JP2001035911A - クリーンボックス内ウエハ固定装置 - Google Patents

クリーンボックス内ウエハ固定装置

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JP2001035911A
JP2001035911A JP20438399A JP20438399A JP2001035911A JP 2001035911 A JP2001035911 A JP 2001035911A JP 20438399 A JP20438399 A JP 20438399A JP 20438399 A JP20438399 A JP 20438399A JP 2001035911 A JP2001035911 A JP 2001035911A
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勉 岡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ウエハを固定する力は、ウエハ面外方向の力成
分をも含み、固定具との間の摩擦となる。面外方向の力
は、ウエハをキャリアから外したり、またはウエハとの
摩擦を生じ、その摩擦により発生したウエハの汚染につ
ながって歩留まりの原因となる。 【解決手段】蓋と本体が結合して空間が形成されるクリ
ーンボックスの該空間内に収納される略円形の平板を固
定する装置において、該平板を押さえるための押さえ手
段を有して該本体に軸支される棒と、カムと従動節から
なる案内手段とを備え、該棒は該棒軸周りに回転可能で
ある一方棒軸方向には移動不能であって、該カムは該蓋
または該本体の一方に設けられ、該従動節は該蓋または
該本体の他方に設けられ、該蓋が該本体を閉じる際に該
カムと該従動節とが協働して該棒が回転することを特徴
とする固定装置により解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体、電子部
品関連製品、光ディスク等の製造プロセスにおける半導
体ウエハの処理待機工程においてウエハをクリーンボッ
クス内に保管する際に、ウエハに磨耗を生じないように
確実に固定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年半導体デバイス製造等の高度のクリ
ーン環境を必要とする製造工程に置いて工場全体をクリ
ーンルーム化するのではなく、製品の周囲環境のみをク
リーンな状態にするというミニエンバイロンメント(微
小環境)あるいは局所クリーン空間という手法が行われ
ている。これは簡単にいえば、製造工程内のそれぞれの
処理装置内部のみをクリーン環境とし、各処理装置(ク
リーン装置)同士の間での被処理物品の運搬及び保管を
内部をクリーンにした容器(クリーンボックスあるいは
ポッドと称される)を用いて行うものである。本発明の
実施例を説明する図でもある図1を用いて、半導体製造
におけるこのような局所クリーン空間システムの一例を
説明する。図1は局所クリーン空間(クリーン装置)と
しての半導体ウエハ処理装置15にクリーンボックス4
0が取り付けられている状態を示す。半導体ウエハ処理
装置15は、装置本体30と、装置本体30に対するに
よる処理が施される被処理物である半導体ウエハを装置
外部から装置内にロードされるためのロードポート20
とからなる。これらロードポート20と装置本体30を
あわせた装置15内の空間が局所クリーン空間になされ
る。
【0003】このような局所クリーン空間システムで
は、異なる処理装置間でクリーン状態を保ったまま半導
体ウエハを移送するために、内部をクリーンに保った容
器であるクリーンボックス(ポッドとも呼ばれる)を用
いる。図1では、ロードポート20内に下面開口式のク
リーンボックス40が取り付けられた状態を示してい
る。クリーンボックス40は、ボックス本体41と開閉
蓋42からなって、異なる処理装置間でのウエハの移
送、及びウエハの一時的保管に用いられる容器である。
クリーンボックス40内部には開閉蓋42上に固定され
たキャリア43を有しており、該キャリアは棚式の構造
体であって、この棚に複数のウエハが平行かつ等間隔に
置かれる形で収納される。開閉蓋42は、処理を実行し
ないときにはクリーンボックス40を密閉するように収
納され、一方処理を行うときにはクリーンボックス40
をロードポートに残した状態で下降するように取り外さ
れ、内部のウエハが処理装置にロードされる。ここで内
部のウエハはキャリア上に単に置かれているだけであ
る。従って、収納状態ではウエハをキャリアに固定する
手段が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、ウエハをキャリ
アに固定する手段としては、たとえば図2に示すよう
