JP2001041060A - 鞍乗型車両のスロットル操作装置 - Google Patents

鞍乗型車両のスロットル操作装置

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JP2001041060A
JP2001041060A JP11214432A JP21443299A JP2001041060A JP 2001041060 A JP2001041060 A JP 2001041060A JP 11214432 A JP11214432 A JP 11214432A JP 21443299 A JP21443299 A JP 21443299A JP 2001041060 A JP2001041060 A JP 2001041060A
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JP
Japan
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guide tube
force transmission
transmission cable
main frame
operating force
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JP11214432A
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English (en)
Inventor
Koichi Yoshizaki
晃一 吉崎
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Steering Devices For Bicycles And Motorcycles (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドルの一端部に対し気化器を操作力伝達
ケーブルにより連結させた場合に、この操作力伝達ケー
ブルを損傷させることなく、気化器の保守、点検作業が
容易にできるようにする。 【解決手段】 主フレーム5に沿って延びその前端部4
5aがハンドル15の一端部に連結され、後端部45b
が内燃機関29の気化器37に連結される操作力伝達ケ
ーブル45を設ける。操作力伝達ケーブル45の長手方
向の中途部を摺動自在に嵌入させるガイドチューブ50
を設ける。このガイドチューブ50を車体2側面視でほ
ぼ直線的に延びるように形成する。このガイドチューブ
50を上記主フレーム5に沿わせると共に複数の固着具
54,55により上記主フレーム5に固着させる。上記
ガイドチューブ50の外部に露出した上記操作力伝達ケ
ーブル45の前、後端部45a,45b側の各部分のう
ち、少なくとも前端部45a側の部分に弛みを与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、車両搭載の内燃機
関の気化器のスロットル弁を、ハンドルに取り付けられ
たスロットル操作部に連動連結させる操作力伝達ケーブ
ルを備えた鞍乗型車両のスロットル操作装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】上記鞍乗型車両である自動二輪車には、
従来、次のように構成されたものがある。
【0003】即ち、車体を主構成する車体フレームがそ
の前端部を構成するヘッドパイプと、このヘッドパイプ
から車体側面視で後方に向って延出する主フレームとを
備え、上記ヘッドパイプにフロントフォークが操向自在
に支承され、このフロントフォークの下端部に前車輪が
支承される一方、上端部にバー式のハンドルが取り付け
られている。
【0004】上記車体フレームに走行駆動用の内燃機関
が支持され、上記主フレームに沿って延びその前端部が
上記ハンドルの一端部に設けられたスロットル操作部に
連結され、後端部が上記内燃機関の気化器のスロットル
弁に連結される操作力伝達ケーブルが設けられている。
【0005】上記操作力伝達ケーブルは、より具体的に
は、その前端部がハンドルの一端部に連結され、後端部
が上記気化器のケーシングに連結される可撓性のアウタ
