JP2001055873A - サッシ窓 - Google Patents

サッシ窓

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JP2001055873A JP2000227498A JP2000227498A JP2001055873A JP 2001055873 A JP2001055873 A JP 2001055873A JP 2000227498 A JP2000227498 A JP 2000227498A JP 2000227498 A JP2000227498 A JP 2000227498A JP 2001055873 A JP2001055873 A JP 2001055873A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性能を多段階に設定でき、既設のサッシ
窓の断熱性能も容易に変更することができるサッシ窓を
提供すること。 【解決手段】 一般窓枠2及び断熱窓枠1から選択され
た一方の窓枠に、一般単板障子5、一般複層障子6及び
断熱複層障子7から選択された一つの障子を組み込んで
サッシ窓を構成する。2種類の窓枠(一般窓枠2、断熱
窓枠1)と、3種類の障子(一般単板障子5、一般複層
障子6、断熱複層障子7)とを適宜組み合わせることで
計6種類のサッシ窓を構成できる。これらの各サッシ窓
は、いずれも断熱性能が少しずつ異なるため、建物の立
地地域、環境、窓の設置位置等に合わせた最適なサッシ
窓を設定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物に設けられる
引違い窓、片引き窓、開き窓、辷り出し窓、上げ下げ
窓、内開き窓、外開き窓等の各種サッシ窓に関する。
【0002】
【背景技術】従来、建物の窓を構成するサッシ窓として
は、断熱窓枠および断熱障子で構成された断熱サッシ
と、アルミ形材からなる窓枠および単層ガラスや複層ガ
ラスが組み込まれた障子で構成された一般サッシとが、
その建物が建てられる地域や環境等によって選択されて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな断熱サッシおよび一般サッシだけでは、その建物が
建てられる地域や環境等によっては最適なサッシとはな
らないという問題があった。すなわち、近年の建物にお
いては、快適な生活空間を形成し、かつ冷暖房に使用す
るエネルギーを減少させて省エネルギー化をはかるため
に、外壁や建具等における断熱性能が重視されている。
【0004】このような断熱性能が強化された建物で
は、建物の開口に配置されるサッシ窓においても断熱性
能が重視されるようになり、前記一般サッシでは要求さ
れる断熱性能を達成できないことがあった。一方、この
一般サッシを断熱サッシとすれば、断熱性能は向上でき
るが、断熱サッシはもともと寒冷地向けであるため、従
来一般サッシを用いていた地方においては、断熱性能が
過剰になることもあった。ここで、断熱サッシは、一般
サッシに比べて製造や構造が複雑でコストも高いため、
従来の断熱サッシの断熱性能までは必要ない場合には、
必要とされる断熱性能に対してコストが高いという問題
があった。
【0005】また、既設の一般サッシの断熱性能を後か
ら向上させたいという要望が顧客から出ることもあった
が、従来では、断熱性能を上げるには、一般サッシの窓
枠および障子を取り除いて、断熱サッシの窓枠を建物躯
体に取り付けて断熱サッシを設置しなければならず、大
がかりな工事が必要となって費用も高いという問題があ
った。
【0006】本発明の第1の目的は、断熱性能を多段階
に設定できて性能に見合ったコストにすることができる
とともに、既設のサッシ窓の断熱性能も容易に変更する
ことができるサッシ窓を提供することにある。
【0007】また、一つの建物においても、南面と北面
とのサッシ窓では日当たりなどの影響で環境が異なるた
め、例えば、一般サッシと断熱サッシとを建物の南面お
よび北面にそれぞれ設置し、各窓面において要求される
断熱性能を有するサッシをそれぞれ設置することも考え
られる。しかしながら、断熱サッシ窓は、通常一般サッ
シ窓に比べて室内外方向の見込み寸法が大きく、一つの
建物に断熱サッシ窓および一般サッシ窓を取り付けた場
合、窓の取付構造、内部造作材や外壁材との取り合い、
外観意匠等が異なってしまうという問題があった。
【0008】本発明の第2の目的は、一般サッシ窓や断
熱サッシ窓を設置する際に、建物への取付構造、例えば
造作材や外壁材に対する取付構造や、外観意匠等を統一
できるサッシ窓を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来のサッシ
窓では、窓枠および障子が断熱用の枠、框で構成された
断熱サッシと、窓枠および障子が一般用の枠、框で構成
された一般サッシとの2種類のみから選択されているた
め、様々な状況に対応できないという点に着目し、断熱
サッシ用の窓枠と一般サッシ用の障子との組み合わせ
や、一般サッシ用の窓枠と断熱サッシ用の障子との組み
合わせも可能とすることで、断熱性能を多段階に変化で
きるようし、コストに応じて必要十分な断熱性能を得ら
れるようにしたものである。
【0010】すなわち、本発明のサッシ窓は、上枠、下
枠および左右の縦枠を四周枠組みした窓枠と、上框、下
框および左右の竪框を四周框組みして面材を組み込んだ
障子とを備えて構成されるサッシ窓であって、前記窓枠
は、一般窓枠からなり、前記障子は、一般障子及び断熱
障子からなり、前記一般窓枠に、前記一般障子及び断熱
障子のうちの選択された一方の障子が組み込まれて構成
されていることを特徴とするものである。
【0011】このようなサッシ窓においては、一般窓枠
と、断熱障子とを組み合わせてサッシ窓を構成すれば、
障子に断熱部材が設けられているため、一般サッシに比
べて断熱性能を高めることができる。この際、断熱サッ
