JP2001055196A - 船舶用舵取り装置 - Google Patents

船舶用舵取り装置

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JP2001055196A
JP2001055196A JP11233767A JP23376799A JP2001055196A JP 2001055196 A JP2001055196 A JP 2001055196A JP 11233767 A JP11233767 A JP 11233767A JP 23376799 A JP23376799 A JP 23376799A JP 2001055196 A JP2001055196 A JP 2001055196A
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steering
rudder
signal
stand
directions
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JP11233767A
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Yuichi Wakabayashi
優一 若林
Koichi Ogawa
好一 小川
Kazuo Katogi
和夫 加藤木
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NEC Engineering Ltd
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操舵スタンドの面舵方向と取り舵方向の操舵
量の機械的アンバランスを補正するとともに、操舵スタ
ンドの機械的中立点と操舵量検出器の電気的ゼロ点を一
致させることができる船舶用舵取り装置を提供する。 【解決手段】 操舵量検出器101と、舵角検出器10
7と、アンプ回路103と、油圧サーボ機構104、1
05と、舵106とを備えた電気−油圧サーボ式の船舶
用舵取り装置において、アンプ回路103の前段に、操
舵スタンド101を面舵、取り舵方向の最大位置、中立
位置に操舵して得られる補正用の面舵・取り舵両方向の
ゲインと中立点のオフセットを記憶し、実際の操船時に
は該記憶したゲインとオフセットを用いて操舵スタンド
101の面舵・取り舵両方向の舵角アンバランスを電気
的に補正するとともに、操舵スタンド101の機械的な
中立点と操舵量検出器102のゼロ点の誤差を補正する
アンバランス補正手段201を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、船舶に使用される
電気−油圧サーボ式の舵取り装置に関し、より詳しく
は、操舵スタンドの面舵(おもかじ)方向と取り舵(と
りかじ)方向の操舵量の機械的アンバランスを補正する
とともに、操舵スタンドの機械的中立点と操舵量検出器
の電気的ゼロ点を一致させるようにした船舶用舵取り装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の電気−油圧サーボ式船舶
用舵取り装置の一例を示すブロック図であって、この船
舶用舵取り装置は、マンマシーンインターフェース部と
しての操舵スタンド101と、この操舵スタンド101
の操舵量をこれに比例した電気信号に変換するアナログ
信号形式の操舵量検出器102と、フィードバック制御
用のアンプ回路103と、操舵管制弁104と、操舵用
の油圧シリンダ105と、油圧シリンダ105によって
作動される舵106と、舵106の実際の舵角をこれに
比例した電気信号に変換してアンプ回路103に送るア
ナログ信号形式の舵角検出器107とで構成される。
【0003】操舵スタンド101によって入力される操
船のための操舵量は、操舵量検出器102において操舵
量に比例する大きさの電気信号へ変換され、命令信号1
08としてアンプ回路103へ入力される。一方、舵角
検出器107で検出された実舵角信号109は、該舵角
検出器107内で実舵角に比例する大きさの電気信号へ
変換され、サーボ制御のためのフィードバック(負帰
還)信号としてアンプ回路103へ入力される。
