JP2001055586A - 石炭ガス化プラント - Google Patents
石炭ガス化プラントInfo
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
トが破損したとき、その破損を素速く検知し、かつチャ
ーが後流の装置機器類に流入するのを防ぐ。 【解決手段】 ガス化炉10は微粉炭1を酸化剤2と共
に高温加熱してガス化し、そのガスはチャー捕集装置3
1に送られ、ガス中のチャーがフィルタエレメント31
Aで捕集される。ライン38からは高圧ガスが噴出され
フィルタエレメント31Aを逆洗してチャーを剥離させ
る。剥離したチャーはライン5を介してガス化炉100
に戻されガス化される。このような石炭ガス化プラント
において、チャー捕集装置31の出口に、フィルタエレ
メント31Aの破損時に飛散してくるチャーを捕集する
補助フィルタ100と、補助フィルタ100の上流と下
流との差圧を検出する差圧計101と、検出差圧が所定
値以上となったときにガス化炉100への微粉炭1と酸
化剤2の供給を停止する制御装置103とが設けられて
いる。
Description
に係り、特に石炭等の固体炭素質原料をガス化する石炭
ガス化プラントに関する。
する炉には、固定層、流動層、気流層等の各方式が種々
提案されている。これらの方式の中で、気流層は原料を
微粉にして、酸素・空気等の酸化剤と共に原料灰の融点
以上の温度(約1300〜1600℃)に高めたガス化
炉内に供給してガス化させるため、他の方式に比較しガ
ス化効率が高い、適用炭種が広い、環境適合性が優れて
いる等の特徴を有している。また、この気流層は、合成
ガス、複合発電、燃料電池等の燃料および原料製造に適
しているので、国内外で開発が進められている。
の概略構成を示している。微粉炭に代表される炭素質原
料1は酸化剤2と共にガス化炉10に導入され、ここで
COおよびH2に富む生成ガスとスラグが生成される。
スラグはライン11により排出され、生成ガスはライン
12および熱回収ボイラ20を介してサイクロン30お
よびチャー捕集装置31へと導かれる。さらに、生成ガ
スはライン32,33、熱交換器40、ライン41を経
て水洗浄塔50に導入され、ここで冷却・洗浄される。
その後、生成ガスは脱硫装置の吸収塔60でガス中のH
2Sを除去され、さらに水洗浄塔50の上流の熱交換器
40で加熱された後、ライン42を経て図示していない
ガスタービンと排熱回収ボイラに送られる。脱硫装置の
脱離塔65で分離した高濃度H2Sガスはライン66を
経て、図示していない装置で処理され、最終的には単体
Sもしくは石膏として処理される。また、熱回収ボイラ
20等で発生した蒸気は図示していない蒸気タービンに
供給され、ガスタービンと共に図示していない発電機に
接続されており、複合発電される。
イン33に湿式の脱硫装置の吸収塔が直接接続されたも
のもある。また、脱硫装置についても、湿式のものでな
く、例えば酸化鉄を用いた乾式の脱硫装置が設置された
ものもある。
るとき、未燃分を含むチャーと呼ばれる飛散灰が発生す
る。このチャーを捕集しないでそのまま飛散させると、
後流に設置された水洗浄塔50や脱硫装置の吸収塔60
で捕集されるが、エネルギ変換されないためにプラント
効率が低下したり、また捕集されたチャーの処理が別途
必要となる。また、乾式法では生成ガスはそのままガス
タービンに供給されるため、ガスタービンの翼が摩耗す
る。さらに、チャーが熱交換器40に付着すると、熱交
換器40の性能が低下するといった問題も生じる。
収ボイラ20の下流には、サイクロン30およびチャー
捕集装置31が設置され、チャーはサイクロン30およ
びチャー捕集装置31で捕集され、後流の水洗浄塔50
や吸収塔60へ飛散するのを防いでいる。特にチャー捕
集装置31内にはフィルタエレメント31Aが設けら
れ、生成ガス中のチャーを確実に捕集できるようになっ
ている。
パ34,36、ライン5を介してガス化炉10に戻され
てガス化される。また、チャーの付着によりフィルタエ
レメント31Aが目詰まりを起こすと、生成ガスの流れ
が悪くなるので、通常、所定の時間間隔でライン38か
ら高圧ガスを噴出してフィルタエレメント31Aを逆洗
している。また、フィルタエレメント31Aの上流側と
下流側の差圧を計測する差圧計37が設けられ、この差
圧が所定値以上になったときもライン38から高圧ガス
を噴出してフィルタエレメント31Aを逆洗する。逆洗
