JP2001052992A - 露光装置および露光方法 - Google Patents

露光装置および露光方法

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JP2001052992A
JP2001052992A JP11229493A JP22949399A JP2001052992A JP 2001052992 A JP2001052992 A JP 2001052992A JP 11229493 A JP11229493 A JP 11229493A JP 22949399 A JP22949399 A JP 22949399A JP 2001052992 A JP2001052992 A JP 2001052992A
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Hideki Koitabashi
英樹 小板橋
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 接続する制御ユニットの数が増えても、ハー
ドウェア、ソフトウェアの開発/メンテナンスの負荷を
減少させる。 【解決手段】 基板にパターンを形成する露光装置構成
体を複数有し、露光装置構成体をそれぞれ通信制御する
制御ユニット31〜41と制御ユニット31〜41を通
信制御する主制御部1とを備える露光装置6において、
制御ユニット31〜41および主制御部1を、同一の通
信規格を有する通信回路網21にそれぞれ接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板にパターンを
形成する露光装置および露光方法に関し、特に、露光装
置を構成する複数の露光装置構成体を通信制御して露光
を行う露光装置および露光方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示デバイスや半導体デバ
イス製造におけるリソグラフィ工程では、マスクまたは
レチクル(以下、マスクと称する)上に形成されたパタ
ーンをガラスプレートやウエハ(以下、単にプレートと
称する)に露光して転写する投影型の露光装置が使用さ
れている。この種の露光装置としては、露光光によりマ
スクのパターンをプレートの所定露光領域に露光した
後、プレートを一定距離だけステップさせて他の露光領
域を露光光の光路上に移動させ、再びレチクルのパター
ンを露光することを繰り返す、いわゆるステップ・アン
ド・リピート方式のもの(ステッパー)が知られてい
る。
【0003】このステッパーにより一つの液晶表示デバ
イスを完成させるには、一枚のプレートに対してマスク
を交換しながらパターンの焼き付けを行う転写工程が通
常複数回行われている。そのため、露光時に使用する複
数のマスクは、露光装置内または露光装置近傍に付設さ
れ上下方向に複数のスロットを有するレチクルライブラ
リに予め収納された後に、マスク搬送装置によって各ス
ロットから取り出されてマスクステージに順次搬送され
る。同様に、露光処理が施されたプレートは、プレート
搬送装置によりプレートステージから搬出され、次に露
光処理が施されるプレートがプレートステージ上に搬入
される。
【0004】各ステージに搬送されたマスク、プレート
は、それぞれマスクアライメント系、プレートアライメ
ント系によって位置が検出され、検出された位置に基づ
いて各ステージを移動させることで位置合わせ(アライ
メント)が実施された後、露光処理が施される。
【0005】このように、露光装置には、マスク、プレ
ートを搬送する搬送装置、アライメントを実行するアラ
イメント系、各ステージを駆動するステージ駆動系等、
種々の装置が搭載されている。そして、これらの装置は
機能要素毎に制御ユニットに接続されその作動を制御さ
れている。これら制御ユニットは、メインコンピュータ
に接続されて制御ユニット全体を制御される、いわゆる
露光制御システムを構築するようになっている。
【0006】図3に、従来の露光制御システムの一例を
示す。主制御部であるメインコンピュータ1は、ステー
ジ制御ユニット、アライメントユニット、マスク搬送ユ
ニット、プレート搬送ユニット等の制御ユニット2a〜
2eにデータ通信手段3としてGPIB(General Purp
ose Interface Bus)で接続されている。各制御ユニッ
ト2a〜2eは、メインコンピュータ1から制御命令を
受信、実行し、その結果をメインコンピュータ1に送信
する。
【0007】制御ユニット2a〜2eの中、制御ユニッ
ト2a、2eは、メインコンピュータ1から受信した制
御命令を解釈し、さらにその下位に位置する制御ユニッ
ト2f、2g、制御ユニット2h、2iに対して制御命
令を送信するとともに、その結果を受信している。この
下位に位置する制御ユニットとしては、例えばステージ
制御ユニットの下位制御ユニットとしてのXY軸制御ユ
ニットやθ軸制御ユニット、アライメントユニットの下
位制御ユニットとしてのマスク系アライメントユニット
やプレート系アライメントユニット等が該当する。ここ
で、制御ユニット2aに対する制御ユニット2f、2g
へのデータ通信手段4としては、SCSI(Small Comp
uter System Interface)が用いられている。また、制
御ユニット2eに対する制御ユニット2h、2iへのデ
ータ通信手段5としては、RS−232C(Recommende
d Standard 232C)が用いられている。
【0008】データ通信手段3のGPIBの特徴として
は、コンピュータと各種計測機器を接続し制御するため
に広く用いられているパラレルインターフェイスの一つ
