JP2001045430A - 映像記録再生装置 - Google Patents

映像記録再生装置

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JP2001045430A
JP2001045430A JP11216329A JP21632999A JP2001045430A JP 2001045430 A JP2001045430 A JP 2001045430A JP 11216329 A JP11216329 A JP 11216329A JP 21632999 A JP21632999 A JP 21632999A JP 2001045430 A JP2001045430 A JP 2001045430A
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video
recording
video signal
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moving image
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JP11216329A
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Fumishige Yatsugi
富美繁 矢次
Hiroshi Shimizu
宏 清水
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビデオカメラにおいて、撮影中に演出効果ボタ
ンを操作して、動画映像を記録しながら、演出効果をレ
ンズから入力された被写体に合成する機能が一般化して
いるが、撮影者は被写体の動きや構成に意識を集中させ
るので、特殊効果による演出を入れることに注意を払う
ことが難しかった。 【解決手段】ディジタル化された映像信号とともに、デ
ィジタル記録された、特殊効果を発生させる符号関連づ
けして、記録することにより、映像信号の再生中でも、
特殊効果を発生させる符号を書き換えることが出来る。
このため、撮影者は容易に再生中でも特殊効果を変更す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、映像記録再生装
置、特に光ディスクを応用したビデオカメラに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来の技術としては特開平11-110915に
記載されているような例がある。特開平11-110915の図
13に示されるように、光ディスクに、映像信号をディ
ジタル変換し、帯域圧縮処理を行った後に記録すること
が公知になっている。また特開平11-110915において
は、音声信号処理において、つなぎ撮りを行う際に、音
声信号の振幅がある程度以上大きい場合は、音声の聞き
易さを目的に、音声信号に徐々に信号振幅が変化するよ
うなフェード処理を行うことが書かれている。しかしな
がら、特開平11-110915においては、映像信号のつなぎ
撮り部分の処理について記載されていないし、そのつな
ぎ撮り部分の効果を記述した内容のデータを光ディスク
内部に保存することが書かれていない。同じく、ディジ
タル化した映像信号とは別につなぎ撮り部分の効果につ
いてディジタル的に符号化し、保存して、再生時につな
ぎ撮り部分の効果をエンコードして、再生映像に加える
ことも記載されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ビデオカメラにおい
て、撮影中に演出効果ボタンを操作して、動画映像を記
録しながら、演出効果をレンズから入力された被写体に
合成する機能が一般化しているが、撮影者は被写体の動
きや構成に意識を集中させるので、特殊効果による演出
を入れることに注意を払うことが難しかった。本発明が
解決しようとしている課題は、撮影者が撮影中でなく、
撮影が終了した後にでも、まとめて特殊効果などの演出
ができるようにしたことと、それを修正出来るようにす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明の映像記録装置では、撮像した動画映像