チューブと、このアウタチューブにその長手方向に摺動
自在に嵌入されて前端部が上記スロットル操作部に連結
され、後端部が上記気化器のスロットル弁に連結される
可撓性のインナケーブルとを備えている。
【0006】ここで、上記操作力伝達ケーブルの長手方
向の中途部を自由状態のままにしておくと、車両構成部
品の組立時や、ライダーの邪魔になるおそれがあるた
め、上記中途部におけるアウタチューブが車体フレーム
に複数の固着具により固着させられている。
【0007】そして、シートに着座したライダーが上記
スロットル操作部を操作すれば、その操作力が上記操作
力伝達ケーブルのインナケーブルを介しスロットル弁に
伝達されてこのスロットル弁が開閉弁動作させられ、も
って、内燃機関の出力が増減調整されるようになってい
る。この内燃機関の出力による車両の走行中に、上記ハ
ンドルを操向操作することにより、車両が操向される。
【0008】上記の場合、操作力伝達ケーブルはその前
端部が上記ハンドルの一端部側に連結され、中途部が車
体フレームに固着されており、一方、上記したように、
ハンドルを操向操作するとき、このハンドルの一端部は
車体幅方向でフレームに対し接近、離反を繰り返すもの
である。
【0009】このため、上記ハンドルの操向により、こ
のハンドルの一端部が上記車体フレームから離反すると
きには、上記ハンドルの一端部側に連結されている上記
操作力伝達ケーブルの前端部側の部分が緊張させられが
ちとなる。この際、上記前端部側の部分に大きい引張応
力が生じると、上記ハンドルの円滑な操向操作が阻害さ
れるおそれが生じるため、上記操作力伝達ケーブルの前
端部側の部分に大きい引張応力が生じないよう、この前
端部側の部分には予め弛みが与えられている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うに、操作力伝達ケーブルはその後端部が上記気化器側
に連結され、中途部が車体フレームに固着されている
が、従来、上記操作力伝達ケーブルの後端部の部分には
ほとんど弛みが与えられていない。
【0011】このため、上記気化器の保守、点検作業時
に、この気化器に上記操作力伝達ケーブルの後端部を連
結させたまま、上記気化器を内燃機関のエンジン本体側
から離脱させようとすると、上記操作力伝達ケーブルの
後端部側の部分が緊張させられがちとなる。そして、こ
の際、上記後端部側の部分に大きい引張応力が生じる
と、上記操作力伝達ケーブルが損傷するおそれを生じ
る。
【0012】そこで、上記気化器をエンジン本体側から
離脱させようとするときには、これに先立って、車体フ
レームから上記操作力伝達ケーブルを一旦取り外し、そ
の後端部の部分に弛みを与えて、気化器の取り外しに伴
う引張応力の発生を防止させることが考えられる。しか
し、上記車体フレームから操作力伝達ケーブルを一旦取
り外し、その後、再び取り付けて元の状態に戻すという
作業は煩雑であることから、これでは、上記気化器の保
守、点検作業は極めて煩雑になるおそれが生じる。
【0013】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、ハンドルの一端部に対し気化器を操作力
伝達ケーブルにより連結させた場合に、この操作力伝達
ケーブルを損傷させることなく、気化器の保守、点検作
業が容易にできるようにすることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の鞍乗型車両のスロットル操作装置は、次の如
くである。
【0015】請求項1の発明は、車体フレーム3がその
前端部を構成するヘッドパイプ4と、このヘッドパイプ
4から車体2側面視で後方に向って延出する主フレーム
5とを備え、上記ヘッドパイプ4にフロントフォーク1
3を操向自在に支承させ、このフロントフォーク13の
下端部に前車輪14を支承させる一方、上端部にバー式
のハンドル15を取り付け、上記車体フレーム3に走行
駆動用の内燃機関29を支持させ、上記主フレーム5に
沿って延びその前端部45aが上記ハンドル15の一端
部に設けられたスロットル操作部44に連結され、後端
部45bが上記内燃機関29の気化器37のスロットル
