JP2001042092A - 廃棄物の焼却溶融炉 - Google Patents

廃棄物の焼却溶融炉

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JP2001042092A
JP2001042092A JP11219564A JP21956499A JP2001042092A JP 2001042092 A JP2001042092 A JP 2001042092A JP 11219564 A JP11219564 A JP 11219564A JP 21956499 A JP21956499 A JP 21956499A JP 2001042092 A JP2001042092 A JP 2001042092A
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JP
Japan
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furnace body
main burner
waste
lower furnace
furnace
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JP11219564A
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English (en)
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Hideki Yamada
英樹 山田
Toru Karashigawa
徹 芥子川
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NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】出湯口用バーナを別に設けることなく、出湯口
の閉塞を防止することができるようにした廃棄物の焼却
溶融炉を提供する。 【解決手段】廃棄物の焼却溶融炉の炉体を、上部炉体2
と炉胴部4と下部炉体3に分割する。下部炉体3を、上
部炉体2に設置されたメインバーナ9のフレームが出湯
口14に当たる位置まで水平移動できる構造とする。出
湯に先立ち出湯口14を加熱し、次に炉胴部4を開いた
うえ、下部炉体3を傾動させて溶湯を排出する。メイン
バーナ9のみで出湯口14の加熱ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の焼却溶融
炉に関するものであり、特に原子力施設から発生する可
燃性、難燃性及び不燃性の雑固体廃棄物の焼却溶融処理
に適した焼却溶融炉に関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力施設から発生する上記のような雑
固体廃棄物の処理法として、酸素バーナを備えた炉内で
雑固体廃棄物を焼却するとともに高温で溶融し、溶湯を
容器内で冷却固化して保管する方法が実施されている。
このための焼却溶融炉は、溶融槽となる下部炉体を傾動
させて溶湯を排出する構造のものが一般的である。とこ
ろがこの溶湯は温度が低下すると固化して出湯口を閉塞
しやすいため、焼却溶融用のメインバーナの他に、出湯
口を昇温するための出湯口用バーナを炉体に設ける必要
があった。
【0003】しかしこのような従来の焼却溶融炉には、
次のような多くの問題があった。 メインバーナと出湯口用バーナの両方に酸素及び燃
料を供給しなければならず、ユーティリティ供給系統が
増加する。 出湯口用バーナはメインバーナ運転時に同時に着火
する必要があり、排ガス量も多くなるため排ガス処理系
の負担が増加し、設備コストが増加する。 炉体上部に、メインバーナと出湯口用バーナの両方
を設置しなければならず、炉本体を大型化しなければな
らない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、出湯口を昇温するための出湯口用バ
ーナを別に設けることなく、出湯口の閉塞を防止するこ
とができ、これによって、ユーティリティ供給系統の削
減、排ガス処理系の負担軽減、炉本体の小型化等を可能
とした廃棄物の焼却溶融炉を提供するためになされたも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、廃棄物を焼却溶融する炉体を、
メインバーナを備えた上部炉体と出湯口を備えた下部炉
体に分割するとともに、下部炉体をメインバーナのフレ
ームが出湯口に当たる位置まで水平移動できる構造とし
たことを特徴とするものである。なお、メインバーナを
可動式とすることが好ましい。また下部炉体を出湯時に
傾動できる構造とすることが好ましい。この場合には、
上部炉体と下部炉体との間に開閉可能な炉胴部を設け、
傾動時の干渉を防止することが好ましい。
【0006】本発明の廃棄物の焼却溶融炉においては、
溶湯の出湯に先立ち下部炉体を水平移動させ、上部炉体
に設けられたメインバーナのフレームが下部炉体の出湯
口に当たるようにする。その結果、出湯口は加熱されて
