JP2001040005A - エチレン性二重結合を有する単量体の重合体を製造する方法 - Google Patents

エチレン性二重結合を有する単量体の重合体を製造する方法

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JP2001040005A
JP2001040005A JP11215556A JP21555699A JP2001040005A JP 2001040005 A JP2001040005 A JP 2001040005A JP 11215556 A JP11215556 A JP 11215556A JP 21555699 A JP21555699 A JP 21555699A JP 2001040005 A JP2001040005 A JP 2001040005A
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polymer
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Toshihide Shimizu
敏秀 清水
Mikio Watanabe
幹雄 渡辺
Tatsuya Fujimoto
達也 藤本
Genji Nokuki
源治 野茎
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/002Scale prevention in a polymerisation reactor or its auxiliary parts
    • C08F2/004Scale prevention in a polymerisation reactor or its auxiliary parts by a prior coating on the reactor walls

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Abstract

(57)【要約】 【課題】エチレン性二重結合を有する単量体の重合方法
を改良し、スケール防止剤等の塗膜形成時間を短縮して
生産性を高めると共に、重合体スケール付着防止効果を
向上し、得られる重合体製品の品質を高める。 【解決手段】内壁面その他の表面に重合体スケール付着
防止性の塗膜を有する重合器内でエチレン性二重結合を
有する単量体を重合させる。該塗膜は水溶性アニオン高
分子化合物と、カチオン性有機化合物とを含有する塗布
液一種をキャリアーとして水蒸気を用いて塗布するか、
又は水溶性アニオン高分子化合物を含む第一塗布液とカ
チオン性有機化合物を含む第二塗布液とをキャリアーと
して水蒸気を用いて塗布することにより形成する。こう
して、エチレン性二重結合を有する単量体から重合体を
製造する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明はエチレン性二重結合
を有する単量体を重合器内において重合することにより
重合体を製造する方法において、重合器内壁面などへの
重合体スケールの付着を防止し、品質の良好な重合体を
製造することができる重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重合器内で単量体を重合して重合体を製
造する方法においては、重合体が重合器内壁面などにス
ケールとして付着する問題が知られている。重合体スケ
ールが重合器内壁面などに付着すると、重合体の収率低
下、重合器内の冷却能力の低下、及び付着した重合体ス
ケールが剥離して重合体製品に混入することにより製品
の品質低下を招き、更に重合体スケールの除去に多大の
労力と時間が必要となるなどの不利が生じる。その上、
重合体スケールは未反応単量体を含んでいるので、作業
者がこれにさらされ、身体的な障害を引き起こす恐れも
ある。
【0003】このため、エチレン性二重結合を有する単
量体の重合においては、重合器内壁面などへの重合体ス
ケールの付着を防止する目的で、例えば重合器内壁及び
攪拌機などに、重合体スケール付着防止剤(以下、スケ
ール防止剤という)を1段階の塗布作業で塗布して塗膜
を形成する方法(以下、1液塗布方法という)が種々知
られており、スケール防止剤としては具体的には、例え
ば、アミン化合物、キノン化合物、アルデヒド化合物な
どの極性有機化合物、あるいは染料、顔料など(特公昭
45−30343、特公昭45−30835);極性有機化合物あるい
は染料を金属塩で処理したもの(特公昭52−24953);
電子供与性化合物と電子受容性化合物との混合物(特公
昭53−28347);1−ナフトールとホルムアルデヒドと
の縮合反応生成物(特開昭57−164107);フェノール化
合物とホルムアルデヒドとの縮合反応生成物(特開昭57
−192413);ポリ芳香族アミン(特公昭59−16561);
多価フェノールの自己縮合生成物や多価ナフトールの自
己縮合生成物(特開昭54−7487);ケトン樹脂とフェノ
ール化合物との縮合反応生成物(特開昭62−236804);
芳香族アミンと芳香族ニトロ化合物との縮合反応生成物
及びこれをベ−ス化したもの(特公昭60−30681);芳
香族アミン化合物とキノン化合物との縮合反応生成物
(特開昭61−7309)等が用いられている。
【0004】この1液塗布方法で得られる重合スケール
付着防止性塗膜では、重合中に重合器内の気液界面付近
にスケールが付着しやすかったり、重合反応液の組成に
よってはスケールが壁面全面に付着することがあるた
め、これを防止するためにスケール防止剤の塗布液に、
アニオン性高分子化合物、両性高分子化合物、カチオン
性高分子化合物、ヒドロキシル基含有高分子化合物等の
水溶性高分子化合物;無機コロイド;アルカリ金属塩の
ような無機塩等の、単量体に対して親和性を有しない物
質(以下、スケール防止助剤という)を混合することも
知られている。これらの1液塗布方法はエチレン性二重
結合を有する単量体の重合器内における重合において、
重合体スケール付着防止に有効である。
【0005】上記1液塗布方法では、重合体スケール付
着防止効果が十分に得られない場合は、(a)上記のよ
うなスケール防止剤を含む塗布液を塗布して第一層を形
成し、更にその上に、(b)上述の重合体スケール付着
防止助剤を含有する塗布液を塗布して第二層を形成する
という、二種類の塗布液を2段階で塗布して塗膜を形成
する方法(以下、2液2段階塗布方法という)(特開平
03−74404、特開平02−80403、特開平02−80402、特開
平02−80401、特開平02−47102)が提案されている。前
記に説明した1液塗布による重合体スケールの付着防止
方法も2液2段階塗布による重合体スケールの付着防止
方法も、塗布方法としては、作業性の点などの生産性の
面からスプレー塗布方法が通常用いられている。
【0006】スプレー塗布方法によるスケール防止剤の
1液塗布法における塗膜の形成は、 ・ステップ1:スプレー塗布方法により、スケール防止
