JP2001036409A - D/a変換器 - Google Patents
D/a変換器Info
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Abstract
サンプリングレートにすることにより、D/A変換して
もクロックジッタの影響が少ない高品質のアナログデー
タを出力すること。 【解決手段】 デルタシグマ変調器によりデルタシグマ
変調されたデータの高域ノイズをデジタルフィルタによ
って減衰する。これにより、デルタシグマ変調後のパル
ス波形のエッジの出現頻度を減らすことができ、入力デ
ータをデータビット方向に圧縮して高サンプリングレー
トにしても、クロックジッタの影響を抑圧することがで
き、高品質のアナログ信号を得ることができる。その
際、データ変換器は入力データを加算器によるリニアリ
ティ誤差によるアナログ特性の悪化を防止するように変
換して、加算器に入力してアナログデータとする。
Description
器を用いてデータビット方向に圧縮することにより高サ
ンプリングレートに変換してデジタル/アナログ変換を
行うオーバサンプリング型のD/A変換器に関する。
デルタシグマ変調器、データ変換器及び加算器とから構
成され、デジタルデータを高サンプリングレートに変換
した後、アナログ化している。
(例えばオーディオデータの場合は、16BIT,4
4.1KHz)なるデータを入力し、入力データをデー
タビット方向に圧縮(例えば1〜数BIT)して、高サ
ンプリングレート(ixjFS,例えば64FS)に変
換する。この変調により低ビット化されたデータがアナ
ログ回路へ入力される。
て、1ビットのデータにしてしまえば、そこに誤差がな
く、アナログ回路に精度を必要としなくなるため、回路
のトリミングなどの調整も必要とせず、D/A変換器の
製造コストを著しく削減する効果がある。
にデルタシグマ変調器により入力データをデータビット
方向に圧縮した場合、サンプリングレートが高くなり、
且つパルス変調化されているため、クロックジッタの影
響を受けやすい欠点がある。このクロックジッタの影響
とはデルタシグマ変調後のパルス波形のエッジが揺らぐ
ことにより、パルス面積がランダムに変化して、ノイズ
を発生してしまうことである。
タルオーディオデータなどをアナログ化した場合、出力
音声に歪みが生じ、その品質が低下するという問題が生
じる。
タを加算する加算器には抵抗加算方式と電流加算方式が
ある。抵抗加算方式の場合、オペアンプとして広帯域の
ものを必要としないが、一般的に電源電圧が基準電源と
なることが多く、そのため安定した電源が必要となる。
また、電圧出力バッフアのトランジスタサイズが大きい
ので面積的にも不利で、且つスイッチングノイズの発生
源となる。更に使用するオペアンプを1個とした場合、
電圧出力バッフアに流れる電流の差動間のアンバランス
により歪みの発生又はS/N比の悪化原因になるため3
個を必要とするという問題があった。電流加算方式の場
合、定電流源のため電源電圧の変動等の影響を受けにく
い利点があるが、データ加算後の信号の高域成分をカッ
トできないため、使用するオペアンプには広帯域を必要
とし、且つオペアンプも3個必要となり、回路が高価に
なるという問題があった。
するためになされたもので、その目的は、入力データを
データビット方向に圧縮して高サンプリングレートにす
ることによりD/A変換してもクロックジッタの影響が
少ない高品質のアナログデータを出力することができ、
その上アナログ信号の品質を落とすことなく、アナログ
回路の規模を小さく、且つ安価に構成できるD/A変換
器を提供することである。
に、請求項1の発明の特徴は、入力デジタルデータをデ
ルタシグマ変調して高サンプリングレートに変換した
後、アナログ化するD/A変換器において、前記デルタ
シグマ変調データの高域を減衰させるデジタルフィルタ
を具備し、前記デジタルフィルタにより高域が減衰され
たデジタルデータをアナログ化することにある。
ータをデルタシグマ変調するデルタシグマ変調器と、前
記デルタシグマ変調器によりデルタシグマ変調されたデ
ータの高域を減衰させるデジタルフィルタと、前記デジ
タルフィルタから出力されたデータを後段の加算器の入
力素子のデータ使用回数が偏向しないように変換するデ
ータ変換器と、前記データ変換器により変換されたデー