閉塞のおそれがなくなるので、下部炉体を傾動させる等
の方法によって溶湯を排出することができる。このよう
にメインバーナにより出湯口の加熱も行えるので、従来
のように出湯口用バーナを別に設ける必要がない。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好ましい実施形
態を示す。図1は本発明の焼却溶融炉の部分断面図であ
り、1は架台、2は架台1上に固定支持された上部炉
体、3は架台1上に水平移動できるように支持された下
部炉体、4はこれらの上部炉体2と下部炉体3との間に
設けられた炉胴部である。図1に示すように、これらの
上部炉体2と炉胴部4と下部炉体3とによって、ほぼ円
筒状の炉体が構成されている。
【0008】上部炉体2の天井部には、開閉蓋5を備え
た廃棄物投入口6が設けられており、その上方に設けら
れた投入装置7によって、ドラム缶に詰められた廃棄物
(放射性雑固体廃棄物)がドラム缶のまま炉内に投入さ
れるようになっている。また上部炉体2の廃棄物投入口
6の近傍には、炉内監視用カメラ8が設置されており、
炉内における焼却、溶融状況を監視できるようになって
いる。
【0009】このほか上部炉体2の天井部には、メイン
バーナ9が設けられている。このメインバーナ9は高温
のフレームを発することができる酸素バーナであり、図
2に示すように球面座10を介して上部炉体2の天井部
に取り付けられている。そして図3に示されるX軸方向
傾動モータ11とY軸方向傾動モータ12とによって、
X,Y両軸方向に任意角度だけ傾動させることができ
る。なおこれらのX軸方向傾動モータ11とY軸方向傾
動モータ12とは上部炉体2側に固定されている。さら
に図2に示すように、メインバーナ9は昇降用シリンダ
13を備えており、球面座10からの炉内への挿入深さ
を変えることもできる。
【0010】上記のように、上部炉体2に設置されたメ
インバーナ9はX,Y両軸方向に所定角度内で傾動可能
とされているが、メインバーナ9は炉内に投入された廃
棄物を焼却溶融するために最適な角度に設置されている
ため、この傾動だけでは下部炉体3の出湯口14を加熱
することはできない。そこで下部炉体3は以下に説明す
る機構によって、水平移動と、溶湯を排出するための傾
動とができるように支持されている。
【0011】まず、下部炉体3の底面の重心位置よりも
やや出湯口14寄りの部分にブラケット15が突設され
ており、傾動用シリンダ16のピストンロッドの先端に
より支持されている。この傾動用シリンダ16の下部は
ポスト17に軸支されており、ブラケット15を一定高
さに保ったままで、図1、図4に示す右寄りの位置と図
5に示す左寄りの位置との間を移動することができる。
【0012】また、下部炉体3の底面の左寄りの部分に
は、図7に示すように一対の軸受18が下方に向けて突
設されており、これらの軸受18、18間に水平シャフ
ト19が軸支されている。水平シャフト19の両端には
歯車20が固定されており、これらの歯車20はラック
21の上面に乗っている。更に水平シャフト19の中心
部にはアーム22の先端が軸受23により取り付けられ
ている。このアーム22は架台1に取り付けられたパワ
ーシリンダ24に接続されている。
【0013】このため、パワーシリンダ24により水平
シャフト19を引くと、軸受18とともに下部炉体3は
図4に位置から図5の位置まで水平移動することができ
る。なお、水平シャフト19の両端に固定された歯車2
0がラック21上を転動するようにしたため、歯車20
の転動角度は常に等しくなり、水平シャフト19はアー
ム22に対して常に直角を維持することができる。この
ようにして下部炉体3が図5の位置まで水平移動する
と、メインバーナ9のフレームが下部炉体3の出湯口1
4を加熱することができるようになる。
【0014】また、図5の状態から傾動用シリンダ16
を縮めると、図6に示すように下部炉体3は右側に傾動
し、溶湯を出湯口14から下部の保管容器25内に流下
させることができる。26は保管容器25のためのコン
ベヤである。
【0015】なお上記のように下部炉体3を傾動させた
とき、上部炉体2は固定されたままであるから、このま
までは上部炉体2と下部炉体3との接触部の耐火物が干
渉することとなる。そこでこの実施形態では、上部炉体
2と下部炉体3との間にリング状の炉胴部4が設けられ
ている。この炉胴部4は中央から左右に2分割されてお
り、それぞれに開閉用シリンダ27、28が設けられて
いる。このため下部炉体3を傾動させるに先立ち、図6
に示すように開閉用シリンダ27、28によって炉胴部
4を左右に開けば、下部炉体3との接触部の耐火物の干
渉を避けることができる。
【0016】この装置全体はシールド29により囲まれ
ており、炉胴部4を開閉させたり、下部炉体3を水平移
動させたり傾動させても、炉体内部の放射性物質が外部
に漏れることのないよう、気密を維持している。
【0017】このように構成された本発明の焼却溶融炉
は、図1のように廃棄物投入口6からドラム缶に詰めら
れた廃棄物を炉内に投入し、酸素バーナであるメインバ
ーナ9の高温のフレームにより廃棄物を焼却するととも
