JP2001047207A - 貴金属製品のキャスティング装置及び方法 - Google Patents
貴金属製品のキャスティング装置及び方法Info
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- JP2001047207A JP2001047207A JP11217430A JP21743099A JP2001047207A JP 2001047207 A JP2001047207 A JP 2001047207A JP 11217430 A JP11217430 A JP 11217430A JP 21743099 A JP21743099 A JP 21743099A JP 2001047207 A JP2001047207 A JP 2001047207A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 巣の発生の少ない貴金属製品のキャスティン
グ装置を得る。 【解決手段】 キャスティング装置30を主地金流入路
33の周囲に1又はそれ以上の製品型35を形成した型
体40と、前記型体40の前記主地金流入路33を回転
中心とする駆動力を与える駆動源44と、前記主地金流
入路33の入口の上方に配置された地金を溶融する坩堝
49と、からなるものとして、型体40を縦型配置と
し、その中心を回転軸とする遠心力を掛けることとし
た。
グ装置を得る。 【解決手段】 キャスティング装置30を主地金流入路
33の周囲に1又はそれ以上の製品型35を形成した型
体40と、前記型体40の前記主地金流入路33を回転
中心とする駆動力を与える駆動源44と、前記主地金流
入路33の入口の上方に配置された地金を溶融する坩堝
49と、からなるものとして、型体40を縦型配置と
し、その中心を回転軸とする遠心力を掛けることとし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貴金属宝飾品ある
いは美術鋳造物等の貴金属製品のキャスティング装置と
キャスティング方法に関する。
いは美術鋳造物等の貴金属製品のキャスティング装置と
キャスティング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のキャスティング方法はいろいろな
問題点を抱えている。このプランは根本から考え直し全
く新しいキャスティング方法で試み、数十年にもわたっ
て宝飾業界が解決できなかった問題点がすべて解消され
るものである。又、特許、実用新案を出願し、一社独占
ともいうべき産業に参入できるものである。
問題点を抱えている。このプランは根本から考え直し全
く新しいキャスティング方法で試み、数十年にもわたっ
て宝飾業界が解決できなかった問題点がすべて解消され
るものである。又、特許、実用新案を出願し、一社独占
ともいうべき産業に参入できるものである。
【0003】貴金属製品、特に宝飾品にとって最も重要
なことは、センターストーンを美しく見せる枠がどれだ
け綺麗に出来ているかである。しかし、キャスティング
の際に起こる巣によってそれは妨げられる。巣は、製品
の表面にできる異物の跡で、ひどいものは中までその異
物が入りこみ全く製品として使えなくなる。たとえ使え
たとしても、それを修正によって消し去るのは至難の業
であり、そのほとんどが追加作業により隠されてはいる
が、その不完全な製品は販売後使用していると表面にキ
ズとしてあらわれる。又、この作業に費やされる人件費
は枠(鋳造品)制作工賃の三分の一にのぼり、枠の原価
として跳ね返ってくる。
なことは、センターストーンを美しく見せる枠がどれだ
け綺麗に出来ているかである。しかし、キャスティング
の際に起こる巣によってそれは妨げられる。巣は、製品
の表面にできる異物の跡で、ひどいものは中までその異
物が入りこみ全く製品として使えなくなる。たとえ使え
たとしても、それを修正によって消し去るのは至難の業
であり、そのほとんどが追加作業により隠されてはいる
が、その不完全な製品は販売後使用していると表面にキ
ズとしてあらわれる。又、この作業に費やされる人件費
は枠(鋳造品)制作工賃の三分の一にのぼり、枠の原価
として跳ね返ってくる。
【0004】この巣の問題を解決できれば、人件費は大
幅に削減でき、より完成度の高い製品を作り上げること
ができる。
幅に削減でき、より完成度の高い製品を作り上げること
