JP2001036695A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2001036695A
JP2001036695A JP11205210A JP20521099A JP2001036695A JP 2001036695 A JP2001036695 A JP 2001036695A JP 11205210 A JP11205210 A JP 11205210A JP 20521099 A JP20521099 A JP 20521099A JP 2001036695 A JP2001036695 A JP 2001036695A
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則和 酒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿サイズ検出時間を短縮し、自動原稿搬送
装置に適用可能とし、非定形サイズであっても高精度に
原稿サイズを検出する。 【解決手段】 プラテンカバー4が完全に閉じる前と閉
じてから、APSセンサ8による原稿検知および原稿の
主走査方向のサイズ検知とを行う。そして、APSセン
サ8の出力と主走査方向長さと従って原稿が定形サイズ
か非定形サイズか、もし定形サイズであるならば、どの
原稿サイズであるかを判断する。原稿が非定形サイズで
あれば、プラテンカバー4が完全に閉じた状態で、キャ
リア7を副走査方向に走査し、プラテンカバー4の原稿
押え面に副走査方向に平行して形成された着色領域3の
画像情報を読み込む。そして、着色領域3が原稿によっ
て遮蔽される位置を検出することにより副走査方向の原
稿端を検出し、原稿の副走査方向長さを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原稿サイズを検
出する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の複写機等の画像読取装置では、非
定形原稿サイズの検知を行うために、原稿読取の本走査
の前に予備走査を行い、画像情報を読み取ることで原稿
の主走査および副走査方向のサイズを検出していた。こ
のとき、原稿と原稿押え面とのコントラストを十分に確
保して検出精度を上げるために、原稿押え面を鏡面ある
いは黒色に着色していた。このため、パンチ穴等の穴が
空いた原稿では、その穴の部分が黒く再現されたり、ま
た、原稿がスキューして載置されると原稿の周囲の余白
が黒く再現されてしまう。また、透過性の高いOHP等
の原稿では、原稿押え面の色の影響により、地肌がかぶ
り気味になる。このような穴の空いた原稿や透過性の高
い原稿について良好な読取画像を得るためには、原稿背
面に白紙を置く等の対応が必要であり、操作性を悪化さ
せていた。
【0003】この点に鑑み、従来から原稿押え面を白地
とするための種々の提案がなされている。例えば、特開
平3−53272では、着色された帯状パターンを原稿
押え面の主走査および副走査方向に1本ずつ設け、載置
された原稿によりこれらの帯状パターンが隠されている
領域を予備走査で検出し、原稿サイズを判断する方式が
提案されている。また、特開平9−65063では、着
色された帯状パターンを副走査方向のみに設け、載置さ
れた原稿により帯状バターンが隠されている領域を予備
走査で検出し、原稿サイズ(副走査方向のサイズ)を判
断する方式が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開平3−53272の方法では、主走査方向にも帯
状パターンを設けることが必要となるため、ベルト状原
稿搬送部材を持つ自動原稿搬送装置を備えた画像読取装
置には、適用することが困難である。適用させるために
は、ベルト状原稿搬送部材の位置制御を行う必要が生
じ、コストアップにつながるという問題が生じる。ま
た、上述した特開平9−65063の方法では、原稿の
副走査方向の長さを検出することは可能であるが、主走
査方向の長さを検出する手段を持たないため、縦と横の
サイズの相関がない非定形の原稿サイズを検出すること
はできないという問題があった。
【0005】また、いずれの従来技術においても、原稿
サイズを検出するためには、定形サイズの原稿に対して
も予備走査が行われるので、時間がかかるとともに、1
本の帯状パターンの抽出により原稿サイズを判断するた
め、類似色の画像情報が原稿端にある場合には、誤判定
を起こす可能性があるという問題があった。
【0006】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、原稿サイズ検出時間を短縮することができ、ま
た、ベルト状原稿搬送部材を持つ自動原稿搬送装置に適
用することができ、さらに、安価な構成で、非定形サイ
ズであっても高精度に原稿サイズを検出することができ
る画像読取装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明では、原稿が載置される
原稿台と、前記原稿台の所定位置に原稿を搬送して載置
するとともに、前記原稿を覆うベルト状搬送部材を備
え、少なくとも前記原稿台に載置された原稿によって遮
蔽される位置に、前記ベルト状搬送部材の周回にわたっ
て形成された着色領域を有する原稿覆い手段と、前記原
稿における主走査方向の画像情報を読み取る読取手段
と、前記読取手段により読み取られた画像情報から前記
原稿の主走査方向の原稿端を検出する第1の検出手段
と、前記原稿覆い手段によって原稿が覆われている状態
で、前記読取手段を副走査方向に移動させながら画像情
報を読み取らせ、該画像情報に前記着色領域の画像情報
が含まれるか否かを判別することにより、副走査方向の
原稿端を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手
段によって検出された前記原稿の主走査方向の原稿端
と、前記第2の検出手段によって検出された前記原稿の
副走査方向の原稿端とに基づいて、原稿サイズを認識す
る認識手段とを具備することを特徴とする。この発明に
よれば、自動原稿搬送時にベルト状搬送部材が回転して
も、常に、着色領域が原稿押え面に現れるので、着色領
域の形成が容易で、コストを低く抑えつつ、原稿覆い手
段の原稿押え面を白地にすることが可能になる。このた
め、パンチ穴等を持つ原稿や透過性の高い原稿について
も良好な読取画像を得ることが可能となるとともに、安
価に高精度で原稿サイズを検出することが可能となる。
【0008】また、上述した問題点を解決するために、
請求項13記載の発明では、原稿が載置される原稿台
と、前記原稿台に対して開閉自在に設けられ、閉じた状
態において前記原稿台に載置された原稿で遮蔽され、少
なくとも原稿の副走査方向における対向する原稿端から
現れるように形成された着色領域を有する原稿覆い手段
と、前記原稿における主走査方向の画像情報を読み取る
読取手段と、前記原稿が定形サイズであるか否かを判別
する定形サイズ判別手段と、前記読取手段により読み取
られた画像情報から前記原稿の主走査方向の原稿端を検
出する第1の検出手段と、前記定形サイズ判別手段によ
り前記原稿が非定形サイズであると判別された場合、前
記原稿覆い手段によって原稿が覆われている状態で、前
記読取手段を副走査方向に移動させながら画像情報を読
み取らせ、該画像情報に前記着色領域の画像情報が含ま
れるか否かを判別することにより、副走査方向の原稿端
を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段によ
って検出された前記原稿の主走査方向の原稿端と、前記
第2の検出手段によって検出された前記原稿の副走査方
向の原稿端とに基づいて、原稿サイズを認識する認識手
段とを具備することを特徴とする。この発明によれば、
原稿覆い手段の原稿押え面を白地にすることが可能にな
るため、パンチ穴等を持つ原稿や透過性の高い原稿につ
いても良好な読取画像を得ることが可能となるととも
に、安価に非定形サイズの高精度な検出が可能となる。
【0009】また、上述した問題点を解決するために、
請求項14記載の発明では、原稿が載置される原稿台
と、前記原稿台に対して開閉自在に設けられ、閉じた状
態において前記原稿台に載置された原稿で遮蔽され、少
なくとも原稿の副走査方向における対向する原稿端から
現れるように形成された着色領域を有する原稿覆い手段
と、前記原稿における主走査方向の画像情報を読み取る
読取手段と、前記読取手段により読み取られた画像情報
から前記原稿の主走査方向の原稿端を検出する第1の検
出手段と、前記原稿覆い手段によって原稿が覆われてい
る状態で、前記読取手段を副走査方向に移動させながら
画像情報を読み取らせ、該画像情報に前記複数の着色領
域のパターンが含まれるか否かを判別することにより、
副走査方向の原稿端を検出する第2の検出手段と、前記
第1の検出手段によって検出された前記原稿の主走査方
向の原稿端と、前記第2の検出手段によって検出された
前記原稿の副走査方向の原稿端とに基づいて、原稿サイ
ズを認識する認識手段とを具備することを特徴とする。
この発明によれば、原稿覆い手段の原稿押え面を白地に
することが可能になるため、パンチ穴等を持つ原稿や透
過性の高い原稿についても良好な読取画像を得ることが
可能となるとともに、複数の着色領域を形成することに
より、より高精度で原稿サイズを検出することが可能と
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に図面を参照してこの発明の実
施形態について説明する。 A.第1実施形態 A−1.第1実施形態の構成 図1は、本発明の第1実施形態による画像読取装置の外
観を示す斜視図である。図1において、画像読取装置1
は、原稿を載置するためのプラテンガラス2、複数の着
色領域3が形成された原稿押え面を持つプラテンカバー
4、プラテンカバー4の開閉を検知する開閉センサ5、
プラテンカバー4がプラテンガラス2に対して所定角度
になったことを検知する角度センサ6、照明やミラーを
積載し副走査方向に移動自在なキャリッジ7、原稿が定
形サイズであるか否かを検知するAPSセンサ8、原稿
の画像情報を光から電気信号に変換する光電変換部9等
から構成される。
【0011】また、図2は、本発明の第1実施形態によ
る、ベルト方式の自動原稿搬送装置(ADF)を備える
画像読取装置の外観を示す斜視図である。なお、図1に
対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。
図2において、本実施形態では、画像読取装置10は、
プラテンカバー3の代りにベルト方式の自動原稿搬送装
置(ADF)11を搭載し、ベルト12の表面には、複
数の着色領域3が周回させて連続的に形成されている。
着色領域3を連続的に形成するのは、着色領域3の形成
が容易になるとともに、ベルト12の位置制御を不要と
し、コストを低く抑えることができる。また、着色領域
3は、着色領域3の均一性を保ち、サイズ検知の精度を
高めるために、ベルト12のシボや梨地の無い箇所に形
成されることが好ましい。また、着色領域3は、自動原
稿搬送装置(ADF)11の原稿搬送駆動用ローラ(図
示略)から主走査方向に離れた位置に形成されてもよ
く、この場合、ローラに付着した汚れが搬送原稿を経て
ベルト12に付着することを防ぐことができる。
【0012】図3は、本第1実施形態による画像読取装
置の読取原理を説明する概念図である。なお、図1また
は図2に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省
略する。図において、キャリッジ7は、所定の走査速度
で図示する副走査方向に移動するフルレートキャリッジ
7aおよび半分の走査速度で図示する副走査方向に移動
するハーフレートキャリッジ7bから構成される。フル
レートキャリッジ7aは、プラテンガラス2上に載置さ
れた原稿Aの下面(以下、原稿面という)を照射する照
明部15と、原稿面からの反射光をハーフレートキャリ
ッジ7bに入光させる第一ミラー16とを備えている。
また、ハーフレートキャリッジ7bは、原稿面からの反
射光をレンズに導くための第2ミラー17a、第3ミラ
ー17bを備えている。フルレートキャリッジ7aの照
明部15は、原稿面を照射し、その反射光は第1ミラー
16で反射され、ハーフレートキャリッジ7bの第2ミ
ラー17aに入光する。第2ミラー17aに入光した反
射光は、第3ミラー17bを経てレンズ18で結像す
る。レンズ18で結像された反射光は、光電変換素子1
9に入光する。光電変換素子19は、カラーCCD等で
あり、入光された反射光をRGBの3種類の電気信号へ
変換する。キャリッジ7(フルレートキャリッジ7a,
ハーフレートキャリッジ7b)は、上述したように、副
走査方向に移動自在であり、原稿面を照射しながら副走
査方向に移動することにより、原稿面の画像情報を読み
取ることが可能になっている。
【0013】図4は、本第1実施形態による画像読取装
置のプラテンカバーを説明する図である。図4(a)
は、プラテンカバー4を開き正面から見た正面図であ
る。プラテンカバーの原稿押え面は、全体的に白色であ
るが、図4(a)に示すように、複数の着色領域3が原
稿押え面上の副走査方向に連続的に形成されている。図
4(b)は、プラテンカバー4を閉じ、プラテンガラス
2と合わせた状態を示す透過図である。複数の着色領域
3は、対面するプラテンガラス2のレジ位置(原稿載置
基準点)Pから主走査方向に所定の範囲内に入るように
形成されている。具体的には、原稿を綴じる際に空けら
れるパンチ穴、もしくは原稿内の印字領域に重ならない
範囲に形成されている。このように、着色領域3がレジ
位置P側の端部に位置するように形成することにより、
透過性の高い原稿をカラーコピーする際に、原稿内情報
に与える影響を低減することができる。
【0014】複数の着色領域3は、各々、所定の幅d1
〜d3を持ち、着色領域間に所定の間隔s1〜s3をあ
けて形成されている。このように、各着色領域3を所定
の幅d1〜d3、各着色領域間の間隔をそれぞれ特定の
間隔s1〜s3とすることで、副走査方向サイズ検知の