タを加算してアナログ化する加算器とを具備することに
ある。
力データのコード毎に、当該コードが前記加算器の入力
素子に何回入力されたかを監視し、当該コードが前記加
算器の特定の入力素子に偏向することなく、前記加算器
の全入力素子を満遍なく使用して前記加算器に入力され
るように、前記入力データのコードを作り替える変換を
行う。
記デジタルフィルタにより高域成分を減衰させたデータ
を微分する微分回路と、直列に接続した複数のシフトレ
ジスタと、前記微分回路の微分値及び前記複数のシフト
レジスタの最終段の値とをデコードして得た値を前記複
数のシフトレジスタの初段に出力するデコーダとを具備
して成る。
を入力してオン又はオフする差動スイッチ回路と、前記
差動スイッチ回路に流れ込む電流を対応するレベルの差
動電圧に変換する電流電圧変換回路と、前記電流電圧変
換回路の出力差動電圧から高域成分を除去するフィルタ
回路と、前記フィルタ回路により高域成分が除去された
差動電圧を合成して単一のアナログ信号に合成する信号
合成回路と、前記差動スイッチ回路と前記電流電圧変換
回路の差動電圧出力側との間に挿入され、前記差動電圧
出力側に乗る信号の前記差動スイッチ側への影響を抑圧
するカスコード回路とを具備することにある。
に基づいて説明する。図1は、本発明のD/A変換器の
一実施の形態を示したブロック図である。D/A変換器
は、デジタルデータをビット方向に圧縮して高サンプリ
ングレート変換するデルタシグマ変調器1、デルタシグ
マ変調後のデジタルデータの高域ノイズを抑圧するデジ
タルフィルタ2、データのアナログ特性の悪化を防ぐた
めにデータを作り替えるデータ変換器3、デジタルデー
タを加算してアナログデータに変換する加算器4、アナ
ログデータを出力するアンプ5から成っている。
例を示した回路図である。デジタルフィルタ2は、複数
の直列接続された遅延器21と加算器22及びフィルタ
構成係数a1〜an,b1〜bnを与える係数器23か
ら成っている。尚、完全なデジタル処理がなされるの
で、FIR,IIRどちらの構成でも処理が可能であ
る。
例を示したブロック図である。データ変換器3は、入力
コードモニタ31〜3nと入力コードモニタ31〜3n
の出力を選択して出力するセレクタ29から成ってい
る。
ブロック図である。加算器4は帰還抵抗Rfを有するオ
ペアンプ41と入力抵抗R0,R1,R2とから成って
いる。
る。本例の最も大きな特徴は、デルタシグマ変調器1の
後にデジタルフィルタ2を入れてデジタルデータの高域
成分を減衰させたことにある。
ルタシグマ変調後のパルス波形のエッジが揺らぐことに
より、パルス面積がランダムに変化して、ノイズを発生
してしまうため、このパルス波形のエッジの出現頻度を
減らすことで、クロックジッタの影響を抑圧する事が可
能であるからである。このパルス波形のエッジの出現頻
度を減らすことは、ノイズシェービングの高域ノイズを
減衰する事に等しい。それ故、デルタシグマ変調器1に
よってデルタシグマ変調した後にデジタルフィルタ2に
より高域ノイズを抑圧している。また、高域ノイズを十
分減衰させることでサンプリングレートを下げることも
可能となる。
トラムとデジタルフィルタ2のフィルタ特性を示してい
る。デルタシグマ変調特性100に対して、デジタルフ
ィルタ2のフィルタ特性200がLPF特性を有してい
るため、デルタシグマ変調器1の出力データの高域成分
が減衰される。
ビットとした時の、データの変化回数の減少及びクロッ
クジッタによるパルス面積に与える影響の低下を図6及
び図7を参照して説明する。
デジタルフィルタを使用した場合について説明する。図
6はフィルタ構成係数のa1〜an,b2〜bn-1 =
0,b0〜b1=0.5とした時のデジタルフィルタの
ブロック図(2タップ)である。デルタシグマ変調器1
から出力される1bitのPCMデータを図6に示した
デジタルフィルタヘ入力する。このデータは図中の遅延
器(Z-1)21により1データサンプル時間だけディレ
イされる。よって係数b0,b1点でデータを見た場
合、図7に示すように係数b0に対し係数b1は1デー
タ分遅れる。これらデータを加算したものがフィルタの
出力となる。
ッタ成分が多かれ少なかれ含まれている。このジッタの
周波数成分は、周波数に対しほぼフラットに分布するた
め、デルタシグマ変調によりノイズ成分を高域に押しや
