JP2001035908A - ウエハ保持具 - Google Patents

ウエハ保持具

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JP2001035908A
JP2001035908A JP20589099A JP20589099A JP2001035908A JP 2001035908 A JP2001035908 A JP 2001035908A JP 20589099 A JP20589099 A JP 20589099A JP 20589099 A JP20589099 A JP 20589099A JP 2001035908 A JP2001035908 A JP 2001035908A
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JP
Japan
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wafer
groove
vacuum
grooves
vacuum suction
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JP20589099A
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English (en)
Inventor
Takayuki Nishiura
隆幸 西浦
Yoshio Mesaki
義雄 目崎
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハを保持しても、ウエハに割れが生じな
いウエハ保持具を提供する。 【解決手段】 ウエハ保持具としての真空ピンセット1
0は、真空装置により吸引されてウエハを保持する。真
空ピンセット10は、溝7を介した吸引によってウエハ
に接触する表面としての外周部3および凸状部4〜6を
有し、溝7の幅は3.5mm以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウエハ保持具に
関し、特に、真空装置により吸引してウエハを保持する
ウエハ保持具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体装置の製造工程においてウ
エハを保持する装置としては、さまざまなものが知られ
ているが、ウエハの表面に傷をつけずに保持する装置と
しては、真空ピンセットが用いられている。
【0003】真空ピンセットは、ウエハの表面と接触す
る真空吸着チップを有する。その真空吸着チップには溝
が形成されており、その溝は真空ポンプに接続される。
溝が形成された面をウエハの表面に接触させた状態で真
空ポンプを作動させるとウエハを吸引により保持するこ
とができる。これにより、ウエハの表面に傷をつけずに
ウエハを保持し、ウエハを移動させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような真空ピンセ
ットを用いてウエハを保持した場合には、ウエハの表面
全体に大きな応力がかかる。ウエハのうち、シリコンウ
エハは比較的強度が高いため大きな応力がかかっても割
れなどが生じることがない。
【0005】しかしながら、化合物半導体ウエハは強度
が低いので、従来の真空ピンセットを用いて保持した場
合には、ウエハの表面に大きな応力がかかり、割れが発
生しやすいという問題があった。
【0006】そこで、この発明は上述のような問題を解
決するためになされたものであり、ウエハを保持しても
ウエハに割れが発生するのを防止することができるウエ
ハ保持具を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ウエハの
表面に発生する割れについて検討した。その結果、真空
吸着チップの溝の幅とウエハの割れ強度(ウエハに割れ
を発生させるのに必要な荷重)との間に相関関係がある
ことがわかった。
【0008】すなわち、ウエハが真空吸着チップにより
吸着している状態では、ウエハにかかる応力は溝の面積
(溝の幅)と溝内の真空度との積により表わされる。溝
の幅が大きいと、ウエハに加わる応力も大きくなる。こ
の場合、溝のエッジ部や真空吸着チップのエッジ部がウ
エハの表面に強く押付けられウエハの表面に傷が発生す
ることにより、ウエハの割れ強度が低下する。その結
果、ウエハに割れが発生しやすくなる。
【0009】本発明では、真空吸着チップの表面に形成
された溝の幅を最適化することによりウエハが真空吸着
チップに吸着している際にウエハに加わる応力を小さく
することができる。これにより、溝のエッジ部や真空吸
着チップのエッジ部がウエハの表面に強く押付けられる
のを防ぐことができる。その結果、ウエハが割れにくく
なる。
【0010】このような知見に基づいてなされた、この
発明のウエハ保持具は、真空装置により吸引してウエハ
を保持するウエハ保持具であって、溝を介した吸引によ
ってウエハに接触する表面を有し、その溝の幅が3.5
mm以下である。