際にその着色パターンと同じ原稿内情報を検出する確率
が低減され、サイズ検知の精度が向上する。また、着色
領域3の全幅は、プラテンカバー4の主走査方向へのず
れを越える幅とすることで、プラテンカバー4の開閉で
覆う位置がずれても、該ずれを許容することができる。
また、複数の着色領域3は、特定の明度および色度を有
する色材で形成されている。特定の明度および色度に着
色することで、副走査方向サイズ検知の際に着色領域3
と同じ色の原稿内情報を検出する確率が低減され、サイ
ズ検知の精度が向上する。ここで、複数の着色領域3を
黄色とするならば、該着色領域3は、白黒モードの原稿
読取り時に検出されないので、原稿画像に影響しないと
いう利点がある。また、着色領域3を鏡面とするなら
ば、透過性の高い原稿を読取る際に裏写りの影響を低減
することができるという利点がある。また、複数の着色
領域3は、各々、異なった明度および色度を有する色材
で形成されてもよい。それぞれの着色領域を異なる色に
することで、副走査方向サイズ検知の際に着色領域と同
じ着色パターンの原稿内情報を検出する確率が低減さ
れ、サイズ検知の精度が向上する。上述した着色領域3
は、図2に示すベルト方式の自動原稿搬送装置(AD
F)10に適用する場合も同様である。
【0015】図5は、本第1実施形態の全体構成を示す
ブロック図である。画像読取制御部20は、ROM21
に記憶されている所定のプログラムに従って、画像読取
装置の各ブロックを制御する。照明制御部22は、画像
読取制御部20の命令に従って、照明部23のON/O
FF動作を実施する。走査制御部24は、画像読取制御
部20の命令に従って、ステッピングモータ25に走査
手段駆動信号を送信して駆動することで、キャリッジ7
を副走査方向へ移動させる。キャリッジ7の移動距離
は、走査手段駆動信号のパルス数に比例する。光電変換
部26は、入光した画像情報をRGBの3種類の電気信
号に変換し、アナログ補正およびシェーディング補正部
27へ送信する。アナログ補正およびシェーディング補
正部27は、RGBの3種麺の電気信号に対して、AG
C(自動ゲイン制御)、AOC(自動オフセット制御)
等の処理を実施した後、A/D変換を実施し、アナログ
値から多値情報へ変換するとともに、シェーディング補
正を実施する。
【0016】画像処理部28は、RGBの多値情報をL
***変換し、画像情報を明度と色度からなるとす
る。また、画像処理部28は、図示しないユーザインタ
ーフェース部の指示で、着色領域3が形成されている所
定領域の画像情報を除去する補正機能を有している。該
補正機能を行うことで、透過性原稿をカラーコピーする
際に生じる着色領域の裏写りを除去することができ、良
好な読取画像を得ることができる。また、上記補正処理
の使用は、ユーザが選択できるようにしてもよく、所定
領域の画像情報の除去をユーザが決定することができ、
原稿端部まで必要な原稿情報がある場合にその原稿情報
を除去することを防ぐことができる。原稿サイズ検知部
29は、上記L***の多値情報に従って、原稿の主
走査方向および副走査方向の開始端・終了端を検出して
記憶する。上述した光電変換部26から原稿サイズ検知
部29まで伝達される画像情報は、画素単位の同期信号
である画素同期信号、ライン単位の同期信号である主走
査ライン同期信号にそれぞれ同期している。各センサ3
0は、前述した開閉センサ5、角度センサ6、APSセ
ンサ8などである。
【0017】図6は、上述した原稿サイズ検知部の内部
構成を示すブロック図である。主走査方向のサイズ検知
の際、画像処理部28は、L*の多値情報を主走査方向
検知画素判定部35へ供給する。主走査方向検知画素判
定部35は、L*の多値情報を、各画素毎に閾値記憶部
38に記憶されている閾値と比較し、各画素毎に原稿領
域の候補か原稿領域外の候補かの判定を行って、原稿領
域であるか否かを示す2値化された情報を原稿端検出部
37に供給する。また、副走査方向のサイズ検知の際、
画像処理部28は、L***の多値情報を副走査方向
検知ライン判定部36へ供給する。副走査方向検知ライ
ン判定部36は、L***の多値情報と、閾値記憶部
38に記憶されている閾値と比較し、該比較結果に基づ
いて、各ラインが原稿領域の候補か、原稿領域外の候補
かの判定を行って、原稿領域であるか否かを示す2値化
された情報を原稿端検出部37に供給する。
【0018】原稿端検出部37は、主走査方向検知画素
判定部35および副走査方向検知ライン判定部36から
供給される2値化された情報から、ゴミ等の影響を除去
するフィルタ処理を実施した後、主走査方向における原
稿開始端および終了端、ならびに副走査方向における原
稿開始端および終了端を検出する。検出結果記憶部39
は、検出された結果(主走査方向における原稿開始端お
よび終了端、ならびに副走査方向における原稿開始端お
よび終了端)を記憶する。画像読取制御部20は、検出
結果記憶部39に記憶された主走査方向の原稿開始端お
よび終了端、ならびに副走査方向の原稿開始端および終
了端を読み出し、これらに従って原稿サイズを判定す
る。
【0019】図7は、主走査方向サイズ検知の際の画像
読取位置を示す概念図である。読み取りは、レジ位置P
よりもプラテンガラス2側の原稿を認識できる位置で行
われる。また、この位置をキャリッジ7のホームポジシ
ョンHPとし、キャリッジ7は、常にこの位置に待機し
てコピー動作を待つこととする。これにより、主走査方
向サイズ検知の際にキャリッジ7を移動する必要がなく
なり、速やかにサイズ検知を行うことが可能となる。
【0020】A−2.第1実施形態の動作 A−2−1.動作概要 次に、上述した第1実施形態の動作(原稿サイズ検知)
について説明する。まず、ユーザがプラテンカバー4を
開き原稿Aをプラテンガラス2上に載置する。原稿Aを
載置した後、プラテンカバー4を閉じる動作を行う。こ
のとき、APSセンサ8による原稿検知と主走査方向の
サイズ検知とを行う。APSセンサ8による原稿検知
は、以下に説明する2段階で、APSセンサ8の出力を
検出した後、所定の判断基準に基づいて、原稿Aが載置
されているか否かを判断する。また、主走査方向のサイ
ズ検知は、白色原稿のみならず、黒色原稿、黒ぷち原稿
等、種々の原稿のサイズ検知に対応するため、以下に説
明する2段階で、各々、主走査方向の原稿開始端および
終了端を検出した後、所定の判断基準に基づいて、どち
らの検出結果を用いるか判断する。
【0021】まず、プラテンカバー4がプラテンガラス
2に対して所定角度になったことが角度センサ6により
検知されると、照明部15による照射が開始され、一定
時間後に画像情報が読み取られる。ここで、白色原稿で
あれば、図8(a)に示すように、原稿領域に照射され
た光は反射されるが、原稿領域外に照射された光はほと
んど反射されない。反射光は、光電変換部9で電気信号
へ変換され、所定の閾値との比較により、原稿領域は白
レベル、原稿領域外は黒レベルと判断される。つまり、
黒レベルから白レベルに変わった位置が主走査方向の原
稿開始端、白レベルから黒レベルに変わった位置が主走
査方向の原稿終了端と判断することができる。また、こ
のとき、APSセンサ8の出力(開時出力)が検出され
て記憶される。
【0022】次に、プラテンカバー4がプラテンガラス
2に対して完全に閉じたことが開閉センサ5により検知
されると、再び画像情報が読み取られる。ここで、黒色
原稿であれぱ、図8(b)に示すように、原稿領域に照
射された光は反射しないが、原稿領域外に照射された光
はプラテンカバー4の原稿押え面によって反射される。
反射光は、光電変換部9で電気信号へ変換され、閾値と
の比較により、原稿領域は黒レベル、原稿領域外は白レ
ベルと判断される。つまり、白レベルから黒レベルに変
わった位置が主走査方向の原稿開始端、黒レベルから白
レベルに変わった位置が主走査方向の原稿終了端と判断
することができる。ここで、原稿開始端および終了端の
位置は、画素同期信号のパルス数を計数することで定量
化できる。また、上記2段階で使用した閾値を、それぞ
れ違う値に設定することにより、閾値周辺の中間色レベ
ルに対する検出精度を向上させることができる(後
述)。また、このとき、APSセンサ8の出力(閉時出
力)が検出されて記憶される。
【0023】そして、照明部15による照射が終了する
と、まず、上述した検出された2種類の主走査方向の原
稿開始端および終了端のうち、所定の判断基準に基づい
て、どちらの検出結果を用いるかを決定する(詳細は後
述)。このようにして主走査方向の原稿開始端および終
了端を検出する。次に、主走査方向の原稿開始端と終了
端との差から主走査方向原稿長さを算出するとともに、
上述したAPSセンサ8の開時出力と閉時出力との差に
従って原稿の有無を判断するともに、APSセンサ8上
に原稿がある場合には、図9に示すようなテーブルに当
てはめ、定形サイズか非定形サイズか、もし定形サイズ
であるならば、どのサイズであるかを判断する。このよ
うにして原稿のサイズを検知することができる。
【0024】次に、ユーザがスタートボタン(図示略)
を押すと、上述した処理により既に定形サイズであるこ
とが検知されている場合には、原稿サイズ検知処理を終
了し、通常のコピー動作を実行する。一方、上述した処
理により、非定形サイズであることが検知されている場
合には、副走査方向のサイズ検知を行うための予備走査
(プレスキャン)が実施される。予備走査によって読み
取った画像情報のうち、着色領域3が形成されている主
走査方向の所定領域について、各ラインにおいて、各
々、着色領域3の着色パターンを検出したか否かを判定
する。このとき、主走査方向の所定領域の全画素を閾値
と比較することにより着色パターンを検出してもよい
し、所定間隔の着目画素のみを閾値と比較して着色パタ
ーンを検出してもよい。後者の場合、図11(a)のよ
うに、着目画素位置を各着色領域3の内側の両端近傍と
各着色領域3の外側の両端近傍とに設定することによ
り、処理すべき情報量を大幅に低減することができる。
また、図11(b)のように、着色領域3の形成誤差や
プラテンカバー4の取り付け誤差を考慮し、各着色領域
3の中央と各着色領域間の中央とを着目画素位置として
もよい。このように、主走査方向の着目画素を各着色領
域3と各着色領域3間の中央に設定することで、着色領
域3の形成誤差やプラテンカバー4の取り付け誤差等の
ずれが生じても、正しく着色領域3を検出することが可
能となる。また各着色領域3と各着色領域間の中央のみ
検出するため、取り扱う情報量が大幅に低減できる。こ
こで比較される各画素は、色度または明度、もしくはそ
の両方の閾値と比較されることにより、着色領域3と同
等色かが判定される。副走査方向サイズ検知の際、画像
情報の判定基準に色度または明度、もしくは両方を使用
することにより、読取画素の色判定が正確に行われ、結
果サイズ検知の精度を高めることができる。
【0025】原稿領域では、図10に示すように、着色
領域3が原稿Aによって隠されているために、その着色
パターンを検出できない。逆に原稿領域外では、着色領
域3が原稿Aによって隠されていないために、その着色
パターンを検出できる。つまり、着色パターンが検出さ
れなくなった位置が副走査方向の原稿開始端、着色領域
3が検出され始めた位置が副走査方向の原稿終了端と判
断することができる。原稿開始端および終了端の位置
は、主走査ライン同期信号のパルス数を計数するか、走
査手段駆動信号のパルス数を計数することで定量化でき
る。主走査ライン同期信号のパルス数または走査手段駆
動信号のパルス数をカウントすることによって、副走査
方向の原稿長さを検出することで、新たな原稿長検出手
段を設ける必要がなく、既存の構成のまま実現できる。
【0026】このようにして、副走査方向の原稿開始端
および終了端が検出される。次に、副走査方向の原稿開
始端と終了端との差から副走査方向原稿長さを算出す
る。このようにして、原稿が非定形であっても、上述し
た処理により既に算出されている主走査方向原稿長さ、
および上記副走査方向原稿長さから、原稿のサイズを検
知することができる。
【0027】また、ユーザが図示しないユーザインター
フェース部にて選択することにより、上記着色領域が形
成されている所定領域の画像情報を除去する補正処理を
実施することができる。これは、透過性の高い原稿をカ
ラーモードで読取る際に裏写りする着色領域3を除去す
るためのものである。
【0028】A−2−2.詳細な動作 次に、本第1実施形態による画像読取装置における自動
原稿サイズ検知の実施例を、フローチャートを参照して
説明する。ここでは、画像読取装置は、プラテンカバー
4を装着し、レジ位置Pはコーナーレジとする。副走査
方向サイズ検知時の着色パターン検出方式は、所定の判
定領域内の全画素を閾値と比較・判定する方式とする。
なお、以下の説明において用いる各種変数の一覧を図2
9および図30に示す。
【0029】(1)メインルーチン まず、図12に示すフローチャートを参照して原稿サイ
ズ検知方式の全体の流れを説明する。まず、ステップS
a1で、ユーザによる自動原稿サイズ選択モードの選択
が実施される。なお、自動原稿サイズ選択モードを初期
設定しておき、本モードの選択を省略しても構わない。
ここで、自動原稿サイズ検知モードが選択されている場
合には、ステップSa3へ進む。一方、選択されていな
い場合には、ステップSa2へ進み、ユーザにより入力
された原稿サイズを後述する原稿サイズ判断ルーチンへ
送るが、ここでは本発明の主旨から外れるため、説明を
省略する。
【0030】次に、ステップSa3では、ユーザが原稿
Aを載置するためにプラテンカバー4を開け、プラテン
ガラス2に対するプラテンカバー4の角度が広がり、角
度センサ6がオフとなるまで待機する。そして、ユーザ
が原稿Aを載置するためにプラテンカバー4を開け、角
度センサ6がオフとなると、ステップSa4の定形サイ
ズ検出ルーチンに移行する。該定形サイズ検出ルーチン
では、原稿Aが非定形であるか定形であるか、また、定
形であれば、どの定形サイズに該当するかが判定され
る。なお、該定形サイズ検出ルーチンの詳細については
後述する。次に、ステップSa5で、ユーザによりスタ
ートボタンが押下されるまで待機する。そして、スター
トボタンが押下されると、ステップSa7へ進む。一