を、ディジタル信号に符号化して記録する映像記録装置
において、撮影が終了した後に、特殊効果を再生映像信
号に重畳することができるようにした。
【0005】また、撮像した動画および、静止画映像
を、ディジタル信号に符号化して記録する映像記録再生
装置において、動画のつなぎ撮りの単位に関連付けした
符号を記録できる手段と静止画の単位に関連付けした符
号を記録できる手段を、該動画および静止画映像符号を
記録した記録媒体内に持ち、上記つなぎ撮りの単位に関
連付けした符号を復号化し、再生映像に特殊効果を発生
出来る手段にを起動させることにより、撮影した映像の
つなぎ撮り部分に、特殊効果を重畳して再生することを
特徴とする。
【0006】また、撮像した動画映像を、ディジタル信
号に符号化して記録する映像記録再生装置において、撮
影者が記録している映像の記録を一時停止した後に、再
び継続的に第二の記録を開始した時間を、映像符号とデ
ィジタル的に異なる符号として個別に記憶する。つぎに
再生状態において第一の記録の終了部分から、映像出力
する信号とともに演出的効果を重畳して出力する。これ
により、デジタル記録した原本の映像を加工することな
く、演出効果を加える事ができる。また撮影者は容易に
再生中でも特殊効果を変更することができる。
【0007】さらに、撮像した静止画映像を、ディジタ
ル信号に符号化して記録し、再生時には記録した、静止
画を連続的に表示する映像記録装置において、第一の静
止画を表示した後に、再び継続的に第二の静止画を表示
開始した時間に、再生静止画映像に演出的効果を加え
て、映像出力することを特徴とした映像記録再生装置を
提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は例えばDVDなどの光ディス
クを用いたビデオカメラの外観を示した図である。まず
ビデオカメラを構成するのに主要な部分を説明する。
【0009】1は例えばDVDなどの光ディスクでありそ
の直径が12cmのものが一般的であるが、その記録方式
はディスク内周からであるため小型ディスクが考案され
ている。ひとつは8cm、例えば8cmサイズのものであれば
カメラの外形サイズを高さ100mm以下にすることがで
き、ビデオカメラとして十分実用的になるものである。
光ディスクはディスクだけでカメラに装着されこともあ
るが、ディスクの保護を目的にディスクの外形に合わせ
たケースに入れられて、ケースごと装着される場合が一
般的である。7は光学レンズから撮像した光を電気信号
に変換するCCD撮像素子であり、テープを用いたビデオ
カメラとほぼ同様なものを用いている。3は記録や再生
を行うための操作キー、15はレンズから得られた被写
体映像や再生画像を写すことができるファインダで一般
的にはLCDなどの液晶パネルで構成されている。LCD表示
パネル15は対角線でのサイズが2インチから4インチの
大きさであり、ディスクの画像を再生する時は容易にそ
の内容を確認することが可能となっている。2はDVDな
どの光ディスクの信号を書き込み、読み出すことができ
るピックアップである。
【0010】次にビデオカメラの回路ブロック図1を用
いて、まず撮影時においての流れと各ブロックについて
説明する。
【0011】光学レンズから得られた被写体画像はCCD
センサ7により光電変換される。次にこの信号は光学系
における信号レベルの変化をAGC回路などによって所定
の信号レベルに設定された後、アナログ信号のためAD変
換されてディジタル信号となった後に、カメラ信号処理
DSP8に入力される。CCDセンサ7から得られた信号は通
常センサの配置に応じた信号のため、カメラ信号処理DS
P8により一般のY,U,V信号に変換されるとともに、画像
のエンハンスが行われて出力される。またカメラ信号処
理DSP 8はCCDセンサ7に必要な駆動パルスやビデオ出力
に必要な同期信号を生成し、各部に供給する。このとき
カメラコントロール部であるカメラ制御マイコン10
は、光学系の状態やCCDセンサから得られた映像情報
と、カメラ全体の操作から得られた情報によりカメラ信
号処理DSP8を最適に制御する。また同時にジャイロな
どを用いた、角速度センサ14などのアナログ出力をAD変
換した後にカメラ制御マイコン10に取り込み、CCDセ
ンサ7の駆動パルスを制御するなどして、撮影者がカメ