【0004】アンプ回路103において加算増幅された
命令信号108と実舵角信号109は、操舵管制弁10
4へ出力され、該操舵管制弁104の油圧制御によって
油圧シリンダ105が作動し、舵106を作動させる。
【0005】上記電気−油圧サーボ式の船舶用舵取り装
置においては、操舵スタンド101の機械的な操舵量が
操舵量検出器102によって電気信号へ変換され、ま
た、舵106の実舵角が舵角検出器107によって電気
信号へ変換される。この変換に際しては、図6に示すよ
うに、面舵方向と取り舵方向の操舵スタンド操舵量±β
とその時の操舵角±θが左右でバランスしていることが
理想であるが、操舵スタンド101と、操舵管制弁10
4と油圧シリンダ105からなる油圧サーボ機構は機械
的な要素で構成されているため、実際には面舵方向と取
り舵方向のストロークにアンバランスがあり、操舵量と
実舵角の検出最大量が面舵方向と取り舵方向で一致しな
い。また、操舵スタンド101の機械的中立点と操舵量
検出器102の電気的ゼロ点についても必ずしも一致し
ていない場合がある。
【0006】上記アンバランスのため、操舵スタンド1
01で舵106を操舵した際、図7及び図8に示すよう
に、面舵方向と取り舵方向の最大舵角±θmax が異なっ
てしまうという問題が発生する。図7は、操舵スタンド
101の+β側にアンバランスが発生し、+βmax が理
想値(点線)よりも小さい場合の操舵量−実舵角曲線で
ある。この場合では、操舵スタンド101の操舵量+β
を最大値+βmax としても、実舵角+θが最大に振り切
らない。また、図8は、+βmax が理想値より大きい場
合の操舵量−実角舵曲線である。この場合では、操舵ス
タンド101の操舵量+βを最大とする前に、実舵角+
θが最大値+θmax となってしまう。
【0007】上記アンバランスを電気的に修正するため
に、アンプ回路103のゲインとオフセットを調整する
と、図9及び図10に示すように、中立点のズレまたは
操舵量のどちらかを犠牲にしなければならないという問
題が発生する。すなわち、図9は、図7と同様なアンバ
ランス状態において、操舵量±β側を優先し、面舵・取
り舵が均等に振り切れるよう調整した時の操舵量−実舵
角曲線である。この場合では、中立点がゼロ点からずれ
てしまい、これが犠牲となっている。また、図10は、
同条件において、中立点を優先して調整した時の操舵量
−実舵角曲線である。この場合では、−β側が犠牲とな
り、操舵スタンド101の操舵量が最大値−βmax とな
る前に実舵角−θが最大となってしまう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、アン
プ回路103へ入力される命令信号108及び実舵角信
号109には面舵方向と取り舵方向のアンバランスによ
る信号誤差を含んでいる。従来、このアンバランスを補
正するには、アンプ回路103のゲインとオフセットを
調整することにより行なっていた。
【0009】しかしながら、アンプ回路103における
ゲイン調整は面舵と取り舵の両方向において同一のゲイ
ンのみ設定可能であり、しかもゲイン特性は線形なた
め、前述したように面舵または取り舵のいずれかの方向
に機械的最大値と電気的最大値が一致するように合わせ
ると、他方の方向については一致させることができず、
いずれか一方を犠牲にせざるを得ない。また、左右両方
向で最大舵角が均等となるようにゲイン補正を行った場
合には、機械的中立点と電気的ゼロ点が合わなくなり、
一方、ゼロ点を確保し、面舵または取り舵のいずれかの
方向に操舵量の最大値を合わせた場合には、反対側の方
向の操舵量が犠牲になるという問題があった。
【0010】そこで、本発明は上記従来の船舶用舵取り
装置における問題点に鑑みてなされたものであって、操
舵スタンドの面舵方向と取り舵方向の操舵量の機械的ア
ンバランスを補正するとともに、操舵スタンドの機械的
中立点と操舵量検出器の電気的ゼロ点を一致させること
ができる船舶用舵取り装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
操舵スタンドの操舵量を検出して電気信号に変換する操
舵量検出器と、操舵される舵の実舵角を検出して電気信
