JP2001035850A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2001035850A
JP2001035850A JP11205396A JP20539699A JP2001035850A JP 2001035850 A JP2001035850 A JP 2001035850A JP 11205396 A JP11205396 A JP 11205396A JP 20539699 A JP20539699 A JP 20539699A JP 2001035850 A JP2001035850 A JP 2001035850A
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recess
cvd
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vapor deposition
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Naoaki Kogure
直明 小榑
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Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化学気相蒸着(CVD)によって配線層を形
成する場合においても、該配線層を下地材と強固に接合
することができる半導体装置及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 基材1の表面に設けた微細な凹み5に化
学気相蒸着(CVD)法によって良導体の金属8を埋込
んで形成した配線構造において、該配線構造は前記凹み
5の内表面の一部にスパッタリングによって被着した第
1の金属層7と、前記凹みに埋込んだ化学気相蒸着(C
VD)によって形成した第2の金属8とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係り、特に半導体基板の表面に形成した絶
縁膜に設けた微細な凹部に、銅(Cu)等の金属を充填
した埋込み配線構造を備えた半導体装置及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に配線回路を形成するため
の金属材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム
合金が一般に用いられているが、近年、銅を用いる動き
が顕著となっている。これは、銅の電気抵抗率は、1.
72μΩcmとアルミニウムの電気抵抗率より40%近
く低いので、信号遅延現象に対して有利となるばかりで
なく、銅のエレクトロマイグレーション耐性が現用のア
ルミニウムより遙かに高く、しかもアルミニウムの場合
よりもデュアルダマシンプロセスを採用し易いので、複
雑で微細な多層配線構造を相対的に安価に製造できる可
能性が高い等の理由による。
【0003】ここで、デュアルダマシン法によって配線
溝とコンタクトホールに同時に銅等の金属を埋込む方法
としては、化学気相蒸着(CVD)、スパッタリフ
ロー、めっきの3つの手法がある。これらの手法のう
ち、めっき法は、微細な凹部内への埋込み性が良く、比
較的容易で安価なプロセスによって安定した埋込みを可
能とするので、少なくとも0.18μm世代でこれを半
導体量産ラインに組み込むことは常識化しつつある。
【0004】しかしながら、〜のうちのスパッタ
リフロー及び、メッキは現状よりも更に微細な凹み
(例えば開口幅が0.15μm以下でアスペクト比が6
以上)に健全に埋込むことは難しい。その主たる理由と
してについてはスパッタされた原子が直進性を持って
いるので、深く微細な凹みへの埋込み・被覆が著しく困
難になることに起因している。
【0005】更に、メッキの場合も、その前段階とし
て主にスパッタリング成膜を用いて、メッキ反応を開始
するための下地(シード層)を形成する工程が不可欠な
ので、スパッタリングによるシード層の成膜工程は必須
のものとなっている。前述のようにスパッタリング成膜
を用いると、対象とする凹みが細く深い場合、主として
スパッタされた原子の直進性の要因から、連続した平滑
膜状のシード層形成が凹み内の位置によっては不十分に
しか出来ない。その結果、それに続くメッキ埋込みはほ
とんどの場合不健全で欠陥の多いものになる。
【0006】そこで、狭い凹み内に良導体を確実に埋込
むためにの化学気相蒸着(CVD)法による成膜技術
を利用することが必然的に重要と考えられる。化学気相
蒸着(CVD)法では基材を真空状態に置いて、これに
ガス状の、又は蒸気化した原料を接触するので、微細な
深い凹み内部に必要十分な量の原料が流入し、所望の一
様な金属埋込みが出来る。即ち、良好な段差被覆性が得
られ、これが化学気相蒸着(CVD)の最大の利点と考
えられる。その反面、化学気相蒸着(CVD)の欠点と
