JP2001038898A - インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ

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JP2001038898A
JP2001038898A JP21983799A JP21983799A JP2001038898A JP 2001038898 A JP2001038898 A JP 2001038898A JP 21983799 A JP21983799 A JP 21983799A JP 21983799 A JP21983799 A JP 21983799A JP 2001038898 A JP2001038898 A JP 2001038898A
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shape
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jet head
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Masami Asano
雅己 浅野
Hisashi Takada
久 高田
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な形状(例えば平面形)に形状記憶させ
た形状記憶合金を利用したインクジェットヘッドを提供
する。 【解決手段】 インク24を収容する空間14を形成し
ている壁の少なくとも一部が、突起部22を有する弾性
部材35により構成され、さらにその弾性部材35に、
突起部22を介して、平面形に形状記憶させた形状記憶
材料29が接合され、形状記憶材料29が記憶している
形状を再現することにより弾性部材35を変形して上記
空間14内の容積を減少させ、これにより、インク24
を加圧し吐出させるインクヘットヘッド10において、
平面状にある形状記憶材料29を、突起部22を介して
弾性部材35に押し当てることにより変形させて、弾性
部材35に接合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッド、及びこのインクジェットヘッドを備えたインクジ
ェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】アクチュエータとして形状記憶合金を用
いたインクジェットヘッドは種々のものが知られてい
る。このようなインクジェットヘッドは、外壁の一部に
インクを吐出させるためのノズルを設けたインク室を有
する。また、インク室の別の外壁の一部が、高温(母
相)で所定の形状に記憶させた形状記憶合金で構成され
ている。そこで、この形状記憶合金を常温(マルテンサ
イト相)から高温、またはその逆に変態させることでイ
ンク室の容積が縮小・拡大し、これにより、インク室に
収容されているインクが、ノズルを介して外部に飛翔す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
は、形状記憶合金を成形するのは難しく、例えば特開平
10−258508号公報では、形状記憶合金を複雑な
形状に加工し、この形状を高温で記憶させる必要があ
る。そのため、こうした形状記憶合金を用いたインクジ
ェットヘッドを製造するコストが高くなる。
【0004】そこで、本発明は、簡単な形状(例えば平
面形)に形状記憶させた形状記憶合金を利用したインク
ジェットヘッドを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
ために、本発明のインクジェットヘッドは、インクを収
容する空間を形成している壁の少なくとも一部が、突起
部を有する弾性部材により構成され、さらにその弾性部
材に、突起部を介して、平面形に形状記憶させた形状記
憶材料が接合され、上記形状記憶材料が記憶している形
状を再現することにより上記弾性部材を変形して上記空
間内の容積を減少させ、これにより、上記インクを加圧
し吐出させるインクジェットヘッドにおいて、平面状に
ある上記形状記憶材料を、上記突起部を介して上記弾性
部材に押し当てることにより変形させて、上記弾性部材
に接合させることを特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、第1
の実施形態に係るインクジェットヘッド10を示す。こ