弁42に連結される操作力伝達ケーブル45を設けた鞍
乗型車両において、
【0016】上記操作力伝達ケーブル45の長手方向の
中途部をその長手方向に摺動自在に嵌入させるガイドチ
ューブ50を設け、このガイドチューブ50を車体2側
面視でほぼ直線的に延びるように形成し、このガイドチ
ューブ50を上記主フレーム5に沿わせると共に複数の
固着具54,55により上記主フレーム5に固着させ、
上記ガイドチューブ50の外部に露出した上記操作力伝
達ケーブル45の前、後端部45a,45b側の各部分
のうち、少なくとも前端部45a側の部分に弛みを与え
たものである。
【0017】請求項2の発明は、請求項1の発明に加え
て、上記ガイドチューブ50をその軸線が任意の方向に
向くことができるように変形可能とさせ、上記固着具5
4,55のうち、最後部に位置する後部固着具55から
上記ガイドチューブ50の後端部50bに至るこのガイ
ドチューブ50部分を、上記後部固着具55に片持ち支
持される自由端部50cとしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
【0019】図1〜3において、図中符号1はオフロー
ド用の自動二輪車として例示される鞍乗型車両であり、
矢印Frはこの車両1の前方を示している。
【0020】上記車両1の車体2は車体フレーム3を備
え、この車体フレーム3は、その前上端部を構成するヘ
ッドパイプ4と、このヘッドパイプ4から車体2側面
視、平面視で後下方に向ってほぼ直線的に延出する円形
パイプ形状の一本の主フレーム5と、この主フレーム5
の下方に位置して上記ヘッドパイプ4から後下方に向っ
て延出するダウンチューブ6と、上記主フレーム5の延
出端部から下方に向って延出しこの延出端部が上記ダウ
ンチューブ6の延出端部に結合させられるリヤアームブ
ラケット7と、上記主フレーム5とダウンチューブ6の
それぞれ長手方向の中途部を互いに結合させる結合フレ
ーム8と、上記主フレーム5の延出端部(後端部)から
後上方に向って突出するシートレール9とを備えてい
る。
【0021】上記ヘッドパイプ4にその軸心12回りに
操向自在にフロントフォーク13が支承され、このフロ
ントフォーク13の下端部に前車輪14が支承される一
方、フロントフォーク13の上端部にバー式のハンドル
15が取り付けられている。このハンドル15は、上記
フロントフォーク13の上端部にブラケット16により
取り付けられ車体2幅方向に延びるハンドル本体17
と、このハンドル本体17の各端部に取り付けられるグ
リップ18とを備えている。また、上記前車輪14をそ
の上方から覆い上記フロントフォーク13に支持される
フロントフェンダ19が設けられている。
【0022】上記リヤアームブラケット7の下部に枢支
軸23によりリヤアーム24が上下に揺動自在に枢支さ
れ、このリヤアーム24の揺動端に不図示の後車輪が支
承され上記リヤアーム24を上記リヤアームブラケット
7に支持させる不図示の緩衝器が設けられている。そし
て、上記車両1は上記前車輪14と後車輪とによって走
行面25上に支持される。また、上記シートレール9に
は、ライダーが跨乗式に着座可能とされるシート26が
支持されている。
【0023】上記車体フレーム3に走行用駆動手段28
が搭載されている。この走行用駆動手段28は、内燃機
関29と、この内燃機関29に連設され上記内燃機関2
9の出力を上記後車輪に伝達する動力伝達装置30とを
備え、これら内燃機関29と動力伝達装置30は上記車
体フレーム3の枠内に配設されると共に、この車体フレ
ーム3に複数の締結具31によって着脱自在に締結され
て支持されている。
【0024】上記内燃機関29の主体は2サイクルエン
ジン本体33であり、このエンジン本体33は、その下
部を構成して上記ダウンチューブ6に締結具31により
締結されるクランクケース34と、このクランクケース
34から上方に突出してその突出端部が上記主フレーム
5の後部に他の締結具31により締結されるシリンダ3
5と、上記エンジン本体33の外部からクランクケース
34内に吸気を流入させるリード弁36と、このリード
弁36に連設される気化器37、吸気管38およびエア
