JP2001048336A - ローラ装置 - Google Patents

ローラ装置

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JP2001048336A
JP2001048336A JP11226659A JP22665999A JP2001048336A JP 2001048336 A JP2001048336 A JP 2001048336A JP 11226659 A JP11226659 A JP 11226659A JP 22665999 A JP22665999 A JP 22665999A JP 2001048336 A JP2001048336 A JP 2001048336A
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load
roller device
opposing
rotational
fixed
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JP11226659A
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English (en)
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Toshihiro Miyazaki
年博 宮崎
Tsuyoshi Kozuki
強志 上月
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Kyowa Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ドラム5の回転負荷を調整可能とする。 【解決手段】 回転負荷調整部9によって外部から固定
側負荷面83を回転側負荷面81に接離方向に移動させ
て回転負荷を調整するようにしたため、物品2の軽重に
よってローラ装置1にかかる荷重が大幅に異なった場合
においても、良好なブレーキ力に調整することができ
て、ブレーキ力が強過ぎて物品2を搬出側に移動させ難
かったり、ブレーキが弱過ぎて物品2を搬出側に勢いづ
いて飛び出させたりするようなことはなくなる。しか
も、固定側負荷面83で回転側負荷面81に回転負荷を
与える回転負荷発生部8を回転ドラム5内に設けたた
め、従来のブレーキ装置は必要なくそのスペースも必要
なく、システムコンベアの大型化を防止すると共に物品
収納率も向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動倉庫や
製造プロセスなどの物品の保管や移動などに用いられる
システムコンベアなどにおけるローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のローラ装置を用いたシス
テムコンベアは、各種物品の移動方向に直交する方向に
ローラ軸を一致させた状態で移動経路に亘って複数本並
設されており、それらのローラ上に物品を載置して移動
したり保管したりするようになっている。このようなロ
ーラ装置の一例について、以下に、図6を参照して説明
する。
【0003】図6は従来のシステムコンベア上の物品保
管状態を示す模式図である。図6において、物品移動経
路に亘って複数本並設されたローラ装置51の各ローラ
上に複数の物品52が順に載置されており、搬入側53
から順次搬入された物品52が、その反対側の搬出側5
4から取り出される所謂先入先出方式で保管管理される
ようになっている。これらの複数のローラ装置51は搬
出側54に近づくほど下方に配置されており、物品52
を搬出側54へ押圧することで物品52を搬出側54に
容易に移動させることができるようになっている。さら
に、物品52の搬出側54への押し過ぎによって物品5
2が勢い余って搬出側54から飛び出すのを防止するた
めに、搬出側54のローラ装置51にブレーキ装置55
が配設されている。
【0004】このブレーキ装置55は、外周面が弾性体
からなるブレーキローラ56が搬出側54の2本のロー
ラ装置51に対して接離可能に構成されている。当接状
態では、ブレーキローラ56が2本のローラ装置51を
押圧してロック状態とすることができるようになってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、物品52の