ラを持つ手を振った場合、いわゆる手振れの状態でも比
較的安定した画像をカメラ信号処理DSP8が得るように
コントロールするようになっている。
【0012】カメラ信号処理DSP 8から得られたディジ
タルの映像信号は、例えばこの例では16bitのパラレル
データとしてMPEG IIコーディック11に送られる。MPEG
IIコーディック11はSDRAM12を映像メモリとしてカメラ
信号処理DSP8の映像を展開してMPEG II形式に従って動
画データを約1/60程度に圧縮する。圧縮された映像デー
タはシステムコントロールマイコン13の命令に従ってシ
ステム内部バス5に出力される。一方音声信号は図示さ
れていないが、カメラに内蔵されたマイクより得た信号
をAD変換し、システムコントロールマイコン13の中でソ
フト処理として圧縮され、MPEG IIコーディック11が出
力した映像データとマルチプレクスされて、MPEGデータ
ストリームが生成される。このMPEGデータストリームは
DVDなどの光ディスクが受ける振動や衝撃による書き込
みエラーを回避するためのバッファRAM6を介してDVD回
路に送られる。4はDVD用のトラッキング、フォーカスお
よびディスクのスピンドルサーボ回路とデータ書き込み
読み出し時のエラー訂正用回路を集積化したものであ
り、MPEGデータストリームは4によりDVD規格に従ったデ
ータ形式に処理され、訂正符号を付加されて、DVD RFデ
ータR/W回路16によりディジタル変調が行われてピック
アップ2により、DVD光ディスク1に記録される。
【0013】次にDVD光ディスク1記録メディアから映像
データを再生する場合について説明する。基本的に上記
記録の状態の逆に信号が流れる。まずDVD光ディスク1か
らピックアップ2にてDVD光ディスク1内のピット情報が
ディジタル変調された状態で読み取られ、DVD RFデータ
R/W回路16により、波形等化やサーボ信号が検出され、D
VD信号処理回路4によりMPEG II映像ストリームとしてシ
ステム内部バス5に出力される。このとき、記録と同様
にDVD光ディスク1とピックアップ2が受ける衝撃により
読み出し途中でデータ読み取りエラーが発生してもバッ
ファRAM6が数秒間程度のデータ蓄積を行うために、実用
上問題ないように映像の連続再生ができるようになって
いる。システム内部バス5の映像および音声データはシ
ステムコントロールマイコン13の命令により、バス上の
データ転送が制御され、MPEG IIコーディック11によっ
て元の映像データが伸張動作により復元され、記録同様
に16bitパラレル信号でカメラDSP8によりNTSC信号に変
換された後、LCD制御部9を通り、LCD表示パネル15に再
生画像として表示される。同様にカメラ信号処理DSP8か
らはNTSCビデオ信号が出力されるので、カメラに備えた
ビデオ出力端子から外部のTVにも表示可能となってい
る。本発明の特徴である映像特殊効果もカメラ信号処理
DSP 8によって発生され、再生映像信号に重畳されるも
のである。
【0014】ここではMPEG II形式に従った動画を記録
再生することを説明したが、本カメラはJPEG形式に従っ
た静止画像も撮影と記録が可能となっている。MPEG形式
とJPEG形式はMPEGのIピクチャエンコード動作におい
て、ほぼ同様な動作であり、MPEG IIコーディックはそ
の回路の一部の動作を切り替えるだけで可能となる。
【0015】MPEG IIコーディックから出力された静止
画像はひとつのファイルとして、DVDメディア1に記録
される。また音声データだけを記録することも可能であ
り、前期静止画とファイルを関連させることで、静止画
つきの音声データとして取り扱うことが可能になり、非
常に少ないデータ量で効果的な映像と音声記録が可能に
なっている。
【0016】このように、図1に示す光ディスクを応用
したカメラは、在来のアナログビデオに対して、撮影者
から見て動画映像を、在来ビデオカメラと同じような操
作で使用できるようにしてある。その上に静止画を光デ
ィスクの効果を活かして記録でき、本発明の特徴のよう
に、記録している映像とは別に、映像の特殊効果を記録
することができる。次に、本発明のビデオカメラの演出
効果の動作について、詳しく説明する。