剤を含む塗布液を重合器内壁面及びその他の単量体が接
触する部分に塗布する、 ・ステップ2:塗布面を乾燥させて乾燥塗膜を形成す
る、 ・ステップ3:形成された塗膜面を洗浄して余分な塗布
液を除去する、のステップ1〜3を有するものである。
また、スプレー塗布方法による、スケール防止剤の塗布
及びスケール防止助剤の塗布からなる2液2段階塗布方
法は、2段目の塗布においても上記と同様のステップ1
〜3からなる塗膜形成作業が行われる。
【0007】上記のスプレー塗布方法を用いた場合、バ
ッフル、攪拌翼の重合器内壁面に対面している面は、ス
プレーノズルから見て死角となっている。このようなス
プレーノズルから見て陰になっていたり隠れている部分
の表面には塗布液が到達しにくいためスケール防止剤を
その他の陰にならない表面と同様に塗布することはでき
ない。したがって、陰になる表面と陰にならない表面と
に均一な塗膜を形成することは難しい。また、陰になる
表面にスケールの付着を防止するのに、有効量の塗膜を
形成しようとすると他の表面よりも多量のスケール防止
剤を含む塗布液を使用せざるを得ない。陰にならない表
面には必要以上の過剰なスケール防止剤を適用すること
になる。そのため、こうして形成される塗膜は、塗布ム
ラがあり、塗膜は部分的に必要以上に厚いものであっ
た。
【0008】さらに、スプレー塗布方法を用いたスケー
ル防止性塗膜の形成には次のような問題もあった。 スケール防止剤の塗膜は、通常重合バッチごとにその
前に形成される。スケール防止剤は一般に着色している
ので、重合バッチの繰り返し数が多くなると、スケール
防止剤が繰り返し塗布される結果、塗膜が厚い部分が生
じ得る。このような塗膜の厚い部分が剥離して反応混合
物に取り込まれたり、スケール防止剤が重合器の内壁等
に既に生じている重合体スケールの上に塗布されてスケ
ールの一部とともに剥離して、得られる重合体製品中に
混入し、その成型品中に着色異物あるいはフィッシュア
イをもたらす原因となったり、成形品の初期着色を高め
るなど製品の品質低下を招く欠点がある。 上記のように、スプレーノズルから見て死角になって
いる重合器内の隠れた部分又は陰になっている表面での
重合体スケール付着防止効果は、他の表面に比してかな
り多量のスケール防止剤を適用した割には十分とはいえ
るものではない。 スプレー塗布方法は、塗布後、その塗布面を乾燥する
乾燥工程を必要とし、スケール防止剤の塗膜形成に要す
る時間がかかる。そこで、生産性向上の面から、その塗
膜形成に要する時間の短縮が望まれている。
【0009】上記スプレー塗布方法の欠点を解決する方
法として、キャリアーとして水蒸気を用いてスケール防
止剤の塗布液を塗布する方法(以下、水蒸気塗布とい
う)(特公平01−5044)が提案されている。この場合の
塗布液としては、スケール防止剤単独の塗布液や、これ
に前記スケール防止助剤を添加した塗布液が使用されて
いる。
【0010】この水蒸気塗布方法は、次のような利点が
ある。 少量の塗布液で、スケールの付着を効果的に防止する
のに必要なスケール防止剤を薄い均一な塗膜として形成
することができる。 少量の塗布液の使用量で、スプレーノズルから見て死
角になっている重合器内の隠れた部分、又は陰になって
いる部分にも、スケール付着防止効果を得る上で必要な
スケール防止剤の塗膜を形成することができるので、こ
れらの部分でも重合体スケール付着防止効果を得ること
ができる。 塗膜形成工程での乾燥工程が不要となり、スケール防
止剤等の塗膜形成に要する時間が短縮される。
【0011】ところで、水蒸気塗布方法では塗布液と水
蒸気とが混合され、水蒸気により運ばれる形で塗布液を
重合器内壁面などに適用される。従って、塗布液中のス
ケール防止剤の濃度は、水蒸気で稀釈されることを考慮
して設定される。通常、塗布液中のスケール防止剤の濃
度は、水蒸気塗布用はスプレー塗布用の4〜40倍であ
る。但し、水蒸気塗布で必要なスケール防止剤の量はス
プレー塗布の場合とほぼ同じである。
【0012】水蒸気塗布方法には上記の利点がある反
面、次の点において問題がある。 水蒸気塗布では重合器内の均一な塗布が可能である
が、重合器内の気液界面付近におけるスケール付着防止
効果は不十分である。 重合器内の気液界面付近におけるスケール付着防止効
果が不十分である為、重合バッチの繰り返し数が多くな
ると気液界面付近で重合体スケールの堆積が成長し、堆
積したスケールが重合中に剥離して重合体製品中に混入
し、フィッシュアイ発生の原因となることがある。 また、重合バッチの繰り返し数が多くなると、スケー
ル防止剤が繰り返し塗布される結果、スケール防止剤層
が次第に厚くなり、この層が部分的に剥離して重合体製
品中に混入して着色異物の原因となり、重合体製品の抗
初期着色性が低下する(特に明度指数が低下する)とい
う問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スケ
ール防止剤等の塗膜形成時間を短縮して生産性を高める
と共に、重合体スケール付着防止効果を向上し、これに
より得られる重合体製品への着色異物の混入を低減し、
成形品のフィッシュアイ及び抗初期着色性を高め、重合
体及びその加工製品の品質を向上できる、エチレン性二
重結合を有する単量体の重合による重合体の製造方法を
提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する手段として、第一に、エチレン性二重結合を有する
単量体を重合器内において重合することを含む重合体の
製造方法であって、前記重合器はその内壁面及び重合中
に前記単量体が接触するその他の表面に重合体スケール
付着防止性の塗膜を有するものであり;該塗膜は、前記
内壁面及びその他の表面の上に、水溶性アニオン高分子
化合物とカチオン性有機化合物とを含有する塗布液をキ
ャリアーとして水蒸気を用いて塗布する(以下、「水蒸
気1液塗布」という)ことにより形成されたものであ
る;ことを特徴とするエチレン性二重結合を有する単量
体から重合体を製造する方法を提供する。
【0015】また、本発明は、上記課題を解決する手段
として、第二に、エチレン性二重結合を有する単量体を
重合器内において重合することを含む重合体の製造方法
であって、前記重合器はその内壁面及び重合中に前記単
量体が接触するその他の表面に重合体スケール付着防止
性の塗膜を有するものであり;該塗膜は、前記内壁面及
びその他の表面の上に、水溶性アニオン高分子化合物を
含有する第一塗布液とカチオン性有機化合物を含有する
第二塗布液とを同時に、キャリアーとして水蒸気を用い
て塗布する(以下、「水蒸気2液1段階塗布」という)
ことにより形成されたものである;ことを特徴とするエ
チレン性二重結合を有する単量体から重合体を製造する
方法を提供する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の方法で使用されるスケー
ル防止性の塗膜は重合器内壁面などの表面上に、形成さ
