JP2002257912A - 光ファイバ磁気センサ - Google Patents

光ファイバ磁気センサ

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JP2002257912A
JP2002257912A JP2001052263A JP2001052263A JP2002257912A JP 2002257912 A JP2002257912 A JP 2002257912A JP 2001052263 A JP2001052263 A JP 2001052263A JP 2001052263 A JP2001052263 A JP 2001052263A JP 2002257912 A JP2002257912 A JP 2002257912A
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Megumi Hirota
恵 廣田
Riyoutaku Satou
陵沢 佐藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
Technical Research and Development Institute of Japan Defence Agency
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気検出感度が高く、センサ計測値の線形性
が良好な磁気センサ。 【解決手段】 センシング光ファイバ5とリファレンス
光ファイバ6を有する光ファイバ干渉計の前記センシン
グ光ファイバ5に磁歪材料7を接着した光ファイバ磁気
センサにおいて、前記センシング光ファイバ5に接着さ
れた磁歪材料7をその歪み方向の一方のみにより固定す
る固定部11を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ磁気セ
ンサのセンサヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセンサの公知文献として
は、例えば下記の文献がある。 文献:US Patent No.5,305,075 ,“MAGNETOSTRICTIVE T
RANSDUCER SYSTEM HAVING A THREE DUAL-STRIP FIBER O
PTIC MAGNETOSTRICTIVE TRANSDUCER BONDED INTOA SING
LE FIBER MACH-ZEHNDER INTERFEROMETER ”
【0003】上記文献のFIG.2には、磁気ベクトル
計の構成例が示されており、その概要は次の通りであ
る。まずレーザ光源からアイソレータを介して光ファイ
バ内を伝搬してきたレーザ光は、入力側の光カプラで2
つに分岐される。この2つの分岐光の一方はセンサヘッ
ド内のセンシング光ファイバコイルを通過し、その分岐
光の他方はリファレンス光ファイバを通過する。この2
つの光ファイバの通過光を出口側の光カプラで干渉させ
マッハ・ツェンダ型干渉計を構成する。この干渉計の出
力をO/E変換器(光/電気変換器)で電気信号に変換
し、AM復調器に入力すると同時にアクティブホモダイ
ンのための帰還制御信号としてリファレンス光ファイバ
に取り付けた光位相変調器に入力するように構成されて
いる。
【0004】また上記文献のFIG.1には、センサヘ
ッド内のセンシング光ファイバコイル構成例が示されて
おり、その概要は次の通りである。断面が長円(一対の
平行線とその平行線の両端を結ぶ2つの円弧とにより形
成される長円)で、所定の奥行きのあるボビンの上に、
所定長さのセンシング光ファイバをコイル状に巻きセン
シング光ファイバコイルを形成し、このセンシング光フ
ァイバコイルの2つの平坦部(断面では一対の平行線と
なる部分)にそれぞれ板状の磁歪材料を接着する。そし
てこのセンシング光ファイバコイルの両端(断面では2
つの円弧の先端)は固定され、また上記2つの磁歪材料
は、励起磁界を発生する励起コイルの内側に配置され
る。
【0005】そして、このセンサヘッドに磁界が加わる
と磁歪材料が歪むためセンシング光ファイバコイルが伸
び縮みするので、このときセンシング光ファイバコイル
を伝わったセンシング光の位相が変化する。この位相変
化がO/E変換器の出力に現れる。センサヘッドに予め
正弦波状の励起磁界を加えた状態で、測定対象の磁気信
