JP2001039637A - エレベーターの制御装置 - Google Patents

エレベーターの制御装置

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JP2001039637A
JP2001039637A JP11221665A JP22166599A JP2001039637A JP 2001039637 A JP2001039637 A JP 2001039637A JP 11221665 A JP11221665 A JP 11221665A JP 22166599 A JP22166599 A JP 22166599A JP 2001039637 A JP2001039637 A JP 2001039637A
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JP11221665A
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Hideki Kawasaki
崎 英 樹 川
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降行程にかかわらず着床精度及び乗り心地
を損なわずに着床制御を行うことができるようにした制
御装置を得ること。 【解決手段】 乗りかごが目的階手前の或る一定の位置
に到達したとき、距離基準速度指令を着床速度指令に切
り替える切り替え手段27と、着床速度指令に切り替る
直前の距離基準速度指令と着床速度指令とを比較し、上
記着床速度指令の初期値が着床速度指令に切り替る直前
の距離基準速度指令と等しくなるように着床速度指令を
調整する調整ゲイン自動演算手段32,33を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーターの制
御装置に係り、特にエレベーターの減速時に生じる巻上
げロープによる影響を除去するようにしたエレベーター
の乗りかご着床制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベーター装置においては、
昇降路の上部に設けられている巻上機に巻装された巻上
げロープの両端部により乗りかご及びつり合い重りを支
持し、上記巻上機の駆動により巻上げロープを介して乗
りかご及びつり合い重りを昇降路内で昇降するように構
成されている。
【0003】すなわち、図10は上記巻上げロープを介
して乗りかご及びつり合い重りを昇降させるいわゆるつ
るべ式のエレベーター装置の概略構成を示す図であっ
て、昇降路の上部に配設された巻上機1に巻上げ用の主
ロープ2が巻装され、その主ロープ2の一端に乗りかご
3が連結されており、他端につり合い重り4が連結され
ている。また、上記乗りかご3とつり合い重り4の下部
は、昇降路の下部に設けられたコンペンシーブ5に巻回
されたコンペンロープ6によって互いに接続されてい
る。
【0004】上記乗りかご3にはまた、ガバナ6及び偏
向シーブ7間に巻装された副ロープ8が取り付けられて
おり、上記ガバナ6には乗りかご位置の検出を主目的と
する第1の位置検出器9が接続されている。また、巻上
機1を駆動するモータ10には速度制御用の第2の位置
検出器11が接続されており、両位置検出器9,11で
検出された位置信号は制御装置12のコンピュータ13
に取り込まれ処理される。
【0005】ところで、つるべ式エレベーター装置にお
ける乗りかご位置の検出方法は、高階床・高速エレベー
ターにおいては、かご位置と同期しロープに大きな負荷
がかかっていないガバナを用いて位置検出を行い、エレ
ベーター減速時に発生するロープの伸縮の影響を軽減し
ている。
【0006】また、乗りかごを所望の乗降階に停止させ
るための着床制御においては、減速開始から目的階レベ
ル手前の一定位置である着床ゾーンまでは前記ガバナ等
を用いて得られたかご位置信号を用いて、かご位置を基
準とした速度指令を演算している。つまり、下記の
(1)式に示す演算を行い、目的階に近づくにつれて、
一定減速度で速度指令を低下させ、目的階レベルで速度
指令が零になるような演算をしている。
【0007】 V=(2βD・S)1/2 ………(1) なお、ここで、Vは速度指令、βDは距離基準速度指令
減速度、Sは目的階までの距離である。
【0008】さらに、着床ゾーンではその絶対位置の検
出ができるため、ここに入った時点では着床精度を高め
るために、かご位置信号を着床ゾーンの位置に一旦補正
して速度指令を演算している。ここでは、一定の減速度
で減速させるのではなく、下記の(2)式に示すように