に、クリーンボックス40の内面に設けられる押さえ板
50がある。この押さえ板50は、板50aにヒンジ5
0bを組み合わせた構造からなっており、ヒンジ50b
の回転運動により板50aがクリーンボックス40の内
壁面に平行の状態を保ちながら斜め方向に向かって上下
に運動できる。つまり、ウエハの処理のため開閉蓋42
がクリーンボックスから下降しているとき(図中破線)
には、押さえ板50が自重によりクリーンボックス内面
に近づくような形で下がった状態となる。一方、開閉蓋
42がクリーンボックス30内に収納される時には、内
部の開閉蓋42が上昇しときに、押さえ蓋42の面が押
さえ板50の下端縁50cを押し上げる。押さえ板50
は、開閉蓋42の上昇と共に、ヒンジ50bの枢動によ
り板50aがクリーンボックス内面に対して平行を保ち
かつ離れるように挙動してウエハ群の縁に接近する。押
さえ板50は、開閉蓋42がクリーンボックス40内に
完全に収納(閉まった)されたときに、押さえ板50上
に取り付けられている緩衝材51がウエハの縁にちょう
ど接触する位置となるように設定されているので、開閉
蓋42が閉まった時にウエハを適切な力で固定する。
【0005】この方法では、開閉蓋42の上向きの動作
と共に押さえ板50も上向きに上昇するので、ウエハに
は、ヒンジ50aの回転軌道の接線方向(図2中、左斜
め上向き方向)向きの力がかかることになる。この力を
ウエハの面外方向と面内方向の成分に分解すれば、ウエ
ハにはウエハ面内方向の力成分のみならず、ウエハ面外
方向の力の成分をも含むことになる。このためウエハが
押さえ板50との接点において持ち上げられ、キャリア
内で傾いてしまうという問題があった。また、このよう
な面外方向の力成分は、ウエハとの間に摩擦を生じさせ
る。その結果、そこから生じたパーティクル(ごみ)が
ウエハに付着してウエハを汚染して歩留まりを低下させ
る原因となる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、蓋と本体が結
合して空間が形成されるクリーンボックスの該空間内に
収納される円盤形の平板を固定する装置において、該平
板を押さえるための押さえ手段を有して該本体に軸支さ
れる棒と、カムと従動節からなる案内手段とを備え、該
棒は該棒軸周りに回転可能である一方棒軸方向には移動
不能であって、該カムは該蓋または該本体の一方に設け
られ、該従動節は該蓋または該本体の他方に設けられ、
該蓋が該本体を閉じる際に該カムと該従動節とが協働し
て該棒が回転することを特徴とする固定装置を提供する
ことにより、前記解決手段を解決する。この構成によ
り、該棒は棒の軸方向にずれることなく回転運動のみを
行うので、この軸に取り付けられた押さえがウエハを面
内方向にのみ力を与えるように固定することができ、ウ
エハがキャリア内で傾いてしまったり、またはウエハと
の摩擦により生じたパーティクルがウエハを汚染して歩
留まりを低下させる原因となるウエハ面外方向の力成分
を生じないようにできる。本発明は、前記に加えてさら
に、前記カムはその少なくとも一部に前記蓋の面に対す
る斜面を有し、該カムは該蓋に設けられ前記従動節は前
記棒の一部に設けられる突起であることを特徴とする固
定装置、または前記カムは前記棒に設けられる螺旋状の
溝または切り欠きであり、前記従動節は前記蓋に設けら
れる突起であることを特徴とする固定装置を提案する。
この構成により、蓋が本体を閉じる際の該蓋の動きを棒
の回転運動に容易に変換することができる。本発明は、
前記に加えてさらに、前記棒は、一端が該棒の一部に対
して固定され多端が前記本体に対して固定されている付
勢手段を有し、該付勢手段は前記蓋が前記本体から外れ
た際に前記押さえを解除することを特徴とする固定装置
を提案する。この構成により、該蓋の動きに対応して該
棒が該付勢手段により元に戻る方向に自動的に回転する
ことができる。本発明は、前記に加えてさらに、前記ク
リーンボックス内に配設される前記固定装置一式は2つ
の前記固定装置からなることを特徴とする固定装置を提
案する。この構成により、前記ウエハを回転する方向の
力をかけないで、ウエハに均等に力をかけることができ
る。
【0007】
【実施例】以下、実施例1について図面を参照して説明
する。図3は図1に示した従来例のクリーンボックス4
0のボックス本体41部を拡大した図であって、図3
(a)はボックス本体41の上面図,図3(b)は
(a)におけるXX’矢視図,図3(c)は(a)にお
けるAA’矢視図,および図3(d)は(a)における
BB’矢視図である。図3(a)と図3(b)において
2点鎖線で示したように、平板であって略円形の複数の
ウエハ57はキャリア43の棚の上にそれぞれ置かれて
いる。キャリア43は、一方向(図3(b)では図の右
側方向)に出し入れ口52を有しており、開閉蓋42が
