JP2001043276A - 電子マネー取扱システムおよび電子マネー記録媒体 - Google Patents

電子マネー取扱システムおよび電子マネー記録媒体

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JP2001043276A
JP2001043276A JP22067399A JP22067399A JP2001043276A JP 2001043276 A JP2001043276 A JP 2001043276A JP 22067399 A JP22067399 A JP 22067399A JP 22067399 A JP22067399 A JP 22067399A JP 2001043276 A JP2001043276 A JP 2001043276A
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electronic money
transaction
recording medium
prevention information
handling system
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JP22067399A
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Zen Kasai
漸 笠井
Masafumi Yoshida
政史 吉田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取引用暗証番号が他人に知られてしまって
も、電子マネーカードの所有者以外の使用を防止するこ
とが可能な電子マネー取扱システムの提供。 【解決手段】 電子マネー取扱装置100の設定手段108と
解除手段109により、不正取引防止情報記憶部125内の不
正取引防止情報の設定・解除を行なう。不正取引防止情
報が設定されているカード120を使用した場合は取引を
中止させる。不正取引を行なった場合には取引店舗また
は取引相手のみに不正使用したことを通知する。不正取
引防止情報が設定されているカード120を使用した場合
に取引相手(払込先)のカードの不正取引履歴情報記憶
部126に管理者以外はクリア不可能な不正取引履歴情報
を書き込んで不正取引した証拠とする。また、不正取引
防止情報が設定されているカードを使用した場合に不正
使用者のカード120内に実際の電子マネーを移動せず、
表示用金額記憶部129にのみデータを書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーをやり
取りする電子マネーシステムに用いられる電子マネー記
録媒体(以下、電子マネーカードともいう)の不正使用
を防止する技術に係り、特に、電子マネーカードに使用
不可を意味する不正取引防止情報を設定し、該不正取引
防止情報が設定されている電子マネーカードを使用しそ
のカードが保持している電子マネーを他の電子マネーカ
ード(取引先電子マネーカード)や銀行口座へ移動する
取引を実行しようとした場合にはその使用を中止させ、
また、その取引先の電子マネーカードまたは取引先口座
にその履歴を残すようにして不正取引を防止することが
可能な電子マネー取扱システムおよび該システムに用い
られる電子マネー記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、現金を電子的な情報で表わした電
子マネーを使用して決済を行なう電子マネー取扱システ
ムの実用化が進められている。この電子マネー取扱シス
テムは、ICカードなどの電子マネーカードに現金に相
当する情報(電子マネー情報)を記録し、電子財布など
のICカードリード/ライト機能を有する電子マネー取
扱装置を用いて電子マネーカード中の電子マネー情報を
読み書きして、商品購入時などの決済を行なうようにし
たものである。
【0003】例えば、電子マネー取扱システムにおい
て、商品の購入を行った場合には、電子マネー取扱装置
により電子マネーカード中の現金に相当する情報(電子
マネー情報)にアクセスし、商品の代金に相当する現金
情報を購入者の電子マネーカードから購入先の電子マネ
ーカードなどに移動して代金の支払いを行ない、電子マ
ネーカードに残金が少なくなった場合には、電子マネー
対応のATM、電子マネー対応の電話などの電子マネー
