JP2001052062A - 申請手続処理システム及び記憶媒体 - Google Patents

申請手続処理システム及び記憶媒体

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JP2001052062A
JP2001052062A JP22443999A JP22443999A JP2001052062A JP 2001052062 A JP2001052062 A JP 2001052062A JP 22443999 A JP22443999 A JP 22443999A JP 22443999 A JP22443999 A JP 22443999A JP 2001052062 A JP2001052062 A JP 2001052062A
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JP22443999A
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Tomomi Hori
智美 堀
Takehisa Kato
岳久 加藤
Atsushi Shinpo
淳 新保
Toshiaki Saishiyo
敏明 才所
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの申請事案に対して複数の手続きを必要
とする場合に、これをまとめて一つの申請で済ますこと
ができる。 【解決手段】 申請書類の電子化された文書データと申
請費用の電子化された電子印紙データとを提出する申請
手続のための申請手続処理システムであって、申請手続
を受け付け、電子印紙データを検査してその正当性を確
認するとともに、文書データに1又は複数の業務処理が
含まれる場合には、各業務処理の処理依頼を行い、さら
に、処理依頼に対応した業務完了通知をすべて受け取っ
た場合には申請手続完了通知を出力する申請受付手段8
0と、申請受付手段からの業務処理の処理依頼に対応し
て、依頼された業務処理を行うとともに、業務完了時に
は業務完了通知を申請受付手段に返す1又は複数の業務
処理手段90とを備えた申請手続処理システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子印紙を利用し
て各種の申請手続きを行う申請手続処理システム及び記
憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ネットワーク技術の発展に伴い、
電子現金(電子マネーともいう)及び電子決済などの技
術が注目されている。この種の電子現金及び電子決済の
詳細は、例えば「シリーズ/情報科学の数学 現代暗
号、岡本龍明,山本博資著、産業図書株式会社、P.26
1-281」に記載されている。
【0003】図23はこの種の一般的な電子現金の流れ
を示す模式図である。なお、図中の破線の枠で示す如
き、「Pkx」がxの公開鍵であり、「Skx」がxの
秘密鍵であり、「二重の楕円状曲線で囲んだSkx」が
xの電子署名である旨の描写方式は、本明細書中の他の
図面にも共通して使用されている。
【0004】さて始めに、利用者は、利用者登録機関1
ヘカード発行依頼を届け出る(ST1)。カード発行依
頼は、利用者の決済用の金融機関2の口座番号、住所、
氏名、電話番号及び生年月日の如き、通常のクレジット
カード等の申込み事項が記載された発行依頼書に加え、
本人証明用の運転免許証の写しや住民票等の写し等が添
付されたものである。
【0005】利用者登録機関1は、カード発行依頼を審
査し、ICカード3を利用者に発行する(ST2)。こ
のICカード3は、内部のICチップ内に、ICカード
識別用のユニークな番号であるカードID、利用者の真
偽確認用のパスワード、決済用の口座番号、電子現金
(バリュー)を発行する金融機関の公開鍵証明書、利用
者の公開鍵PkUと秘密鍵SkUからなる公開鍵ペアなど
の秘密情報が記録される。なお、公開鍵ペアとは、公開
鍵暗号方式にて、公開される公開鍵と秘匿される秘密鍵
との両鍵の組を意味している。
【0006】また、ICチップは、耐タンパー性(勝手
な書換を不可とし、セキュリティを保持する部分)を有
し、記録内容の外部への漏洩や不正な書換などが防止さ
れている。
【0007】続いて、利用者は、引き去り要求を決済用
の金融機関2に与え(ST3)、この金融機関2にて、
自己の口座からICカード3ヘ金額を移す。このとき、
ICカード3には、利用者の設定した金額(金融機関2
の署名付のバリュー4)が充填される(ST4)。一
方、利用者の口座からは、バリュー4に相当する金額
(図28中の10,000円)が減額される。この引下
しは、金融機関2を訪れずに自宅からネットワーク経由
で行なう場合もある。
【0008】バリューの充填後、利用者は、ICカード
3を用いて店舗5などで商品6を購入する(又は他人に
譲渡する)際には、端末装置を通じてICカード3から
商品の料金に相当するバリュー7(図28中の2,00
0円)を店舗5に支払う(ST5)。このように、利用
者は、充填したバリュー4を分割してバリュー7として
支払い可能である。また、支払いは、自宅にてネットワ
ーク経由で行なう場合もある。
【0009】また、ここでは、バリュー7は、利用者の
秘密鍵SkUによりディジタル署名が付され、利用者の
公開鍵証明書Skcと一緒に店舗5に送出される。店舗
5は、バリュー7と公開鍵証明書Skcを受けると、商
品6を利用者に渡す(ST6)。
【0010】店舗(又は譲受人)5は、支払いで受領し
た電子現金(利用者並びに金融機関の署名付きのバリュ
ー)から利用者のディジタル署名を外した後、店舗5の
ディジタル署名を付したバリュー8と、店舗の公開鍵証
明書Skmとを金融機関に送信することにより(ST
8)、バリュー相当額の現金を自己の口座に預け入れ可
能となっている。
【0011】預け入れは、支払い毎に限らず、受領した
バリューをある程度まとめてからしてもよい。また、預
け入れの際に、店舗5のディジタル署名と公開鍵証明書
Skmとは省略してもよい。また、店舗5は、受領した
バリュー8を金融機関2に預け入れず、他の支払いに充
当(又は譲渡)してもよい。
【0012】ところで、ワードプロセッサやパーソナル
コンピュータなどにより執筆された電子化文書を公的機
関へ申請する、例えば特許庁に特許を出願する場合、申
請者は、特許の明細書に添付される願書に対して特許の
申請手続きに必要な金額の印紙を購入し貼付して申請し
ている。また、特許出願においては電子出願が実現され
ているが、電子出願の場合であっても手数料の納付はオ
ンラインで行うことはできず、別途に印紙代を納付する
ようにしている。
【0013】このように現状では印紙代を電子的な手続
きで納付することは実現されておらず、申請者は申請に
必要な金額の印紙を購入し、この印紙を申請書類に貼付
けるといった手間がかかる問題がある。一方、最近、盛
んに電子現金が実験されている状況を考えると、今後、
電子現金の普及することが予想される。従って、公的機
関への申請手続きの手数料納付も、電子現金を用いる方
式に移行する可能性がある。
【0014】しかしながら、現在開発されている電子現
金による申請手数料の支払いを考えると、電子現金には
電子紙幣型やカウンタ型といった種類があり、支払形式
も様々であることから、申請手数料を支払うには機能が
多すぎ、手数料へ適用するのは却って不適切である。
【0015】また、電子現金は、実際の紙幣と同様に、
ある人から他の人へと移動して使用可能な転々性がある
ので、申請手続きに適用される場合、流通経路が複雑と
なる問題がある。
【0016】さらに、公的な機関への申請手続きにおい
ては、一般商業における商品やサービス購入と異なり、
一つの事案に対して複数の承認や証明書発行等の手続き
(業務)を必要とする場合がある。例えば自動車を購入
する際には、運輸省の陸運局から車のナンバーを取得
し、自賠責保険に入ったことをやはり陸運局に証明しな
ければならない。さらに、車庫証明を取得するには、事
前に地方自治体から住民票等を発行してもらう必要があ
る。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の印紙による申請手続き処理システムでは、申請者
が申請手続きに必要な印紙を購入し、その印紙を申請書
類に貼付けて申請するため、手間がかかっている。
【0018】また、電子現金のシステムは、申請手数料
を支払うには機能が多く、そのうちの転々性を有するも
のは、流通経路が複雑となる。
【0019】また、電子現金のシステムは、購入した商
品等を利用者以外には不明とする秘匿性があるため、申
請手続きに用いると、申請した対象が不明となる。
【0020】また電子現金のシステムは、電子現金のみ
をセキュア(安全)に授受するプロトコルを用いるた
め、申請書類と同時にはセキュアに送信できない。
【0021】さらに、電子現金の場合、発行機関により
発行された電子現金が将来回収されるという前提があ
る。この回収により、電子現金の偽造や二重使用などの
有無をチェックする。よって、電子現金の場合、金融機
関に収集された電子現金を発行機関へ戻す還流を生じ
る、という問題がある。
【0022】さらに、公的な機関への申請手続きでは、
一つの事案に対して複数の承認や証明書発行等の手続き
(業務)を必要とする場合がある。しかし、一つの案件
でありながら、そのために必要な各種の申請要求を別々
に行わなければならないことは、利用者に大きな負担を
強いることになる。
【0023】本発明は上記実情を考慮してなされたもの
で、申請手続きの際に、印紙の購入と貼付けの手間を省
略でき、申請対象を明確にしつつ、簡易な流通経路によ
り、高速処理を実現し得る申請手続処理システム及び記
憶媒体を提供することを目的とする。
【0024】さらに、一つの申請事案に対して複数の手
続きを必要とする場合に、これをまとめて一つの申請で
済ますことができる申請手続処理システム及び記憶媒体
を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた第1の発明は、申請書類の電子化された文書
データと申請費用の電子化された電子印紙データとを提
出する申請手続のための申請手続処理システムについて
なされたものである。このシステムにおいては、申請受
付手段により、申請手続が受け付られると、文書データ
に1又は複数の業務処理が含まれる場合には、各業務処
理の処理依頼が業務機関に対して行われる。したがっ
て、例えば一つの申請事案に対して複数の手続きを必要
とする場合に、これをまとめて一つの申請で済ますこと
ができる。次に、課題を解決するためになされた第2の
発明は、上記第1の発明において、申請受付手段は、業
務機関に対し、並列的に業務処理の処理依頼を行う。し
たがって、効率的な業務処理を実現できる。次に、課題
を解決するためになされた第3の発明は、上記第1の発
明において、申請受付手段は、1又は複数の業務処理に
処理の順番がある場合には、その順番通りに業務処理を
行うように業務処理内容を業務機関に引き渡す。したが
