JP2001035131A - ディスクドライブ装置 - Google Patents

ディスクドライブ装置

Info

Publication number
JP2001035131A
JP2001035131A JP20856199A JP20856199A JP2001035131A JP 2001035131 A JP2001035131 A JP 2001035131A JP 20856199 A JP20856199 A JP 20856199A JP 20856199 A JP20856199 A JP 20856199A JP 2001035131 A JP2001035131 A JP 2001035131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk drive
drive device
disk
shock absorbing
actuator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20856199A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironobu Ouchi
宏伸 大内
Kazushige Kawazoe
一重 河副
Satoru Seko
悟 世古
Noriyuki Mori
則幸 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP20856199A priority Critical patent/JP2001035131A/ja
Publication of JP2001035131A publication Critical patent/JP2001035131A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Supporting Of Heads In Record-Carrier Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドスライダのディスクに対する接触、衝
突時の磁気ディスクおよびヘッドスライダの損傷発生を
回避し、高耐久性、高信頼性を実現する。 【解決手段】 ヘッドスライダのディスク対向面と反対
側に高分子材料からなる衝撃緩衝材を設け、衝撃発生時
のヘッドスライダの振幅および運動エネルギーを吸収す
ることを可能とした。具体的にはゲル材を構成要素とし
た衝撃緩衝材構成、受け板部と衝撃緩衝部とを組み合わ
せた多層構成、薄板部によってエネルギー吸収効果を発
揮する構成等を採用し、さらに衝撃緩衝部材がヘッドス
ライダの姿勢制御を行なうジンバルに接触しない構成と
することでヘッドスライダのディスクに対する接触、衝
突時のディスクおよびヘッドスライダの損傷の発生可能
性を低減させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクドライブ
装置に関する。特に浮上型のヘッドスライダを用いてデ
ータの記録再生を実行するディスクドライブ装置におい
て、ディスクとヘッドスライダの接触に基づく損傷の可
能性を低減したディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の情報処理技術の発達に伴い、大記
憶容量、高速記録再生可能なディスクドライブ装置の需
要は益々増大している。特に、磁気ディスク、光磁気デ
ィスクは安価で大量生産が可能であり、大型コンピュー
タ、パーソナルコンピュータはもちろんのこと、近年の
マルチメディア時代の要求に対応して、画像、音声通信
システム、ファクシミリ、プリンタ、ディスプレイ、画
像表示装置、その他、様々な装置に付随した情報記憶装
置としての需要が見込まれている。
【0003】特に昨今はディスクドライブ装置の小型化
が進み、携帯型パーソナルコンピュータ(以下ノートブ
ックPC)や静止画や動画を記録再生するカムコーダの
記録媒体としてのメモリ記録再生装置としてディスクド
ライブ装置が使用されている。ノートブックPCやカム
コーダにスロットが設置され、そのスロットにメモリ記
録再生装置を挿入することで、データの記録再生が可能
な構成がある。
【0004】このようなメモリ記録再生装置はカード型
形状を有する。例えばPCMCIA(Personal
Computer Memory Card Int
ernational Association)の仕
様によるとカードの大きさはそのタイプによって、すな
わちTypeI、II、III、IV等によって厚さが
3.3mm〜16mmと異なるが、その縦と横の寸法は
決まっており、縦が85.6mm、横が54.0mmと
なっている。また、上記仕様以外に、上記より小さなサ
イズのメモリ記録再生装置の規格が複数存在している。
【0005】このようなカード型メモリ記録再生装置
は、従来からパーソナルコンピュータの記録再生装置と
して使用されている外径が3.5インチ、あるいは2.
