JP2001040556A - 横編み機の編み地引き下げ装置 - Google Patents
横編み機の編み地引き下げ装置Info
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- JP2001040556A JP2001040556A JP11214667A JP21466799A JP2001040556A JP 2001040556 A JP2001040556 A JP 2001040556A JP 11214667 A JP11214667 A JP 11214667A JP 21466799 A JP21466799 A JP 21466799A JP 2001040556 A JP2001040556 A JP 2001040556A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動軸から分割状態のローラに対して編成動
作中にも、調整によって適切なトルクを伝達できるよう
にする。 【解決手段】 横編み機の歯口部３の下方に配置された
一対のローラ４のうち、少なくともいずれか一方のロー
ラ４を編み地５の幅方向で所定の間隔をおき複数に分割
された分割ローラ８により構成し、これらの分割ローラ
８を編み地５の幅方向に延びる駆動軸７に回転自在に挿
入するとともに、複数の分割ローラ８による一方のロー
ラ４とこれに圧接する他方のローラ４との間で編み地５
を挟持して、編み地５を引き下げる横編み機の編み地引
き下げ装置１において、駆動軸７と各分割ローラ８との
間に個別に介在し、駆動軸７のトルクを各分割ローラ８
に伝達するトルク伝達部材１３と、各トルク伝達部材１
３を駆動して、駆動軸７から各分割ローラ８に対して伝
達するトルクを加減するトルク調整手段１８と、駆動軸
７の回転中に遠隔操作により各トルク調整手段１８に対
し目標のトルクに対応する制御用の出力を送る制御器２
０とからなる。
作中にも、調整によって適切なトルクを伝達できるよう
にする。 【解決手段】 横編み機の歯口部３の下方に配置された
一対のローラ４のうち、少なくともいずれか一方のロー
ラ４を編み地５の幅方向で所定の間隔をおき複数に分割
された分割ローラ８により構成し、これらの分割ローラ
８を編み地５の幅方向に延びる駆動軸７に回転自在に挿
入するとともに、複数の分割ローラ８による一方のロー
ラ４とこれに圧接する他方のローラ４との間で編み地５
を挟持して、編み地５を引き下げる横編み機の編み地引
き下げ装置１において、駆動軸７と各分割ローラ８との
間に個別に介在し、駆動軸７のトルクを各分割ローラ８
に伝達するトルク伝達部材１３と、各トルク伝達部材１
３を駆動して、駆動軸７から各分割ローラ８に対して伝
達するトルクを加減するトルク調整手段１８と、駆動軸
７の回転中に遠隔操作により各トルク調整手段１８に対
し目標のトルクに対応する制御用の出力を送る制御器２
０とからなる。
Description
【０００１】
【発明の技術分野】本発明は、横編み機において、編み
上がった編み地を所定の張力で引き下げる装置の改良に
関する。
上がった編み地を所定の張力で引き下げる装置の改良に
関する。
【０００２】
【従来の技術】特開平５−３０２２５２号公報には、２
つの針床式の横編み機の歯口部の下位に設置された駆動
ローラと押圧ローラとの間で、編み地を挟持して引き下
げる編み地引き下げ装置において、駆動ローラを幅方向
に複数に分割して構成し、各駆動ローラを駆動軸の周り
に各々トーションスプリングで係止し、各個別のローラ
のトーションスプリングの強さを編み機の編み幅中心部
で相対的に弱く設定し、中心部から左右の端部に向かっ
て段階的に強く設定することにより、針床の歯口部にお
いて編成される編み地の全幅にわたり引き下げ力が確実
に作用するように行うことが提案されている。
つの針床式の横編み機の歯口部の下位に設置された駆動
ローラと押圧ローラとの間で、編み地を挟持して引き下
げる編み地引き下げ装置において、駆動ローラを幅方向
に複数に分割して構成し、各駆動ローラを駆動軸の周り
に各々トーションスプリングで係止し、各個別のローラ
のトーションスプリングの強さを編み機の編み幅中心部
で相対的に弱く設定し、中心部から左右の端部に向かっ
て段階的に強く設定することにより、針床の歯口部にお
いて編成される編み地の全幅にわたり引き下げ力が確実
に作用するように行うことが提案されている。
