JP2001056001A - 掘削旋回作業機の油圧回路 - Google Patents

掘削旋回作業機の油圧回路

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JP2001056001A
JP2001056001A JP11230841A JP23084199A JP2001056001A JP 2001056001 A JP2001056001 A JP 2001056001A JP 11230841 A JP11230841 A JP 11230841A JP 23084199 A JP23084199 A JP 23084199A JP 2001056001 A JP2001056001 A JP 2001056001A
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hydraulic
pump
circuit
pressure
switching valve
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Masami Kondo
正美 近藤
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動用切換弁の開度と、油圧アクチュエータ
に供給される圧油の制御流量との間の関係(所謂メータ
リング特性)が、油圧アクチュエータの負荷圧力により
変化し、作動用切換弁の開度が同じ場合でも負荷が小さ
い場合には油圧アクチュエータが作動して、負荷が大き
い場合には油圧アクチュエータが作動しない場合があっ
た。 【解決手段】 第一油圧ポンプP1、第二油圧ポンプP
2、及び第三油圧ポンプP3のうちの、少なくとも一つ
に、油圧アクチュエータの負荷圧力に関係なく、旋回用
切換弁V4等の油圧アクチュエータ用の切換弁の流量を
一定にする圧力補償機構11を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削旋回作業機の
作業腕であるブーム、アーム、及びバケット駆動用の各
油圧アクチュエータと、本体部旋回用の油圧アクチュエ
ータとを駆動するために、複数の油圧ポンプにて圧油を
供給するように構成した掘削旋回作業機の油圧回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、掘削旋回作業機の作業腕の各部で
あるブーム、アーム、及びバケットの駆動用と、本体部
旋回用の各油圧アクチュエータを駆動すべく、複数の油
圧ポンプ、例えば、3つの油圧ポンプを有する油圧回路
を設け、各油圧アクチュエータの単独駆動時、又は複数
の油圧アクチュエータを同時に駆動する時に、一つの油
圧アクチュエータに対して、複数の油圧ポンプより圧油
供給される構造として、油圧アクチュエータの作動速度
を増速可能に構成したものがある。例えば、特開平10
−88627の技術である。この場合、増速用の油圧ポ
ンプと増速させる油圧アクチュエータとの間に増速用切
換弁を介装し、該増速用切換弁により増速用の油圧ポン
プからの圧油を油圧アクチュエータへ供給するか否かを
切り換えて、油圧アクチュエータの作動速度の増速・非
増速を切り換えるようにしている。また、各油圧アクチ
ュエータへの圧油の供給量の調節は、各油圧アクチュエ
ータと油圧ポンプとの間に介装した作動用切換弁の開度
を調節することにより行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の如く、
油圧アクチュエータの作動速度を増速させるために増速
用切換弁を設けているために構造が複雑となり、コスト
高となっていた。また、前記作動用切換弁の開度と、油
圧アクチュエータに供給される圧油の制御流量との間の
関係(所謂メータリング特性)は、油圧アクチュエータ
の負荷圧力により変化するため、作動用切換弁の開度が
同じ場合であっても、負荷が小さい場合には油圧アクチ
ュエータが作動して、負荷が大きい場合には油圧アクチ
ュエータが作動しない場合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決すべく、次のような手段を採用するものであ
る。まず、請求項1においては、複数の油圧ポンプに
て、ブーム、アーム、及びバケットの駆動用、及び本体
部旋回用の各油圧アクチュエータに圧油供給する掘削旋
回作業機の油圧回路において、複数の油圧ポンプのう
ち、少なくとも一つの油圧ポンプに圧力補償機構を設け
た。
【0005】また、請求項2においては、前記各油圧ア
クチュエータの作動を切り換える切換弁に圧力検出回路
を接続し、該圧力検出回路を前記圧力補償機構へ接続し
た。
【0006】また、請求項3おいては、第一、第二、及
び第三油圧ポンプにて、ブーム、アーム、及びバケット
の駆動用、及び本体部旋回用の各油圧アクチュエータに
圧油供給する掘削旋回作業機の油圧回路において、各油
圧アクチュエータを単独に駆動する場合に、ブーム駆動
時は第一及び第三油圧ポンプにて、アーム駆動時は第二
及び第三油圧ポンプにて、バケット駆動時は第一油圧ポ
ンプにて、本体部旋回時には第三油圧ポンプにて、各油
圧アクチュエータに圧油供給する構成とし、第一油圧ポ
ンプ、第二油圧ポンプ、及び第三油圧ポンプのうち、少
なくとも一つの油圧ポンプに圧力補償機構を設けた。
【0007】また、請求項4においては、前記掘削旋回
作業機の油圧回路において、第三油圧ポンプに設けた圧
力補償機構のポンプ回路へ、上流側から下流側へ向かっ
て順に、旋回用切換弁、アーム用切換弁、及びブーム用
切換弁を設けた。
【0008】また、請求項5においては、第一油圧ポン
プからの圧油と第三ポンプからの圧油とが合流して供給
されるブーム用切換弁に、第一油圧ポンプ及び第三油圧
ポンプに設けた圧力補償機構へ、それぞれ導かれる第一
アクチュエータ圧力検出回路と第三アクチュエータ圧力
検出回路とを通過させた。
【0009】また、請求項6においては、第二油圧ポン
プからの圧油と第三ポンプからの圧油とが合流して供給
されるアーム用切換弁に、第二油圧ポンプ及び第三油圧
ポンプに設けた圧力補償機構へ、それぞれ導かれる第二
アクチュエータ圧力検出回路と第三アクチュエータ圧力
検出回路とを通過させた。
【0010】また、請求項7においては、第一、及び第
二油圧ポンプにて、ブーム用、アーム用、バケット用、
本体部旋回用、及び左右走行用の各油圧アクチュエータ
に圧油供給する掘削旋回作業機の油圧回路において、第
一、及び第二油圧ポンプのポンプ回路に圧力補償機構を
設け、左右の走行用切換弁を、第一、及び第二油圧ポン
プのポンプ回路の上流側にそれぞれ配置し、左右走行用
の油圧アクチュエータの駆動中は、該左右走行用の油圧
アクチュエータを駆動した余剰流により、左右走行用の
油圧アクチュエータ以外の油圧アクチュエータを駆動可
能に構成した。
【0011】また、請求項8においては、前記掘削旋回
作業車の油圧回路において、第一、及び第二油圧ポンプ
のポンプ回路に、それぞれ逆止弁と絞り弁とを設け、該
逆止弁及び絞り弁の下流側に、第一油圧ポンプのポンプ
回路と第二油圧ポンプのポンプ回路とを互いに接続して
