JP2001037925A - アイアンゴルフクラブヘッド及びアイアンクラブセット - Google Patents

アイアンゴルフクラブヘッド及びアイアンクラブセット

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JP2001037925A
JP2001037925A JP11217226A JP21722699A JP2001037925A JP 2001037925 A JP2001037925 A JP 2001037925A JP 11217226 A JP11217226 A JP 11217226A JP 21722699 A JP21722699 A JP 21722699A JP 2001037925 A JP2001037925 A JP 2001037925A
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golf club
top edge
iron golf
club head
iron
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Isamu Toshinari
勇 俊成
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャフト軸回りの慣性モーメントを大きく
し、手首のコック開放が早いゴルファーにとってヘッド
が返りやすいアイアンゴルフクラブヘッド、および、各
番手を通じて安定した球筋を得られるアイアンゴルフク
ラブセットに関するものである。 【解決手段】 本発明に係るアイアンゴルフクラブヘッ
ド、およびアイアンゴルフクラブセットは、シャフト取
付用のホーゼル部と、ホーゼル部に連結されたフェース
部と、フェース部のリーディングエッジ部からバック側
に向かって形成されたソール部とを有するアイアンゴル
フクラブヘッドにおいて、トウ側のトップエッジ幅をヒ
ール側より広くしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイアンゴルフク
ラブヘッド及びアイアンゴルフクラブセットに係るもの
である。更に詳しくは、アイアンゴルフクラブヘッドに
関しては、クラブヘッド本体のトウ側のトップエッジ幅
をヒール側より広くして、クラブヘッド本体の重心位置
をトウ側に移動させ、シャフト軸回りの慣性モーメント
を大きくすることにより、手首のコック開放が早いゴル
ファーにとってヘッドの返りの良いアイアンゴルフクラ
ブヘッドに関するものである。
【0002】また、アイアンゴルフクラブセットに関し
ては、セットを構成する各ゴルフクラブヘッドのクラブ
ヘッド本体のトウ側のトップエッジ幅をヒール側より広
くして、クラブヘッド本体の重心位置をトウ側に移動さ
せ、シャフト軸回りの慣性モーメントを大きくし、手首
のコック開放が早いゴルファーにとってヘッドが返りや
すく、しかも、各番手を通じて安定した球筋を得られる
アイアンゴルフクラブセットに関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来、アイアンゴルフクラブヘッドにお
いては、クラブヘッド本体の重心位置調整を行う場合、
クラブヘッド本体の所望の位置に重量物を固着する技術
が最も一般的であり、あるいは、実用新案登録第303
5816号公報に開示されるクラブヘッド本体のヒール
部、トウ部、上側および下側周辺部分を画定する周辺質
量ベルト及び二次窪み等を形成する構造、特開平9−2
53239号公報に開示されるトップエッジの厚みを一
様に厚くし、重量配分をトップエッジ側へ移向させる構
造、また、特開平9−215792号公報に開示され
る、クラブヘッド本体のフェース部のトップ部からバッ
ク側に向かって、斜め上方向に重量調整用のブレード部
を一体的に形成する構造などが用いられていた。
【0004】また、アイアンゴルフクラブセットにおい
