JP2001047283A - ワーク位置決め装置および位置決め方法 - Google Patents

ワーク位置決め装置および位置決め方法

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JP2001047283A
JP2001047283A JP11223973A JP22397399A JP2001047283A JP 2001047283 A JP2001047283 A JP 2001047283A JP 11223973 A JP11223973 A JP 11223973A JP 22397399 A JP22397399 A JP 22397399A JP 2001047283 A JP2001047283 A JP 2001047283A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガイドレールを複数の位置決め具に対して共
通化させるとともに、装置全体の高さ寸法を小さくする
ことで、設備コストを低下させる。 【解決手段】 スライドテーブル29,33上には、ワ
ークを位置決め支持するマニピュレータユニットが取り
付けられ、スライドテーブル29,33は、幅方向両側
部のガイドレール35,37に沿って移動し、この移動
により、マニピュレータユニットを所定の位置に設定す
る。各スライドテーブル29,33の下面にはナット4
5が装着され、ナット45に螺合するボールねじ41
は、カップリング39を介してモータ27,31に連結
され、回転可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークを上部に
て位置決め支持する複数の位置決め具を、ガイドレール
に沿って水平方向に移動可能に設けて異種のワークに対
応可能としたワーク位置決め装置および位置決め方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】ワークとして、例えば自動車の車体パネ
ル部品の所定部位を、ロボットなどを用いて溶接する際
には、位置決め具により車体パネル部品を位置決め固定
した状態で溶接作業を行う必要がある。一方車体パネル
部品は車種によって形状や大きさが異なり、このため上
記位置決め具が固定されたものであると、異種の車体パ
ネル部品に対応できず、汎用性が乏しいものとなる。
【0003】このため、上記した位置決め具を、異種の
ワークに対して位置決めできるよう移動可能に設けたワ
ーク位置決め装置として、図10に正面図、図11に図
10の左側面図で示す。このワーク位置決め装置は、図
10中で左右方向に延長されたボールねじ1が、図11
中で左右方向に複数(ここでは4本)並列配置されてい
る。
【0004】各ボールねじ1の両端は、図11中で左右
方向に延長される一対の支持フレーム3に固定支持され
ている。支持フレーム3は支持脚5上に固定され、支持
フレーム5上には、ボールねじ1と平行な2本のガイド
フレーム7が延長配置されている。各ガイドフレーム7
の図11中で左右両側部には、上下で対をなすガイドレ
ール9が設けられ、この各ガイドレール9に沿って複数
の位置決め具となるマニピュレータユニット11が移動
可能に配置されている。マニピュレータユニット11の
上部には、図10に示されているワークWを位置決め固
定する位置決め治具13が設けられている。
【0005】なお、図11中で左側のガイドフレーム7
の右側部のガイドレール9にガイドされるマニピュレー
タユニット11は省略してある。
【0006】マニピュレータユニット11には、ブラケ
ット15を介してナット17およびモータ19がそれぞ
れ装着され、ナット17はボールねじ1に螺合してい
る。上記したナット17およびモータ19には、それぞ
れプーリ21および23が設けられ、各プーリ21,2
3相互はタイミングベルト25により連動連結されてい
る。上記したモータ19およびナット17などの駆動機
構は、図10では一つのマニピュレータユニット11に
ついてのみ図示してあり、他のマニピュレータユニット
11については省略してある。
【0007】また、上記したワーク位置決め装置は、ボ
ールねじ1とガイドレール9とが相互に上下に配置され