形成されるパラレル回路を設けた。
【0012】また、請求項9においては、走行用切換弁
が中立状態にあるときに走行用油圧アクチュエータ以外
の油圧アクチュエータへ圧油を供給可能とする油圧ポン
プ通路を、該走行用切換弁に設け、該油圧ポンプ通路
を、走行用切換弁以外の各切換弁と直列接続した。
【0013】また、請求項10においては、第一、及び
第二油圧ポンプにて、ブーム用、アーム用、バケット
用、本体部旋回用、及び左右走行用の各油圧アクチュエ
ータに圧油供給する掘削旋回作業機の油圧回路におい
て、第一、及び第二油圧ポンプのポンプ回路に圧力補償
機構を設け、アーム用油圧アクチュエータ等の高速駆動
を必要とする油圧アクチュエータ用の切換弁に、第一、
及び第二油圧ポンプの各ポンプ回路に設けた圧力補償機
構へそれぞれ導かれる第一及び第二圧力検出回路を設け
るとともに、第一油圧ポンプと第二油圧ポンプとの両方
からの圧油を供給可能とした。
【0014】また、請求項11においては、第一、及び
第二油圧ポンプにて、ブーム用、アーム用、バケット
用、本体部旋回用、及び左右走行用の各油圧アクチュエ
ータに圧油供給する掘削旋回作業機の油圧回路におい
て、第一、及び第二油圧ポンプのポンプ回路に圧力補償
機構を設け、第一油圧ポンプのポンプ回路の上流側にブ
ーム用切換弁を、下流側にバケット用切換弁を配置し
て、該ブーム用切換弁とバケット用切換弁とを直列接続
し、第二油圧ポンプのポンプ回路の上流側に旋回用切換
弁を、下流側にアーム用切換弁を配置し、該旋回用切換
弁とアーム用切換弁とを直列接続した。
【0015】また、請求項12においては、前記掘削旋
回作業車の油圧回路において、第一、及び第二油圧ポン
プのポンプ回路に、それぞれ逆止弁と絞り弁とを設け、
該逆止弁及び絞り弁の下流側に、第一油圧ポンプのポン
プ回路と第二油圧ポンプのポンプ回路とを互いに接続し
て形成されるパラレル回路を設け、各ポンプ回路の上流
側に配置される油圧アクチュエータを駆動した余剰流に
より、パラレル回路を通じて、各ポンプ回路の下流側に
配置された油圧アクチュエータを駆動可能に構成した。
【0016】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態につい
て、添付の図面に従って説明する。図1は本発明に係る
三ポンプ式油圧回路を有する掘削旋回作業機の圧油供給
パターンを示す図であって、ブーム単独駆動時の図、図
2は同じくアーム単独駆動時の図、図3は同じくバケッ
ト単独駆動時の図、図4は同じく本体部旋回単独駆動時
の図、図5は同じくブーム、アーム同時駆動時の図、図
6は同じくアーム・バケット同時駆動時の図、図7は同
じくブーム、アーム、及び本体部旋回同時駆動時の図、
図8は同じくブーム及び本体部旋回同時駆動時の図、図
9は圧力補償機構を備え三つの油圧ポンプを用いた本発
明の掘削旋回作業機の油圧回路を示す図、図10は圧力
補償機構を備え二つの油圧ポンプを用いた本発明の掘削
旋回作業機の油圧回路を示す図である。
【0017】まず、本発明に係る掘削旋回作業機の概略
構成を説明する。図1乃至図8に示す如く、掘削旋回作
業機は、クローラ式走行装置5上に本体部4が回動(旋
回)可能に搭載されており、該本体部4の前端にブーム
1の基端部が枢支され、該ブーム1の先端部にアーム2
の基端部が枢支され、該アーム2の先端部にバケット3
の基端部が枢支されて作業腕を形成している。作業腕を
形成するブーム1、アーム2、及びバケット3の各部
は、それぞれブームシリンダーCY1、アームシリンダ
ーCY2、及びバケットシリンダーCY3の各油圧アク
チュエータにて駆動される。また、本体部4は、クロー
ラ式走行装置5に対して、油圧アクチュエータである旋
回モーターMの駆動にて旋回駆動する。
【0018】なお、以上の油圧駆動装置以外に、まず、
クローラ式走行装置5には左右の走行用油圧モーターM
L・MRが具備されていて、左右独立して走行駆動され
るようになっており、また、図4等に示すように、該ク
ローラ式走行装置5にブレード6が具備されていて、こ
の昇降駆動を油圧シリンダーCY4にて行うようにして
いる。更に、本体部4前端には、ブーム1基端を枢支す
るブームブラケット4aが配設されており、該ブームブ
ラケット4aは、本体部4底部より連結されるスイング
用油圧シリンダーCY5にて左右回動可能に構成されて
いる。また、ブーム1やアーム2または本体部4にPT
O油圧取出部が配設されていて、他の油圧アクチュエ−
タCY6(例えば、油圧シリンダーや油圧モーター等)
を取り付けられるようになっている。
【0019】このように構成した油圧駆動装置構成の掘
削旋回作業機において、図1乃至図8を用いて、例え
ば、三つの油圧ポンプを用いた油圧回路による、各油圧
アクチュエータへの一通りの圧油供給パターンを説明す
る。まず、本油圧回路の基本構造であるが、エンジンE
にて駆動される第一油圧ポンプP1、第二油圧ポンプP
2、第三油圧ポンプP3の三油圧ポンプがあり、基本的
には、第一油圧ポンプP1からは、ブームシリンダーC
Y1及びバケットシリンダーCY3に対して、第二油圧
ポンプP2からは、アームシリンダーCY2に対して、
それぞれ圧油供給用回路を連結している。また、第三油
圧ポンプP3からは、旋回モーターMに対して、圧油供
給用回路を連結しており、本体部4の単独旋回時には図
4に示す如く、第三油圧ポンプP3から単独に圧油が供
給される。
【0020】更に、第三油圧ポンプP3は、ブームシリ
ンダーCY1及びアームシリンダーCY2に対して合流
用油圧回路を設けており、該ブームシリンダーCY1単
独駆動時には、図1の如く、第一油圧ポンプP1からの
圧油と、第三ポンプからの圧油とを合流させて、ブーム
シリンダーCY1に合流圧油を供給し、圧油量を多くし
て、ブーム1の引き起こし作動を増速できるようにして
いる。また、アームシリンダーCY2の単独駆動時に
は、図2の如く、第一油圧ポンプP1からの圧油と、第
三油圧ポンプP3からの圧油とを合流させて、アームシ
リンダーCY2に合流圧油を供給し、アーム2の作動を
迅速にしており、バケットシリンダーCY3の単独駆動
時には、図3の如く、第一油圧ポンプP1から圧送され
る圧油と、第三油圧ポンプP3から絞りを介して圧送さ
れる圧油とを合流させて、バケットシリンダーCY3に
合流圧油を供給し、バケット3の作動を若干増速させて
いる。
【0021】このように、第三油圧ポンプP3は、本体
部4の旋回に使用しない場合には、ブーム1及びアーム
2の増速用の圧油を供給するものであり、使用しない第
三油圧ポンプP3を増速用圧油供給源とすることで、他
に増速用の油圧ポンプ、切換弁及び油圧回路を設ける必
要がなく、簡素な構造としてコストを低く抑えながらブ
ーム1及びアーム2の増速を図ることができる。
【0022】各油圧アクチュエータを単独作動させる場
合には前述の如く圧油供給する構造において、複数の油
圧アクチュエータを同時に作動させる場合を、図5乃至
図8より説明する。まず、図5の如く、ブーム1とアー
ム2とを同時に作動させる場合であるが、この場合、ブ
ームシリンダーCY1には第一油圧ポンプP1より、ア
ームシリンダーCY2には第二油圧ポンプP2より圧油