っても、ジッタノイズにより効果が失われてしまう。も
し、デジタルフィルタを使用しない場合、図7の係数b
0入力がアナログ回路へ渡されることになり、図7のフ
ィルタ出力と比べPCMデータの面積に対するジッタに
よる面積変化率が大きくなる。b0入力時点でジッタに
影響を受ける回数は16回であり、フィルタ出力では、
10回に減少しており、且つ面積で見た場合、高さ方向
が1/2になるため影響度はさらに半分に減少する。
プル毎にデータが変化するコードに対し、完全にジッタ
の影響が無くなる。また、図7中の時間t1において発
生したジッタはフィルタを通過することで、影響度は1
/2へ減少し、t2で発生したジッタは影響せず、t3
で発生したジッタが1/2で影響する。この場合のデジ
タルフィルタの出力値は3値になる。
デジタルフィルタを使用した場合について図8及び図9
を参照して説明する。図8は4タップのデジタルフィル
タの例を示したブロック図で、a1〜an,b4〜bn
=0,b0〜b3=0.25とした場合である。この場
合、図9のデジタルフィルタによるクロックジッタの影
響低下を示した図の中のパルス列Aの立ち上がりエッジ
に影響するジッタについて考える。
発生したジッタが影響する。フィルタを使用した場合
は、t1,t2,t3,t4で発生したジッタが1/4
で影響する。
ジッタは(Jt1+Jt2+Jt3+Jt4)/4とな
り、ジッタ自身が平均化される。これは、ジッタ量が少
なくなる方向へ向かうことを意味している。この場合の
デジタルフィルタ2の出力値は4値になる。
入した場合のジッタの悪影響を取り除く以外のメリット
について説明する。
によって、データのサンプリング周波数を変更すること
が可能となる。例えば、1/2デシメーションフィルタ
を形成することでサンプリングレートを1/2にし、ク
ロックジッタの影響を軽減することが可能になる。
号とノイズシェービングされたノイズが含まれるが、例
えばパルス列の波高値を1とし、信号振幅の最大値を
0.5とする。デジタルフィルタ2によりノイズシェー
ビングされた成分を除去する為、32タップのフィルタ
を使用すると仮定する。このフィルタ出力が取り得る値
の範囲は0〜32の正数とすると、高域ノイズが減少す
るにつれて信号成分の取り得る値である8〜24に近づ
く。これにより、アナログ回路でのエレメントの数が削
減できる。もし、アナログ部で各タップの出力を加算す
る場合はタップ数分のエレメントが必要となるが、デジ
タル部でフィルタリングを行った場合は取り得る値の範
囲が狭まるため、使用するアナログ素子を削減すること
が可能となる。
回路例に従って説明する。上記デジタルフィルタ2によ
り出力される多値コードは、1bitデータと違いアナ
ログ素子の相対誤差がリニアリティ誤差となってアナロ
グ特性が悪化する。従って、データ変換器3は、この影
響を最小限に押さえるようなデータに作り替えている。
うに影響するかを説明する。入力データであるD0〜D
2は上記デジタルフィルタ2の出力2bitをデコード
した値とする。この時のデータの取りうる値は、D2,
D1,D0=000,001,011,111の4種類
で、それぞれデジタルフィルタ2の出力値0,1,2,
3に対応する。また、電流加算用抵抗R0〜R2には抵
抗値の誤差があるとし、Rを理想抵抗値とすると、以下
の関係がある。
れぞれ違う抵抗値とする。各入力データの出力値は、 Vout0=Rf/0*Vin=0 Vout1=Rf/R0*Vin=Rf/(R+Rer
r0)*Vin Vout2=Rf/(R0+R1)*Vin=Rf/
(2R+Rerr0+Rerr1)*Vin Vout3=Rf/(R0+R1+R2)*Vin=R
f/(3R+Rerr0+Rerr1+Rerr2)*
Vin しかし、このままでは、各入力データに対して抵抗値の
誤差の影響が変わってくるため、リニアリティ誤差が発
生してしまう。これは入力データと抵抗誤差に相関があ
るため発生するもので、入力データと使用する抵抗素子
を直接関係付けないでコントロールを行うことにより、
この問題を解決することができる。
明したが、これをある時間区間に拡張してこのエラーに
よる影響を抑圧する方法を説明する。入力データが00
1の場合、使用する抵抗素子は1本であり、上記例では
Rerr0により非線形性が発生する。この時の時間を