って、業務処理に順番がある場合でも効率的な業務処理
が実現できる。次に、課題を解決するためになされた第
4の発明は、申請書類の電子化された文書データと申請
費用の電子化された電子印紙データとを提出する申請手
続のための申請手続処理システムについてなされたもの
である。この申請手続処理システムにおいては、まず、
申請受付手段によって、申請手続が受け付けられ、電子
印紙データを検査してその正当性を確認される。さらに
文書データに1又は複数の業務処理が含まれる場合に
は、各業務処理の処理依頼がそれぞれの業務処理手段に
行われる。業務処理手段においては、申請受付手段から
の業務処理の処理依頼に対応して、依頼された業務処理
が行われ、業務完了時には業務完了通知が申請受付手段
に返される。業務処理手段からの処理依頼に対応した業
務完了通知がすべて受け取られた場合には、申請受付手
段によって、申請手続完了通知が出される。したがっ
て、申請手続きの際に、印紙の購入と貼付けの手間を省
略でき、申請対象を明確にしつつ、簡易な流通経路によ
り、高速処理を実現し得る申請手続処理システムを提供
することができる。さらに、このシステムにおいては、
一つの申請事案に対して複数の手続きを必要とする場合
に、これをまとめて一つの申請で済ますことができる。
次に、課題を解決するためになされた第5の発明は、上
記第4の発明において、申請受付手段は、業務処理手段
に対し、並列的に業務処理の処理依頼を行う。したがっ
て、効率的な業務処理が実現される。次に、課題を解決
するためになされた第6の発明は、上記第4の発明にお
いて、申請受付手段は、1又は複数の業務処理に処理の
順番がある場合には、その順番通りに業務処理を行うよ
うに業務処理内容を業務処理手段に引き渡す。したがっ
て、手続に順番がある場合でも、まとめて一つの申請で
済ますことができる。次に、課題を解決するためになさ
れた第7の発明は、上記第4〜6の発明において、申請
受付手段は、前記文書データに1又は複数の業務処理が
含まれる場合には、各業務処理に対応する手数料の電子
印紙データが業務処理項目それぞれについて添付される
申請手続を受け付ける。さらに、申請受付手段から業務
処理手段への処理依頼の際には、対応する電子印紙デー
タが添付される。したがって、それぞれの業務手段にて
それぞれ手数料を確認することができる。次に、課題を
解決するためになされた第8の発明は、上記第4〜6の
発明において、申請受付手段は、前記文書データに1又
は複数の業務処理が含まれる場合には、各業務処理に対
応する手数料の合計金額の電子印紙データが添付される
申請手続を受け付ける。さらに、申請受付手段から業務
処理手段への処理依頼の際には、各業務処理手段に対応
する手数料表示が添付される。したがって、それぞれの
業務手段にてそれぞれ手数料を確認することができると
ともに、まとめて一つの電子印紙データで済むので申請
者の負担が軽減される。次に、課題を解決するためにな
された第9の発明は、上記第6の発明において、申請受
付手段においては、順番の第1位の業務処理手段にすべ
ての業務処理内容が引き渡されるとともに、順番の最終
位の業務処理手段からすべての業務完了通知がまとめて
受け取られる。一方、業務処理手段においては、自己が
順番の第1位又は最終位以外であるときには、業務処理
内容及び業務完了通知が一つ前の順番の業務処理手段か
ら受け取られ、一つ後の業務処理手段に引き渡される。
また、自己が順番の第1位であるときには、すべての業
務処理内容が申請受付手段から受け取られ、業務処理内
容及び業務完了通知が一つ後の業務処理手段に引き渡さ
れる。さらに、自己が順番の最終位であるときには、業
務処理内容及び業務完了通知が一つ前の順番の業務処理
手段から受け取られ、すべての業務完了通知が申請受付
手段に引き渡される。したがって、効率的な業務処理が
実現される。次に、課題を解決するためになされた第1
0の発明は、上記第9の発明において、申請受付手段
は、文書データに1又は複数の業務処理が含まれる場合
には、各業務処理に対応する手数料の電子印紙データが
業務処理項目それぞれについて添付される申請手続を受
け付けるとともに、業務処理手段への処理依頼の際にす
べての電子印紙データを業務処理内容に含める。したが
って、各業務処理手段にてそれぞれの手数料を確認でき
る。次に、課題を解決するためになされた第11の発明
は、上記第9の発明において、申請受付手段において
は、文書データに1又は複数の業務処理が含まれる場合
には、各業務処理に対応する手数料の合計金額の電子印
紙データが添付される申請手続が受け付けられる。さら
に、業務処理手段への処理依頼の際に合計金額と同額の
手数料残高が業務処理内容に含められる。一方、業務処
理手段においては、手数料残高から自己の業務手数料が
差し引かれるとともに、当該差し引き後の手数料残高が
0円以上である場合にのみ業務処理が行われる。したが
って、手数料をまとめて一つの電子印紙データで支払っ
た場合でも、各業務処理手段にて容易に手数料確認を行
うことができる。次に、課題を解決するためになされた
第12の発明は、上記第4〜11の発明において、申請
受付手段は、申請者の代理人による前記申請手続を受け
付けた場合には、文書データに含まれる代行申請証明書
を検証し、その正当性が確認された場合にのみ、その後
の処理を行う申請手続処理システムである。したがっ
て、代理人による申請手続も可能となり、一般利用者の
負担が軽減される。次に、課題解決のための第13の発
明は、上記第1の発明をコンピュータに実現させるため
のプログラムを記録した記録媒体である。この記録媒体
から読み出されたプログラムにより制御されるコンピュ
ータは、上記第1の発明の申請手続処理システムとして
機能する。次に、課題解決のための第14の発明は、上
記第1の発明をコンピュータに実現させるためのプログ
ラムを記録した記録媒体である。この記録媒体から読み
出されたプログラムにより制御されるコンピュータは、
上記第2の発明の申請手続処理システムとして機能す
る。次に、課題解決のための第15の発明は、上記第1
の発明をコンピュータに実現させるためのプログラムを
記録した記録媒体である。この記録媒体から読み出され
たプログラムにより制御されるコンピュータは、上記第
2の発明の申請手続処理システムとして機能する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て図面を参照して説明する。ここで、各実施形態中、電
子現金及び電子印紙が記憶されるカードはICカードで
あり、公開鍵暗号方式として、例えばRSA公開鍵方式
が利用される。また、対称鍵方式(暗号化と復号が同じ
鍵で行われる)に使われる鍵を共通鍵と呼ぶ。各実施形
態では、例えばDES(data encryption standard)共
通鍵方式が利用される。
【0027】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係る申請手続処理システムの全体構成を示す
模式図であり、図2はこの申請手続処理システムに使用
されるICカードと印紙発行機関との構成を示すブロッ
ク図である。
【0028】ここで、申請手続処理システムは、利用者
登録機関10から発行されたICカード20により申請
手続きを処理するための利用者端末30が印紙発行用計
算機としての印紙発行機関40及び申請受付用計算機と
しての申請機関50に夫々接続されている。なお、印紙
発行機関40は、決済用計算機としての金融機関60に
接続されている。
【0029】ここで、利用者登録機関10は、利用者か
ら加入申請書(図示せず)が提出された際に、運転免許
証等の身分証明書を確認した上で加入申請書を受理し、
ICカード20を発行して申請者の住所に送付する機能
をもっている。なお、加入申請書は、少なくとも氏名及
び住所に加え、電子印紙代金の決済に使用される銀行等
の金融機関60の口座番号が記載された紙の書類又は電
子化書類であって、周知のクレジットカードの申込書と
同様な形式が適用可能となっている。
【0030】ICカード20は、耐タンパー性を有し、
利用者端末30に挿入されて使用される携帯用電子機器
であり、図2に示すように、電子印紙データを保持する
ためのメモリ21、メモリ21内の電子印紙データの印
紙残高を計数処理するための残高カウンタ22、残高カ
ウンタ22に記録される印紙残高を管理する残高管理部
23、及び利用者端末30を介して印紙発行機関40や
申請機関50に対して電子印紙データを送受信するため
のI/Oインターフェイス24を備えている。なお、メ
モリ21、残高カウンタ22及び残高管理部23は、耐
タンパー性をもつICチップにより実現されている。
【0031】メモリ21は、ICカード20毎に付けら
れるユニークな番号であるカードID、パスワード、利
用者の口座番号、各ICカード固有の公開鍵・秘密鍵の
ペア、ICカード20の公開鍵証明書などの固有の識別
情報の他、印紙発行機関40の公開鍵などが登録されて
おり、また、初期購入額に相当する電子印紙データが書
込可能であって、ICチップの耐タンパー性によって改
ざんやコピー等の不正なアクセスから保護されている。
【0032】なお、公開鍵証明書は、少なくともICカ
ード20の公開鍵の値、この公開鍵証明書を発行した認
証局名、及びこの認証局名と公開鍵の値との組を認証局
の秘密鍵でデジタル署名した署名の3つを有するもので
ある。
【0033】残高管理部23は、印紙残高の管理の他、
電子印紙データの購入並びに使用に関する処理を実行す
るものであり、具体的には、利用者端末30から入力さ
れたパスワードをI/Oインターフェイス24を介して
受けたとき(以下、利用者端末30とICカード20内
との間にてI/Oインターフェイス24を介する旨の記
載は、説明の簡単のため、省略する。)、入力されたパ
スワードをメモリ21内のパスワードと照合して照合結
果を利用者端末30に送出する機能と、利用者端末30
から発行者乱数と印紙購入金額とからなる購入要求信号
を受けたとき、この購入要求信号とメモリ21の内容と
に基づいて印紙購入要求データを作成し、この印紙購入
要求データ及びメモリ21内の公開鍵証明書を印紙発行
機関40宛にして利用者端末30に送出する機能と、印
紙発行機関40から利用者端末30を介して受けた電子
印紙データの正当性をRSA署名の検証により確認し、
正当性が確認されたとき、電子印紙データをメモリ21
に書込むと共に、残高カウンタ22の値を印紙購入金額
の分だけ増加させる機能と、増加処理が終了すると充填
完了通知を印紙発行機関40宛に利用者端末30に送出
する機能とをもっている。
【0034】印紙購入要求データは、例えばカードI
D、利用者の口座番号、印紙購入金額(例,1000)、IC
カード20内で生成される請求番号NUMR並びに発行者乱
数等の情報に対し、ICカード20の秘密鍵によりRS
A署名が施されたものである。なお、印紙購入要求デー
タのうち、少なくとも口座番号は、RSA署名の前に、
例えば予め印紙発行機関40と利用者端末30との間の
固有の共通鍵で暗号化されることが好ましい。
【0035】電子印紙データは、カードID、印紙発行