れる。該塗膜は、水溶性アニオン高分子化合物及びカチ
オン性有機化合物との混合物からなる。但し、両成分は
少なくとも部分的に反応し、反応生成物を形成していて
もよい。従って、より正確には、前記の塗膜は両成分の
混合物及び/又は反応生成物より成る。本発明のスケー
ル防止効果は両成分があいまって発揮されると考えら
れ、各々の寄与を判別することは困難である。
【0017】〔水溶性アニオン高分子化合物〕水溶性ア
ニオン高分子化合物としては、例えば、カルボキシル
基、スルホン酸基、硫酸基及びリン酸基から選ばれる少
なくとも一種の基を有する、アニオン性を示す高分子化
合物が挙げられる。
【0018】具体的には、カルボキシル基を有する水溶
性アニオン高分子化合物としては、例えば、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−メタクリル酸共
重合体、無水マレイン酸−ビニルエーテル共重合体、イ
ソブチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−無水
マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重
合体、アルギン酸、カルボキシメチルセルロース、ポリ
アクリルアミドの部分加水分解物、キサンタンガム、ペ
クチン酸、ヒアルロン酸、ポリビニルアルコール−アク
リル酸塩共重合体、でんぷん−アクリル酸グラフト共重
合体、シェラック樹脂及びこれらのナトリウム塩、カリ
ウム塩のようなアルカリ金属塩並びにアンモニウム塩な
どが挙げられる。
【0019】スルホン酸基を有する水溶性アニオン高分
子化合物としては、例えば、ポリアクリルアミドのスル
ホメチル化物、アクリルアミド−ビニルスルホン酸共重
合体、ポリスチレンスルホン酸、ヘパリン、及びこれら
のナトリウム塩、カリウム塩のようなアルカリ金属塩、
並びにアンモニウム塩などが挙げられる。
【0020】硫酸基を有する水溶性アニオン高分子化合
物としては、例えば、ポリビニル硫酸、硫酸セルロー
ス、及びこれらのナトリウム塩、カリウム塩のようなア
ルカリ金属塩、並びにアンモニウム塩などが挙げられ
る。リン酸基を有する水溶性アニオン高分子化合物とし
ては、例えば、ポリリン酸、及びこれらのナトリウム
塩、カリウム塩のようなアルカリ金属塩並びにアンモニ
ウム塩などが挙げられる。これらのうち、特に好ましい
ものは、カルボキシル基を有する水溶性アニオン高分子
化合物、スルホン酸基を有する水溶性アニオン高分子化
合物である。これらは、一種単独でも二種以上を組合せ
て用いることができ、その組み合わせは適宜選択され
る。
【0021】〔カチオン性有機化合物〕カチオン性有機
化合物としては、例えば、水溶性カチオン高分子化合
物、カチオン性染料及びその他のオニウム化合物が挙げ
られる。水溶性カチオン高分子化合物としては、例え
ば、水溶性アニリン樹脂、ポリチオ尿素、ポリエチレン
イミン、ポリビニルピリジン、ポリビニルアミン、ポリ
アリルアミン、ポリアミンサルホン、ポリビニルカルバ
ゾール、ポリビニルイミダゾリン、ポリメチルアミノエ
チルアクリレート、ポリジメチルアミノエチルメタクリ
レート、N−ビニル−2−ピロリドン−アクリルアミド
共重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライドの
環化重合体、キトサン、ポリガラクトサミン、水溶性キ
チン、ポリアクリルアミド部分マンニッヒ化物等の含窒
素高分子電解質が挙げられる。
【0022】カチオン性染料としては、例えば、C.I.ベ
イシックレッド2、C.I.ベイシックブルー16、C.I.ベイ
シックブラック2、C.I.ソルベントブラック5,7などの
アジン染料、C.I.ベイシックオレンジ14,15などのアク
リジン染料、C.I.ベイシックブルー1,5,7,26;C.I.ベイ
シックバイオレット3,14などのトリフェニルメタン染
料、C.I.ベイシックブルー9,24,25;C.I.ベイシックイ
エロー1、C.I.ベイシックグリーン5などのチアジン染
料、C.I.ベイシックレッド1,2、C.I.ベイシックイエロ
ー11などのメチン染料、C.I.ベイシックイエロー2、C.
I.ソルベントバイオレット8、C.I.ソルベントブルー2,
73などのジフェニル及びトリフェニルメタン染料、C.I.
ベイシックブルー6,12などのオキサジン染料、C.I.ソル
ベントイエロー2,6,14,15,16,19,21,56;C.I.ソルベン
トレッド1,8,23,24,25,27,100,109,121;C.I.ソルベン
トブラウン3,5,20,37;C.I.ソルベントブラック3,22,2
3;C.I.ベイシックオレンジ2;C.I.ベイシックブラウ
ン1などのアゾ染料、C.I.ベイシックバイオレット10、
C.I.ベイシックレッド1などのキサンテン染料、C.I.ソ
ルベントブルー55などのフタロシアニン染料、C.I.ソル
ベントブルー11,12,36;C.I.ソルベントバイオレット1,
13,14;C.I.デスパースバイオレット、C.I.ソルベント
グリーン3などのアントラキノン染料が挙げられる。
【0023】その他、アンモニウム化合物、ホスホニウ
ム化合物、アルソニウム化合物、スチボニウム化合物、
オキソニウム化合物、スルホニウム化合物、セレノニウ
ム化合物、スタンノニウム化合物、ヨードニウム化合物
等のオニウム化合物が挙げられる。上記カチオン性有機
化合物の中で、水溶性カチオン高分子化合物が好まし
い。
【0024】〔塗布液〕水蒸気1液塗布の場合も水蒸気
2液1段階塗布の場合も、塗布液は、上記の水溶性アニ
オン高分子化合物及び/又はカチオン性有機化合物を適
当な溶媒に溶解して調製される。この溶媒としては、例
えば、水;メタノール、エタノール、プロパノール、ブ
タノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノ
ール、2−メチル−2−プロパノール、3−メチル−1
−ブタノール、2−メチル−2−ブタノール、2−ペン
タノール等のアルコール系溶剤;アセトン、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤;
ギ酸メチル、ギ酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、ア
セト酢酸メチル等のエステル系溶剤;4−メチルジオキ
ソラン、エチレングリコールジエチルエーテル等のエー
テル系溶剤;フラン類;ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、アセトニトリル、N−メチル−2−ピ
ロリドン等の非プロトン系溶剤等が挙げられる。これら
は適宜一種単独で又は二種以上の混合溶媒として使用さ
れる。
【0025】上記溶媒の中で好ましいものは、水、及び
水と混和性を有する親水性有機溶媒と水との混合溶媒で
ある。上記した有機溶媒の中で親水性有機溶媒として
は、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコ
