JP2001048674A - 床用alcパネル - Google Patents

床用alcパネル

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JP2001048674A
JP2001048674A JP11228269A JP22826999A JP2001048674A JP 2001048674 A JP2001048674 A JP 2001048674A JP 11228269 A JP11228269 A JP 11228269A JP 22826999 A JP22826999 A JP 22826999A JP 2001048674 A JP2001048674 A JP 2001048674A
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floor
alc panel
panel
alc
water
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Mitsuo Suda
光生 須田
Masaru Morioka
優 盛岡
Kazuo Fukui
和夫 福井
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Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
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Clion Co Ltd
Kenzai Gijutsu Kenkyusho KK
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/009After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B41/00After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
    • C04B41/45Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
    • C04B41/46Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with organic materials
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    • C04B2111/00Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
    • C04B2111/60Flooring materials

Abstract

(57)【要約】 【課題】 雨天等の場合に、雨水等を吸水しないように
工夫をした床用ALCパネル1。また、床用ALCパネ
ル1上面に床用ボード3が直張りされた床用ALCパネ
ルについて、床用ボード3の反りや剥がれ、又は床用A
LCパネル1全体の反りを防止すること。 【解決手段】 JIS A 6910に規定する透水
量が5ml以下の塗膜2を上面に形成したことを特徴と
する床用ALCパネル1。また、その塗膜2の上面に床
用ボード3が直張りされている床用ALCパネル。塗膜
2は、水溶性樹脂又は樹脂エマルジョンからなるものが
よく、さらに、アクリル系水溶性樹脂又はアクリル系樹
脂エマルジョンからなるものがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、JIS A 5416
に規定する床用ALC(オートクレーブ養生軽量気泡コ
ンクリート)パネルに関するものである。より詳しく
は、雨天等の場合に、雨水等を吸水しないように工夫を
した床用ALCパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の技術について図5を用いて
説明する。床用ALCパネル21を建築現場等に搬送、
搬入している最中、あるいは屋外に仮置している最中に
その床用ALCパネル21が雨水にさらされると、吸水
し、水分を多く含んだパネルとなる。このような床用A
LCパネル21を用いてそのまま、床仕上げ材22等を