方、押下されなければ、ステップSa6へ進む。
【0031】ステップSa6では、ステップSa5での
待機中に、プラテンカバー4が開けられプラテンガラス
2から所定角度に達すると、角度センサ6はオフとな
り、ステップSa3へ戻る。この後、ステップSa3を
経て、再び定形サイズ検出ルーチンSa4に移行する。
一方、プラテンカバー4が閉じたままであれば、ステッ
プSa5へ移行し、スタートボタンが押下されるまで待
機する。
【0032】次に、ステップSa7で、ステップSa4
での判定結果に従って、定形サイズであるか否かを判断
する。定形サイズであれば、この時点で原稿サイズ検知
を終了する。一方、非定形サイズであれば、ステップS
a8へ進む。ステップSa8で、原稿有無検知フラグF
0が「1」であるか判断する。原稿有無検知フラグF0
は、ステップSa4で原稿Aがプラテンガラス2上に載
置されていると判断された場合に「1」にセットされる
ものである。原稿有無検知フラグF0が「1」でなけれ
ば、原稿Aが載置されていないと判断され、異常処理ル
ーチンSa9へ進み、異常発生(エラー)を通知する。
【0033】一方、原稿有無検知フラグF0が「1」で
あれば、原稿Aが載置されていると判断され、ステップ
Sa10へ進み、副走査方向原稿端検出ルーチンに移行
する。該副走査方向原稿端検出ルーチンでは、副走査方
向の原稿開始端および終了端が検出される。なお、該副
走査方向原稿端検出ルーチンの詳細について後述する。
次に、ステップSa11で、原稿サイズ判断ルーチンへ
移行する。該原稿サイズ判断ルーチンでは、主走査方向
の原稿開始端および終了端と、副走査方向の原稿開始端
および終了端とに従って、原稿の各辺の長さを算出し、
原稿サイズを検知する。なお、該原稿サイズ判断ルーチ
ンの詳細については後述する。
【0034】(2)定形サイズ検出ルーチン 次に、定形サイズ検出ルーチンの詳細を説明する。ここ
で、図13は、定形サイズ検出ルーチンを説明するため
のフローチャートである。まず、ステップSb1で、角
度センサがオンであるか否かを判断する。そして、ユー
ザがプラテンガラス2上に原稿Aを載置し、プラテンカ
バー4を閉じると、プラテンカバー4がプラテンガラス
2に対して所定角度になった時点で、角度センサ6がオ
ンとなるので、ステップSb2へ進む。ステップSb2
では、所定の位置に待機しているキャリッジ7上の照明
部により原稿面への照射を開始する。次に、ステップS
b3で、その後、一定時間T1が経過するまで待機す
る。一定時間T1は、照射光量が安定するまでの時間で
ある。そして、一定時間T1が経過すると、ステップS
b4へ進み、開閉センサ5が閉じているか否かを判断す
る。ここで、プラテンカバー4が、一定時間T1が経過
するまでの間に完全に閉じ、開閉センサ5が閉じたこと
を検知した場合には、ステップSb5の異常処理ルーチ
ンへ移行する。したがって、一定時間T1は、プラテン
カバー4の閉時間のばらつきと、照射光量が安定するま
での期間の兼ね合いで決定する必要がある。
【0035】一方、開閉センサ5が閉じていなければ、
ステップSb6の主走査方向開時エッジ検出ルーチンに
移行する。該主走査方向開時エッジ検出ルーチンは、図
8(a)に示すように、プラテンカバー4がまだ開いて
いる状態で画像情報を読取り、その画像情報から主走査
方向原稿端を検出するルーチンである。このとき、プラ
テンカバー4の浮きのために、原稿外領域では照射光が
反射されず、光電変換素子9へは入光しない。したがっ
て、原稿外領域は、黒レベルと判断される。なお、上記
主走査方向開時エッジ検出ルーチンの詳細については後
述する。次に、ステップSb7で、APSセンサ8の出
力(開出力)を検出して記憶する。
【0036】次に、ステップSb8で、プラテンカバー
4が完全に閉じ、開閉センサ5が閉じたことを検知する
まで待機する。そして、開閉センサ5が閉じると、ステ
ップSb9へ進み、後述する主走査方向閉時エッジ検出
ルーチンに移行する。該主走査方向閉時エッジ検出ルー
チンは、図8(b)に示すように、プラテンカバー4が
閉じた状態で画像情報を読取り、その画像情報から主走
査方向原稿端を検出するルーチンである。このとき、プ
ラテンカバー4が完全に閉じているために、原稿外領域
でも照射光が反射され、光電変換素子9へ入光する。し
たがって、原稿外領域は、白レベルと判断される。次
に、ステップSb10で、APSセンサ8の出力(閉出
力)を検出して記憶する。その後、ステップSb11
で、照明部15による照射を終了する。次に、ステップ
Sb12で、後述する主走査方向エッジ検出ルーチンに
移行する。該主走査方向エッジ検出ルーチンは、ステッ
プSb6とステップSb9とで検出した2種類の主走査
方向の原稿開始端および終了端から、正しい値に近いも
のを選択するルーチンである。ここで、正しい値とは、
実際の原稿サイズより小さい原稿サイズであると誤検知
することで、原稿内画像を欠落しない原稿サイズとなる
ような値という意味である。このルーチンで主走査方向
の開始端および終了端を確定する。次に、ステップSb
13で、定形サイズ判定ルーチンへ移行する。該定形サ
イズ判定ルーチンでは、確定された主走査方向の原稿開
始端および終了端と、APSセンサ8の出力結果とに従
って、原稿Aが定形であるか非定形であるか、さらに、
定形であれば、その原稿サイズを特定する。なお、該定
形サイズ判定ルーチンの詳細については後述する。
【0037】(3)主走査方向開時エッジ検出ルーチン 次に、主走査方向開時エッジ検出ルーチンの詳細を説明
する。ここで、図14および図15は、主走査方向開時
エッジ検出ルーチンを説明するためのフローチャートで
ある。まず、ステップSc1で、主走査方向の画素数を
カウントするカウンタC1、原稿領域候補の連続検出回
数を示すカウンタC4、原稿領域外候補の連続検出回数
を示すカウンタC5をそれぞれリセットし、それぞれの
値を「0」にする。次に、ステップSc2で、原稿開始
端におけるカウント値を記憶するカウント記憶部Xstar
tFS1および終了端におけるカウント値を記憶するカウン
ト記憶部XendFS1を、各々、「0」、「FSmax」に初
期設定する。「FSmax」は、主走査方向における画素
数の最大値である。次に、ステップSc3で、カウント
記憶部XstartFS1に最終データが記憶されたことを示す
フラグFstartFS1、カウント記憶部XendFS1に最終デー
タが記憶されたことを示すフラグFendFS1をそれぞれリ
セットし、それぞれの値を「0」にする。
【0038】次に、ステップSc4で、次画素への移行
を待つ。該移行のトリガは、画素同期信号の入力を検知
することなどで実施する。トリガが入力されると、ステ
ップSc5へ進み、カウンタC1、C4、C5をそれぞ
れ「1」ずつインクリメントする。次に、ステップSc
6で、各画素判定ルーチンヘ移行する。該画素判定ルー
チンでは、主走査方向の各画素と閾値とを比較し、各画
素が原稿領域侯補であるか原稿領域外候補であるかを判
定する。
【0039】ここで、各画素判定ルーチンを詳細に説明
する。ここで、図18は、各画素判定ルーチンを説明す
るためのフローチャートである。まず、ステップSe1
で、画素の判定結果を示すフラグFthFSをリセットし、
その値を「0」にする。次に、ステップSe2で、例え
ば図32に示すように、各画素の読取データL*を閾値
THL*FS1と比較する。読取データL*が閾値THL*FS1
より小さけれぱ、ステップSe3へ進み、大きければ、
本ルーチンを抜け、図14に示すステップSc7へ進
む。原稿領域外では、プラテンカバー4の浮きのため
に、照射光が反射されず黒に近い明度になる。閾値TH
L*FS1は、図31に示すように、原稿領域外を確実に黒
レベルと判断できる値で、かつ最も黒レベル寄りの値に
設定する。これは、中間色に対するマージンを増やすた
めである。ゆえに、読取データL*が閾値THL*FS1より
小さいということは、原稿領域外の画素であると判断で
きる。ステップSe3では、画素の判定結果を示すフラ
グFthFSを「1」にする。これは、本画素が原稿領域外
候補であることを示す。そして、本ルーチンを抜け、図
14に示すステップSc7へ進む。
【0040】図14のステップSc7では、フラグFth
FSが「1」であるか判定する。フラグFthFSが「1(原
稿領域外候補)」であれば、ステップSc8へ進む。フ
ラグFthFSが「0(原稿領域候補)」であれぱ、図15
に示すステップSc13へ移行する。ここでは、図36
(c)に示すように、原稿がレジ位置Pから主走査方向
へ若干離れて載置され、原稿領域外候補を検知したとす
ると、ステップSc8へ進む。ステップSc8では、原
稿の開始端カウント記憶部XstartFS1に最終データが記
憶されたことを示すフラグFstartFS1の値が「1」であ
るか判定する。フラグFstartFS1が「1」であれば、ス
テップSc9へ進む。フラグFstartFS1が「0」であれ
ば、図15に示すステップSc12へ進む。現時点で
は、カウント記憶部XstartFS1に最終データは記憶され
ていないため、ステップSc12へ進む。ステップSc
12では、原稿領域候補の連続検出回数を示すカウンタ
C4をリセットし、その値を「0」にする。次に、ステ
ップSc18で、主走査方向の画素数をカウントするカ
ウンタC1が主走査方向画素数最大値FSmaxと同じ値
であるか判定する。同じ値であれば、ステップSc19
へ進み、異なる値であれば、ステップSc4へ戻る。こ
こでは、最終端に達しておらず、異なる値であるため、
ステップSc4へ戻る。
【0041】以下、原稿領域候補を検知するまで、上述
したループは繰り返される。そして、図36(c)に示
すように、数画素後に原稿領域候補を検知すると、フラ
グFthFSが「1」となるので、ステップSc7から図1
5に示すステップSc13へ進む。ステップSc13で
は、カウント記憶部XstartFS1に最終データが記憶され
たことを示すフラグFstartFS1の値が「1」であるか否
かを判定する。フラグFstartFS1が「1」であれば、ス
テップSc17へ進む。一方、フラグFstartFS1が
「0」であれば、ステップSc14へ進む。これは、開
始端カウント記憶部XstartFS1に最終データが記憶され
た後、この後のステップSc14〜Sc16へと続く原
稿開始端検出処理を省略するためである。現時点では、
開始端カウント記憶部XstartFS1に最終データは記憶さ
れていないので、ステップSc14へ進む。
【0042】ステップSc14では、原稿領域候補の連
続検出回数を示すカウンタC4の値が閾値THedgFS1と
同じ値であるか否かを判定する。ここで、双方が同じ値
であれば、ステップSc15へ進み、異なる値であれ
ば、Sc17へ進む。これは、図32および図33、図
36(c)に示すように、原稿領域候補が閾値THedgF
S1の回数だけ連続して検出された場合に初めて原稿領域
と認識するための処理であり、原稿領域外上のゴミ等を
原稿開始端として誤検知しないようにするために付加し
てある。このため、閾値THedgFS1は、原稿領域外上に
付着するゴミ等の大きさを考慮に入れ設定する必要があ
る。ここでは、カウンタC4の値は「1」であり、閾値
THedgFS1より小さいとして、ステップSc17へ進
む。ステップSc17では、原稿領域外候補の連続検出
回数を示すカウンタC5をリセットし、その値を「0」
にする。次に、ステップSc18で、上述したように、
主走査方向の画素数をカウントするカウンタC1が主走
査方向画素数最大値FSmaxと同じ値であるか否かを判
定する。この場合、異なる値であるので、ステップSc
4へ戻る。
【0043】以下、画素毎に上述したループを繰り返す
過程で、図36(c)に示すように、原稿領域候補が閾
値THedgFS1の回数だけ、言い換えると、原稿領域外上
に付着するゴミ等を無視することができる程度に連続し
て検出されると、ステップSc14へ進む。この場合、
カウンタC4の値は、閾値THedgFS1と同じ値であるの
で、ステップSc15へ進む。ステップSc15では、
原稿の開始端カウント記憶部XstartFS1に(C1−C4
+1)の値を記憶する。これは、画素数をカウントする
カウンタC1の値が実際の原稿終了端に対して、(C4
−1)の値だけ進んでいるため、これを補正するもので
ある。次に、ステップSc16で、原稿の開始端カウン
ト記憶部XstartFS1に最終データが記憶されたことを示
すフラグFstartFS1の値を「1」にする。この時点で主
走査方向開時エッジ検出ルーチンにおける原稿開始端が
確定する。そして、ステップSc17で、上述したよう
に、原稿領域外候補の連続検出回数を示すカウンタC5
をリセットし、その値を「0」にする。次に、ステップ
Sc18で、主走査方向の画素数をカウントするカウン
タC1が主走査方向画素数最大値FSmaxと同じ値であ
るか、言い換えると、カウンタC1が主走査方向画素数
最大値FSmaxに達したか否かを判定する。この場合、
双方は異なる値であるため、すなわち主走査方向画素数
最大値FSmaxに達していないため、ステップSc4へ
戻る。
【0044】図32、図33および図36(b)に示す
ように、例えば、レジ位置Pから原稿開始端までの間で
連続THedgFS1画素以下の原稿領域候補を検出したとす
る。この場合、原稿領域候補の連続検出回数を示すカウ
ンタC4の値が閾値THedgFS1に達する前に、再び原稿
領域外に戻るため、原稿の開始端カウント記憶部×star
tFS1に開始端が記憶されることはない。つまり、連続検
出回数が閾値THedgFS1画素以下の原稿領域候補は無視
され、原稿領域外上のゴミ等による開始端誤検知を防ぐ
ことになる。また、図36(a)に示すように、原稿A
がコーナーレジに押し当てられ、先頭ラインから原稿領
域侯補となる場合においても、正確に開始端を検知でき
る。
【0045】以下、画素毎に上述したループを繰り返す
過程で、図32および図33に示すように、ある画素に
おいて原稿領域外候補を検出すると、この場合、原稿の
開始端カウント記憶部XstartFS1に最終データが記憶さ
れたことを示すフラグFthFSが「1」であるので、ステ
ップSc7からステップSc8へ進む。また、フラグF