軽重によってローラ装置51にかかるトルクは大幅に異
なっていることから、同じ力で物品52を押しても、ロ
ック力が強過ぎると物品52が移動しなかったり、逆
に、ロック力が弱過ぎると物品52が勢い余って搬出側
54から飛び出したりする虞があった。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、回転負荷が調整可能なローラ装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のローラ装置は、
両端の支持軸に回転ドラムが回転自在に支持されたロー
ラ装置において、回転ドラム側に取り付けられた第1の
対向部材と支持軸側に取り付けられた第2の対向部材と
が互いに対向面を有して回転ドラム内に配置された負荷
発生部と、第1の対向部材と第2の対向部材を支持軸方
向に相対的に移動させる回転負荷調整部とを備え、負荷
発生部は、相対移動によって対向面間に生じる回転負荷
が変化するようにしていることを特徴とするものであ
る。
【0008】この構成により、第1の対向部材と第2の
対向部材の相対移動によって対向面間に生じる回転負荷
が変化するようにしたので、物品の軽重によってローラ
装置にかかる荷重が大幅に異なった場合においても、所
望の回転負荷に調整可能であり、従来のようにロック力
が強過ぎて物品が移動しなかったり、ロック力が弱過ぎ
て物品が勢い余って搬出側から飛び出したりするような
ことはなくなる。しかも、回転負荷発生部を回転ドラム
内に設けたので、従来のブレーキ装置は別途必要なくな
りそのスペースも必要なくなって、システムコンベアの
大型化を防止すると共に物品収納率も向上することにな
る。
【0009】また、好ましくは、本発明のローラ装置に
おける第2の対向部材は筒体であり、第1の対向部材は
筒体に内嵌される。
【0010】この構成により、第1、第2の対向部材の
相対移動によって第1の対向部材が筒体の第2の対向部
材内に内嵌される度合いによって対向面間に生じる回転
負荷が変化する。
【0011】さらに、好ましくは、本発明のローラ装置
における第1、第2の対向部材の各対向面は、同一の円
錐形状の側面を表面形状とする。
【0012】この構成により、各対向面が円錐形状側面
で構成されているので、各対向面を相対移動させて楔状
に押圧させ得るので、より強い押圧力を各対向面に与え
ることが可能となる。
【0013】さらに、好ましくは、本発明のローラ装置
における対向面間には粘性流体が設けられている。
【0014】この構成により、粘性流体を対向面間に介
在させているので、対向面同士を強力に押し付ければ強
いロック力が得られ、対向面間に微少な隙間を空ければ
弱いロック力が得られて、ロック力が幅広く容易に得ら
れる。
【0015】さらに、好ましくは、本発明のローラ装置
における第2の対向部材は回転ドラムに対して軸方向に
のみ移動可能に構成されている。より具体的には、第1
の対向部材は回転ドラムと供回りする回転軸に固定さ
れ、第2の対向部材は回転軸に対して軸方向にのみスラ
イド可能に取り付けられている。
【0016】この構成により、第1の対向部材と第2の
対向部材の相対移動が軸心を容易に一致させた状態で行
われる。
【0017】さらに、好ましくは、本発明のローラ装置
における回転負荷調整部は、第2の対向部材にねじ部材
の一端側が回転自在に連結され、ねじ部材の他端側が支
持軸に軸方向に形成されたねじ孔に螺合して外部に突出
している。
【0018】この構成により、支持軸を介して外部に突
出したねじ部材の他端側を回すと、ねじ部材の一端側が
連結された第2の対向部材を軸方向に移動させることが
できるので、ねじ移動による精密な移動調整と、各対向
面同士の充分な押圧力が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るローラ装置の
実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発
明の一実施形態のローラ装置を用いたシステムコンベア
における物品の保管状態を示す模式図である。図1にお
いて、本システムコンベアは、物品移動経路に、後述す
るローラ装置1が各ローラ軸を平行にして複数本並設さ
れている。各ローラ装置1は、ローラ上に物品2が載置
されると共に、搬入側3から搬出側4の方向に向けて順
番に少しずつ下方側に配設されており、物品2を所要の
