JP2001042352A - 表示装置の表示方法及びこれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

表示装置の表示方法及びこれを用いた液晶表示装置

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JP2001042352A
JP2001042352A JP11217779A JP21777999A JP2001042352A JP 2001042352 A JP2001042352 A JP 2001042352A JP 11217779 A JP11217779 A JP 11217779A JP 21777999 A JP21777999 A JP 21777999A JP 2001042352 A JP2001042352 A JP 2001042352A
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liquid crystal
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display device
electrodes
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Makiko Mabukuro
麻希子 万袋
Keizo Ochi
圭三 越智
Naoki Masazumi
直樹 将積
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室温でコレステリック相を示す液晶を用いた
マトリクス駆動による液晶表示装置に関して、高速書き
込みを実現できる表示方法を得る。 【解決手段】 走査電極R1〜Rmと信号電極C1〜C
nとからなるマトリクス駆動による液晶表示素子の表示
方法。連続した複数の走査電極を同時に選択し、同じ信
号電極上に並ぶ複数の選択画素のデータから作成した新
しい画像データを表示する。新しいデータとしては、選
択した画素のうちいずれかの画素データ、あるいは選択
した画素のうち同じ信号電極上に並ぶ画素のデータの平
均を取って作成したデータを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置の表示方
法及びこれを用いた液晶表示装置、特に、マトリクス駆
動による表示装置の表示方法及びこれを用いた液晶表示
装置に関する。
【従来の技術】2枚の基板間にコレステリック液晶又は
カイラルネマティック液晶を狭持した液晶表示素子で
は、液晶の状態をプレーナ状態とフォーカルコニック状
態に切り換えて表示を行うことができる。液晶がプレー
ナ状態の場合、コレステリック液晶の螺旋ピッチをP、
液晶の平均屈折率をnとするとλ=P・nの波長の光が
選択的に反射される。また、フォーカルコニック状態で
はコレステリック液晶の選択反射波長が赤外域にある場
合には散乱し、それよりも短い場合には可視光を透過す
る。そのため、選択反射波長を可視域に設定し、素子の
観察側と反対側に光吸収層を設けることによりプレーナ
状態で選択反射色、フォーカルコニック状態で黒の表示
が可能になる。また、選択反射波長を赤外域に設定し、
素子の観察側と反対側に光吸収層を設けることによりプ
レーナ状態では赤外域の波長の光を反射するが、可視域
の波長の光は透過するので黒、フォーカルコニック状態
で散乱による白の表示が可能になる。また、選択反射色
を赤、緑、青に設定した表示層を積層することによっ
て、カラー表示が可能になる。
【0002】この液晶表示素子は電圧を印加することに
よりプレーナ状態とフォーカルコニック状態を選択する
ことができる。コレステリック液晶のねじれをほどいて
透明なホメオトロピック状態にするための閾値電圧をV
th1とすると、Vth1を十分な時間印加した後にVth2以
下に下げるとプレーナ状態になる。また、Vth2以上で
Vth1以下の電圧を十分な時間印加するとフォーカルコ
ニック状態になる。この二つの状態は電圧無印加時でも
安定である。また、この二つの状態の混在した状態も存
在することがわかっており、グレースケールの表示が可