る構成であることから、高さ方向の寸法が比較的大きく
なっている。このため、ワーク位置決め装置を、フロア
Fを掘削して設けたピットP内に設置し、位置決め治具
13の上下高さ位置が低くなるようにしている。これに
より作業者は、ワークWの位置決め治具13へのセット
作業が容易となる。
【0008】上記したワーク位置決め装置においては、
モータ19の駆動により、ナット17が回転し、これに
伴い、ナット17およびモータ19が取り付けられてい
るマニピュレータユニット11が、ガイドレール9に沿
って移動し、ワークWを位置決め固定するための所定の
位置に停止する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のワーク位置決め装置にあっては、複数のボール
ねじ1に対応した数のガイドレール9が必要であること
から、その分部品点数が増大する上、ワークセット作業
を容易にするためのピットPも必要であることから、設
備コストが高いものとなる。
【0010】また、溶接作業時に発生するスパッタなど
の飛散物が、ワーク下方に落下し、ボールねじ1などの
駆動機構に付着すると、作動不良が発生し、特にタイミ
ングベルト25に付着した場合にはタイミングベルト2
5が切断することもある。切断したタイミングベルト2
5が、図10において中央部分のものであると、それよ
り外側の駆動ユニットを取り外した上で、新たなタイミ
ングベルトを取り付ける必要があり、多大な作業工数を
要する。このため、生産ラインの停止時間が長くなり、
製造コストの上昇を招く。
【0011】そこで、この発明は、ガイドレールを複数
の位置決め具に対して共通化させるとともに、装置全体
の高さ寸法を小さくすることで設備コストを低下させ、
さらに、位置決めされたワークに対して溶接作業を行っ
た場合のスパッタなどの飛散物がボールねじなどの駆動
機構に付着しないようにすることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ワークを上部にて位置決め支持
する複数の位置決め具を、ガイドレールに沿って水平方
向に移動可能に設けて異種のワークに対応可能としたワ
ーク位置決め装置において、前記位置決め具の下方に位
置する複数のボールねじを、位置決め具の移動方向と水
平面内にて直交する方向に並列配置し、前記複数のボー
ルねじにそれぞれ螺合するナット部材を、前記複数の位
置決め具と一体移動するよう位置決め具側に取り付け、
前記複数のボールねじの並列配置方向両端側方に、前記
複数の位置決め具の移動をガイドする一対のガイドレー
ルを設けた構成としてある。
【0013】このような構成のワーク位置決め装置によ
れば、ボールねじの回転により、このボールねじに螺合
しているナット部材がボールねじ上を移動し、この移動
に伴い位置決め具が、ガイドレールに沿って移動し、ワ
ークに対して位置決めを行う所定の位置にて停止する。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の発明の構成
において、位置決め具の移動は、ボールねじの端部に設
けられ、ボールねじを回転させる回転駆動機構によって
なされる。
【0015】上記構成によれば、回転駆動機構の駆動に
より、ボールねじがナット部材に対して回転し、これに
よりナット部材と一体の位置決め具がガイドレールに沿
って移動する。
【0016】請求項3の発明は、請求項2の発明の構成
において、ボールねじと回転駆動機構との間に回転伝達
軸を設けた。
【0017】上記構成によれば、回転駆動機構の回転駆
動力は、回転伝達軸を介してボールねじに伝達される。
【0018】請求項4の発明は、請求項2または3の発
明の構成において、回転駆動機構とボールねじとの間の
動力連結部に、カップリング機構を設けた。
【0019】上記構成によれば、回転駆動機構の回転動
力は、カップリング機構を介して直接ボールねじへ、ま
たはカップリング機構、回転伝達軸、カップリング機構
を介してボールねじへ伝達される。
【0020】請求項5の発明は、請求項1ないし4のい
ずれかの発明の構成において、複数のボールねじの上部
に位置してナット部材が下面に装着され、かつ幅方向両
端に一対のガイドレールにガイドされるガイド部を備え
