JP2001050244A - ユニット回動支持機構 - Google Patents

ユニット回動支持機構

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JP2001050244A
JP2001050244A JP11220877A JP22087799A JP2001050244A JP 2001050244 A JP2001050244 A JP 2001050244A JP 11220877 A JP11220877 A JP 11220877A JP 22087799 A JP22087799 A JP 22087799A JP 2001050244 A JP2001050244 A JP 2001050244A
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shaft
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JP11220877A
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Masaru Takahashi
優 高橋
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な取付強度を確保できるユニット回動支
持機構を提供する。 【解決手段】 装置本体のアーム部材21に対して、第
2ヒンジ部材24aにより表示ケース2をその表裏反転
方向に回動可能に支持し、かつ回転支持部材24bによ
り表示ケース2をその表示面の面方向に回動可能に支持
し、表示ケース2を表裏反転させ、かつ表示ケース2を
表示面方向に回転させて横向きと縦向きとに切り換え、
表示形態の多様化を図るほか、特に、第2ヒンジ部材2
4aの一対の固定板36に回動可能に取り付けられた回
動軸35にその軸方向に沿って連結補強板37を固定
し、回転支持部材24bの第1支持板40が連結軸42
により回転可能に支持される第2支持板41を連結補強
板37に固定し、これにより第2ヒンジ部材24aと回
転支持部材24bとを強固に連結し、機構全体の大型化
を防ぎ、低コストで、十分な取付強度を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワードプロセッ
サやパーソナルコンピュータなどの情報処理装置に用い
られ、この情報処理装置の装置本体にアーム部材を介し
て表示ケースなどのユニットを回動可能に支持するユニ
ット回動支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどの情報処理
装置においては、装置本体上にユニットである表示ケー
スを回動可能に取り付け、使用しないときに表示ケース
を装置本体上に重ね合わせて閉じ、使用するときに表示
ケースを装置本体上に傾斜させて起立させるラップトッ
プ型やノート型のものが広く知られている。しかし、こ
の種の情報処理装置では、ユニットである表示ケースが
装置本体上で回動して傾斜した状態で起立する構成であ
るから、表示ケースに設けられた表示部が常に一定の向
き、つまり横向きまたは縦向きのいずれかの状態で、表
示部の傾き角度が変わる表示形態をとるだけで、表示部
の表示形態が限られていた。
【0003】そこで、従来では、装置本体上にアーム部
材を上下方向に回動可能に取り付け、このアーム部材に
ユニットである表示ケースをその表裏反転方向に回動可
能でかつ表示面方向にも回転可能に取り付け、これによ
りアーム部材を上下方向に回動させて表示ケースを装置
本体の前後方向に移動させ、この状態で表示ケースを任
意の傾斜角度に傾けたり、あるいは表示ケースを横向き
と縦向きとに変えたりすることにより、表示形態の多様
化を図ったものが開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような情報処理装
置では、アーム部材に対して表示ケースをその表裏反転
方向に回動可能に支持する第1回動支持部材と、アーム
部材に対して表示ケースをその表示面方向に回動可能に
支持する第2回動支持部材とを備え、これら第1、第2
回動支持部材を相互に連結する必要があるが、第1、第
2回動支持部材を単に直結させた構造を採用すると、十
分な取付強度を確保することができないという問題があ
る。なお、取付強度を確保するために、第1、第2回動
支持部材の各部品の強度を高めると、第1、第2回動支
持部材からなる回動支持機構全体が大型化し、コスト高
になるという問題が生じる。
【0005】この発明の課題は、機構全体が大型化せ
ず、低コストで、十分な取付強度を確保することができ
るユニット回動支持機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、装置本体に
アーム部材を介して取り付けられるユニットと、前記ア
ーム部材に対して前記ユニットをその表裏反転方向に回
動可能に支持する第1回動支持手段と、前記アーム部材
に対して前記ユニットをその取付面方向に回動可能に支
持する第2回動支持手段とを備えたユニット回動支持機
構において、前記第1回動支持手段は、前記アーム部材
の先端部に固定された一対の固定部材と、これら一対の
固定部材に両端が回動可能に取り付けられた回動軸と、
この回動軸にその軸方向に沿って固定された連結補強板
とを備え、前記第2回動支持手段は、前記ユニットの取
付面に固定された第1支持部材と、前記連結補強板に固
定された第2支持部材と、前記第1支持部材を前記第2
支持部材に対して前記回動軸と平行な前記ユニットの取
付面方向に回転可能に連結する連結軸とを備えたことを
特徴とする。
【0007】この発明によれば、第1回動支持手段の回
動軸を中心に装置本体のアーム部材に対してユニットを
その表裏反転方向に回動させることができ、また第2回
動支持手段の連結軸を中心に装置本体のアーム部材に対
してユニットをその取付面方向に回動させることがで
き、これによりユニットを表裏反転させるとともに、ユ
ニットを横向きと縦向きとに切り換えることができ、し
かも第1回動支持手段の回動軸にその軸方向に沿って連
結補強板を固定し、この連結補強板に第2回動支持手段
の第2支持部材を固定したので、第1回動支持手段と第
