JP2001046536A - 機器火災抑制方法及び装置 - Google Patents

機器火災抑制方法及び装置

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JP2001046536A
JP2001046536A JP11228365A JP22836599A JP2001046536A JP 2001046536 A JP2001046536 A JP 2001046536A JP 11228365 A JP11228365 A JP 11228365A JP 22836599 A JP22836599 A JP 22836599A JP 2001046536 A JP2001046536 A JP 2001046536A
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oxygen
fire
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deficient air
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Bunji Tanigawa
文治 谷川
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PUROSASU KK
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】機器火災の発生を未然に抑制できるようにす
る。 【解決手段】出火の恐れのある機器の可燃部分を包囲す
る防火室20内に、酸素ろ過装置21によって、酸素濃度が
容積比で6%以上、15%以下になるよう酸素が除去され
た貧酸素空気を供給し、可燃部分を貧酸素空気で常時包
囲し、火災が発生しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器火災を抑制す
る方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、機器火災は、消火のため、発生し
た火災に向けて消火剤や不燃性ガスを放出していたた
め、火災を未然に防止することができず、一度火災が発
生すると、機器やその周辺が焼けたり、火災の被害を免
れた機器でも、消火剤をかぶって作動しなくなるなど、
被害が大きく、復旧のために多大なコストを要するとい
う問題があった。また、使用する消火剤は、一般的に人
体に有害である上、定期的に更新する必要もあり、費用
ががかかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題を
解決するためなされたものであり、その目的は、人体に
害を及ぼさずに、機器火災の発生を未然に抑制できるよ
うにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、出火の恐
れのある機器の可燃部分を、酸素濃度が容積比で6%以
上、15%以下である貧酸素空気で常時包囲し、火災が発
生しないようにすることにより達成される。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明を詳細に
説明する。図1は本発明にかかる機器火災抑制装置の第
一実施例の構成を示す説明図、図2は本発明にかかる機
器火災抑制装置の第二実施例の構成を示す説明図、図3
は本発明にかかる機器火災抑制装置の第三実施例に使用
されるノズルの断面図、図4は本発明にかかる機器火災
抑制装置の第三実施例の構成を示す上面説明図である。
【0006】まず、図1について説明する。図中、1は
機器火災抑制装置、10は防火室、11は酸素ろ過装
置、12は圧縮空気源である。放電加工装置の加工槽に
は、加工液としてケロシンが満たされており、放電加工
はそのケロシン中で被加工体と加工用電極を対置し、両
者間に放電を発生させ、放電に伴う局部的な高温と高圧
力により被加工体の金属を除去することにより行われ
る。
【0007】加工が、ケロシン中で行われている間は問
題はないが、何らかの理由、例えば、被加工部分にカー
ボン筍が発生するとか、加工液面が低下するなどによっ
て加工液の液面で放電が発生すると、ケロシンに引火
し、火災が発生することとなる。本発明は、少なくとも
加工槽を防火室10に収容し、その内部を酸素濃度が6
%以上、15%以下、望ましくは10%以上、12.5%以下の
貧酸素空気に置換し、作業員に危害を及ぼすことなく、
加工液面上で放電が発生しても、ケロシンが引火、炎上
しないようにするものである。
【0008】酸素ろ過装置11は、末端に圧縮空気源1
2が接続されている一系統の入力パイプ11aと、二系
統の出力パイプ11b、11cとを有し、内部に酸素分
離膜を具備する。この圧縮空気源12としては、例え
ば、コンプレッサーやポンプなどが挙げられる。
【0009】一方の出力パイプ11bは、防火室10内
に、酸素分離膜によって酸素が分離された貧酸素空気を
導入し得るよう防火室10に接続され、他の一方の出力
パイプ11cは、酸素分離膜によって分離された高濃度
酸素空気を排気する。この酸素ろ過装置11で分離され
