JP2001055982A - 密閉型コンプレッサ - Google Patents

密閉型コンプレッサ

Info

Publication number
JP2001055982A
JP2001055982A JP11230396A JP23039699A JP2001055982A JP 2001055982 A JP2001055982 A JP 2001055982A JP 11230396 A JP11230396 A JP 11230396A JP 23039699 A JP23039699 A JP 23039699A JP 2001055982 A JP2001055982 A JP 2001055982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
hermetic compressor
compression mechanism
stator
discharge port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11230396A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3749403B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Miura
浦 一 彦 三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Carrier Corp
Original Assignee
Toshiba Carrier Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Carrier Corp filed Critical Toshiba Carrier Corp
Priority to JP23039699A priority Critical patent/JP3749403B2/ja
Publication of JP2001055982A publication Critical patent/JP2001055982A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3749403B2 publication Critical patent/JP3749403B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立性に優れ、信頼性の高い、なおかつ回転
速度可変のものにおいても振動の小さい密閉型コンプレ
ッサを提供することを目的とする。 【解決手段】 密閉ケース（１）内に圧縮機構部（２）
とその駆動源であるモータ（１０）を縦形に配置した密
閉型コンプレッサにおいて、モータ（１０）のステータ
ティース（１３）の幅Ｗｔと、圧縮機構部（２）からの
圧縮ガスを吐出するための吐出ポート（５）の径Ｄｐと
の比Ｗｔ／Ｄｐが１より大であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉ケース内に圧
縮機構部とその駆動源であるモータを縦型に配置した密
閉型コンプレッサに関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の形式の密閉型コンプレッサにお
いては、従来、吐油を抑制するための吐油対策が重要な
技術課題となっている。吐油抑制技術としては、吐出パ
イプとモータロータ上面との間に円盤状の吐油抑制板を
配置したり、吐出パイプ付近をかご状の油分離装置で覆
うなどの対策が一般的であり、基本的に吐油抑制のため
の専用の装置を設けるものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来のモータ内蔵の密
閉型コンプレッサにおいては、コンプレッサの吐出ガス
経路中にモータのステータ鉄心のティース、すなわちス
テータティースが位置しているが、このステータティー
スは吐出ポート径より幅が狭く、そのため吐出ガス流に
対する阻止抵抗効果が小さく、ステータティースは吐油
防止の効果は果たしていない。ステータティースはむし
ろモータのコイルエンドによって囲まれた吐出室を形成
し、ロータ・ステータ間の隙間すなわちモータギャップ
から吐出ガスを集中して通流させる集ガス効果を助長し
て吐油削減に関しては不利ですらある、という状態にあ
った。
【０００４】本発明の目的は、特別な吐油抑制部材を設
けることなく吐油を抑制し得る密閉型コンプレッサを提
供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に係る発明は、密閉ケース内に圧縮機構部
とその駆動源であるモータを縦形に配置した密閉型コン
プレッサにおいて、モータのステータティースの幅Ｗｔ
と、圧縮機構部からの圧縮ガスを吐出するための吐出ポ
ートの径Ｄｐとの比Ｗｔ／Ｄｐが１より大であることを
特徴とする。
【０００６】請求項２に係る発明は、請求項１記載の密
閉型コンプレッサにおいて、ステータティースの幅Ｗｔ
と吐出ポートの径Ｄｐとの比Ｗｔ／Ｄｐは１．５以上で
あることを特徴とする。
【０００７】請求項３に係る発明は、請求項１または２
記載の密閉型コンプレッサにおいて、モータが圧縮機構
部の上に配置され、モータが圧縮機構と対向する領域内
で、モータのステータのコイルエンド下端面が吐出ポー
トのレベルより上に位置することを特徴とする。
【０００８】請求項４に係る発明は、請求項１ないし３
のいずれかに記載の密閉型コンプレッサにおいて、吐出
ポートの周方向位置をステータティースの周方向位置と
同一法線上に設定したことを特徴とする。
【０００９】請求項５に係る発明は、請求項４記載の密
閉型コンプレッサにおいて、吐出ポートは複数個設けら
れ、それら複数個の吐出ポートの周方向位置をそれぞれ
いずれかのステータティースの周方向位置と同一法線上
に設定したことを特徴とする。
【００１０】請求項６に係る発明は、請求項１ないし５
のいずれかに記載の密閉型コンプレッサにおいて、モー