【0017】図2には本発明の実施例の動作を時間的に
説明した図である。17および、18のように二つの異
なる動画映像のカットが本発明を適用したビデオカメラ
で撮影され、ディスクメディアに記録されている場合に
ついて説明する。カット17とカット18の映像は例え
ば、DVD−RAM応用AVレコーダやビデオカメラで
使用されているRTR(Real Time Recording)規格で
は、アナログ映像をテープメディアにつなぎ撮りしたよ
うに、映像が途切れることなく(以下シームレス再生と
記載する)再生できるように、ディスクメディア内を制
御するファイルシステムに工夫がされている。ところ
が、アナログ映像を取り扱うテープメディアを使用した
ビデオカメラでは、図2の19、20の様に、カット1
7の終了部と、カット18の開始部をフェードと呼ばれ
る演出効果で、映像のつなぎ部分22を、ソフトタッチ
で演出することができる。
【0018】このフェード効果は、例えば、カット17
の終了部19において、カット17の映像を徐々に白に
近づけて行き、19の最後の部分で100%の白にし
て、さらに20の先頭部分からは100%の白から徐々
にカット18の映像を顕わにしていく様な方法が知られ
ている。また同じように100%の白でなく、映像の輝
度がカットのつなぎ部分22で、0%の黒になるように
する方法もある。さらに、徐々に映像信号の輝度や色信
号を薄くして、上記のように白や、黒にするのではな
く、カーテン状の例えば黒い部分を、映像の終了部19
では徐々に増していき、映像の開始部20では減らして
いくことで、同じようなつなぎ撮り部分の演出を行うこ
ともある。これに限らず、演出効果としては、映像の終
了部19と20を合成して、その比率を変えていく方法
などもある。
【0019】図2の21は上記フェード演出効果を入れ
るか入れないか、100%白にするか、0%黒にするか
などを記述した、動画カット17のフェード効果に関す
る属性データをDVD光ディスク1の中から読み込むタ
イミングを示したものである。図2のように、動画デー
タ読み込み1が始まると、それと同時か、またはそれに
続いて、属性データ21を読み込むようにする。属性デ
ータ内に書かれているフェード効果の効果時間に従っ
て、終了フェード部19の効果を発生させる。またこの
フェード効果中は動画映像をビデオカメラからは、徐々
に輝度と色が薄くなるとはいえ、出し続けて行かなくて
はならないので、属性データ取得後にも、動画デコード
処理が必要になる。上記属性データ取得21にて読み出
したフェード効果に関する属性データを元に、動画カッ
ト17に終了フェード19を重畳するだけでなく、動画
カット18の先頭部に開始フェード部20発生させる。
この時ビデオカメラから出力される動画映像はたとえ
ば、終了フェード部19の間に動画像を一時停止させ
て、動画映像の印象を時間的に引き伸ばしても良い。同
じように、開始フェード部20の先頭部分の動画映像を
一時停止した状態から開始して、特殊効果が続いている
状態では映像を固定する方法もある。また、終了フェー
ド部19と開始フェード部20はどちらか一方だけを行
うこともできる。
【0020】このフェード効果は上記のように動画映像
カットの終了部、開始部だけに限らず、静止画映像をス
ライドの様に次々に表示する際に、画像の切り替えポイ
ントに使用することもできる。フェード効果は画像の切
り替わりを徐々に行えるので、静止画像を切り替える点
でもやわらかな映像切り替えが実現でき、視聴者に対し
て優しい映像的効果が実現できる。特にDVDなどの光
ディスクにおいては、動画と静止画を交互に記録と再生
が可能なので、特にフェード効果などが有効になる。
【0021】図3は前期のRTR規格に準拠したDVD
ディスク内に保存されるファイルの構成を示したもので
ある。23は、RTR規格で決めた動画のファイル24
や静止画のファイルがディスク内部にどのような順序
で、どのような時間から、どれくらいの長さで記録され
ているかなどの管理情報が記録される部分である。24
はRTR規格に準拠した動画とファイルであり、MPE
G2(Moving Picture Expert Group 2)規格をさらに
DVDディスクに記録再生可能な様に最適化したもので
ある。動画は通常のMPEG2規格に従って、例えばIBBP