【０００３】上記の従来の技術によると、編み地の幅方
向で、部分的に張力差が生じる場合が多く、しかも、そ
の位置は、編成条件によってまちまちであるので、上記
技術のように、編成前に固定された引き下げ力の設定で
は、このような編み地の部分的な張力差に適切に対応す
ることができない。
向で、部分的に張力差が生じる場合が多く、しかも、そ
の位置は、編成条件によってまちまちであるので、上記
技術のように、編成前に固定された引き下げ力の設定で
は、このような編み地の部分的な張力差に適切に対応す
ることができない。
【０００４】
【発明の目的】したがって、本発明の目的は、駆動軸か
ら分割状態のローラに対して編成動作中にも、調整によ
って適切なトルクを伝達できるようにすることである。
ら分割状態のローラに対して編成動作中にも、調整によ
って適切なトルクを伝達できるようにすることである。
【０００５】
【発明の解決手段】本発明は、横編み機の編み地引き下
げ装置を前提としている。横編み機の編み地引き下げ装
置は、横編み機の歯口部の下方に配置された一対のロー
ラのうち、少なくともいずれか一方のローラを編み地の
幅方向で所定の間隔をおき複数に分割された分割ローラ
により構成し、これらの分割ローラを編み地の幅方向に
延びる駆動軸に回転自在に挿入するとともに、複数の分
割ローラによる一方のローラとこれに圧接する他方のロ
ーラとの間で編み地を挟持して、各分割ローラを駆動軸
により編み地の引き下げ方向に回転することにより編み
地を引き下げる。
げ装置を前提としている。横編み機の編み地引き下げ装
置は、横編み機の歯口部の下方に配置された一対のロー
ラのうち、少なくともいずれか一方のローラを編み地の
幅方向で所定の間隔をおき複数に分割された分割ローラ
により構成し、これらの分割ローラを編み地の幅方向に
延びる駆動軸に回転自在に挿入するとともに、複数の分
割ローラによる一方のローラとこれに圧接する他方のロ
ーラとの間で編み地を挟持して、各分割ローラを駆動軸
により編み地の引き下げ方向に回転することにより編み
地を引き下げる。
【０００６】そして、本発明は、上記の横編み機の編み
地引き下げ装置において、駆動軸と各分割ローラとの間
に個別に介在し、駆動軸のトルクを各分割ローラに伝達
するトルク伝達部材と、各トルク伝達部材を駆動して、
駆動軸から各分割ローラに対して伝達するトルクを加減
するトルク調整手段と、駆動軸の回転中に遠隔操作によ
り各トルク調整手段に対し目標のトルクに対応する制御
用の出力を送る制御器とにより、特徴的な部分を構成し
ている。
地引き下げ装置において、駆動軸と各分割ローラとの間
に個別に介在し、駆動軸のトルクを各分割ローラに伝達
するトルク伝達部材と、各トルク伝達部材を駆動して、
駆動軸から各分割ローラに対して伝達するトルクを加減
するトルク調整手段と、駆動軸の回転中に遠隔操作によ
り各トルク調整手段に対し目標のトルクに対応する制御
用の出力を送る制御器とにより、特徴的な部分を構成し
ている。
【０００７】各実施態様において、トルク伝達部材は、
駆動軸の軸方向に変位可能で各分割ローラの当接面に対
応する可動フリクションピースにより構成され、これに
対応して、トルク調整手段は、可動フリクションピース
の磁性部と対応する電磁コイルにより、または可動フリ
クションピースの受圧部と対応するエアノズルにより構
成される。
駆動軸の軸方向に変位可能で各分割ローラの当接面に対
応する可動フリクションピースにより構成され、これに
対応して、トルク調整手段は、可動フリクションピース
の磁性部と対応する電磁コイルにより、または可動フリ
クションピースの受圧部と対応するエアノズルにより構
成される。
【０００８】また、他の実施態様において、トルク伝達
部材は、磁性粉末により構成され、これに対応して、ト
ルク調整手段は、磁性粉末に接近する電磁コイルにより
構成される。
部材は、磁性粉末により構成され、これに対応して、ト
ルク調整手段は、磁性粉末に接近する電磁コイルにより
構成される。
【０００９】さらに、制御器は、各実施態様に対応し
て、電磁コイルに対する電力（電圧・電流）を加減する
電気的な手段により、あるいはエアノズルに対する圧力
空気の圧力を調整する手段により構成される。
て、電磁コイルに対する電力（電圧・電流）を加減する
電気的な手段により、あるいはエアノズルに対する圧力