て位置決め具を保持するスライドテーブルを設け、この
スライドテーブルの上方に、長手方向両端が支持されて
ボールねじのほぼ全長を覆うカバーを設けた。
【0021】上記構成によれば、スライドテーブルに保
持された位置決め具は、ガイド部がガイドレールに沿っ
てスライド移動することで移動する。また、ボールねじ
全体は上部がカバーにより覆われており、このためワー
クに対し位置決めした状態で溶接作業を行った際のスパ
ッタなどの飛散物のボールねじなどの駆動機構への付着
が回避される。
【0022】請求項6の発明は、請求項5の発明の構成
において、スライドテーブルは、カバーの長手方向両端
より内側部分を移動可能に支持する。
【0023】上記構成によれば、スライドテーブルは、
ガイドレールに沿って移動する際にカバーを支持する。
【0024】請求項7の発明は、請求項5または6の発
明の構成において、カバーは、透明板で構成されてい
る。
【0025】上記構成によれば、透明板のカバーによ
り、カバー下部のボールねじが設けられた駆動機構部を
目視できる。
【0026】請求項8の発明は、請求項5ないし7のい
ずれかの発明の構成において、カバーは長手方向に複数
に分割され、この複数に分割されたカバーは、幅方向両
端部が、ボールねじの軸方向に延長されてその両端が支
持される一対のカバ取付用バー上に取り付けられてい
る。
【0027】上記構成によれば、分割したカバーを、カ
バー取付用バーから適宜外すことで、該当する部位のみ
のメンテナンス作業が可能となる。
【0028】請求項9の発明は、位置決め具の下方に位
置する複数のボールねじを、位置決め具の移動方向と水
平面内にて直交する方向に並列配置して設け、前記ボー
ルねじをその端部に設けた回転駆動機構によって回転さ
せることで、複数のボールねじに各別に螺合しているナ
ット部材に固定されたそれぞれの位置決め具を、前記複
数のボールねじの並列配置方向両端側方に配置した一対
のガイドレールに沿って移動させて、ワークに対して位
置決めを行う。
【0029】上記した位置決め方法によれば、ガイドレ
ールが、すべての位置決め具に対して共通したものであ
ることから、その分部品点数が少なくて済むとともに、
ガイドレールが複数のボールねじの配列方向側方に配置
されていることから、上下高さ寸法も小さくなり、床を
掘削して設けるピットを設けることなくワークのセット
作業が容易となる。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、複数の位置決
め具の移動をガイドするガイドレールが、すべての位置
決め具に対して共通したものであるため、その分部品点
数が少なくて済むとともに、ガイドレールが複数のボー
ルねじの配列方向側方に配置されているため、上下高さ
寸法も小さくなって床を掘削して設けるピットが不要と
なり、設備コストを低下させることができる。
【0031】請求項2の発明によれば、回転駆動機構の
駆動により、ボールねじがナット部材に対して回転し、
これによりナットと一体の位置決め具をガイドレールに
沿って移動させることができる。
【0032】請求項3の発明によれば、ボールねじと回
転駆動機構との間に回転伝達軸を設けたため、ボールね
じは位置決め具が移動するための必要領域にのみ配置
し、その必要領域まで回転伝達軸を配置すればよいの
で、ボールねじの長尺化による振れ回りを防止しつつ、
ボールねじのレイアウトの自由度を確保することができ
る。
【0033】請求項4の発明によれば、回転駆動機構と
ボールねじとの間の動力連結部に、カップリング機構を
設けたため、このカップリング機構により駆動軸のアラ
イメント狂いに対応することができる。
【0034】請求項5の発明によれば、スライドテーブ
ルの上部に設けたカバーにより、ボールねじをそのほぼ
全長にわたり覆うことができ、ワークが位置決め固定さ
れた状態での溶接作業におけるスパッタなどの飛散物の
ボールねじなどの駆動部分への付着を防止することがで
きる。
【0035】請求項6の発明によれば、スライドテーブ
ルは、ガイドレールに沿って移動する際にカバーを支持
するので、カバー中央部の垂れ下がりを防止することが
できる。
【0036】請求項7の発明によれば、透明板のカバー
により、カバー下部のボールねじが設けられた部位を目