で、同一バス上に接続可能な装置が最大15台(装置個
々にユニークなアドレスを持つ)、接続形態は一般的に
ディジーチェーン方式、各装置間のケーブル長が最大4
m以内(全ケーブル長が20m以内)、転送速度が最大
1Mバイト/秒(接続される装置数(負荷の数)により
遅くなり、実際は250Kバイト/秒程度)、データ通
信全般の制御がコントローラと呼ばれるGPIBで接続
された装置内の一つ(メインコンピュータ1が相当)が
行う等が挙げられる。
【0009】データ通信手段4のSCSIの特徴として
は、コンピュータおよびその周辺機器を接続し制御する
ために広く用いられているパラレルインターフェースの
一つで規格化されているもの、規格化されていないもの
等、種々存在するが、一般にSCSI−1と呼ばれるも
のは、同一バス上に接続可能な装置が最大8台(装置個
々にユニークなIDを持ち、IDそのものにバス使用の
優先度がある)、接続形態が一般的にディジーチェーン
方式、転送速度が最大5Mバイト/秒である等が挙げら
れる。
【0010】データ通信手段5のRS−232Cの特徴
としては、現在最も一般的なシリアルインターフェース
の方法であり、接続形態がピアツーピア(1対1)、転
送速度が2400、4800、9600ビット/秒など
種々存在する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の露光装置および露光方法には、以下のよ
うな問題が存在する。上記の通信方式は中規模程度まで
のインターフェイス方式であるので、GPIBの通信方
式では、同一バス上に15台よりも多くの制御ユニット
を接続できない、各装置間を4mよりも遠くに配置する
ことができない、全ケーブル長も制限される等の不都合
がある。同様に、SCSIの通信方式でも接続可能な制
御ユニット数に制限がある。そのため、近年、露光装置
の機能が多様化してきている状況を鑑みると、無理が生
じつつある。
【0012】具体的には、従来、制御ユニットを機能要
素毎に分割することで、マスク搬送装置、プレート搬送
装置等の各制御ユニットが並列に動作可能になる、制御
ユニット毎の並行開発が可能になることで開発期間の短
縮が実現する等のメリットがあった。ところが上記のよ
うに、接続可能な制御ユニット数に制限があると、今後
もGPIB或いはSCSIを使用する場合には複数の制
御ユニットを統合し、新規に制御ユニットを開発しなけ
ればならない。
【0013】その際、統合された制御ユニット内の特定
の機能に並列動作を実行させるとCPUの負荷が大きく
なり、処理速度が低下するという問題があった。そこ
で、この問題を解決するために従来より高速のCPUを
導入すると、コストアップを招くという新たな問題が発
生する。さらに、機能要素毎の並行開発をする場合に
は、制御ユニットが機能要素の数だけ必要になるため、
統合した制御ユニットを制御する制御ユニットも必要に
なり、露光装置に搭載する以上の余分な制御ユニットを
用意しなければならないという不都合もあった。
【0014】一方、RS−232Cの通信方式では、1
対1の接続形態のため、制御命令を受信する制御ユニッ
トの数だけ、制御命令を送信する側の制御ユニットに通
信ポートが必要になり、制御ユニットのコンパクト化を
阻害することになる。また、RS−232Cの通信方式
は通信速度が低速であるため、通信データが多い、或い
は通信が頻繁に行われる場合には装置全体の処理速度に
影響を与えるという問題もあった。さらに、制御情報の
送受信という同一の目的のために同一装置内に複数種の
データ通信手段を設けているため、装置の全体構成が繁
雑になり、またデータ通信手段毎にハードウェアおよび
ソフトウェアを開発/メンテナンスしなければならない
という問題があった。
【0015】また、各制御ユニット個々の制御プログラ
ムはROMに格納され、当該制御ユニット上に実装・実
行されているが、制御プログラムを変更する際に、変更
の度に新たにROMに格納され、当該制御ユニット上に
実装しなければならないため、作業工数が多くなるとい
う問題もあった。
【0016】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、接続する制御ユニットの数が増えても、ハ
ードウェア、ソフトウェアの開発/メンテナンスの負荷
を減少させることができる露光装置および露光方法を提
供することを目的とする。また、本発明の別の目的は、
接続する制御ユニットの数が増えてもコストアップおよ
び処理速度の低下を招くことなく対応可能である露光装
置および露光方法を提供することである。さらに、本発
明の別の目的は、各制御ユニットの制御プログラムを容
易に変更できる露光装置および露光方法を提供すること
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1および図2に対応
付けした以下の構成を採用している。本発明の露光装置
は、基板(P)にパターンを形成する露光装置構成体
(7〜11、12a、12b、13、PL)を複数有
し、露光装置構成体(7〜11、12a、12b、1
3、PL)をそれぞれ通信制御する制御ユニット(31
〜41)と制御ユニット(31〜41)を通信制御する
主制御部(1)とを備える露光装置(6)において、制
御ユニット(31〜41)および主制御部(1)は、同
一の通信規格を有する通信回路網(21)にそれぞれ接
続されていることを特徴とするものである。
【0018】従って、本発明の露光装置では、制御情報
の送受信のための通信規格を統一することができるの
で、装置の全体構成が簡素になり、ハードウェアおよび
ソフトウェアの開発/メンテナンスの負荷を減少させる
ことができる。また、複数の制御ユニット(31)およ