号を印加すると、O/E変換器出力の励起磁界成分が測
定対象の磁気信号で振幅変調される。この励起磁界成分
から磁気信号を復調してセンサヘッドに入力した測定対
象の磁気信号を検出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構造のセンサヘッドでは、光ファイバと磁性材料を支
持するため、センシング光ファイバコイルの両端を固定
している。この構造では、磁気信号により磁歪材料が歪
み、センシング光ファイバコイルの磁歪材料を接着した
部分が伸び縮みしたとき、センシング光ファイバコイル
の両端の円弧を描いた部分とその周辺が変形する。した
がって、光ファイバコイル全体の光路長変化量と比例す
る光の位相変化量が、磁歪材料の歪みと単純な比例関係
ではなくなり、センサ動作の線形性が低下する。また、
光ファイバコイルが変形するときの光ファイバコイルの
弾性で光ファイバコイルの伸び縮みを抑制する力が働き
感度が低下するという問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ファイバ
磁気センサは、センシング光ファイバとリファレンス光
ファイバを有する光ファイバ干渉計の前記センシング光
ファイバに磁歪材料を接着した光ファイバ磁気センサに
おいて、前記センシング光ファイバに接着された磁歪材
料をその歪み方向の一方のみにより固定する固定手段を
設けたものである。その結果、磁歪材料の歪みを抑制す
る力が軽減され磁気検出感度が向上すると共に、磁歪材
料の歪み以外でのセンシング光ファイバの変形が低減さ
れセンサ計測値の線形性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】実施形態1 図1は本発明の実施形態1に係る光ファイバ磁気センサ
の構成図であり、図2は図1の磁気センサヘッドの斜視
図である。図1、2において、1は光源であり、例えば
レーザ光源を用いる。2はPhaseGenerated Carrier
(以下PGCと記す)信号発生器であり、光源1の発生
するレーザ光を周波数変調するための変調信号(例えば
正弦波信号)を発生する。3は光ファイバ、4は入力側
の光カプラ、5は長円形のコイル状に巻かれたセンシン
グ光ファイバコイル、6はリファレンス光ファイバであ
る。
【0009】また、7はシート状に形成された磁歪材料
(この例ではアモルファス金属)であり、図の上下方向
(信号検出方向と同一方向)がその歪み方向である。8
は励起磁界を発生するための励起コイルであり、磁歪材
料7の外側に配置される。9は励起信号発生器であり、
正弦波状の励起信号を発生して励起コイル8とAM復調
器15に供給する。10は例えば糸等の補強具、11は
磁歪材料7をその歪み方向(図の上下方向)の一方(図
の下側)のみで固定する固定部、12は出力側の光カプ
ラ、13はO/E(光/電気)変換器、14はPGC復
調器、15はAM復調器である。
【0010】図1の構成を図2を参照して説明する。光
源1からの出力光が入力される入力側の光カプラ4、セ
ンシング光ファイバコイル5、リファレンス光ファイバ
6、及び出力側の光カプラ12によりマッハ・ツェンダ
光干渉計が構成される(図1の破線で囲まれる部分を参
照)。干渉計の出力は、O/E変換器13を介してPG
C復調器14に接続され、このPGC復調器14の出力
はAM復調器15に接続される。光源1とPGC復調器
14には、PGCホモダイン変調と復調のために、PG
C信号発生器2の発生出力がそれぞれ接続される。
【0011】センシング光ファイバコイル5は、断面が
図1の長円(一対の平行線とその平行線の両端を結ぶ2
つの円弧とにより形成される長円)の形状で、図2の斜
視図に示す奥行き方向に光ファイバが何回かコイル状に
巻かれ、前記一対の平行線とその奥行き深さとにより形
成される2つの(図示の左側と右側の)各平坦部には、
その表側と裏側の両方又はいずれか一方(図示では両側
としている)にシート状のアモルファス金属磁歪材料7
がそれぞれ接着されている。ここで前記平行線の長さ方
向(図示の信号検出方向と同一の上下方向)が磁歪材料
7の歪み方向となるように選定する。そしてこれらの
(図示では4個の)磁歪材料7の歪み方向の一方(図示
では下側)が固定部11に固定された構造になっている
(図2の斜視図を参照)。
【0012】なおセンシング光ファイバコイル5と2つ
の磁歪材料7を接着する樹脂は、樹脂の硬化後、センシ