能であることも知られている。
【0003】前記液晶表示素子は前述のように電圧無印
加時でも表示状態を維持できるメモリー性を有し、か
つ、選択反射による表示であることから、バックライト
が不要で低消費電力、薄型の表示装置を製作できる。従
って、携帯用の電子ブック装置に搭載するのに適してい
る。さらに、前記液晶表示素子は単純マトリクス駆動に
より多数の画素を1画素ずつ駆動することが可能であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、コレステリ
ック液晶やカイラルネマティック液晶は駆動応答速度が
遅いという特有の欠点を有することが分かっており、単
純マトリクス駆動で1ラインごとにデータを順次書き込
んでいくと、印刷物をぱらぱらとめくるように画面を次
々に切り換えていく、いわば早送り表示はできなかっ
た。
【0005】そこで、本発明の目的は、マトリクス駆動
による表示装置に関して、高速で視認性のよい表示を実
現できる表示方法を提供することにある。また、本発明
の他の目的は、高速で視認性のよい表示を行うことので
きる液晶表示装置を提供することにある。
【0006】
【発明の構成、作用及び効果】以上の目的を達成するた
め、本第1発明は、マトリクス駆動による表示装置の表
示方法において、連続する複数の走査ラインを同時に選
択し、同じデータライン上に並ぶ複数の選択画素のデー
タに基づいて作成した新たなデータを表示することを特
徴とする。
【0007】また、本第2発明は、積層された複数の表
示層を備えたマトリクス駆動による表示装置の表示方法
において、各表示層について、連続する複数の走査ライ
ンを同時に選択し、同じデータライン上に並ぶ複数の選
択画素のデータに基づいて作成した新たなデータを表示
することを特徴とする。
【0008】さらに、本第3発明は、積層された複数の
表示層を備えたマトリクス駆動による表示装置の表示方
法において、各表示層について、連続する複数の走査ラ
インを同時に選択し、同じデータライン上に並ぶ複数の
選択画素のデータに基づいて作成した新たなデータを表
示し、さらに、少なくとも一組の表示層について選択す
る走査ラインを観察側から見て互いにずらすことを特徴
とする。
【0009】いずれの発明においても、連続する複数の
走査ラインを同時に書き込むことができるので、高速で
書き込みを行うことができる。また、同時に選択した複
数の走査ラインの同じデータライン上に並ぶ複数の選択
画素のデータに基づいて新たなデータを作成し、これを
表示するようにしたので、元画像の特徴が維持された視
認性のよい表示を行うことができる。
【0010】特に、第3発明においては、少なくとも一
組の表示層について選択する走査ラインを観察側から見
て互いにずらすことにより、見かけの解像度を向上する
ことができる。
【0011】また、いずれの発明においても、選択した
複数の画素の中で、同じデータライン上に並ぶ画素のい
ずれかの画素のデータを新たなデータとして表示するこ
とにより、表示データを容易に作成することができる。
【0012】さらに、選択した複数の画素のうち、同じ
データライン上に並ぶ画素のデータの平均を取って新た
なデータとして表示することにより、見かけの解像度を
向上することができる。
【0013】一方、本第4発明は、複数の走査電極とこ
れに交差する複数の信号電極との間に液晶組成物を挟持
してなり、電圧無印加状態で表示を維持し得る表示層を
有する液晶表示装置において、連続する複数の走査電極
を同時に選択し、同じ信号電極上に並ぶ複数の選択画素
のデータに基づいて作成した新たなデータを表示する第
1の表示モードを備えたことを特徴とする。
【0014】また、本第5発明は、複数の走査電極とこ
れに交差する複数の信号電極との間に液晶組成物を挟持
してなり、電圧無印加状態で表示を維持し得る表示層を
複数積層した液晶表示装置において、各表示層につい
て、連続する複数の走査電極を同時に選択し、同じ信号
電極上に並ぶ複数の選択画素のデータに基づいて作成し
た新たなデータを表示する第1の表示モードを備えたこ
とを特徴とする。
【0015】さらに、本第6発明は、複数の走査電極と
これに交差する複数の信号電極との間に液晶組成物を挟