視できるので、ボールねじなどの駆動部分の不具合を容
易に確認することができ、保全性が向上する。
【0037】請求項8の発明によれば、分割したカバー
を適宜外すことで、該当する部位のみのメンテナンス作
業を行うことができ、メンテナンス作業が容易なものと
なる。
【0038】請求項9の発明によれば、複数の位置決め
具の移動をガイドするガイドレールが、すべての位置決
め具に対して共通したものであることから、その分部品
点数が少なくて済むとともに、ガイドレールが複数のボ
ールねじの配列方向側方に配置されているため、上下高
さ寸法も小さくなって床を掘削して設けるピットが不要
となり、設備コストを低下させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0040】図1は、この発明の実施の一形態を示すワ
ーク位置決め装置の平面図で、図中で左側の端部に、回
転駆動機構を構成する4つのモータ27(27a,27
b,27c,27d)が配置され、各モータ27(27
a,27b,27c,27d)の駆動によりそれぞれ左
右方向に移動するスライドテーブル29(29a,29
b,29c,29d)が、左右方向に並べて配置されて
いる。
【0041】一方、図1中で右側の端部には、三つのモ
ータ31(31a,31b,31c)が配置され、各モ
ータ31(31a,31b,31c)の駆動によりそれ
ぞれ左右方向に移動するスライドテーブル33(33
a,33b,33c)が、左右方向に並べて配置されて
いる。
【0042】上記した各スライドテーブル29,33
は、図1中で上下両側部に、左右方向に延長して配置さ
れている一対のガイドレール35,37に沿って移動可
能であり、スライドテーブル29,33の上部には、こ
こでは図示していないが、位置決め具としてのマニピュ
レータユニットがそれぞれ保持されている。すなわち、
上記それぞれのスライドテーブル29,33を左右方向
の適宜位置に移動停止させることで、各マニピュレータ
ユニットにより異種のワークWに対して所定の位置決め
が可能となる。
【0043】次に、モータ27,31の駆動により、ス
ライドテーブル29,33を左右方向にスライド移動さ
せる動力伝達機構について説明する。なお、この動力伝
達機構は、モータとスライドテーブルとの組み合わせが
左側で四つ、右側で三つそれぞれ設けられているが、こ
のうち図1中で左側上部のものおよび右側下部のもの
と、他のものとは構造が若干異なる。
【0044】まず前者ものは、左側上部ものについて説
明すると、モータ27aはカップリング39を介してボ
ールねじ41の一端が連結され、ボールねじ41の他端
は、ボールねじベアリング受け43によって回転可能に
支持されている。一方、スライドテーブル29aの下面
には、ボールねじ41に螺合するナット45が固定装着
されている。すなわち、上記ボールねじ41の回転によ
り、スライドテーブル29aがナット45と一体となっ
て図1中で左右方向に移動する。
【0045】後者のものは、左側下部のものについて説
明すると、モータ27dにはカップリング39を介して
回転伝達軸としてのプロペラシャフト47の一端が接続
され、プロペラシャフト47の他端は、カップリング4
9を介してボールねじ41の一端に連結されている。他
の構成は、前者のものと同じである。すなわち、モータ
27dの駆動によりプロペラシャフト47を介してボー
ルねじ41が回転し、この回転により、スライドテーブ
ル29dがナット45と一体となって図1中で左右方向
に移動する。
【0046】ところで、上記した各スライドテーブル2
9は、対応するボールねじ41の施設範囲をそれぞれ左
右方向に移動するものであるが、この移動範囲を確保す
るためのボールねじ41は、回転振れ回り現象が発生す
ることから最高長が制約されている。このため、この制
約された最高長を越えないように、スライドテーブル2
9,33がモータ27,31から離れている範囲を移動
する後者のものについては、上記したプロペラシャフト
47を必要領域まで延長してボールねじ41に連結して
いる。
【0047】図2は、上記した動力伝達機構の分解斜視
図である。ただし、ここでは簡略化のため、ボールねじ
41を1本とし、プロペラシャフト47を設けていない
