JP2001045041A - ネットワーク構成方法及び経路決定装置 - Google Patents
ネットワーク構成方法及び経路決定装置Info
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Abstract
ターネットなどにおいて、高速ルーティングを可能とす
る。 【解決手段】 インターネット等を構成している自律シ
ステム群10,20,30,40,50をグループ化
し、グループ1のボーダルータ11,12,21,3
1、グループ2のボーダルータ41,51で、夫々経路
情報を共有する。各ボーダルータは、トラヒックに応じ
て、当該グループの所望自律システムを分離あるいは他
グループの自律システムを統合する手段を具備し、グル
ープ内のボーダルータの処理能力に見合った経路情報を
保持するようにする。
Description
れているネットワーク同士が相互に接続されているイン
ターネットなどのネットワークシステムにおいて、送付
先アドレスを付与したパケットによる通信情報をどのよ
うな経路を用いて伝えていくか決定する経路検索を高速
化するネットワーク構成方法及びそれに使用する経路決
定装置に関する。
同士が相互に接続されているインターネット等における
通信情報の伝達は、電話網のようにネットワークの運用
管理を中央で一元的に行い情報送出者と情報受信者を接
続することにより情報伝達を行なうのではなく、各コン
ピュータサイトやマシンにネットワーク上で一意に決定
できるアドレスを付与し、通信相手のアドレスさえ分か
ればその宛先アドレスを付与したパケットを送信するこ
とで、ネットワークに接続された所謂ルータと呼ばれる
経路決定装置を用いた経路制御により実現される。ネッ
トワーク内の経路決定装置は、自ネットワークや近傍ネ
ットワークのアドレス情報等を登録した経路情報テーブ
ルを備え、該テーブルを参照することで経路制御を実現
している。
制御は、自律システム(AS:Autonomous System)
と呼ばれる同一管理権限で運用されているネットワーク
間の経路制御と自AS内の経路制御の二つに分けられ
る。例えば、一つの企業内に存在する複数のLANをル
ータ接続して構築されるネットワークを全社的な担当部
署が管理運用する場合、該ネットワークがASに該当す
る。AS内においては(IGP(Internal Gateway
Protocol)と呼ばれるルーチングプロトコルにより、
また、AS間ではEGP(External Gateway Protoc
ol)と呼ばれるルーチングプロトコルにより、夫々経路
情報の交換が行われている。そして、隣接したAS同士
を接続し、AS間の経路制御を行うルータは、ボーダル
ータと呼ばれている。ボーダルータはIGPおよびEG
Pにより得られた経路情報から経路一覧表(経路情報テ
ーブル)を作成する。ボーダルータでは、自AS内の新
規装置の追加等に伴うアドレスの追加等による経路変更
は、IGPにより当該ボーダルータの経路情報テーブル
を変更し、次にEGPにより他ASのボーダルータへ伝
えられる。
は多数のネットワークが複雑に相互接続されており、こ
れに伴い、ボーダルータ等の経路決定装置では、経路情
報取得の限界や経路処理速度の限界などから、保持でき
るアドレス量に限界がある。この為、現在の経路決定装
置は、インターネットにおけるすべてのアドレス情報を
保持することができず、主に自ネットワーク(AS)に
物理的または論理的に近傍のネットワークのアドレス情
報しか保持していない。しかし、インターネットにおけ
る全アドレスに対して経路決定装置が保持するアドレス
量が少ないと、送出先が特定できないパケットが増加
し、ネットワーク全体の性能を劣化させてしまう。この
為、個々の経路決定装置における経路情報の保持量をあ
まり増加させず、しかも、ネットワークの性能を劣化さ
せないことが課題となる。
に接続された他の情報処理装置と連携して処理を行うこ
とが多い。この為、ネットワークの状況及び相手先情報
処理装置の負荷を考慮した連携相手の検討は重要であ
り、迅速に経路決定されることが課題となる。
律システムが複数、相互に接続されているインターネツ
ト等において、高速ルーティングを可能とし、ネットワ
ーク上の情報処理装置間の連携をスムーズに行うことを
可能とすることにある。
システムを構成している自律システム群をグループ化
し、同一グループを構成する各自律システムの経路決定
装置(ボーダルータ)間で経路情報を持ち回って、同一
グループで経路情報を共有するようにする。経路決定装
置は、当該グループへの入出力トラヒックに応じて、当
