JP2001054932A - 台紙なしラベルの製造方法 - Google Patents

台紙なしラベルの製造方法

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JP2001054932A
JP2001054932A JP11230378A JP23037899A JP2001054932A JP 2001054932 A JP2001054932 A JP 2001054932A JP 11230378 A JP11230378 A JP 11230378A JP 23037899 A JP23037899 A JP 23037899A JP 2001054932 A JP2001054932 A JP 2001054932A
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label
roller
carrier
adhesive
base material
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JP11230378A
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Masaru Sakurai
勝 桜井
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Sato Corp
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Sato Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸湿による膨張や破れ等の変形を受け易い紙
基材、熱変形し易いフィルム基材、熱変色し易い感熱紙
に効率よく粘着剤層を形成できる台紙なしラベルの製造
方法を提供する。 【解決手段】 液状の粘着剤16をシート状担体11上
に塗布、乾燥し粘着性の膜19とした後にラベル基材3
の表面に転写させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は裏面に粘着剤層を有
するラベルの製造方法に関し、特に台紙を用いない台紙
なしラベルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に広く用いられている感圧粘
着性ラベルは、裏面に粘着剤層が設けられたラベルが、
表面にシリコーン等の剥離剤処理を施された台紙(セパ
レータ、ライナともいう)上に仮着されたものである。
このようなラベルを製造するには、台紙に液状の粘着剤
(例えばアクリル共重合樹脂−水系エマルジョンなど)を
塗布し、加熱乾燥後、この上にラベル基材を圧着し、必
要な印刷を施し、ラベル基材をラベル型で抜いてカスを
取り、台紙ごと必要な大きさに切断してラベルとする方
法が一般的である。
【0003】一方、近年省資源や環境保護の見地から台
紙を用いない台紙なしラベルが提案されている。台紙な
しラベルとは、表面に剥離剤層が設けられ、裏面に感圧
性粘着剤層が設けられた長尺帯状のラベル基材をロール
状に巻いたもので、巻き取られたとき内周の基材の剥離
剤層上に外周の基材の感圧性粘着剤層が重なるため、粘
着テープと似た構造となり、台紙を不要にできるもので
ある。
【0004】そして、台紙なしラベルに用いられるラベ
ル基材には、プリンタによる印字方式によって、いわゆ
る感熱紙(ダイレクトサーマル紙)や熱転写リボンを用い
る転写用紙などがあり、材質による分類では紙以外にプ
ラスチック製のフィルム基材や合成紙もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、台紙なしラ
ベルを従来法で製造するには、液状の粘着剤を直接ラベ
ル基材の裏面に塗布して乾燥させる必要がある。このた
め、以下の問題が生じる。
【0006】(1)紙のラベル基材に水系の粘着剤を塗
布する場合、紙が粘着剤中の水分を吸収するため、ラベ
ル基材が膨張したり、給送中に破れ易くなる。 (2)吸水性のないフィルム基材や合成紙に水系の粘着
剤を塗布する場合、粘着剤を乾燥させる工程で大量の熱
が加えられるため、この熱でラベル基材が熱変形する恐
れがある。また、感熱紙タイプのラベルでは熱により変
色してしまう恐れがある。 (3)粘着剤として水で希釈しないホットメルトタイプ
やUV(紫外線)乾燥タイプを用いた場合、後者では乾燥
に発熱の大きいUVランプを用いるため、フィルム基材
や合成紙は熱変形の恐れがある。また、感熱紙タイプの