(I,B,Pは画像フレームの圧縮する程度から決まるフレ
ーム映像の呼び名)、IBBPの様に3種類のフレームが連
続した状態で構成され、ファイル24に納めるように規
定されている。一方静止画を保存する場合はMPEG2規格
のIと呼ばれるフレームに静止画を、704X480の画像サイ
ズにて、記録して動画と同じように取り扱うことで、静
止画のデコードや表示方法に特別な方法が必要にならな
いように規定されており、ファイル25の中に保存され
る。この時、静止画の各フレームに音声を付加すること
も可能となっており、動画のファイル24と同様に、ファ
イル25の中に音声パックデータとして埋め込まれ、ファ
イル25の中の静止画映像と共に再生することもできるよ
うになっている。
【0022】RTR規格では、ファイル25の静止画に音
声を更に追加すること、いわゆるアフターレコーディン
グもできることが規定されており、ファイル25の静止
画に対応して、ファイル25内の音声にチャンネルを追加
した形態で保存される。図2の21のフェード効果属性
ファイルを読み込む部分では、属性を書き込んだファイ
ル27を読み込むことで、上記フェード効果を発生させ
ることができる。また28は図2のカット17や18の
先頭画面を代表して記録しておく部分であり、サムネー
ルと呼ばれる160X120ドットサイズ程度の小さな画面の
情報を保存してある。一方で、上記フェード効果に関す
る属性データは、必ずしも、27の様に動画ファイル2
4や静止画ファイル25と別に保存しておく必要は無
い。例えば、フェード効果の属性データの論理的な量と
しては、たかだか数バイト程度しか無いので、動画ファ
イル24や静止がファイル25の中にあるRDIハ゜ックと呼
ばれる、ユーサ゛定義領域に同じ内容を書き込んでも良い。
この方法なら、図3の27のようにRTR規格で規定し
たファイル構成と別に、フェード属性ファイル27を保
存しておく必要がなくなるので、ファイルシステムとし
ての信頼性を高めることが可能になる。
【0023】図4の29は上記のフェード効果を実現す
るための属性ファイルに記述されている内容を示したも
のである。29の属性データの内、VOB(Video Obje
ct)ナンバは前記のRTR規格の映像ファイルの名称を
示したもので、RTR規格では動画映像をVOBと呼ば
れる映像の単位で管理している。VOBはMPEG映像をGO
P(Group Of Picture)ごとに、効率的に配置したもの
で、例えばDVD−RAMディスクでは999個のVOB
を持つことができるようになっている。一般に、ビデオ
カメラにこれを応用した場合は動画のカット毎に管理す
ることがビデオカメラのユーザにとって理解されやすい
ので、VOBは動画のカットの単位に等しくなってい
る。また静止画については、一つのVOBの単位の中に
最大64枚を納めることができる。しかしながら、管理
のし易さから、一つのVOBに一枚の静止画を入れて管
理する方法もある。29の属性データの内VOBナンバ
はこのVOBに通し番号をつけておいて、フェード効果
がどの動画カットまたは静止画について、効果を付加す
る必要があるのかを記述したものである。またフェード
開始位置タイムスタンプは、動画カットのつなぎ目22
に対して、時間的にさかのぼって、動画のどの位置から
フェード効果を発生させる必要があるのかを記述した内
容である。またフェードタイプ選択コードは、前記10
0%白に設定する方法、0%黒に設定する方法、黒いカ
ーテン状のマスクを表示する方法などを指定するコード
である。さらに、フェード時間設定コードは、それぞれ
のフェード効果の続く時間を表すコードである。
【0024】29の例の様に、フェード開始位置タイム
スタンプを属性データに書いておかなくても、動画のカ
ット終了位置22は時間データで分かっているので、フ
ェード効果時間設定コードから計算することで、得るこ
ともできる。またこの属性データ29はRTR規格で設
定されている999個のVOBすべてに付加することがで
きるので、最大999個を記録できるように図3のFADE
_CONT.MANファイルの容量を確保しておく必要がある。
また前記の様に静止画にも付加できるようにすると、静
止画の画像ファイル数だけのフェード属性データを持つ
必要がある。当然ながら、属性データ29はディジタル