ができる。
【0005】図1に示すように、従来、貴金属製品用の
キャスティング装置1の代表的なものは、本体2とその
上に載置された真空用ドーム3、これらの作業工程と作
業条件とを制御する制御装置4とからなる。図2に示す
ように、真空用ドーム3内には、製品型を形成した型体
5と溶融地金7を入れる坩堝6との間を地金流入路8で
連ねたキャスティング主要部10が設けられ、この主要
部は回転駆動部9に支持されている。型体5は、一般に
ステンレス製のスリーブで外壁が形成されている。ま
ず、全体が真空にされた後、坩堝6で溶融された地金7
は、地金流入路8を通じて型体5に流入され、その後回
転駆動部9によって矢印G,Gで示すようにキャスティ
ング主要部10は高速で回転される。この遠心力によ
り、溶融された地金7は型体5内の製品型細部に流れ込
む。その後冷却され、製品が成形される。
キャスティング装置1の代表的なものは、本体2とその
上に載置された真空用ドーム3、これらの作業工程と作
業条件とを制御する制御装置4とからなる。図2に示す
ように、真空用ドーム3内には、製品型を形成した型体
5と溶融地金7を入れる坩堝6との間を地金流入路8で
連ねたキャスティング主要部10が設けられ、この主要
部は回転駆動部9に支持されている。型体5は、一般に
ステンレス製のスリーブで外壁が形成されている。ま
ず、全体が真空にされた後、坩堝6で溶融された地金7
は、地金流入路8を通じて型体5に流入され、その後回
転駆動部9によって矢印G,Gで示すようにキャスティ
ング主要部10は高速で回転される。この遠心力によ
り、溶融された地金7は型体5内の製品型細部に流れ込
む。その後冷却され、製品が成形される。
【0006】図3及び図4は上記従来の型体5内の状況
を説明するための概念図である。図3は、真空用ドーム
3内を真空にするときの状況を示している。図4は地金
の流入時の流れ状況を示している。地金流入路8に放射
状に複数の(図上は4つの)製品型12が、それぞれ流
入枝路13によって連なっている。
を説明するための概念図である。図3は、真空用ドーム
3内を真空にするときの状況を示している。図4は地金
の流入時の流れ状況を示している。地金流入路8に放射
状に複数の(図上は4つの)製品型12が、それぞれ流
入枝路13によって連なっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図3で、ドーム3内の
空気を吸引排出して真空状態にしていくとき、矢印H及
びhで示すように、型体5内の空気も排出される。しか
し、丸点14で模式的に示すように一部の空気粒は製品
型内に残留したままとなり、空気粒を完全に取り除くこ
とは難しい。
空気を吸引排出して真空状態にしていくとき、矢印H及
びhで示すように、型体5内の空気も排出される。しか
し、丸点14で模式的に示すように一部の空気粒は製品
型内に残留したままとなり、空気粒を完全に取り除くこ
とは難しい。
【0008】図4で、地金を地金流入路8から流し込ん
で遠心力を掛けると、矢印Iで示す直線方向の流入圧力
は強いが、直線方向の流れは、壁にぶつかり矢印Lで示
すように逆流して矢印Mで示す正常方向の流れとの流速
圧力の相殺が生じ、矢印Jで示す上下左右への圧力は低
下し密接した(密度の高い)製品を得るのは難しい。
で遠心力を掛けると、矢印Iで示す直線方向の流入圧力
は強いが、直線方向の流れは、壁にぶつかり矢印Lで示
すように逆流して矢印Mで示す正常方向の流れとの流速
圧力の相殺が生じ、矢印Jで示す上下左右への圧力は低
下し密接した(密度の高い)製品を得るのは難しい。
【0009】また、従来の方法では、地金7(図1)を
沸点付近まで加熱して型内に入る前の地金凝固を防止し
ているが、この高温によってガスが発生し易くなる。
沸点付近まで加熱して型内に入る前の地金凝固を防止し
ているが、この高温によってガスが発生し易くなる。
【0010】さらに、型体を、石膏剤で作成し、地金流
入路の入口に遠心力を加えていたため地金流入路入口や
他の細部の破壊が時に生じて石膏剤が地金に混入して巣
の原因となる。
入路の入口に遠心力を加えていたため地金流入路入口や
他の細部の破壊が時に生じて石膏剤が地金に混入して巣
の原因となる。
【0011】また、従来方法では残留気体に含まれる水
分が巣の原因となることもあった。特に、水分はキャス