シは、一般サッシに比べて断熱部材が介在されている点
や加工が必要な点でコストが高くなるが、本発明では、
障子のみを断熱框としているので、窓枠も断熱枠で構成
した従来の断熱サッシに比べてコストを低減でき、かつ
一般サッシ窓に比べてもコスト増加を押さえることがで
き、断熱性能の向上に見合ったコストで提供できる。
【0012】また、一般窓枠と一般障子とを組み合わせ
てサッシ窓を構成すれば、一般的なサッシが構成され
る。従って、本発明によれば、一般的なサッシ窓と、一
般的なサッシ窓よりは断熱性能が高く、従来の断熱サッ
シ窓よりは安価なサッシ窓との2種類のサッシ窓が構成
できるため、建物の立地地域、環境、建物における窓の
設置位置等に合わせた最適なサッシ窓を設定できる。さ
らに、断熱障子を用いれば、ガラス表面の温度低下がガ
ラスを保持する障子の室内面に伝わることを防止でき、
障子の室内面の結露発生も押さえることができる
【0013】また、本発明のサッシ窓は、前記窓枠とし
て、断熱窓枠を用い、前記障子として、一般障子及び断
熱障子を用い、前記断熱窓枠に、前記一般障子及び断熱
障子のうちの選択された一方の障子を組み込んで構成し
たものでもよい。
【0014】このような本発明においては、断熱窓枠
と、一般障子とを組み合わせてサッシ窓を構成すれば、
窓枠に断熱部材が設けられているため、一般サッシに比
べて断熱性能を高めることができ、かつ窓枠のみに断熱
部材を用いているので断熱サッシに比べて安価に提供で
きる。一方、断熱窓枠と、断熱障子とを組み合わせてサ
ッシ窓を構成すれば、窓枠および障子の両方に断熱部材
が設けられているため、断熱サッシと同様の断熱性能が
得られる。
【0015】そして、これらの各サッシ窓は、断熱性能
が少しずつ異なるため、建物の立地地域、環境、窓の設
置位置等に合わせた最適なサッシ窓を設定できる。ま
た、断熱部材を有する窓枠を用いているので、屋外の温
度が低い場合でも窓枠の室内側の温度低下を押さえるこ
とができ、窓枠表面の結露発生も押さえることができ
る。さらに、障子を断熱障子とした場合には、ガラス表
面の温度低下がガラスを保持する障子の室内面に伝わる
ことを防止でき、障子の室内面の結露発生も押さえるこ
とができる
【0016】また、本発明のサッシ窓は、前記窓枠とし
て、一般窓枠及び断熱窓枠を用い、前記障子として、一
般障子及び断熱障子を用い、前記一般窓枠及び断熱窓枠
のうちの選択された一方の窓枠に、前記一般障子及び断
熱障子のうちの選択された一方の障子を組み込んで構成
したものでもよい。
【0017】このような本発明においては、一般窓枠お
よび一般障子からなる一般的なサッシ窓と、断熱窓枠お
よび断熱障子からなる断熱サッシ窓とのほかに、一般窓
枠および断熱障子からなる障子のみが断熱性とされたサ
ッシ窓と、断熱窓枠および一般障子からなる窓枠のみが
断熱性とされたサッシ窓との複数種類のサッシ窓を構成
することができる。そして、これらの各サッシ窓は、い
ずれも断熱性能が少しずつ異なるため、建物の立地地
域、環境、窓の設置位置等に合わせた最適なサッシ窓を
設定できる。
【0018】また、本発明のサッシ窓は、前記窓枠とし
て、一般窓枠を用い、前記障子としては、一般単板障
子、一般複層障子、及び、断熱複層障子を用い、前記一
般窓枠に、前記一般単板障子、一般複層障子、及び、断
熱複層障子の各障子のうちの選択された一つの障子を組
み込んで構成してもよい。
【0019】このような本発明においては、一般単板障
子、一般複層障子、断熱複層障子の3種類の障子と、一
般窓枠とが用意されているので、これらを組み合わせる
ことで計3種類のサッシ窓を構成することができる。そ
して、これらの各サッシ窓は、いずれも断熱性能が少し
ずつ異なるため、建物の立地地域、環境、窓の設置位置
等に合わせた最適なサッシ窓を設定できる。
【0020】また、本発明のサッシ枠は、前記窓枠とし
て、断熱窓枠を用い、前記障子としては、一般単板障
子、一般複層障子、及び、断熱複層障子を用い、前記断
熱窓枠に、前記一般単板障子、一般複層障子、及び、断
熱複層障子の各障子のうちの選択された一つの障子を組
み込んで構成してもよい。
【0021】このような本発明においては、一般単板障
子、一般複層障子、断熱複層障子の3種類の障子と、断
熱窓枠とが用意されているので、これらを組み合わせる
ことで計3種類のサッシ窓を構成することができる。そ
して、これらの各サッシ窓は、いずれも断熱性能が少し
ずつ異なるため、建物の立地地域、環境、窓の設置位置
等に合わせた最適なサッシ窓を設定できる。
【0022】また、本発明のサッシ枠は、前記窓枠とし
て、一般窓枠及び断熱窓枠を用い、前記障子としては、
一般単板障子、一般複層障子、及び、断熱複層障子を用
い、前記一般窓枠及び断熱窓枠のうちの選択された一方
の窓枠に、前記一般単板障子、一般複層障子、及び、断
熱複層障子の各障子のうちの選択された一つの障子を組
み込んで構成してもよい。
【0023】このような本発明においては、2種類の窓
枠(一般窓枠、断熱窓枠)と、3種類の障子(一般単板
障子、一般複層障子、断熱複層障子)とが用意されてい
るので、これらを組み合わせることで計6種類のサッシ
窓を構成することができる。そして、これらの各サッシ
窓は、いずれも断熱性能が少しずつ異なるため、建物の
立地地域、環境、窓の設置位置等に合わせた最適なサッ
シ窓を設定できる。
【0024】ここで、前記障子の面材は、単板ガラスお
よび複層ガラスの一方で構成されていることが好まし
い。複層ガラスを用いれば、単板ガラスを用いた場合よ
りも断熱性能を向上することができ、これらのガラスを
適宜使い分けることで断熱性能をより一層細かく設定す
ることができる。
【0025】また、前記一般障子(一般単板障子、一般
複層障子)や断熱障子は、要求される断熱性能に応じて
選択されていることが好ましい。さらに、前記一般窓枠
や断熱窓枠は、要求される断熱性能に応じて選択されて
いることが好ましい。
【0026】さらに、本発明のサッシ窓を引違い窓用に