施工した場合には、その水分が床下地材や床仕上材等の
反り、変色、腐食、結露、カビ発生、パネルの結露、表
面汚れの原因となる。また、床用ALCパネル21下面
からの水分の放出量も増加するため、下側の下階天井裏
23等の湿度も上昇し、カビが発生する可能性が高くな
る。
【0003】このような不具合を発生させないために
は、雨天でない日に2〜3日間床用ALCパネル21を
乾燥させ、その後、床仕上げ材22等を施工する必要が
あり、その間工事を延長させなければならなかった。特
に床用ALCパネル21を屋上床等に用いる場合は、雨
仕舞をすることができず、その床用ALCパネル21の
乾燥日数がそのまま建物全体の工期延長となる。
【0004】この問題を解決するため、床用ALCパネ
ル21の上面に防水シートを貼設する方法を試みたが、
床用ALCパネル21に防水シートを貼る作業は大変面
倒であり、しかも防水シートは破れやすく、貼設後は防
水シート上面に重量物を置くことができない等の欠点が
あった。またそのため、床用ALCパネル21に防水シ
ートを貼った後は段積みもできないので、ALC製造工
場内で防水シートを貼って搬送することもできなかっ
た。
【0005】次に、床用ALCパネル21の上面に床仕
上げ材22として床用ボードを(根太等を使用せずに)
直張りする場合には、さらに下記のような問題があっ
た。床用ALCパネル21の上面からの水分を吸収した
床仕上げ材22が、その水分を吸収して膨張したり、吸
収した水分を放出し乾燥する際に乾燥収縮したりするこ
とにより反りを生じたり、床用ALCパネル21から剥
がれたりすることがあった。また、ひどい場合には床用
ALCパネル21ごと反りを生じる場合もあった。この
傾向は床仕上げ材22がパーチクルボード等の木材系ボ
ードの場合によく現れた。
【0006】次に、当然に床用ALCパネル21の水分
を、床用ボードが吸収するためその下面、すなわち、床
用ALCパネル21と床用ボードとの間にカビが発生す
る可能性も高くなる。さらに、床用ALCパネル21が
雨水にさらされた場合の外、床用ALCパネル21が工
場において打設成形されたばかりの場合にも水分を多く
含むことがしばしばあったが、このような床用ALCパ
ネル21を使用するにあたっても、上記と同様の理由で
ALCパネル21の水分が原因で床用ボードからなる床
仕上げ材22が反るという問題はおきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
床用ALCパネルが吸水及び蒸発することによる、上記
の種々の問題点を解決するために閲意検討した結果、床
用ALCパネルの上面に透水量の少ない塗膜を形成する
ことにより、良好な解決手段を得ることができることを
見い出し、本発明に到達した。
【0008】すなわち、本発明が解決しようとする課題
は、以下のような利点を有する床用ALCパネルを提供
することにある。まず、床用ALCパネルを建築現場等
に搬送、搬入している最中、あるいは屋外に仮置してい
る最中に雨水にさらされても、その水分による床仕上材
の変色、腐食、結露、パネルの結露、表面汚れ等が生じ
ることをなくすことができること。
【0009】次に、前記雨水によって、建築施工後、床
用ALCパネル下面と下階の天井等との間の湿度が悪影
響をうけないこと。さらに、そのような問題を防ぐため
に、床用ALCパネルの施工工事を延長させる必要がな
く、その上、製造作業や取扱作業が面倒でなく、取扱い
も容易であること。床用ボードを直張りした場合におい
ては、床用ボードの反りや剥がれ、又は床用ALCパネ
ル全体の反りを防止することができ、また、床用ALC
パネルと床用ボードとの間にカビが発生する可能性をな
くすことができること。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の床用ALCパネルは、JIS A 691
0に規定する24時間透水量が5ml以下である塗膜を
上面に形成したことを特徴とする。
【0011】本発明の床用ALCパネルによると次のよ
うな利点がある。本発明の床用ALCパネルを建築現場
等に搬送、搬入している最中、あるいは屋外に仮置して
いる最中に雨水等にさらされても、本発明の床用ALC
パネルは透水量が5ml以下である塗膜がその上面に形
成されているため、その雨水等を吸収することがなく、