空気の圧力を調整する手段により構成される。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の横編み機の編み
地引き下げ装置１を示している。横編み機の編み地引き
下げ装置１は、前後で一対の針床２により形成される歯
口部３の下方で、一対のローラ４を有している。歯口部
３から下方に案内される編み地５は、一対のローラ４の
回転によって、所定の張力のもとに下方に案内され、必
要に応じて、一対の案内ローラ６によりさらに下方に送
り出される。
地引き下げ装置１を示している。横編み機の編み地引き
下げ装置１は、前後で一対の針床２により形成される歯
口部３の下方で、一対のローラ４を有している。歯口部
３から下方に案内される編み地５は、一対のローラ４の
回転によって、所定の張力のもとに下方に案内され、必
要に応じて、一対の案内ローラ６によりさらに下方に送
り出される。
【００１１】一対のローラ４のうち、少なくともいずれ
か一方のものは、駆動側として構成される。図示の例
で、一対のローラ４は、いずれも駆動側として構成され
ているため、編み地５の幅方向に延びる２本の駆動軸７
の外周上に、軸方向に沿って所定の間隔をおき、複数に
分割された分割ローラ８によって構成されている。これ
らの分割ローラ８は、それぞれ駆動軸７に対して回転自
在に挿入されており、外周でチェーンホイール状の歯と
して形成され、互いにかみ合って、編み地５を挟みなが
ら引き下げる。
か一方のものは、駆動側として構成される。図示の例
で、一対のローラ４は、いずれも駆動側として構成され
ているため、編み地５の幅方向に延びる２本の駆動軸７
の外周上に、軸方向に沿って所定の間隔をおき、複数に
分割された分割ローラ８によって構成されている。これ
らの分割ローラ８は、それぞれ駆動軸７に対して回転自
在に挿入されており、外周でチェーンホイール状の歯と
して形成され、互いにかみ合って、編み地５を挟みなが
ら引き下げる。
【００１２】なお、駆動軸７は、それぞれ個別の、また
は共通のモータ９によって駆動されるようになってお
り、ブラケット１０を介してホルダー１１により回転自
在に支持されている。
は共通のモータ９によって駆動されるようになってお
り、ブラケット１０を介してホルダー１１により回転自
在に支持されている。
【００１３】つぎに、図２、３は、駆動軸７に対する分
割ローラ８の取り付け状態を示す。分割ローラ８は、駆
動軸７に対して回転自在に挿入されており、両端部に形
成された収納用の空間１２の部分で、トルク伝達部材１
３として、可動フリクションピース１４を有している。
この可動フリクションピース１４は、例えばくさび状の
環状体または部分的な環状体で、駆動軸７の軸方向に移
動可能であり、テーパ面１５で分割ローラ８の内周面に
形成されている斜面の当接面１６に当接しており、先端
の磁性部１７により、トルク調整手段１８としての電磁
コイル１９と対応している。
割ローラ８の取り付け状態を示す。分割ローラ８は、駆
動軸７に対して回転自在に挿入されており、両端部に形
成された収納用の空間１２の部分で、トルク伝達部材１
３として、可動フリクションピース１４を有している。
この可動フリクションピース１４は、例えばくさび状の
環状体または部分的な環状体で、駆動軸７の軸方向に移
動可能であり、テーパ面１５で分割ローラ８の内周面に
形成されている斜面の当接面１６に当接しており、先端
の磁性部１７により、トルク調整手段１８としての電磁
コイル１９と対応している。
【００１４】電磁コイル１９は、駆動軸７の回転を許容
するホルダー１１によって支持されており、制御器２０
により制御されるようになっている。なお、ホルダー１
１と可動フリクションピース１４との間に、可動フリク
ションピース１４を後退させるために、コイル状のスプ
リング２１が設けられている。
するホルダー１１によって支持されており、制御器２０
により制御されるようになっている。なお、ホルダー１
１と可動フリクションピース１４との間に、可動フリク
ションピース１４を後退させるために、コイル状のスプ
リング２１が設けられている。
【００１５】編成動作時に、制御器２０は、制御用の出
力として同じ電圧Ｖ１をそれぞれの電磁コイル１９に出
力し、電圧値・電流値に応じた磁力を発生し、これを磁
性部１７に作用させる。このため、可動フリクションピ
ース１４は、磁力に応じた強さで、テーパ面１５により
斜面の当接面１６に当接し、それらの間に摩擦力を発生