び主制御部(1)間の通信回路網をイーサネット、通信
規格をTCP/IPプロトコルとすることで、接続可能
な制御ユニット数およびケーブル長の制限を撤廃するこ
とができ、またデータ転送速度も向上させることができ
る。
【0019】また、本発明の露光方法は、基板(P)に
パターンを形成する露光装置構成体(7〜11、12
a、12b、13、PL)を複数有し、複数の露光装置
構成体(7〜11、12a、12b、13、PL)をそ
れぞれ通信制御する制御ユニット(31〜41)が露光
装置構成体(7〜11、12a、12b、13、PL)
に対して所定のプログラムを実行して露光処理を行う露
光方法であって、同一の通信規格を有する通信回路網
(21)に制御ユニット(31〜41)を接続し、通信
回路網(21)を介してプログラムをダウンロードする
ことを特徴とするものである。
【0020】従って、本発明の露光方法では、制御ユニ
ット(31〜41)個々の制御プログラムをダウンロー
ドして取り込むため、ROMおよびROMライタ(RO
Mにプログラムを格納するための専用装置)が不要にな
る。また、制御プログラムをFLASHメモリに格納す
る場合は、制御ユニット(31〜41)の電源を落とす
ことなく制御プログラムを書き換えることが可能にな
る。さらに、制御プログラムを電源投入毎にRAMに格
納する場合は、FLASHメモリが不要になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光装置および露
光方法の実施の形態を、図1および図2を参照して説明
する。ここでは、ステップ・アンド・リピート方式の露
光装置を使用して、液晶表示デバイス用のプレートに露
光するものとする。これらの図において、従来例として
示した図3と同一の構成要素には同一符号を付し、その
説明を省略する。
【0022】図2は、本発明の露光装置6の概略構成図
である。露光装置6は、露光光によりマスク(レチク
ル)Mに形成されたパターン(例えば、液晶表示デバイ
スのパターン)をプレート(基板)Pに投影露光するも
のであって、複数の露光装置構成体から構成されてい
る。この露光装置構成体としては、照明光学系7、マス
クMを保持するマスクステージ8、投影光学系PL、プ
レートPを保持して移動するプレートステージ9、マス
ク搬送装置10、プレート搬送装置11、一対のアライ
メントセンサ12a、12b、オフアクシス方式のアラ
イメントセンサ13、メインコンピュータ(主制御部;
図1参照)1とが設けられている。なお、ここでは、投
影光学系PLの光軸AX方向をZ方向とし、このZ方向
に直交する方向をX方向とし、これらZ方向、X方向に
直交する方向をY方向とする。
【0023】照明光学系7は、超高圧水銀ランプ等の光
源(不図示)から出射した露光光から、露光に必要な波
長(g線やi線)を選択するとともに、照度が均一化さ
れた露光光によりレチクルRを重畳的に照明するもので
あって、照明系ユニット(制御ユニット)31によって
制御されている。なお、照明光学系7には、露光光の照
明領域を設定するための、例えばL字形状をなす一対の
ブラインド(不図示)が含まれており、これらのブライ
ンドの開口によって上記照明領域が設定される。
【0024】マスクステージ8は、駆動機構15を介し
てX、Y、θ(Z軸周りの回転)方向に駆動されるよう
になっている。この駆動機構15は、XY軸制御ユニッ
ト(制御ユニット)32によってXY軸方向の駆動を制
御され、θ軸制御ユニット(制御ユニット)33によっ
てθ方向の駆動を制御されている。そして、XY軸制御
ユニット32およびθ軸制御ユニット33は、マスクス
テージ8およびプレートステージ9の駆動を統括的に制
御するステージ制御ユニット(制御ユニット)34(図
1参照)に制御されている。
【0025】投影光学系PLは、マスクMの照明領域に
存在するパターンの像をプレートP上に結像させる。そ
して、プレートP上に塗布された感光剤が感光すること
で、プレートP上にパターン像が転写される。この投影
光学系PLは、内部に設けられた光学素子間の気圧や、
光学素子の相対位置を調整することで、その結像特性を
調整できるようになっており、この結像特性調整は投影
系ユニット(制御ユニット)35によって制御される。
【0026】プレートステージ9は、プレートPを保持
するものであって、駆動機構16によってXY座標系上
を二次元に移動可能に構成されている。駆動機構16
は、XY軸制御ユニット(制御ユニット)36によって
XY軸方向の駆動を制御されている。このXY軸制御ユ
ニット36も上記ステージ制御ユニット34に制御され
る。プレートステージ9上の隅部には、基準マーク部材
FMが設置されており、基準マーク部材FMにはプレー
トPの表面と同じ高さに、基準マークが形成されてい
る。
【0027】また、プレートステージ9上には、不図示
の移動鏡がX方向およびY方向に沿ってそれぞれ設置さ
れている。そして、プレートステージ9の位置(ひいて
はプレートPの位置)は、レーザ干渉計17a、17b
からそれぞれ出射されたレーザ光が移動鏡で反射してレ
ーザ干渉計17a、17bに入射し、その反射光と入射
光との干渉に基づいて正確に計測されるようになってい
る。これらのレーザ干渉計17a、17bによる計測結
果は、メインコンピュータ1に出力される。
【0028】マスク搬送装置10は、マスクMを吸着保
持して当該マスクMを搬送するものであって、駆動機構
18によってY軸方向およびZ軸方向に移動可能に構成
されている。駆動機構18は、マスク搬送ユニット(制
御ユニット)37によって制御されている。
【0029】プレート搬送装置11は、プレートPを吸
着保持して当該プレートPを搬送するものであって、駆