場合を示している。図3は、図1の拡大されたA−A断
面図である。ガイドレール35,37は、ベースプレー
ト51の幅方向の両端上部に固定されるリニアガイドベ
ースブロック53,55上に装着される。ガイドレール
35,37には、それぞれ二つずつのガイド部としての
リニアガイド57,59がスライド移動可能に嵌合して
おり、このリニアガイド57,59は、スライドテーブ
ル29,33の下面に固定されている。
【0048】図4は、図2のモータ27,31とカップ
リング39との接続部周辺の拡大された分解斜視図で、
カップリング39は、モータ取付ブラケット61内に収
容され、このモータ取付ブラケット61内にてカップリ
ング39とモータ27,31の駆動軸63とが連結され
ている。また、モータ取付ブラケット61の他方の端部
には、アンギュラベアリング65が装着され、ボールね
じ41の端部は、このアンギュラベアリング65に回転
可能に支持されてモータ取付ブラケット61内にてカッ
プリング39に連結されている。図5は、図4における
構成部品を組み付けた状態の正面図である。
【0049】図6は、プロペラシャフト47を使用した
場合の図5に相当する図で、この場合には、モータ取付
ブラケット61にラジアルベアリング67を装着し、こ
のラジアルベアリング67にプロペラシャフト47が回
転可能に支持されて、その端部がモータ取付ブラケット
61内にてカップリング39に連結されている。
【0050】プロペラシャフト47とボールねじ41と
の間のカップリング49も、モータ27,31に直結さ
れるカップリング39と同様な構造である。このカップ
リング49が収容されるブラケット69のプロペラシャ
フト47側にはラジアルベアリング71が装着され、こ
のラジアルベアリング71にプロペラシャフト47が回
転可能に支持されて、その端部がブラケット69内にて
カップリング49に連結されている。一方、ブラケット
69のボールねじ41側にはアンギュラベアリング73
が装着され、このアンギュラベアリング73にボールね
じ41が回転可能に支持されて、その端部がブラケット
69内にてカップリング49に連結されている。
【0051】上記したモータ27,31、モータ取付ブ
ラケット61、ブラケット69、ボールねじベアリング
受け43および、リニアガイドベースブロック53,5
5は、前記したベースプレート51上に固定される。
【0052】図2において、リニアガイドベースブロッ
ク53,55の長手方向両端付近のベースプレート51
上には、スライドテーブル29,33の移動を規制する
ためのストッパ75,77が設けられている。ストッパ
75,77の相互に対向する側には、フラットバー取付
ブラケット79,81が装着され、各フラットバー取付
ブラケット79相互間および、各フラットバー取付ブラ
ケット81相互間には、カバー取付用バーとしてのフラ
ットバー83およびフラットバー85の両端部がそれぞ
れ固定されている。
【0053】さらにフラットバー83および85上に
は、塩化ビニールなどの透明板からなるカバー87が取
り付けられている。カバー87は、長手方向に沿って複
数(ここでは6個)に分割されており、この分割された
ものそれぞれが、ねじなどによりフラットバー83,8
5に固定される。
【0054】スライドテーブル29,33は、図3に示
すように、幅方向(図3中で左右方向)両端がカバー8
7より外側に突出しており、リニアガイド57,59が
下面に取り付けられる下部プレート89と、下部プレー
ト89の幅方向両端の上部にスペーサ91を介して固定
される上部プレート93とを備えている。この上部プレ
ート93と下部プレート89との間にカバー87が介装
されることになる。
【0055】また、下部プレート89上のフラットバー
83,85に対向する部位には、各フラットバー83,
85を低摩擦係数にて移動可能に支持する球体95が回
転可能に設けられている。つまり、両端がストッパ7
5,77側に固定されている長尺のフラットバー83,
85の中央部分が、スライドテーブル29,33上の球
体95によって支持されることになる。上記球体95に
代えて摺動板でも構わない。
【0056】図7は、スライドテーブル29,33上
に、上部に位置決め治具Jを備えたマニピュレータユニ