5インチのディスク内蔵型の磁気ディスクドライブ装置
に比較して携帯および着脱が容易な構成を持つ。しか
し、そのために、例えばドライブ着脱時の衝撃、装置落
下時の衝撃等外部からの大きな衝撃を受ける可能性が高
い。
【0006】従来、磁気ディスクドライブ装置は比較的
大型のものが多く、パーソナルコンピュータ等に固定的
に装着されることを前提として衝撃対策が図られてい
た。従って、着脱したり携帯して移動するような磁気デ
ィスクドライブ装置については考慮しておらず、誤って
落下した場合等に発生する大きな衝撃に対しての対策は
十分になされていなかったのが現状である。そのため、
従来の磁気ディスクドライブ装置の耐衝撃性保証値は比
較的ゆるやかな例えば150G程度の耐衝撃設定がなさ
れていた。
【0007】しかしながら、上述のように昨今では磁気
ディスク装置の小型化が進み、持ち運び、着脱可能なP
Cカード型タイプの小型の磁気ディスク装置が開発され
ている。また、磁気ディスク装置をパソコンのみなら
ず、例えば、デジタルカメラ、ビデオ等の小型の各種A
V機器に搭載した製品も開発されている。例えばカード
型の磁気ディスクドライブ装置を搭載したカムコーダを
高さ40cmから落下させた場合、その最大衝撃加速度
は約1000Gにも達する。このような大きな衝撃に対
する対策は従来行われてこなかったのが現実である。
【0008】2.5インチ、3.5インチ、さらにPC
カード型いずれにおいても、浮上型スライダを用いてデ
ィスクに対するデータ記録再生を実行する基本構成はほ
ぼ同様である。一般的な磁気ディスクドライブ装置の構
成例を図1に示す。図1において、磁気ディスクドライ
ブ装置は、筐体101と、スピンドルモータ102と、
スピンドルモータ102によって回転駆動される磁気デ
ィスク200とを有し、回動型アクチュエータ103に
より磁気ディスク200上の所望位置にヘッドスライダ
104を位置させてデータの書き込み、または読み取り
を行なう構成となっている。
【0009】筐体101は、例えばアルミニウム合金、
硬質プラスチック樹脂等により上面が実質的に平坦に形
成されており、その平面部の上にスピンドルモータ10
2が配設される。
【0010】スピンドルモータ102は、例えば偏平ブ
ラシレスモータとして構成されており、角速度が一定に
なるように駆動制御されることにより、磁気ディスク2
00をR1方向に回動させるようになっている。
【0011】ディスクに対向して浮上しデータの読み書
きを実行するのがヘッドスライダ104に装着されたヘ
ッドであり、ヘッドスライダを駆動するのが回動型アク
チュエータ103である。回動型アクチュエータ103
の構成を図2に示す。
【0012】図2に示すように回動型アクチュエータ1
03は、浮上型のヘッドスライダ104と、このヘッド
スライダ104を支持する弾性支持部材105と、弾性
支持部材105を支持するアーム106と、アーム10
6の一端を回動可能に支持する垂直軸107と、このア
ーム106を垂直軸107の周りに回動させるモータ1
08とを含んでいる。
【0013】ヘッドスライダ104の下面には、空気の
流入、流出可能な空気流路が構成されており、磁気ディ
スク200の表面との間に僅かな間隙(スペーシング)
を形成して、磁気ディスク200の表面から浮上した状
態を維持してデータの読み書き、すなわちデータ記録再
生を実行する。
【0014】ヘッドスライダの浮上量は、多くの既存装
置においてほぼ0.1μm以下であり、昨今のディスク
の高容量化に伴い浮上量は徐々に小さくなる傾向にあ
り、現在では20〜40nm程度の浮上量のものが開発
されている。
【0015】アーム106は、剛性を有する材料から形
成されており、垂直軸107の周りに回動されることに
より、ヘッドスライダ104を磁気ディスク200の半
径方向R3(図1参照)に移動させ、シーク動作を行な
う。これにより、ヘッドスライダ104に取り付けられ
た磁気ヘッドが、磁気ディスク200の所望のトラック
にアクセスする構成となっている。
【0016】モータ108は、アーム106の他端に取
り付けられたボイスコイル109と、筐体101上に固
定配置されたマグネット110から構成されている。ボ
イスコイル109に外部から駆動電圧が供給され、ボイ
スコイル109は矢印R2方向に駆動される。
【0017】ボイスコイル109に外部から駆動電流が
供給されると、アーム106は、マグネット110の磁
界と、このボイスコイル109に流れる電流とによって
生ずる力に基づいて、垂直軸107周りに回動される。
これにより、アーム106の他端に取り付けられたヘッ
ドスライダ104は、図1にて矢印R3で示すように、
磁気ディスク200の略半径方向に移動し、ヘッドスラ
