JP2001052140A - Icカード装置 - Google Patents
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来公知のICカード装置で、電磁誘導型の場
合はコイルの結合を利用するため通信距離が短いのみな
らず、リーダライタ側の電波法の規制のため比較的低い
周波数を使用せざるをえず、また、マイクロ波型の場合
は通信距離は長く採れるものの通信方式上の制約のた
め、いずれの場合でも通信速度を早くすることが困難で
あった。 【解決手段】本発明においては、R/Wの伝送線路と、
ICカードの伝送線路とを接近して配置して互いに結合
させることにより、通信方式上の制約を排除して高速通
信を可能にしている。また、この近接配置とすることに
より、R/W側からの定常電気信号をICカード側の情
報で変調して返送することが可能となり、さらに、IC
カード側の電源供給用の結合素子を設けてICカードの
電池を不要とし回路構成も簡単にすることが出来る。
合はコイルの結合を利用するため通信距離が短いのみな
らず、リーダライタ側の電波法の規制のため比較的低い
周波数を使用せざるをえず、また、マイクロ波型の場合
は通信距離は長く採れるものの通信方式上の制約のた
め、いずれの場合でも通信速度を早くすることが困難で
あった。 【解決手段】本発明においては、R/Wの伝送線路と、
ICカードの伝送線路とを接近して配置して互いに結合
させることにより、通信方式上の制約を排除して高速通
信を可能にしている。また、この近接配置とすることに
より、R/W側からの定常電気信号をICカード側の情
報で変調して返送することが可能となり、さらに、IC
カード側の電源供給用の結合素子を設けてICカードの
電池を不要とし回路構成も簡単にすることが出来る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカードリーダ
/ライタ(以下、R/Wと略記する。)を含む電気的接
点を持たない非接触式ICカード装置に関するものであ
る。特に本発明は非接触式ICカード装置の通信速度向
上に係る。
/ライタ(以下、R/Wと略記する。)を含む電気的接
点を持たない非接触式ICカード装置に関するものであ
る。特に本発明は非接触式ICカード装置の通信速度向
上に係る。
【0002】
【従来の技術】近年R/Wと非接触でデータの読み書き
が出来るICカード装置が普及して来ている。これら非
接触ICカード装置には幾つかの方式が存在するが、代
表的なものとしては、交流磁界を利用した電磁誘導型と
マイクロ波を利用したマイクロ波との2者が代表的であ
る。図8(a)に電磁誘導型、図8(b)にマイクロ波
型を示す。図8(a)および(b)において、101は
R/W、l02はICカード、103はR/Wのアンテ
ナコイル、104はマイクロ波アンテナ、105は発振
回路、106は変調回路、107は復調回路、110は
ICカードのアンテナコイル、111はマイクロ波アン
テナ、112は電源回路、113は変調回路、114は
復調回路、115は制御回路、116はメモリ、117
はバッテリーであり、118はアンテナコイルにより作
られる誘導電磁界、119はマイクロ波アンテナから放
射されるマイクロ波である。
が出来るICカード装置が普及して来ている。これら非
接触ICカード装置には幾つかの方式が存在するが、代
表的なものとしては、交流磁界を利用した電磁誘導型と
マイクロ波を利用したマイクロ波との2者が代表的であ
る。図8(a)に電磁誘導型、図8(b)にマイクロ波
型を示す。図8(a)および(b)において、101は
R/W、l02はICカード、103はR/Wのアンテ
ナコイル、104はマイクロ波アンテナ、105は発振
回路、106は変調回路、107は復調回路、110は
ICカードのアンテナコイル、111はマイクロ波アン
テナ、112は電源回路、113は変調回路、114は
復調回路、115は制御回路、116はメモリ、117
はバッテリーであり、118はアンテナコイルにより作
られる誘導電磁界、119はマイクロ波アンテナから放
射されるマイクロ波である。
【0003】これらICカード装置では、R/W101
からカード102ヘの通信は、R/W101がキャリア
となる高周波信号を直接変調した信号を送信することに
より行われる。一方、ICカード102からR/W10
1への通信は、電磁誘導型の場合、定常的に発信されて
いるR/W101からのキャリアによってICカード1
02のアンテナコイル110に誘導電流が発生するが、
ICカード側コイルの負荷インピーダンスを変えること
によりこの誘導電流の量を変化させ、これによりICカ
ード102側のアンテナコイル110から再放射される
キャリアの磁界強度に変化を与える事でICカード10
2側の情報を乗せて通信を行う。マイクロ波型の場合で
は、ICカード102内部のマイクロ波アンテナ111
の反射係数を上記電磁誘導型の場合と同様に変化させ、
R/W101が定常的に放射しているキャリアのICカ
ード102側での受信電力量や再放射電力量をICカー
ド102の持つ固有の情報に応じて変化させることによ
り変調し、この変調されたキャリアによる電界強度の変
化として再放射する事により通信を行う。このように、
非接触ICカード装置では、ICカードは自らが信号を
送信するための機能を持たず、R/W101の発するキ
ャリアをICカード102側で受信し、これにICカー
ド102固有の情報をのせてR/W101側に再放射し
通信する事が大きな特徴となっている。とりわけ交流磁
界を利用した電磁誘導型装置では、ICカード102の
動作に必要な電力をR/W101から供給可能で、IC
カード102に電池を搭載しない装置が構成でき、その
普及はめざましい。現在国際標準化の作業も進められて
いる非接触ICカード装置は、入退室管理等のオープン
な空間で、ある程度の通信距離を必要とする使われ方を
することが多く、R/W101から放射されるキャリア
が電波法等で規制される。
からカード102ヘの通信は、R/W101がキャリア
となる高周波信号を直接変調した信号を送信することに
より行われる。一方、ICカード102からR/W10
1への通信は、電磁誘導型の場合、定常的に発信されて
いるR/W101からのキャリアによってICカード1
02のアンテナコイル110に誘導電流が発生するが、
ICカード側コイルの負荷インピーダンスを変えること
によりこの誘導電流の量を変化させ、これによりICカ
ード102側のアンテナコイル110から再放射される
キャリアの磁界強度に変化を与える事でICカード10
2側の情報を乗せて通信を行う。マイクロ波型の場合で
は、ICカード102内部のマイクロ波アンテナ111