機関40にて電子印紙発行時に生成する印紙通し番号NU
MS、印紙購入金額(例,1000)及び請求番号NUMRに対し、
印紙発行機関40のRSA署名が施されたものSIGI(ID,
NUMS,1000,NUMR)である。
【0036】利用者端末30は、ICカード20を挿脱
自在に保持する機能と、ICカード20が挿入されてい
るとき、操作者の操作により、未使用残高の表示、印紙
購入又は申請手続きを行なう機能とを有し、ここでは印
紙発行機関40の窓口端末であるが、印紙発行機関40
からインターネット等のネットワークを介して接続され
た任意の利用者端末30として実現してもよい。
【0037】利用者端末30にて印紙購入を行なう機能
としては、印紙購入要求データが入力されると、ICカ
ード20にパスワードを照合させる等の如き、利用者の
権限の正当性を確認するための機能と、確認の後、乱数
要求を印紙発行機関40に送信する機能と、印紙発行機
関40から発行者乱数を受けると、印紙購入金額の入力
を促すための画面表示を行なう機能と、入力された印紙
購入金額と印紙発行機関40からの発行者乱数とを購入
要求信号としてICカードに入力する機能と、ICカー
ド20から受けた印紙購入要求データと公開鍵証明書と
を印紙発行機関40に送信する機能と、印紙発行機関4
0から受けた電子印紙データをICカード20に入力す
る機能と、ICカード20から受けた充填完了通知を印
紙発行機関40に送信する機能とを備えている。
【0038】また、利用者端末30にて申請手続きを行
う機能としては、申請要求が入力されると、パスワード
の照合等により利用者の権限の正当性を確認する機能
と、確認の後、文書データと印紙使用金額との選択を促
すための画面表示を行なう機能と、選択された文書デー
タを圧縮して文書ダイジェストDocDigを作成する機能
と、文書ダイジェストDocDigと印紙使用金額との組をI
Cカード20に入力する機能と、ICカード20から受
けた残高不足メッセージに基づいて画面表示を行なう機
能と、ICカード20から受けた電子印紙使用証明書と
公開鍵証明書とを申請機関50に送信する機能と、申請
機関50から受ける申請手続き完了結果に基づいて画面
表示を行なう機能とを備えている。
【0039】ここで、文書データの圧縮には、例えばM
D5(message digest algorithm)又はSHA(secure
hash algorithm)の如き、ハッシュ関数が使用可能と
なっている。
【0040】電子印紙使用証明書は、印紙通し番号NU
MS、印紙使用金額(例,500)及び対象文書ダイジェスト情
報DocDigに対してICカード20のRSA署名を施した
ものSIGU(NUMS,500,DocDig)と、電子印紙データSIGI(I
D,NUMS,1000,NUMR)とを合わせたものである。
【0041】印紙発行機関40は、利用者端末30から
乱数要求を受信すると、発行者乱数を決定してその発行
者乱数を利用者端末30に返信する機能と、利用者端末
30から印紙購入要求データと公開鍵証明書とを受ける
と、印紙購入要求データを復号し、この印紙購入要求デ
ータの正当性をRSA署名の検証により確認すると共に
発行者乱数の含まれることを確認し、正当性が確認され
たとき、金融機関60に対し、利用者の口座から印紙購
入金額分を印紙発行機関40の口座に振替する旨の口座
振替を依頼し、金融機関60から口座振替完了通知を受
けると、印紙購入金額分の電子印紙データを生成してこ
の電子印紙データを利用者端末30へ送信すると共に再
送ログに記憶する機能と、利用者端末30から充填完了
通知を受けると、この充填完了通知の正当性を確認した
後に再送ログ内の該当する電子印紙データを消去する機
能と、充填完了通知の受信がない場合や、充填時のエラ
ー通知(例えばエラー内容毎に所定のコードを設け、こ
のコードとカードIDと印紙通し番号とをICカード2
0がRSA署名したもの)を受信した場合、印紙通し番
号に相当する電子印紙データを再送ログから読出して利
用者端末30に再送する機能とをもっている。
【0042】申請機関60は、利用者端末30から電子
印紙使用証明書と公開鍵証明書とを受けると、公開鍵証
明書内の公開鍵に基づいて電子印紙使用証明書のRSA
署名を検証する機能と、印紙発行機関40の公開鍵に基
づいて電子印紙データのRSA署名を検証する機能と、
両検証結果により電子印紙使用証明書の正当/異常を判
定する機能と、判定結果を申請手続き完了通知又は異常
通知として利用者端末30に送信する機能とをもってい
る。
【0043】次に、このような申請手続き処理システム
の動作を図3及び図4を参照しながら説明する。図3は
電子印紙の購入過程を示す図であり、図4は電子印紙を
用いた申請手続き過程を示す図である。
【0044】(利用者登録)利用者登録機関10は、利
用者から加入申請書が提出された際に、運転免許証等の
身分証明書を確認した上で加入申請書を受理し、ICカ
ード20を発行して利用者の住所に送付する。これによ
り、利用者は申請手続き処理システムを利用可能とな
る。なお、この登録手続きに関しては、周知のクレジッ
トカード等のシステムと同様である。
【0045】(印紙購入)利用者端末30は、ICカー
ド20が挿入され、印紙購入要求が入力されると、IC
カード20の行使が正当か否かを判定するためのパスワ
ードの入力を促すようにメッセージ等の画面表示を行な
う。パスワードが入力されると、利用者端末30は、図
3に示すように、このパスワードをICカード20に入
力する(ST11)。
【0046】ICカード20は、入力されたパスワード
をメモリ21内のパスワードと照合してその照合結果を
利用者端末30に送出する(ST12)。
【0047】利用者端末30は、照合結果が両パスワー
ドの不一致を示すときには処理を中断するが、ここで
は、照合結果が両パスワードの一致を示すので、次の処
理に進み、発行者乱数要求を印紙発行機関40に送信す
る(ST13)。
【0048】印紙発行機関40は、この発行者乱数要求
を受信すると、発行者乱数を決定してその発行者乱数を
利用者端末30に返信する(ST14)。
【0049】利用者端末30は、発行者乱数を受ける
と、印紙購入金額の入力を促すための画面表示を行な
う。ここで、利用者端末30は、残高表示要求の入力に
より、ICカード20内の残高カウンタ22の値(電子
印紙データの未使用残高)を表示してもよい。
【0050】しかる後、利用者端末30は、利用者の操
作により、印紙購入金額(例,1000円)が入力されると、
利用者端末は、発行者乱数及び印紙購入金額(1000)など
を購入要求信号としてICカード20ヘ入力する(ST
15)。
【0051】ICカード20では、購入要求信号に基づ
いて、残高管理部23が、メモリ内の利用者の口座番号
を印紙発行機関との共通鍵で暗号化し、この暗号化口座
番号、カードID、印紙購入金額(1000)、請求番号NUMR
並びに発行者乱数等の情報に対し、ICカード20の秘
密鍵SkUによりRSA署名を施して印紙購入要求デー
タを生成する。
【0052】ICカード20は、この印紙購入要求デー
タとメモリ21内の利用者の公開鍵証明書とを利用者端
末30を介して印紙発行機関40に送信する(ST1
6)。
【0053】印紙発行機関40は、印紙購入要求データ
と公開鍵証明書とを受けると、公開鍵証明書内の利用者
の公開鍵を用いて印紙購入要求データを復号し、さらに
印紙購入要求データの正当性をRSA署名の検証により
確認する。正当性は、印紙購入要求データ内に先ほどの
発行者乱数が織り込まれているか否かにより確認され
る。
【0054】正当性が確認されたとき、印紙発行機関4
0は、新たに生成した印紙通し番号NUMS、印紙購入要求
データ内のカードID、印紙購入金額(1000)及び請求番
号NUMRに対し、RSA署名を施して電子印紙データSIGI
(ID,NUMS,1000,NUMR)を生成すると共に、この電子印紙
データSIGI(ID,NUMS,1000,NUMR)に関して金融機関60
との間で決済処理を行なう。
【0055】決済処理としては、例えば印紙発行機関4
0が印紙購入要求データ内の利用者の口座番号と印紙購
入金額(1000)とを金融機関60に通知し(ST17)、
金融機関60が利用者の口座から印紙購入金額(1000)を
減額し、この印紙購入金額(1000)を印紙発行機関40の
口座へ増額する、いわゆる口座振替を行なう。口座振替
完了後、金融機関60は、口座振替完了通知を印紙発行
機関40に送信し(ST18)、決済処理を完了する。
【0056】印紙発行機関40は、決済処理の完了後、
電子印紙データSIGI(ID,NUMS,1000,NUMR)を共通鍵で暗
号化して利用者端末30へ送信すると共に(ST1
9)、この電子印紙データSIGI(ID,NUMS,1000,NUMR)を
エラー時の再送用ログに格納する。
【0057】利用者端末30は、受信した電子印紙デー
タSIGI(ID,NUMS,1000,NUMR)をICカード20に入力す
る。
【0058】ICカード20においては、残高管理部2
3が、受けた電子印紙データSIGI(ID,NUMS,1000,NUMR)
の正当性をRSA署名の検証により確認する。正当性
は、RSA署名の復号化により請求番号NUMRが検証され
て確認される。正当性が確認されたとき、残高管理部2
3は、電子印紙データSIGI(ID,NUMS,1000,NUMR)をメモ
リ21内に記憶させ、残高カウンタ22の印紙残高を印
紙購入金額(1000)分だけ増加させる。
【0059】増加処理の完了後、ICカード20では、
残高管理部23が、メモリ12内のカードIDと印紙通
し番号NUMSとにRSA署名を施して充填(増加)完了通
知を作成し、この充填完了通知を利用者端末30を介し
て印紙発行機関40に送信する(ST20)。
【0060】印紙発行機関40は、この充填完了通知を
受信すると、その正当性を確認した後に、再送ログ内の
該当する電子印紙データSIGI(ID,NUMS,1000,NUMR)を消
去する。
【0061】なお、印紙発行機関40は、ICカード2
0からの充填完了通知の受信がない場合や、充填時のエ
ラー通知(例えばエラー内容毎に所定のコードを設け、
このコード、カードID及び印紙通し番号NUMSに対して
ICカード20がRSA署名を施したもの)を受信した
場合、印紙通し番号NUMSに該当する電子印紙データSIGI
(ID,NUMS,1000,NUMR)を再送ログから読出して利用者端
末30に再送する。
【0062】このように、電子印紙データSIGI(ID,NU
MS,1000,NUMR)の購入手続きが完了すると、利用者端末
30は、ICカードを排出し、処理を終了する。 (申請手続き)利用者端末30は、ICカード20が挿
入され、申請要求が入力されると、前述同様に、パスワ
ードの入力を促すための画面表示を行なう。続いて、前
述同様に、図4に示すように、パスワードが入力されて
(ST21)ICカード20にて照合され、照合結果が
利用者端末30に送出される(ST22)。
【0063】利用者端末30は、照合結果が両パスワー
ドの不一致を示すときには処理を中断するが、ここで