クリーナとを備え、これら36〜38はそれぞれその内
部通路を形成する吸気通路39により互いに連通させら
れている。
【0025】上記気化器37は、その外殻を構成して上
記リード弁36と吸気管38にそれぞれ着脱自在に取り
付けられるケーシング41と、このケーシング41内に
移動自在に支承されて上記気化器37の吸気通路39の
開度(スロットル開度)を調整可能とするスロットル弁
42とを備えている。このスロットル弁42は、車体2
側面視で、上記主フレーム5の延出端部(後端部)の下
方に配設されている。また、上記気化器37に燃料を供
給する燃料タンク43が設けられ、この燃料タンク43
から気化器37に供給された燃料は、上記スロットル弁
42の開閉弁動作によるその吸気通路39の開度等に応
じて、この吸気通路39内に供給される。
【0026】前記ハンドル15の一端部(右端部)にス
ロットル操作部44が設けられ、このスロットル操作部
44は左右グリップ18,18のうちハンドル本体17
の一端部に対し回動自在に支承された一方のグリップ1
8に一体成形されている。
【0027】上記主フレーム5に沿って延びその前端部
45aが上記ハンドル15の一端部に設けられた上記ス
ロットル操作部44に連結され、後端部45bが上記内
燃機関29の気化器37のスロットル弁42に連結され
てこのスロットル弁42を上記スロットル操作部44に
連動連結させる操作力伝達ケーブル45が設けられてい
る。なお、上記スロットル操作部44は、上記ハンドル
15の一端部に回動操作自在に枢支される操作レバーで
構成してもよい。
【0028】上記操作力伝達ケーブル45は、より具体
的には、その前端部45aがハンドル本体17の一端部
に連結され、後端部45bが上記気化器37のケーシン
グ41に連結される可撓性のアウタチューブ46と、こ
のアウタチューブ46にその長手方向に摺動自在に嵌入
されて前端部45aが上記スロットル操作部44に連結
され、後端部45bが上記気化器37のスロットル弁4
2に連結される可撓性のインナケーブル47とを備えて
いる。
【0029】全図において、上記操作力伝達ケーブル4
5の長手方向の中途部をその長手方向に摺動自在に嵌入
させる樹脂製のガイドチューブ50が設けられている。
【0030】上記ガイドチューブ50は、その横断面が
円形パイプ形状をなすガイドチューブ本体51と、この
ガイドチューブ本体51の外周面に一体成形されてこの
外周面に沿って短いピッチで螺旋形状に延びる断面ほぼ
円形の補強部材52とを備え、上記ガイドチューブ50
は自由状態ではほぼ直線的に延びる形状とされている。
【0031】上記ガイドチューブ50は、上記補強部材
52により大きい剛性と強度を有してその径方向からの
外力に対して対抗し、横断面形状が円形に保持されるよ
うになっている。一方、上記ガイドチューブ50はその
長手方向の一部に対し径方向外方から外力が与えられた
ときには、上記軸線が任意の方向に向くことができるよ
うに弾性変形可能とされ、即ち、任意の方向に弾性的に
湾曲するよう撓む可撓性のものとされている。
【0032】上記ガイドチューブ50は、上記主フレー
ム5に沿ってほぼ平行に延び、その長手方向の複数箇所
(4ヵ所)が複数の固着具54,55により、上記主フ
レーム5に固着され、上記ガイドチューブ50は上記主
フレーム5の外周面に圧接させられて支持されている。
【0033】上記ガイドチューブ50の前端部50a
は、上記ヘッドパイプ4とフロントフォーク13の近傍
に配設されている。一方、上記ガイドチューブ50の上
記気化器37側の後端部50bは、上記シリンダ35の
上端部を主フレーム5の後部に締結させている締結具3
1よりも後方にまで延出し、かつ、主フレーム5の後端
部近傍にまで延出している。そして、上記ガイドチュー
ブ50の後端部50bの延出により、このガイドチュー
ブ50の後端部50bに嵌入された操作力伝達ケーブル
45が、上記締結具31等の車体2側部材に接触するこ
とから保護されて、損傷が防止される。
【0034】上記ガイドチューブ50を主フレーム5に
固着させている複数の固着具54,55のうち、最後部
に位置する後部固着具55から上記ガイドチューブ50
の後端部50bに至る間のこのガイドチューブ50の部