力で搬出側4に押圧すれば容易に物品2を搬出側4に移
動させることができるようになっている。本システムコ
ンベアは、搬入側3から順次搬入された物品2は、その
反対側の搬出側4から順次取り出される所謂先入先出方
式で保管管理されるようになっている。
【0020】図2は図1のローラ装置1の左側要部構成
を示す一部縦断面図であり、図3は図1のローラ装置1
の右側支持構成を示す一部縦断面図である。図2および
図3において、ローラ装置1は、物品2が載置されて移
動される円筒状のローラ部材としての回転ドラム5と、
この回転ドラム5を両側で回転自在に支持する回転ドラ
ム支持部6,7と、回転ドラム5内部に設けられ、回転
ドラム5の回転に所要の負荷を与える回転負荷発生部8
と、回転負荷発生部8に生じる回転負荷を外部から調整
操作可能な回転負荷調整部9とを有している。
【0021】回転ドラム支持部6は、支持軸60と、回
転ドラム5の右側一端部にノックピン61で外周部が固
定された有底円筒形状の端部閉塞部材62と、端部閉塞
部材62の凹部内の底側および入口側と支持軸60との
間に介設される2個のベアリング63と、入口側のベア
リング63とストップリング64間の支持軸60に外装
されたばね65によって支持軸60を外側に付勢する支
持軸出退機構66とを有している。
【0022】回転ドラム支持部7は、支持軸70と、回
転ドラム5の左側一端部にノックピン71で固定された
円環状のサイドプレート72と、支持軸70とサイドプ
レート72間に介設されるベアリング73とを有してい
る。
【0023】回転負荷発生部8は、回転ドラム5に供回
り可能に連結固定される回転側負荷面81を持った回転
部82と、回転側負荷面81に対して回転負荷を与える
固定側負荷面83を持った固定部84と、回転側負荷面
81と固定側負荷面83との間に介在した所定粘性を持
った内部オイル85とを有しており、回転側負荷面81
と固定側負荷面83の隙間距離および押圧力の少なくと
も何れかに応じて回転負荷が与えられるようになってい
る。
【0024】回転部82は、回転ドラム5にノックピン
821で内嵌固定された円環状のアウトプレート822
と、アウトプレート822の中心貫通孔にキー823に
より供回り可能に内嵌されたロータシャフト824と、
ロータシャフト824を回転自在に軸支するベアリング
825,826と、ロータシャフト824に外嵌固定さ
れた回転体としてのロータ827とを有している。
【0025】アウトプレート822の周方向一部には軸
方向に長尺のキー823が突設され、このキー823が
ロータシャフト824の一部に形成された軸方向に延び
た溝に嵌合されることで供回り可能にしている。
【0026】ロータ827は、ロータシャフト824に
対して対称な円錐台形状に形成され、この円錐台形状の
側面を回転側負荷面81としている。
【0027】固定部84は、有底筒状のダンパーケース
841と、ダンパーケース841内に注入される内部オ
イル85をシールするシールカバー842、オイルシー
ル843およびOリング846,848,849と、ダ
ンパーケース841内部にオイルを注入および貯溜させ
るためのダンパーエンドブラケット844とを有してい
る。
【0028】ダンパーケース841は、ロータシャフト
824にベアリング826を介して支持された状態で、
外周部が回転ドラム5の内周側に若干の隙間を空けた状
態で収容されている。また、ダンパーケース841は、
固定側負荷面83を構成する内周面が回転側負荷面81
と同一の円錐台形状の側面となるように軸方向奥側に縮
径していると共に底面部を有している。ダンパーケース
841の底面部には貫通孔845が中央に形成されてお
り、この貫通孔845と同軸に径大穴が底面部裏側から
貫通孔845途中まで形成されている。この径大穴に段
部までベアリング826が挿嵌されている。
【0029】シールカバー842は、ダンパーケース8
41の外周側底面にねじ付けされ、その円形外周部が回
転ドラム5の内周側に若干の隙間を空けた状態で収容可
能な円形鍔状部を有している。この円形鍔状部の両面に
は外周と同軸の円形凸部847a,847bがそれぞれ
形成されている。ダンパーケース841側の円形凸部8
47aはダンパーケース841の貫通孔845内に嵌合
すると共に、貫通孔845に内嵌されたベアリング82
6を前述の小径段部と円形凸部847aとで左右から挟
持して固定する構成となっている。