ては、特開平8−112378号公報に、番手が大きく
なるに従って重心高さHGが高くなるように設定したゴ
ルフクラブセットが開示されており、その解決手段とし
て、所謂キャビティバックタイプのアイアン系のヘッド
を有するゴルフクラブを複数本セットにしたものにおい
て、キャビティ内にトップエッジ側のリブ寄りに加重肉
付部を設け、この加重肉付部の肉付量を番手が大きくな
るに従って増やしていく構造が開示されている。更
に、、特開平9−285576号公報には、各アイアン
クラブのヘッド本体をチタンまたはチタン合金から形成
するとともにヘッド本体の背面キャビティ部下方にチタ
ンまたはチタン合金よりも比重が重いウエイト材を埋設
し、ウエイト材のヘッド本体に対する重量比率をロング
アイアンからショートアイアンにかけて徐々に大きく
し、ウエイト材のクラブソール面からの高さを前記ロン
グアイアン、ミドルアイアン、ショートアイアンの順で
高くする構造が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アイアンゴルフクラブヘッドの重心位置を調整するため
に重量物を設けた構成においては、別個に形成した重量
体をクラブヘッド本体やソール部に取付けたりしなけれ
ばならず、多くの手間と時間がかかり、また製造工程上
でコストアップとなる問題があった。
【0006】また、従来のクラブヘッド本体の場合、ク
ラブヘッド本体の低重心化や、ヘッド本体のトウ・ヒー
ル方向あるいは上下方向の重心調整を行うものが主であ
ったため、クラブヘッド本体のシャフト軸回りの慣性モ
ーメントは、特に大きくすることができず、打球時ヘッ
ドの返りを重視したアイアンゴルフクラブであって、し
かも比較的簡易な構造により低コストで製造できるもの
は希であった。
【0007】更に、アイアンゴルフクラブセットにおい
ては、一般に、ショートアイアンからロングアイアンに
かけてヘッド長が長くなるほど、ヘッドの返りが悪くな
るため、打球時にヘッドが開いてしまい、各番手を通じ
て安定した球筋を得ることが困難であった。
【0008】そこで本発明に係るアイアンゴルフクラブ
ヘッドは、かかる従来の問題点に着目して発明されたも
ので、シャフト取付用のホーゼル部と、ホーゼル部に連
結されたフェース部と、フェース部のリーディングエッ
ジ部からバック側に向かって形成されたソール部とを有
するアイアンゴルフクラブヘッドにおいて、トウ側のト
ップエッジ幅をヒール側より広くすることにより、クラ
ブヘッド本体のシャフト軸回りの慣性モーメントを大き
くしてヘッドの返りをよくするとともに、いわゆるボー
ルの吹き上がりを押さえることができるアイアンゴルフ
クラブヘッドを提供することを目的とするものである。
【0009】更に、アイアンクラブセットにおいては、
各番手間でヘッドの返り易さを揃えることにより、どの
番手のゴルフクラブで打球したときであっても、安定し
た球筋を得ることができるアイアンゴルフクラブセット
を提供することを目的とするものである。
【0010】しかも、本発明に係るクラブヘッド本体
は、比較的簡易な構造により構成されるため、鋳造製
法、鍛造製法のいずれの製法においても容易に製造する
ことができ、部品数や工程の増加に伴うコストアップの
問題も解決することができるアイアンゴルフクラブヘッ
ドを提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアイアンゴ
ルフクラブヘッドは、上記課題を解決するために、以下
のように構成される。すなわち、本発明に係るアイアン
ゴルフクラブヘッドは、シャフト取付用のホーゼル部
と、ホーゼル部に連結されたフェース部と、フェース部
のリーディングエッジ部からバック側に向かって形成さ
れたソール部とを有するアイアンゴルフクラブヘッドで
あって、トウ側のトップエッジ幅をヒール側より広くし
たことを特徴とするアイアンゴルフクラブヘッドであ
る。このように構成することにより、別部材の重量物を
