JP2001046850A - 攪拌混合装置 - Google Patents

攪拌混合装置

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JP2001046850A
JP2001046850A JP11230117A JP23011799A JP2001046850A JP 2001046850 A JP2001046850 A JP 2001046850A JP 11230117 A JP11230117 A JP 11230117A JP 23011799 A JP23011799 A JP 23011799A JP 2001046850 A JP2001046850 A JP 2001046850A
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stirring
fluid
mixing
casing
valve
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Toru Taniguchi
徹 谷口
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Reika Kogyo KK
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  • Mixers With Rotating Receptacles And Mixers With Vibration Mechanisms (AREA)
  • Accessories For Mixers (AREA)
  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】注入される流体の注入口付近での残留や注入経
路への逆流を防止して、定量性を確保することができる
攪拌混合装置を提供する。 【解決手段】攪拌混合装置の混合室9に連通する注入口
10に、ケーシング1内側面付近で開閉作動する開閉弁
11aを設けたノズル装置12を取付ける。そして、攪
拌素子3aの振動板3bにより、注入された所定量の流
体を掻き取って、注入口10の近辺における流体の残留
や注入経路10aへの逆流を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、攪拌体の振動によ
り、ケーシング(所定容器)内で、流体、気体あるいは
粉体等の攪拌混合を行う攪拌混合装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、所定容器内で、振動体の振動によ
り液体、気体あるいは粉体等の攪拌混合を行なう攪拌混
合装置として、例えば図4に示すような装置が存在する
(この攪拌混合装置をVとする)。この装置の筒状のケ
ーシング1内には振動体3が設けられており、この振動
体3は、その周囲に螺旋羽根(振動板)3bが形成され
た複数の攪拌素子3aを一体的に連結して構成されてい
る。そして、各攪拌素子3aの間に挿入される形で、仕
切板6がケーシング1内に取り付けられている。一方、
ケーシング1の端部(図では上端)には振動源であるバ
イブレーター(図示せず)に接続された駆動軸7が挿通
されている。
【0003】前述した攪拌混合装置Vは、被混合物質
が、流入口4からケーシング1の内部に流通された状態
で振動体3が上下振動することにより攪拌混合が行なわ
れ、混合後の物質はケーシング1の上端部近傍から分岐
された流出口5より流出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、上記装置にお
いては、任意の物質に反応基質を混合するような場合、
流入ポンプやバルブの開閉度を調整することによって混
合比を調整している。その際、添加物質等を別途注入す
る注入口10をケーシング1の側面に設け、この注入口
10から送出ポンプ等により圧入する。しかしながら、
上記方法によれば、連続的に添加物質の注入を行うこと
はできるが、必要量を正確に制御しながら添加物質を注
入していくことは困難であった。すなわち、注入口10
の近辺で添加物質が残留したり、注入経路となる注入管
10aに添加物質が逆流するため、注入した量と混合量
との間に誤差が生じるおそれがあった。
【0005】本発明は、前記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、注入口近辺での流体の残留や逆流を
防止して、注入される流体の定量性を確保することがで
きる攪拌混合装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る本発明の攪拌混合装置は、内部に攪