目的階までの距離に比例した速度指令を演算し、目的階
に近づくにつれて減速度が低くなるようにし、乗り心地
が良くなるようにしている。すなわち、上記速度指令に
よりPI制御を用いた速度制御を行い、着床制御を実現
している。
【0009】 V=KD・S・G−LND ………(2) ここで、Vは速度指令、KDは速度換算係数、Sは目的
階までの距離、G−LNDは調整ゲインである。
【0010】着床速度指令は(2)式に示すように、距
離基準速度指令との切り替え時点でずれが生じないよう
にゲイン調整機能を有しており、これにより着床ゾーン
へ入る際の衝撃を無くして、滑らかな着床制御と高い着
床精度を得ることができる。
【0011】図11の(A)は上記速度指令の説明図、
同(B)は着床ゾーン近傍の速度指令の説明図であっ
て、速度指令演算では、図11(A)に示すように、乗
り心地を優先して時間基準でジャーク、加速度、減速度
を正確に設定する時間基準速度指令vと、乗り心地も
さることながら着床精度を優先して目的階への残りの距
離を基準として速度指令を演算する距離基準速度指令v
と、目的階レベル位置の手前に設定される着床ゾーン
は着検板からの絶対位置を検出できることから、目的階
への残り距離を補正して着床精度をより高めることを目
的とする着床速度指令vのおおむね3種類の速度指令
を演算する。そして、スタートから減速開始までを時間
基準速度指令vにより速度指令を分担処理し、減速開
始から着床ゾーンまでを距離基準指令vにより分担処
理し、着床ゾーンから目的階レベルまでを着床速度指令
によって分担処理することが行われている。
【0012】図12は従来の着床速度指令演算部の簡易
ブロック図であって、およそ減速開始から着床ゾーン到
達までの間においては、第1の位置検出器9で検出され
た位置信号を基に目的階までの残り距離21が演算さ
れ、その残り距離21に乗算器22で距離基準速度指令
減速度23が乗算され、さらに2乗根演算部24によっ
てその平方根が求められ、前記(1)式による速度指令
が演算される。そして、この速度指令にはコンピュータ
ー内部の演算レートに合わせるための係数25が乗算器
26で乗算され、これが残り距離切り替えスイッチ27
を介して最終的な速度指令が出力される。
【0013】そこで、乗りかごが減速され着床ゾーンに
入ると、残り距離切り替えスイッチ27が切り替えられ
る。そして、その切り替わり時点において、着床までの
残り距離である着床ゾーン距離28が着床検出板による
絶対位置をもとに検出され、その着床ゾーン距離に、
(2)式に示すように、速度換算係数KD29が乗算器
30で乗算され、準速度指令となり、さらに乗算器31
で着床速度指令調整ゲインG−LNDが乗算されて速度
指令の切り替わり時のつなぎ合わせが調整され、これが
前記残り距離切り替えスイッチ27を介して速度指令と
して出力される。
【0014】すなわち、着床ゾーンに入ると(2)式に
よる演算が行われ、着床時に理想的な丸味をもった速度
指令が出力され、この速度指令にもとずいて着床制御が
行われる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記主ロー
プは或る一定の弾性係数をもつバネと見なすことができ
るため、高階床のエレベーターになると乗りかごの自重
も影響し、減速時のロープの著しい伸縮が発生する。し
たがって、このロープの伸縮量の変動によって着床速度
指令のゲインがずれてしまい、着床ゾーンに入る際に衝
撃が発生し、乗り心地に悪影響を及ぼし、ひどくなると
着床精度にまで悪影響を及ぼしてしまうことがある等の
問題がある。
【0016】すなわち、着床速度指令調整ゲインG−L
NDを変更しても、着床速度指令は距離基準で演算さ
れ、残り距離が零になれば速度指令も零になるようにな
っているが、速度制御の遅れ分があるため、調整ずれが
大きい場合には必ずしもそうはならず、目的階によって
は着床速度への切り替えがずれることがある。
【0017】上記問題は、着床速度指令ゲインを各階毎
に設定できるようにしておけば解決できるが、実際には
調整時間がかかりすぎるという問題がある。
【0018】本発明は、このような点に鑑み、昇降行程
(階床数)にかかわらず着床精度及び乗り心地を損なわ
ずに着床制御を行うことができるようにした制御装置を
得ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、乗りかご
の位置を検出する位置検出手段と、その乗りかごの位置
を基に目的階までの走行速度指令を算出する距離基準速
度指令演算手段と、目的階手前の或る一定の位置で乗り