動機構19によってY軸方向およびZ軸方向に移動可能
に構成されている。駆動機構19は、プレート搬送ユニ
ット(制御ユニット)38によって制御されている。
【0030】アライメントセンサ12a、12bは、マ
スクMに形成されたアライメントマークと投影光学系P
Lとを介して観察される基準マーク部材FM上の基準マ
ークを計測することにより、マスクMのアライメントを
行うTTR(スルー・ザ・レチクル)方式のものであ
る。これらアライメントセンサ12a、12bは、マス
ク系アライメントユニット(制御ユニット)39によっ
て制御されている。そして、このマスク系アライメント
ユニット39は、アライメント処理を統括的に制御する
アライメントユニット(制御ユニット)40(図1参
照)によって制御されている。
【0031】アライメントセンサ13は、プレートP上
に形成されたアライメントマークや基準マーク部材FM
上の基準マークを計測することにより、プレートPのア
ライメントを行うものであって、プレート系アライメン
トユニット(制御ユニット)41によって制御されてい
る。そして、このプレート系アライメントユニット41
も上記アライメントユニット40に制御されている。上
記制御ユニット31〜41は、それぞれ所定の制御プロ
グラムを実行することで、機能要素毎に各制御ユニット
31〜41に接続された機器を制御している。
【0032】そして、上記のメインコンピュータ1およ
び制御ユニット31〜41は、図1に示すように、ハブ
20を中心にした放射状の星型にイーサネット(通信回
路網)21で接続されて通信制御される。また、メイン
コンピュータ1と制御ユニット31〜41との間のデー
タ通信、および制御ユニット31〜41間のデータ通信
においては、データ通信プロトコル(通信規格)として
TCP/IPプロトコルが使用されている。
【0033】ここで、イーサネットについて説明する。
イーサネットは、バス構造のLAN(Local Area Netwo
rk)であり、イーサネットにおける情報の伝達はすべて
フレームと呼ばれる可変長データのパケットで行われる
ものである。このフレームの送信は、CSMA/CD
(Carrier Sense Multiple Access with CollisionDete
ction;搬送波感知多重アクセス/衝突検出)方式で行
われ、各ノード(制御ユニット31〜41に相当)では
ケーブル上のフレームを監視しており、自己宛であれば
ノード内部に取り込むようになっている。また、イーサ
ネットで利用できるケーブルとしては、10BASE-5、10BA
SE-2、10BASE-Tの方法があり、本実施の形態では、最も
一般的な10BASE-Tが用いられている(なお、10BASE-Tの
「10」はイーサネットの伝送速度である10Mビット/秒
を表し、「BASE」はデータをベースバンド(変調しない)
方式で送信することを表し、「-T」はツイストペアケーブ
ルを表す)。ネットワークを構成する各ノードは、集線
装置である上記ハブ20に接続されるが、ハブ20から
各ノードまでの最大ケーブル長は、約100mである。
【0034】CSMA/CD方式とは、複数のノードが
衝突を起こさずに(なるべく起こさないように)通信す
るための方法の一つであり、全てのノードが対等に通信
する権利を有するため、SCSIとは異なり、またGP
IBのようにデータ通信全般の制御を行うコントローラ
も不要になっている。すなわち、ノード毎の独立性が高
い構造になっている。
【0035】続いて、TCP/IP(Transmission Con
trol Protocol/Internet Protocol)プロトコルについ
て説明する。TCP/IPは、インターネットで用いら
れる標準プロトコルであって、イーサネットの上位層に
位置し、主に通信路の確立に関するプロトコルであるT
CPと、主に通信経路に関するプロトコルであるIPと
から構成される。
【0036】IPの特徴としては、下記の内容が挙げら
れる。 (1)ネットワーク中継装置(ルータ)を経由して最終
目的地(ノード)までIPデータを届ける。その際、中
継装置の判断で次のIPパケットの送り先を決める。 (2)データの誤りのチェックや抜け、順番間違いのチ
ェック、送信スピードの制御等は行わない。また、デー
タの内容も保証しない(データの内容の保証は上位、す
なわちTCPで行う)。 (3)IPデータは、イーサネット等のLANのみでな
く、電話回線や専用回線、ISDN、無線、通信衛星等
の多種多様な通信メディアを通過できる。 (4)始点(送信元ノード)から最終目的地までの経路
は一つに限定されない。また、行きと帰りが同じ経路を
通るとも限らず、さらに、常時同じ経路を通るとも限ら
ない。 (5)各ノードは、IPアドレスと呼ばれるIPプロト
コルで使用するための32ビットのアドレスでネットワ
ーク上のノードを特定するためのユニークな論理番号を
有する。
【0037】一方、TCPの特徴としては、下記の内容
が挙げられる。 (1)データの誤り、データの抜け・重複、順序間違い
などのチェックおよび応答、確認、再試行を行い、通信
の信頼性を保つ。 (2)送信のスピード制御(フローコントロール)を行
う。 (3)ノード間で通信する前に通信のための仮想的な通
信路を形成する。 (4)始点と終点間で仮想的な通信路の多重化により同
時に複数の通信が行える。
【0038】上記の構成の露光装置では、メインコンピ
ュータ1から出力された露光処理に関する制御指令は、
ハブ20を経由して当該制御指令に対応する上位の制御
ユニット(例えば、照明系ユニット31、ステージ制御
ユニット34、投影系ユニット35、マスク搬送ユニッ
ト37、プレート搬送ユニット38、アライメントユニ