2回動支持手段とを連結補強板により強固に連結するこ
とができ、これにより装置全体が大型化せず、低コスト
で、十分な取付強度を確保することができる。
【0008】この場合、請求項2に記載のごとく、前記
第1回動支持手段は、前記一対の固定部材と前記回動軸
の両端部とを所定の負荷をもって締め付ける締結部材を
備え、前記第2回動支持手段は、前記連結軸により連結
される前記第1支持部材と前記第2支持部材とを所定の
負荷をもって押え付ける押え部材を備えていることによ
り、第1回動支持手段によりユニットをその表裏反転方
向に回動させても、また第2回動支持手段によりユニッ
トをその取付面方向に回動させても、ユニットが勝手に
回動しないように、ユニットを任意の回動位置に保持す
ることができる。
【0009】また、請求項3に記載のごとく、前記第2
回動支持手段は、前記ユニットが90°回転するごと
に、前記ユニットを位置規制する回転規制部材を備えて
いることにより、第2回動支持手段によりユニットをそ
の取付面方向に回動させて、ユニットを横向き状態と縦
向き状態とに切り換えても、そのいずれかの位置に確実
に位置規制して保持することができる。さらに、請求項
4に記載のごとく、前記第2回動手段の前記連結軸に
は、接続ケーブルが挿通するケーブル挿通孔が形成され
ていれば、連結軸のケーブル挿通孔に接続ケーブルを挿
通させことにより、接続ケーブルを傷付けたり断線させ
たりせずに、良好に接続ケーブルを引き回してユニット
と装置本体側とを電気的に接続することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図26を参照して、
この発明のユニット回動支持機構を情報処理装置に適用
した一実施形態について説明する。図1は情報処理装置
の使用状態を示した外観斜視図、図2はその情報処理装
置の収納状態を示した前面側の外観斜視図、図3はその
裏面側の外観斜視図である。この情報処理装置は、パー
ソナルコンピュータなどであり、縦型の装置本体1とユ
ニットである表示ケース2とを備え、これらがアーム支
持機構3により連結された構成になっている。なお、こ
の情報処理装置は、図1に示すように、第1キーボード
4、手書き用の第2キーボード5、およびワイヤレス用
の第3キーボード6を備えている。
【0011】装置本体1は、その下部に台座部7が前面
側に突出して設けられ、この台座部7により起立した状
態で、机などの載置面8上に載置されるように構成され
ている。この場合、台座部7は、その下部が装置本体1
の前方に突出し、その上部が装置本体1の前面に位置す
るように、その前面が円弧状に湾曲して形成されてい
る。また、この台座部7の前面における右側上面には、
電源スイッチ9が設けられており、その左側上面には、
アクセスキー10aや出力キー10bなどが設けられて
いる。さらに、台座部7の前面における中間部には、取
付凹部11が設けられている。
【0012】また、装置本体1には、図2に示すよう
に、第1〜第3キーボード4〜6のうち、手書き用の第
2キーボード5を挿脱自在に収納する第1収納部12
と、ワイヤレス用の第3キーボード6を挿脱自在に収納
する第2収納部13とがそれぞれ右側に開放されて設け
られているほか、フロッピー(登録商標)ディスク14
を着脱可能に装着するフロッピーディスクドライブ15
も右側に開放されて設けられている。この装置本体1の
右側面には、第1、第2収納部12、13およびフロッ
ピーディスクドライブ15の各開放側を開閉自在に塞ぐ
保護カバー16が開閉自在に取り付けられている。な
お、装置本体1の裏面には、図3に示すように、緩やか
な湾曲状に突出した湾曲突出部17が上部から下端部に
亘って形成されている。また、台座部7の裏面側には、
第1、第2キーボード4、5の接続ケーブルを収納する
ケーブル収納部(いずれも図示せず)のケーブル蓋18
が着脱可能に設けられている。
【0013】ユニットである表示ケース2は、図1に示
すように、ほぼ長方形状に形成されている。この表示ケ
ース2の前面には表示用開口部2aが設けられており、
その内部には表示パネル20が設けられている。この表
示パネル20は、液晶表示パネルなどの平面型ディスプ
レイであり、その表示面20aが表示ケース2の表示用
開口部2aから外部に露出し、この露出する表示面20
aの前面に透明なタッチ入力シート(図示せず)が設け
られ、これにより表示機能と入力機能とを兼ね備えた構
成になっている。また、この表示ケース2は、図2に示
すように、表示パネル20の表示面20aを装置本体1
の前面に対向させた状態で、台座部7よりも上側に位置
する装置本体1の前面に対応する大きさに形成されてい
る。
【0014】アーム支持機構3は、図4および図5に示
すように、中空でほぼ平板形状のアーム部材21を備
え、このアーム部材21の一端部(図4では下端部)が
台座部7の前面に設けられた取付凹部11内に配置さ
れ、この状態で第1ヒンジ部材22により上下方向に回
動可能に連結されているとともに、アーム部材21の他
端部である先端部(図4では上端部)に表示ケース2の
裏面が後述するユニット回動支持機構23により表示ケ
ース2の表裏反転方向および表示面20aの面方向にそ
れぞれ回動可能に連結された構成になっている。この場
合、アーム部材21には、図4および図5に示すよう
に、その先端部にほぼV字状の切欠部21aが設けられ
おり、この切欠部21a内には、ユニット回動支持機構
23の後述する一部が収納可能に配置される。
【0015】以下、アーム支持機構3の第1ヒンジ部材
22およびユニット回動支持機構23について、図4〜
図18を参照して詳細に説明する。第1ヒンジ部材22
は、図4および図6に示すように、アーム部材21の下
端内部における右側およびこれに隣接する右側の台座部
7内に亘って設けられた右ヒンジ部25と、アーム部材
21の下端内部における左側およびこれに隣接する左側
の台座部7内に亘って設けられた左ヒンジ部26と、こ
の左ヒンジ部26の回動を制動するダンパ部材27とか
ら構成されている。この場合、右ヒンジ部25は、図6
に示すように、台座部7の右側内部に取り付けられる取
付板28と、この取付板28に回転自在に取り付けられ
たヒンジ軸29と、このヒンジ軸29に巻き付けられた
第1コイルばね30aとを備えている。また、左ヒンジ