の反射係数を上記電磁誘導型の場合と同様に変化させ、
R/W101が定常的に放射しているキャリアのICカ
ード102側での受信電力量や再放射電力量をICカー
ド102の持つ固有の情報に応じて変化させることによ
り変調し、この変調されたキャリアによる電界強度の変
化として再放射する事により通信を行う。このように、
非接触ICカード装置では、ICカードは自らが信号を
送信するための機能を持たず、R/W101の発するキ
ャリアをICカード102側で受信し、これにICカー
ド102固有の情報をのせてR/W101側に再放射し
通信する事が大きな特徴となっている。とりわけ交流磁
界を利用した電磁誘導型装置では、ICカード102の
動作に必要な電力をR/W101から供給可能で、IC
カード102に電池を搭載しない装置が構成でき、その
普及はめざましい。現在国際標準化の作業も進められて
いる非接触ICカード装置は、入退室管理等のオープン
な空間で、ある程度の通信距離を必要とする使われ方を
することが多く、R/W101から放射されるキャリア
が電波法等で規制される。
【0004】先にも述べたとおり、マイクロ波型、電磁
誘導型ともに、ICカード102はR/W101が送信
するキャリアを利用して情報を再放射し送信するため、
R/W101の送信するキャリアが電波法で規制されて
その放射電力が制限を受けると、R/W101とICカ
ード102間の通信距離が短くなるのみならず、信号と
ノイズの比(S/N比)も大きくとれないため、通信速
度も制限されてくる。また電磁誘導型の装置では、エネ
ルギーをICカード102に供給するために、距離に対
して急激に減衰する進行方向の磁界を利用しており、こ
の結果125kHzあるいは13.56MHzといった
減衰の少ない比較的低い周波数帯が用いられている。こ
のため、通信速度はせいぜい数100kbps程度で遅
いものとなっており、またこれら周波数での電波法によ
る限界から放射電力も大きく採ることが出来ず、通信距
離は数cmから10cm程度である。一方、マイクロ波
型においては、通信距離は1乃至3m程度と電磁誘導型
に比べ長いが、波長よりも長い距離を双方向通信の形で
交信することになるため、通信方式上の限界があり通信
速度はせいぜい数100kbps程度となっている。
誘導型ともに、ICカード102はR/W101が送信
するキャリアを利用して情報を再放射し送信するため、
R/W101の送信するキャリアが電波法で規制されて
その放射電力が制限を受けると、R/W101とICカ
ード102間の通信距離が短くなるのみならず、信号と
ノイズの比(S/N比)も大きくとれないため、通信速
度も制限されてくる。また電磁誘導型の装置では、エネ
ルギーをICカード102に供給するために、距離に対
して急激に減衰する進行方向の磁界を利用しており、こ
の結果125kHzあるいは13.56MHzといった
減衰の少ない比較的低い周波数帯が用いられている。こ
のため、通信速度はせいぜい数100kbps程度で遅
いものとなっており、またこれら周波数での電波法によ
る限界から放射電力も大きく採ることが出来ず、通信距
離は数cmから10cm程度である。一方、マイクロ波
型においては、通信距離は1乃至3m程度と電磁誘導型
に比べ長いが、波長よりも長い距離を双方向通信の形で
交信することになるため、通信方式上の限界があり通信
速度はせいぜい数100kbps程度となっている。
【0005】しかしながら、非接触ICカード装置が普
及するにつれてその使用方法も多岐にわたり、それに伴
い求められる技術も多岐にわたって来ている。例えば、
前述の入退室などでは、かなりの通信距離が求められる
一方、送る情報はIDのみで十分な場合が多く、また扉
やゲートの開閉と連動させる場合等には、それほど速い
通信速度は必要としない。しかしながら鉄道の改札など
に適用するには、通信速度を含めた速い処理速度が重要
になる。これに対して、現在考えられている電子マネー
等に適用する場合は、長い通信距離を必要としない一
方、セキュリティーのより高い通信が求められる。この
ためセキュリティーの高い暗号処理を必要とする場合で
は、ある程度高速な通信が求められる。さらに、ICカ
ードに画像等のメモリ容量の多い情報を蓄える使い方を
する場合には、より高速な通信速度が要求される。この
ように、ICカード装置の適用範囲が広がるにつれ、I
CカードとR/W間の通信速度の向上や距離の拡大が望
まれてきており、現状の装置では必ずしも対応出来なく
なってきている。さらに、ICカードの通信技術を応用
し、ハードレベルで簡単にカスタマイズできる小型端末
を構成するアイデアも出てきており(特願平11−02
4332)、より高速な通信を実現する非接触ICカー
ド装置が求められてきている。
及するにつれてその使用方法も多岐にわたり、それに伴
い求められる技術も多岐にわたって来ている。例えば、
前述の入退室などでは、かなりの通信距離が求められる
一方、送る情報はIDのみで十分な場合が多く、また扉
やゲートの開閉と連動させる場合等には、それほど速い
通信速度は必要としない。しかしながら鉄道の改札など
に適用するには、通信速度を含めた速い処理速度が重要
になる。これに対して、現在考えられている電子マネー
等に適用する場合は、長い通信距離を必要としない一
方、セキュリティーのより高い通信が求められる。この
ためセキュリティーの高い暗号処理を必要とする場合で
は、ある程度高速な通信が求められる。さらに、ICカ
ードに画像等のメモリ容量の多い情報を蓄える使い方を
する場合には、より高速な通信速度が要求される。この
ように、ICカード装置の適用範囲が広がるにつれ、I
CカードとR/W間の通信速度の向上や距離の拡大が望
まれてきており、現状の装置では必ずしも対応出来なく
なってきている。さらに、ICカードの通信技術を応用
し、ハードレベルで簡単にカスタマイズできる小型端末
を構成するアイデアも出てきており(特願平11−02
4332)、より高速な通信を実現する非接触ICカー
ド装置が求められてきている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
無電源タイプのICカードの普及が進む一方で、通信距
離あるいは通信速度のように、その性能面での限界が指
摘されるようになってきた。すなわち上記のように、従
来の電磁誘導型のICカード装置では通信距離が数cm
から10cm程度であり、通信速度は数100kbps
程度であり、マイクロ波型の場合では通信距離こそ1乃
至3m程度あるものの、通信速度の点では電磁誘導の場
合と大差はない状態であった。このため本発明において
は、今後の応用でより重要となる通信速度に注目し、R
/WとICカード間でさらに高速な通信を可能とする、