タのステータ巻線はステータティースに絶縁部材を介し
て直接巻線される集中巻線方式の巻線であることを特徴
とする。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１は本発明による密閉型コンプ
レッサの一実施形態を示す縦断面図であり、図２は図１
のコンプレッサをモータ部からロータを省略して圧縮機
構部の方向に見た横断面図である。メインケース１およ
びその上に配置される図示していない上部ケースによっ
て密閉ケースが構成され、メインケース１内の下方にロ
ータリーコンプレッサの圧縮機構部２を配置し、上方に
駆動源であるモータ１０を配置している。図示の圧縮機
構部２は、２シリンダ式のロータリーコンプレッサの圧
縮機構部であって、圧縮機構部２から２本の吸込パイプ
３，４がメインケース１を貫通して外部に導出されてい
る。圧縮機構部２における消音室７の吐出ポート５は圧
縮機構部２の上端面の２箇所に、モータ１０に対向する
ように設けられている。圧縮機構部２を通る冷媒とし
て、ＨＣＦＣ、ＨＦＣまたはＨＣが用いられ、冷凍機油
としてエーテル油またはアルキルベンゼン油が用いられ
る。
【００１２】モータ１０はステータ１１とロータ１５か
らなっている。ステータ１１に設けられるステータ巻線
はステータ鉄心１２の歯部すなわちステータティース１
３に絶縁部材を介して直接巻線される集中巻方式の巻線
として構成されている。ステータ巻線は、ステータ鉄心
１２の端面から軸方向に突出するコイルエンド１４のみ
が示されている。圧縮機構部２およびロータ１５は同一
のクランクシャフト６上に同軸に配置されている。
【００１３】図に示すようにコンプレッサモータ１０の
ステータティース１３の幅Ｗｔと圧縮機構部２の吐出ポ
ート５の径Ｄｐとの比Ｗｔ／Ｄｐを１より大なる値とな
るように構成している。幅Ｗｔおよび径Ｄｐの上限およ
び下限には設計上の制約があり、比Ｗｔ／Ｄｐの値もこ
この要素の制約の範囲内で選択され、従って、比の値の
上限も自ずから実質的に制約される。
【００１４】吐出ポート５，５はそれぞれ周方向に見て
いずれかのステータティースと同一法線上にくるように
設定されている。これは後述のごとくステータティース
１３が吐出ポート５からの吐油に対して大きな抵抗を呈
するようにするためである。圧縮機構部２で圧縮された
ガスは、消音室７を通過した後、吐出ポート５を介して
圧縮機容器内空間６へ吐出され、さらにここから図示し
ていない冷凍サイクルへと送り出される。本発明は前述
のようにモータステータ１１のステータティース１３と
コイルエンド１４と吐出ポート５の位置関係を適性化す
ることにより吐油の削減効果を向上させようとするもの
である。
【００１５】圧縮機構部２の吐出ガスは、吐出ポート５
からモータ１０側へと直上に向けて噴出する。このガス
流が吐出ポート５より幅の広いモータ１０のステータテ
ィース１３の部分に衝突することによって大きく減速さ
れ、吐出ガスに含まれる潤滑油微粒子もティース１３お
よびコイルエンド１４の部分で減速され凝集することに
よって肥大化され、吐出ガスに乗って冷凍サイクル内へ
吐き出される事態を大幅に低減することができる。
【００１６】さらに、コイルエンド１４の下端面レベル
Ｌｃが吐出ポート５の上端面レベルＬｐよりも下にない
ため、吐出ガスを囲いロータエアギャップ部を通路とし
てガスを吹き上げる作用もきわめて弱くなる。このた
め、吐油となるロータ上面へ吹き上げられる潤滑油微粒
子が激減し、吐油の大幅減となる。
【００１７】以上の２つの作用によってコンプレッサ吐
油量を削減することができ、信頼性の高いコンプレッサ
とすることができる。
【００１８】図３に示すようにティース幅Ｗｔとポート
径Ｄｐとの比Ｗｔ／Ｄｐを変数として吐油量変化を調べ
てみると、ティース幅Ｗｔがポート径Ｄｐの１．５倍を
超えると吐油量が急減することが分かる。
【００１９】また、図４に示すように互いに対向位置に
あるコイルエンド１４の下端面レベルＬｃと吐出ポート
５の上端面レベルＬｐの差Ｌｃ−Ｌｐを変数として吐油
量変化を調べてみると、コイルエンド１４の下端面レベ
ルＬｃが吐出ポート５の上端面レベルＬｐより低いと吐
油量が急減することが分かる。
【００２０】以上述べた実施の形態によれば、次の作用
・効果を奏することができる。 １．圧縮機構部吐出ガスを、吐出ポート径より大なる幅
を持ち、また吐出ポートより上面レベルにコイルエンド
下端面を有するステータコアにガス流を当てることによ
り、吐油分離の機能を果たさせ、コンプレッサ吐油量の
削減を図り、コンプレッサの信頼性を向上させることが
できる。
【００２１】２．モータを集中巻方式にすることによ
り、スロット数およびステータティースの数を少なくし
てステータティースの幅を大きくすることが容易にでき
る。例えば、従来の分布巻方式の場合は２４スロットで
あるのに対し、集中巻方式では６スロットにすることが
できる。
【００２２】
【発明の効果】本発明によれば、モータのステータティ
ースの幅Ｗｔと、圧縮機構部からの圧縮ガスを吐出する
ための吐出ポートの径Ｄｐとの比Ｗｔ／Ｄｐを１より大
とすることにより、組立性に優れ、信頼性の高い、さら
に回転速度可変のものにおいても振動の小さい密閉型コ
ンプレッサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による密閉型コンプレッサの一実施形態
を示す縦断面図。
【図２】図１のコンプレッサをモータ部からロータを省
略して圧縮機構部の方向に見た横断面図である。
【図３】ステータティース幅Ｗｔと吐出ポート径Ｄｐの
比Ｗｔ／Ｄｐを変数として吐油量変化を示す特性線図。
【図４】コイルエンド下端面レベルＬｃと吐出ポート上
端面レベルＬｐの差Ｌｃ−Ｌｐを変数として吐油量変化
を示す特性線図。
【符号の説明】
１ メインケース ２ 圧縮機構部 ３ 吸込パイプ ４ 吸込パイプ ５ 吐出ポート ６ 圧縮容器内空間 ７ 消音室 ８ クランクシャフト １０ モータ １１ ステータ １２ ステータ鉄心 １３ ステータティース １４ コイルエンド １５ ロータ Ｗｔ ステータティース幅 Ｄｐ 吐出ポート径