のインクジェットヘッド10は第1の基板12を有す
る。第1の基板12は、後で詳細に説明するように、そ
の上面及び下面をエッチングして多数の溝及び窪みが形
成されている。これらの溝及び窪みには、図2に示すよ
うに、所定の方向(図2の上下方向)に伸びる複数の平
行に配置された細長いインクチャンネル14、これらイ
ンクチャンネル14の長手方向一端部(図2の上端部)
から所定の間隔をあけて形成された共通インク室16、
各インクチャンネル14の長手方向一端部を共通インク
室16に接続するインクインレット18、及び各インク
チャンネル14の長手方向他端部(図2の下端部)を大
気に接続するノズル20が含まれる。
【0007】インクチャンネル14は、第1の基板12
の上面に貼り付けられた薄い第2の基板(隔壁22)で
覆われ、また、共通インク室16及びインクインレット
18は、第3の基板23で覆われ、これにより、インク
チャンネル14、共通インク室16及びインクインレッ
ト18にインク24が収容できるようにしてある。第3
の基板23は、貼り付けた状態でインクチャンネル14
に対向する領域において、エッチングにより除去された
空室28を有する。
【0008】空室28の中には、インクチャンネル14
に対向する隔壁22の上面部分に、TiNi合金などの
形状記憶合金からなる薄い板(アクチュエータ29)
が、各インクチャンネル14に対向して設けてある。
【0009】アクチュエータ29は、TiNi合金以外
にも、任意の形状記憶合金、例えばTiNiにPd又は
Cuを加えた合金、Cu−Zn−Al合金で作られても
よい。また、アクチュエータ29は金属で形成する必要
はなく、金属以外、例えば、形状記憶樹脂、形状記憶繊
維、またはそれらの複合材料であってもよい。
【0010】アクチュエータ29は、高温雰囲気中で、
公知の薄膜形成技術(例えば、スパッタリング)により
形成される。薄膜形成が完了した時点で、各アクチュエ
ータ29は、図4(a)に示すように、真っ直ぐな板で
ある。アクチュエータ29はさらに、この平坦な状態で
アニールして形状記憶させている。しかし、以下に説明
するインクジェットヘッド製造過程で、アクチュエータ
29が、図3(a)に示す状態に変形される。また、各
アクチュエータ29は、図示しない導電リード部が接続
され、画像信号に対応した電圧が個別的に印加できるよ
うにしてある。
【0011】次に、図3、4を用いて第1の基板12と
第3の基板23のさらに具体的な形状について説明す
る。第1の基板12は、2つのプレート、すなわちノズ
ル20を有するノズルプレート30と、縦断面がジグザ
グ形状をしたバイアスプレート32とを接合して構成さ
れる。バイアスプレート32は、第3の基板23に対向
する側において、所定の方向(図2の上下方向)に伸び
る複数の平行に配置された細長いV溝34を有する。ま
た、これらV溝34の間に、境界面がV溝34の境界面
と略平行に形成された複数の台形状の貫通孔が設けてあ
り、この貫通孔の一方側をノズルプレート30により閉
鎖し、もう一方側を隔壁22により閉鎖することで、イ
ンクチャンネル14、及び後述するようにアクチュエー
タ29を復元するための斜め形状のばね部材(弾性部
材)35が形成されている。
【0012】第3の基板23は、2つのプレート、すな
わち上部プレート36と下部プレート38とを接合して
構成される。下部プレート38は、隔壁22より僅かに
大きな長方形横断面を有する貫通孔を備え、この貫通孔
の一方側を上部プレート36により閉鎖し、もう一方側
をアクチュエータ29により閉鎖することで、空室28
が形成されている。
【0013】これら2つの基板、第1の基板12と第3
の基板23とを、図4(a)に示すように貼り合わせた
状態が、図3(a)と図4(b)に示されている。具体
的には、常温状態で、第1の基板12におけるインクチ
ャンネル14の境界の一部を形成する隔壁(突起部)2
2が、第3の基板23における空室28の境界の一部を
形成する、平坦状のアクチュエータ29を上方に押し込
み変形させている。
【0014】次に、図5を用いてバイアスプレート32
の製造工程の一例を説明する。まず、所定の厚さ(例え
ば100μm)の単結晶シリコンウェハ[表面が(10
0)面、オリエンテーションフラットが(110)面]
からなる一枚の板[図(a)]を、熱酸化炉に入れて酸化
させた後、スパッタリングを用いて片面(図の上面)に
例えば2μmの厚さのSiO2を成膜する[図(b)]。
次に、上面及び下面にSi34の薄膜をプラズマCVD