非接触式ICカード装置を提供することを目的とした。
無電源タイプのICカードの普及が進む一方で、通信距
離あるいは通信速度のように、その性能面での限界が指
摘されるようになってきた。すなわち上記のように、従
来の電磁誘導型のICカード装置では通信距離が数cm
から10cm程度であり、通信速度は数100kbps
程度であり、マイクロ波型の場合では通信距離こそ1乃
至3m程度あるものの、通信速度の点では電磁誘導の場
合と大差はない状態であった。このため本発明において
は、今後の応用でより重要となる通信速度に注目し、R
/WとICカード間でさらに高速な通信を可能とする、
非接触式ICカード装置を提供することを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においてはリーダライタとICカードのそれ
ぞれの伝送線路を接近配置して結合させることを基本構
成とし、請求項2においてはこの基本構成において、リ
ーダライタからICカード側に情報を送信し、この情報
に対応したICカード側の情報を変調してリーダライタ
側に返送する構成としている。
に、本発明においてはリーダライタとICカードのそれ
ぞれの伝送線路を接近配置して結合させることを基本構
成とし、請求項2においてはこの基本構成において、リ
ーダライタからICカード側に情報を送信し、この情報
に対応したICカード側の情報を変調してリーダライタ
側に返送する構成としている。
【0008】請求項3においては、上記構成において、
リーダライタ側からICカード側に情報送信後、リーダ
ライタが無変調の信号を伝送線路に送出し、一方ICカ
ード側ではスイッチング回路により該伝送線路の電気的
状態を変化させることにより両伝送線路間の結合状態を
変えることにより、ICカード側から返送される信号強
度の変化をリーダライタ側で受信し、ICカードからリ
ーダライタに送信している。
リーダライタ側からICカード側に情報送信後、リーダ
ライタが無変調の信号を伝送線路に送出し、一方ICカ
ード側ではスイッチング回路により該伝送線路の電気的
状態を変化させることにより両伝送線路間の結合状態を
変えることにより、ICカード側から返送される信号強
度の変化をリーダライタ側で受信し、ICカードからリ
ーダライタに送信している。
【0009】請求項4においては、リーダライタとIC
カードの両伝送線路により信号伝送用の結合線路形成
し、この結合線路とは異なる結合素子を設けたICカー
ドを本ICカード装置に使用することを規定している。
カードの両伝送線路により信号伝送用の結合線路形成
し、この結合線路とは異なる結合素子を設けたICカー
ドを本ICカード装置に使用することを規定している。
【0010】また、請求項5においては、伝送線路とし
てはマイクロストリップ線路、コプレーナ線路、スロッ
ト線路、コプレーナストリップ線路或いは平行線路等の
各種マイクロ波線路が適用し得ることを規定している。
てはマイクロストリップ線路、コプレーナ線路、スロッ
ト線路、コプレーナストリップ線路或いは平行線路等の
各種マイクロ波線路が適用し得ることを規定している。
【0011】さらに、請求項6においては、請求項4記
載の上記結合素子を用いてICカード動作のための電源
供給を行う構成について規定したものである。
載の上記結合素子を用いてICカード動作のための電源
供給を行う構成について規定したものである。
【0012】
【作用】R/WとICカード間の伝送媒体に、広帯域な
伝送線路を利用することで、R/WとICカードの伝送
線路を重ねる、或いは至近距離に配置することにより広
帯域な結合線路を構成することが出来る。これにより高
い周波数、広帯域な信号を利用することが出来るため、
高速な通信が可能になる。また、この結合線路での電磁
結合を利用することで、電気的な接点を持たずに非接触
状態で、R/Wと無電源ICカード間の通信が可能にな
る。
伝送線路を利用することで、R/WとICカードの伝送
線路を重ねる、或いは至近距離に配置することにより広
帯域な結合線路を構成することが出来る。これにより高
い周波数、広帯域な信号を利用することが出来るため、
高速な通信が可能になる。また、この結合線路での電磁
結合を利用することで、電気的な接点を持たずに非接触
状態で、R/Wと無電源ICカード間の通信が可能にな
る。
【0013】また、請求項3に記載したごとくICカー
ド側で伝送線路との結合状態を変化させることで、R/
Wから伝送線路に送られる電気信号に強度の変化が与え
られるため、ICカードに送信回路を持たせることな
く、R/WとICカード間の情報の授受を行うことが出
来ると同時に、電磁結合を利用してR/WからICカー
ドヘエネルギーの供給が行う事が可能となる。これらの
作用があいまって、バッテリ無しで動作する、電気的接
点を持たない非接触式高速ICカード装置が実現出来
る。
ド側で伝送線路との結合状態を変化させることで、R/
Wから伝送線路に送られる電気信号に強度の変化が与え
られるため、ICカードに送信回路を持たせることな
く、R/WとICカード間の情報の授受を行うことが出
来ると同時に、電磁結合を利用してR/WからICカー
ドヘエネルギーの供給が行う事が可能となる。これらの
作用があいまって、バッテリ無しで動作する、電気的接
点を持たない非接触式高速ICカード装置が実現出来
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1(a)および(b)に、本発
明の第1の実施の形態として、直線状のマイクロストリ
ップ線路を伝送線路に用いたR/WとICカードの例を
示す。図1(a)において、1はR/W、2はICカー
ド、3はコントローラ、11はR/W1の制御回路部、
12はR/W1の伝送線路、13はR/W1の送信回路
部、14はR/W1の受信回路部である。また図1
(b)において、17はR/W1の伝送線路のグランド
プレーン、20はICカード2の伝送線路、21はIC
カード2の回路部、22はICカード2の制御回路部、
23はICカード2の送信回路部、24はICカード2
の受信回路部、29はICカード2の伝送線路のグラン
ドプレーン、30はICカード2の電池、41はR/W
1の伝送線路12およびICカードの伝送線路20から
構成される結合線路である。本実施の形態において、R
/W1は伝送線路12を形成しているマイクロストリッ
プ線路およびICカード2に送るべき情報を含む電気信
号を送出し、該情報を含む電気信号はR/W1とICカ
ード2の伝送線路12および20から構成される結合線
路41を介して、ICカード2の受信回路部24に送ら
れ、R/W1からICカード2ヘの通信が行われる。一