供給されるものの、未使用の第三油圧ポンプP3からの
圧油をいずれに合流させるかが問題である。この場合、
ブーム1とアーム2とを同時に作動させるのは、作業腕
を折り畳んで収納させる場合であって、まずは本体部4
から離れた位置のアーム2を迅速に折り畳んで、安全域
に収納させることが望まれるので、アーム2の作動を優
先する。従って、図5の如く、第三油圧ポンプP3から
の圧油は、第二油圧ポンプP2よりアームシリンダーC
Y2への油圧回路に合流させて、アームシリンダーCY
2に合流圧油を供給し、アーム2を増速するように構成
している。
【0023】図6の如く、アーム2とバケット3とを同
時に駆動する作動させる場合には、バケットシリンダー
CY3には第一油圧ポンプP1より圧油供給し、アーム
シリンダーCY2に対しては、第二油圧ポンプP2及び
第三油圧ポンプP3より合流圧油を供給して、バケット
3よりも作動域の広いアーム2を増速できるようにして
いる。
【0024】また、ブーム1及びアーム2を同時に作動
させる場合であっても、本体部4を旋回させる場合に
は、第三油圧ポンプP3は、本来の圧油供給先である旋
回モーターMに圧油を供給する。即ち、第一油圧ポンプ
P1よりブームシリンダーCY1に、第二油圧ポンプP
2よりアームシリンダーCY2に、第三油圧ポンプP3
より旋回モーターMに対して、それぞれ圧油が供給され
る。
【0025】さらに、ブーム1の駆動と本体部4の旋回
とを同時に行う場合は、図8の如く、ブーム1を駆動す
るブームシリンダーCY1に対しては第一油圧ポンプP
1からの圧油を供給し、本体部4の旋回を行う旋回モー
ターMに対しては第三油圧ポンプP3からの圧油を供給
するようにしている。
【0026】次に、前述の如くの作業腕(ブーム1、ア
ーム2、及びバケット3)駆動用、及び本体部4旋回用
の油圧アクチュエータ(各油圧シリンダーCY1・CY
2・CY3及び旋回モーターM)への圧油供給パターン
を現出すべく構成した油圧回路構造について、図9を用
いて説明する。尚、図9におけるV1〜V8の各油圧バ
ルブは中立状態を示している。
【0027】まず、第一油圧ポンプP1及び第二油圧ポ
ンプP2の各吐出圧油は、クローラ式走行装置5におけ
る左右の走行用油圧モーターML・MRを駆動すべく、
それぞれ、左走行用切換弁V5L、右走行用切換弁V5
Rに供給される。第一油圧ポンプP1からの圧油は、該
第一油圧ポンプP1のポンプ回路C1を通じて、左走行
用切換弁V5L、ブームシリンダーCY1制御用のブー
ム用切換弁V1を経て、バケットシリンダーCY3制御
用のバケット用切換弁V3に供給される。一方、第二油
圧ポンプP2による吐出圧油は、該第二油圧ポンプP2
のポンプ回路C2を通じて、右走行用切換弁V5R、ス
イングシリンダーCY5(ブーム1の基端部を支持する
ブームブラケット4aの左右回動動作)用切換弁V7、
アームシリンダーCY2制御用のアーム用切換弁V2、
及びPTOアクチュエ−タCY6用切換弁V8に供給さ
れる。更に、第三油圧ポンプP3からの油圧は、該第三
油圧ポンプP3のポンプ回路C3を通じて、クローラ式
走行装置5に具備されるブレード6昇降用の油圧シリン
ダーCY4を制御するブレード用切換弁V6、及び旋回
モーターM用切換弁V4に供給される。
【0028】第三油圧ポンプP3からの吐出圧油は、ポ
ンプ回路C3上に設けた旋回用切換弁V4及びアーム用
切換弁V2を通じて、ブームシリンダーCY1への油圧
回路に合流し、ブーム用切換弁V1に達している。即
ち、第三油圧ポンプP3のポンプ回路C3には、上流側
から下流側へ向かって順に、旋回用切換弁V4、アーム
用切換弁V2、及びブーム用切換弁V1が設けられてい
る。そして、本体部4の旋回及びアーム2の駆動を行わ
なければ、旋回用切換弁V4及びアーム用切換弁V2が
中立なので、第三油圧ポンプP3からの圧油が、旋回用
切換弁V4及びアーム用切換弁V2を通過してブームシ
リンダーCY1への油圧回路に流れ込み、ブーム1の増
速がなされる。即ち、図1図示の状態となる。
【0029】また、本体部4の旋回を行わずに、アーム
2のみを駆動させる場合には、第三油圧ポンプP3から
の圧油が、旋回用切換弁V4を通過して第二油圧ポンプ
P2からの圧油と合流した後にアーム用切換弁V2に供
給され、アーム2は第二油圧ポンプP2と第三油圧ポン
プP3とにより駆動されることとなり、増速される。即
ち、図2図示の状態となる。さらに、ブーム1の駆動と
同時に本体部4の旋回を行う場合には、旋回用切換弁V
4に圧油が供給され、該旋回用切換弁V4より下流側に
は第三油圧ポンプP3からの圧油が供給されなくなるた
め、ブーム1は増速されずに第一油圧ポンプP1のみに
より駆動される。即ち、図8図示の状態となる。
【0030】図5に示すように、ブーム1及びアーム2
を駆動する場合には、前述の如く、第三油圧ポンプP3
からの圧油はアーム用切換弁V2に供給されて、該アー
ム用切換弁V2より下流側へは供給されないので、ブー
ム1は増速されずに第一油圧ポンプP1のみにより駆動
され、アーム2は第二油圧ポンプP2と第三油圧ポンプ
P3とにより駆動されて増速される。また、図7に示す
ように、ブーム1及びアーム2を駆動するとともに、本
体部4の旋回を行う場合には、旋回用切換弁V4より下
流側には第三油圧ポンプP3からの圧油が供給されなく
なるため、ブーム1が第一油圧ポンプP1のみにより駆
動されるとともに、アーム2が第二油圧ポンプP2のみ
により駆動されることとなる。
【0031】このように、第三油圧ポンプP3のポンプ
回路C3上に設けられた旋回用切換弁V4、アーム用切
換弁V2、及びブーム用切換弁V1においては、アーム
用切換弁V2及びブーム用切換弁V1に優先して、旋回
用切換弁V4に第三油圧ポンプP3からの圧油が供給さ
れ、さらに、ブーム用切換弁V1に優先してアーム用切
換弁V2に第三油圧ポンプP3からの圧油が供給される
ように構成している。
【0032】そして、以上の如く構成した図9図示の油
圧回路によって、図1乃至図8図示の各油圧駆動パター
ンを現出することが可能であり、一つの油圧アクチュエ
ータに対して複数の油圧ポンプより圧油供給し、該油圧
アクチュエータの作動速度を増速することを、増速用の
切換弁を設けずに行うことが可能である。これにより、
当該油圧回路を簡素な構成としてコストダウンを図るこ
とができる。
【0033】また、第三油圧ポンプP3のポンプ回路C
3へは、上流側から下流側へ向かって順に、旋回用切換
弁V4、アーム用切換弁V2、及びブーム用切換弁V1
を設けているので、例えば、ブーム1とアーム2とを同
時に作動させて、作業腕を折り畳んで収納させる場合等
には、アーム2の作動速度を優先して増速させ、本体部
4から離れた位置のアーム2を迅速に折り畳んで安全域
に収納させることが可能となる。また、ブーム1とアー
ム2とを同時に作動させる場合であっても、本体部4を
旋回させる場合には、第三油圧ポンプP3からの圧油は
旋回モータMへ優先して供給されるので、ブーム1及び
アーム2の作動と、本体部4の旋回とを同時に行うこと
が可能となる。
【0034】次に、第一油圧ポンプP1、第二油圧ポン
プP2、及び第三油圧ポンプP3におけるポンプ回路C