取扱装置を利用して、銀行の個人口座にアクセスして電
子マネーの補充を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電子マネー情報を持た
せる電子マネーカードに対する不正使用の防止や、電子
マネーカードへの不正アクセスによる内部データの改ざ
んについては、従来から、個人認証の強化、通信のスク
ランブル、記録内容の暗号化など、様々な手法が提案さ
れてきた。この種の不正使用防止に関する方式として
は、例えば特開平9−259197号公報や特開平9−
128468号公報などに開示された技術が挙げられ
る。しかし、これらの従来技術においては、他人に、電
子マネーカードの取引用暗証番号を知られてしまって不
正に使用された場合、電子マネーが勝手に移動され、取
り返しができない事態に陥ってしまうという問題があ
る。
【0005】本発明の目的は、電子マネーカードの取引
用暗証番号が他人に知られてしまった場合でも、当該電
子マネーカードの保有者(名義人)以外の使用を防止
(禁止)することが可能な電子マネー取扱システムおよ
びそれに用いられる電子マネー記録媒体を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子マネー取扱システムは、電子マネーカ
ード(電子マネー記録媒体)に不正取引防止情報を設定
する手段(設定ボタン108)と、不正取引防止情報の
設定を解除する手段(解除ボタン109)と、不正取引
防止情報が設定されている電子マネーカードが使用され
た場合にその取引を中止させる手段(電子マネー処理プ
ログラム110)とを有する。該不正取引防止情報の設
定・解除は、設定・解除用暗証番号(取引用暗証番号を
兼用してもよい)や指紋や音声などの照合により本人確
認がされた場合にのみ行なえるようにしておく。これに
より、さしあたって使用する予定のない電子マネーカー
ドに不正取引防止情報を設定しておけば、その電子マネ
ーカードを落とした場合にも、悪意のある使用者がその
電子マネーカードを拾ってそのカードに保有されている
電子マネーを自分の電子マネーカードに移動したり、自
分の電子マネーカードに移動したりする取引は禁止さ
れ、不正使用を防止できる。
【0007】また、本発明の電子マネー取扱システム
は、該不正取引防止情報が設定されている電子マネーカ
ードが使用された場合に、その電子マネーカードが使用
された店舗や電子マネー取扱装置を介した取引先の相手
に電子マネーカードが不正に使用された旨を通知(表
示)するようにしている。これにより、他人の電子マネ
ーカードを不正使用しようとしてもすぐに見つかってし
まうため、不正取引を抑止することができる。
【0008】また、本発明の電子マネー取扱システム
は、不正取引防止情報が設定されている電子マネーカー
ドが使用された場合に、取引先となる不正使用者の電子
マネーカード内に管理者以外にはクリア(解除)できな
い領域に不正取引履歴情報を書き込むようにしている。
これにより、例えば、悪意のある使用者が、不正取引防
止情報が設定されている電子マネーカードに保有されて
いる電子マネーを自分の電子マネーカードまたは自分の
銀行口座に移動しようとした場合には、勝手にクリアで
きない不正取引履歴情報が書き込まれてしまい、不正使
用しようとした履歴が残ってしまう。従って、不正使用
してもすぐに見つかってしまうため、不正使用の抑止に
効果的である。
【0009】さらには、本発明の電子マネー取扱システ
ムは、不正取引防止情報が設定されている電子マネーカ
ードを使用した場合に、不正使用者の電子マネーカード
内に実際の電子マネーは移動せず、当該電子マネーカー
ド内の表示用のデータのみを書き込むようにしている。
これにより、例えば、不正取引防止情報が設定されてい
る拾った電子マネーカードから自分の電子マネーカード
または自分の銀行口座に電子マネーを移動しようとした
不正使用者に対して、電子マネー取扱装置の表示装置に
表示用のデータを表示し、電子マネーが実際自分の電子
マネーカードや銀行口座に移動したものと思い込ませて
おくことができ、証拠の隠滅などを防止できる。
【0010】また、本発明の電子マネー記録媒体は、電
子マネー取扱装置との間で通信を行う通信機能部と、少
なくとも保有する電子マネー金額を格納する保有残金額
記憶部,設定解除用暗証番号(取引用暗証番号を兼用し
てもよい)や指紋,音声などの本人確認用情報を格納す
る記憶部,当該電子マネー記録媒体が使用禁止であるこ