該グループの所望自律システムを分離あるいは他グルー
プの自律システムを統合する手段を具備し、グループ内
で処理能力に見合った経路情報を保持するようにする。
の形態を説明する。図1は本発明のグループ化により経
路情報を共有するネットワークの一実施例を示す。図1
において、全体を符号1で示すグループ1は、自律シス
テムAS−A10、AS−B20、AS−C30から構
成され、各自律システム10、20、30は経路情報を
共有している。同様に、全体を符号2で示すグループ2
は、自律システムAS−D40、AS−E50から構成
され、各自律システム40、50は経路情報を共有して
いる。各AS10〜50には1つ以上のボーダルータが
存在する。例えば、自律システムAS−A10ではボー
ダルータ(a1)11とボーダルータ(a2)12があ
り、自律システムAS−B20ではボーダルータ(b
1)21があり、自律システムAS−C30ではボーダ
ルータ(c1)31がある。また、自律システムAS−
D40ではボーダルータ(d1)41があり、自律シス
テムAS−E50ではボーダルータ(e1)51があ
る。
は、グループ内プロトコルを用いて情報のやり取りを行
なう。例えば、グループ1内の、ボーダルータ(a1)
11とボーダルータ(c1)31の間ではグループ内プ
ロトコル211を用いて、ボーダルータ(a2)12と
ボーダルータ(b1)21の間ではグループ内プロトコ
ル212を用いて、ボーダルータ(b1)21とボーダ
ルータ(c1)31の間ではグループ内プロトコル21
3を用いて、夫々必要な情報(経路情報、グループ分離
/統合に関する情報等)のやり取りを行う。同様にグル
ープ2内の、ボーダルータ(d1)41とボーダルータ
(e1)51の間ではグループ内プロトコル214を用
いて必要な情報のやり取りを行なう。一方、グループに
またがった、即ちグループの境界上に存在するボーダル
ータでは、自律システム間での経路情報等のやり取りに
グループ間プロトコルを用いる。例えば、ボーダルータ
(c1)31はグループ1に属し、ボーダルータ(d
1)41は別のグループ2に属するため、これら2つの
ボーダルータ(c1)31、(d1)41間はグループ
間プロトコル201によって必要な情報のやり取りを行
なう。
クの構成を示す。従来のルーチングプロトコルでは、自
律システム間では対応するボーダルータ間でEGPを用
いて経路情報のやり取りを行うことになる。例えば、図
2において、自システムAS−A10のボーダルータ
(a1)11と自律システムAS−C30のボーダルー
タ(c1)31の間ではEGP221を用いて、自律シ
ステムAS−A10のボーダルータ(a2)12と自律
システムAS−B20のボーダルータ(b1)21の間
ではEGP222を用いて、ボーダルータ(b1)21
とボーダルータ(c1)31の間ではEGP223を用
いて、夫々経路情報のやり取りを行う。同様に、自律シ
ステムAS−D40のボーダルータ(d1)41と自律
システムAS−E50のボーダルータ(e1)51の間
ではEGP224を用いて経路情報のやり取りを行う。
更に、ボーダルータ(c1)31とボーダルータ(d
1)41の間では、EGP225を用いて経路情報のや
り取りを行う。
を共有するネットワーク構成と図2の従来のネットワー
ク構成におけるルーチング動作について、自律システム
AS−A10に接続される端末(1)110から自律シ
ステムAS−C30に接続される端末(2)120へパ
ケットを送付する場合を例に説明する。
アドレスを「123.1」とし、端末(2)120のネッ
トワークアドレスを「144.3」とする。また、図1の
ネットワーク構成におけるAS−A10内のルータ(a
11)13の経路情報テーブルは図3の400に示す通
りとし、図2のネットワーク構成における同じくAS−
A10内のルータ(a11)13の経路情報テーブルは
図4の410に示す通りとする。また、図1のネットワ
ーク構成における各AS内のボーダルータ(a1)1
1、(a2)12、(b1)21、(c1)31、(d
1)41、(e1)51の経路情報テーブルは図5の4
01〜406に示す通りとし、図2のネットワーク構成
における同じく各AS内のボーダルータ(a1)11、
(a2)12、(b1)21、(c1)31、(d1)
41、(e1)51の経路情報テーブルは図6の411
〜416に示す通りとする。
来のネットワーク構成におけるルーチング動作を説明す
る。
タ(a11)13に接続している。該端末(1)110
からAS−A10内のルータ(a11)13に対し、端
末(2)120を示すネットワークアドレス「144.