1・C2・C3に設けた圧力補償機構について図9によ
り説明する。第一油圧ポンプP1のポンプ回路C1、第
二油圧ポンプP2のポンプ回路C2、及び第三油圧ポン
プP3のポンプ回路C3には、それぞれ圧力補償機構1
1・11・11が設けられており、該圧力補償機構11
により圧油の流量を制御して、各油圧アクチュエータの
負荷圧力が変化しても各ポンプ回路C1・C2・C3に
おける圧油の流量が変化しないように構成している。
【0035】各油圧アクチュエータの負荷圧力に関係な
く流量を一定にするためには、流量を制御する圧力補償
機構11の上流側及び下流側の圧力差を一定に保持する
必要があるが、本圧力補償機構11においては、流量制
御部として圧力補償流量制御弁21を設けて圧力差を一
定に保持するようにしている。
【0036】例えば、第三油圧ポンプP3の圧力補償機
構11の場合、圧力補償流量制御弁21には、第三油圧
ポンプP3からの圧油をオイルタンクへ逃がすバイパス
回路12を開閉する圧力補償スプール22が設けられて
いる。圧力補償スプール22には、該圧力補償スプール
22を開く方向に、流量制御部の上流側から第三油圧ポ
ンプP3のポンプ圧力が通路19を通じて加わってお
り、逆に、圧力補償スプール22を閉じる方向にスプリ
ング23の付勢力が加わっている。さらに、旋回用切換
弁V4が切り換えられて旋回モーターMが駆動されてい
る場合、または、各切換弁(V1・V2・V3・V6・
V8)が切り換えられて、各油圧アクチュエータ(CY
1・CY2・CY3・CY4・CY6)が駆動されてい
る場合には、該油圧アクチュエータの負荷圧力が、流量
制御部の下流側から第三アクチュエータ圧力検出回路1
6を通じて、圧力補償スプール22を閉じる方向に加わ
るように構成されている。
【0037】即ち、圧力補償スプール22には、該圧力
補償スプール22を開く方向にポンプ圧力が作用し、圧
力補償スプール22を閉じる方向にスプリング23の付
勢力が作用(さらに、旋回用切換弁V4等が中立位置に
ない場合には、油圧アクチュエータの負荷圧力が作用)
しており、圧力補償スプール22を開く方向の力と閉じ
る方向の力とが等しくなる箇所で該圧力補償スプール2
2が停止している。従って、流量制御部の上流側の圧力
であるポンプ圧力と、流量制御部の下流側の圧力である
油圧アクチュエータの負荷圧力との圧力差は、スプリン
グ23の付勢力と等しくなり、該付勢力により決定され
る一定値となる。
【0038】このように、流量制御部の上流側の圧力と
下流側の圧力とが釣り合った状態から、例えば、油圧ア
クチュエータの負荷圧力が増加すると、圧力補償スプー
ル22にかかる圧力のバランスが崩れ、該圧力補償スプ
ール22が閉じる方向に押される。すると、ポンプ回路
C3へ今までよりも多くの圧油が流れ込み、ポンプ圧力
が上昇して、流量制御部の上流側の圧力と下流側の圧力
とが再び釣り合った状態となって、両圧力の圧力差がス
プリング23の付勢力と等しくなり、圧力補償スプール
22が停止する。
【0039】逆に、油圧アクチュエータの負荷圧力が減
少した場合には、該圧力補償スプール22が開く方向に
押され、バイパス回路12へ逃げる圧油の流量が多くな
るので、ポンプ圧力は低くなり、負荷圧力とポンプ圧力
との圧力差がスプリング23の付勢力と等しくなった時
点で、流量制御部の上流側の圧力と下流側の圧力とが再
び釣り合い、圧力補償スプール22が停止する。
【0040】以上の如く、油圧アクチュエータの負荷圧
力が増加・減少した場合であっても、流量制御部の上流
側と下流側との圧力差が一定に保たれるため、旋回用切
換弁V4等の各油圧アクチュエータ用の切換弁の開度が
一定であれば、該切換弁を通過する流量は油圧アクチュ
エータの負荷圧力に関係なく一定に保持される。これに
より、旋回用切換弁V4等の各油圧アクチュエータ用の
切換弁の開度と、各油圧アクチュエータに供給される圧
油の制御流量との間の関係、所謂メータリング特性が一
定となって向上することとなり、負荷圧力の増減があっ
ても各油圧アクチュエータを安定して作動させることが
できる。
【0041】また、第一油圧ポンプP1に設けた圧力補
償機構11の場合も、前述の第三油圧ポンプP3の圧力
補償機構11の場合と同様に構成されており、該圧力補
償機構11に設けられる圧力補償流量制御弁21の圧力
補償スプール22には、該圧力補償スプール22を開く
方向に、流量制御部の上流側から第一油圧ポンプP1の
ポンプ圧力が通路17を通じて加わっている。逆に、圧
力補償スプール22を閉じる方向にスプリング23の付
勢力が加わっている。さらに、ブーム用切換弁V1が切
り換えられてブームシリンダーCY1が駆動されている
場合や、各油圧アクチュエータ(CY3・ML)が駆動
されている場合には、該油圧アクチュエータの負荷圧力
が、流量制御部の下流側から第一アクチュエータ圧力検
出回路14を通じて、圧力補償スプール22を閉じる方
向に加わるように構成されている。
【0042】そして、ブームシリンダーCY1等の油圧
アクチュエータの負荷圧力が増加・減少した場合であっ
ても、前述の場合と同様に、流量制御部の上流側と下流
側との圧力差が一定に保たれるように構成され、ブーム
用切換弁V1等の各油圧アクチュエータ用の切換弁の開
度が一定であれば、該切換弁を通過する流量は油圧アク
チュエータの負荷圧力に関係なく一定に保持されるよう
にしている。
【0043】また、第二油圧ポンプP2に設けた圧力補
償機構11の場合も、前述の第三油圧ポンプP3の圧力
補償機構11の場合と同様に構成されており、該圧力補
償機構11に設けられる圧力補償流量制御弁21の圧力
補償スプール22には、該圧力補償スプール22を開く
方向に、流量制御部の上流側から第二油圧ポンプP2の
ポンプ圧力が通路18を通じて加わっている。逆に、圧
力補償スプール22を閉じる方向にスプリング23の付
勢力が加わっている。さらに、アーム用切換弁V2が切
り換えられてアームシリンダーCY2が駆動されている
場合や、各油圧アクチュエータ(CY5・CY6・M
R)が駆動されている場合には、該油圧アクチュエータ
の負荷圧力が、流量制御部の下流側から第二アクチュエ
ータ圧力検出回路15を通じて、圧力補償スプール22
を閉じる方向に加わるように構成されている。
【0044】そして、アームシリンダーCY2等の油圧
アクチュエータの負荷圧力が増加・減少した場合であっ
ても、前述の場合と同様に、流量制御部の上流側と下流
側との圧力差が一定に保たれるように構成され、アーム
用切換弁V2等の各油圧アクチュエータ用の切換弁の開
度が一定であれば、該切換弁を通過する流量は油圧アク
チュエータの負荷圧力に関係なく一定に保持されるよう
にしている。
【0045】また、ブーム用切換弁V1には、第一油圧
ポンプP1の圧力補償機構11における圧力補償流量制
御弁21へ導かれる第一アクチュエータ圧力検出回路1
4、及び第三油圧ポンプP3の圧力補償機構11におけ
る圧力補償流量制御弁21へ導かれる第三アクチュエー
タ圧力検出回路16が通過している。従って、第一油圧
ポンプP1のみによりブームシリンダーCY1を作動さ
せている場合には、該第一油圧ポンプP1の圧力補償ス
プール22に第一アクチュエータ圧力検出回路14を通