用いる場合には、前記障子を室外側の外障子および室内
側の内障子で構成し、外障子の戸車と内障子の戸車との
間の寸法を各障子で同一とし、さらに前記窓枠に設けら
れた障子ガイド用の2条のレール芯間の寸法とも同一と
すればよい。この際、窓枠が複数用意されている際に
は、各窓枠の2条のレール芯間の寸法も各窓枠間で同一
とされていることが好ましい。
【0027】このようなサッシ窓は、窓枠のレール芯間
および各障子の戸車間の寸法が同一なため、窓枠に対し
て各障子を自由に組み合わせて引違い窓を構成すること
ができる。
【0028】また、前記各窓枠は、室内外方向の見込み
寸法が同一とされていることが好ましい。見込み寸法が
同一であれば、一般窓枠、断熱窓枠のいずれの窓枠を建
物躯体に取り付ける場合でも、その取付構造、内外壁と
の取り合いなどが同じになって施工性も向上し、外観意
匠も向上できるため、前記第2の目的を達成することが
できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。本実施形態は、引違い窓に本発
明を適用したものであり、図1に示すように、窓枠とし
て(A)非鉄金属製の一般窓枠2と、(B)断熱部材を
有する断熱窓枠1との2種類が用意され、障子として
(a1)非鉄金属製の窓枠に単板ガラスを組み込んだ一般
単板障子(一般障子)5と、(a2)非鉄金属製の窓枠に
複層ガラスを組み込んだ一般複層障子(一般障子)6
と、(b)断熱部材を有する断熱複層障子(断熱障子)
7との3種類が用意されている。そして、建物にサッシ
窓として設置する場合には、その建物の立地条件等から
窓枠1,2の一方と、障子5,6,7の内の1つとを組
み合わせて引違いのサッシ窓を構成している。
【0030】図2および図3は、(B)断熱窓枠1と
(a2)一般複層障子6とを組み合わせたサッシ窓10の
縦断面図および横断面図である。断熱窓枠1は、上枠1
1、下枠12と左右両端の縦枠13とを四角枠状に接合
して形成されている。
【0031】各枠11,12,13は、それぞれ非鉄金
属であるアルミ製の室外部材11A,12A,13A
と、アルミ製の室内部材11B,12B,13Bと、こ
れらの室外部材11A,12A,13Aおよび室内部材
11B,12B,13Bをそれぞれ連結するウレタン樹
脂製の断熱部材11C,12C,13Cとで構成されて
いる。
【0032】なお、これらの各枠11,12,13は、
樹脂注入方式で製造されている。すなわち、前記室外部
材11A,12A,13Aおよび室内部材11B,12
B,13Bは、それぞれアルミの押出成形によって一体
成形されており、この一体成形された各枠11,12,
13の凹状のウレタン注入ポケット14にウレタン樹脂
を注入して硬化させた後に、前記室外部材11A,12
A,13Aおよび室内部材11B,12B,13Bの連
結部をカッター等で切断して分離することで枠11,1
2,13を製造している。そして、各断熱部材11C,
12C,13Cは、各枠11,12,13を枠組みする
ことで互いに当接され、窓枠1に四周連続する断熱ライ
ンを形成している。
【0033】この際、ウレタン注入ポケット14の内面
は、プライマー処理、ショット処理、コロナ放電処理等
が施されてアルミ製の室外部材11A,12A,13A
および室内部材11B,12B,13Bとウレタン樹脂
製の断熱部材11C,12C,13Cとの接着力(食い
付き)が向上されており、かつ各室外部材11A,12
A,13Aおよび室内部材11B,12B,13Bには
断熱部材11C,12C,13C内にくい込む突起15
が形成されて断熱材11C,12C,13Cの両側を嵌
合保持するように構成されている。これにより、断熱部
材11C,12C,13Cの各室外部材11A,12
A,13Aおよび室内部材11B,12B,13Bに対
する連結力が強まり、断熱部材11C,12C,13C
を各枠11,12,13で1本としても十分な連結強度
が得られる。
【0034】上枠11の下面には、外、内の各上レール
16,17が垂設され、下枠12の上面には外、内の各
下レール18,19が立設されている。また、上下枠1
1,12の室外側には網戸レール20がそれぞれ設けら
れている。なお、これらの各レール16〜20は、各枠
11,12の室外部材11A,12Aに設けられてい
る。
【0035】一方、断熱窓枠1内に配置される(a2)一
般複層障子6は、室外側に配置されて外側のレール1
6,18でガイドされる外障子6Aと、室内側に配置さ
れて内側のレール17,19でガイドされる内障子6B
とを備えている。このため、前記断熱部材11C,12
C,13Cによる断熱ラインは、内障子6Bの室内側に
沿って形成されている。
【0036】これらの各障子6A,6Bは、それぞれア
ルミ製の上框21,22と、下框23,24と、左右の
竪框25,26と、外召合せ框27および内召合せ框2
8とをそれぞれ四角枠状に組んで構成されている。これ
らの各框21〜28の内周面には、面材である複層ガラ
ス29がガスケット30を介して嵌合されている。
【0037】そして、各上框21,22には、前記上レ
ール16,17を挟み込む摺動片31が嵌入され、各下
框23,24には、前記下レール18,19上を転動す
る戸車32が回転自在に支持されている。また、これら
の障子6A,6Bの室外側には、網戸レール20でガイ
ドされた網戸33がレール20に沿って移動可能に配置
されている。
【0038】さらに、各框21〜24には、各レール1
6〜19の室外面に接するシール材59が設けられてい
る。また、竪框25,26にも縦枠13に接するシール
材59が設けられている。
【0039】次に、(A)一般窓枠2と(b)断熱複層
障子7とを組み合わせたサッシ窓40について、図4の
縦断面図および図5の横断面図を参照して説明する。な
お、以下の説明において前記サッシ窓10の各構成要素
と同一あるいは相当構成要素には同一符号を付し、説明
を省略あるいは簡略する。
【0040】一般窓枠2は、上枠41、下枠42および
