JP2001045889A - サイホン式取水装置 - Google Patents

サイホン式取水装置

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JP2001045889A
JP2001045889A JP11225205A JP22520599A JP2001045889A JP 2001045889 A JP2001045889 A JP 2001045889A JP 11225205 A JP11225205 A JP 11225205A JP 22520599 A JP22520599 A JP 22520599A JP 2001045889 A JP2001045889 A JP 2001045889A
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JP
Japan
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siphon
water
pipe
siphon pipe
auxiliary
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Pending
Application number
JP11225205A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Onodera
恒雄 小野寺
Masato Ogawa
真人 小川
Hiromi Onuma
浩身 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Sekisui Chemical Co Ltd
Paddy Research Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Sekisui Chemical Co Ltd
Paddy Research Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイホンを形成するパイプ内に流入した空気
をパイプ内から確実に排除することができ、安定した取
水状態を持続させることができるサイホン式取水装置を
提供する。 【解決手段】 サイホン管4の最高地点に、サイホン管
内を流れる水に含まれる気泡を捕捉するための気泡捕捉
室11を設けるとともに、該気泡捕捉室11に、サイホ
ン管4よりも小径の補助サイホン管12を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サイホン式取水装
置に関し、詳しくは、溜池等の水を水田の灌漑用水とし
て供給するためのサイホン式取水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の水田の灌漑方法は、そのほとんど
が開水路によるものであり、溜池(貯水池)からの取水
も斜樋による方法が多く用いられている。一方、近年
は、水の有効利用や、水管理の省力化のために、パイプ
ラインによる灌漑方法が採用されつつあるが、従来の斜
樋からパイプラインに取水すると、ウオーターハンマー
やエアハンマーが発生してパイプラインを破壊したり、
無効放流が発生したりする問題がある。
【0003】このため、溜池の堤体に新たなパイプを貫
通させたり、堤体底部に設けられている従来の底樋内に
パイプを敷設したりすることも考えられるが、両者とも
多額の費用を必要とする。また、底樋内にパイプを敷設
する方法は、前者に比べて安価ではあるが、本来の底樋
の機能を損なうことになり、溜池自体の寿命にも関連す
る問題となる。現実的には、溜池の大幅な改修を行うと
き以外は、これらの方法を実施することは不可能と思わ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、堤体の上にパイ
プライン(サイホン管)を配置し、サイホンにより取水
する方法が考えられるが、このサイホン方式は、サイホ
ン管内が減圧状態になるため、水中に溶解している空気
が気泡となって分離し、サイホン管の最高地点に空気溜
まりが発生することにより、サイホンが機能しなくなる
などの運用上の問題点を多く抱えている。
【0005】そこで本発明は、サイホンを形成するパイ
プ内で発生したり、流入したりした空気をパイプ内から
確実に排除することができ、安定した取水状態を持続さ
せることができるサイホン式取水装置を提供することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のサイホン式取水装置は、溜池等の水をサイ
ホン管により取水して灌漑用水等として給水するサイホ
ン式取水装置であって、前記サイホン管の最高地点に、
サイホン管内を流れる水に含まれる気泡を捕捉するため
の気泡捕捉室を設けるとともに、該気泡捕捉室に、前記
サイホン管より小径の補助サイホン管を接続したことを
特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明のサイホン式取水装
置の一形態例を示す説明図である。このサイホン式取水
装置は、溜池1から取水して灌漑用のパイプライン2に
給水するためのものであって、堤体3の上にサイホンを
構成するパイプラインからなるサイホン管4を配置して
いる。このサイホン管4の溜池側4aには、逆止弁、一
方弁、仕切弁等の遮断弁5を介して取水フロート6に接
続するフレキシブル管7が設けられており、パイプライ
ン側4bは、遮断弁8を介してパイプライン2に接続し
ている。
【0008】前記サイホン管4の最高地点4cには、サ
イホン管4内で発生したり、流入したりしてサイホン管
4の最高地点4c部分に滞留する空気(気泡)を排除す
るための気泡捕捉室11と補助サイホン管12とが設け
られている。気泡捕捉室11は、サイホン管4の上方に
突出するようにして設けられており、その上端には、取
水開始時に、サイホン管4内に水を充填する際に使用す
るための遮断弁13が設けられている。
【0009】前記補助サイホン管12は、サイホン管4
に比べて小径のパイプからなるものであって、上端が気
泡捕捉室11に遮断弁14を介して接続し、下端がパイ
プライン2と略同地点に設けられた補助パイプライン2
aに遮断弁15を介して接続している。この補助サイホ