【0011】このような構成によれば溝の幅が最適化さ
れるため、真空吸着チップのエッジ部や溝のエッジ部が
ウエハの表面に強く押付けられることはない。その結
果、ウエハの表面に傷がつくのを防止することができ
る。
【0012】また好ましくは、ウエハ保持具は、ウエハ
を保持した状態でウエハを移動させることが可能であ
る。
【0013】また好ましくは、ウエハ保持具は、比較的
割れが発生しやすい化合物半導体ウエハを保持する。
【0014】さらに好ましくは、ウエハ保持具は、II
I−V族化合物半導体ウエハを保持する。
【0015】また好ましくは、ウエハ保持具は、II−
VI族化合物半導体ウエハを保持する。
【0016】さらに好ましくは、溝は複数本設けられて
いる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0018】図1は、この発明に従ったウエハ保持具の
平面図であり、図2は、図1中のII−II線に沿って
見た断面を示す図である。図1を参照して、ウエハ保持
具としての真空ピンセット10は、真空吸着チップ1に
より構成される。
【0019】真空吸着チップ1は、導電性を有する樹脂
により構成される。真空吸着チップ1は、ほぼ直方体形
状であり、その表面には、複数本の溝7が形成されてい
る。溝7は一方向に延びるように、かつそれぞれが一定
の幅W1を有するように形成されている。
【0020】溝7を取囲むように、外周部3が形成され
ている。外周部3は真空吸着チップ1の外周部分に位置
し、閉じた形状とされている。外周部3に取込まれた領
域で、溝7が存在しない部分には、凸状部4〜6が形成
されている。凸状部4〜6は、それぞれ、一定の距離を
隔てて一方向に延びるように形成されている。凸状部4
〜6の表面の高さと外周部3の表面の高さとは同じであ
り、凸状部4〜6の表面の高さは溝7の表面の高さに比
べて高い。
【0021】真空吸着チップ1の大きさは、吸引して保
持するウエハの大きさよりも小さい。真空吸着チップ1
の一端には、柄部8が形成されている。柄部8は、取手
部2と接続されている。溝7内には、孔(図示せず)が
形成されている。この孔が柄部8内の管路および取手部
2内の管路とを接続されており、これらの管路が真空装
置としての真空ポンプに接続されている。
【0022】したがって、真空ポンプが作動すると、取
手部2内の孔および柄部8内の孔を介して溝7内の圧力
が低下する。これにより、溝7の周囲の空気が溝7内へ
流れ込むため、外周部3および凸状部4〜6にウエハを
接触させれば、ウエハを吸引して保持することができ
る。
【0023】取手部2は、人が把持する部分であり、取
手部2には、溝7内の圧力を調整するためのボタン(図
示せず)が設けられている。
【0024】図2を参照して、真空吸着チップ1の表面
には、複数本の溝7が形成されている。溝7は、それぞ
れ、紙面の手前から奥へ延びるように形成されている。
溝7の断面形状は、ほぼ矩形状である。溝7間に挟まれ
た領域が凸状部4〜6である。また、溝7を取囲む領域
が外周部3である。外周部3の表面の高さと凸状部4〜
6の表面の高さとはほぼ等しい。
【0025】複数の溝7はそれぞれ接続されているた
め、1つの溝の圧力が低下すると、他の溝の圧力も低下
する。凸状部4〜6のそれぞれの断面も矩形状である。
【0026】図3は、この発明に従った真空ピンセット
の使用状態を示す図である。図3を参照して、この発明
の真空ピンセット10を使用する際には、まず、真空ポ
ンプ30を作動させる。これにより、ホース20内の管
路と取手部2内の管路の圧力が低下するので、真空吸着
チップ1内の溝7の圧力が低下する。
【0027】これにより、溝7へ外部から空気が流れ込
む。この状態で、ウエハ100を外周部3および凸状部
4〜6の表面に接触させることにより、ウエハ100は
真空吸着チップ1に真空作用により保持される。この状
態で、取手部2を人が把持することにより、ウエハ10
0を移動させることができる。
【0028】次に、図1〜3で示すような真空ピンセッ
トを用いてウエハを保持すれば、ウエハの割れ強度がど
のような値になるかを調べた。
【0029】まず、図1で示すような真空吸着チップで
あって、溝7の幅W1の値をさまざまに設定したサンプ
ル(サンプル1〜27)を製造した。なお、これらのサ
ンプルの大きさは、縦×横が2cm×2cmとした。
【0030】それぞれのサンプルについて、直径が4イ
ンチで両面を鏡面研磨したガリウム−砒素化合物ウエハ
(P/Pウエハ)を、図3で示すような状態で保持させ
た。このとき、溝7内の圧力は、大気圧よりも400m
mHg低い圧力とした。それぞれのサンプルについて、
この状態を3分間保持した。
【0031】その後、それぞれのサンプルで保持された
ウエハ100を図4で示すような保持装置110の凹面
111上に置いた。この状態で、荷重計120を介して
矢印130で示す方向からウエハ100に荷重を加え
た。このとき、荷重計120の先端でウエハ100と接
触する部分には、樹脂製のボール121を設けた。この
ボール121の半径は2mmとした。