分が、上記後部固着具55に片持ち支持された自由端部
50cとされている。上記ガイドチューブ50の外部に
露出した上記操作力伝達ケーブル45の前、後端部45
a,45bの各部分にそれぞれ弛みが与えられている。
【0035】上記固着具54,55は、主フレーム5の
長手方向に沿ってほぼ等間隔に配設されており、その最
前部に位置する前部固着具54は、上記主フレーム5の
前部に溶接により固着された金属製ワイヤーで形成さ
れ、この固着具54により、上記ガイドチューブ50の
前端部が上記主フレーム5の前部に固着させられてい
る。
【0036】図2,3,5において、上記固着具54を
除く他の固着具55は、それぞれ樹脂製のバンド形状と
され、これら各固着具55は、ベルト部57と、このベ
ルト部57の一端部に一体成形されて上記ベルト部57
の他端部をその長手方向に摺動自在に貫挿させて係止さ
せる係止具58とを備えている。上記他の固着具55
は、上記主フレーム5とガイドチューブ50とを一体的
に結束し、この際、上記係止具58から挿出して不要と
なった上記ベルト部57の端部57aは切除される。
【0037】図2において、上記ガイドチューブ50の
前端部50aには、白テープ製の位置決め具59が取り
付けられている。上記主フレーム5にガイドチューブ5
0を組み付ける場合には、まず、上記ガイドチューブ5
0に操作力伝達ケーブル45を嵌入させてこの操作力伝
達ケーブル45をスロットル操作部44と気化器37の
スロットル弁42に連結させ、次に、上記主フレーム5
にガイドチューブ50を組み付ける。
【0038】ここで、上記操作力伝達ケーブル45をス
ロットル操作部44とスロットル弁42に連結させただ
けでは、この操作力伝達ケーブル45に対し上記ガイド
チューブ50は相対的に摺動するため、主フレーム5に
対する所定位置へのガイドチューブ50の位置決めはで
きない。そこで、上記位置決め具59を上記前部固着具
54に対応させる。すると、上記主フレーム5に対する
ガイドチューブ50の位置決めが自動的に正確にできる
こととされている。このため、この位置決め後は、上記
主フレーム5に対し他の固着具54,55により、ガイ
ドチューブ50を単に固着させればよく、もって、この
ガイドチューブ50の組み付け作業が容易にできること
とされている。
【0039】図2,3,5において、上記フロントフォ
ーク13の上部の後方近傍にエンジン制御装置61が配
設され、一方、上記気化器37のスロットル弁42の位
置を検出するポジションセンサー62が上記気化器37
のケーシング41に取り付けられている。上記エンジン
制御装置61にポジションセンサー62を電気的に接続
させるワイヤハーネス63が設けられ、ポジションセン
サー62による検出信号で、上記エンジン本体33が制
御されて、出力向上が図られる。
【0040】上記の場合、ワイヤハーネス63の長手方
向の中途部は、上記各固着具54,55によってガイド
チューブ50と共に主フレーム5に固着されて支持され
ている。このため、上記各固着具54,55を利用した
ことにより、ワイヤハーネス63の中途部が簡単な構成
によって車体フレーム3の主フレーム5に支持され、か
つ、上記ワイヤハーネス63の中途部が上記シート26
に着座したライダーの足の邪魔になるということが簡単
な構成によって防止される。
【0041】そして、シート26に着座したライダーが
上記スロットル操作部44を操作すれば、その操作力が
上記操作力伝達ケーブル45のインナケーブル47を介
しスロットル弁42に伝達されてこのスロットル弁42
が開閉弁動作させられ、もって、内燃機関29の出力が
増減調整されるようになっている。この内燃機関29の
出力による車両1の走行中に、上記ハンドル15を操向
操作することにより、車両1が操向される。
【0042】上記ハンドル15の操向により、このハン
ドル15の一端部が上記車体フレーム3から離反すると
きには、上記ハンドル15の一端部側(ハンドル本体1
7の一端部とスロットル操作部44)に連結されている
上記操作力伝達ケーブル45の前端部45a側の部分は
緊張させられようとするが、これは、上記前端部45a
側の部分に与えられている弛みによって防止される。ま
