JP2001047984A - ドライバの足検出装置 - Google Patents

ドライバの足検出装置

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JP2001047984A
JP2001047984A JP11227706A JP22770699A JP2001047984A JP 2001047984 A JP2001047984 A JP 2001047984A JP 11227706 A JP11227706 A JP 11227706A JP 22770699 A JP22770699 A JP 22770699A JP 2001047984 A JP2001047984 A JP 2001047984A
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distance
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sensor
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JP11227706A
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Seiji Hayashi
誠次 林
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ドライバの足の移動を正確に検出し、かつ、恒
常的な使用を可能にするドライバの足検出装置を提供す
る。 【解決手段】車体Vに取り付けられ、ドライバDが操作
するペダル3近傍の車室フロアFに向けて上方から送信
される光学的信号の反射信号に基づいて、送受信部21
a,21bと車体フロアF間に存在する足1までの距離
を検出する距離センサ21と、この距離センサ21によ
って検出された検出距離が、距離センサ21から車体フ
ロアFまでの距離を基準に定められる車体フロア範囲A
に対して短い場合、および長い場合に、ドライバDの足
1が所定の位置に有るものと判定する判定手段22を備
えることを特徴とするドライバDの足検出装置2。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両を運転する者
(以下、ドライバという)の足の動きを検出し、この検
出結果から車両状態を制御する各システムにおけるドラ
イバの足検出装置に係り、例えば、緊急時に、ドライバ
がブレーキペダルを踏む前に、自動的に制動力を働かせ
て車両を減速させ、停止距離の短縮、回避能力の向上を
可能にするブレーキアシストシステム等におけるドライ
バの足検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ブレーキの効き遅れを低減するブレーキ
アシストシステムについての研究開発が進められてお
り、例えば、特開平8−80822号公報に開示されて
いる。ブレーキアシストシステムとは、アクセルペダル
の戻し速度や足の動きを検出して、ドライバがブレーキ
ペダルを踏むことを予測して、自動的に車両を制動した
り、あるいは車両の制動をサポート(以下、ブレーキア
シストという)するシステムである。
【0003】ブレーキアシストシステムでは、踏み込み
が解除されたアクセルペダルの戻し速度や、アクセルペ
ダルからブレーキペダルへ踏み替えようとする足の移動
速度から緊急性を判定し、緊急を要する場合にのみブレ
ーキアシストを行う。また、アクセルペダルと足との位
置関係からドライバがブレーキペダルを踏もうとする意
思(以下、踏み替え意思という)を推定し、前記ブレー
キアシストの精度を担保する。その結果、車両停止距離
の短縮、回避能力の向上を図ることが可能となり、安全
上、好適である。
【0004】さて、前記踏み替え意思の推定は、例え
ば、足とアクセルペダルとの位置関係、特に、足がアク
セルペダルからある程度離れたことの検出によって行っ
ていた。具体的には、アクセルペダル上に取り付けた接
触式センサ、近接式センサ、光学式センサ等や、アクセ
ルペダルの下部フロアに設けた接触式スイッチ等によ
り、足がアクセルペダルからある程度離れたことを検出
していた。つまり、前者では、アクセルペダルに対する
足の動きを直接検出し、後者では、踵が、車室フロアに
着いているか、否かを検出して足とアクセルペダルとの
位置関係を検出していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の如