しては堆積・埋込み層の品質が悪い。即ち、導電性が低
く、結晶粒径が小さく、且つ一般的な傾向として、形成
した堆積膜の下地との接合力が他の方法による場合のそ
れに比べ極めて低いという問題がある。
【0007】特に後者の接合力が低いという現象は、同
じ気相状態からの成膜であるスパッタリング法と比べ、
原料(成膜分子)の持つエネルギが非常に小さいことに
起因している。この点に関しては、真空蒸着原子の持つ
エネルギはスパッタ原子のそれの100分の1以下、或
いは、約50分の1以下という見方がある。ここで、C
VDの場合、成膜に寄与する分子のエネルギーは真空蒸
着の場合のそれと同等と考えられるので、スパッタリン
グの場合とは大きな差違がある。又、下地のバリヤ層材
料が化学的に極端に安定であって、外界から接した元素
との相互拡散による固溶体形成や化合物形成ができにく
いことにも起因して生じている。
【0008】下地の材料と配線金属層との相互間の接合
が弱く密着性が低い場合、以下の2点の重大な不具合が
生じる。即ち、 表面平坦化(CMPによる研摩)工程で負荷する機械
的外力によって、配線部分が凹み内部で移動したり剥離
・脱落したりする危険性が大きい。更に、 銅表面ではアルミニウムの場合と異なって安定な酸化
膜の形成が困難なので、下地との界面が分離して銅表面
が露出すると、新しい表面に沿って銅原子が移動し易く
なる結果、エレクトロマイグレーション耐性を損なう度
合が大きくなる。
【0009】したがって、銅を用いた配線構造における
金属と配線層が互いに密着し、高い接合力を保持するこ
とは極めて重要な条件となっている。にも拘らず、実際
の製造プロセスに於いて、特に導電材料を化学気相蒸着
法(CVD)によって堆積・埋込みする場合、その接合
力は一般にほとんど零に等しくなることが経験から明ら
かとなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した事情
に鑑みて為されたもので、化学気相蒸着(CVD)によ
って配線層を形成する場合においても、該配線層を下地
材と強固に接合することができる半導体装置及びその製
造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、基材の表面に設けた微細な凹みに化学気相蒸着(C
VD)法によって良導体の金属を埋込んで形成した配線
構造において、該配線構造は前記凹みの内表面の一部に
スパッタリングによって被着した第1の金属層と、前記
凹みに埋込まれた化学気相蒸着(CVD)によって形成
した第2の金属とからなることを特徴とする半導体装置
である。
【0012】上述した本発明によれば、凹みの内表面の
一部にスパッタリングによって被着した第1の金属層
は、凹みに埋め込まれた化学気相蒸着(CVD)によっ
て形成した第2の金属と強固に接合する。一方で、スパ
ッタリングによって被着した第1の金属層は、凹みの内
表面に形成したバリヤ層に強固に接合する。従って、微
細なアスペクト比の高い凹みに化学気相蒸着(CVD)
によって埋め込んだ第2の金属は、凹み内に強固に固定
され、熱応力が生じた場合でも、又化学機械研摩によっ
て機械的荷重が印加した場合でも、凹みの内壁面から剥
がれてしまうという問題を防止出来る。
【0013】ここで、前記第1の金属と第2の金属と
は、同材質の金属であることが好ましい。これにより、
化学気相蒸着(CVD)によって形成した第2の金属層
は、スパッタリングによって被着した第1の金属層と同
材質であるので、容易に強固な接合を形成することがで
きる。
【0014】又、前記第1の金属層を形成した凹みの一
部は、該凹みがアスペクト比の高い凹みである場合に
は、該凹みの入口近傍の内表面だけでもよい。これによ
り、通常のスパッタリング装置を用いることが可能とな
る。そして、部分的なスパッタリング成膜でも十分な接
合力が生じることから、深い凹み内に埋め込まれた化学
気相蒸着(CVD)によって形成された金属を凹み内に
十分な接着力で固定することができる。
【0015】又、化学気相蒸着(CVD)時の基材温度
が常温まで降下したときの該配線構成部材間の熱膨張率
差に起因して生じる界面破壊応力をσkgf/m
、スパッタリング成膜した前記第1の金属層と前記
化学気相蒸着(CVD)により埋込みまれた第2の金属
との間の接合強度をσBJkgf/mmとした場合
に、前記第1の金属層を形成する部分の前記凹みの全内
表面に対する面積比を、 (σ/σBJ)/{(σ/σBJ)+1} より大きくすることが好ましい。これにより、凹み内の
内表面の全面積に対して、10〜20%程度の面積に、
スパッタリングによる金属層を被着することによって、
アスペクト比の高い深い凹み内に埋め込まれた化学気相
蒸着(CVD)による第2の金属を安定に固定すること
ができる。
【0016】請求項5に記載の本発明の半導体装置の製
造方法は、基板の表面に配設された絶縁材にアスペクト
比の高い凹みを形成し、該凹みの内表面にバリヤ層を形