3」への接続要求パケットを送出すると、ルータ(a1
1)13では図4の経路情報テーブル410を用いて出
力ポートを決定する。ここでは、ネットワークアドレス
「144.3」が経路情報テーブル410のアドレス一
覧に載っていないため、その他のアドレスと判断され、
出力先はポート1となる。同様の操作が自律システムA
S−A10内のルータで行われた後、パケットは示すA
S−A10のボーダルータ(a2)12にたどり着く。
ボーダルータ(a2)12は、図6における経路情報テ
ーブル412を用いて出力ポートを決定する。ここで
も、ネットワークアドレス「144.3」は経路情報テ
ーブル412のアドレス一覧に載っていないため、その
他のアドレスと判断され、出力先はAS−B2のボーダ
ルータ(b1)21となる。ボーダルータ(b1)21
は、図6における経路情報テーブル413を用いて出力
ポートを決定する。ここでも、ネットワークアドレス
「144.3]は経路情報テーブル413のアドレス一
覧に載っていないため、その他のアドレスと判断され、
出力先はAS−C30のボーダルータ(c1)31とな
る。この結果、パケットはAS−C30のボーダルータ
(c1)31までたどり着く。ボーダルータ(c1)3
1では、図6における経路情報テーブル414を用いて
出力ポートを決定する。ここで、ネットワークアドレス
「144.3」が経路情報テーブル414のアドレス一
覧に載っており、出力先はポート3であることがわか
る。その後は自律システムAS−C30内のルータを経
由して端末(2)120にたどり着く。
入したネットワーク構成におけるルーチング動作を説明
する。
0、およびAS−C30はとともにグループ1に属し、
経路情報を共有している。したがって、端末(1)11
0と端末(2)120との間で情報のやり取りを行なう
場合、端末(1)110が属する自律システムAS−A
10と端末(2)120が属する自律システムAS−C
30が同一グループである為、自律システムAS−C3
0内に属するネットワークアドレス情報は自律システム
AS−A10内の各ルータに保持されている。したがっ
て、端末(1)110からAS−A内のルータ(a1
1)13に対し、端末(2)120を示すネットワーク
アドレス「144.3」への接続要求パケットを送出し
たとき、図3に示すルータ(a11)13の経路情報テ
ーブル400にはネットワークアドレス「144.3」
がアドレス一覧表に載っている。ルータ(a11)13
は、この経路情報テーブル400を用いて出力ポートを
ポート2と特定する。同様の操作がAS−A10内のル
ータで行われ、パケットはAS−A10のボーダルータ
(a1)11にたどり着く。ボーダルータ(a1)11
は、図5における経路情報テーブル401を用いて出力
先を決定する。ここでも、ネットワークアドレス「14
4.3」が経路情報テーブル401に載っており、ボー
ダルータ(a1)11では出力先をAS−C30のボー
ダルータ(c1)31と決定する。こうして、パケット
は、出力ポート不明としてその他のポートに出力される
ことなく、ほぼ最短経路でAS−C30のボーダルータ
(c1)31にたどり着く。ボーダルータ(c1)31
では、図5における経路情報テーブル404を用いて出
力ポートを決定する。ここで、経路情報テーブル404
にはネットワークアドレス「144.3」が載ってお
り、出力先はポート3である。その後はAS−C30内
のルータを経由して端末(2)120に到達する。
グループ化を導入したネットワーク構成では、グループ
化されたAS間で経路情報を共有することにより、図3
および図5に示すように、各ASのルータは相対的によ
り多くの経路情報を保有することが可能となり、異なる
AS間でのパケットの送受信を確信にスムーズに行うこ
とが可能となる。これに対し、図2に示すようなグルー
プ化を導入しない従来のネットワーク構成では、図4お
よび図6に示すように、各ASのルータが保有する経路
情報が少なく、異なるAS間でのパケットの送受信はス