ボックス本体41から下降してウエハ57の処理を行う
際にはウエハ57はこの出し入れ口52からそれぞれ取
出されまたは収納される。一方、このキャリア43の出
し入れ口52の反対側にはウエハ57の縁形状に合致す
る壁53があって、収納状態のウエハ57は出し入れ口
52から挿入されて該壁に接触するまで押しつけられる
ように収納されている。従って、ウエハ57は壁53方
向と棚下方向には固定状態であって、一方出し入れ口5
2方向と上方向にはフリーの状態となっている。本発明
による固定装置1はウエハ57にとってフリーとなって
いる出し入れ口52方向からウエハ57を押さえること
により、ウエハ57を固定するものである。図3に示し
た実施例1では、この固定装置1はボックス41の内側
であってキャリア43の出し入れ口52側の面に取りつ
けられる。この実施例1では、図に示したとおり、固定
装置1は、上面図(a)の中心線XX’(ウエハ57の
面内方向であってウエハ57の中心を通る線)に対して
左右対称となる位置に配置される固定装置(左)1aと
固定装置(右)1bの一対からなっている。図中に示す
向きに1対の固定装置を配置することにより、ウエハ5
7に左右均等な力をかけることができる。ウエハ57を
単に固定するためには、1つの固定装置を設けるだけで
よいが、ウエハ57に均等な力を負荷して固定するため
には、本実施例のように中心線XX’に対して固定装置
1を対称的に配置することが望ましい。
【0008】次に、図4および図5を参照して本発明の
実施例1について詳細に説明する。図4は、図3(a)
に示した1対の固定装置1のうち中心線XX’の左側に
示した固定装置(左)1aを拡大した図である。尚、こ
こでは固定装置(左)1aのみを示して説明したが、他
方の固定装置1bも同じ構成,目的を有している。この
図に示すように、固定装置(左)1aは、棒2,リテー
ナ3とを備えている。棒2は、ボックス本体42の内側
上部に取り付けられる軸受け54とボックス本体42の
内側ほぼ最下部付近に同じように取付けられる軸受け5
5との両方に軸支されていて棒軸周りには回転可能とな
っており、一方この軸受け54と軸受け55とにより棒
軸方向には必要とされるいわゆる遊びの間隙を除いて移
動不能となっている。この棒2の周部には、ウエハ57
を押さえるためのリテーナ3が固定されている。このリ
テーナ3の棒2との固定部に対して反対側部には、リテ
ーナ3の面に対して角度を有する面からなる折れ部56
が用意されている。ここで、図5に示すように、棒2が
回転すると、折れ部56が棒2およびリテーナ3と共に
回転し、ウエハ57をおさえることが可能となる。折れ
部56は、リテーナが回転してウエハ57を押さえると
きにウエハ57の周部にちょうど接するような形状にす
ることが望ましい。これによって、ウエハ57を均等な
力で固定できる。但し、折れ部56は必須構成品ではな
く、必ずしも設ける必要はない。
【0009】次に、図5および図6を参照して、当該固
定装置1がウエハ57を固定する方法について説明す
る。図5は図4に示した固定装置(左)1aを下方から
見た図であり、一方、図6はリテーナ3が固定されてい
る棒2の下部の拡大側面図である。ウエハ57が収納さ
れているキャリア43が開閉蓋42と共に下降してウエ
ハ57の処理工程にあるときには、リテーナ3は図5に
おいて実線で示したようにボックス41の内側面に沿う
ように退避状態となっている。上部軸受け54と下部軸
受け55との両方に軸支されている棒2の棒下部9は、
下部軸受け55から図中下向きに突き出るように取付け
られる。棒2は、既に説明したように、これらの軸受け
によって棒軸周りに回転可能かつ棒軸方向には移動不能
に支持されている。
【0010】ここで本実施例の固定装置1の下部の構造
の詳細を示す分解図である図7を参照すると、棒下部9
の周囲には弦巻きバネであるバネ6が取り付けられてい
る。本実施例では、バネの一端6b(上側端部)は、輪
を構成して棒下部9の外周部外側に向かって突出するバ
ネ固定ピン8にひっかけられて棒2に対して固定されて
いる。一方、他端6a(下側)は、端末は棒の外周部か
ら半径方向外側に向かって突出している。また、開閉蓋
42上には、プレート58が配設されている。プレート
58は開閉蓋42をボックス本体41に取り付けた際に
棒軸方向に整列する。
【0011】次に、図7および図8を参照して本発明の
特徴である開閉蓋42の上昇に合わせて棒2が棒軸方向
に移動せずに回転する仕組みについて説明する。図7は
前記固定装置の機能を理解するための固定装置1の下部
について、機能部品の単位毎に分解して表した斜視図で
ある。図7に示したように、固定装置1は、主に、棒2
(および棒下部9),リテーナ3,カム突起7,軸受け
55,およびカムプレート58とから構成される。な