は、照合結果が両パスワードの一致を示すので、次の処
理に進み、申請対象の文書データとその印紙使用金額と
の選択を促すための画面表示を行なう。
【0064】利用者端末30は、操作者の操作によって
文書データと印紙使用金額とが選択されると、この文書
データをハッシュ関数で圧縮して文書ダイジェスト情報
DocDigを作成し、この文書ダイジェスト情報DocDigと、
その印紙使用金額(例,500)とをICカード20へ入力す
る(ST23)。
【0065】ICカード20は、残高管理部23が、残
高カウンタ22に記録された印紙残高を検査し、印紙残
高が印紙使用金額未満のとき、不足金額を含む残高不足
メッセージを利用者端末30に返信する。
【0066】利用者端末30は、この残高不足メッセー
ジに基づいて画面表示を行ない、新たな印紙購入を利用
者に促す。
【0067】一方、ICカード20は、例えば図5に示
すように、残高カウンタ22内の印紙残高(1000
円)が印紙使用金額(500円)以上のとき、残高管理
部23がメモリ21内の電子印紙データSIGI(ID,NUMS,1
000,NUMR)、印紙通し番号NUMS、先程入力された印紙使
用金額(500)並びに文書ダイジェスト情報DocDigに基づ
いて電子印紙使用証明書[SIGI(ID,NUMS,1000,NUMR),SI
GU(NUMS,500,DocDig)]を作成すると共に、残高カウン
タ22の印紙残高(1000円)を印紙使用金額(50
0円)だけ減少させる。
【0068】しかる後、ICカード20は、残高管理部
23が、この電子印紙使用証明書とメモリ21内の公開
鍵証明書とを利用者端末30を介して申請機関50に送
信する(ST24)。
【0069】次に、申請機関50では、電子印紙使用証
明書及び公開鍵証明書を受けると、公開鍵証明書内の利
用者の公開鍵に基づいて電子印紙使用証明書のRSA署
名を検証し、印紙発行機関40の公開鍵に基づいて電子
印紙データのRSA署名を検証する。
【0070】また、申請機関50は、検証結果により電
子印紙使用証明書の正常/異常を判定し、その判定結果
に従って正常時の申請手続完了通知又は異常時の異常通
知を利用者端末30に送信することにより(ST2
5)、利用者に申請手続きの結果(正常終了したか否
か)を通知する。
【0071】上述したように本実施形態によれば、利用
者登録機関10が、固有の識別情報が登録され且つ電子
印紙データを記憶可能なICカード20を発行し、利用
者端末30が、ICカード20に記憶される電子印紙デ
ータを購入するための印紙購入要求データを送信し、印
紙発行機関40及び金融機関60が、印紙購入要求デー
タに基づいて、ICカード20の識別情報に対応する金
融機関の口座から購入金額分の金額を決済し、購入金額
分の電子印紙データを返信し、利用者端末30を介して
ICカード20内の残高管理部23が、電子印紙データ
をメモリ21に充填し、文書データが入力され、この文
書データの申請手続の印紙額が指定されたとき、当該指
定された印紙額に相当するICカード20内の電子印紙
データを文書データ(文書ダイジェスト情報DocDig)と
共に電子印紙証明書として送出し、申請機関50が、こ
の電子印紙証明書の異常の有無を判定し、異常の無いと
き、申請手続完了通知を出力するので、申請手続きの際
に、印紙の購入と貼付けの手間を省略でき、申請対象を
明確にしつつ、簡易な流通経路により、高速処理を実現
させることができる。
【0072】すなわち、申請手続の際に、従来の様な印
紙を購入し貼付けて申請するといった手間を省くと共
に、電子現金の様な転々性や複雑な流通経路を持たせ
ず、申請手続きに必要なセキュリティ機能のみを有する
ようにしたので、申請手続を高速に行なうことができ
る。
【0073】また、電子現金の機能とは異なり、印紙購
入時に決済が済んでおり且つ申請時に不正使用の有無を
確認すればよいので、金融機関に集められた電子現金を
発行機関に戻す還流の発生を無くすことができる。
【0074】また、ICカード20としては、識別情
報、互いに対応する公開鍵と秘密鍵とからなる1対の公
開鍵ペア、及び自己の公開鍵証明書が登録されており、
利用者端末30としては、ICカード20が挿入された
とき、ICカード20の行使が正当か否かを判定し、判
定結果が正当を示すとき、発行者乱数要求を送出し、こ
の送出された発行者乱数要求に応じて発行者乱数を受取
ると、この発行者乱数と入力された購入金額とをICカ
ード20ヘ入力し、ICカード20内の残高管理部23
が、この発行者乱数及び購入金額に基づき、秘密鍵を用
いて印紙購入要求データを生成し、利用者端末30を介
してこの印紙購入要求データと公開鍵証明書とを送信
し、印紙発行機関40が、公開鍵証明書に基づいて、印
紙購入要求データの正当性を検証し、正当性が確認され
たとき、当該印紙購入要求データに基づいた決済処理の
後、購入金額分の電子印紙データを生成して送信し、I
Cカード20の残高管理部23が、受けた電子印紙デー
タの正当性を検証し、正当性の確認が完了すると、充填
を実行し、充填が完了すると、充填完了通知を出力する
ので、電子印紙と申請対象とを安全に同時に送信でき、
安全性を確保することができる。
【0075】また同様に、利用者端末30としては、I
Cカード20が挿入されたとき、当該ICカードの行使
が正当か否かを判定し、判定結果が正当を示すとき、残
高表示要求の入力によりICカード内の電子印紙データ
の未使用残高を表示し、文書データが入力されたとき、
この文書データを圧縮して文書ダイジェスト情報DocDig
を作成し、申請手続の印紙額が選択(指定)されたと
き、この印紙額に相当する電子印紙データ及び文書ダイ
ジェスト情報DocDigをICカード20に入力し、ICカ
ード20内の残高管理部23が、入力された印紙額に相
当する電子印紙データと文書ダイジェスト情報DocDigと
に基づいて、両者を含む電子印紙使用証明書を作成し、
電子印紙使用証明書と公開鍵証明書とを送信し、申請機
関50としては、この電子印紙証明書と公開鍵証明書と
に基づいて、異常の有無を判定するので、申請過程にお
いても同様に、電子印紙と申請対象とを安全に同時に送
信でき、安全性を確保することができる。
【0076】印紙発行機関40としては、電子印紙デー
タを送信すると共に、エラー時の再送用ログに格納して
から所定期間待機し、この待機期間中、充電完了通知を
受けないとき、当該電子印紙データを再度送信するの
で、送信の確実性を向上させることができる。
【0077】また、図5等に示したように、印紙購入及
び申請手続きは、電子印紙データSIGI(ID,NUMS,1000,NU
MR)自体を授受し、ICカード20では電子印紙データ
の印紙残高を管理する。このため、電子印紙データの信
用性を向上でき、且つICカード20内における電子印
紙データの印紙残高の管理を容易にすることができる。
【0078】なお、申請機関50に集まる印紙使用証明
書を一元管理する機関(印紙不正使用検査機関)を設
け、その機関において、使用された電子印紙データの印
紙通し番号と、印紙発行金額と、それに対する印紙使用
証明書内の印紙使用金額の累積数とを集中管理してもよ
い。これにより、より確実に不正使用を検出できる。
【0079】(第2の実施形態)上記第1の実施形態で
は申請手続処理システムの基本的な形態について説明し
た。しかし、公的な機関への申請手続きにおいては、一
つの事案に対して複数の承認や証明書発行等の手続き
(業務)を必要とする場合が多く、利用者30からの申
請後にいかに手続きを行うかが問題となる。
【0080】例えば自動車を購入する際には、運輸省の
陸運局から車のナンバーを取得し、重量税等も支払わな
ければならない。また、地方自治体から住民票等を発行
してもらう必要がある。さらに、車庫証明の取得一つを
取ってみても、自動車保管場所証明申請書を提出し、こ
れに住民票や印鑑証明を添付することが必要である。こ
のように、公的機関への申請では、複数の役所において
種々の証明書等を発行してもらい、その証明書を添付す
ることである証明書が発行されるということが実に多
い。例えば車庫証明取得の場合には、自動車保管場所証
明書を陸運局に提出する前に、地方自治体から住民票や
印鑑証明の申請しておく必要があることがわかる。
【0081】第2の実施形態から第7の実施形態におい
ては、このような実情を考慮して、申請機関50に申請
書等を申請した後に、その申請書の束をいかに処理する
かについて説明する。
【0082】図6は本発明の第2の実施形態に係る申請
手続処理システムの要部を示す図である。
【0083】本実施形態では、地方自治体や陸運局等の
各種の申請機関50に対し、必要な申請をそれぞれ送付
しつつ、その送付を効率的に行う方法を説明する。すな
わち、この場合は、単純に申請業務単位に申請書を記入
し、電子印紙を生成する場合である。
【0084】利用者端末30には、一つの案件において
複数の手続き(以下、業務処理ともいう)を必要とする
場合に、その関連する手続きをひとまとまりとして、必
要な申請を必要なタイミングで申請書等を送信する機能
が設けられる。この点を除く他、本実施形態の申請手続
き処理システムは、第1の実施形態と同様に構成されて
いる。
【0085】このように構成されたシステムにおいて、
まず、利用者端末30は、申請にかかわる業務単位毎の
申請書を入手する。
【0086】利用者端末30においては、入手した業務
単位毎の申請書それぞれについて必要な事項が記入さ
れ、電子印紙が各申請書毎に生成される。さらに、申請
書を提出するのに、所定の順番で証明書等を発行しても
らう必要がある場合に、その順番情報を入力する。特に
順番が関係ないときには当該順番情報は入力しない。
【0087】ここで、特定の順番がない場合には、利用
者端末30からは、各申請機関50に対して並列に申請
書が送付され、その処理結果が利用者30に返される
(図6(a))。このとき、予め登録された申請機関情
報に基づいて、申請書の束における各申請書が利用者端
末30の自動申請機能により各申請機関50に送付され
るものである。
【0088】一方、特定の順番がある場合には、利用者
端末は、順番通りの申請書送付を行う(図6(b))。
例えば車庫証明を申請するのに、住民票と印鑑証明が必
要である。このため、まず上記2つの申請が申請機関5
0(地方自治体)に行われ、各申請処理が終了した後
に、自動車保管場所証明書に住民票等が添付されて、他
の申請機関50(陸運局)に車庫証明申請が行われる。
【0089】利用者端末30には上記2種類の処理を行
うための機能が付加されている。なお、本実施形態で
は、関連する申請間の調整処理がなされるだけで、利用
者端末30から各申請機関50への個々の申請処理内容
及び申請機関50における処理は第1の実施形態と同様
である。
【0090】上述したように本実施形態によれば、利用
者端末30において、一つの事案の申請に複数の業務処
理が必要な場合に、個々の業務処理(申請)間の調整を
取るようにしたので、複数の申請が自動的に行われ、利
用者30の申請手続き負荷を軽減させることができる。
【0091】(第3の実施形態)第2の実施形態におい