く、接触式センサや近接式センサを利用した検出結果か
ら踏み替え意思を推定した場合、推定した踏み替え意思
と、ドライバが実際にブレーキペダルを踏もうとする意
思との間に食い違いを生じやすかった。なぜなら、接触
式センサや近接式センサでは、対象物を検知する範囲が
狭く、足がアクセルペダルから必要以上に離れてしまう
と、もはや足の位置を検出できず、足の移動の判定が困
難になるからである。一方、光学式センサをアクセルペ
ダル上に取り付けた場合には、泥や埃などの影響を受け
やすく、その信頼性に疑問が残るために、恒常的には使
用できない。
【0006】さらに、ドライバの踵の位置を検出する手
法では、踵の置き場所に個人差が大きく、人によって
は、ブレーキペダルを踏む場合と、アクセルペダルを踏
む場合とで踵の位置が同じ場合もある。つまり、ドライ
バの踵の位置を検出する手法では、前記の個人差に対応
できず、踏み替え意思の正確な推定が困難である。ま
た、以上の問題を解決すべく、例えば、光学的信号の送
信および反射信号の受信を行う光学式距離センサの検出
結果から踏み替え意思の推定を行う場合も考え得る。こ
の光学式距離センサによれば、アクセルペダル等から離
れた位置にて測定を行うことが可能になり、泥や埃等の
影響を受け難く、恒常的な使用が可能になる。しかし、
この光学式距離センサは、光学的信号を送信するととも
に、測定対象物に反射して戻ってくる反射信号を受信
し、この反射信号の入射角等を検出して距離を算出する
ものである。そのため、例えば、測定対象物が、鏡面体
に近い物等であって、光学的信号が、乱反射を起こす場
合などには、正確な情報を入手できず、結果的に踏み替
え意思の誤った推定につながるおそれがある。本発明
は、例えば、前記のような問題を解決することを課題と
しており、ドライバの足の移動を正確に検出し、かつ、
恒常的な使用を可能にするドライバの足検出装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、車室内に取り付けられ、ドライバが操
作するペダル近傍の車室フロアに向けて上方から光学的
信号の送信、およびこの光学的信号の反射信号を受信可
能な送受信部を有し、前記反射信号に基づいて前記送受
信部から前記車室フロア、または前記送受信部と前記車
室フロア間に存在する対象物までの距離を検出する距離
センサと、この距離センサによって検出された検出距離
が、前記送受信部から前記車室フロアまでの距離を基準
に定められる車室フロア範囲に対して短い場合、および
長い場合に、ドライバの足が所定の位置に有るものと判
定する判定手段を備えることを特徴とするドライバの足
検出装置とした。本発明によれば、上方から車室フロア
に向けて送信する光学的信号、およびこの光学的信号の
反射信号に基づき、送受信部と車室フロア間に、足があ
るか、否かを判定できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を、実施の形態に基づき、
図面を参照しながら具体的に説明する。なお、本実施の
形態では、説明上の便宜から、ブレーキアシストシステ
ムに使用されるドライバの足検出装置を例に説明する。
しかし、本発明に係るドライバの足検出装置は、ブレー
キアシストシステムに使用される場合のみに限定される
ものではなく、ドライバの足の位置から車両状態を制御
等する各種システムに使用可能である。
【0009】図1は、ドライバがアクセルペダルを踏み
込んでいる状態を示す模式的な車室内側面図であり、併
せて、ブレーキアシストシステムの構成をも示す。車両
Vが走行している時、運転席Sに座ったドライバDは、
通常、右足1(以下、足という)でアクセルペダル3を
踏み込んでいる。そして、必要に応じて、足1をブレー
キペダルに踏み替え、車両Vの走行を制動する。
【0010】車両走行中に、突発的な危険が発生した
り、回避すべき対象物が突然現れた場合には、ドライバ
Dは、急ブレーキをかけて危険等を回避する。このよう
な緊急を要する場合には、ドライバDは、踏み込んでい
たアクセルペダル3を解除し、即座にブレーキペダルを
踏み込む必要がある。しかし、ドライバDの足1の踏み
替えには、一定の時間的ロスがあり、このロスタイムを
少しでも減少させる必要がある。ブレーキアシストシス
テムBSは、このような時間的ロスの低減を図り、自動
的に車両Vを制動し、減速させるシステムである。ま
ず、ブレーキアシストシステムBSの概略構成、および
作用を説明する。なお、図2は、ブレーキアシストシス
テムBSの作動を示すフロー図である。
