic sensor having near-field and remote-field signals
JP3030358B2 (ja) 光ファイバ磁気センサ
JP6350239B2 (ja) 干渉型光ファイバセンサシステム及び干渉型光ファイバセンサヘッド
JP2008175642A (ja) 振動検出装置
JP4993782B2 (ja) 光ファイバ磁気センサ
JP3963274B2 (ja) 光ファイバセンサ
EP3951404A1 (en) Fiber-optical voltage sensor
JP2003130934A (ja) 光ファイバ磁気センサ
JPH0658712A (ja) 光ファイバセンサ
JPH08248107A (ja) 干渉型光ファイバセンサ
KR100377330B1 (ko) 간섭계형 다채널 광섬유 센서의 신호 발생기 및 발생 방법
JP4676623B2 (ja) 光ファイバリング干渉計型センサ及び光ファイバリング干渉計型信号検出方法
JP2022063610A (ja) 電磁誘導式エンコーダ
JPH0353583B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061107