ット40)に送信され、この上位制御ユニットから下位
の制御ユニット(例えば、XY軸制御ユニット32、3
6、θ軸制御ユニット33、マスク系アライメントユニ
ット39、プレート系アライメントユニット41)に所
定のアドレスを付与して送信される。そして、下位制御
ユニットは、送信された制御指令に基づき各制御対象機
器を制御する。
【0039】例えば、プレートPをステップさせて所定
の露光領域を露光光の光路上に移動させる際には、まず
メインコンピュータ1がレーザ干渉計17a、17bの
計測結果に基づいて、プレートステージ9を所定量移動
させる指令を、ステージ制御ユニット34に対応するア
ドレスと共に送信する。ステージ制御ユニット34は、
この指令を受け取ると、XY軸制御ユニット36のアド
レスを付与して送信する。XY軸制御ユニット36は、
駆動機構19を制御することによりプレートステージ9
を所定量移動させる。これにより、プレートPの露光領
域が露光光の光路上に位置することになる。
【0040】また、複数の装置が同時に作動する場合、
例えばマスクMの交換と、プレートPの交換とを同時に
行う場合、メインコンピュータ1は、マスクMの交換指
令およびプレートPの交換指令を、それぞれマスク搬送
ユニット37のアドレス、プレート搬送ユニット38の
アドレスを付与して送信する。マスク搬送ユニット37
は、この指令を受け取ると駆動機構18を介してマスク
搬送装置10を制御し、マスクMの交換を実行させる。
同時に、プレート搬送ユニット38は、この指令を受け
取ると駆動機構19を介してプレート搬送装置11を制
御し、プレートPの交換を実行させる。この交換作業に
関して、メインコンピュータ1は各搬送ユニット37、
38へ制御指令を送信するだけなので、駆動機構18、
19も含めて統括制御する場合に比較してCPUの負荷
が減少する。
【0041】続いて、上記制御ユニット31〜41にて
実行される制御プログラム(プログラム)をダウンロー
ドする方法について説明する。なお、このダウンロード
には、PCT/IPプロトコルが用いられる。 [RAM(Random Access Memory;ランダムアクセスメ
モリ)にダウンロードする場合]電源投入後、各制御ユ
ニット31〜41は、所定のIPアドレスを有するメイ
ンコンピュータ1から所定の制御プログラムをダウンロ
ードする。このとき、メインコンピュータ1は、この制
御プログラムを各制御ユニットに対応するアドレスと共
に送信する。
【0042】送信された制御プログラムは、ハブ20を
経由してアドレスに対応するノード、すなわち当該制御
プログラムを実行すべき制御ユニットに取り込まれる。
制御ユニット側では、この制御プログラムを読み込み、
各制御ユニットに付設されたRAM上に書き込む(コピ
ーする)。そして、制御ユニットは、書き込み終了後、
書き込んだ制御プログラムを実行する。
【0043】[フラッシュ(FLASH)メモリにダウ
ンロードする場合]電源投入後、メインコンピュータ1
は、制御ユニット31〜41のそれぞれに対して、メイ
ンコンピュータ1内に存在する制御プログラムのバージ
ョン(版)を読み込む旨の指令を発行する。この指令
は、各制御ユニット31〜41に対応するアドレスを付
与して発行される。各制御ユニット31〜41は、この
指令を受け取るとメインコンピュータ1から当該制御ユ
ニットに対応する制御プログラムのバージョンを読み込
み、読み込んだバージョンと当該制御ユニット内の制御
プログラムのバージョンとを比較し得る情報(ファイル
名、タイムスタンプ等)に基づいて比較し、制御プログ
ラムを入れ替えるべきかどうかを判断する。判断結果
は、メインコンピュータ1へ送信される。
【0044】制御ユニット側で制御プログラムを入れ替
えるべきと判断した場合、メインコンピュータ1は、バ
ージョンアップされた制御プログラムを当該メインコン
ピュータ1から読み込んで各制御ユニットに付設された
フラッシュメモリに書き込む指令を当該制御ユニットに
発行する。制御ユニットは、この指令を実行してバージ
ョンアップされた制御プログラムをフラッシュメモリに
書き込む。この後のブート時から、新しい制御プログラ
ムがフラッシュメモリからRAM上にコピー(展開)さ
れ、このRAMの制御プログラムに基づいて露光に関す
る処理が実行される。
【0045】ここで、制御ユニットのフラッシュメモリ
上に制御プログラムが何も格納されていない場合、制御
ユニットはブート時に、自動的に上記「RAMにダウン
ロードする場合」と同様の処理を行い、その後、RAM
に書き込まれた制御プログラムをフラッシュメモリに格
納する。
【0046】本実施の形態の露光装置および露光方法で
は、メインコンピュータ1と制御ユニット31〜41と
が同一のプロトコルを使用するイーサネット21で接続
されているので、機器およびこれらを制御する制御ユニ
ットの数が増えても装置の全体構成を簡素にすることが
できるとともに制御プログラム用のソフト(言語、規
格)を統一できるので、プログラムの作成、修正が容易
になり、ハードウェアおよびソフトウェアの開発/メン
テナンスの負荷を減少させることができる。さらに、メ
インコンピュータ1が露光処理を制御する際には、各制
御ユニット31〜41へ制御指令を送信するだけなの
で、メインコンピュータ1の負荷を低減でき、処理速度
の向上、すなわちタクトアップを実現することもでき
る。
【0047】また、本実施の形態では、イーサネット2
1におけるプロトコルをTCP/IPプロトコルにした
ので、ネットワークを構成する制御ユニットの数および
ケーブル長の制限を実質的に撤廃することができ、露光
装置6の機能の多様化に容易に対応することができる。