持してなり、電圧無印加状態で表示を維持し得る表示層
を複数積層した液晶表示装置において、各表示層につい
て、連続する複数の走査電極を同時に選択し、同じ信号
電極上に並ぶ複数の選択画素のデータに基づいて作成し
た新たなデータを表示する第1の表示モードを備え、こ
の第1の表示モードにおいて少なくとも一組の表示層に
ついて選択する走査電極を観察側から見て互いにずらす
ことを特徴とする。
【0016】いずれの発明においても、連続する複数の
走査電極を同時に書き込むことができるので、概して書
き込み速度の遅いメモリ性液晶を用いた液晶表示装置に
おいて、高速で書き込みを行うことができる。また、同
時に選択した複数の走査電極の同じ信号電極上に並ぶ複
数の選択画素のデータに基づいて新たなデータを作成
し、これを表示するようにしたので、元画像の特徴が維
持された視認性のよい表示を行うことができる。
【0017】特に、第6発明の液晶表示装置において
は、少なくとも一組の表示層について選択する走査電極
を観察側から見て互いにずらすことにより、見かけの解
像度を向上することができる。
【0018】また、いずれの発明においても、選択した
複数の画素の中で、同じ信号電極上に並ぶ画素のいずれ
かの画素のデータを新たなデータとして表示することに
より、表示データを容易に作成することができる。
【0019】さらに、選択した複数の画素のうち、同じ
信号電極上に並ぶ画素のデータの平均を取って新たなデ
ータとして表示することにより、見かけの解像度を向上
することができる。
【0020】第5発明及び第6発明の液晶表示装置にお
いて、複数の表示層はそれぞれ異なる色を表示するもの
であってもよい。このような複数の表示層により多色の
表示が可能な液晶表示装置であっても、モノクロ画像と
カラー画像のいずれであっても前記高速性と視認性とを
両立した表示を行うことができる。
【0021】表示層には室温でコレステリック相を示す
液晶が含まれていてもよい。このような液晶を用いるこ
とにより、液晶のコレステリック相による選択反射と透
過状態とを切り換えて表示を行うことができる。この種
の液晶を用いた液晶表示装置は概して書き込み速度が遅
くなりがちであるが、高速性及び視認性をよりより効果
的に両立できる。
【0022】さらに、第5発明及び第6発明の液晶表示
装置において、複数の表示層は、室温でコレステリック
相を示す液晶が含まれ、それぞれ赤、緑、青を表示する
3層に積層されていてもよい。この場合、三つの層によ
りフルカラーの表示が可能となり、カラー写真などのフ
ルカラー画像に対しても高速で視認性のよい表示を行う
ことができる。
【0023】さらに、本発明に係る液晶表示装置は、前
記第1の表示モードと、1本ずつ順に走査電極を選択し
て書き込みを行う第2の表示モードとを備えていてもよ
い。二つのモードを備えることにより、操作者の意図に
応じて高速表示と原画像に忠実な表示とを使い分けるこ
とができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る表示方法及び
液晶表示装置の実施形態について、添付図面を参照して
説明する。
【0025】(液晶表示素子の構成)図1に本発明で使
用される反射型液晶表示素子の一例を示す。この液晶表
示素子100は光吸収体17の上に、赤色の選択反射と
透明状態の切り換えにより表示を行う赤色表示層103
を配し、その上に緑色の選択反射と透明状態の切り換え
により表示を行う緑色表示層102を積層し、さらに、
その上に青色の選択反射と透明状態の切り換えにより表
示を行う青色表示層101を積層したものである。
【0026】各表示層101,102,103は、それ
ぞれ透明電極12,13を形成した透明基板11の間に
樹脂製柱状構造物14、図示しないセル厚制御用スペー
サ及び各色の選択反射を示す液晶15を挟持したもので
ある。透明電極12,13上には図示しない配向制御膜
あるいは絶縁膜を設けてもよい。
【0027】透明電極12,13は駆動回路18に接続
されており、該駆動回路18により、各透明電極12,
13の間にそれぞれ所定のパルス電圧が印加される。こ
の印加電圧に応答して、各液晶15は、可視光を透過す
