JP2001047351A - 研削・研磨用工具および研削・研磨方法 - Google Patents

研削・研磨用工具および研削・研磨方法

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JP2001047351A
JP2001047351A JP11223204A JP22320499A JP2001047351A JP 2001047351 A JP2001047351 A JP 2001047351A JP 11223204 A JP11223204 A JP 11223204A JP 22320499 A JP22320499 A JP 22320499A JP 2001047351 A JP2001047351 A JP 2001047351A
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JP
Japan
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polishing
grinding
tool
rubber seal
tool surface
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JP11223204A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Murasugi
芳徳 村杉
Shuji Numao
修二 沼生
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨皿の外周部に着脱自在なゴムシールを設
けて、ダイヤモンド砥粒の流出を防ぐ。 【解決手段】 総型の工具面1aを有する研磨皿1の外
周部に、ゴムシール5を弾力的に嵌着し、これによっ
て、研磨材であるダイヤモンド砥粒D1 の流出を防ぐた
めの堰を形成する。ワークW1 の研削・研磨加工の進行
によって工具面1aの曲率半径を修正する作業が必要に
なったときは、ゴムシール5を取りはずして修正皿によ
る修正を行なう。修正作業が終了したらゴムシール5を
再び嵌着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス、セラミッ
クス等の高脆材料からなるレンズ等の光学素子を、球面
形状あるいは平面形状等に加工するための研削・研磨用
工具および研削・研磨方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラ、ビデオ等に用いられる球面レン
ズ等の光学素子の加工は、ガラス、セラミックス等の高
脆材料で作られたレンズ材料等の被加工物を、凹凸が反
転した表面形状を有する総型の研削・研磨用工具の研磨
皿に押しつけた状態で、研削・研磨用工具を回転させ、
場合によっては、研磨皿と被加工物の間に相対的な接線
方向の揺動運動を与えることによって行なわれる。
【0003】図4は一従来例による研削・研磨方法を説
明するもので、被加工物がガラス製のレンズ材料である
場合を例にとって凹状のレンズ面を研削・研磨する方法
を示す。総型の工具面101aに研磨シートを有する研
磨皿101は、研削・研磨装置の主軸(スピンドル)1
02の回転によって工具中心Oのまわりに回転する。被
加工物であるワーク(レンズ材料)W0 はレンズホルダ
103によって保持され、レンズホルダ103の背面に
はカンザシ104の先端が当接され、図示しない加圧シ
リンダ等の加圧力によって、ワークW0 を工具面101
aに押圧する。
【0004】このようにカンザシ104によって工具面
101aに押圧されたワークW0 は、主軸102による
研磨皿101の回転運動に対する従属回転すなわち連れ
回りを行ない、かつ、図示しない揺動機構によってカン
ザシ104を揺動させることによる工具面101aの接
線方向への往復移動を行なう。
【0005】すなわち、主軸102によって回転駆動さ
れる研磨皿101の回転運動と、これに伴なうワークW
0 の従属回転と、カンザシを介してワークW0 に与えら
れる押圧力と、カンザシの揺動運動による接線方向への
往復移動によって、ワークW 0 の被加工面の加工(研削
・研磨)が行なわれる。
【0006】研削・研磨中はノズル105から工具面1
01aに研磨液が供給される。研磨液は、タンク106
aからポンプ106bによって汲み上げられ、配管10
6cを経てノズル105から工具面101aに噴出され
る。工具面101aを流動した研磨液はパン106dに
回収され、配管106eを経てタンク106aに還流さ
れる。
【0007】ところが、レンズ等の材質の関係で、研磨
液の替わりに研磨材として工業用ダイヤモンド砥粒を使