じてブームシリンダーCY1の負荷圧力がかかり、該第
一油圧ポンプP1の圧力補償機構11が作用して、ブー
ムシリンダーCY1の負荷圧力にかかわらず、ブーム用
切換弁V1の流量を一定に保持することができる。
【0046】また、第一油圧ポンプP1及び第三油圧ポ
ンプP3によりブームシリンダーCY1を作動させてい
る場合にも、第一油圧ポンプP1の圧力補償スプール2
2に第一アクチュエータ圧力検出回路14を通じてブー
ムシリンダーCY1の負荷圧力がかかるとともに、第三
油圧ポンプP3の圧力補償スプール22に第三アクチュ
エータ圧力検出回路16を通じてブームシリンダーCY
1の負荷圧力がかかり、該第一油圧ポンプP1の圧力補
償機構11及び第三油圧ポンプP3の圧力補償機構11
が作用して、ブームシリンダーCY1の負荷圧力にかか
わらず、ブーム用切換弁V1の流量を一定に保持するこ
とができる。
【0047】このように、ブームシリンダーCY1を第
一油圧ポンプP1のみにより作動させている場合、及び
第一油圧ポンプP1と第三油圧ポンプP3とで作動させ
ている場合の両方の場合において、ブーム用切換弁V1
の流量を一定に保持することができ、負荷圧力の増減が
あってもブームシリンダーCY1を安定して作動させる
ことが可能となる。
【0048】また、アーム用切換弁V2には、第二油圧
ポンプP2の圧力補償機構11における圧力補償流量制
御弁21へ導かれる第二アクチュエータ圧力検出回路1
5、及び第三油圧ポンプP3の圧力補償機構11におけ
る圧力補償流量制御弁21へ導かれる第三アクチュエー
タ圧力検出回路16が通過している。従って、前述のブ
ームシリンダーCY1の場合と同様に、第二油圧ポンプ
P2のみによりアームシリンダーCY2を作動させてい
る場合と、第二油圧ポンプP2及び第三油圧ポンプP3
によりアームシリンダーCY2を作動させている場合と
の両方の場合において、アームシリンダーCY2の負荷
圧力にかかわらず、アーム用切換弁V2の流量を一定に
保持することができ、負荷圧力の増減があってもアーム
シリンダーCY2を安定して作動させることが可能とな
る。なお、前記油圧ポンプP1・P2・P3のいずれか
一つまたは二つに圧力補償機構11を設けて、一の油圧
ポンプPに接続されるアクチュエ−タが作動したときに
安定して圧油を送油できるようにすることもでき、ま
た、他の油圧ポンプPから一の油圧ポンプPに圧油を供
給するようにもでき、油圧ポンプの数と、アクチュエ−
タの種類と、圧力補償機構の数は限定するものではな
い。
【0049】次に、前記各油圧アクチュエータ(CY1
・CY2・CY3・CY4・CY5・CY6・M・MR
・ML)への圧油供給を、第一油圧ポンプP1と第二油
圧ポンプP2との二つの油圧ポンプにより行うように構
成した例について、図10にに示す油圧回路により説明
する。まず、第一油圧ポンプP1及び第二油圧ポンプP
2の各吐出圧油は、クローラ式走行装置5における左右
の走行用油圧モーターML・MRを駆動すべく、それぞ
れ、左走行用切換弁V5L、右走行用切換弁V5Rに供
給される。
【0050】第一油圧ポンプP1からの圧油は、左走行
用切換弁V5Lが中立状態にあるときは、ポンプ回路C
1を通じて該左走行用切換弁V5Lへ供給された後、左
走行用切換弁V5Lに設けられる油圧ポンプ通路55L
を通じてブームシリンダーCY1制御用のブーム用切換
弁V1、及びバケットシリンダーCY3制御用のバケッ
ト用切換弁V3に供給される。即ち、ポンプ回路C1に
は、上流側から下流側へ向かって順に、左走行用切換弁
V5L、ブーム用切換弁V1、及びバケット用切換弁V
3が設けられ、該左走行用切換弁V5Lの油圧ポンプ通
路55L、ブーム用切換弁V1の油圧ポンプ通路51、
及びバケット用切換弁V3の油圧ポンプ通路53が、順
に直列接続されている。尚、バケット用切換弁V3の油
圧ポンプ通路53は、後述するパラレル回路CPに接続
されている。
【0051】一方、第二油圧ポンプP2からの吐出圧油
は、右走行用切換弁V5Rが中立状態にあるときは、ポ
ンプ回路C2を通じて該右走行用切換弁V5Rへ供給さ
れた後、右走行用切換弁V5Rに設けられる油圧ポンプ
通路55Rを通じて旋回モーターM制御用の旋回用切換
弁V4、及びアーム用切換弁V2に供給される。即ち、
ポンプ回路C2には、上流側から下流側へ向かって順
に、右走行用切換弁V5R、旋回用切換弁V4、及びア
ーム用切換弁V2が設けられ、該右走行用切換弁V5R
の油圧ポンプ回路55R、旋回用切換弁V4の油圧ポン
プ回路54、及びアーム用切換弁V2の油圧ポンプ回路
52が、順に直列接続されている。尚、アーム用切換弁
V2の油圧ポンプ回路52は、後述するパラレル回路C
Pに接続されている。
【0052】また、第一油圧ポンプP1のポンプ回路C
1、及び第二油圧ポンプP2のポンプ回路C2の上流側
には、それぞれ逆止弁31と絞り弁32とを設けてお
り、ポンプ回路C1の逆止弁31及び絞り弁32より下
流側の回路と、ポンプ回路C2の逆止弁31及び絞り弁
32より下流側の回路とは互いに接続されて、パラレル
回路CPを形成している。
【0053】該パラレル回路CPには、アーム用切換弁
V2、ブレード6昇降用油圧シリンダーCY4のブレー
ド用切換弁V6、PTOアクチュエ−タCY6用切換弁
V8、スイングシリンダーCY5用切換弁V7、及びブ
ーム用切換弁V1が接続され、第一油圧ポンプP1と第
二油圧ポンプP2との両方から圧油供給が可能となって
いる。また、旋回用切換弁V4及びバケット用切換弁V
3は絞り弁を介してパラレル回路CPと接続されてお
り、該旋回用切換弁V4は、第一油圧ポンプP1からの
圧油に加えて、若干の圧油を第二油圧ポンプP2から供
給可能とされ、該バケット用切換弁V3は、第二油圧ポ
ンプP2からの圧油に加えて、若干の圧油を第一油圧ポ
ンプP1から供給可能とされている。
【0054】このように構成した油圧回路においては、
左走行用切換弁V5L及び右走行用切換弁V5Rを切り
換え、左右の走行用油圧モーターML・MRを駆動して
走行している場合には、第一・第二油圧ポンプP1・P
2から左右走行用油圧モーターML・MRへ供給された
圧油の余剰流が、パラレル回路CPを通じて、該左右走
行用油圧モーターML・MR以外の各油圧アクチュエー
タCY1・CY2・CY3・CY4・CY5・CY6・
Mへ供給可能とされ、これにより、これらの各油圧アク
チュエータCY1・CY2・CY3・CY4・CY5・
CY6・Mが駆動可能となっている。
【0055】また、左右の走行用油圧モーターML・M
Rが駆動されていない停止時においては、ブーム用切換
弁V1はバケット用切換弁V3よりも上流側に配置され
ているので、ブーム用切換弁V1を切り換えて第一油圧
ポンプP1から直接供給される圧油によりブームシリン
ダーCY1を駆動した場合、バケット用切換弁V3へは
第一油圧ポンプP1から直接には圧油が供給されなくな
り、パラレル回路CPを通じてのみ圧油が供給されるこ
ととなる。即ち、ブーム1の動作を、バケット3の動作
よりも優先して行うように構成している。尚、この場
合、バケット3は、パラレル回路CPを通じて供給され
る圧油により、即ち優先してブーム1を作動した圧油の