号に変換し、フィードバック信号として負帰還する舵角
検出器と、前記操舵量検出器の出力信号と前記舵角検出
器から負帰還されてくるフィードバック信号を加算増幅
して操舵用の制御信号として出力するアンプ回路と、該
アンプ回路の出力信号によって駆動制御される操舵用の
油圧サーボ機構と、該油圧サーボ機構によって操舵され
る舵とを備えた電気−油圧サーボ式の船舶用舵取り装置
において、前記アンプ回路の前段に、前記操舵スタンド
を面舵及び取り舵方向の最大位置、中立位置に操舵する
ことによって得られる補正用の面舵及び取り舵両方向の
ゲインと中立点のオフセットを記憶し、実際の操船時に
は該記憶した面舵及び取り舵両方向のゲインとオフセッ
トを用いて操舵スタンドの操舵量の面舵及び取り舵量方
向の舵角アンバランスを電気的に補正するとともに、前
記操舵スタンドの機械的な中立点と前記操舵量検出器の
電気的なゼロ点の誤差を補正し、機械的ゼロ点と電気的
ゼロ点を一致させるように補正するアンバランス補正手
段を付加したことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、前記操舵量検出器
と舵角検出器がアナログ信号形式になり、前記アンバラ
ンス補正手段が、アナログ式の前記操舵量検出器から出
力される操舵量の検出信号をデジタル信号に変換するA
/D変換器と、操舵スタンドを面舵及び取り舵方向の最
大位置、中立位置に操舵することによって得られる補正
用の面舵及び取り舵両方向のゲインと中立点のオフセッ
トを記憶し、実際の操船時には該記憶した面舵及び取り
舵両方向のゲインとオフセットを用いて前記A/D変換
器から送られてくる操舵量の検出信号を補正する補正器
と、該補正器から出力されるデジタル信号からなる操舵
量の検出信号をアナログ信号に変換して前記アンプ回路
の一方の入力端子に出力するD/A変換器と、アナログ
式の前記舵角検出器から出力される舵角の検出信号をデ
ジタル信号に変換するA/D変換器と、操舵スタンドを
面舵及び取り舵方向の最大位置、中立位置に操舵するこ
とによって得られる補正用の面舵及び取り舵両方向のゲ
インと中立点のオフセットを記憶し、実際の操船時には
該記憶した面舵及び取り舵両方向のゲインとオフセット
を用いて前記A/D変換器から送られてくる舵角の検出
信号を補正する補正器と、該補正器から出力されるデジ
タル信号からなる舵角の検出信号をアナログ信号に変換
して前記アンプ回路の他方の入力端子に出力するD/A
変換器と、前記二つの補正器を補正値算出モードと実際
の操船モードに切り換えるモード切換スイッチとで構成
されることを特徴とする。
【0013】請求項3記載の発明は、前記操舵量検出器
と舵角検出器がデジタル信号形式になり、前記アンバラ
ンス補正手段が、操舵スタンドを面舵及び取り舵方向の
最大位置、中立位置に操舵することによって得られる補
正用の面舵及び取り舵両方向のゲインと中立点のオフセ
ットを記憶し、実際の操船時には該記憶した面舵及び取
り舵両方向のゲインとオフセットを用いて前記操舵量検
出器から送られてくる操舵量の検出信号を補正する補正
器と、該補正器から出力されるデジタル信号からなる操
舵量の検出信号をアナログ信号に変換して前記アンプ回
路の一方の入力端子に出力するD/A変換器と、操舵ス
タンドを面舵及び取り舵方向の最大位置、中立位置に操
舵することによって得られる補正用の面舵及び取り舵両
方向のゲインと中立点のオフセットを記憶し、実際の操
船時には該記憶した面舵及び取り舵両方向のゲインとオ
フセットを用いて前記舵角検出器から送られてくる舵角
の検出信号を補正する補正器と、該補正器から出力され
るデジタル信号からなる舵角の検出信号をアナログ信号
に変換して前記アンプ回路の他方の入力端子に出力する
D/A変換器と、前記二つの補正器を補正値算出モード
と実際の操船モードに切り換えるモード切換スイッチと
で構成されることを特徴とする。
【0014】そして、上記構成を有する本発明にかかる
船舶用舵取り装置によれば、操舵スタンドを機械的な中
立位置、面舵最大位置及び取り舵最大位置に各々設定
し、各々の位置における電気的出力をアンバランス補正
手段へ入力する。入力された値は予め設定されている正