拌混合すべき物質が収容されるケーシングと、該ケーシ
ング内に配置される振動体とを備え、該振動体は、駆動
軸とこの駆動軸に取り付けられた振動板とからなり、前
記振動体を前記ケーシング内で振動させて攪拌混合を行
う攪拌混合装置において、注入流体の残留や逆流を防止
するために、ケーシングの内側面付近で開閉作動する弁
を設けたことを特徴とする。
【0007】具体的には、例えば、攪拌混合装置のケー
シング内側付近で開閉作動する弁を設け、送出ポンプか
ら注入されてくる流体を攪拌混合装置の振動板により掻
き取り、注入口の近辺の残留や逆流を防止する。
【0008】請求項2に係る攪拌混合装置は、請求項1
記載の攪拌混合装置において、ケーシングの管壁に複数
のノズルを取付け、注入流体の必要量を各々のノズル毎
に制御することを特徴とする。
【0009】また、請求項3は、請求項1または請求項
2記載の攪拌混合装置における流体の注入には、シリン
ダとピストンとからなる定量ポンプ装置で行うことを特
徴とする。
【0010】この定量ポンプ装置は、一組のシンリダと
ピストンからなる1台のポンプでも良いが、例えば、シ
リンダとピストンとからなる少なくとも2台のピストン
式ポンプからなり、互いのピストンの往復動作を位相さ
せて吐出量を平滑化する定量ポンプ装置であって、一方
のポンプが定速度にて吐出を行っている間に、他方のポ
ンプが前記一方のポンプの吐出速度よりも速い速度で吸
込を行うと共に、一方のポンプの吐出流量が減少する変
動時にタイミングを合わせて、装置全体としての吐出量
が常に一定になるように他方のポンプから吐出するよう
にされたものが好適である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例に基づい
て本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る
攪拌混合装置のノズル装置を示す横断面図、図2は本実
施例ノズル装置の作動状態を示す縦断面図、図3はノズ
ル装置の他の実施例を示す横断面図、図4は従来の攪拌
混合装置を示す縦断面図である。
【0012】
【実施例】図1に示すノズル装置12は、基本的には、
図4に示す従来型の攪拌混合装置Vに取付ける構成とさ
れているので、同様の構成要素には同一の参照符号を付
して説明する。図4に示すように、2以上の種類の物質
の混合を行なう本実施例の攪拌混合装置Vのケーシング
(容器)1は筒状に形成されており、内部に攪拌すべき
被混合物質(以下、流体という)を流通させる流通路2
が設けられ、その下方開口部が流体の流入口4であり、
上方にケーシング1から分岐して設けられた開口部が混
合された流体を吐出する流出口5である。そして、流体
はポンプ(図示せず)などの送液手段により、流入口4
から圧入されて流通路を通り流出口5から排出される。
ケーシング1の内部には、攪拌体3が挿入配置されてお
り、この攪拌体3は、攪拌素子3aを一体的に複数個連
結すると共に、振動源であるバイブレーター(図示せ
ず)に連結された駆動軸7の駆動により上下に振動す
る。ここで、攪拌素子3aは、その周囲に複数の螺旋羽
根(振動板)3bが形成された構成とされているが、こ
の攪拌体の羽根の形状は螺旋羽根に限定されるものでは
なく平板状でも良い。また、羽根に複数の透孔やスリッ
トを設けることで、高い攪拌混合効果を得ることができ
る。
【0013】本実施例において、ケーシング1は、具体
的には複数個の筒状のパイプ8と、各パイプ8同士を接
続する接合部に介在させる仕切板6とを有し、パイプ8
と仕切板6とを交互に積み重ねることにより多段に仕切
られ、複数の混合室9が構成されている。
【0014】仕切板6の中央には、攪拌素子3aの軸筒
3cが挿通可能な穴6aが形成されている。尚、各混合
室9間での流体の流通は、仕切板6にスリットや多数の
細穴を設けることにより行う。
【0015】このような攪拌混合装置Vにおいては、被
混合流体が、ケーシング1の内部に流通された状態で攪
拌体3が上下に振動し、混合室9内にて攪拌混合が行な
われると共に、流通路2を通って流出される。その際、
被混合流体は攪拌体3及び仕切板6と衝突して流体の流
通速度が制限される。そして、この状態で、透孔あるい
はスリットを設けた螺旋羽根3bが上下振動するため、
十分な攪拌混合効果が得られ、ケーシング1内で、液
体、気体あるいは粉体等の攪拌混合を行ない、エマルシ
ョンの製造、pH調整や酸化還元反応等の化学反応を行
う装置の攪拌機として使用されるものである。
【0016】本実施例においては、仕切板6で仕切られ
た混合室9に連通する注入口10が設けられており、こ
の注入口10に、流体を所定量毎に送出する流体送出ポ
ンプ(図示せず)を有し、攪拌混合装置Vのケーシング
1内側面付近で開閉作動する開閉弁11aを設けたノズ