加えて、TCP/IPプロトコルを使用するとデータ速
度も向上するので、さらなるタクトアップも実現でき
る。
【0048】また、本実施の形態の露光装置および露光
方法では、各制御ユニット31〜41の制御プログラム
をメインコンピュータ1からダウンロードする構成にし
たので、各制御ユニット31〜41にROM(Read Onl
y Memory)や、ROMにプログラムを格納するための専
用のROMライタ等の装置が不要になり、設備コストを
削減することができるとともに、容易にバージョンアッ
プすることが可能になる。さらに、ダウンロードをフラ
ッシュメモリに格納する手順にすることで、制御ユニッ
ト31〜41の電源を落とすことなく制御プログラムを
更新することが可能になるので、制御ユニット31〜4
1に電源投入後から立ち上がるまでの無駄な立ち上げ時
間を省くことができ、生産効率を向上させることも可能
である。また、ダウンロードを電源投入毎にRAMに格
納する手順にすることで、フラッシュメモリが不要にな
り、設備コストの削減に寄与できる。
【0049】さらに、本実施の形態では、TCP/IP
プロトコルを使用しており、インターネット関連のイン
フラ整備、およびTCP/IPをベースとした種々のソ
フトウェアが普及することを考慮すると、メインコンピ
ュータ1と制御ユニット31〜41とを電話回線等で接
続することで各制御ユニット31〜41を制御プログラ
ムの配布も含めた遠隔操作(遠隔制御)することが可能
になり、例えばメインコンピュータ1を生産管理部に設
置し、露光装置構成体および制御ユニット31〜41を
遠隔地の工場に設置して、露光処理を遠隔管理するよう
なことも可能になり、露光システムとしての汎用性を拡
大することもできる。また、一台のメインコンピュータ
1で複数の露光装置6、すなわち複数の露光装置構成体
および制御ユニット31〜41を遠隔地で群管理するこ
とも可能になる。
【0050】なお、上記実施の形態において、メインコ
ンピュータ1および制御ユニット31〜41をイーサネ
ット21に接続し、バス型のLANを構成したが、これ
に限られるものではなく、例えばスター型LANやリン
グ型LANで接続するような構成であってもよい。また
データ通信プロトコルとしては、TCP/IPに限定さ
れるものではなく、例えばUDP/IPプロトコルを使
用してもよい。
【0051】なお、本実施の形態の基板としては、液晶
表示デバイス用のプレートPのみならず、半導体デバイ
ス用の半導体ウエハや、薄膜磁気ヘッド用のセラミック
ウエハ、あるいは露光装置6で用いられるマスクまたは
レチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用
される。
【0052】露光装置6としては、マスクMとプレート
Pとを静止した状態でプレートPのパターンを露光し、
プレートPを順次ステップ移動させるステップ・アンド
・リピート方式の投影露光装置(ステッパー)の他に、
マスクMとプレートPとを同期移動してマスクMのパタ
ーンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の
走査型露光装置(スキャニング・ステッパー;USP5,47
3,410)にも適用することができる。
【0053】露光装置6の種類としては、プレートPに
液晶表示デバイスパターンを露光する液晶用の露光装置
に限られず、半導体製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッ
ド、撮像素子(CCD)あるいはマスクMなどを製造す
るための露光装置などにも広く適用できる。
【0054】また、不図示の光源として、超高圧水銀ラ
ンプから発生する輝線(g線(436nm)、h線(4
04.nm)、i線(365nm))、KrFエキシマ
レーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193
nm)、F2レーザ(157nm)のみならず、X線や
電子線などの荷電粒子線を用いることができる。例え
ば、電子線を用いる場合には電子銃として、熱電子放射
型のランタンヘキサボライト(LaB6)、タンタル
(Ta)を用いることができる。また、YAGレーザや
半導体レーザ等の高周波などを用いてもよい。
【0055】投影光学系PLの倍率は、等倍系のみなら
ず縮小系および拡大系のいずれでもよい。また、投影光
学系PLとしては、エキシマレーザなどの遠紫外線を用
いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透過
する材料を用い、F2レーザやX線を用いる場合は反射
屈折系または屈折系の光学系にし(マスクMも反射型タ
イプのものを用いる)、また電子線を用いる場合には光
学系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学系
を用いればよい。なお、電子線が通過する光路は、真空
状態にすることはいうまでもない。また、投影光学系P
Lを用いることなく、マスクMとプレートPとを密接さ
せてマスクMのパターンを露光するプロキシミティ露光
装置にも適用可能である。
【0056】プレートステージ9やマスクステージ8に
リニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)
を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型お
よびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮
上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージ8、9