とを示す不正取引防止情報を格納する不正取引防止情報
記憶部,これらの各記憶部への書き込みおよび読み出し
を制御する電子マネー処理プログラムを保持するメモリ
と、電子マネー記録媒体全体の制御を行う制御部を具備
する。この電子マネー記録媒体を前述の電子マネー取扱
システムに使用することにより、不正取引を防止するこ
とが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明に係
る電子マネー取扱システムにおける不正取引防止技術を
詳細に説明する。まず、電子マネーカードに不正取引防
止情報を設定する処理、および、不正取引防止情報が設
定された電子マネーカードの不正使用時に取引を中止す
る処理を行なうことにより、不正取引を防止する技術に
ついて説明する。
【0012】図1は、本実施形態の電子マネー取扱シス
テムの概略構成を示す図である。図1に示すように本実
施形態の電子マネー取扱システムは、電子マネーカード
120に不正取引防止情報を設定したり、電子マネーの
払い出しオペレーションを行なったりする電子マネー取
扱装置100と、不正取引防止情報や現在の電子マネー
残金額を保有する電子マネーカード120を備えてい
る。
【0013】電子マネー取扱装置100は、電子マネー
取扱装置100全体の動作を制御するCPU101と、
不正取引防止情報を設定したり、電子マネーカード12
0との間で電子マネーをやり取りするプログラムを格納
するメモリ102と、前記プログラムや処理データを格
納する磁気ディスク装置103と、操作指示を入力する
キーボード104と、電子マネーの取引を行った際の処
理結果などを表示するディスプレイ装置105と、電子
マネーカード120との間で通信を行なう通信装置10
6とを備えている。
【0014】また、キーボード104は、金額や暗証番
号などを入力するための数字ボタン107と、不正取引
防止情報を設定するための設定ボタン108と、設定ボ
タン108によって設定した不正取引防止情報を解除す
るための解除ボタン109を備えている。
【0015】メモリ102には、電子マネー処理プログ
ラム110が格納される。この電子マネー処理プログラ
ム110は、電子マネーカード120との間で電子マネ
ー処理を行なったり、電子マネーカード120の処理結
果を判断して、ディスプレイ装置105にエラーメッセ
ージを表示したりするプログラムであり、フロッピーデ
ィスクなどの記憶媒体に記録され、一旦磁気ディスク装
置103に格納された後、メモリ102にロードされて
実行されるものとする。なお、この電子マネー処理プロ
グラム110は、フロッピーディスク以外の他の媒体
(CD−ROMなど)に記憶されていてもよいことはい
うまでもない。
【0016】電子マネーカード120は、電子マネーカ
ード120全体の動作を制御する制御部121と、不正
取引防止情報を設定したり、保有残金額の加減算を行な
って、電子マネー取扱装置100との間で電子マネーを
やり取りするプログラムを格納するメモリ122と、電
子マネー取扱装置100との間で通信を行なう通信機能
部123とを備えている。なお、電子マネーカードに
は、取引時の本人確認用の通常の暗証番号(取引用暗証
番号という)も格納されているが、本実施態様では直接
関係ないので図1では簡単化するために省略してある。
【0017】電子マネー処理プログラム124は、電子
マネー取扱装置100との間で電子マネー処理を行なっ
たり、設定された不正取引防止情報を格納する不正取引
防止情報記憶部125、電子マネーカード120の不正
使用時、または銀行口座から不正に電子マネーを引き落
としした際に強制的に不正取引防止情報を書き込み、管
理者以外はクリア不可能な不正取引履歴情報を格納する
不正取引履歴情報記憶部126、不正取引防止情報の設
定オペレーションまたは解除オペレーションの際に使用
する不正取引防止情報の設定・解除用暗証番号を保有す
る設定・解除用暗証番号記憶部127、現在の電子マネ
ーの残高データである保有残金額記憶部128、および
電子マネーカード120の不正使用時、実際の電子マネ
ーを移動せず、表示用のデータを格納する表示用金額記
憶部129をアクセスし、各データの読み出し、書き込
みを行なう処理プログラムであり、メモリ122などの
記憶媒体に記録され、実行されるものとする。なお、こ
の電子マネー処理プログラム124は、メモリ122以
外の他の媒体に記憶されていてもよい。
【0018】図2は、本実施形態の電子マネーカード1