イダ104に備えられた磁気ヘッドは、磁気ディスク2
00上の所定トラックへの情報の記録再生を行なう。
【0018】データ記録再生時の動作について簡単に説
明する。図1に示す構成の磁気ディスクドライブ装置に
おいて、起動前はヘッドスライダ104が磁気ディスク
200の最内周に位置し、ヘッドスライダ104はディ
スクに接触した状態で停止し待機する。起動に伴いスピ
ンドルモータ102が回転し、ディスク200が図1で
示すR1方向に回転を開始する。磁気ディスク200が
回転を始めると、ヘッドスライダ104は待機位置のデ
ィスク最内周位置から、磁気ディスク200表面を擦り
ながら移動する。ディスクの回転数の上昇によりディス
ク表面近傍の空気の粘性によって空気流が発生し、ディ
スクとヘッドスライダ間に安定した空気流が生じること
によりヘッドスライダ104はディスク表面から離間し
浮上する。
【0019】図3にディスク200に浮上してデータの
読み書きを実行するヘッドスライダ104の浮上体勢を
ディスク表面に発生する空気流とともに示す概念図を示
す。ヘッドスライダ104は弾性支持部材105に支持
され、さらに弾性支持部材105は剛性を有するアーム
106に支持されている。ヘッドスライダ104の先端
にはヘッド301が固定されている。ディスクはアーム
106側からヘッドスライダ104方向に矢印で示す向
きに回転する。この際、図3に示すようにディスク表面
には空気の粘性に基づく空気流が発生し、ヘッドスライ
ダ104はこの空気流によって制御されてディスク20
0の表面から僅かに浮上した姿勢を保持してデータの読
み書き動作を実行する。
【0020】磁気ディスク200が定常回転数に達する
とヘッドスライダはデータ記録再生に必要な安定したス
ペーシングを維持してディスクの所定位置においてデー
タ記録または再生を実行する。磁気ディスク200には
ディスクドライブ装置の製造時にサーボライタによって
位置情報としてのサーボ情報が書き込まれているので、
ヘッドスライダ104はサーボ情報に基づいて正確な位
置決めがなされ、磁気信号の読み取り、または書き込み
を実行することができる。
【0021】ヘッドスライダ104がディスクの所望位
置に移動し、データの記録再生が終了するとヘッドスラ
イダ104は、再度、待機位置であるディスク最内周位
置に復帰し、ディスクの回転も停止される。ヘッドスラ
イダ104は磁気ディスク200に接触した状態で停止
する。
【0022】メモリ記録再生装置として使用されるPC
カード型のディスクドライブ装置の分解斜視図を図4に
示す。図4(a)が蓋401を示し、図4(b)が筐体
402であり、筐体402には図1に示す構成とほぼ同
様の内部部品を有する。図4(a)の蓋401を図4
(b)の筐体402の上部に載置し、例えばねじ(図示
せず)によって固定して、図4(c)に示すように一体
化する。
【0023】筐体402には、蓋401との密閉性を向
上するためのシール材403が筐体の蓋との結合部に設
けられており本体内部の気密性が保持される構成となっ
ている。また、筐体402にはノートブックPC、カム
コーダ等のスロットにおいて電気的接続を行なうコネク
タ404が設けられている。図4に示す密閉形の小型P
Cカードタイプのディスクドライブ装置は例えばノート
ブックPCに着脱可能であり、容易に携帯することがで
きる構成である。従って、着脱時、携帯時における落下
等、従来の固定型ディスクドライブでは予測されなかっ
た大きな衝撃が生ずる可能性がある。
【0024】ディスクドライブ装置本体の耐衝撃対策と
して図5に示したような構成が従来から知られている。
図5に示すようにヘッドスライダ104がディスク20
0の表面から跳ね上がる量、すなわち振幅量を規制する
ために、ヘッドスライダ104のエアベアリングサーフ
ェース面、すなわちディスク対向面とは反対の面に拘束
部、すなわち凸状部500を設けた構成である。
【0025】この凸状部500は、筐体や蓋部内側に固
定または一体に形成され、一般に金属材料によって形成
された凸状部である。
【0026】図5に示すように、ヘッドスライダ104
は弾性支持部材105に固定され、弾性支持部材105
はさらにアーム106に固定されている。通上のデータ
記録再生時におけるヘッドスライダ104の姿勢は図5
(a)に示す状態である。この状態において、ヘッドス
ライダ104はディスク200との間隙において発生す
る空気流の圧力(図3参照)を受け、同時に弾性支持部
材105からの圧力を受け両方向からの力が釣り合った
状態でディスク200とのスペーシングをほぼ一定に保
った状態でデータの記録再生を行なう。この状態で弾性
支持部材105からヘッドスライダ104が受ける荷重
は約1g〜6gである。
【0027】磁気ディスクドライブ装置が図5(a)に