startFS1の値が「1」であるので、ステップSc9へ進
む。そして、ステップSc9では、原稿領域侯補の連続
検出回数を示すカウンタC4の値が閾値THedgFS1より
も大きい値か判定する。これは、図32および図33に
示すように、この時点までに検出していた原稿領域候補
が原稿領域外上のゴミ等ではなく、原稿領域であると判
断する処理であり、原稿領域外上のゴミ等を検知した際
に、後述するSc10で、ゴミの端部を原稿終了端とし
て誤検知することがないよう付加するものである。ここ
では、カウンタC4の値が閾値THedgFS1よりも大きい
値であると仮定し、ステップSc10へ進む。
【0046】ステップSc10では、原稿領域外候補の
連続検出回数を示すカウンタC5の値が閾値THedgFS2
と同じ値か判定する。同じ値であれば、ステップSc1
1へ進み、異なる値であれば、ステップSc18へ進
む。これは、図32および図33に示すように、原稿領
域外候補が閾値THedgFS2の回数だけ連続して検出され
た場合に初めて原稿領域外と認識するための処理であ
り、原稿領域外の明度と極めて類似した原稿内情報を原
稿終了端として誤検如しないようにするために付加して
ある。このため、閾値THedgFS2は、原稿内情報の大き
さを考慮に入れ設定する必要がある。この場合、カウン
タC5の値は「1」であり、閾値THedgFS2より小さい
として、ステップSc18へ移行する。この場合、主走
査方向の画素数をカウントするカウンタC1と主走査方
向画素数最大値FSmaxに達していないため、ステップ
Sc4へ戻る。
【0047】以下、画素毎に上述したループを繰り返
す。この過程で、図32および図33に示すように、原
稿領域外候補が閾値THedgFS2の回数だけ連続して検出
されると、原稿領域外候補の連続検出回数を示すカウン
タC5の値は閾値THedgFS2と同じ値となるため、ステ
ップSc10からステップSc11へ進む。ステップS
c11では、原稿の終了端カウント記憶部×endFS1に
(C1−C5)の値を記憶する。これは、画素数をカウ
ントするカウンタC1の値が実際の終了端に対してカウ
ンタC5の値だけ進んでいるため、これを補正するもの
である。但し、開始端と異なり、図32および図33に
示すように、検出した原稿領域外が閾値THedgFS2を超
えた原稿内情報の可能性もあるため、原稿終了端の最終
データを記憶したことを示すフラグは立てない。したが
って、その後、原稿領域を検知した後に再び原稿領域外
を検知すると、原稿の終了端カウント記憶部XendFS1は
更新されることになる。次に、ステップSc12で、原
稿領域候補の連続検出回数を示すカウンタC4をリセッ
トし、その値を「0」にした後、ステップSc18へ進
む。この場合、主走査方向の画素数をカウントするカウ
ンタC1は、主走査方向画素数最大値FSmaxに達して
いないため、ステップSc4へ戻る。
【0048】ここで、図32および図33に示すよう
に、原稿領域内で連続THedgFS2画素以下の原稿領域外
侯補を検出したとする。この場合、原稿領域外候補の連
続検出回数を示すカウンタC5の値が閾値THedgFS2に
達する前に再び原稿領域に戻るため、原稿の終了端カウ
ント記憶部XendFS1に終了端が記憶されることはない。
つまり、連続検出回数がTHedgFS2画素以下の原稿領域
外候補は無視され、原稿領域外の明度と極めて類似した
原稿内情報による終了端誤検知を防ぐことになる。
【0049】以下、画素毎に上述したループを繰り返
す。この過程で、再び原稿領域を検出し、真の終了端画
素へ達したとする。終了端画素の次画素以降は、再び原
稿領域外候補を検出することになる。そして、原稿領域
外候補の連続検出回数を示すカウンタC5の値が閾値T
HedgFS2に達すると、前述したように、ステップSc1
1で、原稿の終了端カウント記憶部XendFS1に(C1−
C5)の値を更新する。
【0050】そして、図32および図33に示すよう
に、例えば、原稿終了端から主走査方向画素数最大値F
Smaxまでの間で連続THedgFS1ライン以下の原稿領域
侯補を検出したとする。この場合、原稿領域候補の連続
検出回数を示すカウンタC4の値が閾値THedgFS1に逢
する前に再び原稿領域外に戻るため、原稿の終了端カウ
ント記憶部XstartFS1に終了端が記憶されることはな
い。つまり、連続検出回数がTHedgFS1画素以下の原稿
領域候補は無視され、原稿領域外上のゴミ等による終了
端誤検知を防ぐことになる。
【0051】以下、画素毎に上述したループを繰り返
す。この過程で、図32および図33に示すように、主
走査方向画素数最大値FSmaxまで進むと、ステップS
c18へ進む。この場合、主走査方向の画素数をカウン
トするカウンタC1が主走査方向画素数最大値FSmax
と同じ値であるため、ステップSc19へ進む。ステッ
プSc19では、原稿領域候補の連続検出回数を示すカ
ウンタC4の値が閾値THedgFS1よりも大きい値である
か否かを判定する。そして、カウンタC4の値が閾値T
HedgFS1よりも大きければ、ステップSc20へ進み、
小さけれぱステップSc21へ進む。例えば、図37
(c)、図38(e)に示すような場合には、カウンタ
C4の値は、閾値THedgFS1よりも大きくなる。一方、
図37(a),(b)、図38(d),(f)に示すよ
うな場合には、カウンタC4の値は、閾値THedgFS1よ
りも小さくなる。ステップSc19における判定は、図
37(c)のような、原稿領域終了後、原稿領域外候補
の連続検出回数を示すカウンタC5の値が閾値THedgF
S2よりも小さい値のときに、主走査方向画素数最大値F
Smaxに達してしまい、原稿終了端を確定できない特別
な場合に対応するものである。
【0052】次に、ステップSc20で、原稿の終了端
カウント記憶部XendFS1に(FSmax−C5)の値を記
憶する。これは、原稿領域の終了端が主走査方向画素数
最大値FSmaxからC5の値だけ前にあるため、これを
補正するものである。次に、ステップSc21で、原稿
の終了端カウント記憶部XendFS1に最終データが記憶さ
れたことを示すフラグFendFS1を「1」にする。この時
点で主走査方向開時エッジ検出ルーチンにおける原稿の
終了端が確定する。
【0053】(4)主走査方向閉時エッジ検出ルーチン 次に、主走査方向閉時エッジ検出ルーチンの詳細を説明
する。ここで、図16および図17は、主走査方向閉時
エッジ検出ルーチンを説明するためのフローチャートで
ある。なお、主走査閉時エッジ検出ルーチン(図13の
ステップSb9)は、図16および図17のフローチャ
ートで示すように、各々、図14および図15に示す主
走査開時エッジ検出ルーチン(図13のステップSb
6)とほぼ同様の内容であるため、異なる点についての
み説明する。すなわち、図16および図17におけるス
テップSd1〜Sd21は、各々、図14および図15
に示すステップSc1〜Sc21に対応する。唯一異な
る点は、主走査閉時エッジ検出ルーチン内の各画素判定
ルーチンSd6(図16参照)において、図19に示す
ように、ステップSf2で、各画素の読取データが閾値
THL*FS2よりも大きければ、ステップSf3へ進み、
フラグFthFSを「1」にする点である。原稿領域外は、
プラテンカバー4を完全に閉じているために、照射光が
完全に反射され、白に近い明度になる。したがって、閾
値THL*FS2は、図31に示すように、原稿領域外を確
実に白レベルと判断できる値で、かつ最も白レベル寄り
の値に設定する。これは、中間色に対するマージンを増
やすためである。
【0054】(5)主走査方向エッジ判定ルーチン 次に、主走査方向エッジ判定ルーチンの詳細について説
明する。ここで、図20および図21は、主走査方向エ
ッジ判定ルーチンを説明するためのフローチャートであ
る。まず、ステップSg1で、原稿がプラテンガラス2
上に載置されていることを示す原稿有無フラグF0をリ
セットし、その値を「0」にする。次に、ステップSg
2で、前述した主走査方向開時エッジ検出ルーチンにお
いて、原稿の開始端カウント記憶部XstartFS1に最終デ
ータが記憶されたことを示すフラグFstartFS1の値が
「1」であるか否かを判定する。そして、フラグFstar
tFS1の値が「1」であれば、ステップSg3へ進み、前
述した主走査方向閉時エッジ検出ルーチンにおいて、原
稿の開始端カウント記憶部XstartFS2に最終データが記
憶されたことを示すフラグFstartFS2の値が「1」であ
るか否かを判定する。そして、フラグFstartFS2の値が
「1」であれば、ステップSg4へ進む。ここでは、そ
れぞれの原稿の開始端カウント記憶部XstartFS1,Xst
artFS2に最終データが記憶されたとし、ステップSg4
へ進むものとする。
【0055】ステップSg4では、プラテンガラス2上
に原稿Aが載置されていると判断し、原稿有無フラグF
0の値を「1」にする。次に、ステップSg5で、図3
9に示すように、主走査方向開時エッジ検出ルーチンで
算出した原稿の開始端カウント記憶部XstartFS1の値
が、主走査方向閉時エッジ検出ルーチンで算出した原稿
の開始端カウント記憶部XstartFS2の値より小さいか否
かを判定し、小さけれぱ、ステップSg6へ進み、大き
ければ、ステップSg7へ進む。ステップSg6では、
原稿の開始端カウント記憶部XstartFSにXstartFS1の
値を記憶する。一方、ステップSg7では、原稿の開始
端カウント記憶部XstartFSにXstartFS2の値を記憶す
る。すなわち、原稿の開始端カウント記憶部XstartFS
には、小さい方の値が記憶されることになる。次に、ス
テップSg8で、図39に示すように、主走査方向開時
エッジ検出ルーチンで算出した原稿の終了端カウント記
憶部XendFS1の値が、主走査方向閉時エッジ検出ルーチ
ンで算出した原稿の終了端カウント記憶部XendFS2の値
より大きいか否かを判定する。そして、大きければ、ス
テップSg9へ進み、小さけれぱ、ステップSg10へ
進む。ステップSg9では、原稿の終了端カウント記憶
部XendFSにXendFS1の値を記憶する。一方、ステップ
Sg10では、原稿の終了端カウント記憶部XendFSに
XendFS2の値を記憶する。すなわち、原稿の終了端カウ
ント記憶部XendFSには、大きい方の値が記憶されるこ
とになる。
【0056】次に、ステップSg18で、原稿の開始端
カウント記憶部XstartFSの値が主走査方向最大許容ズ
レ量を示すFSerrより小さいか否かを判定する。そし
て、小さければ、本ルーチンを抜け、図13に示すステ
ップSb13の定形サイズ判定ルーチンへ進み、大きけ
れば、ステップSg19の異常処理ル−チンへ進む。例
えば、原稿Aが主走査方向のレジ位置Pからある距離以
上離れて載置されると、原稿Aによって隠される着色領
域3の面積が減少することになる。このため、該ルーチ
ン終了後の副走査方向原稿端検出ルーチンSa10で、
正しい検出ができなくなる恐れが発生するので、異常処
理ル−チンを実行する。
【0057】一方、ステップSg3において、図40に
示すように、例えば、読取データのうち、原稿領域の全
データの明度が閾値THL*FS2よりも高い値、つまり白
色原稿であれば、原稿の開始端カウント記憶部XstartF
S2に最終データが記憶されたことを示すフラグFstartF
S2の値が「0」であるので、図21に示すステップSg
11へ進む。ステップSg11では、プラテンガラス2
上に原稿Aが載置されていると判断し、原稿有無フラグ
F0の値を「1」にする。次に、ステップSg12で、
原稿の開始端カウント記憶部XstartFSにXstartFS1の
値を記憶する。そして、ステップSg13で、原稿の終
了端カウント記憶部XendFSにXendFS1の値を記憶した
後、前述したステップSg18へ進む。
【0058】一方、ステップSg2において、フラグF
startFS1の値が「0」であった場合には、ステップSg
14へ進む。ステップSg14では、主走査方向閉時エ
ッジ検出ルーチンにおいて原稿の開始端カウント記憶部
XstartFS2に最終データが記憶されたことを示すフラグ
FstartFS2の値が「1」であるか否かを判定する。そし
て、フラグFstartFS2の値が「0」であれば、原稿Aが
載置されていないと判断し、本ルーチンを抜け、図13
に示すステップSb13の定形サイズ判定ルーチンへ進
む。一方、例えば、図41に示すように、読取データの
うち、原稿領域の全データの明度が閾値THL*FS1より
も低い値、つまり黒色原稿であれば、フラグFstartFS2
の値が「1」であるので、ステップSg15へ進む。ス
テップSg15では、プラテンガラス2上に原稿Aが載
置されていると判断し、原稿有無フラグF0の値を
「1」にする。次に、ステップSg16で、原稿の開始
端カウント記憶部XstartFSにXstartFS2の値を記憶す
る。そして、ステップSg17で、原稿の終了端カウン
ト記憶部XendFSにXendFS2の値を記憶した後、前述し
たステップSg18へ進む。
【0059】上述した処理により、2種類の主走査方向
の原稿開始端および終了端のうち、より正しい値、すな
わち実際の原稿サイズより小さい原稿サイズであると誤
検知することで、原稿内画像を欠落しない原稿サイズと
なるような値を選択することができる。
【0060】(6)定形サイズ判定ルーチン 次に、定形サイズ判定ルーチンの詳細を説明する。ここ
で、図22は、定形サイズ検出ルーチンを説明するため
のフローチャートである。まず、ステップSh1で、プ
ラテン開時およびプラテン閉時におけるAPSセンサ8
の2つの出力(開出力、閉出力)が異なるか否かを判断
する。そして、双方の出力が同じであれば、ステップS
h2へ進み、APSセンサ8上に原稿があると判定す
る。一方、双方の出力が異なれば、ステップSh3へ進
み、APSセンサ8上に原稿がないと判定する。そし
て、ステップSh4で、APSセンサ8の判定結果と、
上述した主走査方向エッジ判定ルーチンで確定された主
走査方向の原稿開始端および終了端から算出した主走査
方向長さ(原稿幅)とを、図9に示すテーブルに当ては