ト装置と外気温との温度差によって生じ易くなる。この
除去のために装置内外の温度差を一定として装置内を真
空状態にした後湿度ゼロまで水分を乾燥させる手間が必
要であった。
分が巣の原因となることもあった。特に、水分はキャス
ト装置と外気温との温度差によって生じ易くなる。この
除去のために装置内外の温度差を一定として装置内を真
空状態にした後湿度ゼロまで水分を乾燥させる手間が必
要であった。
【0012】本発明は、これらの従来技術の欠陥の1又
はそれ以上を減じて、巣の発生の少ない貴金属製品のキ
ャスティング装置とキャスティング方法を提供すること
を目的とする。
はそれ以上を減じて、巣の発生の少ない貴金属製品のキ
ャスティング装置とキャスティング方法を提供すること
を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、主地金流入路の周囲に
1又はそれ以上の製品型を形成した型体と、前記型体の
前記主地金流入路を回転中心とする駆動力を与える駆動
源と、前記主地金流入路の入口の上方に配置された地金
を溶融する坩堝と、からなる貴金属製品のキャスティン
グ装置として、型体に主地金流入路を中心とする回転に
より遠心力を加えることとし、高速回転を可能とし、各
製品型への地金の流入枝路からの圧力を高めることがで
き、巣が発生しにくくできる。またキャスティング時の
製品型の個数を増加することも可能となる。さらに、主
地金流入路の直進方向への圧力を弱くでき、流入路入口
の破壊も防止できる。
め、請求項1に記載の発明では、主地金流入路の周囲に
1又はそれ以上の製品型を形成した型体と、前記型体の
前記主地金流入路を回転中心とする駆動力を与える駆動
源と、前記主地金流入路の入口の上方に配置された地金
を溶融する坩堝と、からなる貴金属製品のキャスティン
グ装置として、型体に主地金流入路を中心とする回転に
より遠心力を加えることとし、高速回転を可能とし、各
製品型への地金の流入枝路からの圧力を高めることがで
き、巣が発生しにくくできる。またキャスティング時の
製品型の個数を増加することも可能となる。さらに、主
地金流入路の直進方向への圧力を弱くでき、流入路入口
の破壊も防止できる。
【0014】請求項2記載の発明では、前記型体の前記
主地金流入路の中心軸が、重力方向に配置されるものと
して、重力を利用しての型体への地金流入が確実とな
る。また主地金流入路直線方向の圧力が減る。このため
主地金流入路入口の破損は少なくできる。
主地金流入路の中心軸が、重力方向に配置されるものと
して、重力を利用しての型体への地金流入が確実とな
る。また主地金流入路直線方向の圧力が減る。このため
主地金流入路入口の破損は少なくできる。
【0015】請求項3記載の発明では、前記型体の材質
をセラミックとしたことにより、型体の破損を防止でき
るとともに、1,500度以上の高熱での直接加熱の繰
り返しに耐えるものとできる。
をセラミックとしたことにより、型体の破損を防止でき
るとともに、1,500度以上の高熱での直接加熱の繰
り返しに耐えるものとできる。
【0016】請求項4記載の発明では、前記型体を加熱
する高周波発生装置を設けて、地金を流し込む前の加熱
により、型体内からの水分の排出除去が可能となり、ま
た、地金の凝固を抑制して地金の融点付近でのキャステ
ィングを可能とできる。このため巣をさらに減じること
ができる。溶けた地金は、型体内の加熱によって凝固す
ることなく、型の細部にまで凝縮された地金を送り続け
ることができ、巣の発生を減らすことができる。
する高周波発生装置を設けて、地金を流し込む前の加熱
により、型体内からの水分の排出除去が可能となり、ま
た、地金の凝固を抑制して地金の融点付近でのキャステ
ィングを可能とできる。このため巣をさらに減じること
ができる。溶けた地金は、型体内の加熱によって凝固す
ることなく、型の細部にまで凝縮された地金を送り続け
ることができ、巣の発生を減らすことができる。
【0017】請求項5に記載の発明では、前記型体の前
記主地金流入路の入口と対向する側に補助排出口を設け
ることにより、製品型内の残留気体の除去を促進でき
る。
記主地金流入路の入口と対向する側に補助排出口を設け
ることにより、製品型内の残留気体の除去を促進でき
る。
【0018】請求項6に記載の発明のキャスティング方
法では、主地金流入路の周囲に1又はそれ以上の製品型
を形成した型体を、真空状態に置いて空気を排出した