t1とする。
2,更に次に発生した時間をt3とする。t1ではR0
を使用したが、t2ではR1を使用する。更にt3では
R2を使用する。即ち、3回入力データ001が発生す
る事で、R0,R1,R2を使用する。次に入力データ
011について考える場合、このコードが時間t4,t
5,t6で発生したとすると、t4ではR0,R1を使
用し、t5ではR2,R0を使用し、t6ではR1,R
2を使用する。この動作により、各入力コードは全抵抗
を使用することになり、非線形性誤差を最小限に押さえ
ることが可能となる。
抵抗使用回数モニタ、即ち、入力コードモニタ31〜3
nを図3に示すように用意し、各抵抗の使用率が等しく
なるように抵抗を選択する。
モニタがあり、例えば入力コードモニタ31はコード0
01を監視する。また、入力コードモニタ32はコード
011を監視する。これらモニタの中には、そのコード
が使用したアナログ素子(上記図4の例では抵抗)の使
用回数をカウントしており、入力データをその使用回数
が少ない素子を優先的に使用するようなデータコードに
作り替える。この動作はデジタルフィルタ2から出力さ
れるコードの種類に対し、使用するアナログエレメント
がある時間区間で使用回数が同じになることを意味す
る。
図であり、図4の回路を使用した際の各抵抗素子の使用
回数及び生成された出力コードを示したものである。こ
の図から分かるように各入力コードは、そのコードにお
いて使用したエレメントの回数が少ないエレメントを使
用するコードに作り替えられている。このブロックから
出力されるコードは、イネーブル状態になっているモニ
タの出力コードである。
0を参照して説明する。例えば入力コードモニタ31は
デジタルフィルタ出力コードの001を監視し、入力コ
ードモニタ32はデジタルフィルタ出力コードの011
を監視する。図10にて当初001は入力抵抗R0を既
に使用しているため、その使用回数は1となっている。
その後001が入力されると、入力コードモニタ31が
イネーブルとなって入力抵抗R1を使用して、010を
加算器4に入力する。その後、更に001が入力される
と、入力コードモニタ31がイネーブルとなって入力抵
抗R2を使用して、100を加算器4に入力する。以下
同様で入力コードモニタ31は、コード001に関し加
算器4の入力抵抗R0〜R2を満遍なく使用するように
データを変換する。入力コードモニタ32はコード01
1について同様のことを行う。
性悪化の影響を最小限に押さえる為には、設定されたデ
ータにより全てのエレメントにデータが影響する必要が
ある。デルタシグマ変調器1から出力されるデータを1
bitとし、デジタルフィルタ2の構成を図11に示す
ような移動平均フィルタ(係数が全て等しいフィルタ)
とした場合、図13に示すような別のデータ変換回路を
構成することが可能となる。この回路の特徴は、移動平
均フィルタで多値化されたデータを微分器及びデコーダ
によりデータを1bit化して、シフトレジスタへデー
タを入力出来るようにデータを変換するものである。1
bit化することにより、各データが全てのエレメント
に影響を与えることが可能となる。
デジタルフィルタ構成において、デジタルフィルタ用シ
フトレジスタ111のシリアル入力及びシリアル出力、
更にデジタルフィルタ出力の微分値に着目すると、微分
器112の出力値は図12の表図に示すような組み合わ
せが存在する。
で、取り得る値の範囲は0,1,−1の3種類に限定さ
れる。ここで微分値−1は、上記シフトレジスタ111
の(b)点から1の値が出力され、(a)点のシフトレ
ジスタ111ヘ入力される値が0の時に発生する。又、
微分値としては、3値しか取らないが、例えば移動平均
フィルタのタップ数が32の時は、移動平均フィルタか
ら出力される値が0〜32の正数であるため、表現しな
ければならない値としては、0〜32の正数を表現する
必要がある。
タ変換器の他の構成例を示したブロック図である。デー
タ変換器は、微分回路112、デコーダ131及び複数
のシフトレジスタ132を接続して構成されている。デ
ータ変換器として移動平均フィルタと同タップ数を用意
するため、その分、シフトレジスタ132が直列に接続
されている。
を構成するエレメントは2値であるため、微分回路11
2の出力である3値を2値にデコードし、シフトレジス