めて、原稿が定形であるか非定形であるか、さらに、定
形であれば、その原稿サイズを特定する。
【0061】(7)副走査方向の原稿端検出ルーチン 次に、副走査方向の原稿端検出ルーチンについて詳細に
説明する。副走査方向の原稿端検出は、予備走査で画像
情報を読み取りながら実施する。まず、予備走査により
読み取った画像情報のうち、主走査方向のある特定領域
の各画素の判定結果が、それぞれに対応して予め設定さ
れている各期待値と同じであるか否かを判定する。この
特定領域とは、レジ位置Pから主走査方向へ、プラテン
カバー4に記した複数の着色領域3をすべて含む範囲で
ある。次に、期待値と同じであると判定された画素数を
カウントしていき、このカウント値が所定の閾値を超え
た場合には、そのラインは着色領域候補であると判定す
る。逆に閾値を超えない場合には、そのラインは原稿領
域候補であると判定する。また、各期待値の代りに、前
ラインの判定結果を記憶し、これと同じ値であると判定
された画素数をカウントしていき、このカウント値が所
定の閾値を超えた場合には、両ライン間にはエッジが存
在せず、逆に閾値を超えない場合には、両ライン間には
エッジが存在すると判定するようにしてもよい。ここで
は、前者の方法で説明を進める。このようにして得られ
た各ライン毎の判定結果間のエッジを検出することによ
り副走査方向の原稿端を検出する。また、その検出の過
程において、着色領域上のゴミや原稿領域内の色味を原
稿端として誤検知しないように、エッジから一定期間以
上連続して同じ判定結果が得られた場合のみ、着色領域
または原稿領域と判定するフィルタ機能も付加してい
る。
【0062】次に、副走査方向原稿端検出ルーチンを、
図面を参照して詳細に説明する。ここで、図23は、副
走査方向の原稿端検出ルーチンを説明するためのフロー
チャートである。まず、ステップSi1で、前述したス
テップSa5で、ユーザによりスタートボタンが押下さ
れた後、開閉センサ5の状態をチェックする。ここで、
開閉センサ5が開いていることを検知した場合には、ス
テップSi10の異常処理ルーチンへ進む。一方、開閉
センサ5が閉じていることを検知した場合には、ステッ
プSi2へ進む。ステップSi2では、フルレートキャ
リッジ7aの照明部15により照射を開始する。次に、
ステップSi3で、一定時間T2が経過するまで待機す
る。これは、照射光量が安定するまでの期間である。そ
して、ステップSi4で、キャリッジ7を副走査方向へ
移動開始する。次に、ステップSi5で、副走査方向エ
ッジ検出ルーチンヘ進む。該副走査方向エッジ検出ルー
チンでは、副走査方向の原稿開始端および終了端を検出
する。なお、該副走査方向エッジ検出ルーチンの詳細に
ついては後述する。
【0063】次に、ステップSi6で、キャリッジ7を
停止した後、ステップSi7で、照射を終了する。そし
て、ステップSi8で、キャリッジ7をホームポジショ
ンHPへ移動する。なお、この移動の際に自動カラー判
定処理や濃度検知等の処理を施してもよい。次に、ステ
ップSi9で、原稿の副走査方向の開始端カウント記憶
部XstartSSに最終データが記憶されたことを示すフラ
グFstartSSの値が「1」であるか否かを判定する。そ
して、フラグFstartSSの値が「1」であれぱ、本ルー
チンを抜け、図12に示すステップSa11の原稿サイ
ズ判断ルーチンへ進み、「0」であれば、ステップSi
10の異常処理ルーチンへ進む。
【0064】(8)副走査方向エッジ検出ルーチン 次に、副走査方向エッジ検出ルーチンについて詳細に説
明する。ここで、図24および図25は、副走査方向エ
ッジ検出ルーチンを説明するためのフローチャートであ
る。まず、ステップSj1で、副走査方向のライン数を
カウントするカウンタC2、原稿領域候補の連続検出回
数を示すカウンタC4、着色領域候補の連続検出回数を
示すカウンタC5をそれぞれリセットし、それぞれの値
を「0」にする。次に、ステップSj2で、副走査方向
の原稿開始端を記憶するカウント記憶部XstartSSに
「0」を初期設定するとともに、副走査方向の原稿終了
端を記憶するカウント記憶部XendSSにSSmaxを初期設
定する。SSmaxとは、副走査方向ライン数の最大値で
ある。次に、ステップSj3で、カウント記憶部Xstar
tSSに最終データが記憶されたことを示すフラグFstart
SS、カウント記憶部XendSSに最終データが記憶された
ことを示すフラグFendSSをそれぞれリセットし、それ
ぞれの値を「0」にする。
【0065】次に、ステップSj4で、次ラインヘの移
行を待つ。該移行のトリガは、ライン同期信号の入力を
検知することなどで実施する。そして、トリガが入力さ
れると、ステップSj5へ進み、カウンタC2、C4、
C5をそれぞれ「1」ずつインクリメントする。次に、
ステップSj6で、各ライン判定ルーチンを実行する。
該各ライン判定ルーチンでは、前述した特定領域の各画
素が、それぞれに対応して予め設定されている各期待値
と同じであるか判定し、期待値と同じであると判定され
た画素数をカウントする。さらに、カウントされた画素
数と閾値とを比較し、このラインが着色領域候補である
か、あるいは原稿領域候補であるかを判定する。
【0066】ここで、上記各ライン判定ルーチンを詳細
に説明する。図26および図27は、各ライン判定ルー
チンを説明するためのフローチャートである。また、図
42は、各ライン判定ルーチンで用いる閾値を説明する
ための概念図である。また、図43は、各ライン判定動
作を説明するための概念図であり、図44は、各ライン
判定ルーチンにおける動作を説明するための概念図であ
る。図43に示すように、以下の説明では、ラインL
1,L2,L3の3ラインを例に、各ライン判定ルーチ
ンの動作を説明する。ラインL1,L2は原稿領域外で
あるが、ラインL2に関しては、プラテンガラス2上に
着色領域3とは明らかに異なる色のゴミが存在する。ま
た、ラインL3は原稿領域内であるが、該ラインL3上
には着色領域3と同等の色である原稿内情報が存在す
る。
【0067】各ライン判定ルーチンでは、まず、ステッ
プSk1で、主走査方向の画素数をカウントするカウン
タC1、カウンタC3をそれぞれリセットし、それぞれ
の値を「0」にする。ここで、カウンタC3は、予め特
定領域の各画素毎に設定された各期待値Mnとそれに各
々対応する各画素の判定結果FthSS1とを比較した際、
期待値Mnに一致した画素数をカウントするものであ
る。次に、ステップSk2で、ラインの判定結果を示す
フラグFthSS2をリセットし、その値を「0」にする。
次に、ステップSk3で、次画素への移行を待つ。該移
行のトリガは、ビデオ同期信号の入力を検知することな
どで実施する。そして、トリガが入力されると、ステッ
プSk4へ進む。
【0068】ステップSk4では、画素が着色領域と同
等色である場合に「1」にセットされるフラグFthSS1
をリセットし、その値を「0」にした後、ステップSk
5で、主走査方向の画素数をカウントするカウンタC1
を「1」だけインクリメントする。次に、ステップSk
6で、期待値Mnを読取画素に対応する期待値に変更す
る。期待値Mnは、図44(a)に示すように、着色領
域対応画素に対して「1」、それ以外の画素に対しては
「0」として、特定領域内のみ予め設定されている。次
に、ステップSk7で、読取データを閾値THL*と比較
する。閾値THL*は、図42に示すように、プラテンカ
バー4に記された着色領域3を検知できる値に設定して
おく。読取データL*が閾値THL*minからTHL*maxま
での範囲に入れば、ステップSk8へ進み、入らなけれ
ば、ステップSk11へ進む。
【0069】次に、ステップSk8で、読取データa*
を閾値THa*と比較する。閾値THa*は、図42に示す
ように、プラテンカバー4に記された着色領域3を検知
できる値に設定しておく。読取データa*が閾値THa*m
inから閾値THa*maxまでの範囲に入れば、ステップS
k9へ進み、入らなければ、ステップSk11へ進む。
次に、ステップSk9では、読取デ−タb*を閾値THb
*と比較する。閾値THb*は、図42に示すように、プ
ラテンカバー4に記された着色領域3を検知できる値に
設定しておく。読取データb*が閾値THb*minから閾値
THb*maxまでの範囲に入れば、ステップSk10へ進
み、入らなければ、ステップSk11へ進む。上述した
ステップSk7〜Sk9により、閾値THL*、閾値TH
a*、閾値THb*の条件を全て満足した場合、つまり読取
データの色が着色領域の色に近い時のみ、ステップSk
10へ進むことになる。
【0070】ステップSk10では、画素の判定結果を
示すフラグFthSS1を「1」にする。これは、注目画素
が着色領域3もしくはそれに近い色の原稿内情報を読み
取ったことを示す。ここで、上述したラインL1に対す
るフラグFthSS1は、図44(b)に示すようになり、
ラインL2に対するフラグFthSS1は、図44(c)に
示すように、ラインL2に対するフラグFthSS1は、図
44(d)に示すようになる。次に、図27に示すステ
ップSk11では、図44(b)〜(d)に示すよう
に、画素の判定結果を示すフラグFthSS1と当該画素用
に設定された期待値Mnとが同じ値であるか否かを判定
する。そして、双方が同じ値であれば、ステップSk1
2へ進み、期待値Mnと同じ値である画素数をカウント
するカウンタC3を「1」だけインクリメントした後、
ステップSk13へ進む。一方、双方が違う値であれ
ば、カウンタC3をインクリメントすることなく、ステ
ップSk13へ進む。ステップSk13では、主走査方
向の画素数をカウントするカウンタC1の値が特定領域
の最大値FSchkより小さいか否かを判定する。そし
て、小さければ、ステップSk3へ戻り、以後、カウン
タC1の値が特定領域の最大値FSchkと同じ値になる
まで、ステップSk3〜Sk13までのループが繰り返
される。そして、その都度、各画素の判定結果がカウン
タC3に累積されていく。こうして、カウンタC1の値
が特定領域の最大値FSchkを超えると、ステップSk
14へ進む。
【0071】ステップSk14では、カウンタC3の値
をラインの判定用閾値THsumと比較する。そして、カ
ウンタC3の値が閾値THsum以上である場合には、本
ライン(例えば、図44(b),(c)に示すラインL
1,L2)は、着色領域候補であるとして、ステップS
k15へ進み、ラインの判定結果を示すフラグFthSS2
を「1」にする。これは、本ラインが着色領域候補を検
知したことを示す。そして、本ルーチンを抜け、図24
に示すステップSj7へ戻る。
【0072】一方、カウンタC3の値が閾値THsumよ
りも小さい場合には、本ライン(例えば、図44(d)
に示すラインL3)は、原稿領域候補であるとして、フ
ラグFthSS2を「1」にすることなく、本ルーチンを抜
け、図24に示すステップSj7へ戻る。図44(b)
〜(d)に示すように、カウンタC3の値は、本ライン
の各画素が期待値Mnとどの程度同じであったかを示し
ている。したがって、カウンタC3の値が閾値THsum
以上であれば、プラテンカバー4上の着色領域3か、着
色領域3の色および配置と極めて類似した原稿内情報を
着色領域候補として検出したということになる。逆にカ
ウンタC3の値が閾値THsumより低ければ、原稿領域
か、着色領域3上のゴミ等を原稿領域候補として検出し
たということになる。また、着色領域候補を検出する場
合でも、実際は機構的なズレや着色領域3上の微小ゴミ
等の影響で画素全てが期待値Mnと一致することはな
く、カウンタC3のカウント値は、最大値(完全一致)
よりも若干低い値になる。閾値THsumは、この点を考
慮に入れ設定する必要がある。
【0073】再び、図24に示す副走査方向エッジ検出
ルーチンに戻る。ステップSj7では、フラグFthSS2
が「1」であるか否かを判定する。ここでは、図47
(c)に示すように、原稿Aがレジ位置Pから副走査方
向へ若干離れて載置され、着色領域侯補を検知したとす
ると、フラグFthSS2が「1」となるので、ステップS
j8へ進む。ステップSj8では、原稿の開始端カウン
ト記憶部XstartSSに最終データが記憶されたことを示
すフラグFstartSSの値が「1」であるか否かを判定す
る。フラグFstartSSが「1」であれば、図25に示す
ステップSj9へ進む。一方、フラグFstartSSが
「0」であれば、図25に示すステップSj12へ進
む。現時点では、カウント記憶部XstartSSに最終デー
タは記憶されていないため、ステップSj12へ進む。
ステップSj12では、原稿領域候補の連続検出回数を
示すカウンタC4をリセットし、その値を「0」にす
る。次に、ステップSj18で、副走査方向のライン数
をカウントするカウンタC2が副走査方向ライン数最大
値SSmaxと同じ値であるか否か、すなわち最終ライン
に達したか否かを判定する。そして、同じ値であれぱ、
最終ラインに達したと判断し、ステップSj19へ進
み、異なる値であれば、まだ最終ラインに達していない
と判断し、ステップSj4へ戻る。ここでは、異なる値
であるため、ステップSj4へ戻る。
【0074】以下、原稿領域候補を検知するまで、上述
したループは繰り返される。そして、例えば、図47
(c)に示すように、数ライン後に原稿領域候補を検知
すると、ステップSj7へ進む。ここでは、原稿領域候
補を検知したので、フラグFthSS2が「0」となり、図
25に示すステップSj13へ進む。ステップSj13
では、フラグFstartSSの値が「1」であるか否かを判
定する。そして、フラグstartSSが「1」であれば、ス
テップSj17へ進み、フラグFstartSSが「0」であ
れぱ、ステップSj14へ進む。これは、開始端カウン
ト記憶部XstartSSに最終データが記憶された後、これ
以降のステップSj14〜Sj16へと続く原稿開始端
検出処理を省略するためである。現時点では、カウント
記憶部XstartSSに最終デ一タは記憶されていないの
で、ステップSj14へ進む。
【0075】ステップSj14では、原稿領域候補の連
続検出回数を示すカウンタC4の値が閾値THedgSS1と
同じ値であるか否かを判定する。そして、同じ値である