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】密閉ケース内に圧縮機構部とその駆動源で
    あるモータを縦形に配置した密閉型コンプレッサにおい
    て、前記モータのステータティースの幅Ｗｔと、前記圧
    縮機構部からの圧縮ガスを吐出するための吐出ポートの
    径Ｄｐとの比Ｗｔ／Ｄｐが１より大であることを特徴と
    する密閉型コンプレッサ。
  2. 【請求項２】請求項１記載の密閉型コンプレッサにおい
    て、前記ステータティースの幅Ｗｔと前記吐出ポートの
    径Ｄｐとの比Ｗｔ／Ｄｐは１．５以上であることを特徴
    とする密閉型コンプレッサ。
  3. 【請求項３】請求項１または２記載の密閉型コンプレッ
    サにおいて、前記モータが前記圧縮機構部の上に配置さ
    れ、前記モータが前記圧縮機構と対向する領域内で、前
    記モータのステータのコイルエンド下端面が前記吐出ポ
    ートのレベルより上に位置することを特徴とする密閉型
    コンプレッサ。
  4. 【請求項４】請求項１ないし３のいずれかに記載の密閉
    型コンプレッサにおいて、前記吐出ポートの周方向位置
    を前記ステータティースの周方向位置と同一法線上に設
    定したことを特徴とする密閉型コンプレッサ。
  5. 【請求項５】請求項４記載の密閉型コンプレッサにおい
    て、前記吐出ポートは複数個設けられ、それら複数個の
    吐出ポートの周方向位置をそれぞれいずれかのステータ
    ティースの周方向位置と同一法線上に設定したことを特
    徴とする密閉型コンプレッサ。
  6. 【請求項６】請求項１ないし５のいずれかに記載の密閉
    型コンプレッサにおいて、前記モータのステータ巻線は
    前記ステータティースに絶縁部材を介して直接巻線され
    る集中巻線方式の巻線であることを特徴とする密閉型コ
    ンプレッサ。
JP23039699A 1999-08-17 1999-08-17 密閉型コンプレッサ Expired - Fee Related JP3749403B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23039699A JP3749403B2 (ja) 1999-08-17 1999-08-17 密閉型コンプレッサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23039699A JP3749403B2 (ja) 1999-08-17 1999-08-17 密閉型コンプレッサ

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005308418A Division JP2006046350A (ja) 2005-10-24 2005-10-24 密閉型コンプレッサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001055982A true JP2001055982A (ja) 2001-02-27
JP3749403B2 JP3749403B2 (ja) 2006-03-01

Family

ID=16907230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23039699A Expired - Fee Related JP3749403B2 (ja) 1999-08-17 1999-08-17 密閉型コンプレッサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3749403B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3749403B2 (ja) 2006-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0712072A (ja) ベーン圧縮機
CN101331323A (zh) 压缩机
JPH0861039A (ja) 冷却装置用モータコンプレッサーのマフラー
JP3840578B2 (ja) 圧縮機
CN105805014B (zh) 多缸旋转压缩机
JP2001055982A (ja) 密閉型コンプレッサ
KR100460726B1 (ko) 영구자석식 회전전기기계, 이를 사용하는 압축기와 이 압축기를 사용하는 공기조화기, 냉장고 및 냉동고
WO2022224727A1 (ja) スクリュー圧縮機
JP2006046350A (ja) 密閉型コンプレッサ
WO2021162039A1 (ja) 圧縮機
JP2008542597A (ja) 密閉型圧縮機
JP2002089476A (ja) 密閉型回転圧縮機
JP6635923B2 (ja) 吐出マフラー
JP3368850B2 (ja) ロータリ圧縮機
JP2009002352A (ja) 圧縮機
JPH09317671A (ja) 気体圧縮機
WO2021025033A1 (ja) スクロール圧縮機
JPH1122446A (ja) 気液分離器用消音装置
JPH09195936A (ja) 密閉型電動圧縮機
KR102324772B1 (ko) 압축기
JP3116605B2 (ja) 密閉型電動圧縮機
JP5195497B2 (ja) 回転式流体機械
JP2003097470A (ja) 回転式圧縮機
JP2023544921A (ja) 回転子アセンブリ及び圧縮機
JPH04325795A (ja) ロータリ圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050823

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051024

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051125

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081209

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091209

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101209

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111209

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121209

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees