JP2001047043A - 膜濾過方法及び装置 - Google Patents

膜濾過方法及び装置

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JP2001047043A
JP2001047043A JP11221884A JP22188499A JP2001047043A JP 2001047043 A JP2001047043 A JP 2001047043A JP 11221884 A JP11221884 A JP 11221884A JP 22188499 A JP22188499 A JP 22188499A JP 2001047043 A JP2001047043 A JP 2001047043A
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water
membrane
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membrane filtration
filtered
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JP11221884A
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Tsuneo Suzuki
恒雄 鈴木
Shinichi Yoshikawa
慎一 吉川
Naoki Okuma
那夫紀 大熊
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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Hitachi Plant Technologies Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予め目詰まり物質を効率よく除去し、膜に対
する負荷を低減し、濾過水量の回収率を増加させるとと
もに、酸化剤の使用量を低減し、目詰まりの少ない膜濾
過方法及びこの方法を実施する装置を提供すること。 【解決手段】 原水に酸素含有ガスを供給した加圧水を
注入、混合し、浮上分離槽4で懸濁物を浮上分離し、浮
上分離水を膜モジュール1で全量濾過し、濾過水に酸化
剤を注入した後、マンガン酸化吸着槽5で濾過してマン
ガンを除去し、処理水を得る。膜濾過水の一部は、加圧
水として循環使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下水、河川水、
湖沼水などを飲用に供するための、膜を用いた浄水処理
に係り、特に、原水中の溶存マンガン及び溶存鉄を効率
よく除去しうる膜濾過方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、河川水、湖沼水などの濁質分を濾
過して飲用に供するケースが増える傾向にあり、膜を用
いて濾過する際に最も重要なことは、濾過水量が安定し
て供給できることである。しかし、原水の懸濁物を膜で
濾過すると、膜面にゲル層が生じ、このゲル層が抵抗と
なり、濾過圧の上昇に伴って透過流束が減少する。一定
の透過流束を保持するため、原水を膜濾過装置に循環
し、ゲル層を剥離できる流束を与える方法が用いられて
いる。しかし、この方法では、循環水の懸濁物が高濃度
となり、しだいに透過流束が減少してしまう。したがっ
て、循環水の引抜きを行い、原水を供給することで懸濁
濃度を低下させる操作が必要であった。また、このよう
に高濃度の濁質水を膜で濾過すると、循環に要する動力
費の増大及び濾過水量の回収率が低下する。
【0003】さらに、原水に酸化剤を注入して溶存する
マンガン及び鉄を酸化して除去することが知られている
が、この方法では、生成する酸化物が膜の目詰まりの原
因となる。そこで、濾過圧の上昇を解消するため膜の洗
浄を頻繁に行うと、濾過水量の回収率が低下する。ま
た、特に、原水中にマンガンが溶存する場合、酸化剤と
反応し、膜面に酸化態マンガンがコーティングされ、通
常の水洗浄や空気洗浄では洗浄の効果が期待できず、酸
性液及び還元剤による洗浄操作を必要とし、膜濾過の維
持管理が煩雑化するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点を解消し、前もって目詰まり物質を効率よく
除去し、膜に対する負荷を低減し、濾過水量の回収率を
増加させるとともに、酸化剤の使用量を低減し、目詰ま