ル装置12が取付けられている。そして、攪拌素子3a
の振動板3bにより、注入された流体を掻き取って注入
口10の近辺における流体の残留や逆流を防止するよう
にされている。
【0017】図2に示すように、ノズル装置12は、先
端に円錐凹状の開口12aが形成され、内部に流体が流
通可能にされた筒状のシリンダ内に、前記開口を閉蓋可
能な円錐形状の弁11aを先端に有するピストン棒11
を摺動可能に取付けた構成とされている。そして、例え
ば、電磁石13によりピストン棒11を往復移動させて
弁11aの開閉を行なうようにされている。すなわち、
電磁石13への通電時間に応じて弁11aを開放して、
所定の注入量を得ると共に、間欠的に通電することによ
り弁の開閉を間欠的に制御して、ノズル装置12の供給
口12bからポンプ(図示せず)により圧入された流体
を、弁の開路14から所定量毎にシリンダ1内に注入す
る。尚、ピストン棒11の往復移動手段としては、上記
電磁弁13に代えて、例えばエアシリンダーを用いるも
のでも良く、その具体的手段は限定されない。
【0018】このように、ケーシング1の管壁内側面付
近で弁11aを開閉させることにより、送出された流体
は攪拌素子3aの振動板3bにより掻く取られ(掻き落
としあるいは掻き上げられ)、注入口10の近辺に残留
したり、注入経路10a内に逆流することがない。した
がって、送出された流体を必要量毎に正確に攪拌混合し
て行くことができる。
【0019】尚、上記実施例におけるノズル装置12で
は、先端に円錐凹状の開口12aを形成し、これを円錐
形状の弁11aにより開閉する構成とされているが、本
発明の要旨は、攪拌混合装置Vのケーシング1内側面付
近で開閉作動する開閉弁を設けたノズルを取付ける点に
あり、例えば、図3に示すように、開口15内に挿脱さ
れて開閉動作する弁体16を設けるものでも良い。ま
た、上記実施例の攪拌混合装置Vでは、流体の流通方向
を下から上方向としているが、本発明は、流出口5を流
入口とした攪拌混合装置、すなわち、流体が上から下方
向に流通するものにも適用できることは言うまでもな
い。
【0020】図5及び図6は、ケーシング1の管壁に複
数のノズル装置12を取付けた攪拌混合装置Vを示すも
ので、これらのノズル装置12から同時あるいは個々に
流体を注入するものである。この場合、例えば、2つ以
上の混合室9に別々にノズル装置12を取付けるものや
(図5参照)、1つの混合室9に、放射状にノズル装置
12を取付けるものでもよい(図6参照)。そして、各
ノズル装置から一斉、あるいは任意のノズル装置毎に流
体の注入を行うものである。すなわち、複数のノズル装
置からの流体の注入量を各々制御するものとされてい
る。
【0021】本発明攪拌混合装置における流体の注入に
は、シリンダとピストンとからなる定量ポンプ装置を使
用する。これにより混合すべき少なくとも2種の被混合
流体の流量を各々制御しながら、前記ケーシング1内に
送液することにより、混合すべき比率に応じた単位送入
量を正確に計量することができる。具体的には、例え
ば、図5に示す攪拌混合装置Vの流入口4から主剤であ
る流体Aを送液し、任意のノズル装置12から添加剤で
ある流体Bを送液する場合、各々の送液ポンプとして、
シリンダ内でピストンを間欠動させるピストン式ポンプ
を2台組合わせて使用し、図7(a)に示すように、第
1のポンプでもって流体Aを流量V1ずつ停止時間t1
及び送液時間t2をもって間欠的に送液すると共に、第
2のポンプでもって流体Bを流量V2ずつ流体Aの送液
タイミングと同時又は時間遅れで間欠的に送液する。そ
の際、ピストンのストロークを調整することにより、流
体Bの送液量を制御する。これにより、所望の混合比に
応じた単位送液量を正確に計量することができ、流体A
と流体Bの送液流量の比V1:V2を常に一定の比率と
することができる。したがって、流体AとBの所望の混
合比を簡単且つ高精度に設定できる。
【0022】この場合、流体AとBの送液のタイミング
は、図7(b)に示すように、流体Aを連続的に送液
し、流体Bのみを間欠的に送液するものでも良い、ま
た、図7(c)に示すように、流体Bの送液時間及び間
欠間隔を同時間tでもって送液するものでも良いことは
言うまでもない。
【0023】以上のように、送液する流体AとBの停止
時間t1及び送液時間t2は、異なる(すなわち、t1
≠t2)ものであっても、同じ(すなわち、t1=t2
=t)ものであっても良い。また、流体Bの送液タイミ
ングは、流体Aの送液サイクル単位時間t1+t2以内
であればいつでも良い。すなわち、流体AとBとの送液
タイミングを必ずしも一致させる必要はなく、送液タイ
ミングを綿密に制御しなくともV1:V2の混合比を常
に一定の比率にすることができる。