左右両端の縦枠43のアルミ製の各枠を四角枠状に接合
して形成されている。上枠41の下面には、外、内の各
上レール16,17が垂設され、下枠42の上面には
外、内の各下レール18,19が立設されている。ま
た、上下枠41、42の室外側には網戸レール20がそ
れぞれ設けられている。
【0041】この一般窓枠2は、前記断熱窓枠1と、見
込み寸法(室内外方向の寸法であり、具体的には図1の
寸法L1。このL1は通常65〜75mm程度)や、各レ
ール16〜20の位置、レール芯間の寸法(図1の寸法
L2)が同一となるように形成されている。
【0042】また、一般窓枠2内に配置される(b)断
熱複層障子7は、室外側に配置されて外側のレール1
6,18でガイドされる外障子7Aと、室内側に配置さ
れて内側のレール17,19でガイドされる内障子7B
とを備えている。
【0043】これらの各障子7A,7Bは、上框51,
52と、下框53,54と、左右の竪框55,56と、
外召合せ框57および内召合せ框58とをそれぞれ四角
枠状に組んで構成されている。そして、各框51〜58
の内周面には、面材である複層ガラス29がガスケット
30を介して嵌合されている。
【0044】各框51〜56は、それぞれアルミ製の室
外部材51A〜56Aと、アルミ製の室内部材51B〜
56Bと、これらの室外部材51A〜56Aおよび室内
部材51B〜56Bを連結するウレタン樹脂製の断熱部
材51C〜56Cとで構成されている。このうち、外障
子7Aの下框53は、高さ寸法が大きいため、2本の断
熱部材53Cで室外部材53A、室内部材53Bを連結
している。
【0045】また、外障子7Aの外召合せ框57は、図
5に示すように、複層ガラス29が保持される2つのガ
ラス保持辺57A,57Bのうち、室内側に配置される
保持辺57Bを保持辺57A側から断熱するように、断
熱部材57Cが配置されている。一方、内障子7Bの内
召合せ框58も同様に、複層ガラス29が保持される2
つのガラス保持辺58A,58Bのうち、室外側に配置
される保持辺58Aを保持辺58B側から断熱するよう
に、2つの断熱部材58Cが配置されている。
【0046】上框51,52および下框53,54の各
断熱部材51C〜54Cには、上框51,52および下
框53,54を竪框55,56に接合する際に、ビスを
ねじ込むためのビスホールを構成するビスホール部材6
0が嵌入されている。
【0047】これらのビスホール部材60は、室外部材
51A〜54Aおよび室内部材51B〜54Bに連結さ
れた状態で一体成形され、このビスホール部材60部分
を含むポケット14内にウレタン樹脂を注入した後、ビ
スホール部材60と室外部材51A〜54Aおよび室内
部材51B〜54Bとをカッター等で切断することで、
各室外部材51A〜54Aおよび室内部材51B〜54
Bとは分離されて断熱部材51C〜54C内に配置され
る。
【0048】また、各上框51,52には、前記上レー
ル16,17を挟み込む摺動片31が嵌入され、各下框
53,54には、前記下レール18,19上を転動する
戸車32が回転自在に支持されている。また、これらの
障子7A,7Bの室外側には、網戸レール20でガイド
された網戸33がレール20に沿って移動可能に配置さ
れている。
【0049】この断熱部材51C〜54C内にビスホー
ル部材60を配置することで、ビスホール部分と断熱部
材部分とを見込み方向にずらして配置する場合に比べて
上框51,52および下框53,54の見込み寸法を小
さくできるため、各框51〜54の見込み寸法は前記一
般複層障子6の各框21〜24と同じ寸法とされてい
る。これにより、断熱複層障子7の外障子7A、内障子
7Bの戸車32間の寸法つまり一般窓枠2のレール芯間
の寸法L2は、一般複層障子6の各障子6A,6Bの戸
車32間の寸法と同一とされている。また、外障子7A
の網戸33側への突出寸法も外障子6Aと同一であるた
め、網戸33はまったく同じものが利用できる。
【0050】また、各障子7A,7Bの室外部材51A
〜54Aには、各レール16〜19の室外面に接するシ
ール材59が設けられており、竪框55,56の室外部
材55A,56Aにも縦枠43に接するシール材59が
設けられている。
【0051】次に、(B)断熱窓枠1と(b)断熱複層
障子7とを組み合わせたサッシ窓80について、図6の
縦断面図および図7の横断面図を参照して説明する。な
お、以下の説明において前記サッシ窓10,40の各構
成要素と同一あるいは相当構成要素には同一符号を付
し、説明を省略あるいは簡略する。
【0052】断熱窓枠1は、上枠11、下枠12、縦枠
13を枠組みしてなり、上枠11,12の室外部材11
A,12Aには上下レール16〜19および網戸レール
20が形成されている。
【0053】断熱窓枠1内に配置される断熱複層障子7
は、外障子7A、内障子7Bを備え、各障子7A,7B
は、上框51,52、下框53,54、竪框55,5
6、外召合せ框57および内召合せ框58を框組みして
構成されている。各框51〜58の内周面には、面材で
ある複層ガラス29がガスケット30を介して嵌合され
ている。そして、この外障子7A,7Bの戸車32間の
寸法も、レール18,19間の寸法L2と同じ寸法とさ
れている。
【0054】以上、本実施形態における窓枠1,2と障
子5,6,7との組み合わせのうちの3つの例を説明し
たが、他の組み合わせも同様な構成となる。例えば、
(B)断熱窓枠1と(a1)一般単板障子5とを組み合わ
せたサッシ窓70は、図8に示すように、断熱窓枠1内
に一般単板障子5用の外障子5Aおよび内障子5Bが配
置されている点のみがサッシ窓10と異なり、窓枠1や
網戸33等の構成は同一である。このため、図8にはサ
ッシ窓の下枠および下框部分のみを示す。
【0055】各障子5A,5Bは、下框73,74と、
図示しない上框、左右の竪框、外召合せ框および内召合
せ框とをそれぞれ四角枠状に組んで構成されている。そ
して、各框73,74の内周面には、面材である単板ガ