ては、利用者端末3の申請処理機能によって一つの事案
において複数業務が必要な場合に対応している。これに
対し本実施形態から第7の実施形態においては、申請機
関以降の処理によって、上記場合に対応するシステムに
ついて説明する。
【0092】すなわち、利用者から申請書と申請に含ま
れる各業務に必要な印紙購入金額が申請受付機関にまと
めて支払われ、申請受付機関が申請に関わる各業務機関
に業務申請を行う。各業務機関は業務処理後、業務処理
証明書を作成し、申請受付機関に送信する。申請受付機
関が業務処理証明書を検査後、署名(業務証明書)を作
成し、各業務機関へ送信し、各業務機関が申請受付機関
の署名(業務証明書)をもとに業務手数料を受け取る。
【0093】第3〜第7の実施形態では、このような処
理によって複数業務を必要とする申請手続きが処理され
るが、上記方法では、利用者による印紙購入金額の支払
時における電子印紙使用証明書の作成方法や、申請機関
による各業務機関への業務申請方法により幾つかのバリ
エーションがある。
【0094】本実施形態では、各業務に対応してそれぞ
れの料金の電子印紙使用証明書が添付され、かつ各業務
を並列処理可能な場合について説明する。
【0095】図7は本発明の第3の実施形態に係る申請
手続処理システムの全体構成を示す模式図である。
【0096】この申請手続処理システムは、図1におけ
る申請機関50に代えて、申請受付機関80,業務機関
90及び検査機関100が設けられる他、第1の実施形
態と同様に構成されている。
【0097】業務機関(#1,#2,#3,..)90
は複数存在し、それぞれが地方自治体や陸運局や特許庁
といった公的な機関に対応し、業務申請に対してそれぞ
れの機関における業務処理を行う。
【0098】また、第1の実施形態では、各公的機関が
申請手続きの受け付け、業務処理等のすべてを行うよう
になっている。これに対し、本実施形態では、利用者3
0からの申請手続きの受付は申請受付機関(単に申請機
関ともいう)80で一括して行い、各申請に対応するそ
の後の業務処理は各業務機関90が行い、検査は検査機
関100が行うようになっている。すなわち、申請受付
機関80、何れかの業務機関90及び検査機関100の
組み合わせが、第1実施形態にいう一つの申請機関50
に対応している。
【0099】図8は申請受付機関及び業務機関の詳細構
成例を示すブロック図である。
【0100】まず、申請受付機関80を構成する計算機
(以下、単に申請受付機関80あるいは申請機関80と
いう)には、申込検査部81と、業務割当処理部82
と、業務証明書作成部83とが設けられている。この申
請受付機関80は、第1実施形態の申請機関50におけ
る申請書受付及び利用者への結果通知の部分を担当す
る。
【0101】申込検査部81は、利用者端末30から受
信した電子印紙使用証明書及び利用者公開鍵を通じて検
査機関100へ送信し、検査機関100にて電子印紙使
用証明書が正当なものであるかを検査させ、正当である
旨の通知を受けたときに、利用者からの申込手続き書類
一式を業務割当処理部82に引き渡すものである。
【0102】業務割当処理部82は、申込検査部81に
より正当な電子印紙使用証明書と確認された場合に、各
業務機関90に対応する業務を割り当て、業務申請を行
う業務申請機能を有する。
【0103】業務証明書作成部83は、業務機関90か
ら業務処理結果を受け取ったときに、その業務処理内容
(業務処理証明書)を検査し、業務がきちんと行われた
ことを証明する業務証明書を業務機関90に送付する業
務処理証明書検査機能を有する。
【0104】また、特に図示しないが、申請受付機関8
0は、各業務機関90に対し業務手数料を支払う業務手
数料支払機能と、利用者端末30に対して申請が完了し
たことを通知する通知機能を有する。
【0105】また、各業務機関90を構成する計算機
(以下、単に業務機関90という)には、業務申請検査
部91と、業務処理部92と、業務証明書検証部93と
が設けられている。この業務機関90は、第1実施形態
の申請機関50における業務処理(申請内容に対する証
明発行や許可等の処理)の部分を担当する。
【0106】業務申請検査部91は、申請受付機関80
からの業務申請を受け付け、その内容を検証して、業務
申請書が正当なものであればその書類一式を業務処理部
92に引き渡す。
【0107】業務処理部92は、申請文書における申請
内容に係る業務(業務項目)を行い、業務処理証明書を
作成する業務処理証明書作成機能を有する。
【0108】検査機関100は、その検査処理を行うた
めの計算機から構成されるものであり、電子印紙使用証
明書が正当なものであるかの検査、並びに、業務証明書
の検査を行って、その検査結果をそれぞれ申請受付機関
80、並びに、業務機関90に返すようになっている。
【0109】次に、本実施形態における申請手続処理シ
ステムの動作について説明する。
【0110】本実施形態では、申請内容が複数の業務機
関の業務に係る(または申請内容が業務項目に分かれて
いる)場合に、利用者が申請受付機関80において1回
の申請をするだけで、申請手続きを行うものである。
【0111】また、本実施形態の場合、各業務項目を並
列的に処理できる場合を考える。図9は本実施形態の申
請手続処理システムにおける申請機関からの業務割当の
様子を示す模式図である。図10は利用者から受け付け
られる申請手続き書類を概念的に示す図である。
【0112】図10に示すように、利用者端末30から
の申請手続きは、HTML等で作成された業務手続申請
書の束として受け付けられる。各業務手続申請書にはそ
の業務に必要な料金の電子印紙使用証明書が添付されて
いる。申請受付機関80はこの電子的な受付書類を各々
の業務手続申請書にわけ、対応する業務機関90に送付
する。したがって、以降の手続きは並列的に進行する。
【0113】なお、図10では、受け付けられる電子的
な申請手続き書類一式は、HTMLにより各業務単位で
業務手続申請書の束として作成される場合を説明してい
る。しかし、本発明においては、申請受付機関80で受
け付ける電子書類は業務手続申請書の束の形式に限られ
るものではない。このような束とする場合、申請者の名
前や住所等といった情報は共通することになるが、この
共通部分を有効に利用できるデータ形式で申請受付機関
80に申請手続きを行ってもよい。例えば、申請者名や
住所等の共通事項と共に、各業務項目及び業務に必要な
各種情報をすべて一つの申請書に載せおき、申請書のう
ち各業務項目毎に必要な情報のみを活性化できるような
形式としてもよい。各業務機関の業務においては必要な
部分のみを活性化する。また、このような形式の場合に
は、電子印紙使用証明書を各業務項目に対応させて添付
する。なお、このような形式の電子文書を申請手続きに
用いてもよいことは、以下の第3〜第7の各実施形態に
おいても同様である。
【0114】次に、図11及び図12を用いて本実施形
態における処理の全体を説明する。図11は本実施形態
の申請手続処理システムにおける処理の全体を示す流れ
図である。また、図12はこの処理において各機関間で
授受されるデータを示す図である。
【0115】本実施形態では、利用者の印紙購入金額の
支払方法として、利用者が各業務の業務手数料毎に電子
印紙使用証明書を作成する(図10)。この場合、利用
者は、各業務機関に対する業務手続申請書とそれらの業
務手数料に対する電子印紙使用証明書を作成し、申請受
付機関80の端末に入力する。
【0116】申請受付機関80においては、申込検査部
81により各電子印紙使用証明書についての検査が検査
機関100を通じてなされる(t1)。この検査後、業
務機関80に対応して業務割当が行われ(t2)、図1
2に示すように各業務機関に申請ID、業務申請書、業
務手数料及びそれらに対する申請機関による署名が送信
される(t3)。なお、申請IDは、複数の業務を含む
一つの申請に対する申請手続きに割り当てられたIDで
あり、申請受付機関80が発行するものである。
【0117】次に複数ある業務機関90の中で、例えば
業務を割り当てられた業務機関90(#1)において
は、業務申請に添付された申請受付機関80による署名
が業務申請検証部91により検証される(t4)。正し
く検証された後に、業務処理部92による業務処理が行
われ(t5)、図12に示すように、申請ID、業務処
理文書1及びそれらに対する業務機関1による署名が申
請受付機関80に送信される(t6)。
【0118】申請受付機関80においては、業務証明書
作成部83により、業務機関90(#1)の業務処理文
書1が検査され、署名が検証される。その後、図12に
示すように、申請ID、業務処理文書1のダイジェスト
1、業務手数料1及び業務機関ID(ID1)に対する
申請受付機関による署名(業務証明書)が作成され、申
請IDと業務証明書が業務機関90(#1)へ送信され
る(t7)。
【0119】業務機関90(#1)においては、業務証
明書検証部93により、業務証明書が検証され、その
後、業務証明書が検証機関100に送信される(t
8)。この業務証明書は、検査機関100により検査さ
れた後、検査結果通知が業務機関100に送信される
(t9)。
【0120】このように、利用者30からの申請手続き
が申請受付機関80の手配によって、各業務機関90に
おいて並列的に行われ、手続き終了後に、申請受付機関
80から利用者30に申請完了通知が発行される。
【0121】上述したように本実施形態によれば、利用
者30からの申請を申請受付機関80で一括して受け付
け、業務項目毎に各業務機関に業務申請書を送付して手
続きを進行させるようにしたので、一つの申請事案に対
して複数の手続きを必要とする場合に、これをまとめて
一つの申請で済ますことができる。
【0122】すなわち、電子化された各印紙を電子化さ
れた各文書に貼付して申請の束として申請するようにし
たので、申請手数料の納入を電子的に実現し、さらに申
請内容が複数の公的機関に関わるものであっても、1回
の申請手数料の納入で済ませることができる。
【0123】(第4の実施形態)第3の実施形態におい
ては、申請受付機関80が各業務機関90に対し個別に
業務申請を行っており、各業務機関90の業務処理のタ
イミングについては無関係である。しかし、所定の業務
手順に従って業務を処理することもでき、また業務手順
に従うべき場合がある。本実施形態では、各業務に対応
してそれぞれの料金の電子印紙使用証明書が添付され、
かつ各業務を並列処理するのが困難であり、かつ特定の
順番で処理を行う必要がある場合について説明する。
【0124】図13は本発明の第4の実施形態に係る申
請手続処理システムにおける申請受付機関及び業務機関
の詳細構成例を示すブロック図である。
【0125】本実施形態の申請手続処理システムは、申
請受付機関80の業務割当処理部82が業務処理の順番
を示す情報を申請書等に付加するようになっており、業
務機関90において業務開始可否判定部95及び全業務
終了判定部94が設けられる他、第3の実施形態と同様
に構成されている。
【0126】業務開始可否判定部95は、他の業務機関