場合、すなわち、原稿領域候補が閾値THedgSS1以上連
続した場合には、ステップSj15へ進む。一方、異な
る値である場合、すなわち、原稿領域候補が閾値THed
gSS1以上、連続しなかった場合には、ステップSj17
へ進む。これは、図46に示すように、原稿領域候補が
閾値THedgSS1の回数だけ連続して検出された場合に初
めて原稿領域と認識するための処理であり、着色領域上
のゴミ等を原稿開始端として誤検如しないようにするた
めに付加してある。このため、閾値THedgSS1は、着色
領域上に付着するゴミ等の大きさを考慮に入れて設定す
る必要がある。ここでは、カウンタC4の値は「1」で
あり、閾値THedgSS1より小さいとして、ステップSj
17へ進む。ステップSj17では、着色領域候補の連
続検出回数を示すカウンタC5をリセットし、その値を
「0」にする。次に、前述したステップSj18へ進
む。ここでは、副走査方向のライン数をカウントするカ
ウンタC2と副走査方向ライン数最大値SSmaxとが異
なる値であるため、すなわち最終ラインに達していない
ため、ステップSj4へ戻る。
【0076】以下、ライン毎に上述したループを繰り返
す。この過程で、図47(c)に示すように、原稿領域
候補が閾値THedgSS1の回数だけ連続して検出される
と、ステップSj14へ進む。ステップSj14では、
原稿領域候補の連続検出回数を示すカウンタC4の値が
閾値THedgSS1と同じ値であるか否かを判定する。ここ
では、カウンタC4の値は、閾値THedgSS1と同じ値で
あるため、ステップSj15へ進む。ステップSj15
では、原稿の開始端カウント記憶部XstartSSに(C2
−C4+1)の値を記憶する。これは、ライン数をカウ
ントするカウンタC2の値が実際の終了端に対して、
(C4−1)の値だけ進んでいるため、これを補正する
ものである。次に、ステップSj16で、フラグFstar
tSSの値を「1」にする。これは、原稿の開始端カウン
ト記憶部XstartSSに最終データが記憶されたことを示
す。この時点で原稿の副走査方向の開始端が確定する。
【0077】次に、前述したステップSj17で、着色
領域候補の連続検出回数を示すカウンタC5をリセット
し、その値を「0」にした後、ステップSj18へ進
む。この場合、副走査方向のライン数をカウントするカ
ウンタC2と、副走査方向ライン数最大値SSmaxと
は、異なる値であるため、すなわち最終ラインに達して
いないため、ステップSj4へ戻る。図45、図46お
よび図47(b)に示すように、例えば、レジ位置Pか
ら原稿開始端までの間で、連続検出回数が閾値THedgS
S1ライン以下の原稿領域候補を検出したとする。この場
合、原稿領域候補の連続検出回数を示すカウンタC4の
値が閾値THedgSS1に達する前に再び着色領域に戻るた
め、原稿の開始端カウント記憶部XstartSSに開始端が
記憶されることはない。つまり、連続検出回数が閾値T
HedsSS1ライン以下の原稿領域候補は無視され、着色領
域上のゴミ等による開始端誤検知を防ぐことになる。ま
た、図47(a)に示すように、原稿がコーナーレジに
押し当てられ、先頭ラインから原稿領域侯補となる場合
においても、正確に開始端を検知できる。
【0078】次に、ライン毎に上述したループを繰り返
す過程において、図45および図46に示すように、あ
るラインにて再び着色領域候補を検出すると、ステップ
Sj7へ進む。ここでは、着色領域候補と判断されてい
るため、フラグFthSS2は「1」であるので、ステップ
Sj8へ進む。ステップSj8では、原稿の開始端カウ
ント記憶部XstartSSに最終データが記憶されたことを
示すフラグFstartSSの値が「1」であるか否かを判定
する。ここでは、フラグFstartSSの値が「1」である
ので、図25のステップSj9へ進む。ステップSj9
では、原稿領域候補の連続検出回数を示すカウンタC4
の値が閾値THedgSS1よりも大きい値であるか否かを判
定する。これは、図45および図46に示すように、検
出していた原稿領域候補が着色領域上のゴミ等ではな
く、原稿領域であると判断する処理であり、着色領域3
上のゴミ等を検知した際に、後述するステップSj10
で、ゴミの端部を原稿終了端として誤検知することがな
いようにするためのである。ここでは、カウンタC4の
値が閾値THedgSS1よりも大きい値であると仮定し、ス
テップSj10へ進む。
【0079】ステップSj10では、着色領域候補の連
続検出回数を示すカウンタC5の値が閾値THedgSS2と
同じ値であるか否かを判定する。そして、双方が同じ値
であれば、ステップSj11へ進み、異なる値であれ
ば、ステップSj18へ進む。これは、図45および図
46に示すように、着色領域侯補が閾値THedgSS2の回
数だけ連続して検出された場合に初めて着色領域と認識
するための処理であり、着色領域3の色および配置と極
めて類似した原稿内情報を原稿終了端として誤検知しな
いようにするためである。このため、閾値THedgSS2
は、原稿内情報の大きさを考慮に入れて設定する必要が
ある。ここでは、カウンタC5の値は、「1」であり、
閾値THedgSS2より小さいとして、ステップSj18へ
進む。この場合、副走査方向のライン数をカウントする
カウンタC2と、副走査方向ライン数最大値SSmaxと
は、異なる値であるため、ステップSj4へ戻る。
【0080】以下、ライン毎に上述したループを繰り返
す。この過程において、図45および図46に示すよう
に、着色領域候補が閾値THedgSS2の回数だけ連続して
検出されると、ステップSj10からステップSj11
へ進む。ステップSj11では、原稿の終了端カウント
記憶部XendSSに(C2−C5)の値を記憶する。これ
は、ライン数をカウントするカウンタC2の値が実際の
終了端に対してC5の値だけ進んでいるので、これを補
正するものである。但し、原稿開始端と異なり、図46
に示すように、検出した着色領域が閾値THedgSS2を
超えた原稿内情報の可能性もあるので、原稿終了端の最
終データを記憶したことを示すフラグは立てない。した
がって、その後、原稿領域を検知した後に再び着色領域
を検知すると、原稿の終了端カウント記憶部XendSSは
更新されることになる。
【0081】次に、ステップSj12で、原稿領域候補
の連続検出回数を示すカウンタC4をリセットし、その
値を「0」にした後、ステップSj18へ進む。ここで
は、副走査方向のライン数をカウントするカウンタC2
と、副走査方向ライン数最大値SSmaxとは、異なる値
であるため、ステップSj4へ戻る。図45および図4
6に示すように、例えば、原稿領域内で連続検出回数が
閾値THedgSS2ライン以下の着色領域候補を検出したと
する。この場合、着色領域候補の連続検出回数を示すカ
ウンタC5の値が閾値edgSS2に達する前に再び原稿領域
に戻るため、原稿の終了端カウント記憶部XendSSに原
稿終了端が記憶されることはない。つまり、連続検出回
数が閾値THedgSS2ライン以下の着色領域候補は無視さ
れ、着色領域の色および配置と極めて類似した原稿内情
報による終了端誤検知を防ぐことになる。
【0082】以下、ライン毎に上述したループを繰り返
し、この過程で、再び原稿領域を検出し、真の終了端ラ
インへ達したとする。終了端ラインの次ライン以降は、
再び着色領域候補を検出することになる。そして、着色
領域候補の連続検出回数を示すカウンタC5の値が閾値
THedgSS2に達すると、前述したように、ステップSj
11で、原稿の終了端カウント記憶部XendSSに(C2
−C5)の値を更新する。その後、図45および図46
に示すように、原稿終了端から副走査方向ライン数最大
値SSmaxまでの間で連続検出回数が閾値THedgSS1ライ
ン以下の原稿領域候補を検出したとする。この場合、原
稿領域候補の連続検出回数を示すカウンタC4の値が閾
値THedgSS1に逢する前に再び着色領域に戻るため、原
稿の終了端カウント記憶部XstartSSに終了端が記憶さ
れることはない。つまり、連続THedgSS1ライン以下の
原稿領域候補は無視され、着色領域上のゴミ等による終
了端誤検知を防ぐことになる。
【0083】以下、ライン毎に上述したループを繰り返
し、図45および図46に示すように、副走査方向ライ
ン数最大値SSmaxまで進むと、ステップSj18へ進
む。ここでは、副走査方向のライン数をカウントするカ
ウンタC2と、副走査方向ライン数最大値SSmaxと
は、同じ値であるため、ステップSj19へ進む。ステ
ップSj19では、原稿領域候補の連続検出回数を示す
カウンタC4の値が閾値THedgSS1よりも大きい値であ
るか否かを判定する。そして、カウンタC4の値が閾値
THedgSS1よりも大きけれぱ、ステップSj20へ進
み、小さければ、ステップSj21へ進む。例えば、図
48(c)、図49(e)の場合には、カウンタC4の
値は、閾値THedgSS1よりも大きくなる。一方、図48
(a),(b)、図49(d),(f)の場合には、カ
ウンタC4の値は、閾値THedgSS1よりも小さくなる。
この処理は、図48(c)のような、原稿領域終了後、
着色領域候補の連続検出回数を示すカウンタC5の値が
閾値THedgSS2よりも小さい値の時に副走査方向ライン
数最大値SSmaxとなり、原稿終了端を確定できない特
別な場合に対応するものである。
【0084】そして、カウンタC4の値が閾値THedgS
S1よりも大きけれぱ、ステップSj20で、原稿の終了
端カウント記憶部XendSSに(SSmax−C5)の値を記
憶する。これは、原稿領域の終了端が副走査方向ライン
数最大値SSmaxからカウンタC5の値だけ前にあるの
で、これを補正するものである。次に、ステップSj2
1で、原稿の終了端カウント記憶部×endSSに最終デー
タが記憶されたことを示すフラグFendSSを「1」にす
る。この時点で、副走査方向の原稿終了端が確定する。
【0085】上述した処理により、副走査方向の原稿開
始端および終了端を検出できる。上述した副走査方向の
原稿端検出方法は、主走査方向のある特定領域の全画素
の判定結果を期待値と比較し、同じになる数を所定の閾
値と比較することによって、各ラインが着色領域候補で
あるか、あるいは原稿領域候補であるかを判定したもの
である。そこで、特定領域内に幾つかの着目画素を設
け、この着目画素についてのみ、上述した処理を実施す
ることで、取り扱う情報量を減らすことができる。例え
ば、着色領域パターンを構成する必要最小限の情報を取
り扱うためには、図11(a)に示すように、各着色領
域の両端部分と各着色領域間隔の両端部分とに着目画素
を設定すればよい。また、着色領域パターンを検出する
必要がない程度の精度でよい場合には、図11(b)に
示すように、各着色領域の中央部分と各着色領域間隔の
中央部分とに着目画素を設定することで、さらに取り扱
う情報量を削減することができる。このとき、各着色領
域および各着色領域間隔の幅は、着色領域の形成誤差や
プラテンカバーの取付誤差を考慮したものにしておけば
よい。上述した方法で情報量を削減することで、高速化
に対応することができる。
【0086】(9)原稿サイズ判断ルーチン 次に、前述した原稿サイズ判断ルーチンを詳細に説明す
る。ここで、図28は、原稿サイズ判断ルーチンを説明
するためのフローチャートである。まず、ステップSm
1で、主走査方向開始端カウント記憶部XstartFSの値
と主走査方向終了端カウント記憶部XendFSの値との差
分から原稿の主走査方向長さを算出する。次に、ステッ
プSm2で、副走査方向開始端カウント記憶部XstartS
Sの値と副走査方向終了端カウント記憶都XendSSの値と
の差分から副走査方向長さを算出する。これにより、原
稿が非定形サイズであった場合でも、原稿サイズを正確
に検出することができる。
【0087】B.第2実施形態 次に、本発明の第2実施形態について説明する。 B−1.第2実施形態の構成 図50または図51は、本発明の第2実施形態による画
像読取装置の概観構成を示す斜視図である。なお、図1
に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略す
る。図50は、プラテンカバーの原稿押え面に着色領域
3を形成した画像読取装置であり、図51は、自動原稿
搬送装置(ADF)のベルト12に着色領域3を形成し
た画像読取装置である。前述した第1実施形態では、A
PSセンサ8により、定形サイズであるか非定形サイズ
であるかを判別し、定形サイズであれば、副走査方向長
さを検出することなく、原稿サイズの検出を終了してい
た。本第2実施形態では、図示するように、APSセン
サ8を備えていない画像読取装置に適用したものであ
る。
【0088】B−2.第2実施形態の動作 次に、上述した第2実施形態の動作について説明する。 B−2−1.動作概要 まず、ユーザがプラテンカバー4を開き原稿Aをプラテ
ンガラス2上に載置する。原稿Aを載置した後、プラテ
ンカバー4を閉じる動作を行う。このとき、主走査方向
のサイズ検知とを行う。主走査方向のサイズ検知は、白
色原稿のみならず、黒色原稿、黒ぷち原稿等、種々の原
稿のサイズ検知に対応するため、前述した第1実施形態
と同様に、2段階で、各々、主走査方向の原稿開始端お
よび終了端を検出した後、所定の判断基準に基づいて、
どちらの検出結果を用いるか判断する。
【0089】まず、プラテンカバー4がプラテンガラス
2に対して所定角度になったことが角度センサ6により
検知されると、照明部15による照射が開始され、一定
時間後に画像情報が読み取られ、1回目の主走査方向の
原稿開始端および原稿終了端が検出される。次に、プラ
テンカバー4がプラテンガラス2に対して完全に閉じた
ことが開閉センサ5により検知されると、再び画像情報
が読み取られ、2回目の主走査方向の原稿開始端および
原稿終了端が検出される。そして、照明部15による照
射が終了すると、まず、上述した検出された2種類の主
走査方向の原稿開始端および終了端のうち、所定の判断
基準に基づいて、どちらの検出結果を用いるかを決定す
る。このようにして主走査方向の原稿開始端および終了
端を検出する。
【0090】次に、ユーザがスタートボタン(図示略)
