JP2001055807A - 耐力壁およびスチールハウス - Google Patents

耐力壁およびスチールハウス

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JP2001055807A
JP2001055807A JP11229189A JP22918999A JP2001055807A JP 2001055807 A JP2001055807 A JP 2001055807A JP 11229189 A JP11229189 A JP 11229189A JP 22918999 A JP22918999 A JP 22918999A JP 2001055807 A JP2001055807 A JP 2001055807A
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steel
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JP11229189A
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English (en)
Inventor
Daizo Nagaki
大三 長岐
Nobuyuki Takagi
伸之 高木
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】防水性、不燃性に富み、安価で比較的容易に加
工取り付けでき、意匠性に富む無機質系の外壁仕上げ材
を耐力壁の仕上げ材として使用し、胴縁、サイディング
の施工を省いてそのまま仕上げ材として使用可能な耐力
壁を提供する。 【解決手段】スチールハウスの耐力壁パネルとして、軽
量形鋼からなる枠体に無機質系の不燃材からなる外壁仕
上げ材を一体に組み合わせて構成した耐力壁パネルを用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枠組壁工法に用い
られる耐力壁、特にスチールハウスに用いることが好適
な耐力壁、および、これを用いたスチールハウスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】枠組壁工法は、枠組を用いて建物の壁や
床を構築する建築工法である。すなわち、図4に示すよ
うな、木製の縦枠材41および横枠材42からなる枠体
40に構造耐力を確保するための構造用合板、構造用パ
ネル等の木質系材料からなる仕上げ材43を取りつけた
耐力壁44を、図5に示すように並べ立て組付けること
により、壁や床を構築する。そして、耐力壁を組付けた
後、建築物としての外観のデザイン性を高めるために、
建物の外側となる耐力壁面に仕上げ材(サイディング)
が設置される。また、商業施設の建物では、不燃性が要
求されるため、前記耐力壁には、不燃性の外壁材を設置
することも行われる。さらに商業施設等で外観のデザイ
ン性も要求される場合には、この外壁材の外面にサイデ
ィングが設置される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の耐力壁を用いた
枠組壁工法においては、前記サイディングを取り付ける
際には、胴縁等の受け材を組付け後の耐力壁に取り付
け、該受け材を介してサイディングを設置しなければな
らない。さらに、サイディング設置作業終了後には、シ
ーリング、仕上げ補修手入れという工程を必要としてい
る。このような、サイディング設置作業、シーリング作
業、仕上げ補修作業は別識の作業者による施工を必要と
し、工期の延長、コストアップの要因となっている。ま
た、前記不燃性の外壁材を設置する場合も、その設置作
業は、サイディングを設置する場合と同様に、工期の延
長、コストアップの要因となっている。
【0004】本発明は、以上説明した問題に鑑みて、前
記胴縁等の受け材の取付け作業、サイディングの設置作
業を省くことが可能であり、さらに、不燃性の外壁材を
組付け後の耐力壁に設置せずとも、十分な不燃性を満た
すことが可能な耐力壁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、軽量形鋼から
なる枠体に、無機質系の不燃材からなる仕上げ材が直接
貼りつけられてなることを特徴とする耐力壁である。こ
こで、軽量形鋼としては、厚さ1.6mm以下のC−8
9、C−150などのC形鋼のシングル材、又は、2C
−89、2C−150などのC形鋼のダブル材を用いる
ことができる。無機質系の不燃材としては、高炉スラグ
等の潜在水硬性物質と無機質粒状物とを混練押出成形し
て得られる無機板状体等が挙げられる。
【0006】このような無機質の不燃材からなる仕上げ
材は、不燃性、耐水性、耐凍結性に富み、無垢の平板、
又は面内に透孔を有する中空板で、表面にスコッタ調、