ール系溶剤;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン
系溶剤;酢酸メチル、酢酸エチル等のエステル系溶剤が
挙げられる。更には、上記溶媒の中でアルコール系溶剤
を用いるのが好ましい。親水性有機溶媒と水との混合溶
媒を使用する場合の親水性有機溶媒の含有量は、引火、
揮発等の危険がなく、毒性等の取扱上の安全の問題がな
い量とするのが好ましく、具体的には、親水性有機溶媒
が50重量%以下であることが好ましく、更に、30重量%
以下であることが好ましい。
【0026】塗布液のpHは、使用される化合物の種類
により適宜選択される。pH調整剤としては、塩酸、硫
酸、リン酸、ピロリン酸、硝酸等の酸性化合物、もしく
は、LiOH、NaOH、KOH、Na2CO3、Na2HPO4、NH4OH等のア
ルカリ金属化合物あるいはアンモニア化合物;モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミン等の有機アミン化合物等の塩基性化合物が使用可能
である。
【0027】水蒸気1液塗布の場合は、塗布液中の水溶
性アニオン高分子化合物とカチオン性有機化合物の合計
濃度は0.8〜15.0wt%の範囲が好ましく、より好ましく
は、1.0〜10.0wt%である。この濃度が低すぎると、塗
布量を増やしても有効量の塗膜を形成することができな
くなる等の不都合が生じる。濃度が高すぎると、塗布液
が不安定となり、貯蔵タンク内で貯蔵中に沈殿を生じた
り、また、塗布液のラインや塗布ノズルが沈殿物及び/
又は析出物により閉塞し、塗布液を塗布することができ
なくなり、スケール付着防止効果の低下原因となる。塗
布液中の水溶性アニオン高分子化合物とカチオン性有機
化合物の混合比率は、通常、水溶性アニオン高分子化合
物100重量部に対しカチオン性有機化合物が1〜1,000重
量部が好ましく、より好ましくは、10〜500重量部であ
る。
【0028】水蒸気2液1段階塗布の場合は、第一塗布
液中の水溶性アニオン高分子化合物の濃度及び第二塗布
液中のカチオン性有機化合物の濃度は、それぞれ、0.8
〜15.0wt%の範囲が好ましく、より好ましくは1.0〜10.
0wt%である。この塗布法では第一塗布液に含まれる水
溶性アニオン高分子化合物と第二塗布液に含まれるカチ
オン性有機化合物とが塗布時に混合され重合器内壁面な
どに塗布されることになる。このとき混合される両化合
物の割合は、水溶性アニオン高分子化合物100重量部に
対しカチオン性有機化合物が1〜1,000重量部となるよ
うに、より好ましくは10〜500重量部となるように調整
されることが好ましい。一般に、水蒸気2液1段階塗布
の方が水蒸気1液塗布よりも好ましい。
【0029】〔水蒸気キャリアー〕塗布液をキャリアー
として使用される水蒸気は、通常の飽和水蒸気であって
も、過熱水蒸気であってもよく、2〜35 kgf/cm2・G(0.
20〜3.43MPa・G)の圧力を有するものが更に好ましい。
水蒸気の温度は好ましくは120〜260℃であり、130〜200
℃が更に好ましい。
【0030】〔塗膜の形成〕以下、水蒸気1液塗布及び
水蒸気2液1段階塗布による塗膜の形成を図1に即して
説明する。図1は重合装置の構成の概略を示す。 〈水蒸気1液塗布〉 工程1.(水蒸気による重合器内壁面等の予熱) 重合器1に取り付けられたジャケット2に熱水などを通
して重合器内壁面の温度を50℃以上(好ましくは50〜95
℃)に予め加熱する。この重合器の上部には環状のパイ
プからなり下方向きのノズル3aと上方向きのノズル3
bを有する塗布リング4が設けられている。該塗布リン
グ4には重合器1の外部から水蒸気及び塗布液を供給す
るライン5が接続している。ライン5には水蒸気供給ラ
イン6、第一塗布液供給ライン7及び第二塗布液供給ラ
イン8がバルブを介して接続している。必要に応じて、
この塗布リング4の塗布ノズル3a、3bから、水蒸気
(水蒸気又は過熱水蒸気)を器内に吹き込み、バッフル
(図示せず)及び攪拌翼(図示せず)等も予め加熱す
る。この装置では水蒸気は水蒸気供給器9から流量計1
0を経てライン6と5を通って塗布リング4に供給され
る。
【0031】工程2.(1液塗布) 水蒸気を塗布リング4に供給し、第一塗布液タンク11
内に収容された水溶性アニオン高分子化合物及びカチオ
ン性有機化合物を含有する塗布液をポンプ12又はアス
ピレーターバルブ(図示せず)によりライン7と5を介
して塗布リング4に供給する。Pは圧力計である。塗布
液は、水蒸気に運ばれてミスト状態で重合器内壁面、バ
ッフル表面、撹拌翼表面等の重合中に単量体が接触する
表面に適用され、塗布される。この塗布と同時にこれら
表面上で塗布された塗布液は乾燥(同時乾燥)され、塗
膜が形成される。したがって、乾燥のための特別の操作
は必要ない。塗布液(L)と水蒸気(G)との混合割合
(L/G)は、重量基準の流量比で0.005〜0.8が好まし
く、0.01〜0.2が更に好ましい。
【0032】工程3.(水洗) 水蒸気及び塗布液の供給を止めた後、水タンク15に収
容された洗浄水で重合器1内の水洗を行う。洗浄水はポ
ンプ16によりライン17を介してノズル18から重合
器内に供給される。但し、品質への影響が少なければ水
洗は行う必要はない。このようにして形成される塗膜の
乾燥塗布量は、0.001〜5g/m2であることが好まし
く、より好ましくは0.001〜2g/m2である。
【0033】〈水蒸気2液1段階塗布〉 工程1.水蒸気による重合器内壁面等の予熱方法は、前
記の水蒸気1液塗布の方法と同じである。
【0034】工程2.(2液1段階塗布) 水蒸気を塗布リング4に供給し、第一塗布液タンク11
内に収容された第一塗布液をポンプ12又はアスピレー
ターバルブ(図示せず)によりライン7と5を介して塗
布リング4に供給する。これとほぼ同時に、第二塗布液
13内に収容された第二塗布液をポンプ14を用いてラ
イン8と5を介して同様に塗布リング4に供給する。第
一塗布液及び第二塗布液は、水蒸気に運ばれてミスト状
態で重合器内壁面、バッフル表面、撹拌翼表面等の重合
中に単量体が接触する表面に適用され、塗布される。こ
の塗布と同時にこれら表面上で塗布された第一塗布液及
び第二塗布液の混合物及び/又は反応生成物は乾燥(同
時乾燥)され、塗膜が形成される。したがって、乾燥の
ための特別の操作は必要ない。塗布液(L)と水蒸気
(G)との混合割合(L/G)は、重量基準の流量比で
0.005〜0.8が好ましく、0.01〜0.2が更に好ましい。こ
れは第一塗布液及び第二塗布液どちらも同じ範囲が好ま
しい。第一塗布液(L1)と第二塗布液(L2)との混
合割合(L1/L2)は、それぞれの塗布液濃度に応じ
て適切に調整することが好ましい。第一塗布液中の水溶
性アニオン高分子化合物と第二塗布液中のカチオン性有
機化合物との割合が前述した範囲となるように両塗布液
の濃度に応じて、L1/L2の流量比(重量基準)を0.