によりチャーはフィルタエレメント31Aから剥離し
て、この剥離したチャーはホッパ35,36、ライン5
を介してガス化炉10に戻されてガス化される。
技術では、チャー捕集装置に設置されたフィルタエレメ
ントの信頼性が低く、該フィルタエレメントが破損する
場合がある。特に、出力200MW級の石炭ガス化複合
発電プラントにおいては、フィルタエレメントは数百本
も設置されており、そのうちの数本でも破損する確率は
かなり高い。
置されていると、数本破損しただけではフィルタエレメ
ントの上流側と下流側との差圧はさほど変化せず、しか
も、生成ガス量が変化している場合、生成ガス量の変化
に対応して差圧が変化するため、フィルタエレメントの
破損を検知することは非常に困難なことである。
ャーが水洗浄塔に流入し、水洗浄塔内の循環水が汚れ、
最終的には循環水の粘度が増加して循環できなくなる。
また、水洗浄塔を設置していない場合には湿式脱硫装置
にチャーが流入して脱硫性能を低下させる。また乾式法
では、上述したようにガスタービンにチャーが流入して
翼の摩耗あるいは翼への灰の付着により、ガスタービン
を破損させる恐れがある。
たフィルタエレメントが破損したとき、その破損を素速
く検知することができ、かつチャーが後流の装置機器類
に流入するのを防ぐことのできる石炭ガス化プラントを
提供することにある。
に、本発明は、微粉炭を酸化剤と共に高温加熱してガス
化するガス化炉と、ガス化炉からのガスを取り込んで該
ガス中に含まれる未燃飛散物をフィルタで捕集する捕集
装置と、捕集装置を高圧ガスで逆洗して未燃飛散物をフ
ィルタから剥離させる逆洗手段と、剥離した未燃飛散物
をガス化炉に搬送する搬送手段とを備え、未燃飛散物が
捕集された後のガスを後流側に配置された装置機器類に
送る石炭ガス化プラントにおいて、捕集装置と装置機器
類との間に、フィルタの破損時に捕集装置側から飛散し
てくる未燃飛散物を捕集する補助フィルタと、補助フィ
ルタの上流側と下流側との差圧を検出する差圧検出手段
とを備えたことを特徴としている。
に、逆洗手段より高圧ガスが定期的に数秒間ずつ供給さ
れており、この逆洗ガスの供給によりフィルタは圧力を
受ける。また、逆洗ガスと生成ガスとの温度差によって
フィルタは熱応力も受ける。そして、これらの応力を繰
り返し受けることによって、フィルタは疲労して破損し
易くなる。
破損して未燃飛散物が捕集装置後流側に飛散しても、該
未燃飛散物は補助フィルタにより捕獲され、捕集装置後
流側に設置された装置機器類に流れ込むのを防ぐことが
できる。また、未燃飛散物を補助フィルタで捕獲する
と、補助フィルタの上流側と下流側に差圧が発生するの
で、この差圧を差圧検出手段で検出することにより、捕
集装置のフィルタが破損したことを素速く検知すること
ができる。
ガス化プラントにおいて、捕集装置と装置機器類との間
に、フィルタの破損時に捕集装置側から飛散してくる未
燃飛散物を捕集する補助フィルタと、補助フィルタの上
流側と下流側との差圧を検出する差圧検出手段と、検出
した差圧が所定値以上となったときにガス化炉への微粉
炭と酸化剤の供給を停止する制御手段とを備えたことを
特徴としている。
た差圧が所定値以上となったときに、制御手段は捕集装
置のフィルタが破損したと判断し、ガス化炉への微粉炭
と酸化剤の供給を停止してガス化炉の稼働を止める。
捕集装置および補助フィルタをバイパスするバイパスラ
インが設けられ、ガス化炉の起動時に発生する水分はガ
スと共にバイパスラインを介して後流側の装置機器類に
送られるように構成されている。
集装置をバイパスするバイパスラインが設けられ、ガス
化炉の起動時に発生する水分をガスと共にバイパスライ
ンを介して下流側に送るようにしている。これは、水分
を含むガスが捕集装置に流入して凝縮するとフィルタが
目詰まりを起こしてしまうからである。上記構成では、
捕集装置および補助フィルタをバイパスするバイパスラ
インが設けられており、ガス化炉の起動時に発生する水
分が捕集装置および補助フィルタに流入するのを防ぐこ
とができる。
前記捕集装置に設置したフィルタより目が粗いことを特
徴としている。
いので、捕集装置が正常に作用している通常の場合に
は、補助フィルタの上流側と下流側では差圧はほとんど
ない。捕集装置のフィルタが破損した場合は、補助フィ
ルタの目は粗いため、ほんの初期には少量のチャーが下
流側に流出するが、少し時間が経過すると、捕集された
チャーが新たなフィルタエレメントのような作用をする