ムーズに行われず、接続が困難な場合も多くなる。
トワークに用いられるASボーダルータの一実施例を示
すブロック図である。ボーダルータ300は、各ポート
に対応した伝送路インターフェース311の集まりであ
る伝送路インターフェース部310、データバス32
0、1次メモリ部330、演算処理部340、クロック
部350、及び記憶部360から構成されている。
送路インタフェース部310が受信するパケット等を一
時的に格納するバッファメモリである。記憶部360は
図5に示すような経路情報テーブルを格納している。演
算処理部340では、1次メモリ部330に格納された
パケットについて、記憶部360の経路情報テーブルを
参照して出力先ポートを決定し、当該ポートに対応する
伝送路インタフェース311を通して該パケットを送出
する。この演算処理部340では、伝送路インタフェー
ス部310を通して、例えば一定時間や必要に応じて同
一グループ内やグループにまたがるASボータルータ、
AS内ルータと経路情報のやり取りを行い、記憶部36
0内の経路情報テーブルを更新する。更に、演算処理部
340では、トラヒック量を監視して当該グループから
のASの分離・他グループのASの統合を判定し、該分
離・統合を実施する際も同様に経路情報のやりとりを行
って記憶部360内の経路情報テーブルを更新する。
分離・グループへのASの統合処理を説明する図であ
る。グループ内の各ボーダルータは、一定時間あるいは
必要に応じて相互に情報を交換するなどして、グループ
を構成する各ASのトラヒック状況を把握している。こ
れを利用し、本発明のルーティング情報を共有するネッ
トワークでは、トラヒックの増大などのネットワークの
状況に応じて自律システムを単位とするグループを変化
させることができる。
ある自律システム(AS)を分離する場合を説明する。
図8はボーダルータのグループ分離要求処理フローチャ
ート、図9は分離するASにおけるボーダルータの処理
フローチャート、図10はグループにとどまるASにお
けるボーダルータの処理フローチャートである。また、
図11は、グループ分離におけるボーダルータ間の信号
シーケンスで、ここでは、一例として図1のネットワー
ク構成において、グループ1のAS−A10のボーダル
ータ(a1)11からグループ分離要求が出され、該グ
ループ1からAS−C30を分離する場合のボーダルー
タ(a1)11、(a2)12、(b1)21、(c
1)31間の信号シーケンスを示したものである。図1
1中の数字は図8乃至図10の各ステップに付した数字
に対応する。
離の動作を詳述する。なお、図11では、ボーダルータ
(a1)11、(a2)12、(b1)21、(c1)
31は、いずれも同一グループのグループ1に属してい
るため、必要な情報のやり取りはグループ内プルトコル
を用いて行われることになる。
は、自トラヒック量の既定値オーバーを検出すると(ス
テップ501)、当該グループ内でトラヒックの少ない
ASを抽出し(ステップ502)、該当ASのボーダル
ータに分離要求通知を送信する(ステップ503)。こ
こでは、ボーダルータ(a1)11はAS−C30のボ
ーダルータ(c1)31に分離要求通知を送出したとす
る。ボーダルータ(c1)31では、AS−C30をグ
ループ1から分離できるか検討し、受諾可否をボーダル
ータ(a1)11へ通知する。ボーダルータ(a1)1
1は、ボーダルータ(c1)31からの受諾可否を判定
し(ステップ504)、受諾可であれば、ボーダルータ
(c1)31に分離開始通知を送出する(ステップ50
6)。図11はこのケースを示している。なお、ボーダ
ルータ(c1)31から受諾否が返送されてきた場合、
ボーダルータ(a1)11は、次に抽出するASがグル
ープ1内にあるか判定し(ステップ505)、あれば、
該当ASのボーダルータに分離要求を送信するが、なけ
れば、この時点で分離作業を中止することになる(ステ
ップ507)。