【0024】次に、この定量ポンプ装置の具体的な例を
図8に示す。定量ポンプ装置は、概略、液槽としての円
筒形のシリンダ部17と、このシリンダ部17内に挿入
されたピストン18とからなる2台のピストン式ポンプ
装置19を連結して構成される。本実施例では、便宜
上、装置C及び装置Dとして説明する。
【0025】装置C及び装置Dとしてのピストン式ポン
プ装置19は、ピストン18を固定した状態で、シリン
ダ部17内への流体の吸込及び吐出を行うものとされて
いる。シリンダ部17を往復動させる具体的な構成とし
ては、シリンダ部17の底部を、ねじが形成された支持
軸20で支持すると共に、この支持軸20をウォームギ
ア21にて上昇及び下降させるものとされている。
【0026】また、ピストン式ポンプ装置19では、ピ
ストン18のピストン軸の全長に渡って中空部18aが
設けられており、この中空部18aを通ってピストン1
8の上方から流体の吸込及び吐出を行うことができるよ
うにされている。尚、ピストン式ポンプ装置は、上記の
ようにピストン18に中空部18aを設けることなく、
別途吸込口及び吐出口を設けるものでも良い。
【0027】装置C及び装置Dのピストン18の上端開
口は、吸込口24a及び吐出口24bを設けた閉ループ
状の流通路24に各々一対のバルブ22a,23a及び
22b,23bを介して連通されている。本装置の作動
を具体的に説明すると、液槽としてのシリンダ部17内
への流体の吸入に際しては、装置Cの場合、バルブ22
aを開、バルブ23aを閉の状態で、装置Cのシリンダ
部18内に貯留される。同様に、装置Dの場合もバルブ
22bを閉、バルブ23bを開の状態で、装置Dのシリ
ンダ部18を下降させると、シリンダ部17内に流体が
貯留される。装置Cのシリンダ部17からの吐出は、バ
ルブ22aを閉、バルブ23aを開の状態で、シリンダ
部17を上昇させると、貯留された流体が中空部18の
下端開口18bから中空部18aを通って吐出口24b
から吐出される。装置Dも同様に、バルブ22bを開、
バルブ23bを閉の状態で、シリンダ部17を上昇させ
て吐出する。
【0028】装置Cのピストン18が上死点に達した
後、シリンダ部17は下降を始め、流体の吸込みを開始
し、予め設定された一定の下降速度まで加速され、一定
の下降速度で一定時間の間、一定量の流体を吸込む。こ
こで、このシリンダ部17の下降速度は、前述した下降
速度よりも速い速度であるのが望ましく、シリンダ部1
7内に急速に流体を貯留する。そして、貯留が完了した
時点で、シリンダ部17を停止し、装置Dのピストン1
8の上昇速度が減速し始める時点まで待機させておき、
その時点にタイミングを合わせて、再びシリンダ部17
を上昇させ吐出を開始し、今度は装置Dの吐出量の減少
分を補いながら加速し、前述したように予め設定された
一定の上昇速度まで加速され定量吐出に移行する
【0029】次に、本発明装置を使用した液・液混合装
置の好適な一実施例を図面に基づいて説明する。図9は
本発明に係る攪拌混合装置を利用した接着剤の着色装置
の全体構成を示す概略図である。
【0030】主剤である接着剤に3種の着色剤を添加す
る場合の例を示す。図9に示す装置の槽25に粘度50
00〜15000cPsの接着剤を入れた。一方、槽2
6a、26b、26cに、それぞれ粘度70〜300c
Psで(A色)、(B色)、(C色)の3種の着色剤を
入れた。そして、攪拌混合装置Vの振動体3をモーター
Mにより所定のモードで振動させながら、これら3種の
着色剤を、ポンプ27により各々流量制御しながら送液
し、ケーシング1の内側面付近でノズル装置12の弁1
1aを開閉させることにより、送出された流体は攪拌素
子3aの振動板3bにより掻き取られ(掻き落としある
いは掻き上げられ)、注入口10の近辺に残留したり、
注入経路10a内に逆流することがない。したがって、
送出された流体を必要量毎に正確に攪拌混合して行くこ
とができる上、被混合流体は攪拌体3及び仕切板6と衝
突して十分な攪拌混合効果が得られ、混合ムラが無く均
一に混合させることができる。具体的には、主剤対着色
剤の比が100:5の割合となるように混合した。図
中、28は流量計である。このように主剤、着色剤とも
に流量制御することにより、常に同じ色に着色でき、高
品質の混合を連続して行なうことができる。また、色替
の際の洗浄時間や洗浄剤の量が少なくて済む利点があ
る。
【0031】次に、本発明装置を利用した転相乳化装置
の好適な一実施例を図面に基づいて説明する。転相乳化
とは、水相中に油性物質を投入してO/W型エマルショ
ンを作り、更に油性物質を投入して転相させてW/O型
エマルションを製造することを言う。
【0032】主剤である乳化剤入りエポキシ樹脂に水を