方、ICカード2からR/W1への通信には、ICカー
ド2はR/W1へ送る情報を含む電気信号を、送信回路
23からICカード2の伝送線路20に送出し、該情報
を含む電気信号はICカード2とR/W1の伝送線路1
2および20で構成する結合線路41およびR/W1の
伝送線路12を介して、受信回路部14に送られ、IC
カード2からR/W1への通信が行われる。
明の第1の実施の形態として、直線状のマイクロストリ
ップ線路を伝送線路に用いたR/WとICカードの例を
示す。図1(a)において、1はR/W、2はICカー
ド、3はコントローラ、11はR/W1の制御回路部、
12はR/W1の伝送線路、13はR/W1の送信回路
部、14はR/W1の受信回路部である。また図1
(b)において、17はR/W1の伝送線路のグランド
プレーン、20はICカード2の伝送線路、21はIC
カード2の回路部、22はICカード2の制御回路部、
23はICカード2の送信回路部、24はICカード2
の受信回路部、29はICカード2の伝送線路のグラン
ドプレーン、30はICカード2の電池、41はR/W
1の伝送線路12およびICカードの伝送線路20から
構成される結合線路である。本実施の形態において、R
/W1は伝送線路12を形成しているマイクロストリッ
プ線路およびICカード2に送るべき情報を含む電気信
号を送出し、該情報を含む電気信号はR/W1とICカ
ード2の伝送線路12および20から構成される結合線
路41を介して、ICカード2の受信回路部24に送ら
れ、R/W1からICカード2ヘの通信が行われる。一
方、ICカード2からR/W1への通信には、ICカー
ド2はR/W1へ送る情報を含む電気信号を、送信回路
23からICカード2の伝送線路20に送出し、該情報
を含む電気信号はICカード2とR/W1の伝送線路1
2および20で構成する結合線路41およびR/W1の
伝送線路12を介して、受信回路部14に送られ、IC
カード2からR/W1への通信が行われる。
【0015】R/W1とICカード2間の通信に用いる
電気信号は、伝送線路12および20を通過し、ICカ
ード2の伝送線路20と電磁結合が生じる範囲であれ
ば、その周波数に制限はない。したがって、通信方式に
対する制約も緩和され高速通信が可能となる。また、本
実施の形態の場合、R/W1とICカード2間の通信に
おいて、電気信号に情報を与える方法についても、R/
W1或いはICカード2の送信回路部13あるいは23
で直接情報をのせるため、一般的な振幅、周波数あるい
は位相等に変調を与える方法やこれらの組み合せる多値
変調など、通常の無線通信に用いられる変調方式のどの
方法を用いても問題は生じない。また、本実施の形態で
は、R/W1はマイクロストリップによる伝送線路12
の一端から電気信号を送信し、他端で電気信号を受信す
る、すなわち送信回路部13から受信回路部14に信号
をR/W1側の伝送線路12を介して伝送する構成にな
っている。また、ICカード2の内部においても、IC
カード2側の伝送線路20の両端に送信回路23と受信
回路24が接続され、電気信号の送受信を分けた構成に
なっている。
電気信号は、伝送線路12および20を通過し、ICカ
ード2の伝送線路20と電磁結合が生じる範囲であれ
ば、その周波数に制限はない。したがって、通信方式に
対する制約も緩和され高速通信が可能となる。また、本
実施の形態の場合、R/W1とICカード2間の通信に
おいて、電気信号に情報を与える方法についても、R/
W1或いはICカード2の送信回路部13あるいは23
で直接情報をのせるため、一般的な振幅、周波数あるい
は位相等に変調を与える方法やこれらの組み合せる多値
変調など、通常の無線通信に用いられる変調方式のどの
方法を用いても問題は生じない。また、本実施の形態で
は、R/W1はマイクロストリップによる伝送線路12
の一端から電気信号を送信し、他端で電気信号を受信す
る、すなわち送信回路部13から受信回路部14に信号
をR/W1側の伝送線路12を介して伝送する構成にな
っている。また、ICカード2の内部においても、IC
カード2側の伝送線路20の両端に送信回路23と受信
回路24が接続され、電気信号の送受信を分けた構成に
なっている。
【0016】これに対し、図2は上記図1の例における
伝送線路12の受信側端を無反射端として、他端に送受
信回路16を構成した場合を示す。図中の、1はR/
W、2はICカード、11はR/W1の制御回路部、1
2はR/W1の伝送線路、15は伝送線路の無反射端、
16は送受信回路部、17は伝送線路のグランドプレー
ン、20はICカード2の伝送線路、21はICカード
2の回路部、22はICカード2の制御回路部、25は
ICカード2の送受信回路部、28は伝送線路の無反射
端、29は伝送線路のグランドプレーン、30は電池、
41は伝送線路12および20から構成される結合線路
である。このように、R/W1における伝送線路の一方
の終端を無反射端として、もう一方の終端に送受信回路
を接続する構成、あるいは同様にICカード2内部の伝
送線路20の一端を無反射端に、もう一方の終端に送受
信回路25を設ける構成でも問題はなく、これらを組み
合わせた構成でもR/W1とICカード2間で通信が行
える事は言うまでも無い。さらに、図1おいよび図2で
示す実施の形態では、R/W1の伝送線路12に図3
(a)に示すマイクロストリッブラインを用いている
が、図3(b)に示すコプレーナ型線路、図3(c)に
示すコプレーナ型ストリップ線路、図3(d)に示すス
ロット線路、図3(e)に示す平行線路等、電気信号が
通る部分がグランドに覆われていない一般に用いられて
いるマイクロ波の配線構造の線路であれば、問題無くR
/W1の伝送線路12を構成することが出来る。また伝
送線路の形状についても、図1(a)(b)および図2
の実施の形態に示した直線状のみならず、図4に示す曲
線(a)、メアンダライン(B)等でも問題は生じな
い。
伝送線路12の受信側端を無反射端として、他端に送受
信回路16を構成した場合を示す。図中の、1はR/
W、2はICカード、11はR/W1の制御回路部、1
2はR/W1の伝送線路、15は伝送線路の無反射端、
16は送受信回路部、17は伝送線路のグランドプレー
ン、20はICカード2の伝送線路、21はICカード
2の回路部、22はICカード2の制御回路部、25は
ICカード2の送受信回路部、28は伝送線路の無反射
端、29は伝送線路のグランドプレーン、30は電池、
41は伝送線路12および20から構成される結合線路
である。このように、R/W1における伝送線路の一方
の終端を無反射端として、もう一方の終端に送受信回路
を接続する構成、あるいは同様にICカード2内部の伝
送線路20の一端を無反射端に、もう一方の終端に送受