データとして、DVD−RAMなどの光ディスクに記録
される為に、属性データ29を一度読み出した後に、記
述されている内容を改変することも容易である。このた
め、本発明を利用したビデオカメラを使用した場合、一
度設定したフェード演出効果を、画像を確認しながら、
撮影した後に付加することもできるし、ユーザの印象を
元に変更することもできるという画期的な効果が得られ
る。
【0025】また図4の29の例の様に、すべてのカッ
ト毎にフェード効果の種類や効果時間を設定できるデー
タを持つことにより、動画カット毎に、演出ができるの
であるから、ビデオカメラ本体により、簡易的な映像編
集ができたことになる。しかも元の映像データを改変し
ていないので、後々に修正も可能となる。この属性デー
タにはこの例ではフェード効果の内容と時間、開始時間
などを記載したが、例えばフェードタイプ選択コードの
部分を変更することにより、フェード効果をモザイク状
のブロックで画像をサンプリングする「モザイク効
果」、映像の階調を任意に制限した「ソラリゼーション
効果」、色信号を茶色系統に制限した「セピア効果」、
色自体を消した「モノクローム効果」などの特殊効果に
置き換えることも可能である。またフェードタイプ選択
コードの部分を適当な「タイトル文字」に変更すること
により、任意のVOB、または任意の動画カットや静止画
の画像を出力すると同時にオンスクリーンディスプレイ
として、「タイトル文字」を表示することも可能とな
る。
【0026】次に図5は本発明を利用したビデオカメラ
が、任意のVOBまたはカットにて、フェード効果を発
生させるまでの過程を、フローチャートにて示したもの
である。図5および、図1の回路ブロック図を関連付け
ながら説明する。まず、システムコントロールマイコン
13の指示によって、DVD-RAMメディア1から動画デー
タの保存場所やタイムスタンプが記述されている「RTR
W.IFO」ファイルが読み出され、システムコントロール
マイコン13のバッファエリアに保存される。次に、読
み出した「RTR.IFO」ファイルの中のデータを元に、シ
ステムコントロールマイコン13の指示でDVD-RAMメデ
ィア1から動画データの本体が読み出される。この時シ
ステムコントロールマイコン13はMPEG2CODEC11に動
画のデコードの為の初期化をして、動画出力に備える。
さらに、準備が出来た段階で動画データを送り、 MPEG2
CODEC11は映像表示メモリである12に、動画映像の
解凍と蓄積を行って、カメラDSP8から動画映像を出
力するようになっている。
【0027】次に、システムコントロールマイコン13
はDVD-RAMディスク1から、「FADE_CONT」ファイルを読
み出して、「RTR.IFO」ファイルとともにバッファエリ
アに保存するようにする。「RTR.IFO」ファイルの中に
はすべての動画カット、VOBに通し番号が付加されてお
り、「FADE_CONT」ファイル内の属性データ29内のフ
ェードをおこなうべきVOBナンバと比較することによ
り、現在読み出している動画データの画像表示に、所定
の時間になったら、フェード効果を加える必要があるか
ないか判定できるようになる。ここでフェードを行うVO
Bナンバならば、システムコントロールマイコン13は
カメラコントロールマイコン10に、FADE効果と、種
別、効果時間の指示を送り、カメラコントロールマイコ
ン10はカメラDSP8に効果を実行できる輝度信号処
理データなどの詳細設定データを入力して、再生してい
る動画映像の所定の時間から、任意の種類のフェード効
果を付加できるようになる。前記したが、この効果はフ
ェード効果に限らず、あらゆる特殊効果や、タイトル文
字の付加に使用することができる。この時、システム構
成上、カメラコントロールマイコン10やカメラDSP
8を用いたが、システムコントロールマイコン13の指
示によって、 MPEG2CODEC11の映像表示メモリである
12に特殊効果を付加しても良い。同じくタイトル文字
などをスーパインポーズ表示しても良い。
【0028】図6は本発明を適用したビデオカメラの、
操作画面の一例を示した図である。まず、30は記録し
た映像を整理するためのフォルダを示したものであり、
この実施例においてはゼロから5番までの6個のフォル