後、前記型体の主地金流入路から溶融した地金を流し込
み、前記型体を前記主地金流入路中心に高速回転するこ
ととして、高速回転を可能とし、各製品型への地金流入
圧力を高め、主地金流入路の直進方向への圧力を弱くで
き流入路口の破壊も防止できて、巣を減じることができ
る。また、製品型の個数を増加させることもでき、生産
効率を上げることができる。
法では、主地金流入路の周囲に1又はそれ以上の製品型
を形成した型体を、真空状態に置いて空気を排出した
後、前記型体の主地金流入路から溶融した地金を流し込
み、前記型体を前記主地金流入路中心に高速回転するこ
ととして、高速回転を可能とし、各製品型への地金流入
圧力を高め、主地金流入路の直進方向への圧力を弱くで
き流入路口の破壊も防止できて、巣を減じることができ
る。また、製品型の個数を増加させることもでき、生産
効率を上げることができる。
【0019】請求項7に記載のキャスティング方法で
は、前記型体への溶融地金を流し込む前に高周波により
前記型体を加熱することとして、型体内から水分の排出
除去が可能となり、水分による巣の発生を減少させるこ
とができる。
は、前記型体への溶融地金を流し込む前に高周波により
前記型体を加熱することとして、型体内から水分の排出
除去が可能となり、水分による巣の発生を減少させるこ
とができる。
【0020】請求項8に記載の発明のキャスティング方
法では、前記型体への溶融地金の流し込み時に高周波に
より前記型体を加熱することとして、地金の凝固を抑制
して、地金の融点付近でのキャスティングを可能とで
き、また凝縮された地金を型の細部にまで送ることがで
きて、巣の発生を減じることができる。
法では、前記型体への溶融地金の流し込み時に高周波に
より前記型体を加熱することとして、地金の凝固を抑制
して、地金の融点付近でのキャスティングを可能とで
き、また凝縮された地金を型の細部にまで送ることがで
きて、巣の発生を減じることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図示
例と共に説明する。
例と共に説明する。
【0022】図5は、本発明に基づく一実施形態として
のキャスティング装置30の概念的立面図である。真空
用ドーム31内には、主地金流入路33の周囲に1以上
の複数の製品型35(ここでは単純なリングとして表示
している)を形成し、これらをそれぞれ流入枝路37で
接続している型体40が縦に設置台42上に載置され
る。設置台42は、それを駆動するモータ44から回転
軸46を通じてキャスティング時に駆動される。型体4
0の周囲には型体40の加熱のために電磁波発生装置4
7,47が配設される。型体40の主地金流入路33の
入口の上には、坩堝49が配設され、坩堝49の周囲に
は地金溶融のための電磁波発生装置51,51が配設さ
れる。
のキャスティング装置30の概念的立面図である。真空
用ドーム31内には、主地金流入路33の周囲に1以上
の複数の製品型35(ここでは単純なリングとして表示
している)を形成し、これらをそれぞれ流入枝路37で
接続している型体40が縦に設置台42上に載置され
る。設置台42は、それを駆動するモータ44から回転
軸46を通じてキャスティング時に駆動される。型体4
0の周囲には型体40の加熱のために電磁波発生装置4
7,47が配設される。型体40の主地金流入路33の
入口の上には、坩堝49が配設され、坩堝49の周囲に
は地金溶融のための電磁波発生装置51,51が配設さ
れる。
【0023】次に、上記のキャスティング装置を用いて
貴金属製品を製造するキャスティング方法について説明
する。図6は、図5の型体40を真空にする工程を示す
ための概念的説明図である。真空用ドーム31内の空気
が抜かれると、型体40内の空気は矢印Qのように排出
されていく。各製品型35内の空気も各流入枝路37を
通じて矢印RとSのように排出される。残留気体14も
排出され続けるが、わずかであっても残る可能性があ
る。本装置31では、型体40の地金流入路の入口と対
向する側に補助排出口53を設けて、矢印Tのような空
気の流れを作り、矢印RとSの空気排出流を促進して、
残留気体を減らしている。さらに、電磁波発生装置47
(図5)を駆動して型体40を加熱し、製品型内の空気
及び水分を排出除去できる。
貴金属製品を製造するキャスティング方法について説明