【0011】本実施の形態に係るブレーキアシストシス
テムBSは、図1の如く、アクセルペダル戻し速度検出
装置5(以下、緊急性検出装置5という)、ブレーキ制
御装置7、そして足検出装置2からなる。緊急性検出装
置5は、検出部と判定部を備える。検出部では、アクセ
ルペダル3を軸支する枢支部31の、単位時間当りの回
転変位量を検出して戻し速度を検出する。なお、踏み込
まれていたアクセルペダル3が、無負荷状態の位置まで
戻ろうとする場合に回転する枢支部31の方向が正の戻
し速度、その逆が負の戻し速度となる。つまり、戻し速
度が正の場合には、アクセルペダル3の踏み込みが解除
されようとする状態にあり、負の場合には、踏み込みが
増す状態にある。
【0012】判定部では、図2の如く、前記検出部で検
出された結果に基づいて緊急性を判定する(S1)。こ
の判定を具体的に説明する。判定部には、予め戻し速度
についての緊急性領域を設定している。そして、前記検
出部によって検出された戻し速度が、この緊急性領域内
である場合、緊急であると判定する。緊急であると判定
された場合、緊急である旨の信号が、ブレーキ制御装置
7に送られる。
【0013】ブレーキ制御装置7に緊急である旨の信号
が到達すると、ブレーキ制御装置7は、1段目ブレーキ
制動を行う(S2)。この1段目ブレーキ制動は、比較
的に軽めの制動、もしくは車両Vを制動するための事前
準備である。緊急性を判定した後、一定の時間内に、足
検出装置2が、足1の踏み替え意思を判定する(S
3)。ちなみに、足1の踏み替え意思の判定とは、アク
セルペダル3からブレーキペダルへ、足1の踏み替えが
行われようとしているか、否かの判定である。足1の踏
み替え意思があると判定された場合には、その旨が、信
号としてブレーキ制御装置7に伝わる。
【0014】ブレーキ制御装置7に踏み替え意思がある
旨の信号が到達すると、ブレーキ制御装置7は、2段目
ブレーキ制動を行う(S4)。この2段目ブレーキ制動
は、1段目ブレーキ制動よりも強い制動であり、自動的
に、車両Vを減速させる。以上が、本実施の形態に係る
ブレーキアシストシステムBSの概略である。このブレ
ーキアシストシステムBSのうち、本発明を具現化した
ドライバDの足検出装置2について、さらに詳述する。
【0015】本実施の形態に係る足検出装置2は、図1
の如く距離センサ21と踏み替え判定部22からなる。
ちなみに、本実施の形態に係る踏み替え判定部22が、
本発明の「判定手段」に相当する。まず、距離センサ2
1について説明する。図3は、距離センサの構造を模式
的に示す要部拡大側面図である。
【0016】距離センサ21は、図1の如く、アクセル
ペダル3の上方で、かつ、後方に位置し、距離センサ2
1が向く車室フロアFとの間には、踏み替え動作が行わ
れる足1のみが障害物として存在する。ちなみに、本実
施の形態では、ドライバDの足元であるダッシュロアカ
バー9の下面に、距離センサ21が備え付けられてい
る。この位置に距離センサ21があれば、足1による汚
れ等の影響を受け難く、距離センサ21の精度、および
恒常的な使用を担保し得る。
【0017】距離センサ21は、赤外線発光ダイオード
21a(以下、ダイオード21aという)と位置検出素
子(以下、PSDという)21bを有する。そして、ダ
イオード21aが、光学的信号に相当する赤外線の送信
を行い、PSD21bが、前記赤外線の反射信号の受信
を行う。つまり、これらダイオード21aとPSD21
bが、本実施の形態では、「送受信部」に相当する。な
お、前記ダイオード21aから送信された赤外線は、図
3に示すように対象物に当って反射する。
【0018】PSD21bを覆うカバー体21cには、
スリット21dが形成されており、対象物に反射した赤
外線は、スリット21dを抜けてPSD21bに達す
る。この赤外線は、スリット21dによってPSD21
b上の一点に結像する。この結像位置は、対象物の位
置、具体的には、ダイオード21aと対象物との距離に
よって変化する。また、PSD21bは、結像位置に応
じて出力端子間の電圧が変化する。つまり、ある一定の
距離(以下、基準距離という)に対する出力電圧を基準
電圧として設定しておけば、この基準電圧と出力電圧と
の比により、ダイオード21aから対象物までの距離を
確認し得る。
【0019】さて、図4は、アクセルペダルの踏み込み
と距離センサの関係を模式的に示す側面図である。ま
た、図5は、ドライバの足の状態を模式的に示す平面図
である。本実施の形態に係る距離センサ21では、図4
の如く、ダイオード21aの光源が、アクセルペダル3