示す状態にあるとき、図5(a)に示すB方向に落下す
る場合を想定する。落下途中はディスク、ヘッドスライ
ダとも同一の加速度を受けるため、相対的な位置は不変
となり図5(a)の状態を維持する。磁気ディスクドラ
イブ装置が床、または地面にぶつかると磁気ディスクド
ライブ装置には衝撃力が加わりヘッドスライダ104と
弾性支持部材105は慣性力によって図5(b)に示す
ように落下方向と同一方向に大きく跳ね上がる。
【0028】図5(b)に示すようにヘッドスライダ1
04の跳ね上がりは、筐体や蓋部内側に固定または一体
に形成された凸状部500によって規制される。次にヘ
ッドスライダ104は落下方向(矢印B方向)と反対の
向きに向かう動作を開始し、図5(c)に示すように磁
気ディスクの表面に接触する。
【0029】外部からの衝撃が小さい場合は凸状部50
0によってヘッドスライダの振幅が規制され、ディスク
に対する衝撃を弱める効果があった。しかし、装置自体
の落下等の大きな衝撃に対してはヘッドスライダの振幅
減少は果たせてもヘッドスライダのディスクに対する衝
突のスピードを充分に減少させることはできず、損傷が
発生する可能性がある。
【0030】また、図5に示すような対策以外にも磁気
ディスクドライブ装置の外部からの衝撃対策として、磁
気ディスクドライブを搭載する空間のまわりに衝撃緩衝
材を取り付ける等の工夫がなされているものもある。ま
た、ディスクドライブ装置の蓋、あるいは筐体の一部に
衝撃緩衝材としてのゴムを貼り付ける等の工夫がなされ
たものもある。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
メモリ記録再生装置として使用されるPCカード型のデ
ィスクドライブ装置においては、前述のように着脱時、
携帯時の落下等による衝撃が従来の2.5インチ、3.
5インチ型のディスクドライブよりもはるかに大きいに
も関わらず、その大きな衝撃に対向し得るに充分な衝撃
対策がなされていなかった。
【0032】ノートブックPCやカムコーダはも、その
装置自体を持ち運び、移動することが容易であり、これ
らノートブックPCやカムコーダにカード型の小型磁気
ディスクドライブ装置を挿入した状態で、誤って装置を
落下させてしまうことがある。この装置落下時において
装置に装着された磁気ディスクドライブ装置に作用する
衝撃は、例えば衝撃作用時間2ms以下、衝撃加速度3
00G以上である。メモリ記録装置、すなわちPCカー
ド型ディスクドライブ装置の内部部品である磁気ディス
ク、あるいはヘッドを支持する弾性支持部材等が大きく
振動する衝撃作用時間は2ms以下であり、これは落下
時の衝撃作用時間に近似している。さらに衝撃加速度3
00Gは、弾性支持部材を大きく跳ね上げるのに充分な
加速度である。従って、このような超小型のディスクド
ライブ装置においては、図5で説明したようなヘッドス
ライダの振幅が発生し、ヘッドスライダのディスク表面
に対する衝突により、ディスク面あるいはヘッドスライ
ダの損傷が発生する可能性が大きい。
【0033】図5で示すような従来装置と同様の凸状部
を設けてヘッドスライダの跳ね上がり量を規制した場合
でも、超小型のディスクドライブ装置において落下時等
に発生する衝撃は、従来の2.5インチ等の固定型ディ
スクとは比較にならない大きな衝撃であり、この大きな
衝撃によって発生するエネルギーを従来装置と同様の凸
状部によって吸収するのは不可能であり、ヘッドスライ
ダのディスクに対する衝突を回避するには不充分であ
る。
【0034】本発明は上述の従来技術の欠点、すなわち
落下等によって発生する大きな衝撃時においても、ヘッ
ドスライダがディスクと衝突する可能性を大幅に低減
し、ディスクドライブ装置の信頼性、耐久性を向上させ
ることを目的とする。
【0035】さらに、本発明は、メモリ記録装置、すな
わちPCカード型ディスクドライブ装置のような例えば
ノートパソコン等に着脱し、携帯可能な超小型のディス
クドライブ装置において着脱、携帯時、装置の落下時等
に発生し得る大きな衝撃にも十分に対応できる耐衝撃構
成を備えたディスクドライブ装置を提供することを目的
とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を参
酌してなされたものであり、その第1の側面は、ディス
クを回転駆動し、ディスク表面に浮上させたヘッドによ
りデータ記録またはデータ再生を実行するディスクドラ
イブ装置において、前記ヘッドは前記ディスクに対して
揺動可能に支持されたアクチュエータを構成する弾性支
持部材先端のヘッドスライダに装着され、前記ヘッドス
ライダのデイスク対向面と反対面側において前記アクチ
ュエータまたは前記ヘッドスライダに対向するように形