部26は、右ヒンジ部25とほぼ同様、台座部7の左側
内部に取り付けられる取付板28と、この取付板28に
回転自在に取り付けられたヒンジ軸29と、このヒンジ
軸29に巻き付けられた第2コイルばね30bとを備え
ている。
【0016】取付板28は、図6に示すように、剛性の
高い金属板の両端部を折り曲げてコ字状に形成され、そ
の中間部が図7に示すように台座部7の取付凹部11の
両側に位置する台座部7の内部にそれぞれ取り付けられ
ている。ヒンジ軸29は、図6に示すように、取付板2
8の折り曲げられた両端部に回転自在に取り付けられ、
図4に示すように、その各一端部側が台座部7の取付凹
部11内にそれぞれ突出し、この突出した部分が平板状
に形成され、この平板部がアーム部材21の下端内部の
両側にビス31により取り付けられている。これによ
り、アーム部材21は、図4および図7に示すように、
ヒンジ軸29を中心に上下方向に回動するように構成さ
れている。なお、ヒンジ軸29は、左右のヒンジ部2
5、26ごとにそれぞれ別々に構成されているが、1本
の軸で構成し、その中間部をアーム部材21に固定し、
その両端部をそれぞれ左右の取付板28に回転自在に取
り付けた構成でも良い。
【0017】第1、第2コイルばね30a、30bのう
ち、右ヒンジ部25の第1コイルばね30aは、図6に
示すように、取付板28の両側部間に位置するヒンジ軸
29に巻き付けられ、その一端部がヒンジ軸29に取り
付けられ、他端部が取付板28に取り付けられている。
これにより、第1コイルばね30aは、図6および図7
に示すように、アーム部材21の上端部側に取り付けら
れた表示ケース2が装置本体1の前面側下方に移動し
て、アーム部材21が下方に向けて回動するときに、そ
の回動に伴って回転するヒンジ軸29の回転に応じて捩
じられ、これによりばね力を蓄積し、また逆に、表示ケ
ース2が装置本体1の前面側上方に移動して、アーム部
材21が上方に向けて回動するときに、その回動に伴っ
て回転するヒンジ軸29に対し蓄積したばね力を付与
し、これによりアーム部材21を復帰させる方向に付勢
するように構成されている。
【0018】また、左ヒンジ部26の第2コイルばね3
0bは、図6に示すように、取付板28の両側部間に位
置するヒンジ軸29にほぼ一定の摩擦力をもってスリッ
プ回転可能に巻き付けられている。すなわち、この第2
コイルばね30bは、その一端部がヒンジ軸29に取り
付けられ、他端部が自由状態、もしくは取付板28に取
り付けられ、これによりヒンジ軸29に対して常にほぼ
一定の摩擦力を付与するように構成されている。従っ
て、第2コイルばね30bは、図6に示すように、アー
ム部材21の上端部側に取り付けられた表示ケース2が
装置本体1の前面側において上下方向に移動して、アー
ム部材21が上下方向に回動し、これに伴ってヒンジ軸
29が回動するときに、ほぼ一定の摩擦力をもってヒン
ジ軸29の外周面をスリップ回転する。この場合、第2
コイルばね30bの摩擦力は、アーム部材21が上下方
向に向けて回動しても、表示ケース2が取り付けられた
アーム部材21を任意の回動位置に停止させる程度の摩
擦力に設定されており、かつ第1コイルばね30aに蓄
積されるばね力よりも大きく設定されている。
【0019】ダンパ部材27は、図6に示すように、左
ヒンジ部26の左側に位置し、この状態で図8に示すよ
うに台座部7内に取り付けられている。このダンパ部材
27は、図6に示すように、ダンパ軸32を備え、この
ダンパ軸32の右端部にダンパ歯車33が取り付けら
れ、このダンパ歯車33が左ヒンジ部26のヒンジ軸2
9の左端部に取り付けられたヒンジ歯車34に噛み合
い、これによりダンパ軸32が左ヒンジ部26のヒンジ
軸29と連動するように構成されている。すなわち、こ
のダンパ部材27は、アーム部材21の上端部に取り付
けられた表示ケース2の重量を補助的に打ち消すための
ものであり、アーム部材21が下方に向けて回動すると
き、つまりダンパ軸32が図6において矢印で示す時計
回りに回動するときに、ダンパ軸32に制動力を付与し
てヒンジ軸29の回動を補助的に制動し、また逆に、ア
ーム部材21が上方に向けて回動するとき、つまりダン
パ軸32が同図において矢印と反対の反時計回りに回動
するときには、ダンパ軸32に制動力をほとんど付与せ
ず、ダンパ軸32が滑らかに回転するように構成されて
いる。なお、このダンパ部材27の制動力は、第2コイ
ルばね30bの摩擦力よりも小さく設定されている。
【0020】一方、ユニット回動支持機構23は、図4
および図5に示すように、第1回動支持手段である第2
ヒンジ部材24aと、第2回動支持手段である回転支持
部材24bとからなり、第2ヒンジ部材24aにより表
示ケース2をその表裏反転方向に回動可能に支持し、回
転支持部材24bにより表示ケース2をその表示面20
aの面方向に回転可能に支持するように構成されてい
る。すなわち、第2ヒンジ部材24aは、図9に示すよ
うに、回動軸35と、この回動軸35の両端部をそれぞ
れ回動可能に支持する一対の固定板36と、回動軸35
の中間部に固定された連結補強板37とから構成されて
いる。回動軸35は、図4に示すように、アーム部材2
1の上端内部に配置され、その中間部がアーム部材21
の切欠部21a内に位置した状態で、両端部がアーム部
材21の上端内部の両側に挿入されている。一対の固定
板36は、図9に示すように、回動軸35の両端部にビ
スなどの締結部材38により回転可能に取り付けられ、
この状態で図4に示すようにアーム部材21の上端内部
の両側に取り付けられている。
【0021】この場合、締結部材38は、一対の固定板
36の両側面にそれぞれ平ワッシャを配置し、この状態
でスプリングワッシャを介してビスにより一対の固定板
36と回動軸35とを締め付けることにより、その締結
力に応じて一対の固定板36と回動軸35との相対的な
回動に対して所定の負荷を付与し、これにより両者が勝
手に回動しないように、一対の固定板36に回動軸35
の両端部を回動可能な状態で連結するように構成されて
いる。連結補強板37は、剛性の高い金属板からなり、
図9に示すように、回動軸35の中間部にその軸方向に
沿ってリベットなどで強固に固定され、図4に示すよう
にアーム部材21の切欠部21a内に収納可能に配置さ