ン管12は、サイホン管4と同じサイホン作用により、
気泡捕捉室11内の水を補助パイプライン2aに流下さ
せ、この水の流下エネルギーにより、気泡捕捉室11内
に捕捉した空気を吸引するようにしたものである。
【0010】補助サイホン管12の口径は、サイホン管
4の口径、溜池1の水面とパイプライン2,2aとの高
低差、排除すべき空気量等の条件に応じて適宜に選択さ
れるものであるが、例えば、サイホン管4の口径が10
0mm程度の場合は、補助サイホン管12として口径が
20mm程度のものを使用することにより、補助サイホ
ン管12内の流速を、サイホン管4の流速に比べて数倍
以上にすることができ、サイホン管4内における水の流
速では最高地点4c部分に滞留してしまうような気泡
も、補助サイホン管12内の高速の水流に同伴させるこ
とにより管内から排除することができる。
【0011】なお、取水フロート6は、比較的温度が高
い表面水を取水するためのものであって、水位の変動に
伴ってフレキシブル管7が屈曲することにより上下動す
る。また、取水フロート6の取水部は、取水時に空気を
吸入しないような構造に形成されている。さらに、遮断
弁5は、維持管理の点から水面より上部に設け、遮断弁
8は、土中に設置することが好ましい。また、パイプラ
イン2,2a側からの空気の逆流を防止するため、サイ
ホン管4及び補助サイホン管12のパイプライン側は、
U字トラップ形状としておくことが好ましい。
【0012】次に、このサイホン式取水装置により溜池
1の水をパイプライン2に供給する手順を説明する。ま
ず、パイプライン側の遮断弁8,15を閉じた状態で、
他の遮断弁5,13、14をそれぞれ開く。これによ
り、サイホン管4内の空気が遮断弁13を通って外部に
抜け、取水フロート6からフレキシブル管7に水が流入
して遮断弁5に至る管路内が水で満たされることにな
る。次に、遮断弁5を閉じてから気泡捕捉室11内にポ
ンプ等から水を注入し、サイホン管4及び補助サイホン
管12内に水を充填する。なお、遮断弁5を開き、真空
ポンプによりサイホン管4内に溜池1の水を吸引して充
填するようにしてもよい。
【0013】サイホン管4及び補助サイホン管12内が
水で満たされたら、遮断弁13を閉じてから他の遮断弁
5,8,14,15を開く。これにより、サイホン管4
にサイホン作用が発生し、溜池1の水が取水フロート6
から取水され、サイホン管4を経てパイプライン2に供
給されるとともに、一部の水が気泡捕捉室11に分岐し
て補助サイホン管12から補助パイプライン2aに流下
する状態となる。
【0014】この取水運転において、サイホン管4内が
減圧状態になるため、水中に溶け込んでいる空気が気泡
となって分離することがある。サイホン管4の遮断弁8
は、パイプライン2への供給水量に応じて開閉操作が行
われるため、管内で発生した気泡は、サイホン管4内の
流速が毎秒0.7〜0.8m以上の場合は、そのまま水
と共にパイプライン2にまで流れて行くが、これ以下の
流速になると、気泡がサイホン管4の管壁上部側を伝わ
って上昇していくので、サイホン管4の最高地点4cに
設けられている気泡捕捉室11内に浮上して捕捉される
ことになる。
【0015】一方、補助サイホン管12は、サイホン管
4よりも径の小さなパイプが用いられているため、管内
を流れる水の流速が速くなり、前記気泡捕捉室11に捕
捉された気泡(空気)は、補助サイホン管12を流下す
る水に同伴されて補助パイプライン2aに排出される。
通常、補助サイホン管12の遮断弁15は開となってお
り、補助パイプライン2aに放出された水は、適宜な水
田に供給される。
【0016】このように、取水運転を継続しながら、サ
イホン管4の最高地点4cから補助サイホン管12によ
って気泡を排除するように形成したことにより、空気溜
まりの発生を未然に防止することができ、安定した状態
で取水運転を継続することができる。特に、補助サイホ
ン管12を設けるだけで実施可能であり、電気等の駆動
源も必要としないから、工事費も安価であり、ランニン
グコストも低廉で保守も容易に行うことができる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のサイホン
式取水装置によれば、サイホン管内の気泡を確実に排除
することができるので、安定したサイホン作用を得るこ
とができ、溜池等からの堤体越えの取水を効率よく行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のサイホン式取水装置の一形態例を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…溜池、2…パイプライン、3…堤体、4…サイホン
管、5…遮断弁、6…取水フロート、7…フレキシブル
管、8…遮断弁、11…気泡捕捉室、12…補助サイホ
ン管、13,14,15…遮断弁
フロントページの続き (72)発明者 小川 真人 滋賀県長浜市三ツ矢町5番8号 三菱樹脂 株式会社長浜工場内 (72)発明者 大沼 浩身 滋賀県栗太郡栗東町野尻75 積水化学工業 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溜池等の水をサイホン管により取水して
    灌漑用水等として給水するサイホン式取水装置であっ
    て、前記サイホン管の最高地点に、サイホン管内を流れ
    る水に含まれる気泡を捕捉するための気泡捕捉室を設け
    るとともに、該気泡捕捉室に、前記サイホン管より小径
    の補助サイホン管を接続したことを特徴とするサイホン
    式取水装置。
JP11225205A 1999-08-09 1999-08-09 サイホン式取水装置 Pending JP2001045889A (ja)

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Cited By (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006283733A (ja) * 2005-04-05 2006-10-19 Padei Kenkyusho:Kk 気液混合物吸込装置
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