お、図7中では全体の構造が理解しやすいように、棒下
部9は軸受け55を境に上下に分割して示しているが、
構造上は一体であって、本図のように分割はされていな
いことに注意されたい。これらの構成品のうち、棒2,
リテーナ3,および軸受け55は、ボックス本体41
(図4参照)側に取り付けられ、一方、カム突起7は開
閉蓋42側にプレート58の一部として設けられる。こ
のプレートの中央部であって、棒2の軸線の延長線上に
あたる位置には、棒2の棒下部9を受容できるような十
分な深さをもった受容部11を有している。カム突起7
は、一定の厚さを有する円筒形状を基本構造としてお
り、その円筒の径方向の対向する2カ所が切り欠かかれ
た円筒10の形状している。該切り欠かれた円筒部10
において、周方向の一方の側にカム面として働く斜面1
0aが設けられている。棒下部9には該カム面10aと
協働する2本のガイドピン5が半径方向外側の対向する
位置からそれぞれ突出するように設けられている。棒下
部9にはバネ6が挿入されている。既に説明したが、バ
ネ6の一端6bは、輪を構成し棒下部9の外周部から半
径方向外側に向かってガイドピン5とは別に設けられた
突起部であるバネ固定ピン8に引っかけられ、バネ6の
他端6aは棒下部9から外に突出するように処理されて
いる。
【0012】一方、軸受け55の下側にはストッパー4
が設けられている。このストッパー4は、棒下部9を囲
むような円筒形状であり、一部が切り欠かれた形状とな
っている。バネ6はこのストッパー4の円筒部の切り欠
き部内に、バネの一端6bが固定されているバネ固定ピ
ン8がストッパー円筒切り欠き部面4bに、一方、バネ
の多端6aが直接ストッパー切り欠き部面4aに、それ
ぞれがバネ力によって押しつけられるように取り付けら
れている。従って、棒2は、棒の上側から見た時に時計
回り方向(図7の矢印の方向)に付勢されている。開閉
蓋42がボックス本体41に取り付けられていないとき
には、このようにバネ固定ピン8がストッパー4の切り
欠き部面4aにバネ付勢され押しつけらえれており、こ
のときリテーナ3が図5に実線で示した位置に退避状態
となる。
【0013】図8は図7の構成において、開閉蓋42の
直線運動を棒の回転運動に変換する仕組みを示してお
り、特に図7のうちの主要部品のみを抜き出した図であ
る。ウエハ57の処理工程が終了してウエハ57をキャ
リア43と共にボックス41内に収納するべく開閉蓋4
2が上昇すると、棒下部9がカム突起7の受容部11内
に収納され始める。そのまま開閉蓋42が上昇すると、
カム突起7の円筒部10の傾斜面10aが棒下部9のガ
イドピン5に接触する。開閉蓋42が引き続き上昇する
ことにより、ガイドピン5は該傾斜面10aに沿って摺
動する。この時ガイドピン5を介して棒2に加わる力の
棒軸方向スラスト成分は、棒2が軸受け55により固定
されているので棒が軸方向に固定されているので、棒に
対して棒を軸方向に移動させる効果を生じない。従っ
て、ガイドピン5は、傾斜面垂直方向(図8中矢印Aの
向き)に押されることにより、棒2の回転方向成分のみ
が有効に働いて、棒下部9と共に棒2が回転する(図8
中矢印Bの向き)。ここで、棒は図7中の矢印の方向に
付勢されているので、回転(図8中矢印B方向の回転)
はこの付勢力に抗して回転することに注意されたい。棒
2の回転によりリテーナ3が回転してウエハ57を固定
する。逆に開閉蓋42がボックス本体41から下降して
棒2から離れるときには、棒2は図8中矢印の向きと反
対方向にバネ6の付勢力で回転して戻る。
【0014】次に、実施例2について図9を参照して説
明する。実施例2の構成は実施例1の構成とほぼ同じで
あり、棒2は実施例1と同じく軸受け55により軸方向
には動かないようになっている。実施例2が実施例1と
異なるのは、実施例1ではカム突起7が開閉蓋42に従
動部にあたるガイドピン5が棒2側に設けられ開閉蓋4
2の上昇力を棒2の回転力に変換していたのに対して、
実施例2では連動突起部12が開閉蓋42側に設けら
れ、一方棒2にはカム溝13が設けられることにより、
実施例1と同様の効果を奏する点である。カム溝13は
棒の周上に2本設けられていて、それぞれの溝は棒の半
径方向について対向する位置に配置されている。この構
造により、開閉蓋42が上昇してボックス本体41に収
納されたときに連動突起部12が棒2のカム溝13に入
り込み、そのまま進行し連動突起12がカム溝13の縁
を押し進むことで棒2が回転する仕組みとなっている。
カム溝13を対向する位置に設けたのは、連動突起12
による力が偏らないようにするためである。従って、カ
ム溝13を1つ設けるのみでも、棒2を回転することが
できる。この実施例2においても、棒2自体は軸方向に
は移動しないので、開閉蓋42の直線運動(図9中矢印
Aの向き)は回転運動(図9中矢印Bの向き)に変換さ