ング光ファイバコイル5と磁歪材料7が大きく変形しな
い適度の硬さで、磁歪材料の磁気歪を強く抑制しない程
度の軟らかさをもつ硬度のものが使用される。またセン
シング光ファイバコイル5、磁歪材料7、励起コイル
8、補強具10及び固定部11により磁気センサヘッド
が構成される。
【0013】またセンシング光ファイバコイル5を小形
化するため、長円形状の光ファイバの弧を描いた部分の
曲げ半径を小さくする場合等に、光ファイバの弧を描い
た部分の反発力によるセンシング光ファイバコイル5の
変形が樹脂だけでは抑えられない場合に、糸等の補強具
10を長円形状光ファイバコイル5の固定部11で固定
されていない方(図示の上側)の弧の部分に取付け、光
ファイバの反発力を抑える。前記4つの磁歪材料7は、
励起信号発生器9に接続された励起コイル8の内側に配
置される。この励起コイル8とAM復調器15には、励
起信号発生器9の発生した正弦波状の励起信号が供給さ
れる。
【0014】図1の動作を説明する。PGC信号発生器
2から供給される正弦波の変調信号によりPGC変調さ
れたレーザ光が光源1から出力され、光ファバ3を通っ
て、入力側の光カプラ4により2つの光に分岐される。
この一方の分岐光はセンシング光ファイバコイル5を通
過し、他方の分岐光はリファレンス光ファイバ6を通過
する。このとき励起コイル8は、励起信号発生器9から
供給される正弦波状の励起信号に基づき励起磁界を発生
しているので、この励起磁界によって前記合計4個の磁
歪材料7はその歪み方向(図の信号検出方向)に伸び縮
みし、これらの磁歪材料7に接着されているセンシング
光ファイバコイル5の光ファイバ部分も共に伸び縮みす
る。従ってこのときセンシング光ファイバコイル5内を
伝搬するセンシング光には励起信号による位相変化が生
じる。
【0015】センシング光ファイバコイル5の通過光と
リファレンス光ファイバ6の通過光は光カプラ12に入
力され、光カプラ12は2つの入力光を干渉させ、その
干渉結果の光を出力する。上記のように構成された光フ
ァイバ磁気センサのセンサヘッドに外部磁界が印加され
ると、磁歪材料7には励起磁界と外部磁界とが重畳され
た磁界が印加され、センシング光ファイバコイル5を通
過するセンシング光には、2つの重畳磁界に基づく位相
変化が生じる。そして光カプラ12は、前記重畳磁界に
基づく位相変化に対応して変化した干渉光を出力する。
【0016】光カプラ12から出力される干渉光は、O
/E変換器13を介して電気信号に変換されてPGC復
調器14に供給される。PGC復調器14は、PGC信
号発生器2からのPGC信号を用い、入力信号をパッシ
ブホモダイン処理で復調する。このPGC復調器14の
出力には、前記励起磁界と外部磁界との重畳磁界の印加
により磁歪材料7を介して生じたセンシング光ファイバ
5におけるセンシング光の位相変化が現れている。換言
すると外部磁界が印加されることによって、PGC復調
器14の出力の励起磁界成分は外部磁界信号によって振
幅変調を受けている。
【0017】そこでPGC復調器14の出力はAM復調
器15に供給され、AM復調器15は、励起信号発生器
9から供給される励起信号を用いて、前記励起磁界成分
から外部磁界信号を復調して、磁歪材料7に印加された
外部磁気信号を検出する。なお信号の検出方向は図示の
上下方向であり、外部磁気信号は直流又は交流のいずれ
でも検出できる。
【0018】本実施形態1では、磁歪材料7の歪み方向
の片側のみを固定部11に固定した構造とすることで、
磁界による磁歪材料7の歪みを抑制する力が軽減されて
いるため、磁気検出感度が向上する。また磁界による磁
歪材料7の歪み以外でのセンシング光ファイバコイル5
の変形が抑制される構造であるので、センサ計測値の線
形性が向上する。
【0019】実施形態2 図3は本発明の実施形態2に係る光干渉計部分の構成図
であり、図4は図3の磁気センサヘッドの斜視図であ
る。図3,4において、21は光ファイバコイル
(A)、22は光ファイバコイル(B)、23はヨー
ク、24は磁歪材料、25は励起コイル、26は固定
部、27,28はそれぞれ光カプラである。前記実施形
態1における図1の破線で囲まれた光干渉計部分の代り
に、図3の構成の光干渉計部分を使用することにより、
実施形態2における光ファイバ磁気センサは構成され
る。従って実施形態2では、光干渉計部分のみを説明す
る。