成し、スパッタリングにより前記凹みの内表面の一部に
第1の金属層を形成し、化学気相蒸着(CVD)により
前記凹みの内部に第2の金属を埋込み、該埋込まれた第
2の金属は前記第1の金属層にその一部が接触すると共
に前記バリヤ層にその残余の部分が接触するようにした
ことを特徴とする。
【0017】これにより、スパッタリング及び化学気相
蒸着(CVD)等の現状で利用可能な技術を用いて、ア
スペクト比の高い微細な凹み内に、銅(Cu)による埋
込み配線を健全に形成することができる。この埋込み配
線は、埋込んだ金属が化学気相蒸着(CVD)法によっ
て形成されるため、メッキ法或いはスパッタリフロー法
では到底実現困難なレベルの極めて微細な凹み内充填を
も可能とするものであって、更に凹み内の下地に対して
十分な接合力で固定することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態の半
導体装置の製造方法の概念を工程順に示すものである。
【0019】図1は、半導体基板の表面に銅の化学気相
蒸着(CVD)を施して、銅からなる配線が形成された
半導体装置を得るのに使用される基本工程を示す。即
ち、半導体基板1には、図1(a)に示すように、半導
体素子に接続した導電層1aの上にSiOからなる絶
縁膜2が堆積され、リソグラフィ・エッチング技術によ
りコンタクトホール3と配線用の溝4とからなる微細な
凹み5が形成され、その上にTaN等からなる拡散抑制
(バリヤ)層6が形成されている。バリヤ層形成材料と
しては、タンタル(Ta)、又はチタン(Ti)、又は
タングステン(W)等の単体金属か、又はこれら単体金
属の夫々の窒化物又は、窒珪化物が好適である。
【0020】次に、(b)に示すように、スパッタリン
グにより銅(Cu)層7を被着する。この銅(Cu)層
7は、通常のスパッタリングによって行うことが可能で
あり、深い凹み5の比較的入口近傍にのみ形成すればよ
い。そして、この銅層7はスパッタリングによって形成
するため、強固に下地のバリヤ層6に接合する。
【0021】スパッタリングによる飛しょう原子のエネ
ルギは10−30eV程度と高いのに対し、化学気相蒸
着(CVD)によるそれは真空蒸着のそれと同程度と考
えると0.2eV以下と非常に低くなっている。原子の
エネルギが10−30eVのときは基板の表面から深さ
2〜3Åの位置まで侵入することが出来るので、バリヤ
層表面のように化学的に安定で接合性の低い部材でも、
スパッタリングによれば十分強固な原子層の接合が可能
となる。
【0022】そして、図1(c)に示すように、前記半
導体基板1の表面に化学気相蒸着(CVD)を施すこと
によって、半導体基材1の凹部5内に銅8を充填すると
共に、拡散抑制(バリヤ)層6上に銅8を堆積する。そ
の後、化学機械研摩(CMP)により、拡散抑制(バリ
ヤ)層6上の銅8、及び該拡散抑制(バリヤ)層6を除
去して、コンタクトホール3および配線用の溝4に充填
した銅8の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一平面にす
る。これにより、図1(d)に示すように銅8からなる
埋込み配線を形成する。
【0023】尚、基板上に薄膜を形成した場合、一般的
に薄膜には応力が生じるが、応力発生機構には2つが考
えられる。その一つは熱応力であり、膜同士又は膜と基
板の熱膨張係数の差によって発生する。他方、薄膜はそ
の成長条件に特有の応力を生じることが判っており、こ
れを内部応力(詳細な発生メカニズムは未解明)とい
い、普通成膜温度が低いほど高くなる。以上によって薄
膜に生じる全応力は、熱応力と内部応力を加算したもの
になる。また、本発明の場合、化学気相蒸着(CVD)
による膜の形成は高温で実施されるので、内部応力より
も熱応力の方を重視する必要がある。
【0024】次に、図2乃至図4を参照してスパッタリ
ングによる金属層の接合効果を説明する。化学気相蒸着
(CVD)による埋込みに用いる導電体の金属として銅
(Cu)を、予め凹み内の一部にスパッタリング成膜す
る金属層の材料も同じく銅(Cu)を選ぶ場合を例とし
て述べる。考察対象とする凹み内表面と埋込み導電路の
境界部を剥離、破壊する機構として種々のモデルが考え
られるが、ここでは、簡単のためこれを異なる物質の熱
膨張率の違いに基づく熱応力に限定して検討を行う。
【0025】図2(a)は基板上に堆積した二酸化珪素
(SiO)膜の溝状の凹み内部に化学気相蒸着(CV
D)によって銅(Cu)の導電路を埋込んだ直後の状況
を示す。なお凹み表面にはTaNから成るバリヤ層が予
め敷設してある。化学気相蒸着(CVD)時の基材温度
をt℃、降温後常温に達したときの温度をt℃(常
温)とすると、冷却されて常温に達した場合、銅の収縮
量が相対的に大きいので凹みと導電路の境界付近に熱応
力Fを生じ、これが甚しいときは、図2(b)に示すよ
うに、界面で剥離や、き裂等を生じることによって接合
が破壊するに至る。
【0026】次に図3に示すモデルに従って、熱応力の