れる。従って、棒に取り付けられたリテーナ3は軸方向
にスラスト方向の移動を伴うことなく回転するので、ウ
エハ57を固定する際には、ウエハ57の面外方向成分
の力をかけることなく固定ができる。
【0015】
【発明の効果】本発明の固定装置は、以上説明したよう
に、ウエハ57の面外方向の力成分を含まない力で固定
することが可能となり、その結果、ウエハ57の摩擦に
よるパーティクルの発生を防ぐことが可能となる。また
これにより、ウエハ57の歩留まりの向上につながる。
【0016】また、本発明の固定装置は、固定力を生じ
る棒をウエハ57の面外方向の力成分を生じないように
半径方向に軸支されかつ軸方向に軸止されるのみの単純
な構成により簡便に前記効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるクリーンボックスを含む装
置全体を示した図である。
【図2】従来の技術におけるクリーンボックス部の拡大
図である。
【図3】本発明を適用したクリーンボックス部の拡大図
である。
【図4】本発明の実施例1を適用したクリーンボックス
内の固定装置部の拡大側面図である。
【図5】本発明の実施例1を適用したクリーンボックス
内の固定装置部の拡大上面図である。
【図6】本発明の実施例1を適用したクリーンボックス
内の固定装置部の主要部の拡大図である。
【図7】本発明の実施例1の固定装置部の主要構成部の
分解模式図である。
【図8】本発明の実施例1の主要構成につき、その仕組
みを示した運動模式図である。
【図9】本発明の実施例2の主要構成につき、その仕組
みを示した運動模式図である。
【符号の説明】
1 固定装置 1a 固定装置(左) 1b 固定装置(右) 2 棒 3,リテーナ 4 ストッパー 4a,4b ストッパー面 5 ガイドピン 6 バネ 7 カム突起 8 バネ固定ピン 9 棒下部 10 カム突起円筒部 10a 傾斜面 11 受容部 12 連動突起 13 カム溝 15 半導体ウェハ装置 20 ロードポート 30 装置本体 40 クリーンボックス 41 ボックス本体 42 開閉蓋 43 キャリア 50 押さえ板 51 緩衝材 52 出し入れ口 53 壁 54 軸受け(上部) 55 軸受け(下部) 56 折れ部 57 ウエハ 58 プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 宏 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 5F031 CA01 CA02 DA09 EA10 EA12 EA14 EA19 FA01 GA43 NA02 NA10 PA26

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋と本体が結合して空間が形成されるク
    リーンボックスの該空間内に収納される略円形の平板を
    固定する装置において、 該平板を押さえるための押さえ手段を有して該本体に軸
    支される棒と、カムと従動節からなる案内手段とを備
    え、 該棒は該棒軸周りに回転可能である一方棒軸方向には移
    動不能であって、 該カムは該蓋または該本体の一方に設けられ、該従動節
    は該蓋または該本体の他方に設けられ、 該蓋が該本体を閉じる際に該カムと該従動節とが協働し
    て該棒が回転することにより該押さえ手段が該平板を押
    さえることを特徴とする固定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記カムはその少なくとも一部に前記蓋の面に対する斜
    面を有し、該カムは該蓋に設けられ前記従動節は前記棒
    の一部に設けられる突起であることを特徴とする固定装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記カムは前記棒に設けられる螺旋状の溝または切り欠
    きであり、 前記従動節は前記蓋に設けられる突起であることを特徴
    とする固定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3において、さらに、 前記棒は、一端が該棒の一部に対して固定され多端が前
    記本体に対して固定されている付勢手段を有し、 該付勢手段は前記蓋が前記本体から外れた際に前記押さ
    えを解除することを特徴とする固定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から4において、さらに、 前記クリーンボックス内に配設される前記固定装置一式
    は2つの前記固定装置からなることを特徴とする固定装
    置。
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