JP2001055595A - 金属加工油組成物 - Google Patents
金属加工油組成物Info
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Abstract
ず、環境問題を起さない金属加工油組成物を提供する。 【解決手段】 潤滑油基油に少なくともポリオキシアル
キレンシクロヘキシルエーテルを1種或いは2種以上配
合することにより得られる乳化安定性に優れた金属加工
油組成物。
Description
関し、特に切削又は研削加工に使用される金属加工油組
成物に関する。
は、加工精度の向上、工具寿命の延長等の目的で加工油
剤が使用されている。中でも加工の高速度化や高送り化
による発火の危険性、油煙やミスト等による作業者の環
境面での安全性、或いはトータルコストの低減といった
経済面での理由から水溶性金属加工油が多用されてい
る。金属加工油には潤滑油、極圧添加剤、金属腐食防止
剤、防錆剤、防腐剤、消泡剤等が含まれており、それら
の種類や配合割合は目的とする加工の材質や仕上げ精度
或いは加工条件の違いにより様々な配合がなされてい
る。水溶性金属加工油は水に希釈して使用されるため、
希釈時の乳化安定性が重要である。乳化安定性が悪いと
加工精度にばらつきを生じたり、機械周りが汚れてくる
等不具合の原因となる。このため、水溶性金属加工油に
とって界面活性剤は非常に大きな役割を果たしている。
のアルキルフェノールエトキシレートは、乳化性に優れ
金属加工油にも多用されているが、近年では環境ホルモ
ン物質に位置づけられている。このためこれらの物質を
含まない金属加工油の開発が進められている。
考慮に入れ、アルキルフェノールエトキシレートを含有
せず、乳化安定性の優れた金属加工油組成物を提供しよ
うとするものである。
を解決すべく検討を重ねた結果、特定の非イオン系界面
活性剤を乳化剤として使用する事により乳化安定性の良
好な金属加工油を見出し本発明を完成した。
も下記一般式(1)で示される界面活性剤を1種以上配
合して成る金属加工油組成物を提供するものである。 [式中、RはC数8又は9のアルキル基、nは2又は
3、pは1〜15の整数を示す]
鉱物油、合成油および動植物油脂等があるが、特に制限
はない。鉱物油としてはマシン油、タービン油、スピン
ドル油、流動パラフィン等が挙げられる。合成油として
は、ポリαオレフィン、ポリブテン等の合成炭化水素や
二塩基酸エステル、ポリオールエステルといった合成エ
ステル等が挙げられる。動植物油脂としては、牛脂、豚
脂、魚油、菜種油、ヤシ油、大豆油、ヒマシ油、パーム
油、カラシ油等を挙げることが出来る。これらの潤滑油
基油は単独で使用しても良いし、或いは2種以上を混合
して使用することも可能である。潤滑油基油の配合割合
は金属加工油組成物の全量を100重量%とした時に5
〜95%程度の範囲が好ましい。
又は2種以上を混合して使用することも可能で、配合割
合は金属加工油組成物の全量を100重量%とした時に
1〜30重量%であり、好ましくは1〜20重量%であ
る。この量が1重量%よりも少ないと乳化安定性が悪く
なり、30重量%より多くてもより一層の効果は得られ
ない。
が含まれており、その中でもアニオン界面活性剤および
非イオン界面活性剤がよく使用されている。本発明の組
成物についても以下に挙げる界面活性剤を併用すること
で、より乳化安定性の優れたものを得ることができる。
ルボン酸のアミン塩やアルカリ金属塩、或いはスルホン
酸のアルカリ金属塩等がある。カルボン酸としては、炭
素数8から30程度のものが一般的でカプリル酸、ペラ
ルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、エルカ酸、リノ
ール酸、リノレン酸、アジピン酸、セバシン酸、ドデカ
ン二酸等が挙げられる。アミンとしては、モノエタノー
ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、プロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジ
イソプロパノールアミン、ブタノールアミン、モルホリ
ン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミンや
これらアミンのアルキレンオキサイド付加物等があり、
アルカリ金属としてはナトリウム、カリウム等がある。
ばアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコ
ール、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ソルビ
タン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリ
グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリ
コール脂肪酸エステル等が挙げられる。上記以外にも一
般に金属加工油に使用されている界面活性剤は多種ある
が、本発明において特に制限はなく、これらの界面活性
剤は単独で使用することも出来るし、2種以上を混合し
て使用することも可能である。配合割合としては金属加
工油組成物の全重量を100重量%とした時1〜50重
量%であり、好ましくは5〜30重量%である。この量
が1重量%より少ないと乳化安定性が悪くなり、50重
量%より多くても一層の効果は期待できずかえってコス
ト的に高くついてしまう。
上のために極圧添加剤を配合したり、二次性能的な面に
おいて金属腐食防止剤、防腐剤、消泡剤、水等が配合さ
れているが、本発明の組成物についても目的に応じて適
宜配合することが可能である。なお、本発明の組成物に
ついて使用する際通常は水に希釈して使用するが、その
時の希釈濃度は1〜25重量%で加工条件等により適宜
調整される。以下実施例および比較例により本発明を具
体的に説明するが、本発明はそれらに限定されるもので
はない。
比較例の金属加工油を調製した。これら実施例と比較例
の組成物について以下の試験を行なった結果を表1およ
び表2中に示す。
温度下において7日間静置した時の原液の安定性を観察
した。 (2)乳化安定性試験 実施例及び比較例の組成物を水及び硬水*にて10倍に
希釈し、24時間静置した時の乳化状態を観察した。 *塩化カルシウム(2水塩)0.787gを水に溶かし
て1Lにしたもの (3)潤滑性試験 実施例及び比較例の組成物を水で30倍に希釈したもの
について振子型油性摩擦試験機を用いて摩擦係数を測定
した。
ノニルフェノールエトキシレートを使用した処方と同程
度の乳化安定性に優れた金属加工油組成物であり、環境
ホルモン物質に位置づけられたアルキルフェノールエト
キシレートを含まない事により環境にやさしい金属加工
油組成物である。
Claims (1)
- 【請求項1】 潤滑油基油に少なくとも下記一般式
(1)で示される界面活性剤を1種以上配合して成る金
属加工油組成物。 [式中RはC数8又は9のアルキル基、nは2又は3、
pは1〜15の整数を示す]
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11270990A JP2001055595A (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 金属加工油組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11270990A JP2001055595A (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 金属加工油組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001055595A true JP2001055595A (ja) | 2001-02-27 |
Family
ID=17493869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11270990A Pending JP2001055595A (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 金属加工油組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001055595A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009051882A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Toho Chem Ind Co Ltd | 金属加工油組成物 |
-
1999
- 1999-08-20 JP JP11270990A patent/JP2001055595A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009051882A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Toho Chem Ind Co Ltd | 金属加工油組成物 |
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