ラス75がガスケット76を介して嵌合されている。こ
こで、障子5A,5Bの下框73,74や図示しない上
框、竪框等は、単板ガラス75を保持する分、室内外方
向の見込み寸法が障子6A,6Bの各框21〜26に比
べて小さくなっている。但し、障子5A,5Bの戸車3
2間の寸法は、レール18,19間の寸法L2つまり障
子6A,6Bの戸車32間の寸法と同じとされている。
【0056】また、(A)一般窓枠2と(a1)一般単板
障子5とを組み合わせたサッシ窓や、(A)一般窓枠2
と(a2)一般複層障子6とを組み合わせたサッシ窓も同
様な構成のため、説明を省略する。
【0057】このような本実施形態においては、サッシ
窓を設置する建物を建てる地域や環境、建物におけるサ
ッシ窓の設置箇所等を考慮して、適切な窓枠1,2およ
び障子5〜7を組み合わせて各種サッシ窓10,40,
70,80を構成する。例えば、温暖な地方で断熱性能
がそれほど求められない場合や、建物の南面にサッシ窓
を設置する場合には、一般窓枠2と一般単板障子5とを
組み合わせてサッシ窓を構成すればよい。そして、サッ
シ窓を建物の北面に設置するなどで障子の断熱性能を向
上させる必要がある場合には、一般窓枠2に一般複層障
子6を組み合わせればよく、より断熱性能を高めるため
には、一般窓枠2に断熱複層障子7を組み合わせたサッ
シ窓40を設置すればよい。
【0058】一方、窓枠の断熱性能を向上させる場合に
は、一般窓枠2の代わりに断熱窓枠1を用い、この断熱
窓枠1に各障子5,6,7を組み合わせたサッシ窓1
0,70,80を設置すればよい。このうち、断熱窓枠
1と断熱複層障子7とを組み合わせたサッシ窓80が最
も断熱性能が高くなる。
【0059】また、障子5〜7は、もともと窓枠1,2
に対して着脱可能であるから、窓枠1あるいは2が既に
設置されているサッシ窓において、障子5〜7を適宜交
換して断熱性能を変化させてもよい。
【0060】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果がある。すなわち、2種類の窓枠1,2と3種類
の障子5〜7とを用意し、これらの各窓枠1,2と障子
5〜7とを自由に組み合わせて各種サッシ窓10,4
0,70,80を構成できるので、各建物において必要
な断熱性能を有するサッシ窓を容易に構成することがで
きる。このため、特に、断熱窓枠1と一般障子5,6と
を組み合わせたサッシ窓10,70のように、窓枠1の
みを断熱タイプにして特に窓枠1の表面の結露防止に効
果があるタイプや、一般窓枠2と断熱複層障子7とを組
み合わせたサッシ窓40のように、障子7のみを断熱タ
イプにして特に面積の大きなガラス29を保持する障子
7の断熱性能を向上させたタイプ等を適宜選択すること
ができる。
【0061】従って、各窓枠1、2と障子5〜7とを組
み合わせることで6段階の異なる断熱性能をそれぞれ有
するサッシ窓10,40,70,80を構成することが
でき、従来に比べて各建物や建物における窓の設置位置
に合わせた断熱性能の窓を設定することができる。この
結果、一般の窓枠2や障子5,6に比べてコストが高い
断熱窓枠1や断熱複層障子7を最小限必要な分だけ用い
ることができ、断熱性能に見合った安価なサッシ窓を提
供することができる。このため、従来の断熱サッシ窓で
はコスト的に見合わなかったために一般的なサッシ窓を
用いていた地方においても、それほどコストを増加させ
ることなく断熱性能を向上させたサッシ窓を用いること
ができる。従って、建物における冷暖房効果を向上でき
て省エネルギー化も図ることができるとともに、結露の
発生も押さえることができる。
【0062】また、各障子5〜7は、どちらの窓枠1,
2に対しても取り付けることができるため、例えば一般
単板障子5が取り付けられていた建物であっても、後か
ら障子5を他の障子6,7に交換して断熱性能を変えた
サッシ窓を構成することができる。特に、障子5〜7は
もともと窓枠1、2から取り外しできるようにされてい
るため、簡単に交換することができ、既設のサッシ窓の
断熱性能も簡単にかつ安価に変更することができる。
【0063】さらに、各障子5〜7の見込み寸法はほぼ
同じであり、特に断熱複層障子7においてはビスホール
部材60を断熱材51C〜54C内に配置することで、
一般複層障子6と同じ見込み寸法にすることができるた
め、網戸33等の付属品も共通したものを利用でき、そ
の分コストも低減することができる。
【0064】また、窓枠1,2の見込み寸法を寸法L1
で共通化しており、かつ各障子5〜7の見込み寸法もほ
ぼ同じとしているので、サッシ窓を取り付ける躯体側の
構成(納まり)、例えばサッシ窓内部の造作材に対する
取付構造や、外壁材に対する取付構造等をどの窓枠1,
2と障子5,6,7との組み合わせでも共通にすること
ができる。このため、どの組み合わせのサッシ窓におい
ても、設計や施工が簡単になって作業性を向上でき、コ
ストも低減することができる。
【0065】その上、一つの建物において南面および北
面等で取り付けるサッシ窓の種類を、要求される断熱性
能などに応じて異ならせた場合でも、取付構造や意匠を
共通化することができ、施工性がよく、外観や内観も統
一された建物を構成することができる。従って、一つの
建物においても、環境の異なる南面、北面等の各部分に
最適なサッシ窓を適宜選択して設置することができる。
【0066】さらに、断熱窓枠1においては、四周連続
する断熱部材11C〜13Cをレール16〜19よりも
室内側の位置つまり内障子6B,7Bの室内側に沿って
設けているので、各レール16〜19は室外部材11
A,12Aに設けられ、各レール16〜19が外気に触
れて冷やされても、その温度が室内部材11B,12B
に伝達されることを防止でき、断熱性能を向上させるこ
とができる。このため、断熱窓枠1においては、結露の
発生を一般窓枠2に比べて抑えることができ、より快適
な住空間を形成することができる。