1〜10.0に調節することが好ましく、0.2〜5.0がより好
ましい。
【0035】工程3.(水洗)は前記の水蒸気1液塗布
の方法と同じである。
【0036】〔重合〕本発明方法は、エチレン性不飽和
二重結合を有する単量体の重合に適用される。この単量
体の例としては、塩化ビニル等のハロゲン化ビニル;酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル;ア
クリル酸、メタクリル酸、及びこれらのエステル又は
塩;マレイン酸、フマル酸、及びこれらのエステル又は
無水物;ブタジエン、クロロプレン、イソプレン等のジ
エン系単量体;スチレン;アクリロニトリル;ハロゲン
化ビニリデン;ビニルエーテル等が挙げられる。
【0037】本発明方法が特に好適に実施される例とし
ては、塩化ビニル等のハロゲン化ビニル若しくはハロゲ
ン化ビニリデン、又は、それらを主体とする単量体混合
物の水性媒体中における懸濁重合若しくは乳化重合によ
るそれら重合体の製造がある。また本発明方法で形成さ
れる塗膜は、α−メチルスチレン、アクリル酸エステ
ル、アクリロニトリル、酢酸ビニル等の従来の塗膜に対
して高い溶解能を有する単量体に対しても、高い耐久性
を示すので、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリ
アクリロニトリル等の重合体ビ−ズ、ラテックスの製
造、SBR,NBR,CR,IR,IIR等の合成ゴム
の製造(これら合成ゴムは通常乳化重合によって製造さ
れる。)、ABS樹脂の製造にも好適に実施することが
できる。
【0038】これら単量体の1種又は2種以上の重合に
際し、懸濁重合、乳化重合、塊状重合、溶液重合等の重
合形式にかかわらず、また、乳化剤、安定剤、滑剤、可
塑剤、pH調整剤、連鎖移動剤等のいずれの添加剤の存
在下であっても、スケール防止の目的が有効に達成され
る。例えば、ビニル系単量体の懸濁重合や、乳化重合で
は、重合系に必要に応じて種々の添加剤が加えられる。
添加剤としては例えば、部分けん化ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース等の懸濁剤;ラウリル硫酸ナトリ
ウム等のアニオン性乳化剤;ソルビタンモノラウレー
ト、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等のノニオン
性乳化剤;三塩基性硫酸鉛、ステアリン酸カルシウム、
ジブチルすずジラウレート、ジオクチルすずメルカプチ
ド等の安定剤;トリクロロエチレン、メルカプタン類等
の連鎖移動剤;pH調整剤等が挙げられる。本発明の方
法によれば、このような添加剤が重合系に存在しても効
果的にスケールの付着が防止される。
【0039】また、本発明の顕著な重合体スケール付着
防止効果は重合触媒の種類に影響されることなく、いず
れの触媒を使用した場合でも発揮される。触媒として
は、具体的には、t−ブチルパーオキシネオデカノエー
ト、ビス(2−エチルヘキシル)パーオキシジカーボネ
ート、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパーオキサイ
ド、α−クミルパーオキシネオデカノエート、クメンハ
イドロパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシピバレート、ビス(2−エト
キシエチル)パーオキシジカーボネート、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオ
キサイド、ラウロイルパーオキサイド、2,4−ジクロ
ールベンゾイルパーオキサイド、ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネート、α,α’−アゾビスイソブチロニ
トリル、α,α’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロ
ニトリル、ジ−2−エチルヘキシルジパーオキシイソフ
タレート、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等が例
示される。
【0040】重合の他の条件は、従来通常行われるとお
りでよく、本発明の効果が損われない限り特に制約され
ない。以下、懸濁重合、溶液重合及び塊状重合の場合を
例に挙げて、典型的な重合条件を具体的に説明するが、
何らこれに限定するものではない。懸濁重合の場合に
は、まず、水及び分散剤を重合器に仕込み、その後、重
合開始剤を仕込む。次に、重合器内を排気して-759.9〜
0.0 mmHg・G(-101.29〜0.0 kPa・G)に減圧した後、単
量体を仕込み〔この時、重合器の内圧は、通常0.5〜30k
gf/cm2・G(0.049〜2.942 MPa・G)になる〕、その後、3
0〜150℃の反応温度で重合する。重合中には、必要に応
じて、水、分散剤及び重合開始剤の1種又は2種以上を
添加する。また、重合時の反応温度は、重合される単量
体の種類によって異なり、例えば塩化ビニルの重合の場
合には30〜80℃で行い、スチレンの重合の場合には50〜
150℃で重合を行う。重合は重合器の内圧が0〜7kgf/cm2
・G(0〜0.687 MPa・G)に低下した時に、あるいは重合
器外周に装備されたジャケット内に流入、流出させる冷
却水の入口温度と出口温度との差がほぼなくなった時
(即ち重合反応による発熱がなくなった時)に、完了し
たと判断される。重合の際に仕込まれる水、分散剤及び
開始剤は、通常単量体100重量部に対して、水20〜500重
量部、分散剤及び開始剤は、通常単量体100重量部に対
して、水20〜500重量部、分散剤0.01〜30重量部、重合
開始剤0.01〜5重量部である。
【0041】溶液重合の場合には、重合媒体として水の
代わりに、例えばトルエン、キシレン、ピリジン等の有
機溶媒を使用する。分散剤は必要に応じて用いられる。
その他の重合条件は、一般に懸濁重合についての重合条
件と同様である。塊状重合の場合には、重合器内を約-7
59.9〜0.0mmHg(-101.29〜0.0kPa・G)の圧力に排気し