かご位置を補正し、かつ速度指令出力を調整するための
ゲイン調整を行って着床速度指令を算出する着床速度指
令演算手段と、乗りかごが上記目的階手前の或る一定の
位置に到達したとき、距離基準速度指令を上記着床速度
指令に切り替える切り替え手段と、着床速度指令に切り
替る直前の距離基準速度指令と上記着床速度指令とを比
較し、上記着床速度指令の初期値が上記着床速度指令に
切り替る直前の距離基準速度指令と等しくなるように着
床速度指令を調整する調整ゲイン自動演算手段とを有す
ることを特徴とする。
【0020】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、着床速度指令が或範囲の減速度を超えた場合に、或
る所定の減速度をもって着床速度指令に合致させる着床
補正速度指令を演算する着床補正速度指令演算手段と、
その着床補正速度指令を着床速度指令として出力する着
床速度指令切り替え手段とを有することを特徴とする。
【0021】さらに、第3の発明は、乗りかごの位置を
検出する位置検出手段と、その乗りかごの位置を基に目
的階までの走行速度指令を算出する距離基準速度指令演
算手段と、目的階手前の或る一定の位置で乗りかご位置
を補正し、かつ速度指令出力を調整するためのゲイン調
整を行って着床速度指令を算出する着床速度指令演算手
段と、乗りかごが上記目的階手前の或る一定の位置に到
達したとき、距離基準速度指令を上記着床速度指令に切
り替える切り替え手段と、着床速度に切り替る直前の距
離基準速度指令を初速度とし、着床速度指令が上記着床
速度に切り替る直前の距離基準速度指令より大きい場合
は減速度を小さくし、また着床速度指令が着床速度に切
り替る直前の距離基準速度指令より小さい場合は減速度
を大きくした一定減速度での着床補正速度指令を演算す
る着床補正速度演算手段と、その着床補正速度指令を着
床速度指令として出力する着床速度指令切り替え手段と
を有することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図9を参照して本
発明の実施の形態について説明する。なお、図中、図1
1、図12と同一部分には同一符号を付しその詳細な説
明は省略する。
【0023】図1は巻上げロープの伸縮がある場合の着
床時の速度指令の様子を示す図であって、図1(A)は
着床ゾーンでの速度切り替わり時点において距離基準速
度指令vが着床速度指令vより下回る場合、図1
(B)はその逆の場合を示している。このような現象
は、高階床の場合に上方階或は下方階でのロープ伸縮量
が異なることによって発生する。そこで、着床制御をス
ムーズに行うためには、着床ゾーンでの速度切り替え時
において、その切り替え前後の速度指令を一致させる必
要がある。
【0024】図2は、本発明の一実施の形態の着床速度
指令演算部を示す簡易ブロック図であって、乗算器26
の出力すなわち距離基準速度指令vと、乗算器31の
出力すなわち着床速度指令vが除算器32に入力さ
れ、その除算器32からの出力信号が調整ゲイン自動演
算器33に入力される。上記調整ゲイン自動演算器33
では、着床ゾーンでの速度指令切り替わり時点におい
て、上記距離基準速度指令vと着床速度指令vとの
比にもとずいて両方の速度指令が一致するような着床速
度指令調整ゲインG−LNDが演算され、その着床ゾー
ンでの速度切り替り時点に演算された調整ゲインが以後
乗算器31に入力され、この乗算器31からの出力が残
り距離切り替えスイッチ27を経て速度指令として出力
される。
【0025】図3は、図2に示す着床指令演算部の処理
の流れを示すフローチャートであって、まず、着床ゾー
ンを検出したら(ステップ41)、着床ゾーンの切り替
わりポイントかどうかを判別し(ステップ42)、そう
であれば着床速度指令に切り替わる直前の距離基準速度
指令(以下着床切り替え速度という)V′と出力しよう
としている着床速度指令Vが一致しているか比較し(ス
テップ43)、一致していなければ着床速度指令調整ゲ
インG−LNDを(3)式にもとずいて演算し変更する
(ステップ44)。そして、着床ゾーン距離にもとずく
準速度指令に上記着床速度指令調整ゲインを乗算するこ
とによって着床速度指令が演算される(ステップ4
5)。
【0026】 G−LND=V′/(KD・S)………(3) ここで、V′は着床切り替え速度、KDは速度換算係
数、Sは目的階までの距離、G−LNDは調整ゲインで
ある。
【0027】このように、着床速度指令調整ゲインG−
LNDを固定値でなく可変として、速度指令切り替わり
時に距離基準速度指令と着床速度指令が一致するように
G−LNDを変更処理するので、着床速度指令は図1