れ、この状態で図10〜図12に示すように回動軸35
を中心にその回動軸35と共に回動し、これにより回転
支持部材24bを表示ケース2と共に回動移動させるよ
うに構成されている。
【0022】回転支持部材24bは、図4、図10〜図
17に示すように、表示ケース2の裏面に固定された第
1支持板40と、第2ヒンジ部材24aの連結補強板3
7に取り付けられた第2支持板41と、第1支持板40
と第2支持板41とを表示ケース2の表示パネル20の
面方向に回転可能に連結する連結部材42と、表示ケー
ス2が90°回転するごとに表示ケース2を位置規制す
る回転規制部材43とを備え、図4および図5に示すよ
うに、第2支持板41、連結部材42、および回転規制
部材43が第2ヒンジ部材24aの連結補強板37と共
にV字状のカバーケース44で覆われてアーム部材21
の切欠部21a内に収納可能に配置されるように構成さ
れている。
【0023】第1支持板40は、図13および図14に
示すように、ほぼ「エ」字状に形成された金属板からな
り、表示ケース2の裏面側内面に固定されている。第2
支持板41は、アーム部材21の切欠部21a内に配置
される大きさで、ほぼ円板状に形成され、その中心部に
回転孔(図示せず)が形成され、図15に示すように、
第2ヒンジ部材24aの連結補強板37にビス45によ
り強固に固定され、これにより第2ヒンジ部材24aの
回動軸35を中心にその回動軸35および連結補強板3
7と共に回動移動するように構成されている。連結部材
42は、丸棒状の外周面に平坦面を対向させて形成した
非円形状の軸部材であり、図10〜図12に示すよう
に、その一端部が第1支持板40に固定され、この状態
でワッシャ46を介して第2支持板41の回転孔に挿入
され、その他端部に回転規制部材43の板ばね47を介
して押え板48が取り付けられ、この押え板48により
第2支持板41に所定の負荷を付与した状態で、第2支
持板41のみが連結部材42に対して回転するように構
成されている。
【0024】回転規制部材43は、図15〜図17に示
すように、押え板48により第2支持板41に押え付け
られて連結部材42に取り付けられた板ばね47と、こ
の板ばね47に対向する第2支持板41の対向面に連結
部材42の中心から90°の開き角度をもって設けられ
た2つの突起部49とからなり、第1支持板40と第2
支持板41とが相対的に90°回転するごとに、板ばね
47がいずれか一方の突起部49に乗り上げて、第1支
持板40と第2支持板41との相対的な回転力を重くす
ることにより、第1支持板40と第2支持板41との相
対的な回転位置を規制するように構成されている。
【0025】ところで、このような回転支持部材24b
は、図13および図14に示すように、連結部材42に
より第1支持板40、第2支持板41、および回転規制
部材43を組み付けた状態で、第1支持板40を表示ケ
ース2の裏面内側に取り付け、これにより表示ケース2
の裏面に設けられた円形孔50から第2支持板41を露
出させ、この露出した第2支持板41を第2ヒンジ部材
24aの連結補強板37に取り付け、この状態で第2支
持板41、連結部材42、および回転規制部材43を第
2ヒンジ部材24aの連結補強板37と共にV字状のカ
バーケース44で覆い、このカバーケース44を第2支
持板41に取り付けている。これにより、表示ケース2
は、アーム部材21の第2ヒンジ部材24aの回動軸3
5を中心に表示ケース2の表裏反転方向に回動するとと
もに、回転支持部材24bの連結部材42を中心にカバ
ーケース44に対して表示面20aの面方向に相対的に
回転するように構成されている。
【0026】この場合、表示ケース2の裏面に設けられ
た円形孔50は、その中心が表示ケース2の裏面の中心
から上方に少し離れた位置に形成されている。これに応
じて第1支持板40も、表示ケース2の裏面内側にその
中心よりも少し上方に位置して取り付けられており、こ
れに伴って連結部材42の中心も、表示ケース2の裏面
の中心から上方に少し離れた位置に位置している。これ
により、表示パネル20の表示面20aが装置本体1の
前面に対向した図2に示す収納状態では、装置本体1の
前面に表示ケース2が対応し、また表示ケース2の裏面
が装置本体1の前面に対向して表示パネル20の表示面
20aが前方を向いた図1に示す使用状態では、表示ケ
ース2が装置本体1の前面において少し高い位置にずれ
て配置される。
【0027】なお、表示ケース2には、図18に示すよ
うに、装置本体1側から引き出された接続ケーブル51
が回転支持部材24bを通して接続されている。すなわ
ち、回転支持部材24bの第2支持板41には、接続ケ
ーブル51が挿通するケーブル挿通孔52が形成されて
いる。これにより、接続ケーブル51は、装置本体1か
らアーム部材21内を通り、回転支持部材24bのカバ
ーケース44内に導かれた上、第2支持板41のケーブ
ル挿通孔52を通り、第1支持板40の外側近傍に接触
することなく位置して表示ケース2内に導入されること
により、装置本体1と表示ケース2とを電気的に接続し
ている。この場合、接続ケーブル51は、第2支持板4
1のケーブル挿通孔52を通り、第1支持板40の外側
近傍に位置して第1支持板40に接触することなく表示
ケース2内に導入されているので、第1支持板40と第
2支持板41とが相対的に回動しても、接続ケーブル5
1が傷付いたり切断したりせず、しかも装置本体1側か
ら導出された接続ケーブル51はアーム部材21内を通
るため、外部に露出することがなく、これによっても接
続ケーブル51が傷付いたり切断したりせず、良好に装
置本体1側と表示ケース2とを電気的に接続することが
できる。
【0028】次に、このような情報処理装置の作用につ
いて説明する。この情報処理装置は、図1〜図3に示す
ように、装置本体1の下部に設けられた台座部7により
装置本体1が机などの載置面8上に起立した状態で縦型
に載置される。このため、この情報処理装置では、従来
の横置き型の場合に比べて、載置面積を小さくすること
ができる。この状態で情報処理装置を使用しないときに
は、図2および図19に示すように、表示ケース2内の
表示パネル20の表示面20aを台座部7よりも上側に
位置する装置本体1の前面に対向させ、表示ケース2の
裏面を前方に向けた状態で、表示ケース2を装置本体1