パネル凍結の恐れやパネル面の汚れがない。また、床用
ALCパネルが前記雨水等を吸水しない上に、床下地材
や床表面仕上げ材等を塗膜の上側に施工後も、それらに
床用ALCパネル内の水分が移行しないので、床下地材
や床表面仕上材の結露、変色、腐食、パネル面の汚れの
心配がない。
【0012】その上、床用ALCパネル下面からの水分
の放出量も前記雨水が原因で増加しないため、下側の下
階天井裏等の湿度も通常の状態に保たれ、カビが発生す
る可能性が低くなる。さらに、床仕上げ等を施工する前
に、雨水等にさらされた床用ALCパネルを2〜3日間
乾燥させる必要がない。
【0013】本発明において、より好ましくは、前記透
水量が0.1〜5mlの塗膜をパネル上面に形成すべき
である。というのは、透水量が0.1ml未満になるほ
ど塗膜を厚くしても、塗膜の材料がかさむばかりで、効
果の増大はほとんど望めないからである。
【0014】また、本発明の床用ALCパネルは、床用
ALCパネルの上面に防水シートを貼設する場合に比べ
て破れやすいという問題もなく、そのため、取扱いが大
変容易であるという利点がある。本発明に使用する塗膜
としてはどのようなものを用いてもよいが、代表的なも
のに、シリコン系、スチレン系、ビニル系、エステル
系、ウレタン系、エポキシ系、ゴム系、ワックス系の塗
料を使用したものがある。
【0015】さらに、本発明の床用ALCパネルは、次
の利点がある。すなわち、透水量が5ml以下の塗膜の
上面に床用ボードを直張りすると、床用ALCパネルと
床用ボードとの間に前記塗膜が形成されていることにな
るため、床用ボードが床用ALCパネルの水分を吸収す
ることがない。
【0016】したがって、床用ボードが膨張したり、乾
燥収縮して反りや剥がれ、しいては床用ALCパネル自
体の反りをおこすことがなく、また、床用ALCパネル
と床用ボードとの間にカビが発生しなくなる。これに対
し塗膜の透水量が5mlを超えると、床用ボードが床用
ALCパネルの水分を吸収してしまい、床用ボードが膨
張したり乾燥収縮したりして反りや剥がれ、しいては床
用ALCパネル自体の反りの原因となり、しかも、床用
ALCパネルと床用ボードとの間にカビが発生する可能
性が高くなる。
【0017】本発明において、床用ボードとは、床の仕
上材又は下地材として用いられる、ある程度の剛性を有
する板状製品の総称で、厚さ30mm程度以下のものが
ほとんどであるが、場合によっては70mm程度の厚さ
のものまで使用できる。床用ボードの主なものとして石
綿スレート、ケイ酸カルシウム板、石綿セメントサイデ
ィング、パルプセメント板、木毛セメント板、木片セメ
ント板、せっこうボード、合板、繊維板、パーティクル
ボード等がある。
【0018】なお、本発明において、床用ボードを床の
下地材として使用する場合には、さらにその上面にフロ
ーリングやカーペット、塩化ビニールシート、畳等の床
表面材を被覆する。この場合、本発明においては、床用
ボードが水分を吸収しないので、その上の床表面材が変
色したり、腐食したりしないという利点もある。また、
前記塗膜の上面に防音シートやクッション用の細目網部
材など目的に応じて種々の部材を挟んで床用ボードを直
張りしてもよい。
【0019】床用ALCパネル上面に床用ボードを直張
りするための接合材としては通常、くぎなどの打込部
材、ビスなどの捩込部材、接着材等を使用するが、本発
明は、少なくとも接着材を使用する場合にとくに有効で
ある。接着剤は床用ALCパネルと床用ボードとを面接
合することができるため、接合面に隙間が生じないよう
に接合することができるという利点がある反面、床用A
LCパネルや床用ボードの水分に影響されやすい。
【0020】これに対し本発明の床用ALCパネルにお
いては、前述のように、床用ALCパネルと床用ボード
との間、及び床用ボード内部に床用ALCパネルから移
動した水分が溜まることがない。その結果、人体の健康
等に悪い揮発分を放出する可能性のある、湿気に強い接
着材を用いたり、防カビ剤を接着剤に混入したりする必
要がなくなる。
【0021】また、本発明において、塗膜は、水溶性樹
脂又は樹脂エマルジョンからなるものが好適である。そ
の理由は、水溶性樹脂又は樹脂エマルジョンはその上に
接着材を用いて床用ボード等の床下地材や床仕上げ材を