余剰流により作動することが可能である。
【0056】同様に、旋回用切換弁V4はアーム用切換
弁V2よりも上流側に配置されているので、旋回用切換
弁V4を切り換えて第二油圧ポンプP2から直接供給さ
れる圧油により旋回モータMを駆動した場合、アーム用
切換弁V2へは第二油圧ポンプP2から直接には圧油が
供給されなくなり、パラレル回路CPを通じてのみ圧油
が供給されることとなる。即ち、本体部4の旋回動作
を、アーム2の動作よりも優先して行うように構成して
いる。尚、この場合、アーム2は、パラレル回路CPを
通じて供給される圧油により、即ち優先して本体4を旋
回動作した圧油の余剰流により作動することが可能であ
る。
【0057】また、本例の第一油圧ポンプP1及び第二
油圧ポンプP2においても、前述の三つの油圧ポンプを
用いた油圧回路構成の場合と同様に、ポンプ回路C1及
びポンプ回路C2に、前記圧力補償機構11が設けられ
ており、該圧力補償機構11により圧油の流量を制御し
て、各油圧アクチュエータの負荷圧力が変化しても、前
述の如く各ポンプ回路C1・C2における圧油の流量が
変化しないように構成している。これにより、旋回用切
換弁V4等の各油圧アクチュエータ用の切換弁の開度
と、各油圧アクチュエータに供給される圧油の制御流量
との間の関係、所謂メータリング特性が一定となって向
上することとなり、負荷圧力の増減があっても各油圧ア
クチュエータを安定して作動させることが可能となる。
【0058】また、左走行用切換弁V5L、ブーム用切
換弁V1、バケット用切換弁V3、スイングシリンダー
CY5用切換弁V7、PTOアクチュエ−タCY6用切
換弁V8、ブレード用切換弁V6、及びアーム用切換弁
V2には第一油圧ポンプP1の圧力補償機構11におけ
る圧力補償流量制御弁21へ導かれる第一アクチュエー
タ圧力検出回路14が通過しており、右走行用切換弁V
5R、旋回用切換弁V4、アーム用切換弁V2、ブレー
ド用切換弁V6、PTOアクチュエ−タCY6用切換弁
V8、スイングシリンダーCY5用切換弁V7、及びブ
ーム用切換弁V1には、第二油圧ポンプP2の圧力補償
機構11における圧力補償流量制御弁21へ導かれる第
二アクチュエータ圧力検出回路15が通過している。
【0059】即ち、第一油圧ポンプP1から圧油が供給
される左走行用切換弁V5L及びバケット用切換弁V3
には、第一アクチュエータ圧力検出回路14が通過し、
第二油圧ポンプP2から圧油が供給される右走行用切換
弁V5R及び旋回用切換弁V4には第二アクチュエータ
圧力検出回路15が通過し、第一油圧ポンプP1と第二
油圧ポンプP2との両方から圧油が供給されるブーム用
切換弁V1、スイングシリンダーCY5用切換弁V7、
PTOアクチュエ−タCY6用切換弁V8、ブレード用
切換弁V6、及びアーム用切換弁V2には、第一アクチ
ュエータ圧力検出回路14と第二アクチュエータ圧力検
出回路15との両方が通過している。
【0060】従って、前述の三つの油圧ポンプを用いた
油圧回路構成の場合と同様に、第一油圧ポンプP1又は
第二油圧ポンプP2のみにより作動される油圧アクチュ
エータのみならず、第一油圧ポンプP1と第二油圧ポン
プP2との両方により作動される油圧アクチュエータに
おいても、各油圧アクチュエータの負荷圧力にかかわら
ず、各油圧アクチュエータ用の切換弁の流量を一定にす
ることができ、負荷圧力の増減があってもアームシリン
ダーCY2等の各油圧アクチュエータを安定して作動さ
せることが可能となる。
【0061】
【発明の効果】本発明は、掘削旋回作業機の油圧回路を
以上のように構成したので、次のような効果を奏する。
まず、請求項1の如く、複数の油圧ポンプにて、ブー
ム、アーム、及びバケットの駆動用、及び本体部旋回用
の各油圧アクチュエータに圧油供給する掘削旋回作業機
の油圧回路において、複数の油圧ポンプのうち、少なく
とも一つの油圧ポンプに圧力補償機構を設けたので、各
油圧アクチュエータの負荷圧力が増加・減少した場合で
あっても、流量制御部の上流側と下流側との圧力差が一
定に保たれるため、各油圧アクチュエータ用の切換弁の
開度が一定であれば、該切換弁を通過する流量は油圧ア
クチュエータの負荷圧力に関係なく一定に保持すること
ができる。これにより、各油圧アクチュエータ用の切換
弁の開度と、各油圧アクチュエータに供給される圧油の
制御流量との間の関係、所謂メータリング特性が一定と
なって向上することとなり、負荷圧力の増減があっても
各油圧アクチュエータを安定して作動させることができ
る。
【0062】そして、請求項2の如く、前記各油圧アク
チュエータの作動を切り換える切換弁に圧力検出回路を
接続し、該圧力検出回路を前記圧力補償機構へ接続した
ので、いずれかの油圧アクチュエータを作動するように
切り換えると、圧力検出回路から圧力補償機構へ圧油を
導き、該油圧アクチュエータの負荷圧力にかかわらず、
油圧アクチュエ−タへの流量を一定に保持することがで
き、負荷圧力の増減があっても各油圧アクチュエ−タを
安定して作動させることが可能となる。
【0063】また、請求項3の如く、各油圧アクチュエ
ータを単独に駆動する場合に、ブーム駆動時は第一及び
第三油圧ポンプにて、アーム駆動時は第二及び第三油圧
ポンプにて、バケット駆動時は第一油圧ポンプにて、本
体部旋回時には第三油圧ポンプにて、各油圧アクチュエ
ータに圧油供給する構成とし、第一油圧ポンプ、第二油
圧ポンプ、及び第三油圧ポンプのうち、少なくとも一つ
の油圧ポンプに圧力補償機構を設けたので、一つの油圧
アクチュエータに対して複数の油圧ポンプより圧油供給
し、該油圧アクチュエータの作動速度を増速すること
を、増速用の切換弁を設けずに行うことが可能である。
これにより、当該油圧回路を簡素な構成としてコストダ
ウンを図ることができる。また、各油圧アクチュエータ
の負荷圧力が増加・減少した場合であっても、流量制御
部の上流側と下流側との圧力差が一定に保たれるため、
各油圧アクチュエータ用の切換弁の開度が一定であれ
ば、該切換弁を通過する流量は油圧アクチュエータの負
荷圧力に関係なく一定に保持することができる。これに
より、各油圧アクチュエータ用の切換弁の開度と、各油
圧アクチュエータに供給される圧油の制御流量との間の
関係、所謂メータリング特性が一定となって向上するこ
ととなり、負荷圧力の増減があっても各油圧アクチュエ
ータを安定して作動させることができる。
【0064】更に、請求項4の如く、前記掘削旋回作業
機の油圧回路において、第三油圧ポンプに設けた圧力補
償機構のポンプ回路へ、上流側から下流側へ向かって順
に、旋回用切換弁、アーム用切換弁、及びブーム用切換
弁を設けたので、増速用の切換弁を設けることなく簡素
な油圧回路構成にて、アームシリンダー及びブームシリ
ンダー作動速度を増速することができる。また、例え
ば、ブームとアームとを同時に作動させて、作業腕を折
り畳んで収納させる場合等には、アームの作動速度を優
先して増速させ、本体部から離れた位置のアームを迅速
に折り畳んで安全域に収納させることが可能となる。さ
らに、ブームとアームとを同時に作動させる場合であっ
ても、本体部を旋回させる場合には、第三油圧ポンプか
らの圧油は旋回モータへ優先して供給されるので、ブー