する。この摩擦力の大きさは、駆動軸７のトルクをそれ
ぞれの分割ローラ８に伝達するトルクの値に対応してお
り、駆動軸７のトルクを適切なトルクに変換して、それ
ぞれの分割ローラ８に伝達する。したがって、全ての分
割ローラ８は、駆動軸７から適切な大きさのトルクを受
け取り、そのトルクで編み地５を引き下げる。この結
果、編み地５の張力は、編成中すなわち駆動軸７の回転
中に、制御器２０の遠隔操作により調整可能となる。
力として同じ電圧Ｖ１をそれぞれの電磁コイル１９に出
力し、電圧値・電流値に応じた磁力を発生し、これを磁
性部１７に作用させる。このため、可動フリクションピ
ース１４は、磁力に応じた強さで、テーパ面１５により
斜面の当接面１６に当接し、それらの間に摩擦力を発生
する。この摩擦力の大きさは、駆動軸７のトルクをそれ
ぞれの分割ローラ８に伝達するトルクの値に対応してお
り、駆動軸７のトルクを適切なトルクに変換して、それ
ぞれの分割ローラ８に伝達する。したがって、全ての分
割ローラ８は、駆動軸７から適切な大きさのトルクを受
け取り、そのトルクで編み地５を引き下げる。この結
果、編み地５の張力は、編成中すなわち駆動軸７の回転
中に、制御器２０の遠隔操作により調整可能となる。
【００１６】つぎに、図４の例は、分割ローラ８の一端
部にのみ可動フリクションピース１４および電磁コイル
１９を設ける例である。この例で、制御器２０は、それ
ぞれの分割ローラ８に対して同じ、または異なる電圧Ｖ
１、Ｖ２、Ｖ３を出力することによって、駆動軸７から
各分割ローラ８に伝達するトルクを異なる値に設定す
る。これによって、編み地５に対し、編み幅方向の中心
部分で低いトルクとし、編み幅の両端部分で高いトルク
として設定することができる。なお、編み地５の張力
は、編み幅方向の中心位置で左右対称に限らず、一端部
分で高く、他端部分で低く、あるいは編み幅方向の中心
線に対して複雑な非対称の状態として設定することもで
きる。
部にのみ可動フリクションピース１４および電磁コイル
１９を設ける例である。この例で、制御器２０は、それ
ぞれの分割ローラ８に対して同じ、または異なる電圧Ｖ
１、Ｖ２、Ｖ３を出力することによって、駆動軸７から
各分割ローラ８に伝達するトルクを異なる値に設定す
る。これによって、編み地５に対し、編み幅方向の中心
部分で低いトルクとし、編み幅の両端部分で高いトルク
として設定することができる。なお、編み地５の張力
は、編み幅方向の中心位置で左右対称に限らず、一端部
分で高く、他端部分で低く、あるいは編み幅方向の中心
線に対して複雑な非対称の状態として設定することもで
きる。
【００１７】図５、６の例は、ホルダー１１の部分に、
トルク調整手段１８として複数のエアノズル２２を形成
し、このエアノズル２２に対し、可動フリクションピー
ス１４の受圧部２３を対向させる例である。可動フリク
ションピース１４は、エアノズル２２に接近する方向に
スプリング２４により付勢されており、後退することに
よって、テーパ面１５と当接面１６との間の摩擦力を変
化させる。そして、制御器２０は、圧力を調整する手段
により全て同一の圧力Ｐ１の圧力空気をエアノズル２２
から噴射し、エアパッドの作用により、可動フリクショ
ンピース１４を軸方向に変位させ、テーパ面１５と当接
面１６との間に作用する摩擦力を変化させることによ
り、駆動軸７のトルクを目標のトルク値に変換して、分
割ローラ８に伝達する。
トルク調整手段１８として複数のエアノズル２２を形成
し、このエアノズル２２に対し、可動フリクションピー
ス１４の受圧部２３を対向させる例である。可動フリク
ションピース１４は、エアノズル２２に接近する方向に
スプリング２４により付勢されており、後退することに
よって、テーパ面１５と当接面１６との間の摩擦力を変
化させる。そして、制御器２０は、圧力を調整する手段
により全て同一の圧力Ｐ１の圧力空気をエアノズル２２
から噴射し、エアパッドの作用により、可動フリクショ
ンピース１４を軸方向に変位させ、テーパ面１５と当接
面１６との間に作用する摩擦力を変化させることによ
り、駆動軸７のトルクを目標のトルク値に変換して、分
割ローラ８に伝達する。
【００１８】つぎに、図７の例は、分割ローラ８の一端
にのみ可動フリクションピース１４およびエアノズル２
２を組み込んで、同じ値または異なる値の圧力Ｐ１、Ｐ
２、Ｐ３の圧力空気により、それぞれの分割ローラ８毎
に異なるトルクを発生させる例である。