取付ける場合に、その接着性が良いからである。
【0022】さらに、その中でも塗膜は、特にアクリル
系水溶性樹脂又はアクリル系樹脂エマルジョンからなる
ものが好適である。その理由は、アクリル系水溶性樹脂
又はアクリル系樹脂エマルジョンは、その原液が一液性
であるため、取扱いが容易であり、また、硬化収縮も少
なく、加水分解もしないため、耐久性が良く、さらにそ
の価格も安価であるからである。
【0023】
【発明の実施の形態】まず、本発明の床用ALCパネル
について図1を用いて説明する。この床用ALCパネル
1は、その両端部に床用ALCパネルの補強鉄筋1bに
緊結されたパネル固定部材であるインサートナット1a
aが内臓されており、またそのナットの下側は座繰り取
られナットのねじ孔入口が露呈している。この床用AL
Cパネル1の上面に透水量が5ml以下の塗膜2が形成
されている。以上の床用ALCパネル1をあらかじめA
LC工場で製造しておく。
【0024】このような本発明の床用ALCパネルを建
物に適用した3形態について、図を用いて説明する。図
2は本発明の床用ALCパネル1を壁6の内側の室内床
に適用した一例である。本形態の室内床は次のような構
造となっている。床用ALCパネル1は、インサートナ
ット1aa,稲妻型金具1ab及びボルト1acからな
るパネル固定部材1aにより、梁4に固定されている。
【0025】具体的には、稲妻金具1abのフック部と
前記床用ALCパネル1の下面とで両側の各梁4の上側
フランジを挟み込んでいる。そして、その稲妻型金具1
abの穴に通されたボルト1acを床用ALCパネル1
の一対のインサートナット1aaに捩じ込むことによ
り、その稲妻型金具1abは、床用ALCパネル1に緊
結されている。
【0026】このようにして、梁4に固定され、上面に
塗膜2が形成された床用ALCパネル1に、パーチクル
ボードからなる床用ボード3が張合わされている。床用
ボード3は、その下面にアクリル樹脂エマルジョンから
なる接着材が塗られており、その床用ボード3の上面か
らALC用釘を打込むことにより、床用ALCパネル1
上面に直張りされている。前記床用ボード3の上面に
は、カーペット等からなる床表面材5が敷設され、これ
ら全体の構成により室内床を構成する。
【0027】図3は、本発明の床用ALCパネル1を屋
上床に適用した一例を示す。図3においては、本発明の
塗膜2を上面に形成した床用ALCパネル1が、室内床
の場合と同様にして梁4等の上に敷込まれ、屋上床とさ
れている。次に、図3のように、床表面材5としての防
水ゴムシートがパラペット壁6a側面から連続するよう
に、接着材を用いて敷設されている。
【0028】図4は、本発明の床用ALCパネル1をベ
ランダ床に適用した一例を示す。図4においては、柱か
ら突出したベランダ梁4aと主梁4同士の間に、本発明
の塗膜2を上面に形成した床用ALCパネル1が、室内
床の場合と同様にして掛け渡されている。その上面にベ
ランダの外縁に向かってわずかに傾斜するポリスチレン
発泡板5aが接着され、さらにその上に床表面材5とし
ての防水シートが部屋壁6bからベランダ壁6cの下部
間に敷設されている。以上の実施形態は本発明を室内
床、屋上床、ベランダ床に適用した例であるが、その
他、水勾配や傾斜を設けた屋根等においても、本発明と
同様に塗膜を上面に形成したALCパネルを適用でき
る。
【0029】
【実施例】上面に塗膜を形成し、その塗膜の上面に床用
ボードが直張りされている床用ALCパネルの効果及び
水溶性樹脂又は樹脂エマルジョンを使用することによる
効果を実証するために、以下の実験をおこなった。
【0030】[実施例1−1]補強筋を含まないALC
ブロック300mm×300mm×100mmを切り出
し(このうち300mm×300mmサイズのおもて面
及び裏面は、市販のALCパネル(小野田エー・エル・
シー社製ALCパネル,商品名『デュロックス』)の表
面と同じ性状を有する面)そのおもて面にヨドゾールA
D51(日本エヌエスシー社製,主成分アクリル樹脂エ
マルジョン)を固形分換算で 85g/m2刷毛により
塗布し、14日間常温乾燥した。この塗布面について、
JISA 6910に基づいた透水試験を以下のように
おこなった。
【0031】前記樹脂を塗布したおもて面に、口径75
mmの漏斗と、1目盛0.1ml、容量10ml(JI