20に不正取引防止情報を設定する処理手順を示すフロ
ーチャートである。図2に示すように本実施形態の電子
マネー取扱装置100は、数字ボタン107と設定ボタ
ン108が押下された場合、不正取引防止情報の設定要
求あり(ステップ200:Y)と判断して、ステップ2
01に進む。
【0019】ステップ201では、電子マネーカード1
20内の設定・解除用暗証番号記憶部127から設定・
解除用暗証番号の読み出しを行い、ステップ202に進
む。設定・解除用暗証番号記憶部127から読み出した
設定・解除用暗証番号は、今回が初回の設定の場合はま
だ未登録(ステップ202:N)であるため直接ステッ
プ204に進む。
【0020】また、設定・解除用暗証番号記憶部127
から読み出した設定・解除用暗証番号は、以前に不正取
引防止情報の設定オペレーションがされている場合は
(ステップ202:Y)、その際に入力された暗証番号
である。この場合、次のステップ203において、ステ
ップ201で設定・解除用暗証番号記憶部127から読
み出した設定・解除用暗証番号と今回再設定オペレーシ
ョンを行う際にステップ200で数字ボタン107から
新たに入力された暗証番号とが同一か否かの判断を行
う。これは不正に不正取引防止情報が書込まれないため
のチェックである。
【0021】ステップ203において、ステップ200
で数字ボタン107から入力された暗証番号と電子マネ
ーカード120内の設定・解除用暗証番号記憶部127
に記憶された設定・解除用暗証番号が一致しているか否
かを判定した結果、不一致の場合は(ステップ203:
N)、ステップ205に進んで電子マネー取扱装置10
0のディスプレイ装置105に「設定・解除用暗証暗号
相違」などのエラーメッセージを表示して終了し、一致
の場合は(ステップ203:Y)、ステップ204に進
む。
【0022】ステップ204では、電子マネーカード1
20の不正取引防止情報記憶部125に「設定済み」の
情報を設定する(例えば、設定を示す不正取引防止情報
を“1”に設定する)。
【0023】次に、ステップ206で、設定・解除用暗
証番号の変更(再登録)を希望しているか否かを判断
し、今回の不正取引防止情報設定オペレーションにより
設定・解除用暗証番号の変更(再登録)を希望した場合
(ステップ206:Y)は、ステップ207で新しい暗
証番号の入力を促し、数字ボタン107から入力された
暗証番号をステップ208において設定・解除用暗証番
号記憶部127に書き込み、新しい設定・解除用暗証番
号とする。
【0024】ステップ206で、設定・解除用暗証番号
の変更(再登録)を希望せず、以前に入力した設定・解
除用暗証番号のままでよいのであれば(ステップ20
6:N)、そのまま処理終了する。なお、今回の設定オ
ペレーションが初回であれば必ず、設定・解除用暗証番
号は書込まれる。
【0025】なお、設定・解除用暗証番号の変更(再登
録)は、不正取引防止情報設定の解除が第3者に勝手に
行なわれるのを防いで安全性をより高めるために行なわ
れるものである。すなわち、設定・解除用暗証番号が第
3者に知られた場合、そのまま変更しないでいると、そ
の第3者が悪意を持ってこの設定・解除用暗証番号を使
って不正取引防止情報を解除してこの電子マネーカード
を不正使用する危険性が生じる。このような場合、設定
・解除用暗証番号を変更(再登録)する必要がある。
【0026】図3は、本実施形態の電子マネーカード1
20の不正取引防止情報を解除する処理手順を示すフロ
ーチャートである。図3に示すように、本実施形態の電
子マネー取扱装置100は、ステップ300で、数字ボ
タン107と解除ボタン109が押下された場合、不正
取引防止情報の解除要求あり(ステップ300:Y)と
判断して、ステップ301で電子マネーカード120内
の設定・解除用暗証番号記憶部127から不正取引防止
情報の設定オペレーションの際に入力された設定・解除
用暗証番号の読み出しを行う。
【0027】次のステップ302では、ステップ301
で読み出した設定・解除用暗証番号とステップ300で
数字ボタン107から入力された暗証番号との一致チェ
ックを行う。チェックOK(一致)の場合は(ステップ
302:Y)、ステップ303において、電子マネーカ
ード120の不正取引防止情報記憶部125に「解除済
み」の情報を設定し(例えば、不正取引防止情報を
“0”にクリアする)、チェックNG(不一致)の場合