ム及びアームの作動と、本体部の旋回とを同時に行うこ
とが可能となる。
【0065】更に、請求項5の如く、第一油圧ポンプか
らの圧油と第三ポンプからの圧油とが合流して供給され
るブーム用切換弁に、第一油圧ポンプ及び第三油圧ポン
プに設けた圧力補償機構へ、それぞれ導かれる第一アク
チュエータ圧力検出回路と第三アクチュエータ圧力検出
回路とを通過させたので、ブームシリンダーを第一油圧
ポンプのみにより作動させている場合、及び第一油圧ポ
ンプと第三油圧ポンプとで増速して作動させている場合
の両方の場合において、ブーム用切換弁の流量を一定に
保持することができ、負荷圧力の増減があってもブーム
シリンダーを安定して作動させることが可能となる。
【0066】更に、請求項6の如く、第二油圧ポンプか
らの圧油と第三ポンプからの圧油とが合流して供給され
るアーム用切換弁に、第二油圧ポンプ及び第三油圧ポン
プに設けた圧力補償機構へ、それぞれ導かれる第二アク
チュエータ圧力検出回路と第三アクチュエータ圧力検出
回路とを通過させたので、第二油圧ポンプのみによりア
ームシリンダーを作動させている場合と、第二油圧ポン
プ及び第三油圧ポンプによりアームシリンダーを作動さ
せている場合との両方の場合において、アームシリンダ
ーの負荷圧力にかかわらず、アーム用切換弁の流量を一
定に保持することができ、負荷圧力の増減があってもア
ームシリンダーを安定して作動させることが可能とな
る。
【0067】更に、請求項7の如く、第一、及び第二油
圧ポンプのポンプ回路に圧力補償機構を設け、左右の走
行用切換弁を、第一、及び第二油圧ポンプのポンプ回路
の上流側にそれぞれ配置し、左右走行用の油圧アクチュ
エータの駆動中は、該左右走行用の油圧アクチュエータ
を駆動した余剰流により、左右走行用の油圧アクチュエ
ータ以外の油圧アクチュエータを駆動可能に構成したの
で、左右走行用の油圧アクチュエータを駆動しての走行
中においても、本体部の旋回を行ったり、ブームやアー
ムやブーム等の動作を行ったりすることが可能となる。
また、圧力補償機構を設けることで、前述の如くメータ
リング特性を一定として向上することができ、負荷圧力
の増減があっても各油圧アクチュエータを安定して作動
させることができる。
【0068】更に、請求項8の如く、前記油圧回路にお
いて、第一、及び第二油圧ポンプのポンプ回路に、それ
ぞれ逆止弁と絞り弁とを設け、該逆止弁及び絞り弁の下
流側に、第一油圧ポンプのポンプ回路と第二油圧ポンプ
のポンプ回路とを互いに接続して形成されるパラレル回
路を設けたので、第一、及び第二油圧ポンプにおける逆
止弁及び絞り弁よりも上流側のポンプ回路に切換弁を接
続した油圧アクチュエータを駆動しながら、該油圧アク
チュエータの余剰流により、パラレル回路に接続した油
圧アクチュエータを駆動することが可能となる。
【0069】更に、請求項9の如く、走行用切換弁が中
立状態にあるときに走行用油圧アクチュエータ以外の油
圧アクチュエータへ圧油を供給可能とする油圧ポンプ通
路を、該走行用切換弁に設け、該油圧ポンプ通路を、走
行用切換弁以外の各切換弁と直列接続したので、走行用
油圧アクチュエータが作動しない停止中においては、走
行用切換弁の油圧ポンプ通路と直接接続した切換弁に、
第一、及び第二油圧ポンプからの圧油を直接供給して、
該切換弁により制御される油圧アクチュエータを駆動す
ることが可能となる。
【0070】更に、請求項10の如く、第一、及び第二
油圧ポンプのポンプ回路に圧力補償機構を設け、アーム
用油圧アクチュエータ等の高速駆動を必要とする油圧ア
クチュエータ用の切換弁に、第一、及び第二油圧ポンプ
の各ポンプ回路に設けた圧力補償機構へそれぞれ導かれ
る第一及び第二圧力検出回路を設けるとともに、第一油
圧ポンプと第二油圧ポンプとの両方からの圧油を供給可
能としたので、アーム用油圧アクチュエータ等の高速駆
動が必要とされる油圧アクチュエータを第一油圧ポンプ
と第二油圧ポンプとの両方により増速しながら駆動する
ことができる。また、各油圧アクチュエータの負荷圧力
にかかわらず、各油圧アクチュエータ用の切換弁の流量
を一定にすることができ、負荷圧力の増減があってもア
ームシリンダー等の各油圧アクチュエータを安定して作
動させることが可能となる。
【0071】更に、請求項11の如く、第一、及び第二
油圧ポンプのポンプ回路に圧力補償機構を設け、第一油
圧ポンプのポンプ回路の上流側にブーム用切換弁を、下
流側にバケット用切換弁を配置して、該ブーム用切換弁
とバケット用切換弁とを直列接続し、第二油圧ポンプの
ポンプ回路の上流側に旋回用切換弁を、下流側にアーム
用切換弁を配置し、該旋回用切換弁とアーム用切換弁と
を直列接続したので、第一油圧ポンプにより、バケット
よりもブームを優先して駆動することができるととも
に、第二油圧ポンプにより、アームの駆動よりも本体部
の旋回を優先して行うことができる。
【0072】更に、請求項12の如く、前記掘削旋回作
業車の油圧回路において、第一、及び第二油圧ポンプの
ポンプ回路に、それぞれ逆止弁と絞り弁とを設け、該逆
止弁及び絞り弁の下流側に、第一油圧ポンプのポンプ回
路と第二油圧ポンプのポンプ回路とを互いに接続して形
成されるパラレル回路を設け、各ポンプ回路の上流側に
配置される油圧アクチュエータを駆動した余剰流によ
り、パラレル回路を通じて、各ポンプ回路の下流側に配
置された油圧アクチュエータを駆動可能に構成したの
で、ブームの駆動や本体部の旋回等、上流側に配置され
た切換弁により制御される油圧アクチュエータの駆動を
行いながら、バケットやアームの駆動等、下流側に配置
された切換弁により制御される油圧アクチュエータの駆
動を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る三ポンプ式油圧回路を有する掘削
旋回作業機の圧油供給パターンを示す図であって、ブー
ム単独駆動時の図である。
【図2】同じくアーム単独駆動時の図である。
【図3】同じくバケット単独駆動時の図である。
【図4】同じく本体部旋回単独駆動時の図である。
【図5】同じくブーム、アーム同時駆動時の図である。
【図6】同じくアーム・バケット同時駆動時の図であ
る。
【図7】同じくブーム、アーム、及び本体部旋回同時駆
動時の図である。
【図8】同じくブーム及び本体部旋回同時駆動時の図で
ある。
【図9】圧力補償機構を備え三つの油圧ポンプを用いた
本発明の掘削旋回作業機の油圧回路を示す図である。
【図10】圧力補償機構を備え二つの油圧ポンプを用い
た本発明の掘削旋回作業機の油圧回路を示す図である。
【符号の説明】
P1 第一油圧ポンプ P2 第二油圧ポンプ P3 第三油圧ポンプ C1・C2・C3 ポンプ回路 CY1 ブームシリンダー CY2 アームシリンダー CY3 バケットシリンダー M 旋回モーター V1 ブーム用切換弁 V2 アーム用切換弁 V3 バケット用切換弁 V4 旋回用切換弁 1 ブーム 2 アーム 3 バケット 4 本体部 11 圧力補償機構 12 バイパス回路 14 第一アクチュエータ圧力検出回路 15 第二アクチュエータ圧力検出回路 16 第三アクチュエータ圧力検出回路 21 圧力補償流量制御弁 22 圧力補償スプール