信回路25を設ける構成でも問題はなく、これらを組み
合わせた構成でもR/W1とICカード2間で通信が行
える事は言うまでも無い。さらに、図1おいよび図2で
示す実施の形態では、R/W1の伝送線路12に図3
(a)に示すマイクロストリッブラインを用いている
が、図3(b)に示すコプレーナ型線路、図3(c)に
示すコプレーナ型ストリップ線路、図3(d)に示すス
ロット線路、図3(e)に示す平行線路等、電気信号が
通る部分がグランドに覆われていない一般に用いられて
いるマイクロ波の配線構造の線路であれば、問題無くR
/W1の伝送線路12を構成することが出来る。また伝
送線路の形状についても、図1(a)(b)および図2
の実施の形態に示した直線状のみならず、図4に示す曲
線(a)、メアンダライン(B)等でも問題は生じな
い。
【0017】図5に本発明による第2の実施の形態とし
て、第1の実施の形態と同じ構成で、3枚のICカード
2と通信する場合の例を示す。このように複数のICカ
ード2が同時に存在する場合においても、R/W1の伝
送線路12とICカード2の伝送線路20で構成する結
合線路41の結合度を極端に高くしなければ、全てのI
Cカード2との通信が成立する強度の信号を送ることが
可能であり、複数枚のICカード2に対しても、第1の
実施の形態と同様の通信が可能となる。また、R/W1
が複数枚のICカード2を制御する方法については、I
SO14443で規定される現状の電磁誘導型非接触I
Cカードの装置同様、ICカードのID番号取得時にビ
ット単位の衝突を検出してICカードを選別する方法
や、ICカードの応答する時間を複数の時間帯に区切
り、ICカード2が送信するデータの衝突を確率的に避
けてICカード2を選別する方法等で複数のICカード
2を識別し、識別後各ICカード2に一時的な番号を割
り付けて各ICカード2と通信する事で、R/W1は複
数のICカード2と通信することが出来る。
て、第1の実施の形態と同じ構成で、3枚のICカード
2と通信する場合の例を示す。このように複数のICカ
ード2が同時に存在する場合においても、R/W1の伝
送線路12とICカード2の伝送線路20で構成する結
合線路41の結合度を極端に高くしなければ、全てのI
Cカード2との通信が成立する強度の信号を送ることが
可能であり、複数枚のICカード2に対しても、第1の
実施の形態と同様の通信が可能となる。また、R/W1
が複数枚のICカード2を制御する方法については、I
SO14443で規定される現状の電磁誘導型非接触I
Cカードの装置同様、ICカードのID番号取得時にビ
ット単位の衝突を検出してICカードを選別する方法
や、ICカードの応答する時間を複数の時間帯に区切
り、ICカード2が送信するデータの衝突を確率的に避
けてICカード2を選別する方法等で複数のICカード
2を識別し、識別後各ICカード2に一時的な番号を割
り付けて各ICカード2と通信する事で、R/W1は複
数のICカード2と通信することが出来る。
【0018】図6(a)および(b)に、本発明の第3
の実施の形態として、ICカード2に伝送線路の電気的
特性を切り替えるスイッチング回路を備え、R/W1側
からはICカード2に対して情報送信後に送信する情報
を含まない無変調の電気信号を送信し、ICカード2側
ではR/W1に送信すべき情報でこの無変調信号に強度
の変化を与える事で変調し、ICカード2からR/W1
への情報伝送を行う例を示す。本図6(a)において、
1はR/W、2はICカード、3はコントローラ、11
はR/W1の制御回路部、12はR/W1の伝送線路、
13は送信回路部、14は受信回路部である。図6
(b)はICカード2の内部接続を示すもので、20’
は伝送線路、40は結合素子、21は回路ブロック部、
22は制御回路部、24は受信回路部、27はスイッチ
ング回路部、26は反射端、28は無反射端、29は伝
送線路のグランドプレーン、32は整流回路部、33は
電源回路部である。本実施の形態では、電源供給用の結
合素子40を介して、R/W1から電力を受信し、整流
回路部32及び電源回路部33を通して、ICカード2
の動作に必要な電力を供給する構成になっている。
の実施の形態として、ICカード2に伝送線路の電気的
特性を切り替えるスイッチング回路を備え、R/W1側
からはICカード2に対して情報送信後に送信する情報
を含まない無変調の電気信号を送信し、ICカード2側
ではR/W1に送信すべき情報でこの無変調信号に強度
の変化を与える事で変調し、ICカード2からR/W1
への情報伝送を行う例を示す。本図6(a)において、
1はR/W、2はICカード、3はコントローラ、11
はR/W1の制御回路部、12はR/W1の伝送線路、
13は送信回路部、14は受信回路部である。図6
(b)はICカード2の内部接続を示すもので、20’
は伝送線路、40は結合素子、21は回路ブロック部、
22は制御回路部、24は受信回路部、27はスイッチ
ング回路部、26は反射端、28は無反射端、29は伝
送線路のグランドプレーン、32は整流回路部、33は
電源回路部である。本実施の形態では、電源供給用の結
合素子40を介して、R/W1から電力を受信し、整流
回路部32及び電源回路部33を通して、ICカード2
の動作に必要な電力を供給する構成になっている。
【0019】R/W1からICカード2ヘの通信につい
ては、実施の形態1同様、R/W1から直接情報をのせ
た電気信号を送信し、ICカード2の伝送線路20’を
介してICカード2が該電気信号を受信する事で、通信
が成立する。一方、ICカード2からR/W1の通信に
関しては、R/W1が情報を含まない電気信号を伝送線
路12に送り続け、ICカード2はスイッチング回路2
7によって伝送線路20の一端を、受信回路24あるい
は反射端に切り替えることで、例えば負荷インピーダン
スを変える等の方法によりICカード2側伝送線路2
0’の電気的状態を変化させ、これによりR/W1の受
信回路14に届く電気信号の強度に変化を与え、情報を
R/W1へ伝える。この場合、ICカード2が送信する
情報に応じて、直接電気信号の強度に変化を与えて情報
を乗せる方法の他に、信号強度の変化を周期的に作るこ
とで、R/W1が送信する信号を含まない電気信号より
低い周波数の第2の波(サブキャリア)を作り、このサ
ブキャリアの周波数や位相を変調する方法や、サブキャ
リアの有無で変調を行う方法等で、ICカード2からR
/W1への通信が可能になる。複数のICカード2の選
別方法や制御方法につては、第2の実施の形態で示した
ものと同様の方法で可能となる。なお本実施の形態にお
いても、第1の実施の形態同様、R/W1の伝送線路1
2は図3で示す各伝送線路を用いても問題なく、また伝