用する場合がある。ダイヤモンド砥粒は高価であり、図
4に示すような還流システムを用いることはできない。
そこで、図5に示すように、研磨皿201の工具面20
1aの外周縁にシールテープ201bを巻き、ダイヤモ
ンド砥粒D0 が加工中に流出しないように堰を設ける。
このようにして、工具面201aとワークW0 の間に研
磨材として水と一緒にダイヤモンド砥粒D0 を介在させ
て研削・研磨加工を行なう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、加工工程の進行によって工具面が摩耗
したときには、工具面の曲率半径を修正する作業が必要
であるが、この修正作業のたびにダイヤモンド砥粒の堰
となるシールテープを剥さなくてはならない。
【0009】すなわち、図6の(b)に示すように修正
皿207によって工具面201aを研磨して工具面20
1aの曲率を修正する工程が必要であり、このときは、
同図の(a)に示すように、シールテープ201bを剥
す作業と、工具面201aの修正後に、再びシールテー
プ201bを巻き付けるめんどうな作業が必要である。
【0010】光学レンズの場合には、仕上げ面の面精度
が0.05〜0.4μm程度であることが要求されるた
め、1日に4〜7回程度工具面の修正が行なわれる。こ
のように工具面の修正回数が多いため、そのたびにシー
ルテープの剥しと巻きなおしを行なっていたのでは、加
工効率が悪くてレンズ等の生産性を向上できないという
未解決の課題がある。
【0011】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、研磨皿の外周部に弾
力的に嵌着する堰形成部材を設けることで、研磨皿の修
正工程における作業効率を向上させ、光学レンズ等の低
価格化に大きく貢献できる研削・研磨用工具および研削
・研磨方法を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の研削・研磨用工具は、総型の工具面を有す
る研磨皿と、該研磨皿の外周部に弾力的に嵌着する堰形
成部材を有することを特徴とする。
【0013】堰形成部材が、リング状のゴムシールであ
るとよい。
【0014】本発明の研削・研磨方法は、上記の研削・
研磨用工具を用いて、工具面と被加工物の間に研磨材を
介在させながら研削・研磨加工を行なうことを特徴とす
る。
【0015】
【作用】研磨皿の外周部に、リング状のゴムシール等の
堰形成部材を嵌着し、研磨皿と被加工物の間にダイヤモ
ンド砥粒等の研磨材を介在させながら研削・研磨加工を
行なう。研磨皿の工具面の曲率半径を修正する工程で
は、研磨皿に弾力的に嵌着された堰形成部材を取りはず
して、修正皿による工具面の修正を行なう。修正作業終
了後は、再び堰形成部材を研磨皿に嵌着し、研削・研磨
加工を再開する。
【0016】研磨皿に弾力的に嵌着された堰形成部材の
取りはずし、および取り付けは、堰形成部材を弾力的に
拡大してワンタッチで行なうことができるため、シール
テープを剥したり、巻きなおす等の作業に比べて簡単
で、作業時間も短くてすむ。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0018】図1は一実施の形態による研削・研磨用工
具と研削・研磨方法を示すもので、総型の工具面1aに
研磨シートを有する研磨皿1は、研削・研磨装置の主軸
(スピンドル)2の回転によって工具中心Oのまわりに
回転する。被加工物(レンズ材料)であるワークW1
レンズホルダ3によって保持され、レンズホルダ3の背
面にはカンザシ4の先端が当接され、図示しない加圧シ
リンダ等の加圧力によって、ワークW1 を工具面1aに
押圧する。
【0019】このようにカンザシ4によって工具面1a
に押圧されたワークW1 は、主軸2による研磨皿1の回
転運動に対する従属回転すなわち連れ回りを行ない、か
つ、図示しない揺動機構によってカンザシ4を揺動させ
ることによる工具面1aの接線方向への往復移動を行な
う。
【0020】すなわち、主軸2によって回転駆動される
研磨皿1の回転運動と、これに伴なうワークW1 の従属
回転と、カンザシを介してワークW1 に与えられる押圧
力と、カンザシの揺動運動による接線方向への往復移動
によって、ワークW1 の被加工面の加工(研削・研磨)
が行なわれる。
【0021】ワークW1 の被加工面と研磨皿1の工具面
1aの間には、研磨材として水と一緒にダイヤモンド砥
粒D1 を介在させる。ダイヤモンド砥粒D1 が加工中に
流出しないように、研磨皿1の外周部に堰形成部材であ
るリング状のゴムシール5を弾力的に嵌着して堰を形成
する。ゴムシール5は、図2に示すように、その内径R