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧ポンプにて、ブーム、アー
    ム、及びバケットの駆動用、及び本体部旋回用の各油圧
    アクチュエータに圧油供給する掘削旋回作業機の油圧回
    路において、複数の油圧ポンプのうち、少なくとも一つ
    の油圧ポンプに圧力補償機構を設けたことを特徴とする
    掘削旋回作業機の油圧回路。
  2. 【請求項2】 前記各油圧アクチュエータの作動を切り
    換える切換弁に圧力検出回路を接続し、該圧力検出回路
    を前記圧力補償機構へ接続したことを特徴とする請求項
    1に記載の掘削旋回作業機の油圧回路。
  3. 【請求項3】 第一、第二、及び第三油圧ポンプにて、
    ブーム、アーム、及びバケットの駆動用、及び本体部旋
    回用の各油圧アクチュエータに圧油供給する掘削旋回作
    業機の油圧回路において、各油圧アクチュエータを単独
    に駆動する場合に、ブーム駆動時は第一及び第三油圧ポ
    ンプにて、アーム駆動時は第二及び第三油圧ポンプに
    て、バケット駆動時は第一油圧ポンプにて、本体部旋回
    時には第三油圧ポンプにて、各油圧アクチュエータに圧
    油供給する構成とし、第一油圧ポンプ、第二油圧ポン
    プ、及び第三油圧ポンプのうち、少なくとも一つの油圧
    ポンプに圧力補償機構を設けたことを特徴とする掘削旋
    回作業機の油圧回路。
  4. 【請求項4】 第三油圧ポンプに設けた圧力補償機構の
    ポンプ回路へ、上流側から下流側へ向かって順に、旋回
    用切換弁、アーム用切換弁、及びブーム用切換弁を設け
    たことを特徴とする請求項3に記載の掘削旋回作業機の
    油圧回路。
  5. 【請求項5】 第一油圧ポンプからの圧油と第三ポンプ
    からの圧油とが合流して供給されるブーム用切換弁に、
    第一油圧ポンプ及び第三油圧ポンプに設けた圧力補償機
    構へ、それぞれ導かれる第一アクチュエータ圧力検出回
    路と第三アクチュエータ圧力検出回路とを通過させたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の掘削旋回作業機の油圧
    回路。
  6. 【請求項6】 第二油圧ポンプからの圧油と第三ポンプ
    からの圧油とが合流して供給されるアーム用切換弁に、
    第二油圧ポンプ及び第三油圧ポンプに設けた圧力補償機
    構へ、それぞれ導かれる第二アクチュエータ圧力検出回
    路と第三アクチュエータ圧力検出回路とを通過させたこ
    とを特徴とする請求項3に記載の掘削旋回作業機の油圧
    回路。
  7. 【請求項7】 第一、及び第二油圧ポンプにて、ブーム
    用、アーム用、バケット用、本体部旋回用、及び左右走
    行用の各油圧アクチュエータに圧油供給する掘削旋回作
    業機の油圧回路において、第一、及び第二油圧ポンプの
    ポンプ回路に圧力補償機構を設け、左右の走行用切換弁
    を、第一、及び第二油圧ポンプのポンプ回路の上流側に
    それぞれ配置し、左右走行用の油圧アクチュエータの駆
    動中は、該左右走行用の油圧アクチュエータを駆動した
    余剰流により、左右走行用の油圧アクチュエータ以外の
    油圧アクチュエータを駆動可能に構成したことを特徴と
    する掘削旋回作業機の油圧回路。
  8. 【請求項8】 第一、及び第二油圧ポンプのポンプ回路
    に、それぞれ逆止弁と絞り弁とを設け、該逆止弁及び絞
    り弁の下流側に、第一油圧ポンプのポンプ回路と第二油
    圧ポンプのポンプ回路とを互いに接続して形成されるパ
    ラレル回路を設けたことを特徴とする請求項7に記載の
    掘削旋回作業機の油圧回路。
  9. 【請求項9】 走行用切換弁が中立状態にあるときに走
    行用油圧アクチュエータ以外の油圧アクチュエータへ圧
    油を供給可能とする油圧ポンプ通路を、該走行用切換弁
    に設け、該油圧ポンプ通路を、走行用切換弁以外の各切
    換弁と直列接続したことを特徴とする請求項7に記載の
    掘削旋回作業機の油圧回路。
  10. 【請求項10】 第一、及び第二油圧ポンプにて、ブー
    ム用、アーム用、バケット用、本体部旋回用、及び左右
    走行用の各油圧アクチュエータに圧油供給する掘削旋回
    作業機の油圧回路において、第一、及び第二油圧ポンプ
    のポンプ回路に圧力補償機構を設け、アーム用油圧アク
    チュエータ等の高速駆動を必要とする油圧アクチュエー
    タ用の切換弁に、第一、及び第二油圧ポンプの各ポンプ
    回路に設けた圧力補償機構へそれぞれ導かれる第一及び
    第二圧力検出回路を設けるとともに、第一油圧ポンプと
    第二油圧ポンプとの両方からの圧油を供給可能としたこ
    とを特徴とする掘削旋回作業機の油圧回路。
  11. 【請求項11】 第一、及び第二油圧ポンプにて、ブー
    ム用、アーム用、バケット用、本体部旋回用、及び左右
    走行用の各油圧アクチュエータに圧油供給する掘削旋回
    作業機の油圧回路において、第一、及び第二油圧ポンプ
    のポンプ回路に圧力補償機構を設け、第一油圧ポンプの
    ポンプ回路の上流側にブーム用切換弁を、下流側にバケ
    ット用切換弁を配置して、該ブーム用切換弁とバケット
    用切換弁とを直列接続し、第二油圧ポンプのポンプ回路
    の上流側に旋回用切換弁を、下流側にアーム用切換弁を
    配置し、該旋回用切換弁とアーム用切換弁とを直列接続
    したことを特徴とする掘削旋回作業機の油圧回路。
  12. 【請求項12】 第一、及び第二油圧ポンプのポンプ回
    路に、それぞれ逆止弁と絞り弁とを設け、該逆止弁及び
    絞り弁の下流側に、第一油圧ポンプのポンプ回路と第二
    油圧ポンプのポンプ回路とを互いに接続して形成される
    パラレル回路を設け、各ポンプ回路の上流側に配置され
    る油圧アクチュエータを駆動した余剰流により、パラレ
    ル回路を通じて、各ポンプ回路の下流側に配置された油
    圧アクチュエータを駆動可能に構成したことを特徴とす
    る請求項11に記載の掘削旋回作業機の油圧回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015110981A (ja) * 2013-12-06 2015-06-18 日立建機株式会社 建設機械の油圧駆動装置
WO2016166178A1 (en) * 2015-04-17 2016-10-20 Caterpillar Sarl Hydraulic circuit and working machine

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CN107532408B (zh) * 2015-04-17 2018-10-09 卡特彼勒Sarl 液压回路和作业机械

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