JP2001035735A - イグニッション装置のための点火器の高電圧接続部 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 点火器１１は導電性かつ強磁性のコア１
８を有しており、その周囲に同心的に一次コイル２１と
二次コイル２２とが配置されている。二次コイル２２の
高電圧を案内するコイル端部がコア１８に電気的に接触
接続されており、コア１８は、コア１８の縦軸線１８に
対して同心的に配置された受容部（２９）内に、コア１
８に導電的に結合された接触ばね（１７）を支持してい
る。この接触ばね２７は高電圧を案内する導体なしに直
にガス放電ランブ１３の対向プラグ（２６）に接触接続
される。 【効果】 点火器１１が製作技術的に有利に製作可能で
あり、かつ点火器が小さく構成されるようにイグニッシ
ョン装置のための点火器１１における高電圧接続部が形
成され、しかも妨害対抗手段が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は特に自動車内のイグ
ニッション装置のための点火器における高電圧接続部で
あって、磁気的かつ導電的な材料から成るコアが設けら
れており、このコアに、一次コイルと、高電圧接続部に
電気的に結合された二次コイルとが配置されている形式
のものに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の高電圧接続部はドイツ連邦共和
国特許公開第４０３２２８０号明細書により公知であ
る。

【０００３】この公知技術では高電圧接続部は二次コイ
ルと、接触部材と、それぞれこの接触部材に導電的かつ
機械的に固定的に結合されたイグニッションケーブルと
によって形成されている。それぞれのイグニッションケ
ーブル端部は、注入樹脂を注入されたイグニッション装
置の内部でこの注入樹脂内に埋め込まれている。イグニ
ッションケーブルは、イグニッションケーブルが湿りに
対してシールされてイグニッション装置から導出される
ことができるように、熱により締まりばめされたホース
とプラスチック製の保持部とによって囲われている。

【０００４】高電圧接続部のこの種の構成は不所望にも
製作技術的に多費用を要する。イグニッションケーブル
を介して点火器から高電圧を導出することによって、不
都合にも点火器の作動時に妨害放射を発生せしめるキャ
バシティが生じ、その結果、妨害対抗手段が必要とな
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上記欠
点を排除することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば上記課題
は請求項１の特徴概念に記載されているように、高電圧
接続部がコアのところに形成されており、かつこのコア
に導電的に結合されていることによって解決される。

【０００７】

【発明の利点】本発明によれば、高電圧接続部がコアの
ところに設けられていてコアに導電的に結合されている
ことによって、製作技術的に有利な形式で製作技術的に
簡単に製作される高電圧接続部が得られ、しかもこの高
電圧接続部は高電圧を案内する導体が不要であることに
よってキャバシティに乏しく、それゆえ妨害対抗手段な
しに形成され、従って安価に製作可能であり、かつ点火
器のわずかな構造容積をもたらす。

【０００８】請求項１以外の請求項には本発明の実現の
ための有利な手段が記載されている

【０００９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の２つの実施例を図
面に示して以下に詳細に説明する。

【００１０】図１および図２による高電圧接続部１２を
備えた点火器１１は、特に自動車においてガス放電ラン
プ１３の作動のために使用されるイグニッション装置の
一部である。

【００１１】点火器１１は中空円筒体状の基本形を有す
るプラスチック製のケーシング１４を備えており、この
ケーシングは部分的に開口を有する中間底部１６を有し
ている。

【００１２】ほぼ中央位置でケーシング１４の端面側の
導入開口１７から、軸方向に向いた細長いコア１８が導
入されていて、ケーシング１４の中間底部１６を起点と
して延びたドーム１９内に支承されている。

【００１３】コア１８は導電性の強磁性材料から成る。
コア１８はその縦方向の延びの大部分にわたり、低電圧
で作動させられる一次コイル２１と、高電圧を案内する
二次コイル２２とによって囲われている。ケーシング１
４の端面側の接続開口２３から点火器１１内に、円筒体
状の基本形を有する一体形のランプソケット２４を介し
てガス放電ランプ１３が挿入されている。ランプソケッ
ト２４からは、コア１８と軸方向で合致するように、か
つコア１８に向かって対向プラグ２６が突出している。