する。図6は、図5の型体40を真空にする工程を示す
ための概念的説明図である。真空用ドーム31内の空気
が抜かれると、型体40内の空気は矢印Qのように排出
されていく。各製品型35内の空気も各流入枝路37を
通じて矢印RとSのように排出される。残留気体14も
排出され続けるが、わずかであっても残る可能性があ
る。本装置31では、型体40の地金流入路の入口と対
向する側に補助排出口53を設けて、矢印Tのような空
気の流れを作り、矢印RとSの空気排出流を促進して、
残留気体を減らしている。さらに、電磁波発生装置47
(図5)を駆動して型体40を加熱し、製品型内の空気
及び水分を排出除去できる。
【0024】こうして真空用ドーム31及び型体40内
を真空にした後、図5に示すように坩堝49内の地金、
ここではプラチナ地金、を電磁波発生装置51,51を
用いて加熱溶融し、坩堝49の開口を下に向け溶融した
地金を型体40の主地金流入路33へ流し込む。このと
き、型体40の上記の補助排出口53は閉鎖されてい
る。型体40は、モータ44により軸46を通じて、主
地金流入路33を中心に矢印Uのように高速回転され
る。この回転は、坩堝49から溶融地金の落下移動時に
すでに開始することもできる。
を真空にした後、図5に示すように坩堝49内の地金、
ここではプラチナ地金、を電磁波発生装置51,51を
用いて加熱溶融し、坩堝49の開口を下に向け溶融した
地金を型体40の主地金流入路33へ流し込む。このと
き、型体40の上記の補助排出口53は閉鎖されてい
る。型体40は、モータ44により軸46を通じて、主
地金流入路33を中心に矢印Uのように高速回転され
る。この回転は、坩堝49から溶融地金の落下移動時に
すでに開始することもできる。
【0025】型体40の高速回転による遠心力は、溶融
地金を、矢印Vのように各流入枝路37を通じて各製品
型35に地金を圧縮流入させ、製品を鋳造する。この間
電磁波発生装置47をしばらく駆動しておくことによ
り、型体40は加熱されて、地金は凝固することなく凝
縮された地金を製品型35の細部まで送ることができ
る。
地金を、矢印Vのように各流入枝路37を通じて各製品
型35に地金を圧縮流入させ、製品を鋳造する。この間
電磁波発生装置47をしばらく駆動しておくことによ
り、型体40は加熱されて、地金は凝固することなく凝
縮された地金を製品型35の細部まで送ることができ
る。
【0026】ここでの型体40は、セラミックで作成さ
れているが、1,500度以上の高熱を繰り返し加えて
も耐え得るものである。
れているが、1,500度以上の高熱を繰り返し加えて
も耐え得るものである。
【0027】冷却後、この型体を外し、製品型35内に
成形された製品を取り出し、流入枝路37内に成形され
た流入口による枝部を切り落として製品とできる。
成形された製品を取り出し、流入枝路37内に成形され
た流入口による枝部を切り落として製品とできる。
【0028】このようにして得られた製品は空気による
巣がなく、優れた艶を示している。このためキズ修正の
ための作業を大幅に減じることができる。また、従来の
キャスティング装置では、製品地金に対して、押し地金
の必要性が1.5〜2倍となる。これは、押し地金の圧
力を利用しているからである。上記の装置では、遠心力
の活用を増して大幅に押し地金を減量することが可能と
なる。
巣がなく、優れた艶を示している。このためキズ修正の
ための作業を大幅に減じることができる。また、従来の
キャスティング装置では、製品地金に対して、押し地金
の必要性が1.5〜2倍となる。これは、押し地金の圧
力を利用しているからである。上記の装置では、遠心力
の活用を増して大幅に押し地金を減量することが可能と
なる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるキャ
スティング装置とキャスティング方法によって、貴金属
製品の巣を減じることができ、製造の手間を大幅に減
じ、見栄えの優れた貴金属製品を得ることができる。
スティング装置とキャスティング方法によって、貴金属
製品の巣を減じることができ、製造の手間を大幅に減
じ、見栄えの優れた貴金属製品を得ることができる。
【図1】 従来の代表的なキャスティング装置の全体を
示す概念的正面図である。
示す概念的正面図である。
【図2】 図1の真空用ドーム内の配置を示す概念的斜
視図である。
視図である。