90から申請書を含む電子書類一式を受け取ったとき
に、自業務機関の前の業務機関における業務処理が終了
しているか否かを確認し、当該処理が終了している場合
には、自業務機関の業務処理部92に上記電子書類を引
き渡す。
【0127】全業務終了判定部94は、自業務機関の業
務処理の結果、申請書にある全業務が終了したか否かを
判定し、終了していない場合には、次の業務機関90に
電子書類一式を引き渡し、終了している場合には、当該
電子書類は申請受付機関80の業務証明書作成部83に
送信する。
【0128】次に、本実施形態における申請手続処理シ
ステムの動作について説明する。
【0129】図14は本実施形態の申請手続処理システ
ムにおける申請機関からの業務割当の様子を示す模式図
である。また、図15は利用者から受け付けられる申請
手続き書類を概念的に示す図である。
【0130】図15に示すように、利用者端末30から
の申請手続きは、HTML等で作成された業務手続申請
書の束として受け付けられる。各業務手続申請書にはそ
の業務に必要な料金の電子印紙使用証明書が添付されて
いる。申請受付機関80は、電子的な申請書の束(以
下、単に申請書ともいう)にさらに申請受付機関の署名
を添付し、申請書の束全体を一番最初の業務機関90
(#1)に送付する。したがって、以降の手続きは順次
進行する。
【0131】図14には、処理の進行の様子が示されて
いる。
【0132】すなわち申請受付機関80から、申請I
D、申請書(束)及び申請受付機関の署名が業務機関9
0(#1)に送付され、業務機関90(#1)における
業務終了後、その業務処理文書1と当該業務機関90
(#1)の署名とがさらに添付されて電子書類一式が業
務機関90(#2)へ送付される。なお、申請IDは、
複数の業務を含む一つの申請に対する申請手続きに割り
当てられたIDで申請受付機関80が発行するものであ
る。同様に、業務機関90(#2)の業務処理文書2と
その署名とがさらに添付されて電子書類一式が次の業務
機関90(#3)に送付される。こうして業務機関90
の業務処理文書(業務処理証明書)及びその業務機関の
署名が電子書類に次々と付加され、最後の業務機関90
から各業務処理文書及び署名を含む電子書類が申請受付
機関80に戻される。
【0133】申請受付機関80では、各業務処理文書に
ついて検査が行われ、業務処理文書に対応する業務証明
書が各業務機関90に対してそれぞれ送付される(図1
3の二点鎖線)。
【0134】次に、図16及び図17を用いて本実施形
態における処理の全体を説明する。図16は本実施形態
の申請手続処理システムにおける処理の全体を示す流れ
図である。また、図17はこの処理において各機関間で
授受されるデータを示す図である。
【0135】各業務機関に対する業務手続申請書とそれ
らの業務手数料に対する電子印紙使用証明書とは、第3
の実施形態と同様に、利用者によって作成され、申請受
付機関80の端末に入力される。
【0136】この申請書等を受け付けた申請受付機関8
0においては、申込検査部81による検査後(u1)、
業務処理手順を示す情報、各業務機関に対する業務申請
等を含んだ申請書(束)、申請ID、それらに対する署
名が業務割当処理部82により作成され(u2)、業務
処理手順において最初の業務機関に申請書と署名に送信
される(u3;図17u3)。
【0137】このとき、最初の業務機関90を業務機関
#1とする。業務機関#1においては、業務申請検証部
91にて申請受付機関80の署名が検証された後(u
4)、業務処理部92により業務処理文書1が作成され
る(u5)。業務処理文書作成後に、次の業務機関90
での業務が必要か否かが全業務終了判定部94にて判定
される(u6)。
【0138】ここで、次の業務が存在すると判定された
場合には(u6)、申請書と申請ID、業務処理文書
1、さらに申請IDと業務処理文書1のダイジェスト
1、業務手数料1、業務機関ID(ID1)に対する署
名が、業務処理手順における次の業務機関である業務機
関#2へ送信される(u7;図17u7)。
【0139】業務機関#2においては、業務機関#1の
署名が検証され、前業務機関における業務が終了されて
いるかが業務開始可否判定部95により確認される(u
8)。前業務が終了していなければ、その旨が申請受付
機関80に報告され(u10)、業務処理が途中終了す
る。
【0140】一方、前業務機関における業務終が確認さ
れれば(u9)、業務処理部92において業務処理文書
#2が作成され(u5)、さらに次の業務が存在するか
が判断される(u6)。
【0141】この場合、次の業務が存在するので、申請
書と申請ID、業務処理文書2、業務機関1の業務処理
文書と署名、さらに申請IDと業務処理文書2のダイジ
ェスト2、業務手数料2、業務機関ID(ID2)に対
する署名が業務処理手順における次の業務機関である業
務機関#3へ送信される(u7;図17u7)。
【0142】以下、同様な処理が繰り返されるが(u5
〜u10)、例えば、業務機関#3が所定の業務処理手
順において最後の業務機関である場合(u6)、業務機
関#3は、業務機関#2の署名を検証後、業務処理文書
3を作成し、申請IDと業務処理文書3、業務処理機関
#1および#2の業務処理文書と署名、さらに申請ID
と業務処理文書3のダイジェスト3、業務手数料3、業
務機関ID(ID3)に対する署名を申請受付機関80
に送信する(u11;図17u11)。
【0143】申請受付機関80においては、各業務機関
90による業務処理文書の検査と署名の検証がされる。
その後、申請IDと業務機関3から送信された各業務機
関による署名に対し署名(業務証明書)が業務証明書作
成部83により作成され、各業務機関へ申請IDと業務
証明書が送信される(u12;図17u12)。各業務
機関90においては、申請受付機関80から送信された
業務証明書に各業務機関90が作成した署名が含まれて
いることが業務証明書検証部93により検証される。署
名検証後、申請IDと業務証明書が検査機関100に送
信され(u13)、さらに、検査機関100による検査
の後に検査結果通知が各業務機関90において受領され
る(u14)。
【0144】なお、申請受付機関80は、利用者30の
申請手続きが終了したことを知らせる際、各業務機関が
作成し送信した業務処理証明書を端末を介して、または
メール等で利用者に送信する。
【0145】上述したように本実施形態によれば、申請
手続きが複数の公的機関に係り、さらに各公的機関が処
理する業務の順序に制限がある場合であっても、利用者
30からの申請を申請受付機関80で一括して受け付
け、決められた順番で申請書を各業務機関に引き継ぎ、
順次の業務処理を行うようにしたので、一つの申請事案
に対して順番の決められた複数手続きを必要とする場合
に、これをまとめて一回の申請で済ますことができる。
【0146】例えば車庫証明を取るような場合でも、地
方公共団体で住民票を取った後に、陸運局に車庫証明申
請を行う必要なく、すべての申請書を一回でまとめて申
請受付機関80に提出すれば、業務機関間(地方公共団
体、陸運局)で必要な順番で業務処理が行われることに
なる。
【0147】なお、一部は並列的に処理可能で、一部は
順次処理が必要となる場合もあるが、このような場合に
は第3及び第4の実施形態が適宜組み合わされて実行さ
れることになる。
【0148】(第5の実施形態)本実施形態では、各業
務の合計金額となる手数料が一つの電子印紙使用証明書
によりまとめて支払われ、かつ各業務を並列処理可能な
場合について説明する。
【0149】本実施形態は、利用者の印紙購入金額の支
払方法として、各業務の業務手数料を合計した手数料に
ついて電子印紙使用証明書が作成される点に特徴があ
り、その他の部分は第3の実施形態と同様である。すな
わち本実施形態の申請手続処理システムは、利用者が添
付する電子印紙使用証明書及びこれに関連してなされる
処理部分を除けば、第3の実施形態と同様に構成され、
動作する。
【0150】図18は本発明の第5の実施形態に係る申
請手続処理システムにおいて、利用者から受け付けられ
る申請手続き書類を概念的に示す図である。
【0151】同図に示すように、電子印紙使用証明書
は、各業務機関における各手数料を合計した金額の証明
書が一つのみ申請受付機関80に送付(若しくは端末入
力)される。すなわち、利用者は、申請に係る業務が含
まれた申請書と各業務機関に対する業務手数料の合計で
ある申請手数料、申請手数料に対する電子印紙使用証明
書を申請受付機関80の端末に入力する。
【0152】申請機関80においては、まず、電子印紙
使用証明書が申込検査部81により検査機関100を通
じて検査される。次に、利用者の提出した申請書と申請
手数料が業務割当処理部82により業務別に業務申請書
と業務手数料に分けられる。このように手数料を分配す
る点を除けば、本実施形態の処理は、図9,図11及び
図12に示す場合と同様である。なお、実際の電子印紙
使用証明書は分割することができないので、各業務機関
90に対しては、図18に示すように、それぞれの業務
機関90における手数料の表示が申請受付機関の署名と
共に添付されることになる。
【0153】処理の流れの例を図9及び図12を用いて
説明すると、まず、申請ID、業務申請書、業務手数料
1(表示のみ)と申請受付機関による署名が業務機関#
1に送信される。業務機関#1では、申請受付機関の署
名が検証された後、業務処理が行われ、申請ID、業務
処理文書1、それらに対する業務機関1による署名が申
請受付機関に送信される。申請受付機関90において
は、業務機関#1の業務処理文書1の検査と署名が検証
される。さらに、申請IDと業務処理文書1のダイジェ
スト1、手数料1、業務機関ID(ID1)に対する申
請受付機関による署名(業務証明書)が作成され、申請
IDとともに業務機関#1へ送信される。業務機関1に
おいては、業務証明書が検証され、これが検査機関10
0に送信され、検査機関100の検査結果通知が受領さ
れる。
【0154】上述したように本実施形態によれば、第3
の実施形態と同様に構成される他、申請受付機関80が
手数料をまとめて受け取った場合には、各業務機関の合
計手数料が足りているかを確認し、手数料を分割して表
示するようにしたので、第3の実施形態と同様な効果が
得られる他、複数の業務処理が必要な場合であっても利
用者側においては各業務毎に電子印紙使用証明書を作成
する必要はなく、電子印紙使用証明書を一つのみ作成す
るだけでよい。したがって、利用者側における処理が煩
雑になることが防止され、簡単な処理で業務申請を行う
ことができる。
【0155】(第6の実施形態)本実施形態では、各業
務の合計金額となる手数料が一つの電子印紙使用証明書
によりまとめて支払われ、かつ特定の順番で処理を行う
必要がある場合について説明する。
【0156】本実施形態の申請手続処理システムは、手
数料が一つの電子印紙使用証明書によりまとめて支払わ
れることに対応して申請受付機関80及び業務機関90
の機能が修正される点を除けば、第4の実施形態と同様
に構成されている。
【0157】次に、本実施形態における申請手続処理シ