用いることなく、しかも煩雑な工程を経ることなく、ア
イアンゴルフクラブヘッドのクラブヘッド本体の重心位
置をトウ側に移動させ、シャフト軸回りの慣性モーメン
トを大きくすることができる。
【0012】また、本発明に係るアイアンゴルフクラブ
ヘッドは、シャフト取付用のホーゼル部と、ホーゼル部
に連結されたフェース部と、フェース部のリーディング
エッジ部からバック側に向かって形成されたソール部と
を有するアイアンゴルフクラブヘッドであって、トップ
エッジ幅をヒール側よりトウ側にかけて漸次広くしたこ
とを特徴とするアイアンゴルフクラブヘッドである。
【0013】この際、トップエッジ幅の増加率、すなわ
ち、トップエッジ上において、ある点からトウ側へ単位
長さあたり移動した点におけるトップエッジ幅の増加量
が一定となるように構成することもできるし、ヒール側
よりトウ側にかけて増加率が増加するように構成するこ
ともできる。
【0014】また、前記トウ側のトップエッジ幅をヒー
ル側より広くしたアイアンゴルフクラブヘッドにおい
て、センター部のトップエッジ幅をトウ側及びヒール側
のトップエッジ幅より狭く構成することも可能である。
【0015】更に、前記トウ側のトップエッジ幅をヒー
ル側より広くしたアイアンゴルフクラブヘッドにおい
て、トップエッジの前端縁及び後端縁を直線により形成
することも可能であるし、トップエッジの後端縁を円弧
により形成することも可能である。
【0016】本発明に係るアイアンゴルフクラブセット
は、ホーゼル部と、フェース部と、ソール部とを有する
クラブヘッドを備えた複数のアイアンゴルフクラブから
なるアイアンゴルフクラブセットであって、各クラブヘ
ッドのトウ側のトップエッジ幅をヒール側より広くした
ことを特徴とするアイアンゴルフクラブセットである。
このように構成することにより、ヘッド長の長いロング
アイアンであっても、ヘッドの返りがよくなるため、ヘ
ッドの開きが抑制されて球筋が安定することとなる。
【0017】また、本発明に係るアイアンゴルフクラブ
セットは、ホーゼル部と、フェース部と、ソール部とを
有するクラブヘッドを備えた複数のアイアンゴルフクラ
ブからなるアイアンゴルフクラブセットであって、ロン
グアイアンではトウ側のトップエッジ幅をヒール側より
広くし、番手が小さくなるにつれてトウ側のトップエッ
ジ幅とヒール側のトップエッジ幅の差を漸次小さくし、
ショートアイアンではトウ側のトップエッジ幅とヒール
側の幅を同じにすることも可能である。このように、シ
ョートアイアンでトウ側のトップエッジ幅とヒール側の
幅を同じにするのは、ヘッド長の比較的短いショートア
イアンにおいては、前記ロングアイアンほど大きな慣性
モーメントが要求されず、逆に、慣性モーメントが大き
すぎると打球時にヘッドが返りすぎてしまい、いわゆる
「引っ掛け」の原因となるおそれがあるためである。
【0018】この際、前記アイアンクラブセットにおい
て、ロングアイアンはトウ側のトップエッジ幅をヒール
側のトップエッジ幅より20%以上広くすることが好ま
しい。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係るアイアンゴルフクラ
ブヘッド及びアイアンゴルフクラブセットの実施の形態
について、図面を用いて説明する。図1は、本発明に係
るアイアンクラブヘッドの上面図であり、図2は、その
背面図及び正面図である。また、図3は、図2のX−X
線端面図であり、図4は、本発明に係るトップエッジの
形態について実施例を示したものである。更に、図5は
イアンゴルフクラブセットの一実施例を示した図であ
る。
【0020】図1及び図2に示すように、本発明に係る
アイアンゴルフクラブヘッドのクラブヘッド本体1は、
シャフト取付用のホーゼル部3と、ホーゼル部3に連結
されたフェース部4と、フェース部のリーディングエッ
ジ10からバック側に向かって形成されたソール部5と
を有する。一般的には、これらホーゼル部3、フェース