ダに分類ができる。例えば、ゼロフォルダは当日撮影し
た映像をそのまま残しておくフォルダとし、例えば1の
フォルダは前日に撮影したものを入れておくような分類
ができるようになっている。また、35は指定した映像
の記録開始時間を表示できるようにしたもので、この時
間表示を用いて、映像を検索するようなことも可能にな
っている。31から34は時間の順に撮影した動画映像
カットをそれぞれ代表する画面で表したもので、一画面
内に沢山の表示ができるように子画面を用いて表示して
いる。特にこの中で31と32は映像的に内容が変化し
ているとユーザが判断した画像であり、31と32の間
にフェード設定を行うものとする。
【0029】この時この実施例では、31と32のよう
に複数の表示画面にまたがって、範囲を指定する操作ボ
タンを図1の3の操作キーの中にもっており、その選択
キーによって、図6のように指定をする。次に、操作メ
ニュー画面を、この実施例では操作キー3の中の「メニ
ュー」ボタンにより、表示し、「フェード設定」を選択
し、「フェードのタイプ」を指定し、実行することで、
図4の29のフェード機能に関する属性データを、シス
テムコントロールマイコン13が生成して、 DVD-RAMデ
ィスク1に保存する。以上がフェード効果を任意の動画
カットに設定する方法であるが、フェード効果の設定を
変更する場合もほぼ同様の表示画面となる。
【0030】例えば、図6のように動画カットの31と
32の間にフェード効果が設定されていたとすると、設
定時と同じように、「メニュー」操作キー3を押して、
画面上に「フェード効果解除」を表示させて、実行する
と、システムコントロールマイコン13がDVD-RAMディ
スク1に保存してある、フェード効果に関する属性デー
タ29を呼び出し、該当するVOBナンバの属性データを
削除することで、フェード効果を取り除くことができ
る。もちろん、上記と同じ方法にて、フェード効果の種
別を変更することができる。さらに、前記したが、フェ
ード効果に限らず、特殊効果、タイトル文字において
も、ほぼ同様な表示画面にて、容易にそれらの効果を設
定、設定の解除、変更が可能になる。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、容易に光ディスクなど
を応用したビデオカメラの特殊効果、特にフェード効果
を設定することができる。通常、ビデオカメラの特殊効
果は、撮影時に設定する必要があるため、撮影者はフェ
ード効果を入れなくてはならない時と入れたくない場合
を選択できないことが多かった。しかしながら、本発明
によれば、撮影者は、撮影が終わった映像を見ながら、
フェード効果をはじめとする特殊効果を設定できるた
め、満足のできる設定が任意の動画カットについて行え
るようになる。また、撮影し、保存してある映像には全
く変更なしに、フェード効果を示す属性データを追加す
る方法であるので、貴重な映像情報を安全に保存できる
効果もある。また本発明に必要なハードウェアは、すべ
て光ディスクなどを応用したビデオカメラの基本動作を
行うデバイスだけで構成されており、特にコストアップ
が無い。ソフトウェアにおいても、動画データをデコー
ド表示するソフトウェアに比較し、プログラム容量的に
小さいものとなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】光ディスクを応用したビデオカメラの回路ブロ
ック図
【図2】フェード演出効果のタイミング図
【図3】光ディスクに動画映像をRTR規格にそって記
録する場合のディレクトリ構成図
【図4】フェード効果を行う為の映像に関する属性デー
タを示す図
【図5】光ディスクから属性データを読み出し、フェー
ド効果を実行するためのフローチャート
【図6】縮小画像を一覧表示しフェード効果を設定、変
更するための操作表示画面を示す図
【符号の説明】
1…DVDRAM型光ディスク 2…光学ピックアップ 3…操作キー 4…DVD信号処理回路 6…バッファRAM 7…CCDセンサ 8…カメラ信号処理DSP 11…MPEG IIコーディック信号処理回路 13…システムコントロールマイコン 15…LCDファインダ 17…第一の動画撮影部分 18…第二の動画撮影部分 19…第一の撮影部分の終了部につけたフェード効果 20…第二の撮影部分の開始部につけたフェード効果 21…属性データを読み出す部分 27…フェード効果を行うための属性データを保存して