た後、その重合器内に単量体及び重合開始剤を仕込み、
−10〜250℃の反応温度で重合する。例えば、塩化ビニ
ルの重合の場合には、30〜80℃で行い、スチレンの重合
の場合には50〜150℃で重合を行う。
【0042】
〔塗布液の調製〕
〈1液塗布用塗布液No.101〜115の調製〉表1に示した
条件〔水溶性アニオン高分子化合物(A)、カチオン性
有機化合物(B)pH調整剤、(A)/(B)の重量
比、(A)+(B)の合計濃度、溶媒組成、及びpH〕
になるように、表1に示した水溶性アニオン高分子化合
物、カチオン性有機化合物、pH調整剤及び溶媒を用い
て、塗布液を調製した。但し、塗布液No.102はスプレー
塗布用に低濃度に調製された塗布液である。なお室温で
溶解し難い水溶性高分子化合物は、約70℃に溶媒を加熱
し、溶解した。
【0043】〈2液1段階塗布用第一塗布液No.116〜12
9の調製〉表2に示した条件〔水溶性アニオン高分子化
合物(A)、pH調整剤、(A)の濃度、溶媒組成、及
びpH〕になるように表2に示した水溶性アニオン高分
子化合物、pH調整剤、溶媒を用いて第一塗布液を調製
した。なお、室温で溶解し難い水溶性アニオン高分子化
合物は約70℃に溶媒を加熱し、溶解した。
【0044】〈2液1段階塗布用第二塗布液No.201〜21
2の調製〉表3に示した条件〔カチオン性有機化合物
(B)、pH調整剤、(B)の濃度、溶媒組成、及びp
H〕になるように表3に示したカチオン性有機化合物、
pH調整剤及び溶媒を用いて第二塗布液を調製した。な
お、室温で溶解しがたい水溶性カチオン高分子化合物は
約70℃に溶媒を加熱して溶解した。塗布液No.212は、ス
プレー塗布用に低濃度に調製された塗布液である。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】〔実施例1〕図2は重合装置の構成の概略
を示す。重合器については図1と共通する要素は同一番
号で示す。図2に示す重合装置を用いて以下の実験を行
った。図2において、内容積2m3の SUS 316 Lステン
レス鋼製重合器1には攪拌翼20を有する撹拌装置21
(駆動モーターは図示せず)、加熱・冷却用ジャケット
2、マンホール22、バッフル23及びその他塩化ビニ
ル重合用の重合器に通常備わる付属設備(図示せず)が
備えてある。重合器1の上部に接続されたライン24は
原材料仕込用ラインであり、該ライン24に図示のよう
に塩化ビニル単量体(VCM)仕込ライン24a、触媒
溶液仕込ライン24b、懸濁剤溶液仕込ライン24c、
純水仕込ライン24d等の分岐ラインが接続されてい
る。この仕込ライン24及び24a〜24dには図示の
位置にバルブV1、V2、V3、V4及びV5が設けら
れている。また、重合器1の上部に接続されたライン2
5は重合器1内の排気、単量体の回収等のために設けら
れ、ライン25から分岐したライン26を経てガスホル
ダー27に導かれる。ガスホルダー27から単量体回収
ライン28が導出され、またガスホルダー27から導出
されたライン29はライン25に接続され、後述の均圧
操作に用いられる。これらのライン25、26、28及
び29には、図示の位置にバルブV6、V7、V8、V
9、V10、V11、V12及びV13が設けられてい
る。ライン26は、重合器1内の排気、単量体の回収な
どのために使用される真空ポンプ30が設けられている
ライン26aとそのようなポンプが設けられていないラ
イン26bに分岐した後再び一つのラインになってガス
ホルダー27に接続している。また、重合器1の上部に
は、重合器内の水洗を行うために、ライン31が接続さ
れている。ライン31には図示の位置にバルブV14が
設けられ、器内に導かれた先端にノズル32が設けられ
ている。更に、重合器1の上方では、塗布液の供給ライ
ン33に第一塗布液供給ライン34と第二塗布液供給ラ
イン35が図示のようにそれぞれバルブV17とV18
を介して接続している。さらに、ライン33には水蒸気
供給ライン36がバルブV19を介して接続している。
ライン33の器内にある先端には、塗布ノズル3a,3
bが付設された塗布リング4が設けられている。このラ
イン33には図示の位置にバルブV15とV16が設け
られている。重合器1の底にはライン37が接続され、
これは重合体スラリーをブローダウンタンクへ導くライ
ン38aと塗布液等や洗浄水を廃水タンクへ排出するラ
イン38bとに分かれている。これらのライン38、3
8a、38bのそれぞれに図示の位置にバルブV20、
V21及びV22が設けられている。各実験では、予
め、後述する方法で重合器の内壁等の表面に塗布液を塗
布し、必要ならば乾燥して塗膜を形成した重合器中で次
のようにして塩化ビニル単量体の重合を繰返し行った。
【0049】(1) 塗布及び乾燥 図2に示す重合装置の重合器の内壁等に下記a),
b),c)又はd)の方法で塗膜を形成する。なお、
a)及びb)の方法は比較例の方法である。各方法の説
明において、当初すべてのバルブは閉じているものとす
る。 a).スプレー1液塗布及び乾燥 ジャケット2に熱水を通水して重合器1の内壁面を温度
70℃に加熱しておく。(ジャケットでの予熱時間;10
分)バルブV17、V16、V15、V20、V22を
開き、スケール防止剤含有の塗布液(表4には「第一塗
布液」として示す)を第一塗布液用ライン34から5L
(リットル)/minの流量で1.5分間塗布する。バルブV17、
V16、V15、V20、V22を閉じ、バルブV6、V
8、V13、V9を開き、真空ポンプ30を起動し、−700
mmHg・G(-93.3 kPa・G)に減圧し、湿潤状態の塗膜を乾燥
し(乾燥が必要;乾燥時間:25分)、塗膜を形成する。
その後、真空ポンプを停止し、バルブV8、V13、V9
を閉じる。次に、バルブV7、V10を開け、重合器1
の内圧をガスホルダー27の内圧と同圧にする。その
後、バルブV6、V7、V10を閉じる。ジャケット2
への熱水の通水を停止する。
【0050】b).スプレー2液2段階塗布及び乾燥 予めジャケット2に熱水を通水して重合器1の内壁面の
温度を70℃に加熱しておく(ジャケットでの予熱時
間:10分)。バルブV17、V16、V15、V20、