(A)及び(B)に点線で示すような理想的な速度指令
′となる。したがって、着床ゾーン切り替わり時
に速度指令のがたつきを軽減することができ、乗り心地
と着床精度を両立させた速度指令を演算することができ
る。また、着床速度指令調整ゲインG−LNDは一個所
(階)で調整すれば良く、着床制御の調整時間も従来と
同等で済ませることができる。
【0028】図4は、上述のように着床速度指令調整ゲ
インの補正を行った場合、大きく補正がかかった場合の
状況を示す図である。このように大きく着床速度指令調
整ゲインG−LNDを補正し、速度変化が図の実線で示
すようになった場合には、着床切り替え速度は一致して
いるものの、その後の着床速度指令の瞬間減速度βがき
つく、尖った速度指令となり、乗り心地もゲイン補正前
よりは改善されるがあまり良くない状態となる。
【0029】図5は、着床速度指令に大きく補正がかか
った場合において乗り心地をより改善し得るようにし
た、第2の実施の形態の着床速度指令演算部を示す簡易
ブロック図であって、乗算器31と残り距離切り替えス
イッチ27との間に、着床速度指令切り替えスイッチ3
4が設けられている。
【0030】一方、乗算器31から出力された着床速度
指令が微分演算器35によって微分された瞬時減速度β
と、着床切替速度V′を初速度とする所定の着床補正速
度指令(V′+β′t)を微分演算器36で微分するこ
とによって得られる所定の減速度β′が比較器37入力
され、そこで上記着床速度指令の瞬時減速度βと上記所
定の減速度β′が比較される。そして、着床ゾーン切替
時に上記着床速度指令の瞬時減速度βが上記所定の減速
度β′より大きいときに切替信号発生器38から切替信
号が出力され、着床速度指令切り替えスイッチ34が切
り替えられ、着床切替速度V′を初速度とする所定の着
床補正速度指令(V′+β′t)が着床速度指令として
残り距離切り替えスイッチ27を介して速度指令として
出力される。
【0031】また、乗算器31から出力される着床速度
指令と上記所定の着床補正速度指令(V′+β′t)は
比較器39に入力されており、両速度指令が同一になる
と切り替え信号発生器40から切替信号が出力され、着
床速度指令切り替えスイッチ34が切り替えられ、乗算
器31から出力される着床速度指令が残り距離切り替え
スイッチ27を介して速度指令として出力される。
【0032】すなわち、着床速度指令の瞬時減速度β
が、或る一定値以上の場合には一定減速度β′で減速さ
れる着床補正速度指令vが出力され、この着床補正
速度指令が、乗算器31から出力される着床速度指令v
に一致したら、それに切り替えられる(図4)。
【0033】図6は、図5に示す着床速度指令演算部の
処理の流れを示すフローチャートであって、着床ゾーン
を検出したら(ステップ61)、着床ゾーンの切り替り
ポイントかどうかを判別し(ステップ62)、そうであ
れば着床切り替え速度V′と出力しようとしている着床
速度指令Vが一致しているか比較し(ステップ63)、
一致していなければ(3)式により着床速度指令調整ゲ
インG−LNDを変更する(ステップ64)。このとき
制御遅れを考慮してG−LNDの調整範囲を限定する方
がよい。そこで着床速度指令の瞬時減速度βと所定の着
床補正速度指令の減速度β′とを比較して(ステップ6
5)、βがβ′より大きい場合には前記着床切り替え速
度V′を初速として一定減速度β′で減速する着床補正
速度指令を着床速度指令として出力する(ステップ6
6)。そしてその着床補正速度指令vが本来の着床速
度指令vと一致したら(ステップ67)、その着床
速度指令vに切り替えられる(ステップ68)。一
方、着床速度指令の瞬時減速度βが所定の着床補正速度
の減速度β′より小さい場合には、特に補正することな
く、上記瞬時減速度をもって減速する着床速度指令が出
力される。
【0034】このように、着床速度指令の瞬時減速度β
が大きい場合には、所定の減速度を有する着床補正速度
指令に切り替えることによって、着床ゾーンでの切り替
わり時における速度指令のがたつきを軽減することがで
き、乗り心地と着床精度を両立させる速度指令を出力す
ることができる。
【0035】図7は、ロープの伸縮がある場合の着床時
の速度指令の様子を示す図であり、図7(A)は着床ゾ
ーンでの速度指令切り替わり時点において、着床切り替
え速度が着床速度指令の大きさより下回る場合を示し、
図7(B)はその逆の場合を示しており、この場合も着
床切り替え速度に着床速度指令を滑らかに変化するよう
に制御する必要がある。
【0036】図8は、上記要望を満すようにした第3の