部4及びソール部5は、一体に形成されるが、該フェー
ス部4に異種金属により別体に形成されたフェース面部
材を固着形成されたものであってもよい。
【0021】また、本発明に係るアイアンクラブヘッド
に用いられる素材は、従来から用いられている軟鉄、チ
タン、ステンレス鋼、チタン合金、ニッケル合金、ベリ
リウム合金、銅合金等の各種金属材料の中から適宜選択
されるものである。
【0022】本発明に関わるアイアンクラブヘッドの成
形方法は、ロストワックス法に代表される鋳造成形法や
熱間プレスや冷間プレスによる鍛造成形法、あるいは粉
末冶金成形法等、従来から用いられている成形方法から
適宜選択することができる。
【0023】本発明に係るアイアンゴルフクラブヘッド
は、前記フェース部4の上端縁を形成するトップエッジ
2の裏表方向の幅を変化させたものであって、トウ側の
トップエッジ幅をヒール側より広くしたことを特徴とす
る。
【0024】該トップエッジ幅Sを変化させるために、
キャビティバックタイプのアイアンゴルフクラブヘッド
においては、バックキャビティ8を形成する枠体9の上
方枠11の厚みを変化させることにより実施することが
できる。また、バックキャビティを有しないブレードタ
イプや中空タイプのアイアンゴルフクラブヘッドにおい
ては、前記フェース部の厚みは概ね均一に形成し、前記
トップエッジを形成する領域のみの厚みを変化させるこ
とも可能であるし、あるいは前記フェース部全体の厚み
を変化させることにより前記トップエッジ幅を変化させ
ることも可能である。
【0025】本発明に係るトップエッジ幅Sは、図4の
(a)に示すように、トウ側のトップエッジ幅ST、ヒ
ール側のトップエッジ幅SH、フェース部4の中央部領
域のトップエッジ幅SMとした場合、STがSHより広い
ことを特徴とするが、その変化は連続的な変化であって
もよいし、不連続的な変化であってもよい。たとえば、
不連続的に変化する形態としては、図4の(b)に示す
ように、トップエッジ幅Sが、ST>SM>SH、または
T>SM≧SH関係を満たし、ヒール側よりトウ側にか
けて階段状に漸次広くなる形態などが挙げられる。ま
た、図4の(c)に示すように、トップエッジ幅Sが、
T>SH>SMの関係を満たし、不連続な段差状となる
形態も可能である。更に、図4の(e)に示すように、
トップエッジ幅Sが、ST>SH≧SMの関係を満たし、
トップエッジ2の後端縁2aと前端縁2bとが平行とな
らない形態も可能である。
【0026】一方、連続的に変化する形態としては、ト
ップエッジ幅の増加率、すなわち、トップエッジ上にお
いて、ある点からトウ側へ単位長さあたり移動した点に
おけるトップエッジ幅の増加量が一定となるように構成
することもできるし、ヒール側よりトウ側にかけて増加
率が漸次増加する形態などが挙げられる。たとえば、図
4の(a)に示すように、トップエッジ幅Sが、ST
M>SHの関係を満たし、トップエッジ2の後端縁2a
が直線状に形成され、ヒール側よりトウ側にかけて漸次
広くなる形態や、(d)に示すように、トップエッジ幅
Sが、ST>SM>SHの関係を満たし、前記トップエッ
ジ2の後端縁2aが円弧状に形成され、ヒール側よりト
ウ側にかけて漸次広くなる形態等が挙げられる。なお、
(d)に示す場合において、トップエッジ幅Sが、ST
>SH>SMの関係を満たすものであってもよい。
【0027】つぎに、本発明に係るアイアンゴルフクラ
ブセットの実施の形態について説明する。本発明に係る
アイアンゴルフクラブセットは、ホーゼル部と、フェー
ス部と、ソール部とを有するクラブヘッドを備えた複数
のアイアンゴルフクラブからなるアイアンゴルフクラブ
セットであって、各クラブヘッドのトウ側のトップエッ
ジ幅をヒール側のトップエッジ幅より広くしたことを特
徴とするアイアンゴルフクラブセットである。この際、
各番手間においてトップエッジ幅の変化の形態は、同一
であってもよいし、異なっていてもよい。たとえば、各