V22を開き、第一塗布液(下塗り)を5L/minの流量
で1.5分間塗布する。バルブV17、V16、V15、
V20、V22を閉じ、バルブV6、V8、V13、V
9を開き、真空ポンプ30を起動し、−700mmHg・G(-9
3.3kPa・G)に減圧し、塗布液を乾燥して(乾燥が必要;
乾燥時間:25分)、第一層を形成する。その後、真空ポ
ンプを停止し、バルブV8、V13、V9を閉じる。次
に、バルブV7、V10を開いて重合器1の内圧をガス
ホルダー27の内圧と同圧にする。その後、V6、V
7、V10を閉じる。次に、バルブV18、V16、V
15、V20、V22を開き、第二塗布液(上塗り)を
5リットル/minの流量で1.5分間、上記第一層上に塗布す
る。バルブV18、V16、V15、V22、V20を
閉じ、バルブV6、V8、V13、V9を開き、真空ポン
プ30を起動し、−700mmHg・G(-93.3kPa・G)に減圧し、
塗布液を乾燥し(乾燥が必要;乾燥時間:25分)、第二
層を形成する。その後、真空ポンプを停止し、バルブV8、
V13、V9を閉じる。次にV7、V10を開いて重合器
1の内圧をガスホルダー27の内圧と同圧にする。その
後、V6、V7、V10を閉じる。ジャケット2への熱水
の通水を停止する。
【0051】c).水蒸気1液塗布(及び同時乾燥) 予めジャケット2に熱水を通水して重合器1の内壁面を
70℃に加熱しておく(ジャケットでの予熱時間:10
分)。バルブV19、V22、V20、V15、V16を開
き、4kgf/cm2 G(0.392MPa・G)〔143℃〕の水蒸気を240
kg/Hrの流量で3分間、重合器内に吹込み、器内を予熱
後、バルブV17を開き、スケール防止剤を含有する第
一塗布液を0.2 L/minの流量で2分間、前記水蒸気をキ
ャリアーとして利用して塗布及び同時乾燥する。その
後、バルブV19、V22、V20、V15、V16、
V17を閉じる。ジャケット2への熱水の通水を停止す
る。
【0052】d).水蒸気2液1段階塗布(及び同時乾
燥) (1)塗布及び乾燥 予めジャケット2に熱水を通水して重合器1の内壁面の
温度を70℃に加熱しておく(ジャケットでの予熱時
間:10分)。バルブV19、V22、V20、V15、
V16を開き、4kgf/cm2・G(0.392MPa・G)〔143℃〕の
水蒸気を240kg/Hrの流量で3分間、重合器1内に吹込
み、器内を予熱後、バルブV17を開き、第一塗布液を
0.2L/minの流量で2分間、また、バルブV17の開とほ
ぼ同時にバルブ18を開き、第二塗布液を0.1L/minの流
量で2分間、前記水蒸気をキャリアーとして塗布及び同
時乾燥して塗膜を形成する。その後、バルブV17及び
V18を閉じる。さらにその後、バルブV19、V2
2、V20、V15、V16を閉じる。 ジャケット2へ
の熱水の通水を停止する。
【0053】(2)器内第1水洗 バルブV14、V20、V22、V6、V7、V10を
開き、器内を水洗し、水洗後の水を廃水タンクに排出す
る。バルブV14、V20、V22を閉じる。上記a)
またはb)の方法を用いた場合はこの水洗時間は4分間
である。上記c)又はd)の方法を用いた場合はこの水
洗時間は1分間である。 (3) 仕込み バルブV1、V2、V3を開き、純水200重量部、部分
ケン化ポリビニルアルコール0.022重量部、ヒドロキシ
メチルセルロース0.028重量部を重合器1内に仕込む。
バルブV1、V2、V3、V6、V7、V10を閉じ
る。次にバルブV1、V5を開き、塩化ビニル単量体
(VCM)100重量部を仕込み、バルブV5を閉じる。
次に仕込んだ原材料を攪拌しながら、バルブV4を開
き、t−ブチルパーオキシネオデカネート0.03重量部を
仕込み、バルブV1、V4を閉じる。
【0054】(4) 重合 仕込んだ原材料を攪拌しながら、ジャケット2に熱水を
通水して昇温し、内温が52℃に到達した時点でジャケッ
ト2に冷却水を通して内温を52℃に維持し重合を行っ
た。器内の圧力が5kgf/cm2・G(0.49MPa・G)に降圧した
時点で重合を終了した。 (5) 排ガス バルブV6、V8、V12、V9を開とし、器内圧がほ
ぼ大気圧となるまで、ガスホルダー27に排ガスする。
その後バルブV12、V8、V9を閉じる。バルブV1
1、V10を開いてガスホルダー27内に回収された単
量体をライン28を介してVCM回収工程へ送り、その
後、バルブV11、V10を閉じる。 (6) 均圧 バルブV7、V10を開き、重合器1の内圧とガスホル
ダー27の内圧とを同圧(均圧)にする。
【0055】(7) スラリー抜出し バルブV20、V21を開き、重合体スラリーを器内か
らブローダウンタンク(図示せず)に抜出す。ブローダ
ウンタンクに抜出された重合体スラリーは、その後、脱
水乾燥されて塩化ビニル重合体製品となる。 (8) 器内第2水洗 バルブV14を開き重合器1内を水洗し、洗浄水をブロ
ーダウンタンクに送る。その後バルブV14、V20、
V21、V6、V7、V10を閉じる。この器内の水洗
中に、ジャケット2に熱水を通して重合器壁面の温度を
70℃にしておく。各実験で用いた塗布液と塗膜形成方法
を表4に示す。各実験では、上記の塗布及び乾燥(1)
から重合終了後の第2水洗(8)までの操作を1バッチと
して、同じ操作を表6に示すバッチ数繰返した。
【0056】
【表4】 (注)*:比較例
【0057】〈評価〉各実験において下記の項目を測定
し評価した。結果を表5〜表7に示す。・塗膜形成所要時間 実施例及び比較例で塗膜の形成に要した所要時間を表5
に示す。・重合体スケール付着量の測定 各実験で、最終バッチ終了後に重合器内液相部の重合体
スケール付着量、攪拌翼及びバッフル表面及び気相部と
液相部との界面付近の重合体スケール付着量を下記の方
法で求めた。 対象表面の10cm×10cmの区域に付着したスケールを、肉
眼で確認し得る限り完全にへらで掻き落として、天秤で
計量した。その計量値を100倍することにより、1m2
たりのスケール付着量を求めた。その結果を表6に示
す。
【0058】・フィッシュアイの測定 また、各実験で最終バッチ終了後に得られた重合体をシ
ートに成形したときのフィッシュアイを、下記の方法で
測定した。重合体100 重量部、ジオクチルフタレート50