実施の形態の着床速度指令演算部を示す簡易ブロック図
であって、乗算器31と残り距離切り替えスイッチ27
との間に着床速度指令切り替えスイッチ34が設けられ
ている。
【0037】一方、距離基準速度指令と着床速度指令は
比較器41に入力されており、着床ゾーン切替時点にお
ける両速度指令が異なる場合に切り替え信号発生器42
から切替え信号が出力され着床速度指令切り替えスイッ
チ34が後述する着床補正速度指令側に切り替えられ
る。
【0038】また、上記切り替え信号発生器42から
は、着床切り替え速度V′が着床ゾーン切り替え時点に
おける着床速度指令より大きいか或は小さいかによって
着床補正速度指令切替スイッチ43を切替える切替え信
号も出力されるようにしてあり、着床ゾーン切替時点に
おける着床速度指令が着床切替速度V′より小さいとき
には、着床速度指令の瞬時減速度βより大きな一定減速
度βの速度指令βtが出力されるように着床補正速
度指令切り替えスイッチ43が切り替えられ、一方着床
速度指令が着床切替速度V′より大きいときは、着床速
度指令の瞬時減速度βより小さい一定減速度βの速度
指令βtが出力されるように着床補正速度指令切り替
えスイッチ43が切り替えられる。
【0039】しかして、着床速度指令と着床切り替え速
度との大小によって一定減速度β或はβの速度指令
βt或はβtが選択され、この速度指令に加算器4
4で着床切り替え速度V′が加算され、上記着床切り替
え速度を初速度とする速度指令が前記着床補正速度指令
として着床速度指令切り替えスイッチ34及び残り距離
切り替えスイッチ27を介して速度指令として出力され
る。
【0040】また、着床速度指令と着床補正速度指令は
比較器45に入力されており、両速度指令が同一になる
と切り替え信号発生器46から切替信号が出力され、着
床速度指令切り替えスイッチ34が切り替えられ、乗算
器31から出力される着床速度指令が残り距離切り替え
スイッチ27を介して速度指令として出力される。
【0041】すなわち、着床速度指令と着床切替え速度
とが互いに異なる場合には、その大小に対応して着床切
り替え速度を初速度とする所定減速度の着床補正速度指
令が出力され、この着床補正速度指令が着床速度指令に
一致したらそれに切り替えられる(図7)。
【0042】図9は図8に示す着床速度指令演算部の処
理の流れを示すフローチャートであって、まず着床ゾー
ンを検出したら(ステップ91)、通常の着床速度指令
演算を行い(ステップ92)、着床切り替え速度V′と
着床切り替え時点の着床速度指令Vが一致していれ
ば、その後はそのまま通常の着床速度指令演算を行い
(ステップ93)、着床速度指令が着床切り替え速度よ
り大きい場合は着床速度指令の瞬時減速度βより小さい
減速度の一定減速度での着床補正速度指令vを演算し
(ステップ94,95)、着床速度指令が着床切り替え
速度より小さい場合は、着床速度指令の瞬時減速度βよ
り大きい減速度の一定減速度での着床補正速度指令
′を演算する(ステップ94,96)。そして、上
記着床補正速度指令v,v′が本来の着床速度指令
に切り替えられる。
【0043】このように着床速度指令を演算すること
で、着床ゾーン切り替わり時に速度指令のがたつきを軽
減することが可能であり、乗り心地と着床精度を両立さ
せた速度指令を演算することができる。また、着床速度
指令調整ゲインG−LNDは一個所で調整すれば良く、
着床制御の調整時間を従来と同等で済ませることができ
る。
【0044】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したので、
高階床エレベーターなどで見られる主ロープの伸縮によ
る影響を無くし、階床によらず着床速度への切り替えが
スムーズに行われ、常に滑らかで乗り心地の良い着床制
御を行うことができ、着床制御の調整時間も従来と同等
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における着床速度指
令演算概念図。
【図2】本発明の第1の実施の形態の着床速度指令演算
部の簡易ブロック図。
【図3】本発明の第1の実施の形態の着床速度指令演算
フローチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態における着床速度指
令演算概念図。
【図5】本発明の第2の実施の形態の着床速度指令演算
部の簡易ブロック図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の着床速度指令演算
フローチャート。
【図7】本発明の第3の実施の形態における着床速度指
令演算概念図。