送線路の形状も図4で示す全ての形状であっても問題は
無い。さらに結合素子41の形状も長方形の他に図7で
示す例のように、R/W1の伝送線路12と電磁気的に
結合し、定在波が立つものであればその形状に制限はな
いことは言うまでもない。
ては、実施の形態1同様、R/W1から直接情報をのせ
た電気信号を送信し、ICカード2の伝送線路20’を
介してICカード2が該電気信号を受信する事で、通信
が成立する。一方、ICカード2からR/W1の通信に
関しては、R/W1が情報を含まない電気信号を伝送線
路12に送り続け、ICカード2はスイッチング回路2
7によって伝送線路20の一端を、受信回路24あるい
は反射端に切り替えることで、例えば負荷インピーダン
スを変える等の方法によりICカード2側伝送線路2
0’の電気的状態を変化させ、これによりR/W1の受
信回路14に届く電気信号の強度に変化を与え、情報を
R/W1へ伝える。この場合、ICカード2が送信する
情報に応じて、直接電気信号の強度に変化を与えて情報
を乗せる方法の他に、信号強度の変化を周期的に作るこ
とで、R/W1が送信する信号を含まない電気信号より
低い周波数の第2の波(サブキャリア)を作り、このサ
ブキャリアの周波数や位相を変調する方法や、サブキャ
リアの有無で変調を行う方法等で、ICカード2からR
/W1への通信が可能になる。複数のICカード2の選
別方法や制御方法につては、第2の実施の形態で示した
ものと同様の方法で可能となる。なお本実施の形態にお
いても、第1の実施の形態同様、R/W1の伝送線路1
2は図3で示す各伝送線路を用いても問題なく、また伝
送線路の形状も図4で示す全ての形状であっても問題は
無い。さらに結合素子41の形状も長方形の他に図7で
示す例のように、R/W1の伝送線路12と電磁気的に
結合し、定在波が立つものであればその形状に制限はな
いことは言うまでもない。
【0020】図8(a)、(b)および(c)に、本発
明の第4の実施の形態として、R/W1に2本の伝送線
路12’を備え、ICカード2内部の伝送線路20がR
/W1の2本の伝送線路と同時に結合線路を構成して通
信を行う例を示す。図8(a)および(b)はR/W1
の構成を示すもので、1はR/W、2はICカード、3
はコントローラ、11は制御回路部、12’は2本の線
路からなる伝送線路で一方はR/W1の送信回路部、他
方は同じくR/W1の受信回路部に接続されている。ま
た、図8(c)はICカード2内部の構成を示すもの
で、13は送信回路部、14は受信回路部、15は伝送
線路の無反射端、17はR/W1の伝送線路12のグラ
ンドプレーン、20は伝送線路、22は制御回路部、2
4は受信回路部、26は反射端、27はスイッチング回
路部、29は伝送線路20のグランドプレーン、30は
電池である。本実施の形態においても、伝送線路12’
および20に直線状のマイクロストリップ線路を用いて
いるが、伝送線路の種類や形状は、ICカード2が一度
に2本の線路をまたいで設置できれば、図3で示すもの
で問題はない。また伝送線路12’および20の一方の
終端は、不要な反射が起きないよう、無反射端になって
いる。本実施の形態では、ICカード2に電池を備えて
いるが、ICカード2からR/W1への通信は、図6に
示す第3の実施の形態と同様で、スイッチング回路27
の切り替えにより、ICカード2内部の伝送線路20の
電気特性を変化させることで、R/W1の送信回路13
から送信される情報を含まない電気信号に強度の変化を
与え、その変化をR/W1の受信回路14で検出する方
法で通信する。この際、ICカード2内部の伝送線路2
0に移る電気信号が、さらに受信側の伝送線路に移りR
/W1に該電気信号が届くことになる。
明の第4の実施の形態として、R/W1に2本の伝送線
路12’を備え、ICカード2内部の伝送線路20がR
/W1の2本の伝送線路と同時に結合線路を構成して通
信を行う例を示す。図8(a)および(b)はR/W1
の構成を示すもので、1はR/W、2はICカード、3
はコントローラ、11は制御回路部、12’は2本の線
路からなる伝送線路で一方はR/W1の送信回路部、他
方は同じくR/W1の受信回路部に接続されている。ま
た、図8(c)はICカード2内部の構成を示すもの
で、13は送信回路部、14は受信回路部、15は伝送
線路の無反射端、17はR/W1の伝送線路12のグラ
ンドプレーン、20は伝送線路、22は制御回路部、2
4は受信回路部、26は反射端、27はスイッチング回
路部、29は伝送線路20のグランドプレーン、30は
電池である。本実施の形態においても、伝送線路12’
および20に直線状のマイクロストリップ線路を用いて
いるが、伝送線路の種類や形状は、ICカード2が一度
に2本の線路をまたいで設置できれば、図3で示すもの
で問題はない。また伝送線路12’および20の一方の
終端は、不要な反射が起きないよう、無反射端になって
いる。本実施の形態では、ICカード2に電池を備えて
いるが、ICカード2からR/W1への通信は、図6に
示す第3の実施の形態と同様で、スイッチング回路27
の切り替えにより、ICカード2内部の伝送線路20の
電気特性を変化させることで、R/W1の送信回路13
から送信される情報を含まない電気信号に強度の変化を
与え、その変化をR/W1の受信回路14で検出する方
法で通信する。この際、ICカード2内部の伝送線路2
0に移る電気信号が、さらに受信側の伝送線路に移りR
/W1に該電気信号が届くことになる。
【0021】以上述べたように本発明においては、R/
W1側伝送線路とICカード2側伝送線路とを接近配置
する構造としている。このため、ICカード装置として
はこれらR/W1の伝送線路上にICカード2の伝送線
路を相対するようにして設置する必要がある。ここで、
ICカード2を設置する位置精度は、上記二つの伝送線
路間で情報の授受が確保できる範囲内にあればよいか
ら、さほど厳密である必要はない。従ってR/W1上に
ICカード2を乗せるべき位置にマークをつけるか、I
Cカードの部分を嵌め込ませるような窪みを付けるか、
またはICカード差し込み部分にガイドを有するICカ
ード取り込み排出機構を有するR/W等従来公知の技術
で充分実現出来るものである。なお、このICカード移
送機構を用いる場合にはICカードの電源供給用として
図7(e)に示したICカード2の側面部に結合素子を
形成し、R/W1側ではICカード2の送りガイドの部
分に伝送線路を形成する構造にすることが出来る。ただ
し、この送り機構を使用する場合は、相対運動による結
合の強さの変化等を考慮しICカード2の送り速度が通
信速度よりも十分に低く設定しておく必要がある。