りの少ない膜濾過方法及びこの方法を実施する装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、原水に加圧水
を供給し、加圧水に溶解している酸素で酸化鉄を生成さ
せるとともに、放圧によって生じる微小気泡で懸濁物を
浮上分離させた後に、膜濾過を行い、その透過水中の溶
存マンガンを酸化剤で酸化し、除去すれば、前記の課題
を解決しうるという知見に基づいて完成したものであ
る。
【0006】すなわち、本発明の膜濾過方法は、原水に
酸素含有ガスを供給した加圧水を注入、混合し、懸濁物
を浮上分離する処理工程と、浮上分離水を膜で全量濾過
する膜濾過工程と、濾過水に酸化剤を注入した後、マン
ガン砂で濾過する処理工程とから成り、膜濾過水の一部
を加圧水として循環使用することを特徴とする。本発明
の方法において、浮上分離槽に導入して浮上分離する前
に、予め原水を曝気し、原水中の鉄イオンなどのイオン
を充分に酸化しておくことが好ましい。また、本発明の
膜濾過装置は、加圧水供給装置と、浮上分離槽と、膜分
離槽と、マンガン酸化吸着槽とを順次接続し、膜分離槽
からの透過水の一部を加圧水供給装置に接続する配管を
設けたことを特徴とする。加圧水供給装置は、具体的に
は、空気圧縮機を備えた加圧水タンクであってよい。本
発明の膜分離装置において、浮上分離槽の前段に曝気槽
を設けるのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明を実
施例に基づいて詳述する。図1は、本発明の方法を実施
する膜濾過装置の一実施例を示す系統図である。図1に
おいて、膜モジュール1に導入する原水20は、まず、
原水槽2に貯留され、原水送水ポンプ7で曝気槽3へ送
水される。ここで、空気圧縮機13から空気を曝気槽3
へ吹き込まれ、原水中のイオン、例えば、鉄イオンが酸
化される。充分に酸化された原水20は、次の曝気槽3
と浮上分離槽4間が下部で連通している阻流壁15の連
通口から浮上分離槽4に移入される。ここでは、膜モジ
ュール1の濾過水が循環ポンプ8で加圧水タンク6に送
水され、また、空気圧縮機13からの圧縮空気が加圧水
タンク6へ圧入される。濾過水に充分に空気が溶解され
た後、排出弁14を開き、加圧水は浮上分離槽4へ排出
され、曝気で酸化された原水20と混合される。加圧水
に溶解している空気は、放圧されたことにより微細な気
泡となって、原水中の懸濁物とともに浮上する。浮上し
た懸濁物は、浮上物排出口9から系外へ排出される。ま
た、浮上物の排出量は、原水送水ポンプ7の送水量と加
圧水タンク6の排出水量を加算した水量から、膜モジュ
ール1の濾過水量を減算した差分から決定され、水の回
収率に影響する。
【0008】懸濁物を取り除かれた浮上分離水は、移送
ポンプ16により膜モジュール1へ移送され、残存して
いる懸濁物がさらに取り除かれる。濾過水の一部は、加
圧水タンク6へ循環され、約70%の濾過水は、マンガ
ン酸化吸着槽5へ流入する。流入中に次亜塩素酸ナトリ
ウムなどの酸化剤12が酸化剤注入ポンプ10から注入
され、曝気で酸化されなかった溶存マンガンが酸化剤に
よって酸化される。マンガン酸化吸着槽5は、マンガン
触媒をコーティングした粒状のマンガン砂で満たされ、
濾過水中のマンガンはマンガン砂によって吸着される。
こうして処理された処理水21は、飲用に供給される。
【0009】上記のような膜モジュール1には、図2に
示したような外圧式の中空糸膜1Aが用いられる。この
中空糸膜1Aとしては、ポリアクリロニトリルなどの材
質からなり、孔径0.01〜0.1μmの細孔を有する
多孔質の円筒状中空糸膜が用いられる。図2において、
供給水22は、外側から内側へ全量透過し、中空部1B
を通じて透過水23が得られる。供給水22中の懸濁物
は、中空糸膜1Aで阻止され、懸濁物層24を形成す
る。
【0010】
【実施例】溶存マンガン及び溶存鉄を含有する井戸水に
各種の前処理を施した後、0.4m2 中空糸膜モジュー
ルによる濾過時の差圧を測定し、その際差圧の経時変化
を図3に示す。井戸水に酸化剤として次亜塩素酸ナトリ
ウムを1mg/L添加し、混合した後に、中空糸膜モジ
ュールで濾過した場合の濾過差圧の経時変化を図3中に
曲線Aで示す。また、井戸水に空気を吹き込み、曝気を
行った後、中空糸膜モジュールで濾過した場合の濾過差
圧の経時変化を図3中に曲線Bで示す。さらに、空気を
加圧した水を井戸水に添加した後、浮上物を分離した清
澄水を中空糸膜モジュールで濾過した場合の濾過差圧の