番手のゴルフクラブヘッドのトウ側のトップエッジ幅、
及びヒール側のトップエッジ幅を統一し、かつ、トウ側
のトップエッジ幅をヒール側のトップエッジ幅より広く
なるように形成することができる。あるいは、各番手の
ゴルフクラブヘッドにおいて、トウ側のトップエッジ幅
をヒール側のトップエッジ幅より広くなるよう形成し、
トウ側のトップエッジ幅とヒール側のトップエッジ幅の
差をロングアイアンからショートアイアンにかけて、一
番手ごとに漸減若しくは漸増させることができる。
【0028】また、本発明に係るアイアンゴルフクラブ
セットの好適な実施の形態は、図5に示すように、前記
アイアンゴルフクラブセットであって、ロングアイアン
ではトウ側のトップエッジ幅をヒール側より広くし、番
手が小さくなるにつれてトウ側のトップエッジ幅とヒー
ル側のトップエッジ幅の差を漸次小さくし、ショートア
イアンではトウ側のトップエッジ幅とヒール側の幅を同
じにしたアイアンゴルフクラブヘッドである。一般的
に、3番、4番クラブをロングアイアン、5番、6番、
7番クラブをミドルアイアン、8番、9番、PW、SW
をショートアイアンと呼ぶが、本発明に係るアイアンゴ
ルフクラブセットの実施の形態として、ロングアイアン
のトウ側のトップエッジ幅をSLT、ヒール側のトップエ
ッジ幅をSLHとし、ミドルアイアンのトップエッジ幅を
MT、ヒール側のトップエッジ幅をSMHとし、ショート
アイアンのトップエッジ幅をSST、ヒール側のトップエ
ッジ幅をSSHとしたときに、SLT>SLH、SMT>SMH
ST≧SSHであって、かつSLT>SMT>SSTとの関係が
成り立つ。
【0029】この際、前記アイアンクラブセットにおい
て、ロングアイアンはトウ側のトップエッジ幅をヒール
側のトップエッジ幅より20%以上広くすることにより
顕著な効果を得るが、25〜30%程度広くすることが
好適である。
【0030】
【実施例】本発明に係るアイアンゴルフクラブヘッドの
一実施例について、図面を用いて説明する。図1は、本
実施例に係るアイアンクラブヘッドの6番アイアンの上
面図を示したものである。
【0031】本実施例に係るアイアンクラブヘッドは、
図1に示すように、クラブヘッド本体1は、シャフト取
付用のホーゼル部3と、ホーゼル部3に連結されたフェ
ース部4と、フェース部のリーディングエッジ10から
バック側に向かって形成されたソール部5とを有する。
【0032】また、本実施例に係るアイアンクラブヘッ
ドは、素材は軟鉄を用い、その成形方法は、熱間プレス
による鍛造成形法が採用されるが、特にこれら素材や製
法に限定されるものではない。
【0033】本実施例に係るアイアンゴルフクラブヘッ
ドは、図2に示すいわゆるキャビティバックタイプのク
ラブヘッド本体1を有し、該トップエッジ幅Sを変化さ
せるために、バックキャビティ8を形成する枠体9の上
方枠11の厚みを変化させる。
【0034】本実施例において、トップエッジ2の形態
は、図4の(a)に示すように、トップエッジ幅Sが、
T>SM>SHの関係を満たし、トップエッジ2の後端
縁2a及び前端縁2bが直線状に形成され、ヒール側よ
りトウ側にかけて漸次広くなる。すなわち、本実施例に
おいて、ヒール側のトップエッジ幅SHは、6.0m
m、フェース部4の中央部領域のトップエッジ幅S
Mは、6.25mm、トウ側のトップエッジ幅STは、
6.5mmとなるように設計される。
【0035】次に、本発明に係るアイアンゴルフクラブ
ヘッドと、従来のアイアンゴルフクラブヘッドのシャフ
ト軸回りの慣性モーメントを測定し、それらを比較する
ことによって、いわゆるヘッドの返り易さを検討する。
ここで、比較品として、前記実施例に係るアイアンクラ
ブヘッドのクラブヘッド本体1と同一素材、同一形状で
あって、前記トップエッジ幅もST=SM=SH=6.0
mmと均一なものを作製した。
【0036】上記測定結果を表1に示す。ここで、N