【0020】図3の構成を図4を参照して説明する。光
ファイバ(A)21、光ファイバコイル(B)22は、
それぞれ図1,2におけるセンシング光ファイバコイル
5とほぼ同様に構成される。即ち断面が長円(前記一対
の平行線とその平行線の両端を結ぶ2つの円弧により形
成される長円)の形状で奥行き方向(図4の左右の方
向)に、ほぼ同じ長さの光ファイバがコイル状に巻か
れ、そのコイル面は平行に配置される。そして各光ファ
イバコイルの前記一対の平行線とその奥行き深とにより
形成される平坦部の表側と裏側の両方又はいずれか一方
(図3の右図では両側として示される)にシート状のア
モルファス金属磁歪材料24がそれぞれ接着されてい
る。ここで前記平行線の長さ方向(図示の信号検出方向
と同一の方向)が磁歪材料24の歪み方向となるように
選定する。
【0021】そしてこれらの(この例では光ファイバコ
イル(A)21に4個、光ファイバコイル(B)22に
4個の合計8個の)磁歪材料24の歪み方向の一方(図
示では下側)が固定部26に固定された構造になってい
る(図4の斜視図を参照)。また光ファイバ(A)21
と光ファイバ(B)22の平坦部の表側と裏側にそれぞ
れ接着された磁歪材料24の両端が磁気的に結合するよ
うに4つのヨーク23(図4の斜視図を参照)が配置さ
れ、ループ状に閉じた磁気回路が構成されている。但し
固定部26の反対側に配置されるヨーク23は、磁歪材
料24の歪みを抑制しないように、磁歪材料24に直接
接触しないようにわずかに離して配置される。
【0022】磁歪材料24とヨーク23で構成された磁
気回路には、励起コイル25が巻かれている。この励起
コイル25の向きは、同じ光ファイバコイルに接着して
ある4個の磁歪材料24には同じ方向の磁界が加わり、
光ファイバコイル(A)21に接着してある4個の磁歪
材料24と光ファイバコイル(B)22に接着してある
4個の磁歪材料24とには、互に逆方向の磁界が加わる
向きに巻いてある。なお、この実施形態2では、上記磁
歪材料24とヨーク23で構成される磁気回路にそれぞ
れ巻かれる励起コイルをリング状に接続して単一のトロ
イダルコイルを形成し、効率良く磁界を発生させるよう
にしている。
【0023】光ファイバコイル(A)21と光ファイバ
コイル(B)22のそれぞれの両端に光カプラ27,2
8が接続されてマッハ・ツェンダ光干渉計が構成され
る。即ち入力光は一方の光カプラで2つに分岐され、2
つの光ファイバコイルのそれぞれの一端に入力され、2
つの光ファイバコイルのそれぞれの他端からの出力光は
他方の光カプラで干渉させて出力する(図3の左図を参
照)。そして2つの光ファイバコイル21,22の下側
の円弧部分と、光カプラ27,28と、これらの間を接
続する光ファイバとは固定部26に固定されている。上
記光干渉計以外は、実施形態1と同様に光ファイバ磁気
センサは構成される。
【0024】図3の動作を説明する。励起信号発生器9
(図1を参照)からの交流励起信号によって励起コイル
25に交流電流を流すと、光ファイバコイル(A)21
に接着した磁歪材料24と、光ファイバコイル(B)2
2に接着した磁歪材料24には互に相反する方向に交流
励起磁界が発生する。ここに、測定対象である磁気信号
S が印加されたときの光ファイバコイル(A)21と
光ファイバコイル(B)22の歪み量をそれぞれξA
ξB とすると、これらは下記の(1),(2)式で表さ
れる。
【0025】 ξA =C(HS −HACcos ωm t)2 …(1) ξB =C(HS +HACcos ωm t)2 …(2)
【0026】ここで、HS は外部から印加された磁気信
号、HACとωm は交流励起磁界の振幅と角周波数、Cは
磁歪材料の磁歪特性で決まる一般に定数として扱える量
である。このように磁歪材料24は、励起磁界と外部磁
界との重畳された磁界により歪み、この磁歪材料24の
歪みに比例して光ファイバコイル(A)21と(B)2
2も歪む。
【0027】光源1(図1を参照)から出力されるPG
C変調されたレーザ光は、入力側の光カプラ27で2つ
の光に分岐され、その一方の分岐光は光ファイバコイル
(A)21を通過し、他方の分岐光は光ファイバコイル
(B)22を通過する。この光ファイバコイル(A)2
1と(B)22を通過した光の位相は、各光ファイバの
歪により変化する。そして光ファイバコイル(A)21
と(B)22を通過した2つの光を出力側の光カプラ2