【図3】 図2の型体内の真空工程の状況を説明する概
念的斜視図である。
念的斜視図である。
【図4】 図2の型体内の鋳造工程の状況を説明する概
念斜視図である。
念斜視図である。
【図5】 本発明による一実施形態としてのキャスティ
ング装置の概念的立面図である。
ング装置の概念的立面図である。
【図6】 図5の型体を真空にする工程を示すための概
念的説明図である。
念的説明図である。
30 キャスティング装置、31 真空用ドーム、33
主地金流入路、35製品型、37 流入枝路、40
型体、42 設置台、44 モータ、46回転軸、4
7,51 電磁波発生装置、49 坩堝、53 補助排
出口。
主地金流入路、35製品型、37 流入枝路、40
型体、42 設置台、44 モータ、46回転軸、4
7,51 電磁波発生装置、49 坩堝、53 補助排
出口。
Claims (8)
- 【請求項1】 主地金流入路の周囲に1又はそれ以上の
製品型を形成した型体と、 前記型体の前記主地金流入路を回転中心とする駆動力を
与える駆動源と、 前記主地金流入路の入口の上方に配置された地金を溶融
する坩堝と、 からなることを特徴とする貴金属製品のキャスティング
装置。 - 【請求項2】 前記型体の前記主地金流入路の中心軸
が、重力方向に配置されていることを特徴とする請求項
1記載の貴金属製品のキャスティング装置。 - 【請求項3】 前記型体の材質をセラミックとしたこと
を特徴とする請求項1又は2記載の貴金属製品のキャス
ティング装置。 - 【請求項4】 前記型体を加熱する高周波発生装置を設
けたことを特徴とする請求項1,2又は3に記載の貴金
属製品のキャスティング装置。 - 【請求項5】 前記型体の前記主地金流入路の入口と対
向する側に補助排出口を設けたことを特徴とする請求項
1乃至4のいずれかに記載の貴金属製品のキャスティン
グ装置。 - 【請求項6】 主地金流入路の周囲に1又はそれ以上の
製品型を形成した型体を、真空状態に置いて空気を排出
した後、前記型体の主地金流入路から溶融した地金を流
し込み、前記型体を前記主地金流入路中心に高速回転す
ることを特徴とする貴金属製品のキャスティング方法。 - 【請求項7】 前記型体への溶融地金を流し込む前に高
周波により前記型体を加熱することを特徴とする請求項
6記載の貴金属製品のキャスティング方法。 - 【請求項8】 前記型体への溶融地金の流し込み時に高
周波により前記型体を加熱することを特徴とする請求項
6記載の貴金属製品のキャスティング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217430A JP2001047207A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 貴金属製品のキャスティング装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11217430A JP2001047207A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 貴金属製品のキャスティング装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001047207A true JP2001047207A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16704105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11217430A Pending JP2001047207A (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 貴金属製品のキャスティング装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001047207A (ja) |
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- 1999-07-30 JP JP11217430A patent/JP2001047207A/ja active Pending
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