規の面舵最大値、取り舵最大値及び中立値と各々比較さ
れ、予め設定された算出式に従って面舵及び取り舵両方
向の各々についてのゲインと、中立点のオフセットを算
出し、記憶する。
【0015】アンバランス補正手段は、操舵スタンドに
よる実際の操船時、前記記憶された面舵及び取り舵両方
向のゲインとオフセットを用いて操舵量検出器から送ら
れてくる検出信号と舵角検出器から送られてくる検出信
号に各々補正を行い、出力アンプ回路へ送出する。
【0016】その結果、操舵スタンドの面舵方向と取り
舵方向の両方向の操舵量の機械的アンバランスが各々の
方向で独立に補正されると同時に、操舵スタンドの機械
的中立点と操舵量検出器の電気的ゼロ点も一致するよう
に補正されるため、左右均等な操舵を実現することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる船舶用舵取
り装置の実施の形態の具体例について図面を参照しなが
ら説明する。
【0018】図1は、本発明にかかる船舶用舵取り装置
の第1実施例を示し、この船舶用舵取り装置は、マンマ
シーンインターフェース部としての操舵スタンド101
と、この操舵スタンド101の操舵量をこれに比例した
電気信号に変換するアナログ信号形式の操舵量検出器1
02と、フィードバック制御用のアンプ回路103と、
操舵管制弁104と、操舵用の油圧シリンダ105と、
油圧シリンダ105によって作動される舵106と、舵
106の実際の舵角をこれに比例した電気信号に変換し
てアンプ回路103に送るアナログ信号形式の舵角検出
器107とで構成される。尚、これらの回路や機構は、
前述した従来装置(図5)と同じものであり、同一部分
には同一の符号を付し、それらの部分の詳細な説明は省
略する。
【0019】本発明は、図1と同様の構成を有する船舶
用舵取り装置において、点線で囲んで示したアンバラン
ス補正手段201を新たに付加した点を特徴とするもの
である。このアンバランス補正手段201は、アナログ
信号をデジタル信号に変換するA/D変換器203、2
04と、実舵角信号109のゲインとオフセットの補正
を行なう補正器205と、操舵命令信号108のゲイン
とオフセットの補正を行なう補正器206と、デジタル
信号をアナログ信号に変換するD/A変換器207、2
08と、補正用のゲインとオフセットを算出するための
補正値算出モードと実際の操船モードとに切り換えるた
めのモード切換スイッチ209とで構成されている。
【0020】補正器206は、操舵スタンド101を機
械的な中立位置、面舵方向最大位置、取り舵方向最大位
置に各々設定したときの各入力値と、予め設定されてい
る面舵方向の操舵量最大値及び取り舵方向の操舵量最大
値とを比較し、面舵と取り舵の各々の方向についてゲイ
ン及びオフセットを算出して記憶し、実際の操船時に
は、この記憶したゲインとオフセットを用いて操舵量検
出器102から送られてくる検出信号のゲイン補正とオ
フセット補正を行ない、アンプ回路103へ送出する回
路である。
【0021】補正器205は、舵106の実舵角を検出
する舵角検出器107についても操舵スタンド101と
同様に機械的なアンバランスが発生するため、前記補正
器206と同様に、予め設定されている面舵方向の最大
舵角値及び取り舵方向の最大舵角値とを比較し、面舵・
取り舵の各々の方向についてゲインとオフセットを算出
して記憶し、実際の操船時には、この記憶したゲインと
オフセットを用いて舵角検出器107から送られてくる
検出信号のゲイン補正とオフセット補正を行ない、アン
プ回路103へ送出する回路である。
【0022】上記構成を有する船舶用舵取り装置の動作
について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0023】まず最初に、ステップS1において、モー
ド切換スイッチ209をONし、補正器205と206
を操船モードから補正値算出モードに切り換える。
【0024】次いで、ステップS2において、操舵スタ
ンド101における面舵方向と取り舵方向の機械的なア
ンバランスを補正するために、操舵スタンド101を操
作して面舵最大位置、取り舵最大位置、中立位置に順に
設定し、各々の位置における操舵量を操舵量検出器10