8で干渉させて出力し、O/E変換器13(図1を参
照)に供給する。
【0028】O/E変換器13によって電気信号に変換
される出力信号の位相に、2つの光ファイバコイル
(A)21と(B)22を通過した光の位相差Δθが現
れる。そしてこの位相差Δθは次の(3)式で示され
る。
【0029】 Δθ=a(ξB −ξA )=4aCHS ACcos ωm t …(3)
【0030】ここで、aは光ファイバコイルのファイバ
長等で決まる定数である。O/E変換器13から出力さ
れる2つの光ファイバコイルの位相差Δθは、PGC復
調器14(図1を参照)によりパッシブホモダイン処理
で復調され、AM復調器15(図1を参照)によりAM
復調され、測定対象である磁気信号HS が検出される
(この動作は図1の場合と同様である)。なお信号の検
出方向は図示の上下方向であり、測定対象の磁気信号H
S は、直流又は交流のいずれでも検出できる。
【0031】本実施形態2では、下記の効果を得ること
ができる。 (1)磁歪材料24の片側だけを固定部26に固定した
ことで磁歪材料24の磁界による歪みを抑制する力が軽
減されているため磁気検出感度が向上する。 (2)磁歪材料24の磁界による歪み以外でのセンシン
グファイバ(A)21,(B)22の変形が抑えられる
構成であるためセンサ計測値の線形性が向上する。 (3)光ファイバコイル(A)21と光ファイバコイル
(B)22のファイバ長がほぼ均一なため、2つの光フ
ァイバコイル内で起こる温度変動による位相変化が同量
同方向になる。したがって、2つの光ファイバコイルを
通過した光の位相差を検出する本実施形態2では、温度
変動による位相変化が抑制される。 (4)干渉計を構成する2つの光カプラと光ファイバコ
イルを一体にしてあるので振動による雑音が抑制され
る。 (5)交流バイアス磁界の発生にトロイダルコイルを用
いているので、有限長のソレノイドコイルに比べて小さ
い電流で交流バイアス磁界を発生することができる。 (6)固定部26の反対側のヨーク23が磁歪材料24
に直接接触しないように構成してあるため、磁歪材料の
歪みを妨げることなく高感度に磁気信号を検出できる。
【0032】前記実施形態1,2においては、光干渉計
としてマッハ・ツェンダ光干渉計を構成する例で説明し
たが、マイケルソン光干渉計など他の型の光干渉計を構
成することもできる。例えばマイケルソン光干渉計の場
合には、出力側の光カプラの代りにミラーを設け、この
ミラーからの反射光を入力側に戻し、入力側ではこの反
射光を入力光と分離してO/E変換器13に供給するよ
うにすればよい。また実施形態1,2においては、PG
Cホモダイン方式で干渉計での光の位相差を検出する例
を説明したが、アクティブホモダイン方式、ヘテロダイ
ン方式などの他の方式を用いることもできる。また実施
形態1,2においては、磁歪材料としてアモルファス金
属磁歪材料を用いる例を説明したが、他の磁歪材料を用
いて構成することもできる。
【0033】また実施形態1,2においては、センサ光
ファイバコイルの内側と外側に各1枚の磁歪材料を接着
する例を説明したが、片側のみに磁歪材料を接着して
も、また内側と外側にそれぞれ複数枚接着してもよい。
また実施形態2では、固定部26と反対側の光ファイバ
の弧を描いた部分の反発力による光ファイバコイルの変
形を抑える補強具を用いない例で説明したが、実施形態
1の場合と同様に補強具を取り付けて構成することもで
きる。実施形態1,2においては、センサ光ファイバを
コイル状に巻いて磁歪材料と接着した例を説明したが、
コイル状に巻かずに1本だけで構成してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、センシン
グ光ファイバとリファレンス光ファイバを有する光ファ
イバ干渉計の前記センシング光ファイバに磁歪材料を接
着した光ファイバ磁気センサにおいて、前記センシング
光ファイバに接着された磁歪材料をその歪み方向の一方
のみにより固定する固定手段を設けるようにしたので、
その結果、磁歪材料の歪みを抑制する力が軽減され磁気
検出感度が向上すると共に、磁歪材料の歪み以外でのセ
ンシング光ファイバの変形が低減されセンサ計測値の線
形性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る光ファイバ磁気セン
サの構成図である。
【図2】図1の磁気センサヘッドの斜視図である。