ステムの動作について説明する。図19は本発明の第6
の実施形態に係る申請手続処理システムにおける申請機
関からの業務割当の様子を示す模式図である。また、図
20は利用者から受け付けられる申請手続き書類を概念
的に示す図である。
【0158】図20に示すように、利用者端末30から
の申請手続きは、HTML等で作成された業務手続申請
書の束として受け付けられる。
【0159】同図に示すように、電子印紙使用証明書
は、各業務機関における各手数料を合計した金額の証明
書が一つのみ申請受付機関80に送付(若しくは端末入
力)される。すなわち、利用者は、申請に係る業務が含
まれた申請書と、各業務機関に対する業務手数料の合計
である申請手数料に対する電子印紙使用証明書とを申請
受付機関80の端末に入力する。
【0160】申請受付機関80は、電子的な申請書の束
(以下、単に申請書ともいう)にさらに申請受付機関の
署名を添付し、申請書の束全体を一番最初の業務機関9
0(#1)に送付する。このとき、手数料の残高表示の
情報が添付される。最初の業務機関90に送付された時
点では、残高表示は電子印紙使用証明書の料金と同じで
ある。
【0161】図19には、処理の進行の様子が示されて
いる。処理進行の様子は全体的には、第4実施形態にお
ける図14に示す場合と同様であるが、手数料の扱いに
関連して新たな処理が加わる。すなわち各業務機関90
は、自業務機関での業務処理を開始するに当たって手数
料残高表示から自業務機関で必要な手数料を差し引き、
残高がマイナスにならない場合に業務処理を行うように
なっている。
【0162】次に、図21及び図22を用いて本実施形
態における処理の全体を説明する。図21は本実施形態
の申請手続処理システムにおける処理の全体を示す流れ
図である。また、図22はこの処理において各機関間で
授受されるデータを示す図である。
【0163】本実施形態では、所定の業務手順に従って
手数料(印紙代)をいわば分割しながら業務を処理する
ものである。まず、図21におけるステップv1〜v3
の処理は第4及び第5の実施形態における対応する処理
を組み合わせたものあるので説明を省略する。
【0164】ステップv3(図21,図22)におい
て、最初の業務機関90を業務機関#1とする。この業
務機関#1によって、申請受付機関の署名が検証され、
かつ残高が足りることが確認される(v4)。その後、
業務処理文書1が作成され、さらに手数料の残高(手数
料−業務手数料1)が計算される(v5)。ここで、次
の業務機関が存在する場合には(v6)、申請書と手数
料、業務処理文書1、さらに申請IDと業務処理文書1
のダイジェスト1、業務手数料1、手数料の残高(手数
料−業務手数料1)、及び、業務機関ID(ID1)に
対する署名が、業務処理手順における次の業務機関であ
る業務機関#2へ送信される(v7,図22v7)。
【0165】次に、業務機関#2においては、業務機関
#1の署名が検証され(v8)、さらに手数料残高が業
務手数料2より大きいことが確認された後(v9,v1
0)に、業務処理文書2が作成され、新たな手数料残高
(手数料残高−業務手数料2)が計算される(v5)。
なお、ステップv10で前業務が終了せず、残高が足り
ないときには、申請受付機関80に報告され、処理が終
了する。
【0166】ステップv5終了後、次の業務があるか否
か判断される(v6)。この場合には、次の業務が存在
するので、申請書と手数料、業務処理文書2、業務機関
1の業務処理文書と署名、さらに申請IDと業務処理文
書2のダイジェスト2、業務手数料2、手数料の残高
(手数料−累積手数料)、及び、業務機関ID(ID
2)に対する署名が、業務処理手順における次の業務機
関である業務機関#3へ送信される(v7,図21v
7)。
【0167】業務機関#3においても、業務機関#2に
おけるものと同様な処理が行われ(v8〜v10,v
5)、この場合、業務機関#3での業務が最終業務であ
るので(v6)、申請書と手数料、業務処理文書3、業
務処理機関1および2の業務処理文書と署名、さらに申
請IDと業務処理文書3のダイジェスト3、業務手数料
3、手数料の残高(手数料−累積手数料)、及び、業務
機関ID(ID3)に対する署名が申請受付機関80に
送信される(v12,図22v12)。
【0168】以下のステップv13〜v15の処理は、
第4の実施形態における図16,図17のステップu1
2〜u14の処理と同様であるので、その説明を省略す
る。
【0169】上述したように本実施形態によれば、第4
の実施形態と同様に構成される他、申請受付機関80が
手数料をまとめて受け取った場合には、各業務機関にお
いて手数料残高を計算しつつ、必要な業務手数料が足り
ているかを確認するようにしたので、第4の実施形態と
同様な効果が得られる他、複数の業務処理が必要な場合
であっても利用者側においては各業務毎に電子印紙使用
証明書を作成する必要はなく、電子印紙使用証明書を一
つのみ作成するだけでよい。したがって、利用者側にお
ける処理が煩雑になることが防止され、簡単な処理で業
務申請を行うことができる。
【0170】なお、一部は並列的に処理可能で、一部は
順次処理が必要となる場合もあるが、このような場合に
は第3及び第4の実施形態が適宜組み合わされて実行さ
れることになる。
【0171】(第7の実施形態)本実施形態では、第3
〜第6の実施形態において、その申請手続きが代理人よ
ってなされる場合を説明する。
【0172】本実施形態の申請手続処理システムは、代
理人による手続きが行われる他、第3〜第6の実施形態
と同様に構成されている。
【0173】すなわち第3〜第6の実施形態において
は、利用者30が直接、申請受付機関80に対して申請
手続きを行っているが、代行申請も可能である。利用者
30は代行者名と代行申請を行う旨を記載した文書に署
名を施し代行申請証明書を作成し、代行者に送信する。
このために、利用者30には、代行申請証明書作成機能
が設けられている。
【0174】代行者の計算機は、利用者の計算機と同様
な機能を有している。すなわち代行者は、第1の実施形
態における利用者30に相当する機能を備える。ただ
し、電子印紙データ等はあくまで代理人に対して発行さ
れるものであるため、そのままでは、利用者として業務
申請を行うことができない。
【0175】そこで、代行者は、利用者の代理人である
ことを証明すべく、申請手続きの際、代行申請証明書を
申請書に添付し、第3〜第6の実施形態と同様の申請手
続きを行う。なお、申請受付機関90における申込検査
部81には、代行申請証明書を検査する機能が加えられ
る。
【0176】代行申請の場合、代行者自身で支払証明書
を作成し、申請書とともに代行者の署名による支払証明
書と代行申請証明書を添えて申請し、申請手続きが終了
次第、利用者に支払請求する方法がある。これは、上記
第1の実施形態を利用する場合に対応している。また、
他の代行申請の方法として、利用者は予め支払証明書を
作成、代行者に送信しておき、代行者は申請書とともに
利用者が作成した支払証明書と代行申請証明書を添えて
申請する方法がある。この場合、代行者は第1の実施形
態における利用者30となる必要はない。
【0177】申請受付機関80は、いずれの方法の場合
も支払証明書(電子印紙使用証明書)を検査後、各業務
機関90または業務処理手順における最初の業務機関9
0に業務申請を行う。各業務機関90は、代行申請証明
書を検証後、代行申請証明書に記載されている申請者
(利用者)名で第3〜第6の実施形態と同様に業務を処
理する。なお、このために業務申請検証部91に代行申
請証明書を検査する機能が加えられる。
【0178】上述したように本実施形態によれば、第3
〜6の実施形態と同様に構成される他、代行者により公
的機関に対する業務申請を可能としたので、利用者の負
担を一層軽減することができ、公的機関における承認等
をより一層スムーズに行うことができる。
【0179】なお、第3〜第7の実施形態においては、
申請受付機関80に集まる印紙使用証明書を一元管理す
る機関(印紙不正使用検査機関)を設けて、その機関に
おいて、使用された電子印紙データの印紙通し番号と発
行金額と、それに対する印紙使用証明書内の印紙使用金
額の累積数と集中管理してもよい。この様にすることに
より、不正使用の検出がより確実に行うことが可能とな
る。
【0180】その他、本発明はその要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できる。
【0181】なお、実施形態に説明した装置は、記憶媒
体に格納したプログラムをコンピュータに読み込ませる
ことで実現させることができる。
【0182】ここで本発明における記憶媒体としては、
磁気ディスク、フロッピーディスク、ハードディスク、
光ディスク(CD−ROM、CD−R、DVD等)、光
磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、プログラム
を記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒
体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよ
い。
【0183】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上
で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、
データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW
(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処
理の一部を実行してもよい。
【0184】さらに、本発明における記憶媒体は、コン
ピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネ
ット等により伝送されたプログラムをダウンロードして
記憶又は一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0185】また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も本発
明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何らの構成で
あってもよい。
【0186】なお、本発明におけるコンピュータは、記
憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態に
おける各処理を実行するものであって、パソコン等の1
つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続された
システム等の何れの構成であってもよい。
【0187】また、本発明におけるコンピュータとは、
パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装