の前面に密着させて対応させることにより、表示ケース
2およびアーム部材21が台座部7から前方に突出せず
に、表示ケース2が収納状態となる。このため、装置全
体をコンパクトにすることができるとともに、載置面8
上の作業スペースを十分に確保することができる。
【0029】また、この状態では、表示パネル20の表
示面20aが装置本体1の前面に対向して、表示パネル
20が外部に露出することがないため、表示パネル20
の表示面20aが汚れたり傷付いたりせず、良好に表示
パネル20を保護することができる。さらに、このよう
な情報処理装置では、図2に示すように、装置本体1に
設けられた第1、第2収納部12、13に第2、第3キ
ーボード5、6を挿脱可能に収納することができるの
で、これによっても装置全体のコンパクト化を図ること
ができるほか、特に、使用しないときに第2、第3キー
ボード5、6が埃などで汚れたり、邪魔になったりしな
いため、第2、第3キーボード5、6の使い勝手が良
い。
【0030】一方、この情報処理装置を使用する場合に
は、まず、図19に示すように、表示ケース2内の表示
パネル20の表示面20aが装置本体1の前面に対向し
た収納状態から、図20に示すように、表示ケース2を
装置本体1の前面側下方に移動させて載置面8上で表示
パネル20の表示面20aが上方を向く第1操作状態へ
と表示ケース2を回動移動させる。このときには、図4
に示すように、アーム部材21が第1ヒンジ部材22の
左右のヒンジ軸29を中心に同図に矢印で示す下方に向
けて回動し、これに伴って左右の各ヒンジ軸29も回動
する。すると、図6に示すように、右ヒンジ部25のヒ
ンジ軸29の回動に応じて第1コイルばね30aが捩じ
られ、左ヒンジ部26のヒンジ軸29の回動に応じて、
第2コイルばね30bが相対的にスリップ回転するとと
もに、ダンパ部材27のダンパ軸32が回転する。
【0031】このように、右ヒンジ部25の第1コイル
ばね30aが捩じられると、第1コイルばね30aにば
ね力が蓄積される。また、左ヒンジ部26の第2コイル
ばね30bはヒンジ軸29の回動に応じて相対的にスリ
ップ回転するが、ヒンジ軸29に対してほぼ一定の摩擦
力を付与してヒンジ軸29の回動を制動するため、この
ヒンジ軸29を介してアーム部材21の回動が制動され
る。このため、第1、第2コイルばね30a、30bに
よって、アーム部材21の下方への回動が妨げられるの
で、アーム部材21を下方に回動させるための動作力が
重くなり、アーム部材21が急激に下方に向けて回動す
ることがなく、アーム部材21を任意の回動位置に停止
させることが可能になる。
【0032】このときには、ダンパ部材27がダンパ軸
32を制動するので、このダンパ軸32に連動する左ヒ
ンジ部26のヒンジ軸29の回動が補助的に制動され
る。このため、このダンパ部材27によってもアーム部
材21の下方への回動が妨げられることになり、アーム
部材21を下方に回動させるための動作力が更に重くな
る。このため、表示ケース2を下方に向けて移動させる
際には、表示ケース2を押し下げることのできる動作力
に応じてアーム部材21を回動させることができ、これ
によりアーム部材21の回動動作を安定させることがで
き、しかも表示ケース2の重量がアーム部材21に加わ
り、アーム部材21側の全重量が重くても、アーム部材
21を確実に任意の回動位置に停止させることができ
る。
【0033】この後、図20に示すように、表示パネル
20の表示面20aが上方を向いた第1操作状態から、
表示ケース2を上方に移動させるとともに、表示ケース
2を第2ヒンジ部材24aの回動軸35を中心に表裏反
転方向に回動させ、図21に示すように、装置本体1の
前面に表示ケース2の裏面を対向させて、表示パネル2
0の表示面20aを前方に向けた第2操作状態へと表示
ケース2を回動移動させる。このときには、まず、第1
ヒンジ部材22を中心にアーム部材21を上方に回動さ
せて表示ケース2を上方に移動させる。すなわち、第1
ヒンジ部材22の左ヒンジ部26の第2コイルばね30
bによる摩擦力に抗してアーム部材21を上方に向けて
回動させると、ダンパ部材27はダンパ軸32に制動力
を付与しないため、ダンパ軸32がヒンジ軸29に連動
して回動するが、右ヒンジ部25の第1コイルばね30
aが蓄積したばね力によりアーム部材21を上方に向け
て回動させるように付勢するので、軽い力でアーム部材
21を上方に回動させて表示ケース2を上方に移動させ
ることができる。なお、このときにも、アーム部材21
を任意の位置に停止させることができる。
【0034】このように、アーム部材21を上方に回動
させ、表示ケース2を表裏反転させるときには、図10
〜図12に示すように、ユニット回動支持機構23の第
2ヒンジ部材24aの回動軸35を中心に連結補強板3
7および回転支持部材24bと共に表示ケース2を18
0°回動させることにより、表示ケース2を表裏反転さ
せることができる。このときには、第2ヒンジ部材24
aの回動軸35が一対の固定板36に締結部材38によ
り所定の負荷をもって回動可能に締結されているので、
回動軸35を中心に表示ケース2側を回動させても、任
意の回動位置に停止させることができる。これにより、
図21に示すように、装置本体1の前面に表示ケース2
の裏面が対向し、表示パネル20の表示面20aが前方
を向いた第2操作状態になる。
【0035】この状態では、回転支持部材24bの連結
部材42の中心が表示ケース2の裏面の中心から上方に
少し離れているので、表示ケース2が図19に示す収納
状態のときよりも、図21に示すように少し高い位置に
配置される。しかし、この状態では、図19に示す収納
状態とほぼ同じ大きさの縦型形状になるため、従来のよ
うな横置き型の場合に比べて載置面積を小さくすること
ができ、これによっても載置面8上の作業スペースを十
分に確保することができる。また、この状態では、図1
に示すように、装置本体1の手前側に第1キーボード5
を配置するとともに、装置本体1の第1収納部12から
手書き用の第2キーボード6を取り出し、第2収納部1
3からワイヤレス用の第3キーボード7を取り出し、こ
れら第2、第3キーボード6、7を第1キーボード5と
共に装置本体1の手前側に配置することにより、第1〜
第3キーボード5〜7を適宜選択して情報を入力するこ