2で検出し、A/D変換器204を通じて補正器206
に、面舵側最大値a、取り舵側最大値b、中立値cとし
て取り込む。
【0025】補正回路206は、ステップS3におい
て、この取り込まれた面舵側最大値a、取り舵側最大値
b、中立値cと、予め設定されている面舵側最大初期設
定値a’、取り舵側最大初期設定値b’、中立初期設定
値c’とを用い、下記の計算式によって正方向(面舵
側)ストロークd、負方向(取り舵側)ストロークe、
オフセット(中立点の誤差)f、面舵側ゲインg、取り
舵側ゲインhを算出し、ステップS4において、算出さ
れたオフセット(中立点の誤差)f、面舵側ゲインg、
取り舵側ゲインhを各補正器205、206の内部メモ
リに各々格納記憶する。これによって、補正値算出モー
ドは終了する。 (計算式) d=a−c :面舵側ストロークの計算 e=b−c :取り舵側ストロークの計算 f=c’−c :オフセットの計算 g=a’/d :面舵側ゲインの計算 h=b’/e :取り舵側ゲインの計算 (符号の定義) a=面舵側最大値 b=取り舵側最大値 c=中立値 a’=面舵側最大初期設定値 b’=取り舵側最大初期設定値 c’=中立初期設定値 d=正方向(面舵側)ストローク e=負方向(取り舵側)ストローク f=オフセット(中立点の誤差) g=面舵側ゲイン h=取り舵側ゲイン 上記のようにしてオフセットf、面舵側ゲインg、取り
舵側ゲインhが得られたら、モード切換スイッチ209
をOFFし(ステップS1のNo側)、実際の操船に備
える。
【0026】実際の操船が開始され、操舵スタンド10
1を操作して操舵を行なうと、補正器205、206は
各々の入力信号をx、出力信号をyとして、下記の計算
式(1)(2)からバランス及びオフセット補正された
出力信号yを求め、アンプ回路103へ出力する(ステ
ップS5、S6、S7)。 (x+f)≧0のとき 出力 y=(x+f)*g (1) (x+f)<0のとき 出力 y=(x+f)*h (2) その結果、操舵スタンド101の左右のアンバランスと
ゼロ点が補正され、例えば図11のようなアンバランス
がある場合でも、これを図3に示すように補正して出力
し、面舵と取り舵の両方向において最大操舵量位置±β
max で最大舵角±θmax となるように左右均等な操舵を
実現することができる。
【0027】尚、前記補正回路205、206に記憶さ
れたオフセットf、面舵側ゲインg、取り舵側ゲインh
は、一度設定記憶されると次に設定されるまでその値を
保持する。従って、通常は、一度設定されると以後何ら
かの原因で再調整が必要となるまでは、前記オフセット
f、面舵側ゲインg、取り舵側ゲインhを設定し直す必
要はない。
【0028】図4に、本発明にかかる船舶用舵取り装置
の第2実施例を示し、この船舶用舵取り装置は、操舵量
検出器302と舵角検出器312にデジタル信号形式の
検出器を用いた場合の例を示すものである。操舵量検出
器302と舵角検出器312にデジタル信号形式の検出
器を用いた場合には、操舵スタンド101の操舵量と舵
106の実舵角は各々デジタル信号として操舵量検出器
302と舵角検出器312とから出力されるので、図1
におけるA/D変換器203、204を省略することが
でき、直接補正器205と206に入力することがで
き、回路構成を簡素化することができる。尚、他の部分
の構成は、図1とまったく同様である。また、装置自体
の処理動作も、デジタル信号で直接出力する点を除けば
前述した第1の実施の形態と同様であるので、その説明
は省略する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような優れた効果を奏することができる。
【0030】(1)操舵スタンドでの操舵量の最大と実
際の舵の最大が一致するとともに、面舵側、取り舵側の
舵角が一致して均等になり、さらに操舵スタンドの機械
的な中立点と操舵量検出器の電気的な点が一致する。こ
れにより、操舵スタンドを最大としたときに、舵の舵角
も最大となるため、操舵性能が向上し、調整時に操舵量
及び舵角検出器の面舵、取り舵の最大量及び中立点をセ
ットするだけで、自動的に調整されるため調整性が改善
される。 (2)従来においては操舵スタンドと舵の動きの調整を