ットMを取り付けた具体例を示す正面図で、図8は図7
の左側面図である。この例では、マニピュレータユニッ
トMが、スライドテーブル29,33上で、水平面内に
てガイドレール35,37と直交する方向に、駆動機構
97によって移動可能となっている。この駆動機構97
は、前記したスライドテーブル29,33をスライド駆
動する駆動機構と同様に、モータ99やモータ99によ
って回転するボールねじなどを備えて、マニピュレータ
ユニットMを、スライドテーブル29,33上で図8中
で左右方向に移動させる。
【0057】上記した構成のワーク位置決め装置におい
て、モータ27,31の駆動により、ボールねじ41が
回転し、ボールねじ41に螺合するナット45と一体の
スライドテーブル29,33が図1中で左右方向に適宜
移動し、位置決めする対象となるワークに対応する位置
でそれぞれ停止する。
【0058】ここで、モータ27,31からボールねじ
41への動力連結部には、カップリング39あるいは4
9が設けられているので、駆動軸のアライメント狂いに
対応可能である。また、ボールねじ41は、回転振れ回
り現象が発生しない長さに抑えられており、そのボール
ねじ41の施設領域までプロペラシャフト47を配置し
ているので、ボールねじ41は、回転振れ回り現象が発
生することなく、レイアウトの自由度が確保されてい
る。
【0059】また、スライドテーブル29,33の移動
時には、球体95によりフラットバー83,85を支持
し、これにより、カバー87の中央部分の垂れ下がりが
防止されている。
【0060】スライドテーブル29,33が所定の位置
で停止した状態で、作業者がワークを図7および図8に
示したマニピュレータユニットMの位置決め治具J上に
セットし、その位置決め治具Jによりワークを位置決め
固定し、位置決め固定されたワークに対し、所定の作業
すなわち溶接作業を、図示しない例えば溶接ロボットに
より行う。
【0061】この溶接作業時に発生するスパッタなどの
飛散物が、ワーク下方に落下しても、ボールねじ41な
どの駆動機構は、カバー87によって覆われているの
で、前記飛散物の付着が回避され、故障などの不具合発
生を防止することができる。また、このカバー87は、
透明であることから、内部を目視でき、不具合発生を容
易に確認することができる。さらに、上記カバー87
は、複数に分割されているので、必要部位のみ取り外し
て内部の修理もしくは点検が行え、作業効率が向上す
る。
【0062】上記したワーク位置決め装置は、ガイドレ
ール35,37が、すべてのスライドテーブル29,3
3すなわちマニピュレータユニットMに対して共通した
ものであるため、その分部品点数が少なくて済み、設備
コストが低下する。また、ガイドレール35,37が複
数のボールねじ41の配列方向側方に配置されているた
め、装置全体の上下高さ寸法が小さくなり、床を掘削し
て形成するピットを必要とすることなくワークのセット
作業が容易となる。さらに、一対のガイドレール35,
37相互の間隔が、相互間にボールねじ41を配置して
いることから広くなり、スライドユニットとして剛性お
よび安定性において有効なものとなっている。
【0063】図9は、図1のものに対し、より簡素化し
た例を示したワーク位置決め装置の平面図である。これ
は、スライドテーブル29,33を、台形状として1個
ずつ設けるとともに、スライドテーブル29について
は、リニアガイド57を1個、リニアガイド59を2個
とし、スライドテーブル33については、リニアガイド
57を2個、リニアガイド59を1個とし、各スライド
テーブル29,33は、いずれもリニアガイドを図1の
4個に対して3個としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示すワーク位置決め
装置の平面図である。
【図2】図1のワーク位置決め装置の簡略化した分解斜
視図である。
【図3】図1の拡大されたA−A断面図である。
【図4】図2のモータとカップリングとの接続部周辺の
拡大された分解斜視図である。
【図5】図4における構成部品を組み付けた状態の正面
図である。
【図6】プロペラシャフトを使用した場合の図5に相当
する正面図である。
【図7】図1のワーク位置決め装置において、スライド