にのみ可動フリクションピース１４およびエアノズル２
２を組み込んで、同じ値または異なる値の圧力Ｐ１、Ｐ
２、Ｐ３の圧力空気により、それぞれの分割ローラ８毎
に異なるトルクを発生させる例である。
【００１９】さらに、図８の例は、分割ローラ８の一端
または両端部の室２５に外側壁から駆動軸７の外周面に
向けて磁性体製のヨーク２６を形成し、その室２５の内
部にトルク伝達部材１３として磁性粉末２７を収納し、
この磁性粉末２７をトルク調整手段１８としての電磁コ
イル２８によって制御する例である。
または両端部の室２５に外側壁から駆動軸７の外周面に
向けて磁性体製のヨーク２６を形成し、その室２５の内
部にトルク伝達部材１３として磁性粉末２７を収納し、
この磁性粉末２７をトルク調整手段１８としての電磁コ
イル２８によって制御する例である。
【００２０】制御器２０は、目標のトルクに対応する出
力の電圧Ｖによって、電磁コイル２８を駆動し、分割ロ
ーラ８のヨーク２６および磁性体製の駆動軸７の部分に
磁束を作用させる。これによって、磁性粉末２７は、分
割ローラ８のヨーク２６と駆動軸７の外周との間で、鎖
状に連結し、駆動軸７のトルクをそれぞれの分割ローラ
８に伝達する。このときの伝達トルクは、磁性粉末２７
の連結力すなわち電磁コイル２８の電力に比例するた
め、制御器２０の出力によって自由に変更できることに
なる。
力の電圧Ｖによって、電磁コイル２８を駆動し、分割ロ
ーラ８のヨーク２６および磁性体製の駆動軸７の部分に
磁束を作用させる。これによって、磁性粉末２７は、分
割ローラ８のヨーク２６と駆動軸７の外周との間で、鎖
状に連結し、駆動軸７のトルクをそれぞれの分割ローラ
８に伝達する。このときの伝達トルクは、磁性粉末２７
の連結力すなわち電磁コイル２８の電力に比例するた
め、制御器２０の出力によって自由に変更できることに
なる。
【００２１】既に述べたように、本発明では、一対のロ
ーラ４のうち一方ローラ４のみを駆動側として構成し、
他方をその駆動側のローラ４に対して圧接する押え用の
ローラ４として構成することもできる。
ーラ４のうち一方ローラ４のみを駆動側として構成し、
他方をその駆動側のローラ４に対して圧接する押え用の
ローラ４として構成することもできる。
【００２２】また、可動フリクションピース１４は、く
さび状でなく、平板状として、摩擦クラッチに近い構造
のものとすることもできる。この場合、平板状の可動フ
リクションピース１４は、軸方向に移動して、分割ロー
ラ８の平たんな当接面１６に当たることになる。
さび状でなく、平板状として、摩擦クラッチに近い構造
のものとすることもできる。この場合、平板状の可動フ
リクションピース１４は、軸方向に移動して、分割ロー
ラ８の平たんな当接面１６に当たることになる。
【００２３】
【発明の効果】本発明では、駆動側のローラが編み地の
織り幅方向にわたって複数に分割されており、駆動軸か
ら分割された分割ローラに対して張力に見合った適切な
トルクを伝達でき、しかもこのトルクが編成動作中すな
わち駆動軸の回転中に変更できるため、各種の形態の編
み地に対して適切な張力の設定が可能となる。
織り幅方向にわたって複数に分割されており、駆動軸か
ら分割された分割ローラに対して張力に見合った適切な
トルクを伝達でき、しかもこのトルクが編成動作中すな
わち駆動軸の回転中に変更できるため、各種の形態の編
み地に対して適切な張力の設定が可能となる。
【００２４】特に、駆動軸の回転がトルク伝達部材を介
して各分割ローラに伝達され、各分割ローラの回転によ
り編み地を引き下げることにより、編み地の幅方向にお
いて部分的に張力の高い部分が発生したとき、分割ロー
ラに伝達トルクを超える張力が作用したならば、分割ロ
ーラと駆動軸との連結が離れ、分割ローラは駆動軸に対
して空回りするので、その部分の張力を設定値に保つこ
とができる。
して各分割ローラに伝達され、各分割ローラの回転によ
り編み地を引き下げることにより、編み地の幅方向にお
いて部分的に張力の高い部分が発生したとき、分割ロー
ラに伝達トルクを超える張力が作用したならば、分割ロ
ーラと駆動軸との連結が離れ、分割ローラは駆動軸に対
して空回りするので、その部分の張力を設定値に保つこ
とができる。
【００２５】しかも、駆動軸の回転中において、トルク
の設定値を変更することができるので、編成中に、編成
条件の変化に対応して、編み地の張力を一様に保つこと