経時変化を図3中に曲線Cで示す。図3に示した結果か
ら、懸濁物を浮上分離した後に、膜モジュールで濾過す
れば、長時間にわたって膜の濾過性能を保持できること
が判る。
【0011】井戸水に酸化剤を添加すると、溶存マンガ
ン及び溶存鉄は酸化され、懸濁物として生成し、膜の目
詰まりによる濾過圧の上昇を引き起こす。一方、空気吹
き込みの場合、溶存鉄は容易に酸化され、懸濁物として
膜で捕捉されるが、溶存マンガンは溶解した状態で膜を
通過する。したがって、溶存マンガンは、中空糸膜モジ
ュールで濾過した後、酸化剤で酸化し、マンガン砂で分
離すれば、膜に対する懸濁物負荷を低減することができ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明の膜濾過方法及び装置によれば、
膜の濾過前に原水中の懸濁物及び曝気によって酸化され
易い鉄分を除去し、膜濾過後に曝気によって酸化され難
いマンガン分を酸化剤で酸化することで、酸化剤の使用
量を節約でき、また、濾過すべき水に懸濁物が少ないこ
とから長期間にわたって膜の濾過性能を保持でき、維持
管理の容易な処理システムを提供することができる。ま
た、膜の洗浄周期が長く、洗浄に要する濾過水の使用量
が少なくてすむため、水の高回収率を可能にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す膜濾過装置の系統図で
ある。
【図2】本発明に用いる中空糸膜の一例を示す断面図で
ある。
【図3】実施例で行った各種前処理後の膜濾過時の差圧
の経時変化図である。
【符号の説明】
1 中空糸膜モジュール 1A 中空糸膜 1B 中空部 2 原水槽 3 曝気槽 4 浮上分離槽 5 マンガン酸化吸着槽 6 加圧水タンク 7 原水送水ポンプ 8 循環ポンプ 9 浮上物排出口 10 酸化剤注入ポンプ 12 酸化剤 13 空気圧縮機 14 排出弁 15 阻流壁 20 原水 21 処理水 22 供給水 23 透過水 24 懸濁物層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/28 C02F 1/28 B 4D050 1/64 1/64 A 1/72 1/72 1/76 1/76 Z 9/00 502 9/00 502D 502G 502H 502R 503 503A 504 504B 504E Fターム(参考) 4D006 GA06 GA07 HA01 HA28 HA95 KA01 KA41 KA72 KB12 KB15 KD01 KD09 KD24 MA01 MA02 MA22 MB02 MC39 PA01 PB04 PB05 PB22 PB70 PC80 4D017 AA01 BA13 CA05 CB01 EA03 4D024 AA01 AA05 AB17 BA14 BB01 CA01 DB03 DB04 DB05 DB08 DB23 DB24 4D037 AA01 AA05 AB02 AB08 BA02 CA01 CA02 CA03 CA11 CA12 4D038 AA02 AB66 AB89 BB04 BB06 BB09 BB16 BB17 4D050 AA02 AB55 BB01 BB06 BC04 BD02 BD03 BD06 CA04 CA06 CA09 CA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水に酸素含有ガスを供給した加圧水を
    注入、混合し、懸濁物を浮上分離する処理工程と、浮上
    分離水を膜で全量濾過する膜濾過工程と、濾過水に酸化
    剤を注入した後、マンガン砂で濾過する処理工程とから
    成り、膜濾過水の一部を加圧水として循環使用すること
    を特徴とする膜濾過方法。
  2. 【請求項2】 原水を予め酸素含有ガスで曝気した後、
    浮上分離槽に導入して浮上分離する請求項1記載の膜濾
    過方法。
  3. 【請求項3】 加圧水供給装置と、浮上分離槽と、膜分
    離槽と、マンガン酸化吸着槽とを順次接続し、膜分離槽
    からの透過水の一部を加圧水供給装置に接続する配管を
    設けたことを特徴とする膜濾過装置。
  4. 【請求項4】 浮上分離槽の前段に曝気槽を設けた請求
    項3記載の膜濾過装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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