は(ステップ302:N)、ステップ304において、
電子マネー取扱装置100のディスプレイ装置105に
「設定・解除用暗証暗号相違」などのエラーメッセージ
を表示する。
【0028】図4は、本実施形態の不正取引防止情報が
設定された電子マネーカード120の不正使用時、取引
を中止する処理手順を示すフローチャートである。図4
に示すように、本実施形態の電子マネー取扱装置100
は、ステップ400において、支払取引などの電子マネ
ー移動取引要求を検知すると処理要求あり(ステップ4
00:Y)と判断して、次のステップ401で、支払元
の電子マネーカード120内の不正取引防止情報記憶部
125のデータを読み出す。
【0029】次のステップ402において、支払元の電
子マネーカード120が不正取引防止情報の設定がされ
ているものかどうかの判断を行う。不正取引防止情報が
設定されていれば(例えば、不正取引防止情報が
“1”、ステップ402:Y)、ステップ403に進
み、電子マネー取扱装置100のディスプレイ装置10
5に、「取引続行不可能」などのエラーメッセージを表
示し、取引を中止する。
【0030】一方、不正取引防止情報が設定されていな
い場合は(ステップ402:N)、ステップ404に進
み、使用されている電子マネーカード120がすでに不
正な電子マネーを格納しているカードかを判断するため
に支払元の電子マネーカード120内の不正取引履歴情
報記憶部126のデータを読み出す。
【0031】次のステップ405において、不正取引履
歴情報が設定されているかの判断を行い、不正取引履歴
情報が設定されていれば(例えば、不正取引履歴情報が
“1”、ステップ405:Y)、ステップ406におい
て電子マネー取扱装置100のディスプレイ装置105
に「取引続行不可能」などのエラーメッセージを表示
し、取引を中止する。
【0032】一方、不正取引履歴情報が設定されていな
い場合は(例えば、不正取引履歴情報が“0”、ステッ
プ405:N)、使用されている電子マネーカード12
0が正しいものとしてステップ407に進む。
【0033】ステップ407では、支払元の電子マネー
カード120の保有残金額記憶部128から金額の読み
出しを行ない、ステップ408で、読み出した保有残金
額から今回取引された取引金額を減算して保有残金額を
更新する。同様にステップ409では、支払先の電子マ
ネーカード120の保有残金額記憶部128から金額の
読み出しを行ない、ステップ410で、読み出した保有
残金額に今回取引された取引金額を加算して保有残金額
を更新する。以上までで算出された各データをステップ
411及びステップ412でそれぞれ支払元の電子マネ
ーカード120、支払先の電子マネーカード120の保
有残金額記憶部128に書き込み一連の処理を終了す
る。
【0034】なお、本実施例では電子マネー取扱装置1
00のディスプレイ装置105に「取引続行不可能」な
どのエラーメッセージを表示し、取引を中止するように
した例を説明したが、不正取引防止情報が設定された電
子マネーカード120の不正使用時、取引先の店舗、ま
たは電子マネー取扱装置を介した取引相手のみに取引さ
れた電子マネーが不正であることを知らせることによ
り、電子マネーの不正取引を防止することも可能であ
る。
【0035】この場合、不正な電子マネーカード120
の使用者は、不正取引により取引が中止になったことは
全く知ることができず、取引が正常に行なわれ希望した
電子マネーの移動が行なわれたと思い込んでいることに
なるが、不正取引を行なったことは、その時点において
取引先の店舗、または電子マネー取扱装置を介した取引
相手に知らされるので、不正取引を抑止するためには特
に効果的である。
【0036】図5は、本実施形態の不正取引防止情報が
設定された電子マネーカード120の不正使用時、また
は銀行口座から不正に電子マネーを引き落としした際に
強制的に管理者以外にはクリア不可能な不正取引履歴情
報を書き込む処理手順を示すフローチャートである。
【0037】図5に示すように、本実施形態の電子マネ
ー取扱装置100は、ステップ500で、支払取引など
の電子マネー移動取引を検知するとステップ501で、
支払元の電子マネーカード120内の不正取引防止情報
記憶部125のデータを読み出す。次にステップ502
で支払元の電子マネーカード120が不正取引防止情報
の設定がされたものかどうかの判断を行う。
【0038】不正取引防止情報が設定されていればステ