W1側伝送線路とICカード2側伝送線路とを接近配置
する構造としている。このため、ICカード装置として
はこれらR/W1の伝送線路上にICカード2の伝送線
路を相対するようにして設置する必要がある。ここで、
ICカード2を設置する位置精度は、上記二つの伝送線
路間で情報の授受が確保できる範囲内にあればよいか
ら、さほど厳密である必要はない。従ってR/W1上に
ICカード2を乗せるべき位置にマークをつけるか、I
Cカードの部分を嵌め込ませるような窪みを付けるか、
またはICカード差し込み部分にガイドを有するICカ
ード取り込み排出機構を有するR/W等従来公知の技術
で充分実現出来るものである。なお、このICカード移
送機構を用いる場合にはICカードの電源供給用として
図7(e)に示したICカード2の側面部に結合素子を
形成し、R/W1側ではICカード2の送りガイドの部
分に伝送線路を形成する構造にすることが出来る。ただ
し、この送り機構を使用する場合は、相対運動による結
合の強さの変化等を考慮しICカード2の送り速度が通
信速度よりも十分に低く設定しておく必要がある。
【0022】
【発明の効果】以上の述べたように、本発明においては
ICカード2のR/W1の伝送線路とICカード2側の
伝送線路とを直接接近させることにより電磁的に結合さ
せ、これにより高速な通信速度を実現している。
ICカード2のR/W1の伝送線路とICカード2側の
伝送線路とを直接接近させることにより電磁的に結合さ
せ、これにより高速な通信速度を実現している。
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図で、(a)
は直線状のマイクロストリップ線路を伝送線路として用
いたR/WおよびICカードを配置したICカード装置
の概念図であり、(b)はICカードの伝送線路とR/
Wの伝送線路を結合させる場合の配置を示す構造図。
は直線状のマイクロストリップ線路を伝送線路として用
いたR/WおよびICカードを配置したICカード装置
の概念図であり、(b)はICカードの伝送線路とR/
Wの伝送線路を結合させる場合の配置を示す構造図。
【図2】直線状のマイクロストリップ線路を伝送線路と
して用いたR/WおよびICカードにおいて、伝送線路
の一端を無反射端とし、他端を送受信回路に接続した場
合の構成図。
して用いたR/WおよびICカードにおいて、伝送線路
の一端を無反射端とし、他端を送受信回路に接続した場
合の構成図。
【図3】R/W及びICカードに用いられる各種伝送線
路の外観図で、(a)はマイクロストリップライン型、
(b)はコプレーナ型、(c)はコプレーナ型ストリッ
プ線路、(d)はスロット線路、(e)は平行線路の各
断面図。
路の外観図で、(a)はマイクロストリップライン型、
(b)はコプレーナ型、(c)はコプレーナ型ストリッ
プ線路、(d)はスロット線路、(e)は平行線路の各
断面図。
【図4】変形伝送線路の例を示すもので、(a)は曲線
型、(b)はメアンダライン型の伝送線路外観図。
型、(b)はメアンダライン型の伝送線路外観図。
【図5】直線状のマイクロストリップ線路を伝送線路と
して用いたR/Wに複数枚のICカードを組み合わせた
場合の外観図。
して用いたR/Wに複数枚のICカードを組み合わせた
場合の外観図。
【図6】ICカードにスイッチング回路を備え、R/W
の送信する情報を含まない電気信号に強度の変化を与え
ることによりICカードからR/Wへ通信する場合を示
すもので、(a)は折り曲げ難の伝送線路に3枚のIC
カードを組み合わせた場合の外観図、(b)は伝送線路
負荷インピーダンス切替え用スイッチ、と電源供給専用
の結合素子を有するICカードの構造図。
の送信する情報を含まない電気信号に強度の変化を与え
ることによりICカードからR/Wへ通信する場合を示
すもので、(a)は折り曲げ難の伝送線路に3枚のIC
カードを組み合わせた場合の外観図、(b)は伝送線路
負荷インピーダンス切替え用スイッチ、と電源供給専用
の結合素子を有するICカードの構造図。
【図7】図6におけるICカードの電源供給用結合素子
の各種形状を示すもので、(a)は円形、(b)は楕
円、(c)は正方形、(d)は短冊形、(e)はICカ
ード側面に形成した各種外観図。
の各種形状を示すもので、(a)は円形、(b)は楕
円、(c)は正方形、(d)は短冊形、(e)はICカ
ード側面に形成した各種外観図。
【図8】R/Wに2本の伝送線路を備え、ICカード内
部の伝送線路がR/Wの2本の伝送線路に同時に結合し
て通信を行う場合の例で、(a)はこの場合の装置外観
図、(b)はR/Wの伝送線路配置図、(c)はICカ
ードの内部構成図。
部の伝送線路がR/Wの2本の伝送線路に同時に結合し
て通信を行う場合の例で、(a)はこの場合の装置外観
図、(b)はR/Wの伝送線路配置図、(c)はICカ
ードの内部構成図。
【図9】従来公知のICカード装置の構成図で、(a)
は電磁誘導型の場合の構成図、(b)はマイクロ波型の
場合の構成図。
は電磁誘導型の場合の構成図、(b)はマイクロ波型の
場合の構成図。
1:リーダライタ(R/W) 2:ICカード 3:コントローラ 11:R/Wの制御
回路部 12:R/Wの伝送線路 13:R/Wの送
信回路部 14:R/Wの受信回路部 15:R/Wの伝
送線路の無反射端 16:R/Wの送受信回路部 17:R/Wの伝送線路のグランドプレーン 20、20’:ICカードの伝送線路 21:ICカードの回路部 22:ICカードの
制御回路部 23:ICカードの送信回路部 24:ICカードの
受信回路部 25:ICカードの送受信回路部 26:ICカードの
反射端 27:ICカードのスイッチング回路部 28:ICカード伝送線路の無反射端 29:ICカードの伝送線路のグランドプレーン 30:ICカードの電池 32:ICカードの
整流回路部 33:ICカードの電源回路部 35:中心導体 36:誘電体基板 37:グランドプレー
ン 38:伝送線路 39:スロット 40:ICカードの結合素子 41:12と20或いは20’から構成される結合線路 101:R/W 102:ICカード 103:R/Wのアンテナコイル 104:R/Wのマ
イクロ波アンテナ 105:発振回路 106:変調回路 107:復調回路 110:ICカードの
アンテナコイル 111:マイクロ波アンテナ 112:電源回路 113:変調回路 114:復調回路 115:制御回路 116:メモリ 117:電池 118:アンテナコイルにより作られる誘導電磁界 119:マイクロ波アンテナから放射されるマイクロ波
回路部 12:R/Wの伝送線路 13:R/Wの送
信回路部 14:R/Wの受信回路部 15:R/Wの伝