【図3】本発明の実施形態2に係る光干渉計部分の構成
図である。
【図4】図3の磁気センサヘッドの斜視図である。
【符号の説明】
1 光源 2 PGC信号発生器 3 光ファイバ 4,27 光カプラ 5 センシング光ファイバコイル 6 リファレンス光ファイバ 7,24 磁歪材料 8,25 励起コイル 9 励起信号発生器 10 補強具 11,26 固定部 12,28 光カプラ 13 O/E変換器 14 PGC復調器 15 AM復調器 23 ヨーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F064 AA00 BB03 CC04 EE04 FF01 GG02 GG24 GG70 HH01 KK01 2G017 AA01 AB07 AD11 BA03

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センシング光ファイバとリファレンス光
    ファイバを有する光ファイバ干渉計の前記センシング光
    ファイバに磁歪材料を接着した光ファイバ磁気センサに
    おいて、 前記センシング光ファイバに接着された磁歪材料をその
    歪み方向の一方のみにより固定する固定手段を設けたこ
    とを特徴とする光ファイバ磁気センサ。
  2. 【請求項2】 前記センシング光ファイバをコイル状に
    巻き、このコイル状に巻かれたセンシング光ファイバの
    伸縮方向と直交する対向部分にそれぞれ磁歪材料を接着
    したことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ磁気セ
    ンサ。
  3. 【請求項3】 前記コイル状に巻かれたセンシング光フ
    ァイバにそれぞれ接着された磁歪材料の外側に巻かれ交
    流励起される励起コイルを設けたことを特徴とする請求
    項2記載の光ファイバ磁気センサ。
  4. 【請求項4】 前記コイル状に巻かれたセンシング光フ
    ァイバの前記固定手段と反対側の円弧部分について、こ
    の円弧部分の反発力による変形を抑える円弧保持手段を
    設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の光ファイ
    バ磁気センサ。
  5. 【請求項5】 互に平行に配置された2つの光ファイバ
    を有する光ファイバ干渉計の前記2つの光ファイバにそ
    れぞれ磁歪材料を接着した光ファイバ磁気センサにおい
    て、 前記2つの光ファイバにそれぞれ接着された磁歪材料を
    その歪み方向の一方のみにより固定する固定手段を設け
    たことを特徴とする光ファイバ磁気センサ。
  6. 【請求項6】 前記2つの光ファイバをそれぞれコイル
    状に巻き、そのコイル面を平行に配置すると共に、前記
    コイル状に巻かれた各光ファイバの伸縮方向と直交する
    対向部分にそれぞれ磁歪材料を接着したことを特徴とす
    る請求項5記載の光ファイバ磁気センサ。
  7. 【請求項7】 前記コイル状に巻かれた2つの光ファイ
    バの伸縮方向と直交する対向部分にそれぞれ接着された
    磁歪材料の外側にそれぞれ巻かれた励起コイルと、前記
    それぞれの励起コイルに互に逆方向の交流励起を行い、
    相互に反対方向の励起磁界を発生させる交流励起手段と
    を設けたことを特徴とする請求項6記載の光ファイバ磁
    気センサ。
  8. 【請求項8】 前記コイル状に巻かれた2つの光ファイ
    バにそれぞれ接着された2つの磁歪材料の両端の間にそ
    れぞれ磁性材料を設けて磁気閉回路を形成し、且つ前記
    固定手段と反対側に設けられた磁性材料は前記2つの磁
    歪材料と接触しないように配置された磁気閉回路形成手
    段を設けたことを特徴とする請求項6又は7記載の光フ
    ァイバ磁気センサ。
  9. 【請求項9】 前記磁気閉回路形成手段内の各磁性材料
    の外側にそれぞれ励起コイルを巻いて、この磁性材料に
    それぞれ巻かれた励起コイルと前記磁歪材料にそれぞれ
    巻かれた励起コイルとをリング状に接続して単一のトロ
    イダルコイルを形成するようにしたことを特徴とする請
    求項8記載の光ファイバ磁気センサ。
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