近傍の車室フロアF、つまり、アクセルペダル3の下方
に位置する車室フロアFに向けられている。また、この
光源から発せられる赤外線の送信中心線Rが、図5の如
く、アクセルペダルパッド32の後方である所定の位置
を通る。この所定の位置について、詳しく説明する。
【0020】通常、アクセルペダル3の踏み込みには、
個人差がある。そのため、この個人差に対応できなけれ
ば、足検出装置2の信頼性が失われる。また、この個人
差にも、一定の規則性が伺える。つまり、アクセルペダ
ル3の左側にブレーキペダル4が並設されている場合、
足1の踵11は、図5の如く、アクセルペダル3の後方
位置に対し、若干左側にずれた位置に置かれやすい。こ
の規則性は、アクセルペダル3がドライバDの真正面に
対して右外側の位置に配設され、また、アクセルペダル
3の左隣に、ブレーキペダル4が配設されているという
レイアウトに起因すると考えられる。
【0021】送信中心線Rが通る位置は、この規則性を
加味して定められている。つまり、アクセルペダル3に
おけるパッド面32の後端縁BL、パッド面32の左側
縁線SL、パッド面32の縦方向中心線CL、そして、
車室フロアFに囲まれた範囲内を送信中心線Rは通る。
【0022】この範囲内とすることにより、アクセルペ
ダル3上の足1を捕捉し得る。また、本実施の形態で
は、ハーフスロットル状態にあるアクセルペダル3のパ
ッド面32を基準にしている。アクセルペダル3の解除
に緊急を要する場合、足1は、アクセルペダル3を踏み
込んだ状態から左方向に移動し(図5の帯矢印参照)、
ブレーキペダル4を踏み込む。つまり、ある程度アクセ
ルペダル3を踏み込んだ状態にある、ハーフスロットル
状態のパッド面32を基準とすることで、緊急な状態で
の足1の踏み替えを、より正確に判定し得る。
【0023】また、本実施の形態に係る送信中心線R
は、パッド面32の後端縁BLから28mmの距離であ
り、パッド面32の左側縁線SLから12mmにある。
この位置は、ドライバDがアクセルペダル3を踏む足1
の位置をサンプリング実験した結果に基づくものであ
る。つまり、この位置であれば、個人差があったとして
も、高い精度で検出し得る。
【0024】送信された赤外線には、一定の広がり(以
下、送信範囲Eという)があり、送信範囲Eの一部が、
足1に当る。この送信範囲Eも、足1の個人差に対応し
得るに適当な範囲とする必要がある。本実施の形態で
は、特に、足1Aが比較的小さな人、具体的には、足1
Aの長さd1が210mmであり、足1Aの幅d2が8
5mmの人を基準に設定している。この足1Aの踵11
Aが、アクセルペダル3の左側であり、ハーフスロット
ル状態まで踏み込み可能な限界位置に置かれたと仮定す
る。送信範囲Eを設定するに当り、第1の条件は、前記
限界位置に置かれた足1Aを捕捉する範囲とすることで
あり、少なくとも、この足1Aの一部が、送信範囲Eと
重なる。
【0025】図6は、ハーフスロットル状態まで踏み込
んでいた足1のつま先12が、踵11を支点に持ち上げ
られた状態を示す。なお、このつま先12の持ち上げに
際し、踵11は移動せず、車室フロアFに置かれたまま
である。また、本実施の形態では、この持ち上げ角度α
が、20度となっている。送信範囲Eは、ダイオード2
1aを基点として一定の広がりを持つ。ここで、図6の
如く、つま先12が持ち上げられて、アクセルペダル3
が解除される場合がある。この場合に、送信範囲Eの広
がりが大きすぎると、アクセルペダル3が解除されたに
も拘わらず、足1があると判定される恐れがある。
【0026】このような不具合を低減するため、以下の
第2の条件に基づいて、送信範囲Eを設定する。つま
り、まず、基準となる足1のサイズを決定し、この足1
が、ハーフスロットル状態まで踏み込み可能な踵11の
置き場所を特定する。次に、踵11を特定の場所に置い
た状態で、つま先12が、踵11を支点に所定の角度だ
け持ち上げられる所定の範囲を特定する。そして、この
所定の範囲内でのみ、送信範囲Eと足1とが重なるよう
に、送信範囲Eを設定する。
【0027】なお、本実施の形態では、つま先12が持
ち上げられる所定の角度は、20度である。これは、足
1の可動領域(踵11を支点としたつま先12の可動領
域)の中で、比較的、楽につま先12を持ち上げること
ができる上限値である。この20度という上限値を超え
てつま先12を持ち上げる必要がある場合には、踵11
は、もはや、一定の場所に置かれているとは考え難く、
通常、このような場合には、送信範囲E内から足1が外