た貧酸素空気の濃度は、6%未満であるとその貧酸素空
気を吸った者が直ちに酸欠となって非常に危険であり、
反対に、15%を超えると充分な火災抑制効果が望めない
ため、6%以上、15%以下、望ましくは10%以上、12.5
%以下とする。
【0010】この機器火災抑制装置1を使用する際は、
圧縮空気源12を作動させ、防火室10内に貧酸素空気
を送り込み、防火室10内が貧酸素空気で満たされた
後、図示しない放電加工装置により、放電加工を行う。
放電加工中は、常に圧縮空気源12を作動させ、防火室
10に貧酸素空気を送気し続け、図示しない放電加工装
置の加工槽周辺を貧酸素空気で常時包囲する。このた
め、加工槽のケロシンの液面で放電が発生しても、加工
槽中のケロシンに引火することがなく、火災の発生を未
然に防ぐことができる。
【0011】また、防火室10内は、酸素濃度が容積比
で10%以上であれば、防火室10内でも一定の作業を行
うことができる。なお、この実施例において、防火室1
0は、板状のものでもカーテンのようなもので画成する
ようにしてもよい。また、酸素ろ過装置11から排気さ
れる高濃度酸素空気を、防火室10から排気される貧酸
素空気に混合し、通常の空気として排気するようにして
もよい。
【0012】次に、図2について説明する。図中、2は
機器火災抑制装置、20は防火室、21は酸素ろ過装
置、22は圧縮空気源、23は酸素濃度制御装置、23
0はセンサーである。なお、この実施例の主要構成は、
第一実施例とほぼ同様であるので相違点を中心に説明す
る。
【0013】防火室20内には、出火の恐れのある図示
しない適宜の機器の可燃部分が収容される。酸素ろ過装
置21の貧酸素空気が通過する出力パイプ21bは、防
火室20に接続され、高濃度酸素空気が通過する出力パ
イプ21cからは、高濃度酸素空気を排気される。
【0014】酸素濃度制御装置23は、防火室20内の
酸素濃度に応じて圧縮空気源22の作動を制御するもの
であり、防火室20内の酸素濃度を検知し得るよう防火
室20内に設けられたセンサー230を有する。この酸
素濃度制御装置23は、防火室20内の酸素濃度が、容
積比で6%以上15%以下の範囲内の所定のレベルを超え
たときに、圧縮空気源22を作動させ、防火室20内の
酸素濃度が所定のレベル以下になったときに圧縮空気源
22を停止させる。
【0015】この実施例では、常に圧縮空気源22を作
動させておく必要がないため、低コストかつ静粛に火災
を抑制できる。また、防火室20外に排出される貧酸素
空気は、第一実施例の場合と同様に、その酸素濃度が容
積比で6%未満になることがないので防火室の周囲で安
全に作業を行うことができるが、より安全性を高めるた
め、酸素濃度を容積比で15%に近いものとするか、第一
実施例のように、高濃度酸素空気を排出された貧酸素空
気に混ぜるようにすることが推奨される。
【0016】次に、図3について説明する。図中、3
は、外ノズル30及び内ノズル31からなる加工油供給
ノズル、32は酸素ろ過装置、33は加工油供給装置で
ある。加工油供給ノズル3は、図示しない放電加工装置
の加工槽へ加工油を供給するノズルである。外ノズル3
0は、その中心軸に沿った内部に内ノズル31を有す
る。外ノズル30には、第一実施例と同様の酸素ろ過装
置32から貧酸素空気が供給される。
【0017】この加工油供給ノズル3は、放電加工装置
の加工槽にケロシンを供給するものであり、内ノズル3
1に加工油を供給しながら外ノズル30に貧酸素空気を
供給し、内ノズル31から流出するケロシンが貧酸素空
気に包囲されるようにする。この実施例では、第一及び
第二実施例のように防火室を設ける必要がないので、ど
のような場所でも大掛かりな設備を要することなく効率
的に火災の発生を抑制することができる。なお、この実
施例では、ノズルは放電加工装置の加工油の噴射ノズル
としたが、例えば、ガソリンスタンドなどの給油ノズル
にこれを用いてもよく、可燃性の流体を噴射する全ての
種類のノズルに採用することができる。
【0018】次に、図4について説明する。図中、4は
機器火災抑制装置、40は加工槽、41は酸素ろ過装
置、41aは入力パイプ、41b、41cは出力パイ
プ、410は貧酸素空気噴射ノズル、42は圧縮空気
源、43は吸引ポンプ、430は吸引回収パイプであ
る。なお、この実施例の主要構成は第一実施例とほぼ同
様であるので相違点を中心に説明する。
【0019】加工槽44は、図4に示したように、その
上面から見た形状が略矩形状のものであり、貧酸素空気
噴射ノズル410は、加工槽44の一側壁内面の上縁近
傍に沿って設けられ、酸素ろ過装置21から出力ノズル
41bを介して供給された貧酸素空気を、対面する側壁
に向かって噴射するものである。吸引ポンプ430は、
貧酸素空気噴射ノズル410が設けられた側壁と対面す
る側壁の上縁近傍に沿って設けられた吸引回収パイプか
ら、加工槽44内上部に供給された貧酸素空気を加工槽
44外に吸引するものである。
【0020】吸引ポンプ430によって吸引された貧酸
素空気は、酸素ろ過装置41によって分離され、出力パ
イプ41cから排出される高濃度酸素空気と混合されて
外部に排気されるので、極めて効率よく火災の発生を抑
制することができるものである。この実施例では、加工