【0067】その上、断熱部材が内外の各レール間に配
置されている場合には、断熱部材や室内部材の一部が室
外側に露出するため、樹脂製のカバー材等を設けなけれ
ばならず、部品点数が増えてコストが増加するととも
に、前記カバー材はレールに密着されるため、レールの
厚さ寸法がカバー材が加わる分だけ増えてしまい、この
レール厚に合わせて障子を形成しなければならない。こ
のため、断熱窓枠用の障子と、一般窓枠用の障子とで構
造が異なり、相互に乗り換えて各種組み合わせのサッシ
窓を構成することができない。これに対し、本実施形態
では、断熱部材11C〜13Cをレール16〜19より
も室内側の位置に配置しているので、カバー材が不要で
あり、その分コストも低減することができるとともに、
断熱窓枠および一般窓枠においてレールの厚さが同じで
あり、このため各窓枠と各障子とを適宜組み合わせて様
々なサッシ窓を構成することができる。
【0068】さらに、各障子6,7には、各レール16
〜19の室外面や縦枠13,43に接するシール材59
を設けたので、各障子6,7とレール16〜19との間
等から室内側に外気が流入することを防止でき、断熱性
能をより向上することができる。特に、断熱複層障子7
においては、シール材59で外気の流入を防止すること
で、障子7の室内部材51B〜56Bが外気で冷やされ
ることを防止でき、障子7における断熱性能をより向上
することができる。
【0069】なお、本発明は、前述の実施形態に限定さ
れない。例えば、断熱窓枠1としては、前記実施形態の
ものに限らず、図9に示すように、アルミ等の非鉄金属
製の室外部材91と室内部材92とを別々に成形し、合
成樹脂製の板状の断熱部材93を各部材91,92間に
2枚配置してかしめて連結した(B2)断熱窓枠90を用
いてもよい。
【0070】また、図10に示すように、アルミ等の非
鉄金属製の室外部材96と断熱性部材である木製の室内
部材97とを接合して構成された(C1)断熱窓枠95を
用いてもよい。さらに、図11に示すように、アルミ等
の非鉄金属製の室外部材101と断熱性部材であるポリ
塩化ビニル樹脂等の合成樹脂製の室内部材102とを接
合して構成された(C2)断熱窓枠100を用いてもよ
い。
【0071】要するに、本発明においては、断熱窓枠
は、一部に断熱部材(ウレタン等の合成樹脂や木材等で
構成された部材)を有し、室外部材の温度が室内側まで
伝わらないように構成されていればよい。また、断熱窓
枠を引違い窓用に用いる場合には、室内外のレール16
〜19の芯間の寸法がL2で共通化されていればよい。
これにより、どの窓枠1,2,90,95,100にお
いても障子5〜7を取り付けることができる。さらに、
窓枠1,2,90,95,100の見込み寸法を寸法L
1で共通化しておけば、窓枠1,2,90,95,10
0を躯体に取り付ける際に取付構造を共通化できて施工
作業性を向上することができる。
【0072】また、断熱複層障子7としても前記実施形
態のものに限らず、図12に示すように、非鉄金属製の
室外部材111と室内部材112とを別々に成形し、合
成樹脂製の板状の2枚の断熱材113を各部材111,
112間に配置してかしめて連結した(b2)断熱複層障
子110を用いてもよい。
【0073】また、図13に示すように、非鉄金属製の
室外部材116と断熱性部材である木製の室内部材11
7とを接合して構成された(c1)断熱複層障子115を
用いてもよい。さらに、図14に示すように、非鉄金属
製の室外部材121と断熱性部材であるポリ塩化ビニル
樹脂等の合成樹脂製の室内部材122とを接合して構成
された(c2)断熱複層障子120を用いてもよい。
【0074】要するに、断熱複層障子としては、一部に
断熱部材(ウレタン等の合成樹脂や木等で構成された部
材)を有し、室外部材の温度が室内側まで伝わらないよ
うに構成されていればよい。また、断熱複層障子を引違
い窓用に用いる場合には、室内外の障子の戸車間の寸法
が窓枠のレール芯間の寸法L2と同じとされていればよ
い。これにより、どの障子5,6,7,110,11
5,120も窓枠に取り付けることができる。さらに、
障子の見込み寸法をほぼ共通化しておけば、一部の障子
が網戸33に干渉することもなく、網戸33などの他の
部材を共通化することができて施工作業性を向上するこ
とができ、安価に提供することができる。
【0075】さらに、前記実施形態では、引違い窓とし
て用いられるサッシ窓について説明したが、本発明は、
引違い窓以外の片引き窓、開き窓、辷り出し窓、縦辷り
出し窓、上げ下げ窓、内開き窓、外開き窓等の窓枠と障
子とを有する各種サッシ窓に適用することができる。
【0076】例えば、図15に示すように、縦辷り出し
窓を構成するために、窓枠として(A1)非鉄金属製の一
般窓枠132と、(B1)躯体への取付片131Dの室内
側に断熱部材131Cを有する断熱窓枠131との2種
類を用意し、障子として(a3)非鉄金属製の窓枠に単板
ガラスを組み込んだ一般単板障子135と、(a4)非鉄
金属製の窓枠に複層ガラスを組み込んだ一般複層障子1
36、(b3)断熱部材137Cを有する断熱複層障子1
37との3種類を用意し、これらの窓枠131,132
の一方と、障子135,136,137の内の1つとを
組み合わせて縦辷り出し窓を構成すればよい。
【0077】ここで、一般窓枠132に対しては、一般
障子135,136の一方が組み合わされ、断熱窓枠1
31に対しては、各障子135,136,137のうち
の1つが適宜組み合わされるようになっている。なお、
(A1)一般窓枠132と、(b3)断熱複層障子137と
の組み合わせは、必要に応じて設定すればよく、必ずし
も設定する必要はない。すなわち、一般窓枠132と断
熱複層障子137とを組み合わせた場合は、障子のみを
断熱することになるが、この場合は窓枠のみを断熱する
場合に比べて断熱や防露性の点で効果が小さくあまり実
用的ではないためである。
【0078】このような縦辷り出し窓においても、(A
1)一般窓枠132+(a3)一般単板障子135、(A