【0030】オイルシール843は、回転するロータシ
ャフト824との間でオイル漏れを防止するべく、ロー
タシャフト824を外嵌する環状に構成されていると共
に、シールカバー842の大径穴に内嵌固定されてい
る。
【0031】ダンパーエンドブラケット844の外周部
には、途中から先端部が小径に構成された外周段部が形
成されている。その先端小径部が外周段部までダンパー
ケース841の円形開放口内に嵌合するようになってお
り、ダンパーケース841およびダンパーエンドブラケ
ット844の両外周部は略面一になっている。また、ダ
ンパーエンドブラケット844の先端小径部側とダンパ
ーケース841の円形開放側とはノックピン850によ
って連結固定されている。
【0032】また、ダンパーエンドブラケット844の
ダンパーケース841側の側面中央部には、ロータシャ
フト824を逃がすための、奥側に径が小さい円形穴8
51と手前側に径が大きい円形穴とが同軸に形成されて
おり、大径の円形穴にベアリング825が内嵌固定され
ている。また、ダンパーエンドブラケット844のダン
パーケース841側の側面には、外部と連通する連通孔
852が形成されて内部に開口しており、この連通孔8
52を介してダンパーケース841の内部に内部オイル
85を注入可能にしている。オイル注入後に、連通孔8
52に形成された雌ねじ部にキャップボルト853の雄
ねじ部を螺合させて連通孔852を封止可能にしてい
る。
【0033】回転負荷調整部9は、中心孔が形成された
環状のアジャスト座金91と、アジャスト座金91をダ
ンパーエンドブラケット844側に固定するアジャスト
プレート92と、ボルト頭部93aがアジャスト座金9
1の中心孔に係合してダンパーエンドブラケット844
をダンパーケース841と共に回転軸心CLの方向に移
動させるためのアジャストボルト93と、アジャストボ
ルト93の軸方向の位置をロックする六角ナット94と
を有している。
【0034】アジャストプレート92は、ダンパーエン
ドブラケット844の側面にねじ止めされ、アジャスト
座金91の外周縁部をダンパーエンドブラケット844
の側面とで挟持して固定すると共に、支持軸70の周方
向一部に軸方向に長尺の係止突片70aに案内部92a
が当接して軸方向にのみ移動可能になっている。
【0035】アジャストボルト93は、一端側のねじ首
部がアジャスト座金91の中心孔に遊嵌されて回転自在
に連結され、他端側のねじ部がロータシャフト824の
中心貫通孔を介して軸方向に螺合して外部に貫通してい
る。アジャストボルト93の他端側の先端部は外形が四
角形状に形成され、その四角形状部に嵌合可能な四角形
状凹部を有した回転調整治具(図示せず)で容易に回転
させるようにしてもよい。ロック部材としての六角ナッ
ト94は、アジャストボルト93のねじ部に螺合してロ
ータシャフト824の先端部に締め付けることでアジャ
ストボルト93の軸方向の位置をロック可能に構成して
いる。
【0036】上記構成により、物品2への押圧力によっ
て物品2を介して回転ドラム5が回転すると、回転ドラ
ム5に内側で固定されているアウトプレート822を介
して、ロータシャフト824がベアリング825,82
6で軸支された状態で回転してロータ827およびその
回転側負荷面81も回転する。このとき、ダンパーケー
ス841の固定側負荷面83と回転側負荷面81とは、
僅かな間隙に内部オイル85を介在した状態で接近して
互いに押圧力が作用しているかまたは、押圧力で当接す
ることで、固定側負荷面83が回転側負荷面81に所望
の回転負荷を与えて回転ドラム5に適度にブレーキ力が
働いて回転する。
【0037】ここで、物品2としてより重いものをロー
ラ装置1上に載置する際には、回転ドラム5への回転慣
性力も大きくなるため、これに適度にブレーキ力を働か
せて静止させようとすると、回転負荷も大きく調整する
必要がある。
【0038】この場合、六角ナット94を緩めてロック
を外し、アジャストボルト93の四角形状部を回転調整
治具(図示せず)の四角形状凹部に嵌合させて例えば左
回転させることによってアジャストボルト93を軸方向
左側に移動させる。これによって、アジャストボルト9
3の頭部93aでアジャスト座金91が左側に引っ張ら
れることで、アジャストプレート92を介してダンパー
エンドブラケット844さらにダンパーケース841が
軸方向左側に移動する。この固定側負荷面83と回転側