れてしまう。
【0028】つまり、通常は、20度という上限値を基
準にして、送信範囲Eと足1とが重なる所定の範囲を決
定すれば足りると考えられる。なお、その他、特別な事
情を考慮する必要がある場合には、送信範囲Eを特定す
るに当って前記上限値を基準とする必要はない。このよ
うな場合には、人間の足1の可動領域(踵11を支点と
したつま先12の可動領域)の中から自由に基準を設定
し得る。
【0029】さて、本実施の形態に係る距離センサ21
では、図4の如くダイオード21aと車室フロアFとの
距離を基準距離L1としている。また、符号Bで示す距
離領域が、アクセル踏み込み範囲Bである。このアクセ
ル踏み込み領域Bとは、足1がアクセルペダル3を一杯
に踏み込んでいる状態(図4の二点鎖線で示す足1参
照)から、アクセルペダル3から離れる瞬間までの距離
である。一方、符号Aで示す距離領域が、本実施の形態
では、車室フロア範囲Aに相当する。本実施の形態に係
る車室フロア範囲Aについて詳述する。
【0030】本実施の形態に係る車室フロア範囲Aは、
車室フロアFから、一杯に踏み込まれたアクセルペダル
3までの照射中心線R上の距離に対し、80%の幅を持
つ距離範囲であり、基準距離L1を基準にして、上方に
許容される距離範囲である。つまり、この車室フロア範
囲Aでは、車室フロアFを距離測定の対象物としている
ため、ダイオード21aと車室フロアFとの間に障害物
が存在しない。つまり、アクセルペダル3上に、もはや
足1は存在せず、踏み替えが行われたと判定し得る距離
範囲である。
【0031】なお、車室フロア範囲Aに前記の如く幅を
持たせたのは、例えば、車室フロアFに敷いたフロアマ
ット等や、車室フロアFの汚れ等の影響を考慮したため
である。また、前記80%の幅としたのは、アクセルペ
ダル3が一杯に踏み込まれた場合に、足1を車室フロア
Fと判定してしまう可能性を、極力排除するためであ
る。
【0032】図7は、ダイオード21aから対象物まで
の距離を横軸に、距離センサの出力電圧を縦軸にとった
グラフ(以下、センサ出力特性グラフという)である。
また、このセンサ出力特性グラフでは、距離が短い場合
に出力電圧は高く、距離に反比例しながら出力電圧が低
くなっている。距離センサ21で検出された結果は、踏
み替え判定部22に送られる。図8は、踏み替え判定部
で行われる判定動作のフロー図である。この図8および
図7を参照し、踏み替え判定部22(図1参照)の判定
動作について説明する。
【0033】踏み替え判定部22(図1参照)では、車
室フロア範囲Aに対応する出力電圧領域A′を、予め設
定する(S31)。そして、距離センサ21の出力電圧
と出力電圧領域A′とを比較し、出力電圧領域A′の範
囲内か否かを判定する(S32)。なお、本実施の形態
では、距離センサ21の出力電圧から割り出される距離
が、「検出距離」に相当する。また、出力電圧領域
A′、B′は、図4で示す車室フロア範囲A、アクセル
踏み込み範囲Bに、それぞれ対応している。
【0034】踏み替え判定部22では、距離センサ21
の出力電圧が、出力電圧領域A′の範囲内にない場合
に、足1があると判定し(S33)、出力電圧領域A′
の範囲内にある場合に、足1がないと判定する(S3
4)。そして、踏み替え判定部22が、足1がないと判
定した場合、踏み替え意思があると判定し、その旨の信
号をブレーキ制御部7へ送る。なお、この足1がある、
ないとは、アクセルペダル3上にある、ないという意味
であり、このアクセルペダル3上の位置が、本実施の形
態では、「所定の位置」に相当する。
【0035】図9は、距離センサが時間の経過に沿って
出力した出力電圧と、足がアクセルペダル上にあるか否
かの判定との関係を示すグラフであり、上段の時間―出
力電圧グラフと、下段の判定グラフとは、時間軸におい
て対応している。足1がアクセルペダル3上にある場
合、通常、出力電圧は、出力電圧領域B′内となる。し
かし、足1、具体的には、ドライバDが履いている履物
等が鏡面体等に近いものである場合には、赤外線が乱反
射を起こし、正規の反射信号とは異なる誤信号が、PS
D21bに伝わる可能性もある。
【0036】誤信号が、PSD21bに伝わると、PS
D21bは、ダイオード21aと足1との間の距離より
も長い、あるいは短い距離に相当する出力電圧を出力す
る。そこで、踏み替え判定部22では、距離センサ21
の出力電圧が出力電圧領域B′内に含まれる場合のみな
らず、出力電圧領域A′内に含まれない場合を広く、足
1があると判定する。その結果、前記誤信号による影響