タへ出力する必要がある。そのために、デコーダ131
は微分回路112の微分値及び図13中の(a)点の値
により、図14のデコードテーブルに示すようなデコー
ドをして、その結果を初段のシフトレジスタ132ヘ出
力する。
出力を入力データとし、各シフトレジスタ131の出力
が図4に示したような加算器(アナログのエレメント)
ヘ入力される。シフトレジスタ132ヘ入力された値
は、必ず図中a点まで通るため、加算器4を構成する全
ての入力抵抗(エレメント)を使用することになる。こ
れにより、エレメント間誤差によるリニアリティの悪化
を防ぐことが可能になる。
ータ変換器3から出力された多値データは加算器4(ア
ナログ回路)へ入力される。図4に示した加算器は説明
の便宜上簡単な回路で構成された例を挙げたが、本例で
実際に使用する加算器は図15に示すような具体的な構
成を有している。
構成例を示した回路図である。加算器は、入力される差
動データによりオンオフする差動スイッチ回路151、
アナログ信号のリニアリティーの悪化を防止するカスコ
ード回路152、電流を電圧に変換する電流電圧変換回
路153、A,Bのラインに乗る高域成分を減衰させる
ローパスフィルタ154、差動信号入力を合成して単一
のアナログ通常信号として出力する合成回路155から
成っている。
トランジスタT1,T2と定電流源51から成るスイッ
チの組複数個から成っている。カスコード回路152は
トランジスタT1,T2に直列に接続されるNMOSト
ランジスタT3,T4、T5,T6から成っている。
R5、R6から成っている。
3,C4と抵抗R7〜R10から成っている。
路を有するオペアンプ53から成っている。
データ変換器3からのデジタル信号は歪み低減のため、
差動信号(±INn)と成って、差動スイッチ回路15
1に入力される。+差動信号が“1”の時、差動スイッ
チ回路151のトランジスタT1がオンとなり、このト
ランジスタに接続されるカスコード回路152のトラン
ジスタT3、T4もオンとなるため、電流電圧変換回路
153の電源52から抵抗R5を介して差動スイッチ回
路151側に電流が流れ、(A)点に電圧が発生する。
この電圧のレベルは+差動信号に対応する。
路151のトランジスタT2がオンとなり、このトラン
ジスタに接続されるカスコード回路152のトランジス
タT5、T6もオンとなるため、電流電圧変換回路15
3の電源52から抵抗R6を介して差動スイッチ回路1
51側に電流が流れ、(B)点に電圧が発生する。この
電圧のレベルは−差動信号に対応する。
入力デジタルデータに対応する電圧はローパスフィルタ
154により高域成分が除去された後、合成回路155
に入力され、ここで単一のアナログ信号に合成されて出
力される。
定電流源による重みづけなので電源電圧の変動などの影
響を受けにくく、安定したアナログ信号を得ることがで
きる。また、使用するオペアンプは図のように1つでも
構成可能であり、しかも、従来の電流加算方式と異な
り、ローパスフィルタ154によりオペアンプに高域成
分が入力されないようにしているため、さほど広帯域の
オペアンプを必要とせず、回路を安価に構成することが
できる。
中の(A)、(B)点に信号出力電圧が存在するため、
時間軸方向にモジュレーションが加わってリニアリティ
が悪化する。しかし、差動スイッチ回路151と(A)
点ライン及び(B)点ラインとの間にカスコード回路1
52を設けることにより、(A)点、(B)点に乗った
信号が差動スイッチ回路151側に影響しないようにで
き、トランジスタサイズを大きくすることなく、上記リ
ニアリティの悪化を防止することができる。
後のデジタルデータの高域ノイズをデジタルフィルタ2
により減衰させることにより、デルタシグマ変調後のパ
ルス波形の出現頻度を減らすことができ、クロックジッ
タの影響を抑圧して、高品質のアナロク信号を得ること
ができる。
器4のいずれの入力端子を用いたかを監視し、該コード
が加算器4の入力端子を満遍なく用いて入力されるよう
にデータの変換を行って、加算器4によるリニアリティ
誤差によるアナログ特性の悪化を防止して、高品質のア
ナログ信号を得ることができる。
抗加算方式と電流加算方式の両方の方式を合成したよう
な方式を採ることにより、電源電圧の変動などの影響を
受けにくく、且つアナログ特性を悪化させることなく、
通常帯域のオペアンプを少数用いて加算器を構成するこ