ップ503にて支払先、すなわち不正に電子マネーカー
ド120に電子マネーを格納しようとした場合、支払先
の電子マネーカード120内の不正取引履歴情報記憶部
126に不正取引履歴情報(例えば、“1”)を強制的
に書き込む。この不正取引履歴情報記憶部126は各個
人ではクリアできず管理者のみがクリアできるエリアで
ある。
【0039】なお、ここでは、電子マネーカード間での
取引(電子マネーの移動)について説明したが、電子マ
ネーカードと銀行口座間の取引についても適用できる。
すなわち、不正取引防止情報が設定された電子マネーカ
ード120を不正使用し、銀行口座に入金しようとした
場合、各口座別に用意された不正取引履歴情報記憶部に
不正取引履歴情報を強制的に書き込むようにする。この
場合の不正取引履歴情報も、不正使用した証拠となるた
め、各個人ではクリアできない情報とする。
【0040】一方、使用されている電子マネーカード1
20が正当な場合は、ステップ504にて支払元の電子
マネーカード120の保有残金額記憶部128から金額
の読み出しを行ない、ステップ505で、読み出した保
有残金額から今回取引された取引金額を減算して保有残
金額を更新する。同様にステップ506では、支払先の
電子マネーカード120の保有残金額記憶部128から
金額の読み出しを行ない、ステップ507で読み出した
保有残金額に今回取引された取引金額を加算して保有残
金額を更新する。ステップ505およびステップ507
で算出された各データを、ステップ508およびステッ
プ509でそれぞれ支払元の電子マネーカード120お
よび支払先の電子マネーカード120の保有残金額記憶
部128に書き込む。以上で一連の処理を終了する。
【0041】図6は、本実施形態の不正取引防止情報が
設定された電子マネーカード120の不正使用時、また
は銀行口座から不正に電子マネーを引き落としした際に
実際には電子マネーデータは移動させずに表示用エリア
のみに取引金額データを書き込むことにより、あたかも
不正使用者の電子マネーカード120に電子マネーが格
納されたかのように思わせる処理手順を示すフローチャ
ートである。
【0042】図6に示すように、本実施形態の電子マネ
ー取扱装置100は、ステップ600において、支払取
引などの電子マネー移動取引要求を検知すると処理要求
ありと判断し(ステップ600:Y)、次のステップ6
01において、支払元の電子マネーカード120内の不
正取引防止情報記憶部125のデータを読み出す。次
に、ステップ602において、支払元の電子マネーカー
ド120が不正取引防止情報の設定がされているものか
どうかの判断を行う。
【0043】不正取引防止情報が設定されていた場合
(例えば、不正取引防止情報が“1”、ステップ60
2:Y)、ステップ603に進み、不正取引防止情報が
設定されている電子マネーカードから不正に支払先の電
子マネーカードに電子マネーを格納しようとした場合、
指定した金額を支払先の電子マネーカード120内の表
示用金額記憶部129に書き込み、その情報を表示する
ようにする。この場合、不正取引防止情報が設定されて
いる電子マネーカードから支払先の電子マネーカードへ
の実際の電子マネーの移動は行なわれない。これによ
り、実際の電子マネーの移動は行なわれないのにもかか
わらず、電子マネーカード120の不正使用者は表示さ
れた情報を見て電子マネーが移動したものと思い込んで
しまうことになる。
【0044】一方、使用されている電子マネーカード1
20が不正取引履歴情報が書きこまれていない正当な場
合は(ステップ602:Y)、ステップ604におい
て、支払元の電子マネーカード120の保有残金額記憶
部128から金額の読み出しを行ない、ステップ605
において、読み出した保有残金額から今回取引された取
引金額を減算して保有残金額を更新する。
【0045】同様に、ステップ606において、支払先
の電子マネーカード120の保有残金額記憶部128か
ら金額の読み出しを行ない、次のステップ607におい
て、読み出した保有残金額に今回取引された取引金額を
加算して保有残金額を更新する。
【0046】最後に、ステップ608およびステップ6
09において、上記ステップ605とステップ607で
算出され更新された支払元および支払先の保有残金額
を、それぞれ、支払元の電子マネーカード120および
支払先の電子マネーカード120の保有残金額記憶部1
28に書き込み、一連の処理を終了する。
【0047】以上、詳細に説明した通り、従来であれ