【0032】それぞれのサンプルで保持されたウエハ1
00について、割れが発生する際の荷重(割れ強度)を
測定した。その結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】また、その結果を図5に示す。表1および
図5より、溝の幅W1が3.5mm以下であれば、割れ
強度が15kgfを超え、比較的高い値となっている。
このように、割れ強度が15kgfを超えると、ウエハ
を保持した後、他の工程においてウエハが割れる頻度が
大幅に低下する。これにより、ウエハの歩留まりが大幅
に向上する。
【0035】そのため、この発明に従った真空ピンセッ
トを用いれば、半導体装置の製造工程において、化合物
半導体ウエハが割れるのを防止でき、歩留まり向上や生
産コストの低減に繋がる。
【0036】また、保持するウエハをII−VI族化合
物半導体ウエハとしたところ、表1および図5と同様の
結果が得られた。
【0037】以上、この発明の実施の形態について説明
したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形する
ことが可能である。
【0038】まず、真空吸着チップ1の表面に設けられ
た溝7の形状としては、互いに一方向に延びるものに限
られず、互いに異なる方向に延びていてもよい。また、
溝7の幅については、3.5mm以下とする必要がある
が、その深さについては特に制限はない。
【0039】また、溝の形状として直線状のものを示し
たが、溝の形状を円形や瓢箪形のような曲線状とするこ
とも可能である。この場合でも、溝の幅を3.5mm以
下とする必要がある。なお、円筒形の溝の場合は直径が
3.5mm以下とする必要がある。
【0040】また、真空吸着チップ1の材質としては、
静電気防止などのために導電性のものがよく、さらに、
ウエハと接触した際にウエハに傷がつくのを防止するた
めに、あまり硬度の高くないものがよい。
【0041】さらに、真空吸引のために、真空ポンプで
はなく、真空ラインを用いてもよい。また、実施の形態
では、直径が4インチのウエハを保持する場合について
説明したが、さらに直径が大きいウエハを保持してもよ
い。
【0042】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0043】
【発明の効果】この発明のウエハ保持具を用いれば、ウ
エハを保持しても、ウエハに割れが生じる頻度が少なく
なる。そのため、半導体装置の製造工程において、ウエ
ハが破損することがない。その結果、半導体装置の歩留
まりを向上させ、半導体装置の製造コストを低下させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従ったウエハ保持具の平面図であ
る。
【図2】 図1中のII−II線に沿って見た断面を示
す図である。
【図3】 この発明に従ったウエハ保持具の使用状態を
説明するための図である。
【図4】 割れ強度の測定方法を説明するための図であ
る。
【図5】 真空吸着チップの溝幅W1と割れ強度との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 真空吸着チップ、7 溝、10 真空ピンセット、
30 真空ポンプ、100 ウエハ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空装置により吸引してウエハを保持す
    るウエハ保持具であって、溝を介した吸引によってウエ
    ハに接触する表面を有し、その溝の幅が3.5mm以下
    である、ウエハ保持具。
  2. 【請求項2】 ウエハを保持した状態でウエハを移動さ
    せることが可能である、請求項1に記載のウエハ保持
    具。
  3. 【請求項3】 化合物半導体ウエハを保持する、請求項
    1または2に記載のウエハ保持具。
  4. 【請求項4】 III−V族化合物半導体ウエハを保持
    する、請求項3に記載のウエハ保持具。
  5. 【請求項5】 II−VI族化合物半導体ウエハを保持
    する、請求項3に記載のウエハ保持具。
  6. 【請求項6】 前記溝が複数本設けられている、請求項
    1から5のいずれか1項に記載のウエハ保持具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030012611A (ko) * 2001-08-02 2003-02-12 삼성전자주식회사 반도체 cmp설비의 웨이퍼 진공척
CN107785300A (zh) * 2017-10-31 2018-03-09 南通皋鑫电子股份有限公司 一种真空式吸盘装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030012611A (ko) * 2001-08-02 2003-02-12 삼성전자주식회사 반도체 cmp설비의 웨이퍼 진공척
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