る透明状態、可視光を選択的に反射する選択反射状態、
及びそれらの中間状態の間で表示が切り換えられる。
【0028】各表示層101,102,103に設けら
れている透明電極12,13は、それぞれ微細な間隔を
保って平行に並べられた複数の帯状電極よりなり、その
帯状電極の並ぶ向きが互いに直角方向となるように対向
させてある。これら上下の帯状電極に順次通電が行われ
る。即ち、各液晶15に対してマトリクス状に順次電圧
が印加されて表示が行われる。これをマトリクス駆動と
称する。このようなマトリクス駆動を各表示層ごとに順
次、もしくは同時に行うことにより液晶表示素子100
に加法混色によるフルカラー画像の表示を行う。
【0029】光吸収体17を観察する方向(矢印A方
向)に対して最下層に設けることにより、各表示層10
1,102,103を透過した光は全て光吸収体17に
よって吸収される。即ち、各表示層の全てが透明状態な
らば黒色の表示となる。このような光吸収体17として
は、例えば、黒色のフィルムを用いることができる。ま
た、表示素子100の最下面に黒色インク等の黒色塗料
を塗布して光吸収体17としてもよい。
【0030】図1では、赤色表示層103はプレーナ状
態、緑色表示層102はフォーカルコニック状態、青色
表示層101はプレーナ状態とフォーカルコニック状態
の両方が混在する状態を示している。
【0031】液晶表示素子100における各表示層10
1,102,103の積層順については図1に示す以外
の場合も可能である。
【0032】この3層積層型の液晶表示装置はモノクロ
表示が可能であり、各層に同じ画像を表示することによ
り、白黒のモノクロ画像を表示できる。また、いずれか
の層を透明状態にすることにより、黒と白以外の色との
モノクロ表示ができる。
【0033】モノクロ表示を行う場合は単層のセルであ
ってもよい。単層のセルで白黒表示を行うこともでき
る。例えば、ネマティック液晶に対するカイラル材の添
加量を調整することにより、カイラルネマティック液晶
の選択反射波長を可視領域外に設定すると、プレーナ状
態で透明即ち黒表示となり、フォーカルコニック状態で
入射光の散乱による白表示を行うことができる。
【0034】本発明を用いて表示させる液晶表示素子の
画面構成は単純マトリクスであるため、図2に示すよう
に、走査電極R1〜Rmと信号電極C1〜Cnのm×n
のマトリクスで表すことができる。走査電極Raと信号
電極Cb(a,bはa≦m、b≦nを満たす自然数)と
の交差部分の画素をLC(a,b)とする。また、これ
らの電極群はそれぞれ走査駆動IC200、信号駆動I
C201の各出力端子に接続されており、これらの駆動
IC200,201から各電極に電圧を印加する。駆動
IC200,201はそれぞれ走査コントローラ20
2、信号コントローラ203が接続され、これらの駆動
IC200,201はそれぞれ走査コントローラ20
2、信号コントローラ203からの制御信号によって駆
動される。表示する画像データは画像データ変換手段2
04により、新たな画像信号に変換される。
【0035】(第1実施形態)まず、単層型のカイラル
ネマティック液晶表示装置でモノクロ表示をさせる場合
について説明する。ここで、画像データは表示濃度を表
し、表示する画像の画素LC(a,b)の元の画素データを
D(a,b)とし、画像データ変換手段204により変換さ
れた新たな画素データをD’(a,b)とする。画像データ
変換手段204は、
【0036】 D'(3k-2,b)=D'(3k-1,b)=D'(3k,b)=D(3k-2,b) (kはk≦(m/3)を満たす自然数)
【0037】と画素データを変換する。走査電極R(3k-
2)、R(3k-1)、R(3k)を同時に選択して電圧を印加し、
それに同期させて信号電極C1〜CnへD’(a,b)に応
じた電圧を印加する。この変換例を用いて図3(a)の
画像を変換すると、図3(b)のようになる。
【0038】このようにすると画像データの特徴を維持
したまま、書き込み速度を約3倍に向上することができ
る。
【0039】なお、本第1実施形態ではD(3k-2,b)を新
たな画素データに用いたが、D(3k-1,b)やD(3k,b)を用