とができる。
【0036】また、この情報処理装置では、アーム支持
機構3のアーム部材21の一端部が台座部7の取付凹部
11内に第1ヒンジ部材22により上下方向に回動可能
に取り付けられ、アーム部材21の他端部に表示ケース
2が第2ヒンジ部材24aにより表裏反転方向に回動可
能に取り付けられているので、表示ケース2が装置本体
1の前面に対応した図19に示す収納状態を除く状態、
例えば、載置面8上で表示パネル20の表示面20aが
上方を向いた図20に示す第1操作状態、あるいは表示
ケース2が表裏反転して表示パネル20の表示面20a
が前方を向いた図21に示す第2操作状態において、第
1ヒンジ部材22を中心にアーム部材21を上下方向に
適宜回動させるとともに、第2ヒンジ部材24aを中心
に表示ケース2を表裏反転方向に所定角度だけ回動させ
ることにより、図22に示すように、装置本体1の前方
に表示ケース2を傾斜させて配置することができ、これ
により表示パネル20を見やすい傾斜角度に調整するこ
とができる。このときには、第1ヒンジ部材22を中心
にアーム部材21を上下方向に所定角度だけ回動させる
ことにより、表示パネル20が見やすい高さになるよう
に、表示ケース2の高さをも調整することができる。特
に、表示ケース2の下端部を載置面8に当接させれば、
表示ケース2および装置本体1を安定させた状態で、表
示パネル20を適宜傾けることができる。
【0037】この場合、表示パネル20の表示面20a
に透明なタッチ入力シート(図示せず)が設けられてい
ることにより、表示パネル20の表示面20aが装置本
体1の前面に対向した図19に示す収納状態を除く状
態、例えば、図20に示すように表示パネル20の表示
面20aが載置面8上で上方を向いた第1操作状態、あ
るいは図21に示すように表示パネル20の表示面20
aが前方を向いた第2操作状態、もしくは図22に示す
ように表示ケース2が装置本体1の前方に傾斜して配置
された状態において、表示パネル20のタッチ入力シー
トから入力ペンなどで情報を入力することができ、これ
により入力形態の多様化が図れる。特に、図20に示す
ように表示パネル20の表示面20aが上方を向いた第
1操作状態では、表示ケース2の手前側の端部を載置面
8上に当接させて表示ケース2を少し傾けた状態にする
ことにより、入力ペンなどによる入力操作が良好にで
き、しかも表示ケース2の裏面のほぼ中央部がアーム部
材21により支持され、かつ表示ケース2の手前側の端
部が載置面8上に当接していることにより、表示ケース
2を安定させた状態で保持することができ、これによ
り、より一層、良好に入力操作ができる。
【0038】さらに、この情報処理装置では、図21に
示すように、表示ケース2の裏面が装置本体1の前面に
対向し、表示パネル20の表示面20aが横向き状態で
前方を向いた第2操作状態から、図23に示すように、
表示ケース2をその表示パネル20の面方向に90°回
転させることにより、図24に示すように、表示ケース
2を縦向き状態に切り換えることができる。このときに
は、図15〜図17に示すように、回転支持部材24b
の連結部材42を中心に表示ケース2に取り付けられた
第1支持板40が第2ヒンジ部材24aの連結補強板3
7に取り付けられた第2支持板41に対して相対的に回
転する。この場合には、第2支持板41が押え板48に
より第1支持板40に押え付けられているので、表示ケ
ース2に所定の負荷が付与され、これにより任意の回転
位置に表示ケース2を保持することができる。
【0039】このように表示ケース2が表示パネル20
の面方向に回転するときには、回転支持部材24bの連
結部材42の中心が表示ケース2の裏面の中心から上方
に少し離れているとともに、装置本体1の下部の台座部
7に取付凹部11が設けられていることにより、表示ケ
ース2の下端部が台座部7に接触することがなく、表示
ケース2を確実かつ良好に回転させることができる。そ
して、表示ケース2が90°回転すると、回転規制部材
43の板ばね47が第2支持板41に設けられた一方の
突起部49から他方の突起部49に当接して乗り上げる
ので、第1支持板40の回転が規制され、これにより表
示ケース2を90°回転させた縦向き状態で確実に保持
することができる。このような表示ケース2の面方向へ
の回転は、図20に示すように、表示ケース2を装置本
体1の前面側下方に移動させて載置面8上で表示パネル
20の表示面20aが横向きで上方を向いた第1操作状
態においても、表示ケース2をその表示パネル20の面
方向に90°回転させることにより、上記と同様、表示
ケース2の端部が台座部7に接触することなく、図25
に示すように、表示ケース2を縦向き状態に切り換える
ことができ、これにより表示形態の多様化を図ることが
できる。
【0040】さらに、この情報処理装置では、表示ケー
ス2が装置本体1の前面に対応した図19に示す収納状
態を除く状態、例えば、図25に示すように載置面8上
で表示パネル20の表示面20aが縦向きで上方を向い
た第1操作状態、あるいは図24に示すように表示ケー
ス2が表裏反転して表示パネル20の表示面20aが縦
向きで前方を向いた第2操作状態のいずれにおいても、
第1ヒンジ部材22を中心にアーム部材21を上下方向
に適宜回動させるとともに、第2ヒンジ部材24aを中
心に表示ケース2を表裏反転方向に所定角度だけ回動さ
せることにより、図26に示すように、装置本体1の前
方に表示ケース2を縦向き状態で傾斜させて配置するこ
とができ、これにより表示パネル20を見やすい傾斜角
度に調整することができる。このときにも、第1ヒンジ
部材22を中心にアーム部材21を上下方向に所定角度
だけ回動させることにより、表示パネル20が見やすい
高さになるように、表示ケース2の高さをも調整するこ
とができる。この場合にも、表示ケース2の下端部を載
置面8に当接させれば、表示ケース2および装置本体1
を安定させた状態で、表示パネル20を適宜傾けること
ができる。
【0041】このように、表示ケース2が縦向きの状態
の場合にも、表示パネル20の表示面20aに透明なタ
ッチ入力シート(図示せず)が設けられていることによ
り、表示パネル20の表示面20aが装置本体1の前面
に対向した図19に示す収納状態を除く状態、例えば、