Sに記載のものより容量が大きいものを使用)のメスピ
ペットからなるガラス器具の口をシリコンシーリング材
によって止め付け、48時間放置した。その後ガラス器
具に20℃の水をALCブロックのおもて面から高さ2
50mmまで入れ、メスピペットの目盛りを読み取る。
24時間静置した後、水頭の高さを読み、静置前の高さ
との差から透水量を読み取った。その結果透水量は、
2.0mlであった。
【0032】[実施例1−2]ALCブロックのおもて
面にサイビノールEK−61(サイデン化学社製,主成
分は水溶性樹脂であるアクリルスチレン)を固形分換算
で70g/m2を刷毛により塗布し、実施例1−1と同
様の試験を行ない透水量を求めた。その結果透水量は、
3.0mlであった。
【0033】[実施例1−3]ALCブロックのおもて
面にモービルサー(モービル社製,主成分はワックスエ
マルジョンからなる)を固形分換算で120g/m2
刷毛により塗布し、実施例1−1と同様の試験を行ない
透水量を求めた。その結果透水量は、0.5mlであっ
た。
【0034】[比較例1−1]ALCブロックのおもて
面に実施例1−1に使用したヨドゾールAD51を固形
分換算で65g/m2刷毛により塗布し、実施例1−1
と同様の試験を行ない透水量を求めた。その結果透水量
は、7mlであった。
【0035】[比較例1−2]ALCブロックのおもて
面に実施例1−2に使用したサイビノールEK−61を
固形分換算で50g/m2刷毛により塗布し、実施例1
−1と同様の試験を行ない透水量を求めた。その結果透
水量は10mlを超えた。
【0036】[比較例1−3]ALCブロックのおもて
面に実施例1−3に使用したモービルサーを固形分換算
で10g/m2刷毛により塗布し、実施例1−1と同様
の試験を行ない透水量を求めた。その結果透水量は10
mlを超えた。
【0037】[実施例2−1]木片に発生しているカビ
を採取し、120℃で15分間オートクレーブ殺菌した
馬鈴薯−ぶどう糖−寒天培地に植え付け、JIS Z
2911 かび抵抗試験方法に準じて28℃で10日間
培養した。
【0038】次に分散剤としてペレックスOTP(花王
株式会社製)を水に0.007%加えて溶かした後、
乾燥殺菌した50ml三角フラスコに10ml入れ、湿
熱殺菌し、湿潤剤添加殺菌水を作成した。次に、前記培
地から胞子を掻き取り、その湿潤剤添加殺菌水に加え胞
子懸濁液とした。この胞子懸濁液は、十分に分散させ、
内容物をガーゼでこし、ろ液を別の三角フラスコ50m
lに受けて栓をしておいた。その他詳細については、J
IS Z 2911 かび抵抗試験方法に準じた。
【0039】次に、実施例1−1と同じ要領でヨドゾー
ルAD51を塗布したALCブロックを製作し10分間
常温乾燥した。その後、ALCブロックの側面をアルミ
テープで水分の移動がないようにシールした。この樹脂
を塗布したおもて面の全面にホースで水を掻けて、1分
後その面の水分を拭き取った。
【0040】その次に、パーティクルボード300mm
×300mm×15mm(日本ドノパン社製)の300
mm×300mmの一面に、前記胞子懸濁液を、ピペッ
トを用いて全体で50mlとなるように均等にまきかけ
た。このパーティクルボードの胞子懸濁液をまきかけた
面を、前記ALCブロックの樹脂を塗布したおもて面に
対面させ、そのパーティクルボードの角のうち、対角線
上の2角をビスどめして貼り付けた。
【0041】このようにしてできた試験体を温度28
℃、湿度80%の環境試験機内にて30日間養生した。
養生終了後、パーティクルボードをALCブロックから
取り省き、パーティクルボードの裏面を目視で調べた
が、カビの発生はなかった。また、パーティクルボード
の反りはなかった。
【0042】[実施例2−2]実施例1−2と同じ要領
でサイビノールEK−61を塗布したALCブロックを
製作して10分間常温乾燥し、実施例2−1と同様の試
験を行なった。養生終了後、パーティクルボードをAL
Cブロックから取り省き、パーティクルボードの裏面を
目視で調べたが、カビの発生はなかった。また、パーテ
ィクルボードの反りもなかった。
【0043】[実施例2−3]実施例1−3と同じ要領
でモービルサーを塗布したALCブロックを製作して1
0分間常温乾燥し、実施例2−1と同様の試験を行なっ
た。養生終了後、パーティクルボードをALCブロック