いてもよい。
【0040】(第2実施形態)次に、第2実施形態を用
いて図3(a)の画像を変換した画像を図3(c)に示
す。この変換例では、
【0041】D'(3k-2,b)=D'(3k-1,b)=D'(3k,b) =[D(3k-2,b)+D(3k-1,b)+D(3k,b)]/3 (kはk≦(m/3)を満たす自然数)
【0042】のように画素データを変換し、走査電極R
(3k-2)、R(3k-1)、R(3k)を同時に選択して電圧を印加
して、それに同期させて信号電極C1〜CnへD'(a,b)
に応じた電圧を印加する。このように画素データを変換
することにより、3画素の元の画素データが表す表示濃
度を平均した表示濃度を表す画素データが表示される。
つまり、黒表示をしている画素密度の情報も加味される
ので、前記第1実施形態に示した表示よりも見やすくな
る。
【0043】(第3実施形態)次に、図1に示したよう
な青色、緑色、赤色の各表示層を積層してなり、各表示
層ごとに独立した走査駆動回路とデータ駆動回路を持つ
3層積層構造を有する積層型の液晶表示装置を用いた場
合の表示方法について説明する。
【0044】先に説明した単層型の液晶表示装置による
モノクロ表示の場合と同様に画像データは表示濃度を表
しており、表示する画像の各表示層の元の画素データを
それぞれDR(a,b)、DG(a,b)、DB(a ,b)とし、画
像データ変換手段204により変換された新たな画素デ
ータをDR’(a,b)、DG’(a,b)、DB’(a,b)とす
る。図4(a)は図3(a)の画像を青色、緑色、赤色
の各表示層を積層した積層型の液晶表示装置での表示に
置き換えたものである。
【0045】なお、図4においては、最上段の「積層表
示」については液晶表示装置を上から観察した状態で図
示してあるが、これより下に示した各液晶層について
は、説明を容易にするため、それぞれの液晶層を含む単
層セルを光吸収層の上において観察した状態で示してあ
る。また、下段の三つの図において、白く表示されてい
る画素が各色の反射状態であることを示し、黒い画素が
透明状態であることを示している。
【0046】本第3実施形態を用いて図4(a)の画像
を変換した画像を図4(b)に示す。この第3実施形態
は第1実施形態で行った画素データの変換を各表示層に
ついて変換する。即ち、
【0047】 DR'(3k-2,b)=DR'(3k-1,b)=DR'(3k,b)=DR(3k-2,b) DG'(3k-2,b)=DG'(3k-1,b)=DG'(3k,b)=DG(3k-2,b) DB'(3k-2,b)=DB'(3k-1,b)=DB'(3k,b)=DB(3k-2,b) (kはk≦(m/3)を満たす自然数)
【0048】のように画素データの変換を各表示層につ
いて行い、各表示層の走査電極R(3k-2)、R(3k-1)、R
(3k)を同時に選択して電圧を印加し、それに同期させて
各表示層の信号電極C1〜Cnへ各表示層の新たな画素
データDR’(a,b)、DG’(a,b)、DB’(a,b)に応じ
た電圧を印加する。新たに用いる画素データはDR(3k-
2,b)、DG(3k-2,b)、DB(3k-2,b)に限らず、DR(3k-
1,b)、DG(3k-1,b)、DB(3k-1,b)やDR(3k,b)、DG
(3k,b)、DB(3k,b)でもよい。また、各表示層で異なる
走査電極上の画素データを用いてもよい。
【0049】(第4実施形態)次に、第4実施形態を用
いて図4(a)の画像を変換した画像を図4(c)に示
す。この第4実施形態は、前記第2実施形態を図1に示
したような青色、緑色、赤色の各表示層を積層してなる
3層積層構造の液晶表示装置に応用したもので、
【0050】 DR'(3k-2,b)=DR'(3k-1,b)=DR'(3k,b) =[DR(3k-2,b)+DR(3k-1,b)+DR(3k,b)]/3 DG'(3k-2,b)=DG'(3k-1,b)=DG'(3k,b) =[DG(3k-2,b)+DG(3k-1,b)+DG(3k,b)]/3 DB'(3k-2,b)=DB'(3k-1,b)=DB7(3k,b) =[DB(3k-2,b)+DB(3k-1,b)+DB(3k,b)]/3 (kはk≦(m/3)を満たす自然数)