は、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを
設けないガイドレスタイプであってもよい。
【0057】各ステージ8、9の駆動機構としては、二
次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元にコイル
を配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力により各
ステージ4、5を駆動する平面モータを用いてもよい。
この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいずれか
一方をステージ8、9に接続し、磁石ユニットと電機子
ユニットとの他方をステージ8、9の移動面側に設けれ
ばよい。
【0058】プレートステージ9の移動により発生する
反力は、特開平8−166475号公報(USP5,528,11
8)に記載されているように、フレーム部材を用いて機
械的に床(大地)に逃がしてもよい。マスクステージ8
の移動により発生する反力は、特開平8−330224
号公報(US S/N 08/416,558)に記載されているよう
に、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がし
てもよい。
【0059】複数の光学素子から構成される照明光学系
7および投影光学系PLをそれぞれ制御ユニット31、
35に接続し露光装置本体に組み込んでその光学調整を
するとともに、多数の機械部品からなるマスクステージ
8やプレートステージ9を制御ユニット32、33およ
び36に接続し、露光装置本体に取り付けて配線や配管
を接続し、各制御ユニット31〜41とメインコンピュ
ータ1とをイーサネット21で接続し、さらに総合調整
(電気調整、動作確認等)をすることにより本実施の形
態の露光装置6を製造することができる。なお、露光装
置6の製造は、温度およびクリーン度等が管理されたク
リーンルームで行うことが望ましい。
【0060】液晶表示デバイスや半導体デバイス等のデ
バイスは、各デバイスの機能・性能設計を行うステッ
プ、この設計ステップに基づいたマスクMを製作するス
テップ、プレートP、ウエハ等を製作するステップ、前
述した実施の形態の露光装置6によりマスクMのパター
ンをプレートP、ウエハに露光するステップ、各デバイ
スを組み立てるステップ(ウエハの場合、ダイシング工
程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査
ステップ等を経て製造される。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る露
光装置は、制御ユニットと主制御部とが同一の通信規格
を有する通信回路網にそれぞれ接続される構成となって
いる。これにより、この露光装置では、制御ユニットの
数が増えても装置の全体構成を簡素にすることができる
とともに制御プログラム用のソフト(言語、規格)を統
一できるので、プログラムの作成、修正が容易になり、
ハードウェアおよびソフトウェアの開発/メンテナンス
の負荷を減少させられるという効果が得られる。
【0062】請求項2に係る露光装置は、通信回路網が
イーサネットであり、通信規格がTCP/IPプロトコ
ルである構成となっている。これにより、この露光装置
では、ネットワークを構成する制御ユニットの数および
ケーブル長の制限を実質的に撤廃することができ、露光
装置の機能の多様化に容易に対応できる。加えて、デー
タ速度も向上するので、タクトアップも実現できるとと
もに、高速のCPUを導入する必要がなくなりコストア
ップを防止できるという効果が得られる。また、露光処
理を遠隔管理するようなことも可能になるという効果も
得ることができる。
【0063】請求項3に係る露光方法は、同一の通信規
格を有する通信回路網に制御ユニットを接続し、この通
信回路網を介してプログラムをダウンロードする手順と
なっている。これにより、この露光方法では、各制御ユ
ニットにROMや、専用のROMライタ等の装置が不要
になり、設備コストを削減することができるとともに、
プログラムのバージョンアップを容易に実施できるとい
う効果が得られる。
【0064】請求項4に係る露光方法は、通信回路網が
イーサネットであり、通信規格がTCP/IPプロトコ
ルである構成となっている。これにより、この露光方法
では、制御ユニットの数およびケーブル長の制限を実質
的に撤廃することができ、露光装置の機能の多様化に容
易に対応できることに加えて、ダウンロードに係るデー
タ速度も向上するので、タクトアップも実現できるとい
う効果が得られる。また、露光処理を遠隔管理したり、
複数の露光装置を遠隔地で群管理することも可能になる
という効果も得られる。
【0065】請求項5に係る露光方法は、制御ユニット
を通信制御する主制御部からプログラムをダウンロード
する手順となっている。これにより、この露光方法で
は、制御プログラムを主制御部から容易に得ることがで
き、各制御ユニットにROMや、専用のROMライタ等
の装置が不要になり、設備コストを削減できるという効
果が得られる。
【0066】請求項6に係る露光方法は、電源投入毎に
プログラムをランダムアクセスメモリにダウンロードす
る手順となっている。これにより、この露光方法ではフ
ラッシュメモリが不要になり、設備コストの削減に寄与
できるという効果を奏する。
【0067】請求項7に係る露光方法は、プログラムを
フラッシュメモリにダウンロードした後にランダムアク
セスメモリに展開する構成となっている。これにより、