ラベルの場合は熱により変色の恐れがある。 さらに、前記(2)の問題に対しては乾燥温度を低くせ
ざるを得ないが、乾燥に時間がかかり、生産性が低下す
るという問題を生じる。
【0007】本発明は上記従来技術の問題に鑑みなされ
たもので、本発明は (1)紙のラベル基材に水系粘着剤を用いる場合、基材
が水分で膨張したり破れる等の変形を防止でき、(2)
フィルム基材や感熱紙等、乾燥時の加熱で熱変形や変色
を受けやすいラベル基材であっても生産性を落とさずに
粘着剤層を形成できる台紙なしラベルの製造方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明によればロール状に巻かれたラベル基材の巻
きを解いて給送するアンワインド工程と、給送中のラベ
ル基材の裏面に粘着剤層を形成する粘着剤層形成工程
と、粘着剤層が設けられたラベル基材を再度巻き取るリ
ワインド工程とからなる台紙なしラベルの製造方法にお
いて、前記粘着剤層形成工程は、シート状担体の表面に
液状の粘着剤を塗布する塗工工程と、前記担体上の粘着
剤を乾燥させて粘着性の膜を形成する乾燥工程と、前記
担体から粘着性の膜をラベル基材に転写させる転写工程
とからなる台紙なしラベルの製造方法が提供される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1を用いて説明する。図中の1は本発明方法の実施に用
いる台紙なしラベルの製造装置である。
【0010】2は紙素材のラベル基材3がロール状に巻
かれたラベル基材の供給ロールを示し、該供給ロール2
は矢示A方向に回転してラベル基材3の巻きを解き、後
述する巻き取りロール10側に供給する。以上がアンワ
インド工程である。
【0011】ラベル基材3は給送中にガイドローラ4,
5,6,7を経て、転写ローラ8上で後述する圧着ロー
ラ20側からシート状担体11上の粘着性膜19をその
表面に転写され粘着剤層21が形成される。以上が粘着
剤層形成工程である。
【0012】そして、粘着剤層21が形成されたラベル
基材3(台紙なしラベル)はラベル基材3の送り方向を変
更したりテンションを調整する前述4,5,6,7と同
様なガイドローラ9を経て、粘着剤層21が外側となる
ように矢示B方向に回転する巻き取りローラ10が再度
巻き取る。以上がリワインド工程である。
【0013】次に、前記粘着剤層形成工程について詳述
する。11はシート状担体を示し、該シート状担体11
として、粘着剤が水系で大彗星・耐熱性が要求される場
合はポリ四沸化エチレンやポリエステル等の表面が剥離
性に優れた耐水性・耐熱性フィルムが好適に用いられ
る。そして、該シート状担体11はロール状に巻かれた
供給ロール12が矢示C方向に回転すると、該供給ロー
ル12から巻きが解かれ、矢示D方向に回転する巻き取
りロール13側に給送される。そして、該シート状担体
11は支持ローラ14上で、その表面に塗布ローラ15
によって液状の粘着剤16が塗布される。このとき、該
塗布ローラ15は常時接触回転するフィードローラ17
を介して容器から水希釈タイプの粘着剤16を補給され
る。以上が塗工工程である。
【0014】18は乾燥装置を示し、該乾燥装置18は
本実施形態では水系の粘着剤を用いるので熱風乾燥機や
赤外線乾燥機などが用いられる。シート状担体11は水
で希釈された液状の粘着剤16を表面に付着させたまま
乾燥装置18を通過する際に乾燥され、粘着性の膜19
を形成する。以上が乾燥工程である。
【0015】20は圧着ローラを示し、該圧着ローラ2
0はシート状担体11を前記転写ローラ8側に付勢しつ
つ回転し、シート状担体11と共に圧着ローラ20上に
送られた粘着性の膜19は圧着ローラ20と前記転写ロ
ーラ8の間にラベル基材3と共に挟まれる。このとき、
粘着性の膜19は表面が乾燥して増粘しているので容易
にラベル基材3に接着してシート状担体11上から剥が
れ、ラベル基材3に転写される。以上が転写工程であ
る。尚、22は前述4,5,6,7,9と同様のガイドロー
ラである。
【0016】本実施の形態は以上の構成を有するもの
で、粘着剤を耐熱性フィルム上に塗布し、乾燥した後に
ラベル基材に転写させるようにしたから、ラベル基材が
紙系材料で、粘着剤がエマルジョンのような水系タイプ
であっても、ラベル基材が水分で膨張したり破れること
なく、また、ラベル基材がフィルム基材や合成紙であっ
ても乾燥時の熱で変形することなく、さらに、ラベル基
材が感熱紙であっても乾燥時の熱で変色することなく、