O.は、アイアンゴルフクラブの番手、トウ側のトップ
エッジ幅ST(mm)、ヒール側のトップエッジ幅S
H(mm)、フェース部4の中央部領域のトップエッジ
幅SM(mm)、慣性モーメントL(g・cm2)とし、
実施例と比較例の慣性モーメントの差をT(g・cm2)と
する。
【表1】
【0037】表1からわかるように、各番手ごとに本実
施例の慣性モーメントが比較例の慣性モーメントを上回
っていることがわかる。このように、同一の番手のアイ
アンゴルフクラブヘッドにおいて、慣性モーメントが大
きいということは、実施例に係るアイアンゴルフクラブ
ヘッドのヘッドの返りが良いことを示しており、特に番
手の低いロングアイアンにおいてこの効果が顕著であ
る。
【0038】本発明に係るアイアンゴルフクラブセット
の一実施例について、図面を用いて説明する。図5は、
本実施例に係るアイアンクラブセットのロングアイア
ン、ミドルアイアン及びショートアイアンの上面図を示
したものである。本実施例に係るアイアンゴルフクラブ
セットは、トップエッジ2の後端縁2a及び前端縁2b
が直線状に形成され、ヒール側よりトウ側にかけて漸次
広くなる。すなわち、表1に示すように、ロングアイア
ンのトウ側のトップエッジ幅SLTを7.50mm、ヒー
ル側のトップエッジ幅SLHを6.00mmとし、ミドル
アイアンのトップエッジ幅SMTを6.50mm、ヒール
側のトップエッジ幅SMHを6.00mmとし、ショート
アイアンのトップ側のトップエッジ幅SSTを6.00m
m、ヒール側のトップエッジ幅SSHを6.00mmとし
た。
【0039】
【発明の効果】本発明に係るアイアンゴルフクラブヘッ
ドは、上記のように構成されるため、以下に示すように
優れた効果を奏する。すなわち、本発明に係るアイアン
ゴルフクラブヘッドは、トウ側のトップエッジ幅をヒー
ル側より広くすることにより、クラブヘッド本体のシャ
フト軸回りの慣性モーメントを大きくしてヘッドの返り
をよくすることができ、特に手首のコック開放が早いゴ
ルファーにとってヘッドが返りやすくなり、左右方向の
弾道安定性を向上させるといった効果を奏する。
【0040】さらに、トップエッジ幅をを相対的に広く
することにより、クラブヘッド本体の重心位置が低くな
りすぎず、いわゆるボールの吹き上がりを押さえること
ができるといった効果をも奏する。
【0041】また、本発明に係るアイアンゴルフクラブ
セットは、各番手間でヘッドの返り易さを揃えることに
より、どの番手のゴルフクラブで打球したときであって
も、安定した球筋を得ることができるアイアンゴルフク
ラブセットを提供することができる。
【0042】しかも、本発明に係るアイアンゴルフクラ
ブヘッド及びアイアンゴルフクラブセットは、比較的簡
易な構造により構成されるため、鋳造製法、鍛造製法の
いずれの製法においても容易に製造することができ、部
品数や工程の増加に伴うコストアップの問題を生じるこ
ともなく、比較的安価なアイアンゴルフクラブヘッド及
びアイアンゴルフクラブセットを提供することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るアイアンクラブヘッドの
上面図を示す。
【図2】図2は、本発明に係るアイアンクラブヘッドの
背面図及び正面図を示す。
【図3】図3は、図2のX−X線端面図を示す。
【図4】図4は、本発明に係るトップエッジの形態につ
いて実施例を示したものである。
【図5】図5は、本実施例に係るアイアンクラブセット
のロングアイアン、ミドルアイアン及びショートアイア
ンの上面図を示したものである。
【符号の説明】
1 ヘッド本体 2 トップエッジ 2a 後端縁 2b 前端縁 3 ホーゼル部 4 フェース部 5 ソール部 6 ヒール側 7 トウ側 8 バックキャビティ 9 枠体 10 リーディングエッジ 11 上方枠 S トップエッジ幅

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト取付用のホーゼル部と、ホーゼ