概算を行う。銅(Cu)と二酸化珪素(SiO)の熱
膨張率(線膨張率)を夫々αCu、αSiO2とする
と、基板全体が温度t℃に達したとき、銅(Cu)は
二酸化珪素(SiO)よりもはるかに収縮量が大きく
なり、そのときの銅側に生じる真直歪εCu(公称歪)
は次式(1)のようになる。 εCu=(αCu−αSiO2)(t−t) (1)
【0027】一方、銅材料の応力−歪曲線(真応力−対
数歪)は図4のようになり、これは近似的に式(2)の
ように記述出来る。 σ=Fε(2) 但し、σ:真応力、ε:対数歪である。今、バリヤ層と
導電路の界面に作用する剥離力(F)と、予め、スパッ
タリングによって敷設した銅層と化学気相蒸着(CV
D)による埋込み銅との間に働く接合力(G)を考え、
前述の界面損傷に起因する不都合を抑止するための必要
十分条件として、 接合力(G)>剥離力(F) となるようにすれば良い。
【0028】図3に示すモデルで紙面に垂直方向の奥行
をdmm、溝深さをLmm、スパッタリングによる金属
層7の長さをLmmとしたとき、F<Gの条件は、具
体的には Ldσ<LdσBJ と表現できる。ここで、L+L=Lなので、金属層
7部分の面積比dL/dL=L/Lは次式(3)の
ように記述出来る。 L/L>(σ>σBJ)/(σ/σBJ+1) (3) ここで、スパッタリングによる金属層7及び埋込み金属
8として共に銅(Cu)を用いているので、銅(Cu)
と二酸化珪素(SiO)の熱膨張係数はそれぞれ以下
のようになる。 αCu=1.65×10−5/K(20℃) αSiO2=4〜5.5×10−7/K(20℃,溶融
石英)
【0029】安全側をとりαSiO2=4×10−7
Kとし、化学気相蒸着(CVD)成膜時の基材温度t
=180℃、t=20℃とすれば式(1)から εCu=2.576×10−3 (1)’ となり、このとき式(2)の対数歪εは定義から式
(4)のようになる。 ε=ln(1+2.576×10−3) ∴ε=2.573×10−3 (4)
【0030】式(2)に於いて材質が銅のときF=2
6.3、n=0.35となるので、式(2)に、この数
値と式(4)を代入すると真応力 σ=26.3×(2.573×10−30.35
3.26kgf/mm を得る。
【0031】ここで、スパッタリングによる銅層と化学
気相蒸着(CVD)による埋込み銅の間に働く接合力と
しては、この両者が強固な金属結合をしたと仮定する
と、図4から少なくとも σBJ=25kgf/mm 程度にはなると考えられる。
【0032】したがって、式(3)に上述のσとσBJ
の値を代入すればスパッタリングによる金属層部分の面
積比:L/Lは次式(5)のようになる。 L/L> 3.26/25/(3.26/25+1) ∴L/L>0.1154 (5) つまり、溝の全深さの12%程度のスパッタリング金属
層が予め敷設してあれば、埋込み銅部分の熱応力に起因
して起る脱離を防止することが可能になる。
【0033】前述のようにスパッタリング成膜の場合、
膜を形成すべき原子が直進性を持つ結果、幅が狭く極度
に深い凹みの底部近くまでは膜成長が困難なことは言う
までもない。然るに、本発明では凹みの深奥部までの成
膜・被覆と異なり、凹み入口付近の特定面部分だけにス
パッタ原子が到達するだけで、十分目的を遂げることが
できるので、スパッタリング成膜に特有の段差被覆性の
悪さは本発明に於いて何等不都合を生じることは無い。
【0034】スパッタリングによる金属層とそれに引続
く化学気相蒸着(CVD)による埋込み金属配線とは、
どちらも真空環境で形成出来るプロセスなので、図5に
示すマルチチャンバ方式の複合クラスタツール、或はロ
ードロックを介した個別成膜装置間の基材受渡しによっ
て一連の工程の途中で該基材を大気に曝すことなく実施
できるので、接合力の強い構造を形成するのに都合が良
い。
【0035】図5は成膜装置の一例の概要を示す図であ
り、中央にロボット室10が配置され、その周囲にTa
N、Cu等を成膜する化学気相蒸着(CVD)成膜室1
1、スパッタリング成膜室12、熱処理室13、冷却室
14、待機室15、ロードロック室16の処理室が配置
されている。半導体ウェハ等の基材は保管室17からロ
ードロック室を介して中央ロボット室10に配置された
ロボットにより、工程実行上必要な処理室内に搬入し、
更に必要に応じてそれぞれの処理室間を移動する。各室
はいずれも真空排気系とゲートバルブを備え、大気と隔
離した状態で処理が行なわれるようになっている。化学
気相蒸着(CVD)成膜室12においては、原料供給源
19から原料ガスが供給され、スパッタリング成膜室及
び熱処理室においても雰囲気を形成するガスがガス源2
0から供給される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、凹
みの一部に、スパッタリングによって被着した金属層を
設け、その後に、化学気相蒸着(CVD)によって金属
を凹み内に埋込むことによって、埋込み配線層の下地と