【0051】のように、各表示層ごとに第2実施形態と
同様の画素データ変換を行って、各表示層の走査電極R
(3k-2)、R(3k-1)、R(3k)を同時に選択して電圧を印加
し、それに同期させて各表示層の信号電極C1〜Cnへ
各表示層の新たな画素データDR’(a,b)、DG’(a,
b)、DB’(a,b)に応じた電圧を印加する。
【0052】(第5実施形態)前記第3及び第4実施形
態では、選択する走査電極を各表示層で揃えたが、各表
示層ごとに選択する走査電極をずらしてもよい。図5
(a)は図4(a)と同じ元の画像を示し、図5
(b),(c)にそれぞれ前記第3及び第4実施形態と
同様の手法で選択する走査電極を、
【0053】DR'(3k-2,b)=DR'(3k-1,b)=DR'(3k,b) DG'(3k-1,b)=DG'(3k,b)=DG'(3k+1,b) DB'(3k,b)=DB'(3k+1,b)=DB'(3k+2,b) となるようにずらした変換例を示す。
【0054】この場合、元のモノクロ画像に対してカラ
ー部分が生じた画像になるが、図4(b)、図4(c)
に示す実施形態に比べて見かけの解像度が向上し、より
視認しやすくなる。
【0055】なお、図5(b)、図5(c)に示す例で
は、各表示層ごとに同時に選択する走査電極を観察側か
ら見てずらしているため、表示層の端部に端数が生じる
場合がある。この場合、最上端又は最下端に走査電極を
仮想的に設け、この仮想的な走査電極では表示すべき画
像データがないものとして処理を行えばよい。図5
(b)に示す場合を例にとって具体的に説明すると、青
色表示層では1番目及び2番目の走査電極が同時に選択
されて1ライン少ない状態となっているが、この場合は
1番目の走査電極より上にデータなしの走査電極を仮想
的に設けて処理を行う。従って、1番目及び2番目の走
査電極上の画素はデータなし(即ち、この場合は全画素
反射状態)となる。同様に、最下行の走査電極は1ライ
ンのみで選択されるので、この走査電極より下に2ライ
ンの走査電極を仮想的に設けて処理する。この実施形態
では、1番目の走査電極のデータを採用するので、最下
行は全てデータなし(即ち、この場合は全画素反射状
態)となる。
【0056】また、前記第3、第4及び第5実施形態
は、2値画像だけでなく、フルカラー画像の表示にも適
用できる。一例として、図6のカラー画像に対して、選
択する走査電極を各表示層ごとにずらして第5実施形態
に示したデータ処理を行った、つまり図5(c)と同様
の処理を行った表示画像を図7に示す。
【0057】なお、図6及び図7において、下段の各液
晶層については説明を容易にするため、それぞれの液晶
層を含む単層セルを光吸収層の上において観察される状
態で示してある。ここで、下段の三つの図において、最
も濃い色の画素が透明状態であることを示し、これより
淡い色の画素が各色の選択反射状態であることを示して
いる。
【0058】図5(c)に示した第5実施形態を用い
て、図8の240dpts×240dotsのモノクロ画像の画像デー
タを変換した画像の表示例を図9に示す。また、図10
の240dpts×240dotsのフルカラー画像の画像データを図
5(c)に示した第5実施形態を用いて変換した画像の
表示例を図11に示す。
【0059】(他の実施形態)なお、本発明に係る表示
方法は前記各実施形態に限定するものではなく、その要
旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0060】例えば、前記各実施形態では同時に選択す
る走査ライン数を3本としたが、これに限らない。同時
に選択する走査ライン数は元の画像の解像度及び画像の
種類等による。文字画像の場合は一文字を構成する画素
数が多いほど、例えば、同じ解像度の表示装置であれば
表示させる文字フォントが大きいほど、あるいは表示さ
せる文字フォントの大きさが同じならば解像度が高い表
示装置であるほど、同時に選択する走査ライン数を多く
することができる。写真画像の場合は多くの走査ライン
を同時に選択しても、文字の場合よりも画質への影響が
小さく、視認性は損われにくい。
【0061】特に、第2、第4及び第5実施形態の後者