ができ、この際、部分的な過大な張力に対する安全装置
としても利用できる。また、編み地トルクの設定値を編
み地の中心部分よりも両端部分において強く設定するこ
とで編み地の編み幅方向の縮みを少なくすることができ
る。また、トルクの設定値を零にすることで、一対のロ
ーラを離すことなく、分割ローラ８をフリー状態にで
き、切れやすい糸の編成を容易にすることもできる。
の設定値を変更することができるので、編成中に、編成
条件の変化に対応して、編み地の張力を一様に保つこと
ができ、この際、部分的な過大な張力に対する安全装置
としても利用できる。また、編み地トルクの設定値を編
み地の中心部分よりも両端部分において強く設定するこ
とで編み地の編み幅方向の縮みを少なくすることができ
る。また、トルクの設定値を零にすることで、一対のロ
ーラを離すことなく、分割ローラ８をフリー状態にで
き、切れやすい糸の編成を容易にすることもできる。
【００２６】さらに、電磁コイルの磁力によって可動フ
リクションピースを移動させる例によれば、電力（電圧
・電流）の調整によって、伝達トルクの調整が無段階に
行えるため、制御が容易となる。
リクションピースを移動させる例によれば、電力（電圧
・電流）の調整によって、伝達トルクの調整が無段階に
行えるため、制御が容易となる。
【００２７】さらに、エアノズルから噴射されるエアの
圧力によって、可動フリクションピースを変位させる例
では、可動フリクションピースを磁性体でなく、圧力に
応じて変位する他の部材によって構成できるので、編成
針などに対する磁力による影響がなくなる。
圧力によって、可動フリクションピースを変位させる例
では、可動フリクションピースを磁性体でなく、圧力に
応じて変位する他の部材によって構成できるので、編成
針などに対する磁力による影響がなくなる。
【００２８】さらに、トルク伝達部材を磁性粉末とし、
これを電磁コイルの磁力によって操作する例では、それ
らの部分を市販の電磁パウダークラッチによって構成で
きるため、その部分の製作が容易となる。
これを電磁コイルの磁力によって操作する例では、それ
らの部分を市販の電磁パウダークラッチによって構成で
きるため、その部分の製作が容易となる。
【図１】本発明の横編み機の編み地引き下げ装置の要部
の側面図である。
の側面図である。
【図２】駆動軸に対する分割ローラの取り付け状態の断
面図である。
面図である。
【図３】駆動軸に対する分割ローラの取り付け状態の軸
方向の断面図である。
方向の断面図である。
【図４】駆動軸に対する分割ローラの取り付け状態の軸
方向の断面図である。
方向の断面図である。
【図５】駆動軸に対する分割ローラの取り付け状態の断
面図である。
面図である。
【図６】駆動軸に対する分割ローラの取り付け状態の軸
方向の断面図である。
方向の断面図である。
【図７】駆動軸に対する分割ローラの取り付け状態の軸
方向の断面図である。
方向の断面図である。
【図８】駆動軸に対する分割ローラの取り付け状態の軸
方向の断面図である。
方向の断面図である。
１ 横編み機の編み地引き下げ装置 ２ 針床 ３ 歯口部 ４ ローラ ５ 編み地 ６ 案内ローラ ７ 駆動軸 ８ 分割ローラ ９ モータ １０ ブラケット １１ ホルダー １２ 空間 １３ トルク伝達部材 １４ 可動フリクションピース １５ テーパ面 １６ 当接面 １７ 磁性部 １８ トルク調整手段 １９ 電磁コイル ２０ 制御器 ２１ スプリング ２２ エアノズル ２３ 受圧部 ２４ スプリング ２５ 室 ２６ ヨーク ２７ 磁性粉末 ２８ 電磁コイル
Claims (6)
- 【請求項１】 横編み機の歯口部の下方に配置された一
対のローラのうち、少なくともいずれか一方のローラを
編み地の幅方向で所定の間隔をおき複数に分割された分
割ローラにより構成し、これらの分割ローラを編み地の
幅方向に延びる駆動軸に回転自在に挿入するとともに、
複数の分割ローラによる一方のローラとこれに圧接する
他方のローラとの間で編み地を挟持して、各分割ローラ
を駆動軸により編み地の引き下げ方向に回転することに
より編み地を引き下げる横編み機の編み地引き下げ装置
において、 駆動軸と各分割ローラとの間に個別に介在し、駆動軸の
トルクを各分割ローラに伝達するトルク伝達部材と、各
トルク伝達部材を駆動して、駆動軸から各分割ローラに
対して伝達するトルクを加減するトルク調整手段と、駆
動軸の回転中に遠隔操作により各トルク調整手段に対し