負荷面81の近接状態を図4の実線に示している。
【0039】このとき、ラジアルボールベアリング82
5,826がロータシャフト824の外周部を摺動し
て、固定側負荷面83と回転側負荷面81の間隙距離は
さらに小さくなるかまたは当接して、固定側負荷面83
の回転側負荷面81への押圧力が大きく働くようになっ
て回転負荷が大きくなり、物品2が重くなってもより強
い制動力が作用するようになる。
【0040】さらに、適度にブレーキ力が働くアジャス
トボルト93の軸方向位置で六角ナット94を締め付け
れば、その適度なブレーキ力が働く軸方向位置でロック
状態とすることができる。
【0041】次に、物品2としてより軽いものをローラ
装置1上に載置する際には、回転ドラム5に働く回転力
も小さくなるため、これを適度に静止させようとする
と、回転負荷力も小さく調整する必要がある。
【0042】この場合、六角ナット94を緩めてロック
を外し、アジャストボルト93の他端側の四角形状部を
回転調整治具(図示せず)の四角形状凹部に嵌合させて
例えば右回転させることによって、上記とは反対側の軸
方向右側にアジャストボルト93を移動させる。これに
よって、アジャストボルト93の頭部93aでダンパー
エンドブラケット844を右側に押圧することで、ダン
パーエンドブラケット844と共にダンパーケース84
1を軸方向右側に移動させる。この固定側負荷面83と
回転側負荷面81の離間状態を、図4の点線に示してい
る。
【0043】このときも、ベアリング825,826が
ロータシャフト824の外周部を摺動して、固定側負荷
面83と回転側負荷面81の間隙距離はさらに離間し
て、内部オイル85を介した固定側負荷面83の回転側
負荷面81への押圧力をより小さくする。これによっ
て、回転ドラム5の回転負荷が小さくなって、物品2が
軽くなっても物品2が動き過ぎるようなことはなく、適
度な制動力が作用する。
【0044】さらに、上記と同様に、適度にブレーキ力
が働くアジャストボルト93の軸方向位置で六角ナット
94を締め付ければ、その適度なブレーキ力が働く軸方
向位置でロック状態として使用することができる。
【0045】なお、以上の場合に、ダンパーエンドブラ
ケット844とダンパーケース841で囲まれた内部で
ロータ827が回転したり相対的に左右に移動したりし
ても、内部オイル85は、Oリング846,848およ
びオイルシール843とOリング849およびキャップ
ボルト853によってシールされて外部に漏れるような
ことはない。
【0046】したがって、本実施形態によれば、回転負
荷調整部9によって外部から固定側負荷面83を回転側
負荷面81に当接方向または離間方向(回転軸心CL方
向)に移動させて回転負荷を大きくしたり小さくしたり
して調整できるようにしたため、物品2の軽重によって
ローラ装置1にかかる荷重トルクが大幅に異なった場合
においても、良好なブレーキ力に調整することができ、
よって、ブレーキ力が強過ぎて物品2を搬出側4に移動
させ難かったり、ブレーキ力が弱過ぎて物品2を搬出側
4に勢い余って飛び出させたりするようなことはなくな
る。しかも、固定側負荷面83で回転側負荷面81に回
転負荷を与える回転負荷発生部8を回転ドラム5内に設
けたため、従来のブレーキ装置は必要がなくなり、その
分の省スペース化が図られるので、システムコンベアの
大型化を防止すると共に物品収納率も向上させることが
できる。
【0047】また、楔状の円錐状側面で構成された回転
側負荷面81に固定側負荷面83を移動させるようにし
たため、固定側負荷面83の回転側負荷面81へのより
強い押圧力を発生させ得る分、回転ドラム5に強いブレ
ーキ力を与えることができる。
【0048】さらに、内部オイル85を回転側負荷面8
1と固定側負荷面83の隙間に充填させて、その隙間距
離および押圧力に応じて回転負荷を大小調整し得るよう
にしたため、強いブレーキ力から弱いブレーキ力まで幅
広く得ることができる。
【0049】さらに、外部から操作可能なアジャストボ
ルト93によって固定側負荷面83を回転側負荷面81
に接離する方向に移動させるようにしたため、固定側負
荷面83と回転側負荷面81との押圧力を容易に調整す
ることができると共に精密な移動調整を容易に行うこと
ができる。
【0050】なお、本実施形態では、内部オイル85を
回転側負荷面81と固定側負荷面83の隙間に介在させ