槽44の上縁開口に沿って貧酸素空気によるエアーカー
テンが形成され、加工槽44内が貧酸素空気で満たされ
るので、加工槽44内に発生した加工油のベーパーや煙
は、即座に貧酸素空気に拡散して貧酸素空気と共に加工
槽44外に排出され、処理されるおで、加工槽44内に
滞留することがなくなる。このため、極めて効率よく火
災の発生を抑制することができるものである。
【0021】なお、この実施例では、吸引ポンプによっ
て吸引された貧酸素空気は、高濃度酸素空気と共に混合
して排気するようになっているが、その貧酸素空気中か
ら加工油のベーパーを除去する装置を介して加工槽内に
循環させるようにしてもよい。この場合は、新たに供給
すべき貧酸素空気の量は少量でよく、ランニングコスト
を抑えることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので、
本発明によるときは、人体に危害を加える恐れのない方
法で、機器火災の発生を未然に抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる機器火災抑制装置の第一実施例
の構成を示す説明図である。
【図2】本発明にかかる機器火災抑制装置の第二実施例
の構成を示す説明図である。
【図3】本発明にかかる機器火災抑制装置の第三実施例
に使用されるノズルの断面図である。
【図4】本発明にかかる機器火災抑制装置の第三実施例
の構成を示す上面説明図である。
【符号の説明】
1 機器火災抑制装置 10 防火室 11 酸素ろ過装置 11a 入力パイプ 11b 出力パイプ 11c 出力パイプ 12 圧縮空気源 2 機器火災抑制装置 20 防火室 21 酸素ろ過装置 21b 出力パイプ 21c 出力パイプ 22 圧縮空気源 23 酸素濃度制御装置 230 センサー 3 加工油供給ノズル 30 外ノズル 31 内ノズル 32 酸素ろ過装置 33 加工油供給装置 4 機器火災抑制装置 40 加工槽 41 酸素ろ過装置 41a 入力パイプ 41b 出力パイプ 41c 出力パイプ 410 貧酸素空気噴射ノズル 42 圧縮空気源 43 吸引ポンプ 430 吸引回収パイプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 出火の恐れのある機器の可燃部分を、酸
    素濃度が容積比で6%以上、15%以下である貧酸素空気
    で常時包囲することを特徴とする機器火災抑制方法。
  2. 【請求項2】 酸素濃度が容積比で6%以上、15%以下
    である貧酸素空気を製造する装置と、貧酸素空気製造装
    置により得られた貧酸素空気を出火の恐れのある機器の
    可燃部分に導き、放出する装置とからなる機器火災抑制
    装置。
  3. 【請求項3】 貧酸素空気製造装置が、酸素分離膜を具
    備した酸素ろ過装置(11、21、41)と、酸素ろ過
    装置(11、21、41)に空気を供給する圧縮空気源
    (12、22、42)とからなる請求項2に記載の機器
    火災抑制装置(1、2、3、4)。
  4. 【請求項4】 出火の恐れのある機器の少なくとも可燃
    部分が、防火室に収容され、貧酸素空気がその防火室内
    に供給される請求項2に記載の機器火災抑制装置。
  5. 【請求項5】 出火の恐れのある機器が、放電加工装置
    の加工槽である請求項2ないし4のいずれか一に記載の
    機器火災抑制装置(1)。
  6. 【請求項6】 出火の恐れのある機器が、放電加工装置
    の加工槽加工油供給ノズル(3)である請求項2ないし
    4のいずれか一に記載の機器火災抑制装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003070411A1 (fr) * 2002-02-22 2003-08-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Generateur de decharges electriques a fonction de prevention des incendies
JP2008528073A (ja) * 2005-01-21 2008-07-31 アムロナ・アーゲー 火災防止のための不活性化方法
JP2012511363A (ja) * 2008-12-12 2012-05-24 アムロナ・アーゲー 火災防止および/または消火用不活性化方法、およびその方法を実現する不活性化システム
RU2783960C2 (ru) * 2021-03-16 2022-11-22 Вячеслав Олегович Булатов Способ превентивного пожаротушения с последующим подавлением условий для воспламенения топливно-воздушной смеси и имеющейся пожарной нагрузки от вторичных источников зажигания

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