おくファイル 29…フェード効果などを詳細に指定するための属性デ
ータの構成 31、32…フェード効果を設定したことを表示するサ
ムネール(子画面)映像

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像した動画映像を、ディジタル信号に符
    号化して記録する映像記録装置において、撮影が終了し
    た後に、特殊効果を再生映像信号に重畳することができ
    る映像記録装置。
  2. 【請求項2】撮像した動画および、静止画映像を、ディ
    ジタル信号に符号化して記録する映像記録再生装置にお
    いて、動画のつなぎ撮りの単位に関連付けした符号を記
    録できる手段と静止画の単位に関連付けした符号を記録
    できる手段を、該動画および静止画映像符号を記録した
    記録媒体内に持ち、上記つなぎ撮りの単位に関連付けし
    た符号を復号化し、再生映像に特殊効果を発生出来る手
    段にを起動させることにより、撮影した映像のつなぎ撮
    り部分に、特殊効果を重畳して再生することを特徴とす
    る映像信号記録再生装置。
  3. 【請求項3】撮像した動画映像を、ディジタル信号に符
    号化して記録する映像記録装置において、第一の記録を
    一時停止した後に、再び継続的に第二の記録を開始した
    時間を、該第一および、第二の映像符号とディジタル的
    に異なる符号として個別に記憶し、第一の記録の終了部
    分から、第二の記録開始部分に渡って、該記憶した時間
    を基準信号として、再生動画映像に演出的効果を加え
    て、映像出力することを特徴とした映像信号記録再生装
    置。
  4. 【請求項4】上記請求項3の装置であって、上記演出効
    果は第一の映像信号の終了付近で徐々に映像の輝度が低
    下し、第二の映像信号の開始時点から徐々に映像信号の
    輝度が増加することを特徴とした映像信号記録再生装
    置。
  5. 【請求項5】上記請求項3の装置であって、上記演出効
    果は第一の映像信号の終了付近で徐々に映像の黒または
    白マスク部が増加し、第二の映像信号の開始時点から徐
    々に映像信号の黒または白マスクが減少することを特徴
    とした映像信号記録再生装置。
  6. 【請求項6】撮像した静止画映像を、ディジタル信号に
    符号化して記録し、再生時には記録した、静止画を連続
    的に表示する映像記録装置において、第一の静止画を表
    示した後に、再び継続的に第二の静止画を表示開始した
    時間に、再生静止画映像に演出的効果を加えて、映像出
    力することを特徴とした映像信号記録再生装置。
  7. 【請求項7】上記請求項3の装置であって、上記演出効
    果の表示時間と演出方法は符号化された映像信号とディ
    ジタル的に異なる符号として個別に記憶し、該記憶した
    時間を基準信号として、再生動画映像に演出的効果を加
    えて、映像出力することを特徴とした映像信号記録再生
    装置。
  8. 【請求項8】上記請求項3の装置であって、第一の記録
    の終了部分から、第二の記録開始部分に渡って、再生動
    画映像に加える演出的効果は、第一の記録の終了部分の
    動画映像の一部を静止させて、映像出力することを特徴
    とした映像信号記録再生装置。
  9. 【請求項9】上記請求項3の装置であって、第一の記録
    の終了部分から、第二の記録開始部分に渡って、再生動
    画映像に加える演出的効果は、第二の記録の開始部分の
    動画映像の一部を静止させて、映像出力し、演出効果が
    終了した部分または終了直前の映像から動画とすること
    を特徴とした映像信号記録再生装置。
  10. 【請求項10】上記請求項3の装置であって、再生動画
    映像に演出的効果を加えるための個別データは、映像信
    号を記録した後に、書き換え可能であること特徴とした
    映像信号記録再生装置。
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