1)一般窓枠132+(a4)一般複層障子136、(B
1)断熱窓枠131+(a3)一般単板障子135、(B
1)断熱窓枠131+(a4)一般複層障子136、(B
1)断熱窓枠131+(b3)断熱複層障子137の5種
類(一般窓枠132+断熱複層障子137の組み合わせ
を設定すれば6種類)の組み合わせの縦辷り出し窓を構
成することができる。そして、これらの5(6)種類の
縦辷り出し窓は、断熱性能が少しずつ異なるため、建物
の立地地域、環境、窓の設置位置等に合わせた最適なサ
ッシ窓を設定できる。
【0079】なお、縦辷り出し窓以外の、片引き窓、開
き窓、横辷り出し窓、上げ下げ窓、内開き窓、外開き窓
等においても同様に設定できる。ここで、これらの各窓
において断熱窓枠を構成する際には、半外付け形式とす
るとともに、躯体への取付片よりも室内側に断熱部材を
設ければよい。このように躯体取付片よりも室内側に断
熱部材を設ければ、窓枠の室外面からの熱伝導を断熱部
材で確実に遮断できて、窓枠の室内面の温度低下を抑え
ることができ、防露性能を向上することができる。一
方、前記実施形態のように、引違い窓等の内外の障子が
設けられている場合には、半外付けや外付け窓にかかわ
らず、窓枠の断熱部材は内障子の室内側に沿って設けれ
ばよい。
【0080】また、各種窓枠や障子は、各種窓を構成す
る際に自由に組み合わせることができるように、窓の種
類に応じて設定される共通化すべき構成、例えば引違い
窓においては窓枠のレール芯間の寸法と各障子の戸車間
の寸法を同一にする構成であり、他の窓においては例え
ば各障子の見込み幅が同一である等の構成を合わせてお
けばよい。
【0081】また、引違い窓や縦辷り出し窓を含む各種
サッシ窓を構成する際に、一般窓枠と断熱複層障子との
組み合わせを可能にするか、しないかは、実施にあたっ
て適宜選択すればよい。
【0082】さらに、各窓枠や障子の断熱部材以外の部
分はアルミ等の非鉄金属やステンレスなどで形成されて
いればよく、具体的な材質は設置する建物周りの環境等
に応じて適宜選択すればよい。
【0083】また、本発明は、前記実施形態のように、
(A),(B)の2種類の窓枠1,2と、(a1),(a
2),(b)の3種類の障子5〜7を備えたものに限ら
ず、例えば、(A)窓枠1と、(a)非鉄金属製の障子
(前記実施形態ではa1又はa2)および(b)の2種類の
障子(5又は6),7とを用意し、これらの窓枠1と障
子5,7とを適宜組み合わせてサッシ窓を構成してもよ
いし、(B)窓枠2と、(a),(b)の2種類の障子
(5又は6),7とを適宜組み合わせてサッシ窓を構成
してもよく、さらには、(A)非鉄金属製の窓枠、
(B)断熱部材を有する窓枠、(C)断熱性の室内部材
を有する窓枠(例えばC1,C2の窓枠95,100)の3
種類の窓枠と、(a)非鉄金属製の障子、(b)断熱部
材を有する障子、(c)断熱性の室内部材を有する障子
(例えばc1,c2の障子115,120)の3種類の窓枠
とを適宜組み合わせてサッシ窓を構成してもよい。要す
るに、本発明は、少なくとも2種類以上の障子と、1種
類以上の窓枠とを用意し、これらの各障子および窓枠を
適宜組み合わせることでサッシ窓の断熱性能を異ならせ
ることができるように構成されていればよい。
【0084】
【発明の効果】このような本発明のサッシ窓によれば、
断熱性能を多段階に設定できて性能に見合ったコストに
することができるとともに、既設のサッシ窓の断熱性能
も容易に変更することができる。
【0085】また、各種窓枠においてその見込み寸法を
同一とすれば、一般サッシ窓や断熱サッシ窓を設置する
際に、建物への取付構造、例えば造作材や外壁材に対す
る取付構造や、外観意匠等を統一でき、施工作業性を向
上できかつ統一されたデザインを有する外観が優れた建
物にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるサッシ窓の組み合
わせを示す図である。
【図2】前記実施形態における断熱窓枠と一般複層障子
とを組み合わせたサッシ窓を示す縦断面図である。
【図3】前記実施形態における断熱窓枠と一般複層障子
とを組み合わせたサッシ窓を示す横断面図である。
【図4】前記実施形態における一般窓枠と断熱複層障子
とを組み合わせたサッシ窓を示す縦断面図である。
【図5】前記実施形態における一般窓枠と断熱複層障子
とを組み合わせたサッシ窓を示す横断面図である。
【図6】前記実施形態における断熱窓枠と断熱複層障子
とを組み合わせたサッシ窓を示す縦断面図である。
【図7】前記実施形態における断熱窓枠と断熱複層障子
とを組み合わせたサッシ窓を示す横断面図である。
【図8】前記実施形態における断熱窓枠と一般単板障子
とを組み合わせたサッシ窓の下部構造を示す縦断面図で
ある。
【図9】本発明における他の断熱窓枠の下枠を示す縦断
面図である。
【図10】本発明における他の断熱窓枠の下枠を示す縦
断面図である。
【図11】本発明における他の断熱窓枠の下枠を示す縦
断面図である。
【図12】本発明における他の断熱複層障子の下框を示
す縦断面図である。
【図13】本発明における他の断熱複層障子の下框を示
す縦断面図である。
【図14】本発明における他の断熱複層障子の下框を示
す縦断面図である。
【図15】本発明の変形例におけるサッシ窓の組み合わ
せを示す図である。
【符号の説明】 1,90,95,100,131…断熱窓枠、2,13
2…一般窓枠、5,135…一般単板障子、6,136
…一般複層障子、7,110,115,120,137
…断熱複層障子、10,40,70,80…サッシ窓、
11,41…上枠、12,42…下枠、13,43…縦
枠、21,22,51,52…上框、23,24,5
3,54,73,74…下框、25,26,55,56
…竪框、27,57…外召合せ框、28,58…内召合
せ框、11A,12A,13A,51A,52A,53
A,54A,55A,56A,91,96,101,1