ば、例えば他人に電子マネーカード120の取引用暗証
番号を知られてしまって電子マネーが移動されてしまえ
ば取り返しがつかない事態に陥ってしまったが、本実施
例によれば、他人に取引用暗証番号を知られる危険性が
ある場合または紛失してしまった場合でも電子マネーカ
ード120に不正取引防止情報を前もって設定しておく
ことにより、その不正に移動された電子マネーは使用不
可能または実際には移動しないようにすることが可能で
ある。
【0048】また、不正が発覚した場合は、その電子マ
ネーカード120の不正取引履歴情報記憶部126の内
容を参照することで不正な取引を特定することが可能で
ある。
【0049】なお、上記実施形態では不正取引防止情報
の設定・解除する場合の本人確認を、取引用暗証番号と
は別の暗証番号(設定・解除用暗証番号)を用いて行な
ったが、取引用暗証番号と同一番号を用いてもよく、本
人確認ができるものであれば如何なるものでもよい。例
えば、本人特有のものを認識できる技術、例えば、指紋
認識,音声認識などを利用することも可能である。ま
た、例えば、銀行口座から不正に電子マネーを引き落と
しした場合などは銀行員のオペレーションで強制的に不
正取引防止情報を書き込むようにしてもよい。
【0050】以上説明した不正取引防止技術によると、
正規の使用者が取引用暗証番号の秘密保持に不安を感じ
た場合は、電子マネーカード120を使用しない間は不
正取引防止情報を設定しておき、使用する際には、その
都度不正取引防止情報の解除を行ってから取引を行い、
取引終了後は再び不正取引防止情報の設定を行う。この
一連の操作を行なうことにより、取引用暗証番号が第3
者に知られた場合であってもその電子マネーカードを使
用した不正取引(例えば、その電子マネーカードから不
正取引を行おうとする悪意のある第3者の電子マネーカ
ードへの電子マネーの移動)を防止することができる。
【0051】なお、不正使用時は、その取引相手(払込
先)となる電子マネーカード内に不正取引履歴情報(こ
の場合は不正使用して入金した旨を示す情報となる)を
書き込んだり、または、表示用のみに使用する記憶領域
に金額情報を強制的に書込む。不正取引履歴情報は不正
使用した証拠にするため、各個人では勝手にクリアでき
ないようにしている。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、他人に取引用暗証番号
を知られる危険性がある場合または紛失してしまった場
合でも、電子マネーカードの所有者以外の使用を防止す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る電子マネーシステムの
概略構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電子マネーカードに不
正取引防止情報を設定する処理手順を示すフローチャー
トである。
【図3】本発明の実施形態に係る電子マネーカードの不
正取引防止情報を解除する処理手順を示すフローチャー
トである。
【図4】本発明の実施形態に係る不正取引防止情報が設
定された電子マネーカードの不正使用時、取引を中止す
る処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係る不正取引防止情報が設
定された電子マネーカードの不正使用時、強制的にクリ
ア不可能な不正取引防止情報を書き込む処理手順を示す
フローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る不正取引防止情報が設
定された電子マネーカードの不正使用時、実際には電子
マネーデータは移動させずに表示用エリアのみに取引金
額データを書き込む処理手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
100・・・電子マネー取扱装置、101・・・CPU、10
2・・・メモリ、103・・・磁気ディスク装置、104・・・
キーボード、105・・・ディスプレイ装置、106・・・通
信装置、107・・・数字ボタン、108・・・設定ボタン、
109・・・解除ボタン、110・・・電子マネー処理プログ
ラム、120・・・電子マネーカード(電子マネー記録媒
体)、121・・・制御部、122・・・メモリ、123・・・
通信機能部、124・・・電子マネー処理プログラム、1
25・・・不正取引防止情報記憶部、126・・・不正取引履