従来の台紙付きラベルと同等以上の生産効率で台紙なし
ラベルを製造できる。
【0017】なお、前述した実施の形態ではラベル基材
3に紙系素材を用い、水希釈タイプの粘着剤を使用する
場合を例に挙げて説明したが、例えば粘着剤がUV乾燥
(硬化)タイプの場合でも、本発明は適用できる。この場
合、粘着剤を耐熱性フィルム上で紫外線により乾燥させ
た後にラベル基材に転写させることにより、フィルム基
材や合成紙が熱変形することなく、また、ラベル基材が
感熱紙であってもUVランプの熱で発色することなく効
率的に台紙なしラベルを製造することができる。
【0018】また、紙基材にホットメルトタイプの粘着
剤を使用する場合には、シート状担体として耐熱性フィ
ルムに替えて紙等も使用できる。
【0019】更に、粘着剤の希釈に有機溶剤を用いソル
ベントコータで粘着剤を塗布する場合であっても本発明
方法は適用可能である。
【0020】そして、本明細書中でラベルと表現したも
のは、広くラベルと呼ばれるものの他に装飾用や販売促
進用などのシールやステッカー類も含む概念である。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によればラベ
ル基材が紙系材料で粘着剤が水系タイプであっても、ラ
ベル基材が水分で膨張したり破れることなく、また、ラ
ベル基材がフィルム基材や合成紙であっても乾燥時の加
熱で変形することなく、そして、ラベル基材が感熱紙で
あっても乾燥時の加熱で変色することなく、従来の台紙
付きラベルと同等以上の生産効率で台紙なしラベルを製
造できる。また、粘着剤がUV乾燥(硬化)タイプの場
合、UVランプの熱でフィルム基材や合成紙が熱変形す
ることなく、ラベル基材が感熱紙であっても、熱で発色
することなく台紙なしラベルを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の台紙なしラベルの製造方法の実施に用
いる製造装置を示す説明図である。
【符号の説明】
2 供給ロール 3 ラベル基材 8 転写ローラ 11 シート状担体 16 粘着剤(液状) 18 乾燥装置 19 粘着性の膜 20 圧着ローラ 21 粘着剤層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻かれたラベル基材の巻きを
    解いて給送するアンワインド工程と、給送中のラベル基
    材の裏面に粘着剤層を形成する粘着剤層形成工程と、粘
    着剤層が設けられたラベル基材を再度巻き取るリワイン
    ド工程とからなる台紙なしラベルの製造方法において、
    前記粘着剤層形成工程は、シート状担体の表面に液状の
    粘着剤を塗布する塗工工程と、前記担体上の粘着剤を乾
    燥させて粘着性の膜を形成する乾燥工程と、前記担体か
    ら粘着性の膜をラベル基材に転写させる転写工程とから
    なることを特徴とする台紙なしラベルの製造方法。
JP11230378A 1999-08-17 1999-08-17 台紙なしラベルの製造方法 Pending JP2001054932A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013188872A (ja) * 2012-03-12 2013-09-26 Nishikawa Communications Co Ltd ライナーレスラベル製造装置
US20140220287A1 (en) * 2011-07-20 2014-08-07 Upm Raflatac Oy Label laminate and a method and a system for manufacturing a label laminate

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140220287A1 (en) * 2011-07-20 2014-08-07 Upm Raflatac Oy Label laminate and a method and a system for manufacturing a label laminate
US11104111B2 (en) * 2011-07-20 2021-08-31 Upm Raflatac Oy Label laminate and a method and a system for manufacturing a label laminate
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