置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機
能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0188】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、申
請手続きの際に、印紙の購入と貼付けの手間を省略で
き、申請対象を明確にしつつ、簡易な流通経路により、
高速処理を実現し得る申請手続処理システム及び記憶媒
体を提供することができる。
【0189】さらに、一つの申請事案に対して複数の手
続きを必要とする場合に、これをまとめて一つの申請で
済ますことができる申請手続処理システム及び記憶媒体
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る申請手続処理シ
ステムの全体構成を示す模式図
【図2】同実施形態におけるICカードと印紙発行機関
との構成を示すブロック図
【図3】同実施形態における動作を説明するためのシー
ケンス図
【図4】同実施形態における動作を説明するためのシー
ケンス図
【図5】同実施形態における動作を説明するためのシー
ケンス図
【図6】本発明の第2の実施形態に係る申請手続処理シ
ステムの要部を示す図。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る申請手続処理シ
ステムの全体構成を示す模式図。
【図8】申請受付機関及び業務機関の詳細構成例を示す
ブロック図。
【図9】同実施形態の申請手続処理システムにおける申
請機関からの業務割当の様子を示す模式図。
【図10】利用者から受け付けられる申請手続き書類を
概念的に示す図。
【図11】同実施形態の申請手続処理システムにおける
処理の全体を示す流れ図。
【図12】この処理において各機関間で授受されるデー
タを示す図。
【図13】本発明の第4の実施形態に係る申請手続処理
システムにおける申請受付機関及び業務機関の詳細構成
例を示すブロック図。
【図14】同実施形態の申請手続処理システムにおける
申請機関からの業務割当の様子を示す模式図。
【図15】利用者から受け付けられる申請手続き書類を
概念的に示す図。
【図16】同実施形態の申請手続処理システムにおける
処理の全体を示す流れ図。
【図17】この処理において各機関間で授受されるデー
タを示す図。
【図18】本発明の第5の実施形態に係る申請手続処理
システムにおいて、利用者から受け付けられる申請手続
き書類を概念的に示す図。
【図19】本発明の第6の実施形態に係る申請手続処理
システムにおける申請機関からの業務割当の様子を示す
模式図。
【図20】利用者から受け付けられる申請手続き書類を
概念的に示す図。
【図21】同実施形態の申請手続処理システムにおける
処理の全体を示す流れ図。
【図22】この処理において各機関間で授受されるデー
タを示す図。
【図23】一般的な電子現金の流れを示す模式図。
【符号の説明】
10…利用者登録機関 20…ICカード 21…メモリ 22…残高カウンタ 23…残高管理部 24…I/Oインターフェイス 30…利用者端末 40…印紙発行機関 50…申請機関 60…金融機関 70…印紙不正使用検査機関 80…申請受付機関 81…申込検査部 82…業務割当処理部 83…業務証明書作成部 90…業務機関 91…業務申請検査部 92…業務処理部 93…業務証明書検証部 94…全業務終了判定部 95…業務開始可否判定部 100…検査機関
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新保 淳 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 才所 敏明 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 Fターム(参考) 5B049 AA04 AA05 BB00 CC00 CC39 DD04 EE02 EE23 EE25 GG04 GG06 GG10 5B055 BB11 CA07 CB09 CC16 EE02 EE03 EE17 EE21 FA01 FB03 HA02 HA12 KK05 KK18 KK19 PA22 PA28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 申請書類の電子化された文書データと申
    請費用の電子化された電子印紙データとを提出する申請
    手続のための申請手続処理システムであって、 前記申請手続を受け付け、前記文書データに1又は複数
    の業務処理が含まれる場合には、各業務処理の処理依頼
    を業務機関に行う申請受付手段とを備えたことを特徴と
    する申請手続処理システム。
  2. 【請求項2】 前記申請受付手段は、前記業務機関に対
    し、並列的に業務処理の処理依頼を行うことを特徴とす
    る請求項1記載の申請手続処理システム。
  3. 【請求項3】 前記申請受付手段は、前記1又は複数の
    業務処理に処理の順番がある場合には、その順番通りに
    業務処理を行うように業務処理内容を業務機関に引き渡
    すことを特徴とする請求項1記載の申請手続処理システ
    ム。
  4. 【請求項4】 申請書類の電子化された文書データと申
    請費用の電子化された電子印紙データとを提出する申請
    手続のための申請手続処理システムであって、 前記申請手続を受け付け、前記電子印紙データを検査し
    てその正当性を確認するとともに、前記文書データに1
    又は複数の業務処理が含まれる場合には、各業務処理の
    処理依頼を行い、さらに、前記処理依頼に対応した業務
    完了通知をすべて受け取った場合には申請手続完了通知
    を出力する申請受付手段と、 前記申請受付手段からの業務処理の処理依頼に対応し
    て、依頼された業務処理を行うとともに、業務完了時に
    は業務完了通知を前記申請受付手段に返す1又は複数の
    業務処理手段とを備えたことを特徴とする申請手続処理
    システム。
  5. 【請求項5】 前記申請受付手段は、前記業務処理手段
    に対し、並列的に業務処理の処理依頼を行うことを特徴
    とする請求項4記載の申請手続処理システム。
  6. 【請求項6】 前記申請受付手段は、前記1又は複数の
    業務処理に処理の順番がある場合には、その順番通りに
    業務処理を行うように業務処理内容を業務処理手段に引
    き渡すことを特徴とする請求項4記載の申請手続処理シ
    ステム。
  7. 【請求項7】 前記申請受付手段は、前記文書データに
    1又は複数の業務処理が含まれる場合には、各業務処理
    に対応する手数料の電子印紙データが業務処理項目それ
    ぞれについて添付される申請手続を受け付けるととも
    に、業務処理手段への処理依頼の際に、対応する電子印
    紙データを添付することを特徴とする請求項4乃至6の
    うち何れか一項に記載の申請手続処理システム。
  8. 【請求項8】 前記申請受付手段は、前記文書データに
    1又は複数の業務処理が含まれる場合には、各業務処理
    に対応する手数料の合計金額の電子印紙データが添付さ
    れる申請手続を受け付けるとともに、業務処理手段への
    処理依頼の際に、各業務処理手段に対応する手数料表示
    を添付することを特徴とする請求項4乃至6のうち何れ
    か一項に記載の申請手続処理システム。
  9. 【請求項9】 前記申請受付手段は、順番の第1位の業
    務機関にすべての業務処理内容を引き渡すとともに、順
    番の最終位の業務処理手段からすべての業務完了通知を
    まとめて受け取るとともに、 前記業務処理手段は、自己が順番の第1位又は最終位以
    外であるときには、業務処理内容及び業務完了通知を一
    つ前の順番の業務処理手段から受け取り一つ後の業務処
    理手段に引き渡し、自己が順番の第1位であるときに
    は、すべての業務処理内容を申請受付手段から受け取り
    業務処理内容及び業務完了通知を一つ後の業務処理手段
    に引き渡し、自己が順番の最終位であるときには、業務
    処理内容及び業務完了通知を一つ前の順番の業務処理手
    段から受け取りすべての業務完了通知を申請受付手段に
    引き渡すことを特徴とする請求項6記載の申請手続処理
    システム。
  10. 【請求項10】 前記申請受付手段は、前記文書データ
    に1又は複数の業務処理が含まれる場合には、各業務処
    理に対応する手数料の電子印紙データが業務処理項目そ
    れぞれについて添付される申請手続を受け付けるととも
    に、業務処理手段への処理依頼の際にすべての電子印紙
    データを前記業務処理内容に含めることを特徴とする請
    求項9記載の申請手続処理システム。
  11. 【請求項11】 前記申請受付手段は、前記文書データ
    に1又は複数の業務処理が含まれる場合には、各業務処
    理に対応する手数料の合計金額の電子印紙データが添付
    される申請手続を受け付けるとともに、業務処理手段へ
    の処理依頼の際に前記合計金額と同額の手数料残高を前
    記業務処理内容に含め、 前記業務処理手段は、前記手数料残高から自己の業務手
    数料を差し引くとともに、当該差し引き後の手数料残高
    が0円以上である場合にのみ業務処理を行うことを特徴
    とする請求項9記載の申請手続処理システム。
  12. 【請求項12】 前記申請受付手段は、申請者の代理人
    による前記申請手続を受け付けた場合には、前記文書デ
    ータに含まれる代行申請証明書を検証し、その正当性が
    確認された場合にのみ、その後の処理を行うことを特徴
    とする請求項4乃至11のうち何れか一項に記載の申請
    手続処理システム。
  13. 【請求項13】 申請書類の電子化された文書データと
    申請費用の電子化された電子印紙データとを提出する申
    請手続のための申請手続処理システムを制御するプログ
    ラムであって、 前記申請手続を受け付けさせ、前記文書データに1又は
    複数の業務処理が含まれる場合には、各業務処理の処理
    依頼を業務機関に行わせる申請受付手段を有するプログ
    ラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  14. 【請求項14】 前記申請受付手段は、前記業務機関に
    対し、並列的に業務処理の処理依頼を行わせることを特
    徴とする請求項13記載の記憶媒体。
  15. 【請求項15】 前記申請受付手段は、前記1又は複数
    の業務処理に処理の順番がある場合には、その順番通り
    に業務処理を行わせるように業務処理内容を業務機関に
    引き渡させることを特徴とする請求項13記載の記憶媒
    体。
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