図25に示すように表示パネル20の表示面20aが載
置面8上で縦向きで上を向いた第1操作状態、あるいは
図24に示すように表示パネル20の表示面20aが縦
向きで前面を向いた第2操作状態、もしくは図26に示
すように表示ケース2が装置本体1の前方に縦向きで傾
斜して配置された状態のいずれにおいても、表示パネル
20のタッチ入力シートにより情報を入力することがで
きる。この場合にも、表示パネル20の表示面20aが
縦向きで上方を向いた図25に示す第1操作状態では、
表示ケース2の手前側の端部を載置面8上に当接させる
ことにより、上述した図20に示した横向き状態と同
様、表示ケース2を安定させた状態で保持することがで
き、より一層、良好に入力操作ができる。
【0042】このように、この情報処理装置のユニット
回動支持機構23によれば、装置本体1に取り付けられ
たアーム部材21の先端部に、第2ヒンジ部材24aに
より表示ケース2をその表裏反転方向に回動可能に支持
するとともに、アーム部材21に対して回転支持部材2
4bにより表示ケース2を表示ケース2の表示面20a
の面方向に回動可能に支持したので、回動軸35を中心
に表示ケース2を表裏反転させることができ、また連結
軸42を中心に表示ケース2をその表示面20aの面方
向に回動させて、表示ケース2を横向きと縦向きとに切
り換えることができ、これにより表示ケース2の表示形
態の多様化を図ることができるほか、特に、アーム部材
21の先端部に第2ヒンジ部材24aの一対の固定板3
6を固定し、この一対の固定板36に回動軸35の両端
を回動可能に取り付け、この回動軸35にその軸方向に
沿って連結補強板37を固定し、この連結補強板37に
回転支持部材24bの第2支持板41を固定し、この第
2支持板41に第1支持板40を連結軸42により回転
可能に取り付けたので、第1回動支持手段である第2ヒ
ンジ部材24aと第2回動支持手段である回転支持部材
24bとを強固に連結することができ、これにより機構
全体が大型化せず、低コストで、十分な取付強度を確保
することができる。
【0043】この場合、第2ヒンジ部材24aは、一対
の固定板36と回動軸35の両端部とを所定の負荷をも
って締め付ける締結部材38を備え、回転支持部材24
bは、連結軸42により連結される第1支持板40と第
2支持板41とを所定の負荷をもって押え付ける押え板
48を備えていることにより、第2ヒンジ部材24aに
より表示ケース2をその表裏反転方向に回動させても、
また回転支持部材24bにより表示ケース2をその表示
面20aの面方向に回動させても、表示ケース2が勝手
に回動しないように、表示ケース2を任意の回動位置に
保持することができる。また、回転支持部材24bは、
表示ケース2が90°回転するごとに、表示ケース2を
位置規制する回転規制部材43を備えているので、回転
支持部材24bにより表示ケース2をその表示面20a
の面方向に回動させて、表示ケース2を横向き状態と縦
向き状態とに切り換えても、そのいずれかの位置に確実
に位置規制して保持することができる。
【0044】なお、上記実施形態では、ユニット回動支
持機構23の回転支持部材24bの第2支持板41に接
続ケーブル51が挿通するケーブル挿通孔52を設け、
このケーブル挿通孔52を通して装置本体1側から導出
された接続ケーブル51を表示ケース2内に導いて接続
するようにしたが、これに限らず、例えば、回転支持部
材24bの連結軸42の中心部分に接続ケーブル51が
挿通するケーブル挿通孔を形成し、装置本体1側から導
出された接続ケーブルを連結軸42のケーブル挿通孔に
挿通させて表示ケース2内に導いて電気的に接続するよ
うにしても良い。このようにすれば、連結字42の中心
部分にケーブル挿通孔が形成されているので、第1、第
2支持板40、41の相対的な回転に応じて接続ケーブ
ル51が移動することがなく、このため、より一層、接
続ケーブル51を傷付けたり断線させたりせずに、良好
に接続ケーブル51を引き回して表示ケース2と装置本
体1側とを電気的に接続することができる。また、上記
実施形態では、ユニットとして表示ケース2を用いた情
報処理装置について述べたが、これに限らず、ユニット
は、表示部および操作部を備えた制御ケースなどであっ
ても良い。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、装置本体に取り付けられたアーム部材に対してユニ
ットをその表裏反転方向に回動可能に支持する第1回動
支持手段と、アーム部材に対してユニットをその取付面
方向に回動可能に支持する第2回動支持手段とを備えて
いるので、第1回動支持手段によりユニットを表裏反転
させることができるとともに、第2回動支持手段により
ユニットをその取付面方向に回動させてユニットを横向
きと縦向きとに切り換えることができるほか、特に、第
1回動支持手段が、アーム部材の先端部に固定された一
対の固定部材と、これら一対の固定部材に両端が回動可
能に取り付けられた回動軸と、この回動軸にその軸方向
に沿って固定された連結補強板とを備え、第2回動支持
手段が、ユニットの取付面に固定された第1支持部材
と、連結補強板に固定された第2支持部材と、第1支持
部材を第2支持部材に対して回動軸と平行なユニットの
取付面方向に回転可能に連結する連結軸とを備えている
ので、回動軸にその軸方向に沿って固定された連結補強
板に第2支持部材を強固に固定することができ、これに
より第1回動支持手段と第2回動支持手段とを強固に連
結でき、このため機構全体が大型化せず、低コストで、
十分な取付強度を確保することができる。
【0046】この場合、第1回動支持手段は、一対の固
定部材と回動軸の両端部とを所定の負荷をもって締め付
ける締結部材を備え、第2回動支持手段は、連結軸によ
り連結される第1支持部材と第2支持部材とを所定の負
荷をもって押え付ける押え部材を備えていることによ
り、第1回動支持手段によりユニットをその表裏反転方
向に回動させても、また第2回動支持手段によりユニッ
トをその取付面方向に回動させても、ユニットが勝手に
回動しないように、ユニットを任意の回動位置に保持す
ることができる。また、第2回動支持手段は、ユニット
が90°回転するごとに、ユニットを位置規制する回転
規制部材を備えていることにより、第2回動支持手段に