た、上記操作力伝達ケーブル45の前端部45a側の部
分が更に緊張させられようとするときには、上記操作力
伝達ケーブル45の後端部45b側の部分に与えられて
いた弛みの存在により、上記操作力伝達ケーブル45が
ガイドチューブ50内をその長手方向の前方に摺動し
て、上記緊張の発生が防止される。
【0043】よって、上記ハンドル15の操向時に上記
操作力伝達ケーブル45が緊張させられてその引張応力
が大きくなるということが防止されて、上記ハンドル1
5の操向操作が円滑にできることとなる。
【0044】一方、上記気化器37の保守、点検作業
に、この気化器37に上記操作力伝達ケーブル45の後
端部45bを連結させたまま、上記気化器37に内燃機
関29のエンジン本体33側から離脱させようとすると
きには、上記操作力伝達ケーブル45の後端部45b側
の部分が緊張させられようとするが、これは、上記後端
部45b側の部分に与えられている弛みによって防止さ
れる。
【0045】また、上記気化器37の保守、点検作業に
先立って、上記ハンドル15をその一端部が上記車体フ
レーム3側に接近するような操向状態にさせておけば、
上記操作力伝達ケーブル45の前端部45a側の部分に
十分の弛みが存在することとなる。このため、上記操作
力伝達ケーブル45の後端部45b側の部分が更に緊張
させられようとするときには、上記操作力伝達ケーブル
45の前端部45a側の部分に与えられている弛みの存
在により、上記操作力伝達ケーブル45がガイドチュー
ブ50内をその長手方向の後方に摺動して、上記緊張の
発生が防止される。
【0046】よって、上記気化器37の離脱時に上記操
作力伝達ケーブル45が緊張させられてその引張応力が
大きくなるということが防止され、もって、この操作力
伝達ケーブル45の損傷が防止されると共に、操作力伝
達ケーブル45の後端部45bに弛みを与えようとして
上記主フレーム5から操作力伝達ケーブル45を取り外
す必要がない分、上記気化器37の離脱が容易にでき、
つまり、その保守、点検作業が容易にできることとな
る。
【0047】そして、上記の場合、走行時のハンドル1
5の操向操作と、気化器37の保守、点検作業とは択一
的なものであるため、これらのうちのいずれかの場合
に、操作力伝達ケーブル45に緊張が発生したときは、
これの前、後端部45a,45b側の各部分にそれぞれ
与えられている各弛みが共に利用可能とされることか
ら、その分、上記前、後端部45a,45b側の各部分
の弛みを小さく抑えることができる。
【0048】よって、上記各弛みがライダーの腕や脚に
接触することが抑制されて、その分、車両1への乗り心
地が向上する。
【0049】また、前記したように、上記ガイドチュー
ブ50をその軸線が任意の方向に向くことができるよう
に弾性変形可能とさせ、上記固着具54,55のうち、
最後部に位置する後部固着具55から上記ガイドチュー
ブ50の後端部50bに至るこのガイドチューブ50の
部分を、上記後部固着具55に片持ち支持される自由端
部50cとしてある。
【0050】このため、上記操作力伝達ケーブル45の
後端部45bは、上記ガイドチューブ50の自由端部5
0cに嵌入されることにより、より長い範囲にわたって
このガイドチューブ50により保護される。しかも、上
記気化器37の保守、点検作業時に、この気化器37を
エンジン本体33側から離脱させたとき、この気化器3
7と共に移動する操作力伝達ケーブル45の後端部45
bに伴い上記ガイドチューブ50の自由端部50cは容
易に撓むこととなる。
【0051】よって、上記操作力伝達ケーブル45の保
護が十分に図られたものでありながら、上記気化器37
の保守、点検作業が容易にできることとなる。
【0052】また、上記ガイドチューブ50の有する弾
性を利用することにより、上記操作力伝達ケーブル45
の後端部45b側の部分を、上記自由端部50cが元の
形状に戻ろうとする弾性的な復元力で上方に向って付勢
させるようにし、および/もしくは、上記自由端部50
cにより、上記操作力伝達ケーブル45の後端部45b
側の部分をある所望位置に定めるようにすれば、上記操
作力伝達ケーブル45の各弛みが上記自由端部50cに
より吸収され、および/もしくは、これら弛みの自由な