の例のように、画素データの平均化を行う場合は、2n
本の走査電極を同時に選択し、2nで平均化を行うと、
除算がnビットシフトさせるだけで済み、演算処理が高
速になる。
【0062】また、第5実施形態では各表示層ごとに1
ラインずつ選択する走査ラインをずらしたが、選択する
走査ラインのずらし方はこれに限らない。選択する走査
ラインは各表示層で2ラインずつずらしたり、ずらす本
数がまちまちであったりしてもよい。さらに、選択する
走査ラインをずらすのは3層のうちいずれか1層のみで
もよい。
【0063】液晶表示層を原色(例えば、赤色、青色、
緑色)にしてずらす場合は、視感度的に輝度への寄与が
もっとも大きい色(特に緑色)を中心にして、赤色と青
色をそれぞれ同じ量だけずらす、あるいは視感度の低い
青色のほうを大きくずらすのが画質上のカラーバランス
的に好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶表示素子の一例を示す断面
図。
【図2】本発明で用いる単純マトリクス駆動回路のブロ
ック図。
【図3】(a)は画像データ変換前の表示画像、(b)
は第1実施形態により画像データを変換した後の表示画
像、(c)は第2実施形態により画像データを変換した
後の表示画像。
【図4】(a)は画像データ変換前の表示画像、(b)
は第3実施形態により画像データを変換した後の表示画
像、(c)は第4実施形態により画像データを変換した
後の表示画像。
【図5】(a)は画像データ変換前の表示画像、
(b),(c)は第5実施形態により画像データを変換
した後の表示画像。
【図6】画像データ変換前のカラーの表示画像。
【図7】図6の画像を第5実施形態によりデータ変換し
た後の表示画像。
【図8】240dots×240dotsの画像データ変換前の表示画
像。
【図9】図8の画像を第5実施形態によりデータ変換し
た後の表示画像。
【図10】240dots×240dotsの画像データ変換前の表示
画像。
【図11】図10の画像を第5実施形態によりデータ変
換した後の表示画像。
【符号の説明】
18…駆動回路 100…液晶表示素子 101…青色表示層 102…緑色表示層 103…赤色表示層 R1〜Rm…走査電極(走査ライン) C1〜Cn…信号電極(データライン)
フロントページの続き (72)発明者 将積 直樹 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H089 HA32 QA16 RA11 TA07 2H093 NA11 NA43 NA47 NA62 NC13 ND10 ND32 ND60 NE10 NF14

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マトリクス駆動による表示装置の表示方
    法において、 連続する複数の走査ラインを同時に選択し、同じデータ
    ライン上に並ぶ複数の選択画素のデータに基づいて作成
    した新たなデータを表示すること、 を特徴とする表示方法。
  2. 【請求項2】 積層された複数の表示層を備えたマトリ
    クス駆動による表示装置の表示方法において、 各表示層について、連続する複数の走査ラインを同時に
    選択し、同じデータライン上に並ぶ複数の選択画素のデ
    ータに基づいて作成した新たなデータを表示すること、 を特徴とする表示方法。
  3. 【請求項3】 積層された複数の表示層を備えたマトリ
    クス駆動による表示装置の表示方法において、 各表示層について、連続する複数の走査ラインを同時に
    選択し、同じデータライン上に並ぶ複数の選択画素のデ
    ータに基づいて作成した新たなデータを表示し、さら
    に、少なくとも一組の表示層について選択する走査ライ
    ンを観察側から見て互いにずらすこと、 を特徴とする表示方法。
  4. 【請求項4】 選択した複数の画素の中で、同じデータ
    ライン上に並ぶ画素のいずれかの画素のデータを新たな
    データとして表示することを特徴とする請求項1、請求
    項2又は請求項3記載の表示方法。
  5. 【請求項5】 選択した複数の画素のうち、同じデータ