ため、小さな粒径のチャーまで捕集することができる。
に従って説明する。図1は本実施の形態による石炭ガス
化複合発電プラントの概略構成図である。図2に示した
従来の発電プラントに比較して、本実施の形態ではチャ
ー捕集装置31の出口ライン32に補助フィルタ100
が設置されており、この補助フィルタ100は、チャー
捕集装置31に設置されたフィルタエレメント31Aよ
り目が粗くなっている(フィルタエレメント31Aの目
開きは数μmであるが、補助フィルタ100は数10μ
mである)。また、補助フィルタ100の上流側と下流
側の差圧を検出する差圧計101が設けられ、該差圧計
101での検出信号は信号線102を介して制御装置1
03に入力される。
ラインには調節弁3が、酸化剤2を供給するラインには
調節弁4がそれぞれ設けられているので、本実施の形態
では、これら調節弁3,4の開閉を制御装置103によ
って行うよう構成されている。すなわち、制御装置10
3と調節弁3との間には信号線104が、制御装置10
3と調節弁4との間には信号線105がそれぞれ設けら
れており、制御装置103からの制御信号が信号線10
4,105を介して調節弁3,4に出力されるようにな
っている。
フィルタエレメント31Aが破損すると、チャーの一部
が後流側に飛散するが、補助フィルタ100が設置され
ているので、飛散したチャーは補助フィルタ100によ
って捕集される。このため、チャーが後流の熱交換器4
0や水洗浄塔50等の装置機器類に流入するのを防ぐこ
とができる。そして、チャーを補助フィルタ100で捕
獲すると、補助フィルタ100の上流側と下流側に差圧
が発生するので、この差圧を差圧計101で検出するこ
とにより、チャー捕集装置31のフィルタエレメント3
1Aが破損したことを素速く検知することができる。
102を介して制御装置103に入力することにより、
制御装置103は前記検出信号が所定値以上となったと
きに、チャー捕集装置31のフィルタエレメント31A
が破損したと判断し、信号線104,105を介して調
節弁3,4を閉じるよう制御信号を送る。これにより、
ガス化炉10への微粉炭1と酸化剤2の供給を停止し
て、ガス化炉10の稼働を止める。チャー捕集装置31
のフィルタエレメント31Aの破損は、石炭ガス化プラ
ントにとっては重大な損傷であるため、フィルタエレメ
ント31Aの破損が検知されたときはガス化炉10の運
転を直ちに停止させる必要がある。
0は、チャー捕集装置31に設置されたフィルタエレメ
ント31Aより目が粗いので、チャー捕集装置31が正
常に作用している通常の場合には、補助フィルタ100
の上流側と下流側では差圧は殆ど発生せず、生成ガスは
補助フィルタ100をスムーズに流れることができる。
また、チャー捕集措置31のエレメント31Aが破損し
た場合でも、補助フィルタ100の目が粗いため、ほん
の初期には少量のチャーが下流に流出するが、少し時間
が経過すると補助フィルタ100にチャーが捕集されて
堆積し、その堆積したチャーが新たなフィルタエレメン
トのような作用をして、小さな粒径のチャーまで捕集で
きるようになる。
00に対して高圧の逆洗ガスを噴出することもないた
め、補助フィルタ100が逆洗ガスに起因する応力を受
けることがなく、補助フィルタ100の信頼性を高める
ことができる。
ャー捕集装置31をバイパスするバイパスライン39が
設けられ、ガス化炉100の起動時に発生する水分を生
成ガスと共にバイパスライン39を介して下流側に送る
ように構成されている。水分を含む生成ガスがチャー捕
集装置31に流入すると、水分が凝縮してフィルタエレ
メント31Aが目詰まりを起こしてしまうので、これを
回避するためである。本実施の形態では、チャー捕集装
置31および補助フィルタ100はバイパスライン39
に設置されておらず、補助フィルタ100出口の開閉弁
32Aを閉じ、バイパスライン39の開閉弁39Aを開
けることにより、ガス化炉100の起動時に発生する水
分は生成ガスと共にバイパスライン39を流れるため、
水分がチャー捕集装置31および補助フィルタ100に
流入するのを防ぐことができる。
チャー捕集装置に設置したフィルタが破損したとき、そ
の破損を素速く検知することができる。
する未燃焼飛散物は補助フィルタで捕集されるので、後
流側の装置機器類に未燃焼飛散物が流入することはな
く、未燃焼飛散物による装置機器類への悪影響を回避で
きる。
る。