とができ、アナログ信号の品質を落とすことなく、加算
器4の回路規模を小さくし、且つそのコストを低減する
ことができる。
は2の発明によれば、入力データをデータビット方向に
圧縮して高サンプリングレートにすることによりD/A
変換しても、クロックジッタの影響が少ない高品質のア
ナログデータを出力することができる。
素子の相対誤差によるリニアリティ誤差を補償してアナ
ログ特性の悪化を防止することができる。
アンプを少数用いて加算器を構成することができるの
で、その回路規模を小さくでき、且つそのコストを低減
することができる。
ブロック図である。
た回路図である。
たブロック図である。
図である。
トラムとデジタルフィルタのフィルタ特性例を示した特
性図である。
成例を示したブロック図である。
ジッタの影響が低下する動作を示したタイミングチャー
トである。
成例を示したブロック図である。
ジッタの影響が低下する動作を示したタイミングチャー
トである。
タイミングチャートである。
均フィルタを用いた場合の構成例を示したブロック図で
ある。
した表図である。
したブロック図である。
覧とした表図である。
路図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 入力デジタルデータをデルタシグマ変調
して高サンプリングレートに変換した後、アナログ化す
るD/A変換器において、 前記デルタシグマ変調データの高域を減衰させるデジタ
ルフィルタを具備し、 前記デジタルフィルタにより高域が減衰されたデジタル
データをアナログ化することを特徴とするD/A変換
器。 - 【請求項2】 入力デジタルデータをデルタシグマ変調
するデルタシグマ変調器と、 前記デルタシグマ変調器によりデルタシグマ変調された
データの高域を減衰させるデジタルフィルタと、 前記デジタルフィルタから出力されたデータを後段の加
算器の入力素子のデータ使用回数が偏向しないように変
換するデータ変換器と、 前記データ変換器により変換されたデータを加算してア
ナログ化する加算器と、 を具備することを特徴とするD/A変換器。 - 【請求項3】 前記データ変換器は、入力データのコー
ド毎に、当該コードが前記加算器の入力素子に何回入力
されたかを監視し、当該コードが前記加算器の特定の入
力素子に偏向することなく、前記加算器の全入力素子を
満遍なく使用して前記加算器に入力されるように、前記
入力データのコードを作り替える変換を行うことを特徴
とする請求項2記載のD/A変換器。 - 【請求項4】 前記データ変換器は、前記デジタルフィ
ルタにより高域成分を減衰させたデータを微分する微分
回路と、 直列に接続した複数のシフトレジスタと、 前記微分回路の微分値及び前記複数のシフトレジスタの
最終段の値とをデコードして得た値を前記複数のシフト
レジスタの初段に出力するデコーダと、 を具備して成ることを特徴とする請求項2記載のD/A
変換器。 - 【請求項5】 前記加算器は、差動信号を入力してオン
又はオフする差動スイッチ回路と、 前記差動スイッチ回路に流れ込む電流を対応するレベル
の差動電圧に変換する電流電圧変換回路と、 前記電流電圧変換回路の出力差動電圧から高域成分を除
去するフィルタ回路と、 前記フィルタ回路により高域成分が除去された差動電圧
を合成して単一のアナログ信号に合成する信号合成回路
と、 前記差動スイッチ回路と前記電流電圧変換回路の差動電
圧出力側との間に挿入され、前記差動電圧出力側に乗る
信号の前記差動スイッチ側への影響を抑圧するカスコー
ド回路と、 を具備することを特徴とする請求項2乃至4いずれかに
記載のD/A変換器。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20935499A JP3340404B2 (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | D/a変換器 |
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JP20935499A JP3340404B2 (ja) | 1999-07-23 | 1999-07-23 | D/a変換器 |
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