作動が防止されて、車両構成部品の組立時に作業の邪魔
になることや、ライダーとの接触がより確実に防止され
る。
【0053】また、上記のようにした場合、上記ハンド
ル15の操向時などで、上記操作力伝達ケーブル45が
緊張させられようとするときには、この操作力伝達ケー
ブル45の各弛みと、上記自由端部50cが片持ち支持
されていて容易に撓むように弾性変形するということと
により、上記操作力伝達ケーブル45が緊張させられて
その引張応力が大きくなるということが防止される。
【0054】なお、以上は図示の例によるが、ハンドル
15は左右セパレート式のものであってもよく、また、
ガイドチューブ50は弾性を有しない可撓性のものであ
ってもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0056】請求項1の発明は、車体フレームがその前
端部を構成するヘッドパイプと、このヘッドパイプから
車体側面視で後方に向って延出する主フレームとを備
え、上記ヘッドパイプにフロントフォークを操向自在に
支承させ、このフロントフォークの下端部に前車輪を支
承させる一方、上端部にバー式のハンドルを取り付け、
上記車体フレームに走行駆動用の内燃機関を支持させ、
上記主フレームに沿って延びその前端部が上記ハンドル
の一端部に設けられたスロットル操作部に連結され、後
端部が上記内燃機関の気化器のスロットル弁に連結され
る操作力伝達ケーブルを設けた鞍乗型車両において、
【0057】上記操作力伝達ケーブルの長手方向の中途
部をその長手方向に摺動自在に嵌入させるガイドチュー
ブを設け、このガイドチューブを車体側面視でほぼ直線
的に延びるように形成し、このガイドチューブを上記主
フレームに沿わせると共に複数の固着具により上記主フ
レームに固着させ、上記ガイドチューブの外部に露出し
た上記操作力伝達ケーブルの前、後端部側の各部分のう
ち、少なくとも前端部側の部分に弛みを与えてある。
【0058】このため、上記ハンドルの操向により、こ
のハンドルの一端部が上記車体フレームから離反すると
きには、上記ハンドルの一端部側に連結されている上記
操作力伝達ケーブルの前端部側の部分は緊張させられよ
うとするが、これは、上記前端部側の部分に与えられて
いる弛みによって防止される。
【0059】よって、上記ハンドルの操向時に上記操作
力伝達ケーブルが緊張させられてその引張応力が大きく
なるということが防止されて、上記ハンドルの操向操作
が円滑にできることとなる。
【0060】一方、上記気化器の保守、点検作業に、こ
の気化器に上記操作力伝達ケーブルの後端部を連結させ
たまま、上記気化器を内燃機関のエンジン本体側から離
脱させようとするときには、上記操作力伝達ケーブルの
後端部側の部分が緊張させられようとするが、上記操作
力伝達ケーブルの前端部側の部分に与えられていた弛み
の存在により、上記操作力伝達ケーブルがガイドチュー
ブ内をその長手方向の後方に摺動して、上記緊張の発生
が防止される。
【0061】また、上記気化器の保守、点検作業に先立
って、上記ハンドルをその一端部が上記車体フレーム側
に接近するような操向状態にさせておけば、上記操作力
伝達ケーブルの前端部側の部分に十分の弛みが存在する
こととなる。このため、上記操作力伝達ケーブルの後端
部側の部分が更に緊張させられようとするときには、上
記操作力伝達ケーブルの前端部側の部分に与えられてい
た十分の弛みの存在により、上記操作力伝達ケーブルが
ガイドチューブ内をその長手方向の後方に十分に摺動し
て、上記緊張の発生がより確実に防止され、作業性が向
上する。
【0062】よって、上記気化器の離脱時に上記操作力
伝達ケーブルが緊張させられてその引張応力が大きくな
るということが防止されて、この操作力伝達ケーブルの
損傷が防止されると共に、操作力伝達ケーブルの後端部
に弛みを与えようとして上記主フレームから操作力伝達
ケーブルを取り外す必要がない分、上記気化器の離脱が
容易にでき、つまり、その保守、点検作業が容易にでき
ることとなる。
【0063】請求項2の発明は、上記ガイドチューブを
その軸線が任意の方向に向くことができるように変形可
能とさせ、上記固着具のうち、最後部に位置する後部固