法により形成する[図(c)]。次に、上面に図示しない
フォトレジストを用いてマスクパターンを形成した後、
RIE(反応性イオンエッチング)を用いてSi34
エッチングし、これにより、所定の間隔をあけた複数の
Si34部分(これは隔壁22に対応する。)を形成す
る[図(d)]。続いて、上記マスクパターンを除去した
後、別のマスクパターンを形成しRIEを用いてSiO
2をエッチングし、これにより、隣接する上記Si34
部分の中間にSiO2部分を形成する[図(e)]。ま
た、下面にマスクパターンを形成した後、RIEを用い
てSi34及びSiO2を同時にエッチングし、これに
より、上面の隣接する上記Si34部分の中間に下面の
Si34及びSiO 2部分を形成する[図(f)]。続い
て、板の上面と下面にそれぞれ、水酸化カリウムを用い
たウエットエッチングを施すことで、バイアスプレート
32のジグザグ形が得られる[図(g)](なお、このジ
グザグ形状の境界面は(111)面である。)。最後
に、上面のSiO2部分をフッ酸によりエッチング除去
する。このようにして形成されたバイアスプレート32
において、隔壁22が設けられた部分が他の部分より高
くなっている。
【0015】次に、図6を用いて下部プレート38の製
造工程の一例を説明する。まず、所定の厚さ(例えば1
00μm)の単結晶シリコンウェハ[表面が(110)
面、オリエンテーションフラットが(100)面]から
なる一枚の板[図(a)]に対し、スパッタリングを用い
て片面(図の上面)にSiO2を成膜する[図(b)]。
次に、その上にSi34の薄膜をプラズマCVD法によ
り形成する[図(c)]。続いて、下面に形状記憶合金で
あるTiNiを貼り付ける[図(d)]。次に、下面に図
示しないフォトレジストを用いてマスクパターンを形成
した後、フッ酸:硝酸:水の比が1:1:8の溶液を用
いてTiNiをエッチングし、これにより、所定の間隔
をあけた複数のTiNi部分(これはアクチュエータ2
9に対応する。)を形成する[図(e)]。次に、上面に
対しマスクパターンを形成した後、RIEを用いてSi
2及びSi34をエッチングし、これにより、下面の
隣接する上記TiNi部分の中間に上面のSi34及び
SiO2部分を形成する[図(f)]。最後に、Si板を
水酸化カリウムによりエッチング除去し、下部プレート
38を得る[図(g)]。
【0016】再び図1〜3を参照して、以上のようにし
て製造されたインクジェットヘッド10には、図示しな
いインクタンクより共通インク室16、インクインレッ
ト18を介して、各インクチャンネル14及びノズル2
0にインク24が充填される。この状態、つまり図3
(a)に示す状態で、アクチュエータ29にパルス電圧
を印加すると、このアクチュエータ29が自己発熱し、
変態温度を超えると母相に変態し、平面形に復帰する。
その結果、図3(b)に示すように、アクチュエータ2
9、隔壁22及びバイアスプレート32のばね部材35
が下方に押され、これにより、対応するインクチャンネ
ル14のインク24が加圧され、対応するノズル20か
らインク24が吐出する。続いて、アクチュエータ29
へのパルス電圧の印加が終了すると、アクチュエータ2
9の発熱が終わり、アクチュエータ29は、常温状態に
なる。その結果、アクチュエータ29は、母相からマル
テンサイト相に変態し、バイアスプレート32のばね部
材35の復元力により、加熱前即ち電圧印加前の状態
[図3(a)]に復元する。このとき、インクチャンネ
ル14に負圧が生じ、その吸引力によりインクインレッ
ト18を介して共通インク室16からインク24が補充
される。
【0017】(第2の実施形態)図7は、第2の実施形
態に係るインクジェットヘッド10’の断面図を示す。
このインクジェットヘッド10’は、第1の実施形態に
係るインクジェットヘッド10に類似しており、以下で
は異なる点のみ説明する。バイアスプレート32’は、
下部プレート38に対向する側が閉鎖されており、他端
側(図の下側)をノズルプレート30により閉鎖するこ
とによりインクチャンネル14’が形成されている。バ
イアスプレート32’の製造方法の一例としては、単結
晶シリコンウェハの片面にB(ボロン)を注入してBド
ープ薄層(これはバイアスプレート32’のばね部材3
5’に相当する。)を形成し、さらにインクチャンネル
14’の壁を形成するために水酸化カリウムでシリコン
をエッチング除去(Bドープ層はエッチングされないで
そのまま残る。)することが考えられる。また、アクチ
ュエータ29を変形させる部材として、アクチュエータ