【００１４】図１に示された第１実施例では、点火器１
１の高電圧接続部１２がコア１８と、このコア１８内に
導電的に挿入された接触ばね２７とによって形成されて
いる。

【００１５】そのことのために、コア１８はガス放電ラ
ンプ１３へ向けられた終端区分内に、コア１８の縦軸線
１８に対して同心的に配置されたカップ状の受容部２９
を有しており、この受容部内に、接触ばね２７が固定的
に座着して支承されている。二次コイル２２の高電圧を
案内するコイル端部はコア１８に直に接触しており、そ
の結果、接触ばね２７には高電圧が印加される。

【００１６】点火器１１へのガス放電ランプ１３の装着
時に、接触ばね２７内に対向プラグ２６が接触挿入され
ることにより、ガス放電ランプ１３は直接的な経路で二
次コイル２２の高電圧に接続される。

【００１７】図２による第２実施例では、点火器１１の
高電圧接続部１２が接触ばね２７と、第１実施例に対比
して変更されたコア１８とによって形成されている。第
２実施例のコア１８は、これに結合されていて中央に配
置された接触部３１を有しており、この接触部によっ
て、高電圧を案内するコア１８の導電性が改善される。
接触ばね２７のための受容部２９はこの場合にはコア１
８の接触部３１内に形成されている。

【００１８】両方の実施例で共通することは、接触ばね
２７が高電圧を案内するコア１８の端部に同心的に配置
されており、かつ、ガス放電ランプ１３の対向プラグ２
６との接触が、高電圧を案内する導体なしに直に行われ
ることである。

【００１９】点火器１１の高電圧接続部１２のこの構成
によって、製作技術的に有利に製作される小型の点火器
１１が、高電圧を案内する導体なしに形成され、その結
果、妨害対抗手段が不要となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を縦断面で示す図である。

【図２】本発明の第２実施例を縦断面で示す図である。

【符号の説明】

１１ 点火器、 １２ 高電圧接続部、 １３ ガス放
電ランプ、 １４ ケーシング、 １６ 中間底部、
１７ 導入開口、 １８ コア、 １９ ドーム、 ２
１ 一次コイル、 ２２ 二次コイル、 ２３ 接続開
口、 ２４ ランブソケット、 ２６ 対向プラグ、
２７ 接触ばね、 ２８ 縦軸線、 ２９ 受容部、
３１ 接触部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ベルント ロートフス ドイツ連邦共和国 シェムベルク リング シュトラーセ 17／４

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 特に自動車内のイグニッション装置のた
   めの点火器における高電圧接続部であって、磁気的かつ
   導電的な材料から成るコア（１８）が設けられており、
   このコア（１８）に、一次コイル（２１）と、高電圧接
   続部（１２）に電気的に結合された二次コイル（２２）
   とが配置されている形式のものにおいて、高電圧接続部
   （１２）がコア（１８）のところに形成されており、か
   つこのコアに導電的に結合されていることを特徴とする
   イグニッション装置のための点火器の高電圧接続部。
2. 【請求項２】 高電圧接続部（１２）がコア（１８）に
   隣接して接触ばね（２７）を有しており、この接触ばね
   がコア（１８）に設けた受容部（２９）内に挿入されて
   いる請求項１記載の高電圧接続部。
3. 【請求項３】 受容部（２９）が、少なくとも間接的
   に、軸方向に向いた細長いコア（１８）の端部を形成し
   ていて、端面側に接続開口（２３）を有しており、この
   接続開口を通して、受容部（２９）内に支承された接触
   ばね（２７）との接触接続のための対向プラグ（２６）
   が導入可能である請求項２記載の高電圧接続部。
4. 【請求項４】 対向プラグ（２６）がガス放電ランプ
   （１３）のランプソケット（２４）の一部である請求項
   ３記載の高電圧接続部。