から取り省き、パーティクルボードの裏面を目視で調べ
たが、カビの発生はなかった。また、パーティクルボー
ドの反りもなかった。
【0044】[比較例2−1]比較例1−1と同じ要領
でヨドゾールAD51を塗布したALCブロックを製作
して10分間常温乾燥し、実施例2−1と同様の試験を
行なった。養生終了後、パーティクルボードをALCブ
ロックから取り省き、パーティクルボードの裏面を目視
で調べると、カビが発生していた。また、パーティクル
ボードは反っており、そのビス止めをしていない2角が
両方とも2mmほど浮き上がっていた。
【0045】[比較例2−2]比較例1−2と同じ要領
でサイビノールEK−61を塗布したALCブロックを
製作して10分間常温乾燥し、実施例2−1と同様の試
験を行なった。養生終了後、パーティクルボードをAL
Cブロックから取り省き、パーティクルボードの裏面を
目視で調べると、カビが発生していた。また、パーティ
クルボードは反っており、そのビス止めをしていない2
角が4mmと5mmほど浮き上がっていた。
【0046】[比較例2−3]比較例1−3と同じ要領
でモービルサーを塗布したALCブロックを製作して1
0分間常温乾燥し、実施例2−1と同様の試験を行なっ
た。養生終了後、パーティクルボードをALCブロック
から取り省き、パーティクルボードの裏面を目視で調べ
ると、カビが発生していた。また、パーティクルボード
は反っており、そのビス止めをしていない2角が5mm
と3mmほど浮き上がっていた。
【0047】以上実施例2、比較例2の結果を実施例
1、比較例1と対比して表1に示す。
【表1】
【0048】[実施例3−1]実施例1−1と同じ要領
でヨドゾールAD51を塗布したALCブロックを製作
し、また、実施例2−1と同じパーティクルボードを同
じサイズに切り出し、その300mm×300mmの一
面に一液性湿気硬化型ポリウレタン系接着剤を塗布し
た。このパーティクルボードの接着剤を塗布した面を、
前記ALCブロックの樹脂を塗布したおもて面に対面さ
せ貼り付けた。3日後パーティクルボードを手で引っ張
りALCブロックから引き離そうとしてみたが、容易に
は両者を引き離すことができなかった。
【0049】[実施例3−2]実施例1−2と同じ要領
でサイビノールEK−61を塗布したALCブロックを
製作し、実施例3−1と同様の試験を行なったが結果
は、実施例3−1と同様であった。
【0050】[実施例3−3]実施例1−3と同じ要領
でモービルサーを塗布したALCブロックを製作して、
実施例3−1と同様の試験を行なったが、3日たっても
パーティクルボードとALCブロックとは接着していな
かった。
【0051】以上実施例3の結果を実施例1と対比して
表2に示す。
【表2】 このことから、水溶性樹脂又は樹脂エマルジョンはその
上に接着材を用いて部材を取付ける場合に、その接着性
がよいことがわかる。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、床用ALCパネルの上面にJISA 6910に規
定する24時間透水量が5ml以下の塗膜を形成したの
で、本発明の床用ALCパネルを建築現場等に搬送、搬
入している最中、あるいは屋外に仮置している最中に雨
水にさらされても、床用ALCパネルがその雨水を吸水
することがない。したがって、パネル凍結の恐れやパネ
ル面の汚れの心配がない。また、床用ALCパネルが前
記雨水を吸水しない上に、床仕上げ等を施工後も、床用
ALCパネル内の水分が、塗膜の上側に移行しないの
で、床下地材や床表面仕上材の結露、変色、腐食、及び
パネルの結露、パネル面の汚れ等の心配がない。
【0053】その上、床用ALCパネル下面からの水分
の放出量も前記雨水が原因で増加しないため、下側の下
階天井裏等の湿度も通常の状態に保たれ、カビが発生す
る可能性が低くなる。しかも、床用ALCパネルの上面
に防水シートを貼設する場合に比べて破れやすいという
問題もなく、そのため、取扱いが大変容易である。
【0054】また、その上面に床用ボードを直張りした
場合に、床用ALCパネルの水分を吸収することによる
床用ボードの膨張や、床用ボードが吸収した水分を放出
して乾燥する際の乾燥収縮がなく、床用ボードや床用A
LCパネル自体の反り、又は床用ボードと床用ALCパ