を押すと、副走査方向のサイズ検知を行うための予備走
査(プレスキャン)を行い、着色領域3を用いて、副走
査方向の原稿開始端および終了端を検出する。次に、主
走査方向の原稿開始端と終了端との差から主走査方向原
稿長さを算出するとともに、副走査方向の原稿開始端と
終了端との差から副走査方向原稿長さを算出し、図52
に示すテーブルを参照して、原稿のサイズを確定する。
【0091】B−2−2.詳細な動作 (1)メインルーチン まず、図53に示すフローチャートを参照して原稿サイ
ズ検知方式の全体の流れを説明する。まず、ステップS
n1で、ユーザによる自動原稿サイズ選択モードの選択
が実施される。なお、自動原稿サイズ選択モードを初期
設定しておき、本モードの選択を省略しても構わない。
ここで、自動原稿サイズ検知モードが選択されている場
合には、ステップSn3へ進む。一方、選択されていな
い場合には、ステップSn2へ進み、ユーザにより入力
された原稿サイズを後述する原稿サイズ判断ルーチンへ
送るが、ここでは本発明の主旨から外れるため、説明を
省略する。
【0092】次に、ステップSn3では、ユーザが原稿
Aを載置するためにプラテンカバー4を開け、プラテン
ガラス2に対するプラテンカバー4の角度が広がり、角
度センサ6がオフとなるまで待機する。そして、ユーザ
が原稿Aを載置するためにプラテンカバー4を開け、角
度センサ6がオフとなると、ステップSn4の主走査方
向原稿端検出ルーチンに移行する。該主走査方向原稿端
検出ルーチンでは、原稿Aの主走査方向の開始端および
終了端が検出される。なお、該主走査方向原稿端検出ル
ーチンの詳細については後述する。次に、ステップSn
5で、ユーザによりスタートボタンが押下されるまで待
機する。そして、スタートボタンが押下されると、ステ
ップSn7へ進む。一方、押下されなければ、ステップ
Sn6へ進む。
【0093】ステップSn6では、ステップSn5での
待機中に、プラテンカバー4が開けられプラテンガラス
2から所定角度に達すると、角度センサ6はオフとな
り、ステップSn3へ戻る。この後、ステップSn3を
経て、再び定形サイズ検出ルーチンSn4に移行する。
一方、プラテンカバー4が閉じたままであれば、ステッ
プSn5へ移行し、スタートボタンが押下されるまで待
機する。
【0094】そして、スタートボタンが押下されると、
ステップSn7で、原稿有無検知フラグF0が「1」で
あるか判断する。原稿有無検知フラグF0は、ステップ
Sn4で原稿Aがプラテンガラス2上に載置されている
と判断された場合に「1」にセットされるものである。
原稿有無検知フラグF0が「1」でなければ、原稿Aが
載置されていないと判断され、異常処理ルーチンSn8
へ進み、異常発生(エラー)を通知する。
【0095】一方、原稿有無検知フラグF0が「1」で
あれば、原稿Aが載置されていると判断され、ステップ
Sn9へ進み、副走査方向原稿端検出ルーチンに移行す
る。該副走査方向原稿端検出ルーチンでは、副走査方向
の原稿開始端および終了端が検出される。なお、該副走
査方向原稿端検出ルーチンの詳細については、前述した
第1実施形態と同じであるので、説明を省略する。次
に、ステップSn10で、原稿サイズ判断ルーチンへ移
行する。該原稿サイズ判断ルーチンでは、主走査方向の
原稿開始端および終了端と、副走査方向の原稿開始端お
よび終了端とに従って、原稿の各辺の長さを算出し、原
稿サイズを検知する。なお、該原稿サイズ判断ルーチン
の詳細については後述する。
【0096】(2)主走査方向原稿端検出ルーチン 次に、主走査方向原稿端検出ルーチンについて詳細に説
明する。ここで、図54は、主走査方向原稿端検出ルー
チンを説明するためのフローチャートである。まず、ス
テップSp1で、角度センサがオンであるか否かを判断
する。そして、ユーザがプラテンガラス2上に原稿Aを
載置し、プラテンカバー4を閉じると、プラテンカバー
4がプラテンガラス2に対して所定角度になった時点
で、角度センサ6がオンとなるので、ステップSp2へ
進む。ステップSp2では、所定の位置に待機している
キャリッジ7上の照明部により原稿面への照射を開始す
る。次に、ステップSp3で、その後、一定時間T1が
経過するまで待機する。一定時間T1は、照射光量が安
定するまでの時間である。そして、一定時間T1が経過
すると、ステップSp4へ進み、開閉センサ5が閉じて
いるか否かを判断する。ここで、プラテンカバー4が、
一定時間T1が経過するまでの間に完全に閉じ、開閉セ
ンサ5が閉じたことを検知した場合には、ステップSp
5の異常処理ルーチンへ移行する。
【0097】一方、開閉センサ5が閉じていなければ、
ステップSp6の主走査方向開時エッジ検出ルーチンに
移行する。該主走査方向開時エッジ検出ルーチンは、前
述した図8(a)に示すように、プラテンカバー4がま
だ開いている状態で画像情報を読取り、その画像情報か
ら主走査方向原稿端を検出するルーチンであり、前述し
た第1実施形態と同じ処理であるので説明を省略する。
次に、ステップSn7で、プラテンカバー4が完全に閉
じ、開閉センサ5が閉じたことを検知するまで待機す
る。そして、開閉センサ5が閉じると、ステップSn8
へ進み、主走査方向閉時エッジ検出ルーチンに移行す
る。該主走査方向閉時エッジ検出ルーチンは、前述した
図8(b)に示すように、プラテンカバー4が閉じた状
態で画像情報を読取り、その画像情報から主走査方向原
稿端を検出するルーチンであり、前述した第1実施形態
と同じ処理であるので説明を省略する。その後、ステッ
プSp9で、照明部15による照射を終了し、ステップ
Sp10で、主走査方向エッジ検出ルーチンに移行す
る。該主走査方向エッジ検出ルーチンは、ステップSp
6とステップSp8とで検出した2種類の主走査方向の
原稿開始端および終了端から、正しい値(実際の原稿サ
イズより小さい原稿サイズであると誤検知することで、
原稿内画像を欠落しない原稿サイズとなるように)に近
いものを選択するルーチンである。このルーチンで主走
査方向の開始端および終了端を確定する。なお、該主走
査方向エッジ検出ルーチンは、前述した第1実施形態と
同じ処理であるので説明を省略する。
【0098】(3)原稿サイズ判断ルーチン 次に、前述した原稿サイズ判断ルーチンを詳細に説明す
る。ここで、図55は、原稿サイズ判断ルーチンを説明
するためのフローチャートである。まず、ステップSq
1で、主走査方向開始端カウント記憶部XstartFSの値
と主走査方向終了端カウント記憶部XendFSの値との差
分から原稿の主走査方向長さを算出する。次に、ステッ
プSq2で、図52に示すテーブルを参照し、算出した
主走査方向長さが各定形サイズの閾値範囲内にあるか否
かを判断する。そして、算出した原稿の主走査方向長さ
が閾値範囲内にあれば、ステップSq3へ進み、副走査
方向開始端カウント記憶部XstartSSの値と副走査方向
終了端カウント記憶部XendSSの値との差分から副走査
方向長さを算出する。次に、ステップSq4で、図52
に示すテーブルを参照し、算出した副走査方向長さが各
定形サイズの閾値範囲内にあるか否かを判断する。そし
て、算出した原稿の主走査方向長さが閾値範囲内にあれ
ば、ステップsq5へ進み、対応する定形サイズである
と判定する。一方、算出した主走査方向長さが各定形サ
イズの閾値範囲内に無い場合、あるいは算出した副走査
方向長さが各定形サイズの閾値範囲内に無い場合には、
ステップSq6で、非定形サイズであると判定する。
【0099】これにより、原稿が定形サイズであって
も、非定形サイズであっても、原稿サイズを正確に検出
することができる。
【0100】C.その他の実施形態 次に、本発明の他の実施形態について説明する。前述し
た第1、第2実施形態では、プラテンカバーの原稿押え
面または自動原稿搬送装置(ADF)のベルト12に形
成された着色領域3は、副走査方向にのみ形成されてい
た。これに対して、他の実施形態では、自動原稿搬送装
置(ADF)のベルト12に、主走査方向原稿端もしく
は副走査方向原稿端を検出可能に着色領域3が形成され
ている。例えば、図56に示す画像読取装置は、自動原
稿搬送装置(ADF)を備えるもので、APSセンサ8
を備えていない。また、着色領域3は、副走査方向に沿
って形成された第1の着色領域3aと、主走査方向に所
定の間隔で形成された第2の着色領域3bとからなる。
第1の着色領域3aは、上述した第1、第2実施形態と
同じで、原稿の副走査方向長さを検出するためのもので
ある。また、着色領域3bは、読み取り対象となる原稿
の副走査方向長さの最小値よりも短い間隔で形成されて
いる。また、第1の着色領域3aおよび第2の着色領域
3bは、図示されていないベルト部分にも、周回するよ
うに形成されている。したがって、ベルト12が原稿搬
送のために回転しても、常に、第1の着色領域3aおよ
び第2の着色領域3bが原稿押え面に現れるとともに、
最小原稿であっても、着色領域3bの間隔が副走査方向
長さの最小値よりも短いので、着色領域3bが原稿によ
って遮蔽されるので、確実に原稿サイズを検知すること
ができる。また、第2の着色領域3bは、原稿の主走査
方向長さを検出するためのものであり、原稿の主走査方
向長さを検出する際には、前述した第1、第2実施形態
における副走査方向長さを検出した方法と同様の処理に
より、第2の着色領域3bを用いて、主走査方向長さを
検出するようになっている。すなわち、原稿サイズが定
形サイズであるか非定形サイズであるかは、原稿の主走
査方向長さと副走査長さとを実際に検出することによ
り、判別するようになっている。
【0101】また、着色領域3は、図57に示すよう
に、自動原稿搬送装置(ADF)のベルト12に所定の
間隔で、かつ所定の角度で斜めに形成されていてもよ
い。この場合も、着色領域3は、図示されていないベル
ト部分にも、周回するように形成されており、ベルト1
2が原稿搬送のために移動しても、常に、原稿押え面に
現れるようになっている。この場合、着色領域3の原稿
面による遮断位置が不定となる可能性があるが、着色領
域3の幅、間隔に応じて検出位置を設定すれば、前述し
た手法により十分対応することが可能である。
【0102】なお、上述した実施形態では、予備走査を
行うことにより、副走査方向の原稿端を検出して副走査
方向の原稿サイズを検出したが、これに限らず、原稿画
像を読み取る本走査後、読み取った画像情報から主走査
方向または副走査方向のいずれか一方、あるいは双方の
原稿端を検出し、原稿サイズを認識するようにしてもよ
い。また、原稿が定形サイズであるか否かを判定する際
に、主走査方向の原稿サイズと副走査方向側に備えられ
たAPSセンサ8の出力とを用いたが、主走査方向にも
APSセンサを設け、双方のAPSセンサの出力に基づ
いて、原稿が定形か非定形かを判定するようにしてもよ
い。特に、図2または図51に示すようなADFを備え
る画像読取装置においては、一般的に、ADFを用いて
主走査、副走査の原稿サイズを検知するAPSセンサが
ADF上に設けられている場合もあるので、このような
場合には、ADF上のAPSセンサにより、主走査方向
の原稿サイズを検知するようにしてもよい。
【0103】また、上述した実施形態では、原稿の副走
査方向における原稿端を検出するために形成された着色
領域の形状は、図57を除いて、原稿の副走査方向に平
行する直線状の形態としたが、これに限らず、プラテン
カバー4(もしくはADF11)を閉じた状態において
プラテンガラス2上に載置された原稿Aで遮蔽され、少
なくとも原稿Aの副走査方向における対向する原稿端か
ら現れるように形成されていればよく、図58(a)に
示すように、主走査方向にずらしながら断続的に副走査
方向に延びる着色領域3としたり、図58(b)に示す
ように、主走査方向に蛇行するような着色領域3として
もよい。図58(a),(b)に示す着色領域3は、A
DFを備える画像読取装置、ADFを備えない画像読取
装置のいずれの場合でも適用可能である。
【0104】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1記載の
発明によれば、ベルト状搬送部材により原稿を搬送する
原稿搬送手段を備える画像読取装置であっても、非定形
の原稿サイズを検出することが可能となる。また、ベル
ト状搬送部材の原稿押え面を白地にすることができ、パ
ンチ穴等を持つ原稿や透過性の高い原稿についても良好
な読取画像を得ることができる。
【0105】また、請求項13記載の発明によれば、原
稿が定形サイズであれば、読取手段の予備走査による副
走査による副走査方向の原稿サイズ検出が必要なくなる
ので、原稿サイズ検出時間を短縮することができるとい
う利点が得られる。また、原稿覆い手段の原稿押え面を
白地にすることができるため、パンチ穴等を持つ原稿や
透過性の高い原稿についても良好な読取画像を得ること
ができるとともに、非定形サイズの原稿でも原稿サイズ
を高精度で検出することができるという利点が得られ
る。
【0106】また、請求項14記載の発明によれば、原
稿覆い手段の原稿押え面を白地にすることができ、パン
チ穴等を持つ原稿や透過性の高い原稿についても良好な
読取画像を得ることができるとともに、複数の着色領域
を形成することにより、より高精度で原稿サイズを検出
することができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による画像処理装置
(プラテンカバー)の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第1実施形態による画像読取装置
(ADF)の外観を示す斜視図である。
【図3】 本第1実施形態による画像読取装置の読取原
理を説明する概念図である。
【図4】 本第1実施形態による画像読取装置のプラテ
ンカバーを説明する図である。
【図5】 本第1実施形態の全体構成を示すブロック図
である。
【図6】 原稿サイズ検知部の内部構成を示すブロック
図である。
【図7】 主走査方向サイズ検知の際の画像読取位置を
示す概念図である。
【図8】 主走査方向開時エッジ検出ルーチンおよび主
走査方向閉時エッジ検出ルーチンの動作を説明するため
の概念図である。
【図9】 原稿サイズ判定に用いるテーブルを示す表図
である。