テーブル上にマニピュレータユニットを取り付けた具体
例を示す正面図である。
【図8】図7の左側面図である。
【図9】図1のものに対し、より簡素化した例を示した
ワーク位置決め装置の平面図である。
【図10】複数の位置決め具を、異種のワークに対して
位置決めできるように、移動可能に設けたワーク位置決
め装置の正面図である。
【図11】図10の左側面図である。
【符号の説明】 M マニピュレータユニット(位置決め具) 27,31 モータ(回転駆動機構) 29,33 スライドテーブル 35,37 ガイドレール 39,49 カップリング(カップリング機構) 41 ボールねじ 45 ナット(ナット部材) 47 プロペラシャフト(回転伝達軸) 57,59 リニアガイド(ガイド部) 83,85 フラットバー(カバー取付用バー) 87 カバー

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを上部にて位置決め支持する複数
    の位置決め具を、ガイドレールに沿って水平方向に移動
    可能に設けて異種のワークに対応可能としたワーク位置
    決め装置において、前記位置決め具の下方に位置する複
    数のボールねじを、位置決め具の移動方向と水平面内に
    て直交する方向に並列配置し、前記複数のボールねじに
    それぞれ螺合するナット部材を、前記複数の位置決め具
    と一体移動するよう位置決め具側に取り付け、前記複数
    のボールねじの並列配置方向両端側方に、前記複数の位
    置決め具の移動をガイドする一対のガイドレールを設け
    たことを特徴とするワーク位置決め装置。
  2. 【請求項2】 位置決め具の移動は、ボールねじの端部
    に設けられ、ボールねじを回転させる回転駆動機構によ
    ってなされることを特徴とする請求項1記載のワーク位
    置決め装置。
  3. 【請求項3】 ボールねじと回転駆動機構との間に回転
    伝達軸を設けたことを特徴とする請求項2記載のワーク
    位置決め装置。
  4. 【請求項4】 回転駆動機構とボールねじとの間の動力
    連結部に、カップリング機構を設けたことを特徴とする
    請求項2または3記載のワーク位置決め装置。
  5. 【請求項5】 複数のボールねじの上部に位置してナッ
    ト部材が下面に装着され、かつ幅方向両端に一対のガイ
    ドレールにガイドされるガイド部を備えて位置決め具を
    保持するスライドテーブルを設け、このスライドテーブ
    ルの上方に、長手方向両端が支持されてボールねじのほ
    ぼ全長を覆うカバーを設けたことを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載のワーク位置決め装置。
  6. 【請求項6】 スライドテーブルは、カバーの長手方向
    両端より内側部分を移動可能に支持することを特徴とす
    る請求項5記載のワーク位置決め装置。
  7. 【請求項7】 カバーは、透明板で構成されていること
    を特徴とする請求項5または6記載のワーク位置決め装
    置。
  8. 【請求項8】 カバーは長手方向に複数に分割され、こ
    の複数に分割されたカバーは、幅方向両端部が、ボール
    ねじの軸方向に延長されてその両端が支持される一対の
    カバ取付用バー上に取り付けられていることを特徴とす
    る請求項5ないし7のいずれかに記載のワーク位置決め
    装置。
  9. 【請求項9】 位置決め具の下方に位置する複数のボー
    ルねじを、位置決め具の移動方向と水平面内にて直交す
    る方向に並列配置して設け、前記ボールねじをその端部
    に設けた回転駆動機構によって回転させることで、複数
    のボールねじに各別に螺合しているナット部材に固定さ
    れたそれぞれの位置決め具を、前記複数のボールねじの
    並列配置方向両端側方に配置した一対のガイドレールに
    沿って移動させて、ワークに対して位置決めを行うこと
    を特徴とするワーク位置決め方法。
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