割石調、レンガ調、梨地調等のエンボス成形を施したも
のが好ましい。また、仕上げ材を枠体に直接貼りつける
にはビス止め、接着等を用いることができる。本発明で
は、枠体として軽量形鋼を用いているため、構造用合
板、構造用パネル等の木質系材料からなる仕上げ面材を
用いずに、枠体に直接仕上げ材を貼り付けるだけで、耐
力壁パネルのせん断耐力を維持することが可能となる。
また、仕上げ材が耐力壁パネルと一体化しているので、
耐力壁を組付けただけで外観のデザイン性を高めること
ができ、該耐力壁を組付け後にサイディングを設置する
必要がなくなる。また、商業施設等の不燃性が要求され
る建物の場合であっても、仕上げ材として不燃性の材料
を用いているので、不燃性の外壁材を、組付け後の耐力
壁に設置する必要もない。
【0007】また、本発明は、前記枠体に、複数の前記
仕上げ材が配列して貼りつけられてなり、前記仕上げ材
の目地部背面に鋼製平板が配設されてなることを特徴と
する耐力壁である。
【0008】ここで、仕上げ材は、横張りとして枠体に
貼りつけられてもよいし、縦張として枠体に貼りつけら
れてもよい。また、仕上げ材の目地部背面、すなわち、
隣合う仕上げ材の継目部分の背面に配設される鋼製平板
としては、厚さ1.0〜1.6mmの鋼板を用いること
ができ、このように鋼製平板を仕上げ材の目地部に配設
することにより、構造用合板、構造用パネル等の木質系
材料からなる面材を用いた従来の耐力壁と同等の許容せ
ん断耐力130kg/m以上を容易に確保することがで
き、耐震性等が向上し好適である。
【0009】さらに、本発明は、前記仕上げ材の背面に
ブレースが施されてなることをtkとする耐力壁であ
る。
【0010】ブレースとしては、枠体全面を覆うような
面ブレースでもよいし、枠体の対角線上に適当な幅のプ
レートを設置する、X字ブレースでもよい。ブレース用
の材料としては、厚さ0.8〜1.6mm程度の鋼板を
用いることができる。仕上げ材の背面にこのようなブレ
ースを施すことにより、耐力壁の許容せん断耐力をさら
に向上することが可能となる。なお、ブレースは、仕上
げ材の裏面に接着剤を用いて接着すると好適である。
【0011】以上説明した、本発明の耐力壁の高さは、
住宅用では通常2800mmとするが、商工業施設その
他では4400mmとすることができる。また、壁内面
に断熱材を取り付けることも任意である。
【0012】また、本発明は、上述の本発明の耐力壁が
組付けられてなることを特徴とするスチールハウスであ
る。
【0013】本発明のスチールハウスは、耐力壁を組付
けた後にサイディングや不燃性の耐力壁を設置しなくて
も、外観上のデザイン性および不燃性を有しているか
ら、工期、コストの面で従来のスチールハウスに比べ有
利である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施例の耐力壁の組
立説明図である。C形鋼から成る縦枠11の上下に溝形
鋼からなる上枠12、下枠13を取りつけて枠組壁の壁
枠である枠体10を形成し、この枠体10の一方の面に
無機質の不燃材21からなる仕上げ材20をビス22又
は接着等により取付け、枠体10と一体化する。図1は
無機質の不燃材21を横張りしている。縦張りとするこ
ともできる。
【0016】図2は本発明の第2の実施例の耐力壁の組
立説明図で図1と異なる点は無機質の不燃材21からな
る仕上げ材20の目地部背面に1.0〜1.6mm厚の
鋼製平板30を配設したことである。この鋼製平板30
を用いることにより、耐力壁の許容せん断力が向上し、
好適である。図3はその部分側面図で上下に隣接する無
機質の不燃材21の目地24の部分が相しやくり23と
なっており、その背面に鋼製平板30を介してC形鋼1
1にビス留めされている。
【0017】すなわちこの耐力壁は厚さ1.6mm以下
の溝形鋼を耐力壁の上枠12及び下枠13とし、厚さ
1.6mm以下のC形鋼を縦枠11として使用し、更に
厚さ1.0〜1.6mm以下の鋼製平板30を仕上げ材
20の受け材として使用しており、これらの部材を連結
して壁枠材を形成し、この壁枠材に例えば、厚さ15m
mの無機質系の仕上げ材20をタッピングビス22にて
取り付けて構成したものである。
【0018】仕上げ材は建物のデザイン上横張りとした
場合、仕上げ材の目地部の背面には受け材として鋼製平
板を用いるとよく、この鋼製平板によって仕上げ材と枠
材との合成せん断力を確保することができる。仕上げ材
を縦張りとした場合はこの鋼製平板は不要となり、代わ
りに仕上げ材の継ぎ手部分には縦枠材を必要とする。
【0019】仕上げ材はタッピングビス又は接着により
外周部を枠材等に固定する。ビス施工時に仕上げ材の浮
き上がりにより仕上げ材が破損するのを防止するため、
仕上げ材に下孔をあけて施工するとよい。ただし、ビス
の形状等を改良して施工性を高めたビスを用いれば下孔