目標のトルクに対応する制御用の出力を送る制御器とか
らなることを特徴とする横編み機の編み地引き下げ装
置。 - 【請求項２】 トルク伝達部材を駆動軸の軸方向に変位
可能で各分割ローラの当接面に対応する可動フリクショ
ンピースにより構成し、トルク調整手段を可動フリクシ
ョンピースの磁性部と対応する電磁コイルにより構成す
ることを特徴とする請求項１記載の横編み機の編み地引
き下げ装置。 - 【請求項３】 トルク伝達部材を駆動軸の軸方向に変位
可能で各分割ローラの当接面に対応する可動フリクショ
ンピースにより構成し、トルク調整手段を可動フリクシ
ョンピースの受圧部と対応するエアノズルにより構成す
ることを特徴とする請求項１記載の横編み機の編み地引
き下げ装置。 - 【請求項４】 トルク伝達部材を磁性粉末により構成
し、トルク調整手段を磁性粉末に接近する電磁コイルに
より構成することを特徴とする請求項１記載の横編み機
の編み地引き下げ装置。 - 【請求項５】 制御器を電磁コイルに対する電力を加減
する電気的な手段によって構成することを特徴とする請
求項２または請求項４記載の横編み機の編み地引き下げ
装置。 - 【請求項６】 制御器をエアノズルに対する圧力空気の
圧力を調整する手段によって構成することを特徴とする
請求項３記載の横編み機の編み地引き下げ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11214667A JP2001040556A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 横編み機の編み地引き下げ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11214667A JP2001040556A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 横編み機の編み地引き下げ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001040556A true JP2001040556A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16659582
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11214667A Pending JP2001040556A (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 横編み機の編み地引き下げ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001040556A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103147220A (zh) * | 2013-04-10 | 2013-06-12 | 常熟市国光机械有限公司 | 电脑针织横机罗拉圈取机构 |
| JP2016511804A (ja) * | 2013-02-28 | 2016-04-21 | ナイキ イノヴェイト シーヴィー | 編み機の降下アセンブリ用独立制御型ローラ |
| CN109322053A (zh) * | 2018-12-05 | 2019-02-12 | 宁波慈星股份有限公司 | 横编机中的罗拉装置 |
| CN110468495A (zh) * | 2019-08-20 | 2019-11-19 | 浙江德星智能制造股份有限公司 | 电脑横机的罗拉轴及其罗拉皮辊单元 |
| JP2022548819A (ja) * | 2020-02-24 | 2022-11-22 | 舞 劉 | ドローオフ機構 |
-
1999
- 1999-07-29 JP JP11214667A patent/JP2001040556A/ja active Pending
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| CN109322053B (zh) * | 2018-12-05 | 2023-09-15 | 宁波慈星股份有限公司 | 横编机中的罗拉装置 |
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