    ライン上に並ぶ画素のデータの平均を取って新たなデー
    タとして表示することを特徴とする請求項1、請求項2
    又は請求項3記載の表示方法。
  6. 【請求項6】 複数の走査電極とこれに交差する複数の
    信号電極との間に液晶組成物を挟持してなり、電圧無印
    加状態で表示を維持し得る表示層を有する液晶表示装置
    において、 連続する複数の走査電極を同時に選択し、同じ信号電極
    上に並ぶ複数の選択画素のデータに基づいて作成した新
    たなデータを表示する第1の表示モードを備えたこと、 を特徴とする液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 複数の走査電極とこれに交差する複数の
    信号電極との間に液晶組成物を挟持してなり、電圧無印
    加状態で表示を維持し得る表示層を複数積層した液晶表
    示装置において、 各表示層について、連続する複数の走査電極を同時に選
    択し、同じ信号電極上に並ぶ複数の選択画素のデータに
    基づいて作成した新たなデータを表示する第1の表示モ
    ードを備えたこと、 を特徴とする液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 複数の走査電極とこれに交差する複数の
    信号電極との間に液晶組成物を挟持してなり、電圧無印
    加状態で表示を維持し得る表示層を複数積層した液晶表
    示装置において、 各表示層について、連続する複数の走査電極を同時に選
    択し、同じ信号電極上に並ぶ複数の選択画素のデータに
    基づいて作成した新たなデータを表示する第1の表示モ
    ードを備え、この第1の表示モードにおいて少なくとも
    一組の表示層について選択する走査電極を観察側から見
    て互いにずらすこと、 を特徴とする液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 選択した複数の画素の中で、同じ信号電
    極上に並ぶ画素のいずれかの画素のデータを新たなデー
    タとして表示することを特徴とする請求項6、請求項7
    又は請求項8記載の液晶表示装置。
  10. 【請求項10】 選択した複数の画素のうち、同じ信号
    電極上に並ぶ画素のデータの平均を取って新たなデータ
    として表示することを特徴とする請求項6、請求項7又
    は請求項8記載の液晶表示装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の表示層はそれぞれ異なる色
    を表示することを特徴とする請求項7又は請求項8記載
    の液晶表示装置。
  12. 【請求項12】 前記表示層には室温でコレステリック
    相を示す液晶が含まれていることを特徴とする請求項
    6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10又は請
    求項11記載の液晶表示装置。
  13. 【請求項13】 前記複数の表示層は、室温でコレステ
    リック相を示す液晶が含まれ、それぞれ赤、緑、青を表
    示する3層に積層されていることを特徴とする請求項7
    又は請求項8記載の液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記第1の表示モードと、1本ずつ順
    に走査電極を選択して書き込みを行う第2の表示モード
    とを備えたことを特徴とする請求項6、請求項7、請求
    項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12
    又は請求項13記載の液晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2009087756A1 (ja) * 2008-01-07 2011-05-26 富士通株式会社 表示装置及びその駆動方法

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