の接合性を著しく改善することができる。これにより、
化学気相蒸着(CVD)により形成した、段差被覆性の
良好な銅(Cu)材等の埋込み配線と下地間との密着性
が悪いという不具合を解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の半導体装置の製造方法を
工程順に示す断面図である。
【図2】埋込み金属と下地層との接合力及び解離力を示
す断面図である。
【図3】接合力及び解離力の計算のモデルである配線構
造を示す断面図である。
【図4】銅の真応力と対数歪の関係を示す図である。
【図5】本発明の実施に好適な製造装置の構成例を示す
図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 1a 導電層 2 絶縁膜 5 凹み 6 拡散抑制層 7 スパッタリングにより被着した銅層 8 化学気相蒸着(CVD)によって形成した銅
フロントページの続き Fターム(参考) 4K029 AA29 BA08 BB02 BD01 CA05 4K030 BA01 LA12 4M104 BB14 BB17 BB18 BB25 BB27 BB28 BB30 BB32 BB33 DD37 DD43 5F033 HH11 HH18 HH19 HH21 HH32 JJ11 JJ18 JJ19 JJ21 JJ27 JJ28 JJ30 JJ32 JJ33 JJ34 MM02 MM10 MM12 MM13 NN06 NN07 PP06 PP15 QQ09 QQ37 QQ48 RR04 XX13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に設けた微細な凹みに化学気
    相蒸着(CVD)法によって良導体の金属を埋込んで形
    成した配線構造において、該配線構造は前記凹みの内表
    面の一部にスパッタリングによって被着した第1の金属
    層と、前記凹みに埋込んだ化学気相蒸着(CVD)によ
    って形成した第2の金属とからなることを特徴とする半
    導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の金属層と第2の金属とは、同
    材質の金属であることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の金属層が形成された凹みの一
    部は、該凹みがアスペクト比の高い凹みである場合に
    は、該凹みの入口近傍の内表面であることを特徴とする
    請求項1記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 化学気相蒸着(CVD)時の基材温度が
    常温まで降下したときの該配線構成部材間の熱膨張率差
    に起因して生じる界面破壊応力をσkgf/mm
    スパッタリング成膜した前記第1の金属層と前記化学気
    相蒸着(CVD)により埋込まれた第2の金属との間の
    接合強度をσBJkgf/mmとした場合に、前記第
    1の金属層を形成する部分の前記凹みの全内表面に対す
    る面積比を、 (σ/σBJ)/{(σ/σBJ)+1} より大きくしたことを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  5. 【請求項5】 基板の表面に配設された絶縁材にアスペ
    クト比の高い凹みを形成し、該凹みの内表面にバリヤ層
    を形成し、スパッタリングにより前記凹みの内表面の一
    部に第1の金属層を形成し、化学気相蒸着(CVD)に
    より前記凹みの内部に第2の金属を埋込み、該埋込まれ
    た第2の金属は前記第1の金属層にその一部が接触する
    と共に前記バリヤ層にその残余の部分が接触するように
    したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008149751A1 (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Tokyo Electron Limited 半導体装置の製造方法、半導体製造装置及び記憶媒体
JP2009110983A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Shinko Electric Ind Co Ltd シリコンインターポーザとこれを用いた半導体装置用パッケージおよび半導体装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008149751A1 (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Tokyo Electron Limited 半導体装置の製造方法、半導体製造装置及び記憶媒体
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