歴情報記憶部、127・・・不正取引防止情報の設定・解
除用暗証番号記憶部、128・・・保有残金額記憶部、1
29・・・表示用金額記憶部。
フロントページの続き Fターム(参考) 5B035 AA14 BB09 BC00 CA29 CA38 5B049 AA05 BB46 CC39 DD01 DD03 DD04 DD05 EE10 EE23 EE25 FF03 FF04 FF08 FF09 GG04 GG07 5B058 CA23 CA27 KA02 KA06 KA33 YA02 YA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子マネーを取り扱う電子マネー取扱シ
    ステムであって、 電子マネー記録媒体に、当該電子マネー記録媒体が使用
    禁止であることを示す不正取引防止情報を設定する設定
    手段と、該設定手段により設定された前記不正取引防止
    情報を解除する解除手段と、取引に使用された電子マネ
    ー記録媒体に前記不正取引防止情報が設定されていた場
    合、その取引を中止させる手段を有することを特徴とす
    る電子マネー取扱システム。
  2. 【請求項2】 電子マネーを取り扱う電子マネー取扱シ
    ステムであって、 電子マネー記録媒体に、当該電子マネー記録媒体が使用
    禁止であることを示す不正取引防止情報を設定する設定
    手段と、該設定手段により設定された前記不正取引防止
    情報を解除する解除手段と、取引に使用された電子マネ
    ー記録媒体に前記不正取引防止情報が設定されていた場
    合、当該電子マネー記録媒体が使用された店舗または取
    引相手に取引された電子マネーが不正であることを知ら
    せる手段を有することを特徴とする電子マネー取扱シス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の電子マネー取扱
    システムにおいて、前記設定手段および前記解除手段
    は、取引用暗証番号,設定・解除用暗証番号,指紋,ま
    たは音声の照合によって本人認証が行われた場合に有効
    にされることを特徴とする電子マネー取扱システム。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の電
    子マネー取扱システムにおいて、 電子マネー記録媒体に前記不正取引防止情報が設定され
    ていた場合に、不正取引が行われようとした旨を示す不
    正取引履歴情報を取引相手の電子マネー記録媒体または
    取引先の銀行口座に設けられたクリア(解除)不可能な
    エリアに書き込む手段を有することを特徴とする電子マ
    ネー取扱システム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電
    子マネー取扱システムにおいて、 電子マネー記録媒体に前記不正取引防止情報が設定され
    ていた場合に、当該電子マネー記録媒体の表示に使用す
    るエリアに取引データを書き込む手段を有することを特
    徴とする電子マネー取扱システム。
  6. 【請求項6】 電子マネー取扱システムに使用される電
    子マネー記録媒体であって、電子マネー取扱装置との間
    で通信を行う通信機能部と、少なくとも保有する電子マ
    ネー金額を格納する保有残金額記憶部,本人確認用情報
    を格納する記憶部,当該電子マネー記録媒体が使用禁止
    であることを示す不正取引防止情報を格納する不正取引
    防止情報記憶部,およびこれらの各記憶部への書き込み
    および読み出しを制御する電子マネー処理プログラムを
    保持するメモリと、当該電子マネー記録媒体全体の制御
    を行う制御部を具備する電子マネー記録媒体。
JP22067399A 1999-08-04 1999-08-04 電子マネー取扱システムおよび電子マネー記録媒体 Pending JP2001043276A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005322196A (ja) * 2003-06-24 2005-11-17 Lg Telecom Ltd 移動通信端末機を利用したモバイル金融取引システム

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