【図10】 副走査方向エッジ検出における着目画素例
を示す概念図である。
【図11】 副走査方向エッジ検出ルーチンの動作を説
明するための概念図である。
【図12】 原稿サイズ検知方式の全体の流れを説明す
るためのフローチャートである。
【図13】 定形サイズ検出ルーチンを説明するための
フローチャートである。
【図14】 主走査方向開時エッジ検出ルーチン(1/
2)を説明するためのフローチャートである。
【図15】 主走査方向開時エッジ検出ルーチン(2/
2)を説明するためのフローチャートである。
【図16】 主走査方向閉時エッジ検出ルーチン(1/
2)を説明するためのフローチャートである。
【図17】 主走査方向閉時エッジ検出ルーチン(2/
2)を説明するためのフローチャートである。
【図18】 プラテン開時の各画素判定ルーチンを説明
するためのフローチャートである。
【図19】 プラテン閉時の各画素判定ルーチンを説明
するためのフローチャートである。
【図20】 主走査方向エッジ判定ルーチンを説明する
ためのフローチャートである。
【図21】 主走査方向エッジ判定ルーチンを説明する
ためのフローチャートである。
【図22】 定形サイズ検出ルーチンを説明するための
フローチャートである。
【図23】 副走査方向の原稿端検出ルーチンを説明す
るためのフローチャートである。
【図24】 副走査方向エッジ検出ルーチンを説明する
ためのフローチャートである。
【図25】 副走査方向エッジ検出ルーチンを説明する
ためのフローチャートである。
【図26】 各ライン判定ルーチンを説明するためのフ
ローチャートである。
【図27】 各ライン判定ルーチンを説明するためのフ
ローチャートである。
【図28】 原稿サイズ判断ルーチンを説明するための
フローチャートである。
【図29】 動作説明に用いた変数を示す表図である。
【図30】 動作説明に用いた変数を示す表図である。
【図31】 閾値の設定方法および原稿領域検出を説明
するための概念図である。
【図32】 主走査方向における原稿端の検出動作(1
/2)を説明するための概念図である。
【図33】 主走査方向における原稿端の検出動作(2
/2)を説明するための概念図である。
【図34】 主走査方向における原稿開始端および終了
端の検出動作(1/2)を説明するための概念図であ
る。
【図35】 主走査方向における原稿開始端および終了
端の検出動作(2/2)を説明するための概念図であ
る。
【図36】 主走査方向における原稿開始端の検出例を
示す概念図である。
【図37】 主走査方向における原稿終了端の検出動作
(1/2)を説明するための概念図である。
【図38】 主走査方向における原稿終了端の検出動作
(2/2)を説明するための概念図である。
【図39】 主走査方向エッジ判定動作(1/3)を説
明するための概念図である。
【図40】 主走査方向エッジ判定動作(2/3)を説
明するための概念図である。
【図41】 主走査方向エッジ判定動作(3/3)を説
明するための概念図である。
【図42】 各ライン判定ルーチンで用いる閾値を説明
するための概念図である。
【図43】 ライン判定動作を説明するための概念図で
ある。
【図44】 ライン判定ルーチンにおける動作を説明す
るための概念図である。
【図45】 副走査方向における原稿端の検出動作(1
/2)を説明するための概念図である。
【図46】 副走査方向における原稿端の検出動作(2
/2)を説明するための概念図である。
【図47】 副走査方向における原稿開始端の検出例を
示す概念図である。
【図48】 副走査方向における原稿終了端の検出例
(1/2)を示す概念図である。
【図49】 副走査方向における原稿終了端の検出例
(2/2)を示す概念図である。
【図50】 本発明の第2実施形態による画像読取装置
の概観構成を示す斜視図である。
【図51】 本発明の第2実施形態による画像読取装置
の概観構成を示す斜視図である。
【図52】 第2実施形態における原稿サイズ判定に用
いるテーブルを示す表図である。
【図53】 第2実施形態における原稿サイズ検知(メ
インルーチン)を説明するためのフローチャートであ
る。
【図54】 第2実施形態における主走査方向原稿端検
出ルーチンを説明するためのフローチャートである。
【図55】 第2実施形態における原稿サイズ判断ルー
チンを説明するためのフローチャートである。
【図56】 本発明の他の実施形態による画像読取装置
(プラテンカバー)の概観を示す斜視図である。
【図57】 本発明の他の実施形態による画像読取装置
(ADF)の概観を示す斜視図である。
【図58】 本発明の他の実施形態による着色領域例を
示す概念図である。
【符号の説明】
1、10 画像読取装置 2 プラテンガラス(原稿台) 3 着色領域 4 プラテンカバー(原稿覆い手段) 5 開閉センサ 6 角度センサ 7 キャリッジ(読取手段) 8 APSセンサ(原稿検出手段) 9 光電変換素子(読取手段) 11 自動原稿絹送装置(原稿搬送手段) 12 ベルト(ベルト状搬送部材) 20 画像読取制御部(定形サイズ判別手段、演算手
段) 28 画像処理部 29 原稿サイズ検知部(第1の検出手段、第2の検出
手段) 35 主走査方向検知画素判定部(第1の検出手段) 36 副走査方向検知ライン判定部(第2の検出手段) 37 原稿端検出部(第1の検出手段、第2の検出手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/10 H04N 1/10 1/107 Fターム(参考) 2H012 CB02 CB22 2H027 DB09 EC20 ED04 ED12 EE07 EF06 2H076 AA07 AA58 BA05 BA22 BA62 BB04 5C062 AA02 AA05 AB02 AB30 AB32 AC07 AC66 AC67 AD02 AF10 AF16 BA00 BA01 5C072 AA01 BA04 BA20 LA02 LA08 MB01 MB06 NA01 RA01 RA04 RA07

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台の所定位置に原稿を搬送して載置するととも
    に、前記原稿を覆うベルト状搬送部材を備え、少なくと
    も前記原稿台に載置された原稿によって遮蔽される位置
    に、前記ベルト状搬送部材の周回にわたって形成された
    着色領域を有する原稿覆い手段と、 前記原稿における主走査方向の画像情報を読み取る読取
    手段と、 前記読取手段により読み取られた画像情報から前記原稿
    の主走査方向の原稿端を検出する第1の検出手段と、 前記原稿覆い手段によって原稿が覆われている状態で、
    前記読取手段を副走査方向に移動させながら画像情報を
    読み取らせ、該画像情報に前記着色領域の画像情報が含
    まれるか否かを判別することにより、副走査方向の原稿
    端を検出する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段によって検出された前記原稿の主走
    査方向の原稿端と、前記第2の検出手段によって検出さ
    れた前記原稿の副走査方向の原稿端とに基づいて、原稿
    サイズを認識する認識手段とを具備することを特徴とす
    る画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿覆い手段の着色領域は、前記原
    稿覆い手段の主走査方向へのずれを越える幅を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿覆い手段の着色領域は、所定の
    明度および色度に着色されていることを特徴とする請求
    項1記載の画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿覆い手段の着色領域は、黄色に
    着色されていることを特徴とする請求項3記載の画像読
    取装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿覆い手段の着色領域は、鏡面で
    構成されていることを特徴とする請求項3記載の画像読
    取装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿覆い手段の着色領域は、前記原
    稿に空けられたパンチ穴を覆わない範囲に形成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記原稿覆い手段の着色領域は、前記原
    稿の印字領域を覆わない範囲に形成されていることを特
    徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記着色領域は、副走査方向に前記ベル
    ト状搬送部材の周回にわたって形成される第1の着色領
    域と、読み取り対象となる原稿の副走査方向長さより短
    い間隔で主走査方向に前記ベルト状搬送部材の周回にわ
    たって複数形成される第2の着色領域とから構成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  9. 【請求項9】 前記着色領域は、副走査方向に所定の間
    隔で、かつ主走査方向の一方の原稿端から他方の原稿端
    へ斜めに、前記ベルト状搬送部材の周回にわたって複数
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の画像読
    取装置。
  10. 【請求項10】 前記着色領域は、ベルト状搬送部材の
    シボや梨地のない箇所に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の画像読取装置。
  11. 【請求項11】 前記着色領域が形成されている所定の
    領域の画像情報を除去する補正手段を具備することを特
    徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  12. 【請求項12】 前記補正手段による補正処理の実行を
    ユーザにより選択可能とする選択手段を具備することを
    特徴とする請求項11記載の画像読取装置。
  13. 【請求項13】 原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台に対して開閉自在に設けられ、閉じた状態に
    おいて前記原稿台に載置された原稿で遮蔽され、少なく
    とも原稿の副走査方向における対向する原稿端から現れ
    るように形成された着色領域を有する原稿覆い手段と、 前記原稿における主走査方向の画像情報を読み取る読取
    手段と、 前記原稿が定形サイズであるか否かを判別する定形サイ
    ズ判別手段と、 前記読取手段により読み取られた画像情報から前記原稿
    の主走査方向の原稿端を検出する第1の検出手段と、 前記定形サイズ判別手段により前記原稿が非定形サイズ
    であると判別された場合、前記原稿覆い手段によって原
    稿が覆われている状態で、前記読取手段を副走査方向に
    移動させながら画像情報を読み取らせ、該画像情報に前
    記着色領域の画像情報が含まれるか否かを判別すること
    により、副走査方向の原稿端を検出する第2の検出手段
    と、 前記第1の検出手段によって検出された前記原稿の主走
    査方向の原稿端と、前記第2の検出手段によって検出さ
    れた前記原稿の副走査方向の原稿端とに基づいて、原稿
    サイズを認識する認識手段とを具備することを特徴とす
    る画像読取装置。
  14. 【請求項14】 原稿が載置される原稿台と、 前記原稿台に対して開閉自在に設けられ、閉じた状態に
    おいて前記原稿台に載置された原稿で遮蔽され、少なく
    とも原稿の副走査方向にわたって形成された複数の着色
    領域を有する原稿覆い手段と、 前記原稿における主走査方向の画像情報を読み取る読取
    手段と、 前記読取手段により読み取られた画像情報から前記原稿
    の主走査方向の原稿端を検出する第1の検出手段と、 前記原稿覆い手段によって原稿が覆われている状態で、
    前記読取手段を副走査方向に移動させながら画像情報を
    読み取らせ、該画像情報に前記複数の着色領域のパター
    ンが含まれるか否かを判別することにより、副走査方向
    の原稿端を検出する第2の検出手段と、 前記第1の検出手段によって検出された前記原稿の主走
    査方向の原稿端と、前記第2の検出手段によって検出さ
    れた前記原稿の副走査方向の原稿端とに基づいて、原稿
    サイズを認識する認識手段とを具備することを特徴とす
    る画像読取装置。
  15. 【請求項15】 前記複数の着色領域は、各々、異なる
    明度および色度に着色されていることを特徴とする請求
    項14記載の画像読取装置。
  16. 【請求項16】 前記第2の検出手段は、前記読取手段
    によって読み取った画像情報のうち、少なくとも、前記
    複数の着色領域が現れる領域を、前記複数の着色領域の
    パターン判別領域とすることを特徴とする請求項14記
    載の画像読取装置。
  17. 【請求項17】 前記第2の検出手段は、前記複数の着
    色領域が現れる領域における画像情報のうち、主走査方
    向の所定位置に、前記複数の着色領域のパターンが含ま
    れるか否かを判別することを特徴とする請求項16記載
    の画像読取装置。
  18. 【請求項18】 前記主走査方向の所定位置は、前記複
    数の着色領域の内側両端近傍と各着色領域の外側両端近
    傍とであることを特徴とする請求項17記載の画像読取
    装置。
  19. 【請求項19】 前記主走査方向の所定位置は、前記複
    数の着色領域の内側中央近傍と各着色領域間の中央近傍
    とであることを特徴とする請求項17記載の画像読取装
    置。
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