送線路の無反射端 16:R/Wの送受信回路部 17:R/Wの伝送線路のグランドプレーン 20、20’:ICカードの伝送線路 21:ICカードの回路部 22:ICカードの
制御回路部 23:ICカードの送信回路部 24:ICカードの
受信回路部 25:ICカードの送受信回路部 26:ICカードの
反射端 27:ICカードのスイッチング回路部 28:ICカード伝送線路の無反射端 29:ICカードの伝送線路のグランドプレーン 30:ICカードの電池 32:ICカードの
整流回路部 33:ICカードの電源回路部 35:中心導体 36:誘電体基板 37:グランドプレー
ン 38:伝送線路 39:スロット 40:ICカードの結合素子 41:12と20或いは20’から構成される結合線路 101:R/W 102:ICカード 103:R/Wのアンテナコイル 104:R/Wのマ
イクロ波アンテナ 105:発振回路 106:変調回路 107:復調回路 110:ICカードの
アンテナコイル 111:マイクロ波アンテナ 112:電源回路 113:変調回路 114:復調回路 115:制御回路 116:メモリ 117:電池 118:アンテナコイルにより作られる誘導電磁界 119:マイクロ波アンテナから放射されるマイクロ波
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 英朗 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 永井 靖浩 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MB01 NA09 TA22 5B035 AA02 BA05 BB09 CA01 CA08 CA12 CA23 5B058 CA17 CA22 CA23 KA24
Claims (6)
- 【請求項1】電磁波を伝える伝送線路、及び伝送線路に
伝播させる電磁波を送信・受信する回路を具備するリー
ダライタと、電磁波を伝える伝送線路、及び伝送線路に
伝播させる電磁波を送信・受信する回路を具備する電気
的接点を持たない非接触式ICカードとで構成され、該
リーダライタの伝送線路と該ICカードの伝送線路とで
結合線路を構成し、該結合線路を介して情報伝送を行う
ことを特徴とするICカード装置。 - 【請求項2】請求項1のICカード装置において、該リ
ーダライタで変調した信号を該リーダライタの該伝送線
路に送出し、該ICカードの伝送線路を介して信号を受
信することにより該リーダライタから該ICカードヘの
情報を送信し、該送信された情報を該ICカードにおい
て受信し、該受信情報に対応した信号を該ICカードに
おいて変調した後、該変調信号を返送信号として該IC
カードの伝送線路に送出し、この送出された信号を該リ
ーダライタの伝送線路を介して受信することにより該I
Cカードから該リーダライタに情報送信を行うICカー
ド装置。 - 【請求項3】請求項1のICカード装置において、該リ
ーダライタから変調した信号を送出し、該ICカードの
伝送線路を介して信号を受信することにより該リーダラ
イタから該ICカードヘの情報送信を行い、該送信され
た情報を該ICカード側で受信後、該リーダライタが無
変調の信号を伝送線路に送出し、該ICカードはスイッ
チング回路により該伝送線路の電気的状態を変化させる
ことにより両伝送線路間の結合状態を変え、該リーダラ
イタの受信回路が受け取る信号強度の変化を用いて、該
ICカードから該リーダライタへの情報送信を行うIC
カード装置。 - 【請求項4】請求項1乃至請求項3の何れかに記載のI
Cカード装置において、該ICカードの伝送線路により
形成された結合線路と信号伝送用線路とは異なる結合素
子を有するICカードを使用していることを特徴とする
ICカード装置。 - 【請求項5】請求項1乃至請求項4の何れかに記載のI
Cカード装置において、該リーダライタの伝送線路およ
び該ICカードの伝送線路を含む該結合素子が、マイク
ロストリップ線路、コプレーナ線路、スロット線路、コ
プレーナストリップ線路、或いは平行線路からなること
を特徴とするICカード装置。 - 【請求項6】請求項1乃至請求項5の何れかに記載のI
Cカード装置において、該ICカードが動作するのに必
要な電力を、該リーダライタの伝送線路から該ICカー
ドの該第2の結合素子を介して供給することを特徴とす
るICカード装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23021099A JP2001052140A (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | Icカード装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23021099A JP2001052140A (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | Icカード装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001052140A true JP2001052140A (ja) | 2001-02-23 |
Family
ID=16904305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23021099A Pending JP2001052140A (ja) | 1999-08-17 | 1999-08-17 | Icカード装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001052140A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008519571A (ja) * | 2004-11-02 | 2008-06-05 | センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション | 蛇行線状rfid近距離場マイクロストリップアンテナ |
-
1999
- 1999-08-17 JP JP23021099A patent/JP2001052140A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008519571A (ja) * | 2004-11-02 | 2008-06-05 | センサーマティック・エレクトロニクス・コーポレーション | 蛇行線状rfid近距離場マイクロストリップアンテナ |
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