を低減し、踏み替え意思の判断精度を向上する。
【0037】以上、本実施の形態に係るドライバDの足
検出装置2について説明した。また、前記の説明では、
PSD21bを利用した距離センサ21の利用により、
足1が、アクセルベダル3上にあるか、否かを判定する
ものであった。ただし、本発明に係るドライバの足検出
装置は、PSD21bを利用した距離センサ21に限定
されず、超音波センサを利用する態様も考え得る。しか
し、この超音波センサでは、測定対象物の硬さに影響さ
れやすい。一方、PSD21bを利用した距離センサ2
1では、測定対象物の硬さや色彩に対する影響が少ない
ために、好適である。
【0038】また、この足検出装置2は、ブレーキアシ
ストシステムBSに利用される場合を例に説明してい
る。しかし、本発明に係るドライバDの足検出装置2
は、前記実施の形態に限定されず、例えば、足1が、ブ
レーキペダル4の上、あるいは、その他の位置にある
か、否かを判定するものであっても良い。また、判定結
果から、音響信号や視覚信号等の警報を発するシステム
に利用することもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、光学的信号を利用した
距離センサにて足の位置を検出するため、近接式センサ
や接触式センサを利用する場合に比べて位置検出の精度
が高い。また、上方から車室フロアに向けて光学的信号
を送信し、かつ、この上方位置で反射信号を受信するた
め、汚れ等の影響を受け難く、恒常的な使用が可能とな
る。さらに、測定対象物である足が、鏡面体に近いもの
であっても、検出精度、および、この検出結果に基づく
判定精度を担保し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ドライバがアクセルペダルを踏み込んでいる状
態を示す模式的な車室内側面図であり、併せて、ブレー
キアシストシステムの構成をも示す。
【図2】ブレーキアシストシステムの作動を示すフロー
図である。
【図3】距離センサの構造を模式的に示す要部拡大側面
図である。
【図4】アクセルペダルの踏み込みと距離センサの関係
を模式的に示す側面図である。
【図5】ドライバの足の状態を模式的に示す平面図であ
る。
【図6】ハーフスロットル状態まで踏み込んでいた足の
つま先が、踵を支点に持ち上げられた状態を示す。
【図7】赤外線発光ダイオードから対象物までの距離を
横軸に、距離センサの出力電圧を縦軸にとったセンサ出
力特性グラフである。
【図8】踏み替え判定部で行われる判定動作のフロー図
である。
【図9】距離センサが時間の経過に沿って出力した出力
電圧と、足がアクセルペダル上にあるか否かの判定との
関係を示すグラフであり、上段の時間―出力電圧グラフ
と、下段の判定グラフとは、時間軸において対応してい
る。
【符号の説明】
1:足 2:足検出装置 21:距離センサ 21a:赤外線発光ダイオード 21b:位置検出素子(PSD) 22:踏み替え判定部(判定手段) A:距離領域(車室フロア範囲) A′:出力電圧領域 D:ドライバ V:車両 F:車室フロア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA03 AA06 CC16 DD12 FF41 GG07 GG12 JJ16 PP22 QQ25 3D046 BB00 EE01 HH02 HH05 JJ18 KK07 5J084 AA02 AA05 AB07 AC02 AD07 BA33 CA04 DA01 EA22 EA29

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に取り付けられ、ドライバが操作す
    るペダル近傍の車室フロアに向けて上方から光学的信号
    の送信、およびこの光学的信号の反射信号の受信が可能
    な送受信部を有し、前記反射信号に基づいて前記送受信
    部から前記車室フロア、または前記送受信部から前記送
    受信部と前記車室フロア間に存在する対象物までの距離
    を検出する距離センサと、 この距離センサによって検出された検出距離が、前記送
    受信部から前記車室フロアまでの距離を基準に定められ
    る車室フロア範囲に対して短い場合、および長い場合
    に、ドライバの足が所定の位置にあるものと判定する判
    定手段を備えることを特徴とするドライバの足検出装
    置。
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