よりユニットをその取付面方向に回動させて、ユニット
を横向き状態と縦向き状態とに切り換えても、そのいず
れかの位置に確実に位置規制して保持することができ
る。さらに、第2回動手段の連結軸には、接続ケーブル
が挿通するケーブル挿通孔が形成されていることによ
り、連結軸のケーブル挿通孔に接続ケーブルを挿通さ
せ、これにより接続ケーブルを傷付けたり断線させたり
せずに、良好に接続ケーブルを引き回してユニットと装
置本体側とを電気的に接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のユニット回動支持機構を情報処理装
置に適用した一実施形態における使用状態を示した外観
斜視図。
【図2】図1の情報処理装置の使用しない収納状態を示
した前面側の一部分解した外観斜視図。
【図3】図2の裏面側の外観斜視図。
【図4】図2においてアーム部材の一部を取り除いてア
ーム支持機構を露出させた状態の斜視図。
【図5】図4においてアーム部材を下方に回動させた状
態で更に表示ケースを表裏反転させた状態を示した外観
斜視図。
【図6】図4の第1ヒンジ部材を示した斜視図。
【図7】図6の右ヒンジ部を概略的に示した図4の右側
面図。
【図8】図6の左ヒンジ部およびダンパ部材を概略的に
示した図4の左側面図。
【図9】図4の第2ヒンジ部材を示した斜視図。
【図10】図4のユニット回動支持機構を示した右側面
図。
【図11】図10の状態で第2ヒンジ部材を中心に回転
支持部材を反時計回りに90°回動させた状態の右側面
図。
【図12】図10の状態で第2ヒンジ部材を中心に回転
支持部材を反時計回りに180°回動させて表示ケース
を表裏反転させた状態の右側面図。
【図13】図1の状態の表示ケースおよびユニット回動
支持機構を分解して前面側から見た斜視図。
【図14】図13の裏面側から見た分解斜視図。
【図15】図4のユニット回動支持機構を示した拡大正
面図。
【図16】図15の状態で第1支持板を第2支持板に対
して相対的に反時計回りに所定角度回転させた状態を示
した拡大正面図。
【図17】図15の状態で第1支持板を第2支持板に対
して相対的に反時計回りに90°回転させた状態を示し
た拡大正面図。
【図18】図4の表示ケースの裏面側に回転支持部材を
通して接続ケーブルを接続する状態を示した要部の分解
斜視図。
【図19】図2において各キーボードを装置本体内に収
納し、表示ケースを装置本体の前面に対応させた使用し
ない収納状態を示した外観斜視図。
【図20】図19に示す表示ケースの収納状態から表示
ケースを装置本体の前面下方に移動させた第1操作状態
を示した外観斜視図。
【図21】図20に示された第1操作状態から表示ケー
スを上方に移動させながら表裏反転させて表示ケースの
裏面を装置本体の前面に対向させて表示パネルの表示面
を前面に向けた第2操作状態を示した外観斜視図。
【図22】図20に示された第1操作状態と図21に示
された第2操作状態との間の状態で、表示ケースを傾け
た状態を示した外観斜視図。
【図23】図21に示された表示ケースの横向きの状態
で表示ケースを表示面方向に回転させた途中の状態を示
した外観斜視図。
【図24】図21の状態で表示ケースが90°回転した
縦向き状態を示した外観斜視図。
【図25】図20に示された横向きの第1操作状態で表
示ケースが90°回転した縦向きの第1操作状態を示し
た外観斜視図。
【図26】図25に示された縦向きの第1操作状態と図
24に示された縦向きの第2操作状態との間の状態で、
表示ケースを縦向きに傾けた状態を示した外観斜視図。
【符号の説明】
1 装置本体 2 表示ケース 3 アーム支持機構 4〜6 第1〜第3キーボード 7 台座部 20 表示パネル 20a 表示面 21 アーム部材 22 第1ヒンジ部材 23 ユニット回動支持機構 24a 第2ヒンジ部材 24b 回転支持部材 35 回動軸 36 固定板 37 連結補強板 38 締結部材 40 第1支持板 41 第2支持板 42 連結部材 43 回転規制部材 47 板ばね 48 押え板 49 突起部 51 接続ケーブル 52 ケーブル挿通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体にアーム部材を介して取り付けら
    れるユニットと、前記アーム部材に対して前記ユニット
    をその表裏反転方向に回動可能に支持する第1回動支持
    手段と、前記アーム部材に対して前記ユニットをその取
    付面方向に回動可能に支持する第2回動支持手段とを備
    えたユニット回動支持機構において、 前記第1回動支持手段は、前記アーム部材の先端部に固
    定された一対の固定部材と、これら一対の固定部材に両
    端が回動可能に取り付けられた回動軸と、この回動軸に
    その軸方向に沿って固定された連結補強板とを備え、 前記第2回動支持手段は、前記ユニットの取付面に固定
    された第1支持部材と、前記連結補強板に固定された第
    2支持部材と、前記第1支持部材を前記第2支持部材に
    対して前記回動軸と平行な前記ユニットの取付面方向に
    回転可能に連結する連結軸とを備えたことを特徴とする
    ユニット回動支持機構。
  2. 【請求項2】前記第1回動支持手段は、前記一対の固定
    部材と前記回動軸の両端部とを所定の負荷をもって締め
    付ける締結部材を備え、 前記第2回動支持手段は、前記連結軸により連結される
    前記第1支持部材と前記第2支持部材とを所定の負荷を
    もって押え付ける押え部材を備えていることを特徴とす
    る請求項1記載のユニット回動支持機構。
  3. 【請求項3】前記第2回動支持手段は、前記ユニットが
    90°回転するごとに、前記ユニットを位置規制する回
    転規制部材を備えていることを特徴とする請求項1また
    は2記載のユニット回動支持機構。
  4. 【請求項4】前記第2回動手段の前記連結軸には、接続
    ケーブルが挿通するケーブル挿通孔が形成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のユニット
    回動支持機構。
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