11,116,121…室外部材、11B,12B,1
3B,51B,52B,53B,54B,55B,56
B,92,97,102,112,117,122…室
内部材、11C,12C,13C,51C,52C,5
3C,54C,55C,56C,93,113,131
C,137C…断熱材。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッ
    シ窓であって、 前記窓枠は、一般窓枠からなり、 前記障子は、一般障子、及び、断熱障子からなり、 前記一般窓枠に、前記一般障子、及び、断熱障子のうち
    の選択された一方の障子が組み込まれて構成されている
    ことを特徴とするサッシ窓。
  2. 【請求項2】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッ
    シ窓であって、 前記窓枠は、断熱窓枠からなり、 前記障子は、一般障子、及び、断熱障子からなり、 前記断熱窓枠に、前記一般障子、及び、断熱障子のうち
    の選択された一方の障子が組み込まれて構成されている
    ことを特徴とするサッシ窓。
  3. 【請求項3】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッ
    シ窓であって、 前記窓枠は、一般窓枠、及び、断熱窓枠からなり、 前記障子は、一般障子、及び、断熱障子からなり、 前記一般窓枠、及び、断熱窓枠のうちの選択された一方
    の窓枠に、前記一般障子、及び、断熱障子のうちの選択
    された一方の障子が組み込まれて構成されていることを
    特徴とするサッシ窓。
  4. 【請求項4】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッ
    シ窓であって、 前記窓枠は、一般窓枠からなり、 前記障子は、一般単板障子、一般複層障子、及び、断熱
    複層障子からなり、 前記一般窓枠に、前記一般単板障子、一般複層障子、断
    熱複層障子のうちの選択された一つの障子が組み込まれ
    て構成されていることを特徴とするサッシ窓。
  5. 【請求項5】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッ
    シ窓であって、 前記窓枠は、断熱窓枠からなり、 前記障子は、一般単板障子、一般複層障子、及び、断熱
    複層障子からなり、 前記断熱窓枠に、前記一般単板障子、一般複層障子、断
    熱複層障子のうちの選択された一つの障子が組み込まれ
    て構成されていることを特徴とするサッシ窓。
  6. 【請求項6】 上枠、下枠および左右の縦枠を四周枠組
    みした窓枠と、上框、下框および左右の竪框を四周框組
    みして面材を組み込んだ障子とを備えて構成されるサッ
    シ窓であって、 前記窓枠は、一般窓枠、及び、断熱窓枠からなり、 前記障子は、一般単板障子、一般複層障子、及び、断熱
    複層障子からなり、 前記一般窓枠、及び、断熱窓枠のうちの選択された一方
    の窓枠に、前記一般単板障子、一般複層障子、断熱複層
    障子のうちの選択された一つの障子が組み込まれて構成
    されていることを特徴とするサッシ窓。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載されたサ
    ッシ窓において、 前記障子の面材は、単板ガラスおよび複層ガラスの一方
    で構成されていることを特徴とするサッシ窓。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のサッシ
    窓において、 前記障子は、要求される断熱性能に応じて選択されてい
    ることを特徴とするサッシ窓。
  9. 【請求項9】 請求項3または請求項6に記載のサッシ
    窓において、 前記窓枠は、要求される断熱性能に応じて選択されてい
    ることを特徴とするサッシ窓。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載された
    サッシ窓において、 前記障子は、それぞれ室外側の外障子および室内側の内
    障子を備えて構成され、かつ外障子の戸車と内障子の戸
    車との間の寸法が各障子でそれぞれ同一とされるととも
    に、前記窓枠には前記外障子および内障子をガイドする
    室内外の2条のレールが設けられ、これらの2条のレー
    ル芯間の寸法が前記各障子の外障子の戸車と内障子の戸
    車との間の寸法と同一とされていることを特徴とするサ
    ッシ窓。
  11. 【請求項11】 請求項3または請求項6に記載のサッ
    シ窓において、 前記障子は、それぞれ室外側の外障子および室内側の内
    障子を備えて構成され、かつ外障子の戸車と内障子の戸
    車との間の寸法が各障子でそれぞれ同一とされるととも
    に、前記各窓枠には前記外障子および内障子をガイドす
    る室内外の2条のレールがそれぞれ設けられ、これらの
    2条のレール芯間の寸法が前記各障子の外障子の戸車と
    内障子の戸車との間の寸法と同一とされ、かつ各窓枠の
    2条のレール芯間の寸法も各窓枠間で同一とされている
    ことを特徴とするサッシ窓。
  12. 【請求項12】 請求項3または請求項6に記載のサッ
    シ窓において、 前記各窓枠は、それぞれ室内外方向の見込み寸法が同一
    とされていることを特徴とするサッシ窓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018053583A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 Ykk Ap株式会社 建具

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