【図8】本発明の第3の実施の形態の着床速度指令演算
部の簡易ブロック図。
【図9】本発明の第3の実施の形態の着床速度指令演算
フローチャート。
【図10】一般的なエレベーター装置の概略構成を示す
図。
【図11】(A)は速度指令の説明図、(B)は着床ゾ
ーン近傍の速度指令の説明図。
【図12】従来の着床速度指令演算部の簡易ブロック
図。
【符号の説明】
1 巻上機 2 主ロープ 3 乗りかご 4 つり合い重り 6 ガバナ 9 第1の位置検出器 10 モータ 11 第2の位置検出器 12 制御装置 27 残り距離切り替えスイッチ 32 除算器 33 調整ゲイン自動演算器 34 着床速度指令切り替えスイッチ 35,36 微分演算器 40,42 切り替え信号発生器 41 比較器 43 着床補正速度指令切り替えスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乗りかごの位置を検出する位置検出手段
    と、その乗りかごの位置を基に目的階までの走行速度指
    令を算出する距離基準速度指令演算手段と、目的階手前
    の或る一定の位置で乗りかご位置を補正し、かつ速度指
    令出力を調整するためのゲイン調整を行って着床速度指
    令を算出する着床速度指令演算手段と、乗りかごが上記
    目的階手前の或る一定の位置に到達したとき、距離基準
    速度指令を上記着床速度指令に切り替える切り替え手段
    と、着床速度指令に切り替る直前の距離基準速度指令と
    上記着床速度指令とを比較し、上記着床速度指令の初期
    値が上記着床速度指令に切り替る直前の距離基準速度指
    令と等しくなるように着床速度指令を調整する調整ゲイ
    ン自動演算手段とを有することを特徴とする、エレベー
    ターの制御装置。
  2. 【請求項2】着床速度指令に切り替る直前の距離基準速
    度指令と着床速度指令とを比較する手段は、除算器であ
    ることを特徴とする、請求項1記載のエレベーターの制
    御装置。
  3. 【請求項3】着床速度指令が或範囲の減速度を超えた場
    合に、或る所定の減速度をもって着床速度指令に合致さ
    せる着床補正速度指令を演算する着床補正速度指令演算
    手段と、その着床補正速度指令を着床速度指令として出
    力する着床速度指令切り替え手段とを有することを特徴
    とする、請求項1記載のエレベーターの制御装置。
  4. 【請求項4】乗りかごの位置を検出する位置検出手段
    と、その乗りかごの位置を基に目的階までの走行速度指
    令を算出する距離基準速度指令演算手段と、目的階手前
    の或る一定の位置で乗りかご位置を補正し、かつ速度指
    令出力を調整するためのゲイン調整を行って着床速度指
    令を算出する着床速度指令演算手段と、乗りかごが上記
    目的階手前の或る一定の位置に到達したとき、距離基準
    速度指令を上記着床速度指令に切り替える切り替え手段
    と、着床速度に切り替る直前の距離基準速度指令を初速
    度とし、着床速度指令が上記着床速度に切り替る直前の
    距離基準速度指令より大きい場合は減速度を小さくし、
    また着床速度指令が着床速度に切り替る直前の距離基準
    速度指令より小さい場合は減速度を大きくした一定減速
    度での着床補正速度指令を演算する着床補正速度指令演
    算手段と、その着床補正速度指令を着床速度指令として
    出力する着床速度指令切り替え手段とを有することを特
    徴とする、エレベーターの制御装置。
  5. 【請求項5】着床速度指令が着床速度に切り替る直前の
    距離基準速度指令より大きいか小さいかに応じて、互い
    に減速度が異なる着床補正速度指令に切り替える切り替
    え手段を有することを特徴とする、請求項4記載のエレ
    ベーターの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006264822A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ制御装置

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JP2006264822A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Toshiba Elevator Co Ltd エレベータ制御装置

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