着具から上記ガイドチューブの後端部に至るこのガイド
チューブの部分を、上記後部固着具に片持ち支持される
自由端部としてある。
【0064】このため、上記操作力伝達ケーブルの後端
部は、上記ガイドチューブの自由端部に嵌入されること
により、より長い範囲にわたってこのガイドチューブに
より保護される。しかも、上記気化器の保守、点検作業
時に、この気化器をエンジン本体側から離脱させたと
き、この気化器と共に移動する操作力伝達ケーブルの後
端部に伴い上記ガイドチューブの自由端部は容易に撓む
こととなる。
【0065】よって、上記操作力伝達ケーブルの保護が
十分に図られたものでありながら、上記気化器の保守、
点検作業が容易にできることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両の前部側面図である。
【図2】図1の前部拡大図である。
【図3】図1の後部拡大図である。
【図4】図2の部分拡大図である。
【図5】図2の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 車両 2 車体 3 車体フレーム 4 ヘッドパイプ 5 主フレーム 12 軸心 13 フロントフォーク 14 前車輪 15 ハンドル 17 ハンドル本体 18 グリップ 26 シート 29 内燃機関 33 エンジン本体 37 気化器 41 ケーシング 42 スロットル弁 44 スロットル操作部 45 操作力伝達ケーブル 45a 前端部 45b 後端部 46 アウタチューブ 47 インナケーブル 50 ガイドチューブ 50a 前端部 50b 後端部 50c 自由端部 54,55 固着具

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームがその前端部を構成するヘ
    ッドパイプと、このヘッドパイプから車体側面視で後方
    に向って延出する主フレームとを備え、上記ヘッドパイ
    プにフロントフォークを操向自在に支承させ、このフロ
    ントフォークの下端部に前車輪を支承させる一方、上端
    部にバー式のハンドルを取り付け、上記車体フレームに
    走行駆動用の内燃機関を支持させ、上記主フレームに沿
    って延びその前端部が上記ハンドルの一端部に設けられ
    たスロットル操作部に連結され、後端部が上記内燃機関
    の気化器のスロットル弁に連結される操作力伝達ケーブ
    ルを設けた鞍乗型車両において、 上記操作力伝達ケーブルの長手方向の中途部をその長手
    方向に摺動自在に嵌入させるガイドチューブを設け、こ
    のガイドチューブを車体側面視でほぼ直線的に延びるよ
    うに形成し、このガイドチューブを上記主フレームに沿
    わせると共に複数の固着具により上記主フレームに固着
    させ、上記ガイドチューブの外部に露出した上記操作力
    伝達ケーブルの前、後端部側の各部分のうち、少なくと
    も前端部側の部分に弛みを与えた鞍乗型車両のスロット
    ル操作装置。
  2. 【請求項2】 上記ガイドチューブをその軸線が任意の
    方向に向くことができるように変形可能とさせ、上記固
    着具のうち、最後部に位置する後部固着具から上記ガイ
    ドチューブの後端部に至るこのガイドチューブの部分
    を、上記後部固着具に片持ち支持される自由端部とした
    請求項1に記載の鞍乗型車両のスロットル操作装置。
JP11214432A 1999-07-28 1999-07-28 鞍乗型車両のスロットル操作装置 Pending JP2001041060A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100413750C (zh) * 2003-12-24 2008-08-27 彭国安 套管滑动式横梁的截面结构
JP2013212751A (ja) * 2012-04-02 2013-10-17 Honda Motor Co Ltd 自動二輪車及びフロントフォーク

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