29に対向するバイアスプレート部分に、例えばSiO
2からなる隔壁(突起部)22’が形成されている。こ
のように構成されたバイアスプレート32’を、アクチ
ュエータ29が隔壁22’を押し当てることで変形させ
た状態で、下部プレート38に貼り付けて、インクジェ
ットヘッド10’を形成する[図7(b)]。
【0018】なお、図7ではバイアスプレート32’の
インクチャンネル14’の壁が表面に対し垂直になって
いるが、これは、単結晶シリコンウェハの表面が(11
0)面、オリエンテーションフラットが(100)面の
場合であり、第1の実施形態のように、表面が(10
0)面、オリエンテーションフラットが(110)面の
単結晶シリコンウェハを用いて上記壁を表面に対し斜め
に形成してもよい。
【0019】以上のようにして製造されたインクジェッ
トヘッド10’には、図示しないインクタンクより共通
インク室16、インクインレット18を介して、各イン
クチャンネル14及びノズル20にインク24が充填さ
れる。この状態、つまり図7(b)に示す状態で、アク
チュエータ29にパルス電圧を印加すると、このアクチ
ュエータ29が自己発熱し、変態温度を超えると母相に
変態し、平面形に復帰する。その結果、アクチュエータ
29、隔壁22’及びバイアスプレート32’のばね部
材35’が下方に押され、これにより、対応するインク
チャンネル14’のインク24が加圧され、対応するノ
ズル20からインク24が吐出する。続いて、アクチュ
エータ29へのパルス電圧の印加が終了すると、アクチ
ュエータ29の発熱が終わり、アクチュエータ29は、
常温状態になる。その結果、アクチュエータ29は、母
相からマルテンサイト相に変態し、バイアスプレート3
2’のばね部材35’の復元力により、加熱前即ち電圧
印加前の状態[図7(b)]に復元する。このとき、イ
ンクチャンネル14’に負圧が生じ、その吸引力により
インクインレット18を介して共通インク室16からイ
ンク24が補充される。なお、シリコンからなる下部プ
レート38は、アクチュエータ29への通電により発生
した熱を図示しない冷却装置に送る、ヒートシンクの役
割を果たす。
【0020】図8はインクジェットヘッド10(又は1
0’)を組み入れたプリンタ100の一部を示す。この
プリンタ100は、底板102と、この底板102から
略垂直に伸びて対向する一対の支持壁104と、これら
の支持壁104を連結する前壁106を有する。前壁1
06の外側には、プリンタ100により印字されるシー
ト(紙)Sを収容する給紙トレイ108が設けてあり、
この給紙トレイ108に収容されているシートSが、前
壁106に形成されている給紙口(図示せず)を介し
て、プリンタ100の内部に供給されるようにしてあ
る。
【0021】前壁106の内側では、一対の支持壁10
4に、前壁106と平行に上段ガイドレール112とそ
の下方に配置された下段ガイドレール114が支持され
ている。これらガイドレール112と114には、イン
クカートリッジ116が移動可能に支持されている。イ
ンクカートリッジ116をガイドレール112と114
に沿って往復移動させる走査機構118は、それぞれの
支持壁104の近傍で前壁106の内側に支持された一
対のプーリ120と、これらのプーリ120に巻回され
たベルト122と、いずれか一方のプーリ120を正逆
回転させるモータ(図示せず)とからなり、ベルト12
2の一部にインクカートリッジ116が連結されてい
る。
【0022】インクカートリッジ116は、本実施形態
では、その下面に上述したインクジェットヘッド10を
一個又は複数個備えている。インクカートリッジ116
の下方には、インクジェットヘッド10と間隔を置いて
シートガイド124が設けてある。このシートガイド1
24の前壁106側には、この前壁106の給紙口を通
じてプリンタ100の内部に送り込まれたシートSを矢
印126方向(搬送方向)に搬送する給紙ローラ128
が、給紙方向と直交する方向に配置されており、対向す
る支持壁104に回転自在に支持されている。また、給
紙方向に関してインクカートリッジ116の下流側に
は、シートガイド124に対してシートSを押し付ける
押圧ローラ130が給紙方向と直交する方向に配置され
ている。
【0023】給紙ローラ128は、その軸132に固定
したギヤ134と、このギヤ134の近傍で支持壁10
4に回転自在に支持されたギヤ136を介して、モータ
138に駆動連結されており、このモータ138の回転