重量部、ジブチルすずジラウレート1重量部、セチルア
ルコール1重量部、酸化チタン0.25重量部及びカーボン
ブラック0.05重量部を、6インチロールを用いて150 ℃
で7分間混練した後、厚さ0.2mm のシートに成形した。
得られたシートの100cm2当たりに含まれるフィッシュア
イの個数を光透過法により調べた。結果を表7に示す。・明度指数(L値)の測定 重合体をシ−トに成形した時の、初期着色を評価するた
め、明度指数(L値)を下記の方法で測定した。その結
果を表7に示す。 得られた重合体100 重量部、ジブチル錫ラウレ−ト系安
定剤(昭島化学(株)製、TS−101) 1重量部及びカド
ミウム有機複合体系安定剤(勝田化工(株)製、C−100
J) 0.5 重量部並びに可塑剤としてジオクチルフタレ−
ト50重量部の混合物を、2本ロールミルを用いて160℃
で5分間混練した後、厚さ1mmのシ−トに成形した。得
られたシ−トを4×4×1.5cm の型枠に入れ、次いで16
0℃の温度で65〜70kgf/cm2に加圧することにより、測定
用試料を作製した。この試料の明度指数Lを、以下のよ
うにして求めた。まず、JIS Z 8722に従い、標準光C及
び光電色彩計〔日本電色工業(株)製、Z−1001 DP 型
測色色差計〕を用いて、刺激値直読方法により、XYZ 表
色系の刺激値Yを求めた。ここで、照明及び受光の幾何
学的条件は、JIS Z 8722の4.3.1項に記載の条件dを採
用した。次いで、得られた刺激値Yを、JIS Z 8730(198
0)に記載のハンタ−の色差式: L=10Y1/2 に代入して、L値を算出した。なお、L値が大きいほど
白色度が高い、すなわち、初期着色が良好であることを
示す。
【0059】・着色粒子の測定 各実験で最終バッチ終了後に得られた重合体100重量
部、安定剤として〔日東化成(株)製、TVS N−2000
E〕2重量部、及び可塑剤としてジオクチルフタレート2
0重量部の混合物を、十分に混錬した後、160mm×130mm
×3mmの型枠に入れ、175℃の温度、35kgf/cm2・G(3.43MP
a・G)の圧力で加圧成形することにより、測定用試料を
作製した。この試料について、着色粒子の個数を目視に
より調べた。その結果を表7に示す。
【0060】
【表5】 (注)1液目と2液目とは同時に塗布された。
【0061】
【表6】 (注)*:比較例
【0062】
【表7】 (注)*:比較例
【0063】
【発明の効果】本発明の重合方法によれば、スケール防
止剤等の塗膜形成工程時間を短縮して生産性を向上する
と共に、塩化ビニル単量体を重合する際に、重合器内の
液相部壁面ばかりでなく、攪拌装置、壁面に対面してい
るバッフル表面、気相と液相との界面付近などにおいて
も、重合体スケールの付着を効果的に防止することがで
きる。このため、得られる重合体製品の品質が向上し、
重合体中の着色粒子を従来に比し著しく少なくすること
ができる上、該重合体をシ−ト等に成形した成形物に
は、フィッシュアイが極めて少なく、且つ初期着色も極
めて少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施する重合装置の概略図であ
る。
【図2】本発明の方法を実施する別の重合装置の概略図
である。
【符号の説明】
1.重合器 4.塗布リング 6.水蒸気供給ライン 7.第一塗布液供給ライン 8.第二塗布液供給ライン 17.洗浄水供給ライン 20.撹拌翼 23.バッフル 24.原材料供給ライン 27.ガスホルダー 31.洗浄水供給ライン 34.第一塗布液供給ライン 35.第二塗布液供給ライン 36.水蒸気供給ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 達也 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田1番地 信 越化学工業株式会社塩ビ技術研究所内 (72)発明者 野茎 源治 茨城県鹿島郡神栖町大字東和田1番地 信 越化学工業株式会社塩ビ技術研究所内 Fターム(参考) 4J011 EB04 EB08 EB09 EB10 EB12 4J100 AB02P AC00P AE00P AG01P AJ02P AK01P AK31P AL01P AL34P AL36P AS01P FA47

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン性二重結合を有する単量体を重
    合器内において重合することを含む重合体の製造方法で
    あって、 前記重合器はその内壁面及び重合中に前記単量体が接触
    するその他の表面に重合体スケール付着防止性の塗膜を
    有するものであり;該塗膜は、前記内壁面及びその他の
    表面の上に、水溶性アニオン高分子化合物とカチオン性
    有機化合物とを含有する塗布液をキャリアーとして水蒸
    気を用いて塗布することにより形成されたものである;
    ことを特徴とするエチレン性二重結合を有する単量体か
    ら重合体を製造する方法。
  2. 【請求項2】 エチレン性二重結合を有する単量体を重
    合器内において重合することを含む重合体の製造方法で
    あって、 前記重合器はその内壁面及び重合中に前記単量体が接触
    するその他の表面に重合体スケール付着防止性の塗膜を
    有するものであり;該塗膜は、前記内壁面及びその他の
    表面の上に、水溶性アニオン高分子化合物を含有する第
    一塗布液とカチオン性有機化合物を含有する第二塗布液
    とを同時に、キャリアーとして水蒸気を用いて塗布する
    ことにより形成されたものである;ことを特徴とするエ
    チレン性二重結合を有する単量体から重合体を製造する
    方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の方法であって、
    前記のカチオン性有機化合物が水溶性カチオン高分子化
    合物であることを特徴とする方法。
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