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 微粉炭を酸化剤と共に高温加熱してガス
化するガス化炉と、前記ガス化炉からのガスを取り込ん
で、該ガス中に含まれる未燃飛散物をフィルタで捕集す
る捕集装置と、前記捕集装置を高圧ガスで逆洗して前記
未燃飛散物を前記フィルタから剥離させる逆洗手段と、
剥離した前記未燃飛散物を前記ガス化炉に搬送する搬送
手段とを備え、前記未燃飛散物が捕集された後のガスを
後流側に配置された装置機器類に送る石炭ガス化プラン
トにおいて、 前記捕集装置と前記装置機器類との間に、前記フィルタ
の破損時に前記捕集装置側から飛散してくる未燃飛散物
を捕集する補助フィルタと、前記補助フィルタの上流側
と下流側との差圧を検出する差圧検出手段と、を備えた
ことを特徴とする石炭ガス化プラント。 - 【請求項2】 微粉炭を酸化剤と共に高温加熱してガス
化するガス化炉と、前記ガス化炉からのガスを取り込ん
で、該ガス中に含まれる未燃飛散物をフィルタで捕集す
る捕集装置と、前記捕集装置を高圧ガスで逆洗して前記
未燃飛散物を前記フィルタから剥離させる逆洗手段と、
剥離した前記未燃飛散物を前記ガス化炉に搬送する搬送
手段とを備え、前記未燃飛散物が捕集された後のガスを
後流側に配置された装置機器類に送る石炭ガス化プラン
トにおいて、 前記捕集装置と前記装置機器類との間に、前記フィルタ
の破損時に前記捕集装置側から飛散してくる未燃飛散物
を捕集する補助フィルタと、前記補助フィルタの上流側
と下流側との差圧を検出する差圧検出手段と、前記検出
した差圧が所定値以上となったときに前記ガス化炉への
微粉炭と酸化剤の供給を停止する制御手段と、を備えた
ことを特徴とする石炭ガス化プラント。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の石炭ガス化プラ
ントにおいて、 前記捕集装置および前記補助フィルタをバイパスするバ
イパスラインが設けられ、前記ガス化炉の起動時に発生
する水分は前記ガスと共に前記バイパスラインを介して
後流側の前記装置機器類に送られることを特徴とする石
炭ガス化プラント。 - 【請求項4】 請求項1又は2に記載の石炭ガス化プラ
ントにおいて、 前記補助フィルタは、前記捕集装置に設置したフィルタ
より目が粗いことを特徴とする石炭ガス化プラント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11231796A JP2001055586A (ja) | 1999-08-18 | 1999-08-18 | 石炭ガス化プラント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11231796A JP2001055586A (ja) | 1999-08-18 | 1999-08-18 | 石炭ガス化プラント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001055586A true JP2001055586A (ja) | 2001-02-27 |
Family
ID=16929166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11231796A Pending JP2001055586A (ja) | 1999-08-18 | 1999-08-18 | 石炭ガス化プラント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001055586A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112051761A (zh) * | 2020-07-31 | 2020-12-08 | 海尔优家智能科技(北京)有限公司 | 用于控制用水设备的方法及装置、用水设备 |
-
1999
- 1999-08-18 JP JP11231796A patent/JP2001055586A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112051761A (zh) * | 2020-07-31 | 2020-12-08 | 海尔优家智能科技(北京)有限公司 | 用于控制用水设备的方法及装置、用水设备 |
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