ネルとの剥がれが生じない。その上、床用ALCパネル
と床用ボードとの間においても、カビが発生する可能性
をなくすことができる。
【0055】さらに、カビが発生する可能性をなくすこ
とができるほか、床用ALCパネル内の水分がその床用
ALCパネルと床用ボードの接合に悪影響を与えること
もないので、その接合のために、水分部には強いが人体
の健康等に悪い揮発分を放出する成分が一般に混入され
ている接着材や防カビ剤を使用する必要もない。
【0056】請求項2の発明によれば、透水量が5ml
以下の塗膜の上面に床用ボードが直張りされている床用
ALCパネルとしたので、床用ALCパネルの水分を吸
収することによる床用ボードの膨張や、吸収した水分を
放出して乾燥する際の乾燥収縮がなく、床用ボードや床
用ALCパネル全体の反り、又は床用ボードと床用AL
Cパネルとの剥がれが生じない。また、床用ALCパネ
ルと床用ボードとの間において、カビが発生する可能性
をなくすことができる。
【0057】また、カビが発生する可能性をなくすこと
ができるほか、床用ALCパネル内の水分がその床用A
LCパネルと床用ボードの接合に悪影響を与えることも
ないので、その接合のために、水分には強いが人体の健
康等に悪い揮発分を放出する成分が一般に混入されてい
る接着材や防カビ剤を使用する必要もない。
【0058】請求項3の発明によれば、塗膜を水溶性樹
脂又は樹脂エマルジョンからなるものとしたので、その
接着性が良い。
【0059】請求項4の発明によれば、塗膜をアクリル
系水溶性樹脂又はアクリル系樹脂エマルジョンからなる
ものとしたので、取扱いが容易であり、その価格も安価
である。また、硬化収縮も少なく、加水分解もしないた
め、耐久性が良いという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床用ALCパネルの一形態を示す斜視
図。
【図2】本発明の床用ALCパネルを室内床に適用した
例を示す斜視図。
【図3】本発明の床用ALCパネルを屋上床に適用した
例を示す斜視図。
【図4】本発明の床用ALCパネルをベランダ床に適用
した例を示す斜視図。
【図5】従来の床用ALCパネルを示す斜視図。
【符号の説明】
1 床用ALCパネル 1a パネル固定部材 1aa インサートナット 1ab 稲妻型金具 1ac ボルト 1b 補強鉄筋 2 塗膜 3 床用ボード 4 梁 4a ベランダ梁 5 床表面材 5a ポリスチレン発泡板 6 壁 6a パラペット壁 6b 部屋壁 6c ベランダ壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 和夫 愛知県名古屋市中区錦一丁目13番26号 小 野田エー・エル・シー株式会社

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】JIS A 6910に規定する24時間
    透水量が5ml以下である塗膜を上面に形成したことを
    特徴とする床用ALCパネル。
  2. 【請求項2】前記塗膜の上面に床用ボードが直張りされ
    ている請求項1記載の床用ALCパネル。
  3. 【請求項3】前記塗膜は、水溶性樹脂又は樹脂エマルジ
    ョンからなる請求項1又は2記載の床用ALCパネル。
  4. 【請求項4】前記塗膜は、アクリル系水溶性樹脂又はア
    クリル系樹脂エマルジョンからなる請求項1〜3記載の
    床用ALCパネル。
JP11228269A 1999-08-12 1999-08-12 床用alcパネル Pending JP2001048674A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110092607A (zh) * 2019-05-23 2019-08-06 四川珠峰飞越科技有限责任公司 一种高性能透水混凝土水性液体增强材料及其制备方法

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CN110092607A (zh) * 2019-05-23 2019-08-06 四川珠峰飞越科技有限责任公司 一种高性能透水混凝土水性液体增强材料及其制备方法

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