する際に、ゲイン調整とオフセット調整をカットアンド
トライを繰返しながら時間をかけて行なっていたが、本
発明の場合には、面舵側の最大操舵位置、取り舵側の最
大操舵位置、中立点の3点を初期設定して補正演算する
ことで、自動的に最適なゲイン及びオフセットの調整が
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる船舶用舵取り装置の第1の実施
の形態を示すブロック図である。
【図2】図1の船舶用舵取り装置の補正器におけるの補
正動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明により補正した操舵量−実舵角曲線の例
を示す図である。
【図4】本発明にかかる船舶用舵取り装置の第2の実施
の形態を示すブロック図である。
【図5】従来の船舶用舵取り装置のブロック図である。
【図6】操舵量検出器及び舵角検出器ともにアンバラン
スのない理想的な状態における操舵量−実舵角曲線図で
ある。
【図7】操舵スタンドの+βmax が理想値より小さく、
+β側にアンバランスが生じている状態の操舵量−実舵
角曲線図である。
【図8】操舵スタンドの+βmax が理想値より大きく、
+β側にアンバランスが生じている状態の操舵量−実舵
角曲線図である。
【図9】−β側を優先し、面舵、取り舵で均等に振りき
れるように調整した場合の操舵量−実舵角曲線図であ
る。
【図10】中立点を優先し、−βmax の不足を調整した
場合の操舵量−実舵角曲線図である。
【図11】操舵スタンドの+β側が理想値に足りず、−
β側が理想値を越えている状態の操舵量−実舵角曲線図
である。
【符号の説明】
101 操舵スタンド 102 操舵量検出器 103 アンプ回路 104 操舵管制弁 105 油圧シリンダ 106 舵 107 舵角検出器 108 命令信号 109 実舵角信号 201 アンバランス補正手段 203 A/D変換器 204 A/D変換器 205 補正器 206 補正器 207 D/A変換器 208 D/A変換器 209 モード切換スイッチ 302 操舵量検出器 312 舵角検検出器 308 命令信号 309 実舵角信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操舵スタンドの操舵量を検出して電気信
    号に変換する操舵量検出器と、操舵される舵の実舵角を
    検出して電気信号に変換し、フィードバック信号として
    負帰還する舵角検出器と、前記操舵量検出器の出力信号
    と前記舵角検出器から負帰還されてくるフィードバック
    信号を加算増幅して操舵用の制御信号として出力するア
    ンプ回路と、該アンプ回路の出力信号によって駆動制御
    される操舵用の油圧サーボ機構と、該油圧サーボ機構に
    よって操舵される舵とを備えた電気−油圧サーボ式の船
    舶用舵取り装置において、 前記アンプ回路の前段に、前記操舵スタンドを面舵及び
    取り舵方向の最大位置、中立位置に操舵することによっ
    て得られる補正用の面舵及び取り舵両方向のゲインと中
    立点のオフセットを記憶し、実際の操船時には該記憶し
    た面舵及び取り舵両方向のゲインとオフセットを用いて
    操舵スタンドの操舵量の面舵及び取り舵量方向の舵角ア
    ンバランスを電気的に補正するとともに、前記操舵スタ
    ンドの機械的な中立点と前記操舵量検出器の電気的なゼ
    ロ点の誤差を補正し、機械的ゼロ点と電気的ゼロ点を一
    致させるように補正するアンバランス補正手段を付加し
    たことを特徴とする船舶用舵取り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の船舶用舵取り装置におい
    て、 前記操舵量検出器と舵角検出器がアナログ信号形式にな
    り、 前記アンバランス補正手段が、 アナログ式の前記操舵量検出器から出力される操舵量の
    検出信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、 操舵スタンドを面舵及び取り舵方向の最大位置、中立位