をあける必要はない。また、仕上げ材と仕上げ材の継ぎ
手部分は、防水性を考慮して、相しゃくりとし、シーリ
ングを施すと好ましい。仕上げは、必要に応じてビス穴
のタッチアップ、仕上げ材の塗装等を行う程度でよい。
【0020】次に本発明の実施例の試験体について説明
する。縦枠としてシングル材(C−89×厚さ1.2m
m)及びダブル材(2C−89×厚さ1.2mm、2C
−150×厚さ1.4mm)を用い、仕上げ材として表
面には日本化薬(株)製の無機質の不燃材カヤトーン
(商品名)を裏面には石膏ボードを用い、横張り又は縦
張りとし、壁面の大きさとして幅910mm×高さ22
75〜4400mm、及び幅1820mm×高さ227
5mmの試験壁体を作成し試験を行った。表1にその仕
様及び成績を示す。表1中ブレースは厚さ0.8mmの
鋼板の面ブレース、幅100mm×厚さ1.0mmの鋼
板のX字ブレースを施したものはそれを記載した。また
仕上げ材受材(鋼製平板)幅80mm×厚さ0.8mm
を用いたものはこれを記載した。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明の耐力壁は軽量形鋼からなる枠体
に、仕上げ材を直接貼り付けて一体化しているので、構
造用合板等の面材を取り付けなくてもせん断耐力を確保
でき、これを組付けたそのままの状態で、外観のデザイ
ン性を得ることができる。そのため、胴縁、サイデング
の施工が不要であり、従来工法に比べ現場施工工期を短
縮することができ、低コストで建物を建築することがで
きる。また、外壁仕上げ材が不燃性を有しているため、
不燃性の外壁材を別途設置する必要がなく、特に実用面
とコスト面に大きな比重をおく商業施設、簡易事務所等
に用いると優れた効果を奏する。また、本発明のスチー
ルハウスは、耐力壁を組付けた後にサイディングや不燃
性の耐力壁を設置しなくても、外観上のデザイン性およ
び不燃性を有しているから、工期、コストの面で従来の
スチールハウスに比べて有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の耐力壁の組立説明図である。
【図2】実施例の耐力壁の組立説明図である。
【図3】実施例の耐力壁の部分側面図である。
【図4】従来の耐力壁を示す図である。
【図5】従来の耐力壁を組付けた例を示す図である。
【符号の説明】
1 耐力壁 10 枠体 11 縦枠 12 上枠 13 下枠 20 仕上げ材 21 不燃材 22 ビス 30 鋼製平板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DE01 EA07 FA03 GA12 GA42 GA55 HB01 HC01 LA01 2E162 BA02 BB03 CB01 CC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軽量形鋼からなる枠体に、無機質系の不
    燃材からなる仕上げ材が直接貼りつけられてなることを
    特徴とする耐力壁。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記枠体に、複数の
    前記仕上げ材が配列して貼りつけてなり、前記仕上げ材
    の目地部背面に鋼製平板が配設されてなることを特徴と
    する耐力壁。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記仕上げ材
    の背面にブレースが施されてなることを特徴とする耐力
    壁。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の耐力壁が
    組付けられてなることを特徴とするスチールハウス。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004040075A1 (ja) * 2002-10-30 2004-05-13 Nippon Steel Corporation 耐力壁及びこれを用いたスチールハウス
JP2008069515A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Toyo Exterior Co Ltd 防音フェンス

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004040075A1 (ja) * 2002-10-30 2004-05-13 Nippon Steel Corporation 耐力壁及びこれを用いたスチールハウス
KR100891209B1 (ko) * 2002-10-30 2009-04-02 신닛뽄세이테쯔 카부시키카이샤 내력벽 및 이것을 이용한 스틸 하우스
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