1 が研磨皿1の外縁に設けられた係止部である筒状面1
bの外径R2 より0.5mmだけ小さくなるように構成
された環状の弾性部材である。すなわち、R2−R1
0.5(mm)の関係にあり、ゴムシール5は研磨皿1
の外周部に固めに嵌着される。
【0022】このようにして、研磨皿1の外周部にゴム
シール5を弾力的に保持し、ダイヤモンド砥粒D1 の流
出を完全に防ぐことができる。
【0023】加工工程が進行して、研磨皿1の工具面1
aの修正が必要になったときは、ゴムシール5の内径を
弾力的に拡大して研磨皿1から取りはずし、図3に示す
ように、修正皿6を用いて工具面1aを研磨し、その曲
率半径を修正する。修正作業ののちは、ゴムシール5を
再び研磨皿1の外周部に弾力的に嵌着する。
【0024】研磨皿1に対してゴムシール5を着脱する
作業は、ゴムシール5の弾性を利用してその内径を一時
的に拡大するだけでよいから、従来例のようにシールテ
ープを剥したり、再度巻き付けたりする作業に比べて大
幅に単純化され、誰にでも簡単に行なえるうえに、短時
間で終了できる。
【0025】これによって、工具面の修正に費す時間を
短縮し、レンズ1枚当たりの加工効率を大幅に向上でき
る。
【0026】このように工具面の修正時間が短いという
利点は、光学レンズの製造工程で用いる研磨皿の数が多
くなるほど光学レンズの製造コストを低減するうえで大
きく貢献するものである。
【0027】光学レンズの製造に用いる研磨皿の皿数を
15枚としたときに、従来例によるシールテープ方式
と、本実施の形態によるゴムシール方式を比較した実験
データを表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1から、ゴムシール方式とシールテープ
方式の交換時間の差は、1日当たり525.0−52.
5=472.5分となり、ゴムシール方式を採用するこ
とで光学レンズの加工効率を大幅に向上できることが分
かる。
【0030】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0031】研磨皿の外周部に弾力的に嵌着するゴムシ
ール等の堰形成部材を設けることで、研磨皿の修正工程
における作業効率を大幅に向上させることができる。
【0032】これによって、光学レンズ等の加工工程を
簡略化し、生産性の向上による低価格化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態による研削・研磨用工具および研
削・研磨方法を示すもので、(a)は研削・研磨用工具
を示す模式立面図、(b)は研磨皿のみを示す一部断面
立面図である。
【図2】ゴムシールの内径と研磨皿の外周部の外径の関
係を示す図である。
【図3】研磨皿の修正工程を説明する図である。
【図4】一従来例による研削・研磨用工具を説明する図
である。
【図5】別の従来例による研削・研磨用工具を説明する
図である。
【図6】図5の研磨皿の修正工程を説明する図である。
【符号の説明】
1 研磨皿 1a 工具面 2 主軸 3 レンズホルダ 4 カンザシ 5 ゴムシール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 総型の工具面を有する研磨皿と、該研磨
    皿の外周部に弾力的に嵌着する堰形成部材を有すること
    を特徴とする研削・研磨用工具。
  2. 【請求項2】 堰形成部材が、リング状のゴムシールで
    あることを特徴とする請求項1記載の研削・研磨用工
    具。
  3. 【請求項3】 研磨皿が、堰形成部材を保持するための
    係止部を備えていることを特徴とする請求項1または2
    記載の研削・研磨用工具。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか1項記載の研
    削・研磨用工具を用いて、工具面と被加工物の間に研磨
    材を介在させながら研削・研磨加工を行なうことを特徴
    とする研削・研磨方法。
JP11223204A 1999-08-06 1999-08-06 研削・研磨用工具および研削・研磨方法 Pending JP2001047351A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115302397A (zh) * 2022-08-22 2022-11-08 康佳集团股份有限公司 一种芯片研磨设备及其应用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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