添加して転相させ、これに更に水を添加して希釈する場
合の例を示す。図10に示す装置の槽29に、45℃の
乳化剤入りエポキシ樹脂(油相)を入れた。一方、槽3
0には45℃の水(水相)を入れた。そして、攪拌混合
装置Vの振動体3をモーターMにより所定のモードで振
動させながら、エポキシ樹脂と転相用の水とを所定の割
合で流量制御しながら攪拌混合装置Vの最下部の流入口
からシリンダ1内に送液すると共に、希釈用の水をポン
プ27により各々流量を制御しながらシリンダ側部の3
箇所の注入口から段階的に送液し、ケーシング1の内側
面付近でノズル装置12の弁11aを開閉させることに
より、送出された流体は攪拌素子3aの振動板3bによ
り掻き取られ(掻き落としあるいは掻き上げられ)、注
入口10の近辺に残留したり、注入経路10a内に逆流
することがない。したがって、送出された流体を必要量
毎に正確に攪拌混合して行くことができる上、被混合流
体は攪拌体3及び仕切板6と衝突して十分な攪拌混合効
果が得られ、混合ムラが無く均一に混合させることがで
きる。具体的には、エポキシ樹脂:転送用水の比が10
0:16.8の割合、希釈用水がエポキシ樹脂に対し
て、各々6:12:12となるように混合した。図中、
28は流量計である。このように、油相、各水槽とも同
時に流量制御しながら攪拌混合することにより、常に同
じ濃度バランスで連続して混合することができ、転相工
程と希釈工程を同時に行なうことができる。すなわち、
転相乳化の条件設定を経験と勘に頼ることなく、自動で
の連続処理が可能になり、均一で粒子径の小さいエマル
ションを得ることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、注
入口近辺での流体の残留や逆流を防止して、注入される
流体の定量性を確保することができるという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る攪拌混合装置のノズル装置を示す
横断面図である。
【図2】ノズル装置の作動状態を示す縦断面図である。
【図3】ノズル装置の他の実施例を示す横断面図であ
る。
【図4】従来の攪拌混合装置を示す縦断面図である。
【図5】攪拌混合装置に複数のノズル装置を取付けた状
態を示す縦断面図である。
【図6】攪拌混合装置に複数のノズル装置を取付けた状
態を示す横断面図である。
【図7】攪拌混合装置への被混合流体の送入タイミング
を説明するタイミングチャートである。
【図8】定量ポンプ装置の一例を示す正面断面図であ
る。
【図9】本発明に係る攪拌混合装置を利用した接着剤の
着色装置の全体構成を示す概略図である。
【図10】本発明に係る攪拌混合装置を利用した転相乳
化装置の全体構成を示す概略図である。
【符号の説明】
V 攪拌混合装置 1 ケーシング 2 流通路 3 攪拌体 3a 攪拌素子 3b 振動板(螺旋羽根) 3c 軸筒 4 流入口 5 流出口 6 仕切板 6a 仕切板の穴 7 駆動軸 8 パイプ 9 混合室 10 注入口 10a 注入経路 11 ピストン棒 11a 弁 12 ノズル装置 13 電磁石 14 弁の開路 15 開口 16 弁体 17 シリンダ部 18 ピストン 18a 中空部 18b 下端開口 19 ピストン式ポンプ装置 20 支持軸 21 ウォームギア 22a バルブ 22b バルブ 23a バルブ 23b バルブ 24a 吸込口 24b 吐出口 25 槽(接着剤) 26a 槽(着色剤:A色) 26b 槽(着色剤:B色) 26c 槽(着色剤:C色) 27 ポンプ 28 流量計 29 槽(エポキシ樹脂:油相) 30 槽(水:水相)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に攪拌混合すべき物質が収容されるケ
    ーシングと、該ケーシング内に配置される振動体とを備
    え、該振動体は、駆動軸とこの駆動軸に取り付けられた
    振動板とからなり、前記振動体を前記ケーシング内で振
    動させて攪拌混合を行う攪拌混合装置において、注入流
    体の残留や逆流を防止するために、ケーシングの内側面
    付近で開閉作動する弁を設けたことを特徴とする攪拌混
    合装置。
  2. 【請求項2】ケーシングの管壁に複数のノズルを取付
    け、注入流体の必要量を各々のノズル毎に制御すること
    を特徴とする請求項1記載の攪拌混合装置。
  3. 【請求項3】流体の注入を、シリンダとピストンとから
    なる定量ポンプ装置で行うこと特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の攪拌混合装置。
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