てその隙間距離および押圧力に応じた回転負荷を発生さ
せ得るように構成したが、固定側負荷面83と回転側負
荷面81の少なくとも何れかに細かい凹凸を設けるなど
してもよい。また、図5に示すように、円筒部材101
の内周面の固定側負荷面102と回転円柱部材103の
外周面の回転側負荷面104との間隙に内部オイルを介
在させると共に、固定側負荷面102と回転側負荷面1
04の何れかを左右に移動させて固定側負荷面102と
回転側負荷面104との対向面積を可変させることで回
転負荷を調整可能とするように構成することもできる。
この場合、上記実施形態と同様に、回転円柱部材103
は回転ドラム5の内側に連結され、固定側の円筒部材1
01はアジャストボルト93のねじによって回転軸方向
に移動させるようにしてもよい。
【0051】また、本実施形態では、アジャストボルト
93によって固定側負荷面83を回転側負荷面81に対
して回転軸方向に移動させるようにしたが、これに限ら
ず、例えば内径の異なる円筒部材を回転円柱部材の外周
部に位置するようにソレノイドでその押位置と引位置に
移動させるようにしてもよい。
【0052】さらに、ローラ装置1の左側に、回転負荷
発生部材8および回転負荷調整部9を設けて、回転ドラ
ム5に対して回転負荷を調整可能に構成したが、これに
限らず、ローラ装置1の左右両側に、回転負荷発生部材
8および回転負荷調整部9をそれぞれ設けて、回転ドラ
ム5に対して回転負荷を調整可能に構成してもよい。
【0053】さらに、本実施形態では、回転負荷発生部
材8を回転ドラム5に連結したが、ソレノイド手段など
を用いて嵌合連結孔に対して出退自在に構成すること
で、回転ドラム5と回転負荷発生部材8を選択的に連結
/解除自在に行うことができるようにしてもよい。この
場合には、システムコンベアによる物品2の搬送作業時
には回転負荷発生部材8に対する連結を解除することで
回転ドラム5をフリー状態としてどんどん奥側に物品2
を容易に搬送でき、物品2の数が溜ってくると重くなっ
て多くの物品2を下流側に移動させる場合などに、ソレ
ノイド手段で回転ドラム5と回転負荷発生部材8の連結
を行って、物品2が搬出側3から飛び出すようなことが
ないように構成することもできる。
【0054】さらに、本実施形態では、特に説明しなか
ったが、アジャストボルト93の外周位置に、アジャス
トボルト93が支持軸70からどれだけ出ているかを示
すマークを一または複数、所望の回転負荷と対応させて
付けておくと、マーク位置に合わせてアジャストボルト
93を出退させるだけでよく、適度な回転負荷調整が、
よりスピーディで確実なものになる。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1によれ
ば、第1の対向部材と第2の対向部材の相対移動によっ
て対向面間に生じる回転負荷を変化させるようにしたた
め、物品の軽重によってローラ装置にかかる荷重が大幅
に異なった場合においても、所望の回転負荷に調整で
き、従来のようにロック力が強過ぎて物品が移動しなか
ったり、ロック力が弱過ぎて物品が勢い余って搬出側か
ら飛び出したりするようなことはない。しかも、回転負
荷発生部を回転ドラム内に設けたため、従来のブレーキ
装置は別途必要なくなりそのスペースも必要なくなっ
て、システムコンベアの大型化を防止すると共に物品収
納率も向上することができる。
【0056】また、本発明の請求項2によれば、第1、
第2の対向部材の相対移動によって第1の対向部材が筒
体の第2の対向部材内に内嵌される度合いによって対向
面間に生じる回転負荷を変化させることができる。
【0057】さらに、本発明の請求項3によれば、各対
向面が円錐形状側面で構成されているため、各対向面を
相対移動させて楔状に押圧させるっことができるため、
より強い押圧力を各対向面に与えることができる。
【0058】さらに、本発明の請求項4によれば、粘性
流体を対向面間に介在させているため、対向面同士を強
力に押し付ければ強いロック力が得られ、対向面間を空
けるほど弱いロック力が得られるなど、ロック力を幅広
く得ることができる。
【0059】さらに、本発明の請求項5によれば、第2
の対向部材は回転ドラムに対して軸方向にのみ移動可能
に構成しているため、第1の対向部材と第2の対向部材
の相対移動が軸心を容易に一致させた状態で行うことが
できる。
【0060】さらに、本発明の請求項6によれば、支持