    置に操舵することによって得られる補正用の面舵及び取
    り舵両方向のゲインと中立点のオフセットを記憶し、実
    際の操船時には該記憶した面舵及び取り舵両方向のゲイ
    ンとオフセットを用いて前記A/D変換器から送られて
    くる操舵量の検出信号を補正する補正器と、 該補正器から出力されるデジタル信号からなる操舵量の
    検出信号をアナログ信号に変換して前記アンプ回路の一
    方の入力端子に出力するD/A変換器と、 アナログ式の前記舵角検出器から出力される舵角の検出
    信号をデジタル信号に変換するA/D変換器と、 操舵スタンドを面舵及び取り舵方向の最大位置、中立位
    置に操舵することによって得られる補正用の面舵及び取
    り舵両方向のゲインと中立点のオフセットを記憶し、実
    際の操船時には該記憶した面舵及び取り舵両方向のゲイ
    ンとオフセットを用いて前記A/D変換器から送られて
    くる舵角の検出信号を補正する補正器と、 該補正器から出力されるデジタル信号からなる舵角の検
    出信号をアナログ信号に変換して前記アンプ回路の他方
    の入力端子に出力するD/A変換器と、 前記二つの補正器を補正値算出モードと実際の操船モー
    ドに切り換えるモード切換スイッチとで構成されること
    を特徴とする船舶用舵取り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の船舶用舵取り装置におい
    て、 前記操舵量検出器と舵角検出器がデジタル信号形式にな
    り、 前記アンバランス補正手段が、 操舵スタンドを面舵及び取り舵方向の最大位置、中立位
    置に操舵することによって得られる補正用の面舵及び取
    り舵両方向のゲインと中立点のオフセットを記憶し、実
    際の操船時には該記憶した面舵及び取り舵両方向のゲイ
    ンとオフセットを用いて前記操舵量検出器から送られて
    くる操舵量の検出信号を補正する補正器と、 該補正器から出力されるデジタル信号からなる操舵量の
    検出信号をアナログ信号に変換して前記アンプ回路の一
    方の入力端子に出力するD/A変換器と、 操舵スタンドを面舵及び取り舵方向の最大位置、中立位
    置に操舵することによって得られる補正用の面舵及び取
    り舵両方向のゲインと中立点のオフセットを記憶し、実
    際の操船時には該記憶した面舵及び取り舵両方向のゲイ
    ンとオフセットを用いて前記舵角検出器から送られてく
    る舵角の検出信号を補正する補正器と、 該補正器から出力されるデジタル信号からなる舵角の検
    出信号をアナログ信号に変換して前記アンプ回路の他方
    の入力端子に出力するD/A変換器と、 前記二つの補正器を補正値算出モードと実際の操船モー
    ドに切り換えるモード切換スイッチとで構成されること
    を特徴とする船舶用舵取り装置。
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Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100486655B1 (ko) * 2002-05-14 2005-05-03 김제오 정방향 유압펌프를 이용한 선박용 유압조타장치
KR100700057B1 (ko) 2005-08-02 2007-03-27 이경태 소형 선박용 전동식 조타 모듈 및 장치
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KR20170030899A (ko) 2015-09-10 2017-03-20 훌루테크 주식회사 조타 장치의 부하 감응형 구동부 제어 방법
KR20170030897A (ko) 2015-09-10 2017-03-20 훌루테크 주식회사 조타 장치 및 이를 이용한 조타 장치 보호 방법
KR20170030895A (ko) 2015-09-10 2017-03-20 훌루테크 주식회사 구동부 이동 방식의 조타 장치
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