この露光方法では、制御ユニットの電源を落とすことな
く制御プログラムを更新することが可能になるので、電
源投入後から立ち上がるまでの無駄な立ち上げ時間を省
くことができ、生産効率が向上するという効果が得られ
る。
【0068】請求項8に係る露光方法は、主制御部が有
するプログラムと制御ユニットが有するプログラムのバ
ージョンを比較し、比較した結果に基づいてプログラム
をダウンロードする手順となっている。これにより、こ
の露光方法では、制御ユニットが有するプログラムを常
に、且つ容易に最新のバージョンに更新できるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、メイ
ンコンピュータおよび制御ユニットがイーサネットで接
続された露光装置の構成図である。
【図2】 同露光装置の概略構成図である。
【図3】 従来技術によりメインコンピュータおよび制
御ユニットが接続された露光装置の構成図である。
【符号の説明】
M マスク(レチクル) P プレート(基板) 1 メインコンピュータ(主制御部) 6 露光装置 21 イーサネット(通信回路網) 31 照明系ユニット(制御ユニット) 32,36 XY軸制御ユニット(制御ユニット) 33 θ軸制御ユニット(制御ユニット) 34 ステージ制御ユニット(制御ユニット) 35 投影系制御ユニット(制御ユニット) 37 マスク搬送ユニット(制御ユニット) 38 プレート搬送ユニット(制御ユニット) 39 マスク系アライメントユニット(制御ユニット) 40 アライメントユニット(制御ユニット) 41 プレート系アライメントユニット(制御ユニッ
ト)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板にパターンを形成する露光装置構成
    体を複数有し、該露光装置構成体をそれぞれ通信制御す
    る制御ユニットと該制御ユニットを通信制御する主制御
    部とを備える露光装置において、 前記制御ユニットおよび前記主制御部は、同一の通信規
    格を有する通信回路網にそれぞれ接続されていることを
    特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光装置において、 前記通信回路網はイーサネットであり、前記通信規格は
    TCP/IPプロトコルであることを特徴とする露光装
    置。
  3. 【請求項3】 基板にパターンを形成する露光装置構成
    体を複数有し、該複数の露光装置構成体をそれぞれ通信
    制御する制御ユニットが前記露光装置構成体に対して所
    定のプログラムを実行して露光処理を行う露光方法であ
    って、 同一の通信規格を有する通信回路網に前記制御ユニット
    を接続し、該通信回路網を介して前記プログラムをダウ
    ンロードすることを特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の露光方法において、 前記通信回路網はイーサネットであり、前記通信規格は
    TCP/IPプロトコルであることを特徴とする露光方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の露光方法におい
    て、 前記制御ユニットを通信制御する主制御部から前記プロ
    グラムをダウンロードすることを特徴とする露光方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の露光方法において、 前記プログラムを電源投入毎に前記制御ユニットのラン
    ダムアクセスメモリにダウンロードすることを特徴とす
    る露光方法。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の露光方法において、 前記プログラムを前記制御ユニットのフラッシュメモリ
    にダウンロードした後にランダムアクセスメモリに展開
    することを特徴とする露光方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の露光方法において、 前記主制御部が有する前記プログラムと前記制御ユニッ
    トが有する前記プログラムとのバージョンを比較し、比
    較した結果に基づいて前記プログラムをダウンロードす
    ることを特徴とする露光方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006179928A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Asml Netherlands Bv センサアセンブリ、ディジタルシリアルバスおよびプロトコル、センサネットワーク、およびリソグラフィ装置およびシステム
JP2008149713A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Muller Martini Holding Ag 印刷製品を製造するための装置およびその駆動を制御するための方法
JP2009231333A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Nuflare Technology Inc 描画システム及び描画装置のパラメータ監視方法
JP2013157637A (ja) * 2013-05-08 2013-08-15 Nuflare Technology Inc 荷電粒子描画システム及び荷電粒子描画装置のパラメータ監視方法

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