1)31は、ボーダルータ(a1)11から分離開始通
知を受け取ると(ステップ511)、当該グループ1内
で隣り合うAS−A10、AS−B20のボーダルータ
(a1)11、(a2)12、(b1)21に分離作業
開始通知を送り(ステップ512)、分離作業準備完了
通知523の返信を待つ(ステップ513)。同時にボ
ーダルータ(C1)31では、デフォルトパスの張り替
え、経路情報テーブルの変更などの準備を行う(ステッ
プ514)。そして、グループ1内の隣り合うAS−A
10、AS−B20および自AS−C30すべてが分離
作業準備完了となったことを確認すると(ステップ51
5)、ボーダルータ(c1)31は、ボーダルータ(a
1)11、(a2)12、(b1)21に分離通知を送
るとともに、デフォルトパスの張り替え、経路情報テー
ブルの変更を実行し(ステップ516)、ボーダルータ
(C1)31での分離処理が完了となる(ステップ51
7)。
のボーダルータ(a1)11、(a2)12、およびA
S−B20のボーダルータ(b1)21では、ボーダル
ータ(c1)31から分離作業開始通知を受け取ると
(ステップ521)、デフォルトパスの張り替え、経路
情報テーブルの変更準備を行い(ステップ522)、分
離作業準備完了通知をボーダルータ(c1)31へ返送
する(ステップ523)。そして、ボーダルータ(c
1)31から分離通知を受け取ったなら、デフォルトパ
スの張り替え、経路情報テーブルの変更を実行し(ステ
ップ524)、グループ1からのAS−C30の分離に
伴う、グループ1にとどまるAS−A10、AS−B2
0におけるグループ分離処理が完了する(ステップ52
5)。
自律システムを結合(統合)する場合を説明する。図1
2はボーダルータのグループ結合要求処理フローチャー
ト、図13はグループ結合要求元ボーダルータにおける
グループ結合処理フローチャート、図14は対向グルー
プボーダルータにおけるグループ結合処理フローチャー
ト、図15はその他のボーダルータにおけるグループ結
合処理フローチャートである。また、図16は、グルー
プ結合におけるボーダルータ間の信号シーケンス図で、
ここでは、一例として図1のネットワーク構成におい
て、AS−C30をグループ2に結合する場合のボーダ
ルータ(c1)31、(d1)41、(e1)51間の
信号シーケンスを示したものである。図16中の数字は
図12乃至図15の各ステップに付した数字に対応す
る。
合の動作を詳述する。前提として、図1のネットワーク
構成において、AS−C30は図8乃至図11で説明し
た分離処理によってグループ1から分離され、該AS−
C30単独で、AS−A10とAS−B20からなるグ
ループ1、AS−D40とAS−E50からなるグルー
プ2とは別のグループを形成しているとする。このた
め、図16では、ボーダルータ(c1)31とボーダル
ータ(d1)41、(e1)51との間ではグループ間
プルトコルを用いて必要な情報のやり取りが行われるこ
とになる。ボーダルータ(d1)41とボーダルータ
(e1)51は同一グループのグループ2に属している
ため、必要な情報のやり取りはグループ内プルトコルを
用いて行われる。
(c1)31は、トラヒックが既定値以下になったこと
を検出すると(ステップ531)、隣接のグループのボ
ーダルータに結合要求通知を送信する(ステップ53
2)。ここでは、ボーダルータ(c1)31は隣接する
グループ2のAS−D40のボーダルータ(d1)41
に結合要求通知を送出したとする。ボーダルータ(d
1)41では、AS−C30をグループ2に結合できる
かどうか検討し、受諾可否をボーダルータ(c1)31
へ通知する。ボーダルータ(c1)31は、ボーダルー
タ(d1)41からの受諾可否を判定し(ステップ53
3)、受諾可であれば、該ボーダルータ(d1)41に
結合開始通知を送出する(ステップ535)。図7はこ
のケースを示している。なお、ボーダルータ(d1)4
1から受諾否が返送されてきた場合には、ボーダルータ