に基づいて給紙ローラ128が回転してシートSを矢印
126方向に搬送するようにしてある。
【0024】このように構成されたプリンタ100によ
る印字時、給紙トレイ108から送り出されたシートS
は前壁106の給紙口を通じてプリンタ100の内部に
送り込まれる。次に、シートSは、モータ138の駆動
に基づいて回転する給紙ローラ128により、シートガ
イド124に沿って矢印126方向に搬送される。ま
た、シートガイド124上を移動するシートSは押圧ロ
ーラ130によりシートガイド124に押し付けられ、
これによりシートSとインクヘッドヘッド10との間隔
が一定に保たれる。
【0025】シートSの移動に同期して、インクカート
リッジ116は、ベルト122の回転によりガイドレー
ル112と114に沿って往復移動し、シートガイド1
24上を移動するシートSの部分に対して、インクジェ
ットヘッド10からインクを吐出して印字する。印字さ
れたシートSは図示しない排紙トレイ上に排出される。
【0026】
【発明の効果】以上のように構成されたインクジェット
ヘッド及びインクジェットプリンタは、平面状に形状記
憶させた形状記憶材料を使用するので、形状記憶や接合
の作業が容易であり、その結果、上記インクジェットヘ
ッドを量産し易く、インクジェットヘッドの製造コスト
を下げることができる。
【0027】また、本発明では、アクチュエータ(形状
記憶材料)29、29’以外の部材(例えば、ばね部材
35、35’、突起部22、22’)を所定の形状に構
成することにより、力、変位量、耐久性など使用する目
的に応じたアクチュエータ29、29’を自由に設計す
ることができる。例えば、突起部22、22’の厚さを
変えることにより、平面状に形状記憶させた形状記憶材
料29、29’の、常温状態での撓み量を自由に変える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係るインクジェッ
トヘッドの断面図。
【図2】 図1に示すインクジェットヘッドの第1の基
板の上面図。
【図3】(a) 本発明の第1の実施形態に係るインク
ジェットヘッドの、常温状態での断面図。(b) 本発
明の第1の実施形態に係るインクジェットヘッドの、ア
クチュエータ加熱時の断面図。
【図4】(a) 本発明の第1の実施形態に係るインク
ジェットヘッドの分解斜視図。(b) 本発明の第1の
実施形態に係るインクジェットヘッドの、常温状態での
斜視図。
【図5】 本発明の第1の実施形態に係るバイアスプレ
ートの形成方法を示す工程図。
【図6】 本発明の第1の実施形態に係る上部プレート
の形成方法を示す工程図。
【図7】(a) 本発明の第2の実施形態に係るインク
ジェットヘッドの分解断面図。(b) 本発明の第2の
実施形態に係るインクジェットヘッドの、常温状態での
断面図。
【図8】 本発明に係るインクジェットヘッドを組み入
れたプリンタの部分斜視図。
【符号の説明】
10:インクジェットヘッド、12:第1の基板、1
4:インクチャンネル、22:第2の基板(隔壁、突起
部)、23:第3の基板、29:アクチュエータ、3
0:ノズルプレート、32:バイアスプレート、36:
上部プレート、38:下部プレート。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを収容する空間を形成している壁
    の少なくとも一部が、突起部を有する弾性部材により構
    成され、さらにその弾性部材に、突起部を介して、平面
    形に形状記憶させた形状記憶材料が接合され、 上記形状記憶材料が記憶している形状を再現することに
    より上記弾性部材を変形して上記空間内の容積を減少さ
    せ、これにより、上記インクを加圧し吐出させるインク
    ジェットヘッドにおいて、 平面状にある上記形状記憶材料を、上記突起部を介して
    上記弾性部材に押し当てることにより変形させて、上記
    弾性部材に接合させることを特徴とするインクジェット
    ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1のインクジェットヘッドを備え
    たことを特徴とするインクジェットプリンタ。
JP21983799A 1999-08-03 1999-08-03 インクジェットヘッド及びインクジェットプリンタ Pending JP2001038898A (ja)

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