    ル部に連結されたフェース部と、フェース部のリーディ
    ングエッジ部からバック側に向かって形成されたソール
    部とを有するアイアンゴルフクラブヘッドにおいて、ト
    ウ側のトップエッジ幅をヒール側より広くしたことを特
    徴とするアイアンゴルフクラブヘッド。
  2. 【請求項2】 シャフト取付用のホーゼル部と、ホーゼ
    ル部に連結されたフェース部と、フェース部のリーディ
    ングエッジ部からバック側に向かって形成されたソール
    部とを有するアイアンゴルフクラブヘッドにおいて、ト
    ップエッジ幅をヒール側よりトウ側にかけて漸次広くし
    たことを特徴とするアイアンゴルフクラブヘッド。
  3. 【請求項3】 前記トップエッジ幅をヒール側よりトウ
    側にかけて漸次広くしたアイアンゴルフクラブヘッドに
    おいて、トップエッジ幅の増加率が一定であることを特
    徴とする請求項2記載のアイアンゴルフクラブヘッド。
  4. 【請求項4】 前記トップエッジ幅をヒール側よりトウ
    側にかけて漸次広くしたアイアンゴルフクラブヘッドに
    おいて、トップエッジ幅の増加率が増加することを特徴
    とする請求項2記載のアイアンゴルフクラブヘッド。
  5. 【請求項5】 前記トウ側のトップエッジ幅をヒール側
    より広くしたアイアンゴルフクラブヘッドにおいて、セ
    ンター部のトップエッジ幅がトウ側及びヒール側のトッ
    プエッジ幅より狭いことを特徴とする請求項1に記載の
    アイアンゴルフクラブヘッド。
  6. 【請求項6】 前記トウ側のトップエッジ幅をヒール側
    より広くしたアイアンゴルフクラブヘッドにおいて、ト
    ップエッジの前端縁及び後端縁が直線により形成された
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の
    アイアンゴルフクラブヘッド。
  7. 【請求項7】 前記トウ側のトップエッジ幅をヒール側
    より広くしたアイアンゴルフクラブヘッドにおいて、ト
    ップエッジの後端縁が円弧により形成されたことを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれか1に記載のアイアンゴ
    ルフクラブヘッド。
  8. 【請求項8】 ホーゼル部と、フェース部と、ソール部
    とを有するクラブヘッドを備えた複数のアイアンゴルフ
    クラブからなるアイアンゴルフクラブセットにおいて、
    各クラブヘッドのトウ側のトップエッジ幅をヒール側よ
    り広くしたことを特徴とするアイアンゴルフクラブセッ
    ト。
  9. 【請求項9】 ホーゼル部と、フェース部と、ソール部
    とを有するクラブヘッドを備えた複数のアイアンゴルフ
    クラブからなるアイアンゴルフクラブセットにおいて、
    ロングアイアンではトウ側のトップエッジ幅をヒール側
    より広くし、番手が小さくなるにつれてトウ側のトップ
    エッジ幅とヒール側のトップエッジ幅の差を漸次小さく
    し、ショートアイアンではトウ側のトップエッジ幅とヒ
    ール側の幅を同じにしたことを特徴とするアイアンゴル
    フクラブセット。
  10. 【請求項10】 前記アイアンクラブセットにおいて、
    ロングアイアンはトウ側のトップエッジ幅をヒール側の
    トップエッジ幅より20%以上広くしたことを特徴とす
    る請求項9または10に記載のアイアンゴルフクラブセ
    ット。
JP11217226A 1999-07-30 1999-07-30 アイアンゴルフクラブヘッド及びアイアンクラブセット Pending JP2001037925A (ja)

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