に溶融する。このとき炉内監視用カメラ8で炉内におけ
る焼却、溶融状況を監視し、X軸方向傾動モータ11と
Y軸方向傾動モータ12とによってメインバーナ9を、
X,Y両軸方向に任意角度だけ傾動させ、均一な溶湯と
する。この状態を図4に示す。
【0018】このようにして溶湯が得られたら、傾動用
シリンダ16により下部炉体3を一定高さに保ったまま
で、パワーシリンダ24により下部炉体3を図5のよう
に左方向に水平移動させる。またこれとともにメインバ
ーナ9の下端を少し右方向に移動させることによって、
メインバーナ9のフレームが下部炉体3の出湯口14を
直接加熱できるようにする。この結果、従来のように出
湯口14を昇温するための出湯口用バーナを別に設ける
ことなく、出湯口14の閉塞物を溶融させることができ
る。
【0019】次に図6のように開閉用シリンダ27、2
8によって炉胴部4を左右に開いたうえ、傾動用シリン
ダ16により下部炉体3を傾動させて、溶湯を保管容器
25に注出する。その後、炉体は再び図1の状態に戻さ
れ、廃棄物の投入と焼却溶融が繰り返される。そして保
管容器25内の溶湯レベルが一定レベルに達したら、コ
ンベヤ26により保管容器25を取り出して新しい保管
容器25と交換する。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の廃棄物
の焼却溶融炉においては、溶湯の出湯に先立ち下部炉体
を水平移動させることにより、上部炉体のメインバーナ
のフレームによって直接出湯口を加熱できる。このため
従来のように出湯口用バーナを別に設ける必要がなくな
り、酸素やオイル等のユーティリティ供給系統を削減で
きる。またメインバーナのみを燃焼させればよいので、
排ガス処理系の負担を軽減することができるうえ、炉体
上部にメインバーナと出湯口用バーナの両方を設置する
必要もなくなるので、炉本体を小型化することが可能と
なる等の多くの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼却溶融炉の部分断面図である。
【図2】メインバーナの傾動機構を示す部分断面図であ
る。
【図3】図2の平面図である。
【図4】燃焼溶融状態を示す要部断面図である。
【図5】下部炉体を水平移動させた状態を示す要部断面
図である。
【図6】下部炉体を傾動させた状態を示す要部断面図で
ある。
【図7】下部炉体の水平移動機構を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 架台、2 上部炉体、3 下部炉体、4 炉胴部、
5 開閉蓋、6 廃棄物投入口、7 投入装置、8 炉
内監視用カメラ、9 メインバーナ、10 球面座、1
1 X軸方向傾動モータ、12 Y軸方向傾動モータ、
13 昇降用シリンダ、14 出湯口、15 ブラケッ
ト、16 傾動用シリンダ、17 ポスト、18 軸
受、19 水平シャフト、20 歯車、21 ラック、
22 アーム、23 軸受、24 パワーシリンダ、2
5 保管容器、26 保管容器用のコンベヤ、27 開
閉用シリンダ、28 開閉用シリンダ、29 シールド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃棄物を焼却溶融する炉体を、メインバー
    ナを備えた上部炉体と出湯口を備えた下部炉体に分割す
    るとともに、下部炉体をメインバーナのフレームが出湯
    口に当たる位置まで水平移動できる構造としたことを特
    徴とする廃棄物の焼却溶融炉。
  2. 【請求項2】メインバーナを可動式とした請求項1記載
    の廃棄物の焼却溶融炉。
  3. 【請求項3】 下部炉体を出湯時に傾動できる構造とし
    た請求項1記載の廃棄物の焼却溶融炉。
  4. 【請求項4】 上部炉体と下部炉体との間に、開閉可能
    な炉胴部を設けた請求項3記載の廃棄物の焼却溶融炉。
JP11219564A 1999-08-03 1999-08-03 廃棄物の焼却溶融炉 Pending JP2001042092A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018040533A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 Jfeエンジニアリング株式会社 廃棄物ガス化溶融炉の廃棄物堆積層高測定装置及び方法、廃棄物ガス化溶融装置及び方法

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JP2018040533A (ja) * 2016-09-07 2018-03-15 Jfeエンジニアリング株式会社 廃棄物ガス化溶融炉の廃棄物堆積層高測定装置及び方法、廃棄物ガス化溶融装置及び方法

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Effective date: 20050708

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