軸を介して外部に突出したねじ部材の他端側を回すと、
ねじ部材の一端側が連結された第2の対向部材を軸方向
に移動させることができるため、ねじ移動による精密な
移動調整と、各対向面同士の充分な押圧力を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のローラ装置を用いたシス
テムコンベアにおける物品の保管状態を示す模式図であ
る。
【図2】図1のローラ装置1の左側要部構成を示す一部
縦断面図である。
【図3】図1のローラ装置1の右側支持構成を示す一部
縦断面図である。
【図4】図1のローラ装置における調整前後の内部構成
を示す一部縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態におけるローラ装置の要
部構成を示す模式図である。
【図6】従来のシステムコンベア上の物品保管状態を示
す模式図である。
【符号の説明】
1 ローラ装置 5 回転ドラム 6,7 回転ドラム支持部 8 回転負荷発生部 9 回転負荷調整部 81 回転側負荷面 82 回転部 822 アウトプレート 824 ロータシャフト 825,826 ラジアルボールベアリング 827 ロータ 83 固定側負荷面 84 固定部 841 ダンパーケース 844 ダンパーエンドブラケット 85 内部オイル 91 アジャスト座金 92 アジャストプレート 93 アジャストボルト 94 六角ナット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端の支持軸に回転ドラムが回転自在に
    支持されたローラ装置において、前記回転ドラム側に取
    り付けられた第1の対向部材と前記支持軸側に取り付け
    られた第2の対向部材とが互いに対向面を有して前記回
    転ドラム内に配置された負荷発生部と、前記第1の対向
    部材と第2の対向部材を前記支持軸方向に相対的に移動
    させる回転負荷調整部とを備え、前記負荷発生部は、前
    記相対移動によって前記対向面間に生じる回転負荷が変
    化するようにしていることを特徴とするローラ装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の対向部材は筒体であり、前記
    第1の対向部材は前記筒体に内嵌される構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載のローラ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の対向部材の各対向面
    は、同一の円錐形状の側面を表面形状とする構成とした
    ことを特徴とする請求項1または2記載のローラ装置。
  4. 【請求項4】 前記対向面間には粘性流体が設けられて
    いることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のロ
    ーラ装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の対向部材は、前記回転ドラム
    に対して軸方向にのみ移動可能に構成されていることを
    特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のローラ装置。
  6. 【請求項6】 前記回転負荷調整部は、前記第2の対向
    部材にねじ部材の一端側が回転自在に連結され、前記ね
    じ部材の他端側が前記支持軸に形成されたねじ孔に螺合
    して外部に突出していることを特徴とする請求項1〜5
    の何れかに記載のローラ装置。
JP11226659A 1999-08-10 1999-08-10 ローラ装置 Withdrawn JP2001048336A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100826137B1 (ko) * 2006-11-22 2008-04-29 대양롤랜트 주식회사 컨베이어의 아이들러 롤러
JP2010510144A (ja) * 2006-11-20 2010-04-02 インターロール・ホールディング・アーゲー バレルモータ、ドリフトコンベアおよびバレルモータ駆動ユニット

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