(c1)31は、次の隣接グループがあるか判定し、あ
れば、該当グループのボーダルータに結合要求通知を送
信するが、なければ、この時点で結合作業を中止するこ
とになる(ステップ536)。
は、対向グループ2のAS−D40のボーダルータ(d
1)41に結合開始通知を送出すると同時に、自グルー
プ内の他ASのボーダルータにも結合開始通知を送信す
る。図13のステップ541はこれを示している。ただ
し、ここでは、AS−C30は既にグループ1から分離
され、該AS−C30単独でグループを構成しているこ
とを前提としているため、ボーダルータ(c1)31と
ボーダルータ(a1)11、(b1)21間の信号授受
は不要である。
プ2のAS−D40のボーダルータ(d1)41に結合
開始通知を送信した後、引き続き該ボーダルータ(d
1)41に対して経路情報を送信し(ステップ54
2)、該ボーダルータ(d1)41から経路情報受信通
知を受け取る(ステップ543)。一方、結合開始通知
を受けて、ボーダルータ(d1)41は経路情報をボー
ダルータ(c1)31へ送信し、これを当該ボーダルー
タ(c1)31が受信し(ステップ544)、経路情報
受信通知をボーダルータ(d1)41へ送信する(ステ
ップ545)。その後、ボーダルータ(c1)31で
は、経路情報テーブルの変更準備を行い(ステップ54
6)、対向グループ2のボーダルータ(d1)41から
結合準備完了通知を受け取ると(ステップ547)、ボ
ーダルータ(d1)41へ結合通知を送信して、自経路
情報テーブルの変更を実施し(ステップ548)、ボー
ダルータ(c1)31での結合処理を完了する(ステッ
プ549)。
ータ(d1)41は、ボーダルータ(c1)31から結
合開始通知を受け取ると(ステップ551)、まず、当
該グループ2の対向ボーダルータ(e1)51に結合開
始通知を送る(ステップ552)。次に、ボーダルータ
(d1)41は、ボーダルータ(c1)31への経路情
報を送り(ステップ553)、該ボーダルータ(c1)
31か経路情報受信通知を受け取る(ステップ55
4)。これと並行して、ボーダルータ(d1)41は、
ボーダルータ(c1)31から経路情報を受信し(ステ
ップ555)、該ボーダルータ(c1)31へ経路情報
受信通知を送り、当該グループ2内のボーダルータ(e
1)51へ該経路情報を送る(ステップ556)。その
後、ボーダルータ(d1)41では、当該グループ2内
のボーダルータ(e1)51から結合準備完了通知を受
け取ると、ボーダルータ(c1)31に対して結合準備
完了通知を送信する(ステップ557)。そして、ボー
ダルータ(c1)31から結合通知を受け取ったなら、
該ボーダルータ(d1)41は、ボーダルータ(e1)
51へ該結合通知を送るとともに、自経路情報テーブル
の変更を実行し(ステップ558)、該ボーダルータ
(d1)41でのグループ結合処理が完了する(ステッ
プ559)。
と同一グループ内のAS−E50のボーダルータ(e
1)51は、ボーダルータ(d1)41から結合開始通
知を受け取り、引き続き経路情報を受け取ると(ステッ
プ561)、新経路情報を元に経路情報テーブルの変更
準備を行い、ボーダルータ(d1)41に対して結合準
備完了通知を送信する(ステップ562)。そして、ボ
ーダルータ(d1)41から結合通知を受け取ったな
ら、該ボーダルータ(e1)51は、自経路情報テーブ
ルの変更を実行し(ステップ563)、該ボーダルータ
(e1)51でのグループ結合処理が完了する(ステッ
プ564)。
て、自律システムAS−C30をグループ1から分離
し、その後、グループ2に結合(統合)した場合のネッ
トワーク構成を示したものである。図17において、グ
ループ1′は自律システムAS−A10、AS−B20
で構成され、グループ2′は自律システムAS−C3
0、AS−D40、AS−E50で構成される。
ける各ボーダルータ(a1)11、(a2)12、(b
1)21、(c1)31、(d1)41、(e1)51
の経路情報テーブルを示したものである。例えば、ボー
ダルータ(a1)11に着目するに、その経路情報テー
ブルの経路情報は、図5のテーブル401の「208
1」から、図18のテーブル421では「1324」へ
と減しており、グループ1からAS−C30を分散した
ことにより、検索時間の短縮が図れる。一方、AS−C
30をグループ2に統合したことにより、ボーダルータ
(d1)41、(e1)51の経路情報テーブルの経路
情報は「794」から「1551」へと増加するが、ネ
ットワーク全体としてはバランスしている。
ーク上の情報処理装置を連携可能か否かにおいてグルー
プ分けを行うことを示している。図19において、61
1はグループに属する情報処理装置であり、621はグ
ループ2に属する情報処理装置である。グループ1内の
情報処理装置611間やグループ2内の情報処理装置6
21間では、グループ内ボーダルータ間と同様に、グル
ープ内プロトコル630を用いて情報のやり取りを行
い、グループ1、2をまたがる情報処理装置611、6
21間では、グループ間ボーダルータと同様に、グルー
プ間プロトコル640を用いて情報のやり取りを行う。
また、自グループに負荷がかかった場合は、近隣の情報
処理装置を自グループに引き入れることにより、グルー
プ全体の負荷の低減を計る。
相互に接続されたインターネットなどのネットワーク構
成において、高速ルーティングが可能となり、また、ネ
ットワーク上の情報処理装置間の連携をスムーズに行う
ことが可能となる。さらには、個別に管理運用している
比較的規模の小さなインターネットプロバイダ間での連
携も可能となる。
路情報テーブルの一実施例を示す。
路情報テーブルの一実施例を示す。
の経路情報テーブルの一実施例を示す。
の経路情報テーブルの一実施例を示す。
ートを示す。
離フローチャートを示す。
シーケンスを示す。
ャートを示す。
ローチャートを示す。
チャートを示す。
シーケンスを示す。
としたネットワークの一実施例を示す。
ータの経路情報テーブルの一実施例を示す。
報を共有するネットワークの一実施例を示す。
プロトコル 201、202、203 グループ間プロトコル 601、602 ネットワークグループ 611、621 情報処理装置 630 グループ内プロトコル 640 グループ間プロトコル
Claims (3)
- 【請求項1】 個別に管理運用されるネットワーク(以
下、自律システムと称す)が複数、相互に接続されてい
るネットワークシステムにおいて、 一つあるいは複数の自律システム同士をグループ化し、
同一グループで経路情報を共有することを特徴とするネ
ットワーク構成方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のネットワーク構成方法に
おいて、グループへの入出力トラヒックに応じて、当該
グループの自律システムを分離あるいは他グループの自
律システムを統合し、グループを構成する自律システム
数を可変にすることを特徴とするネットワーク構成方
法。 - 【請求項3】 複数の自律システムが相互に接続されて
いるネットワークシステムに使用される経路決定装置で
あって、 自経路決定装置を含む一あるいは複数の自律システムで
構成されるグループの経路情報を保持する手段と、グル
ープへの入出力トラヒックに応じて当該グループの自律
システムを分離あるいは他グループの自律システムを統
合する手段と、前記自律システムの分離あるいは統合に
応じて保持する経路情報を変更する手段とを有すること
を特徴とする経路決定装置。
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2000
- 2000-08-03 US US09/631,950 patent/US6718396B1/en not_active Expired - Fee Related
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