成された凸状体からなる衝撃緩衝部材を有し、前記衝撃
緩衝部材は、少なくともその一部が高分子材料によって
構成されていることを特徴とするディスクドライブ装置
にある。
【0037】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材を構成する高分
子材料には、ゴム、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト、アクリル、ポリエチレン、ナイロン、セルロイドの
いずれかが含まれることを特徴とする。
【0038】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材を構成する高分
子材料には、ヤング率が3×105kgf/cm2以下の
高分子材料を含むことを特徴とする。
【0039】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は該衝撃緩衝部
材を構成する高分子材料の表面に金属膜またはアウトガ
スの発生する恐れのない高分子材料からなる薄膜が形成
された構成を有することを特徴とする。
【0040】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は、少なくとも
その一部が多孔質構成を有することを特徴とする。
【0041】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は、多層構成を
有することを特徴とする。
【0042】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は少なくとも一
部がゲル状物質によって構成されていることを特徴とす
る。
【0043】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は硬質材料から
形成される受け板部と弾性を有する材料からなる衝撃緩
衝部が接合された多層構成を有することを特徴とする。
【0044】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は薄板部と支持
部とから構成され、前記支持部の端部を固定し、前記ア
クチュエータの振動時に前記薄板部に生じるたわみによ
り衝撃を緩衝する構成を有することを特徴とする。
【0045】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記薄板部は、厚さ100μm以
下の部材によって構成されていることを特徴とする。
【0046】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は、少なくとも
一部に粘着性部材を有し、前記アクチュエータの振動時
に前記アクチュエータ構成要素の一部が前記粘着性部材
に接触することにより、前記アクチュエータを一時的に
前記粘着性部材に貼り付けて保持する構成を有すること
を特徴とする。
【0047】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記粘着性部材は、前記アクチュ
エータの振動時における前記粘着性部材に対する該アク
チュエータの貼り付け保持時間が3ms以上となる粘着
力を有することを特徴とする。
【0048】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は吸着部を有
し、前記アクチュエータの振動時に前記アクチュエータ
構成要素の一部が前記吸着部に接触することにより、前
記アクチュエータを一時的に前記吸着部に貼り付けて保
持する構成を有することを特徴とする。
【0049】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記吸着部は周囲に空気孔を有す
るお椀形状の吸着パッドによって構成され、前記アクチ
ュエータ構成要素の一部が前記吸着部に接触することに
より前記吸着パッドが、前記空気孔から、お椀内部の空
気を排出して変形することにより、前記アクチュエータ
を一時的に前記吸着部に貼り付け保持する構成であるこ
とを特徴とする。
【0050】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は少なくともそ
の一部が磁石によって構成されていることを特徴とす
る。
【0051】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は、前記アクチ
ュエータの振動時の前記アクチュエータ接触領域に高分
子材料から成る弾性部材層を有し、該弾性部材層に隣接
して前記磁石によって構成された磁石部材を有すること
を特徴とする。
【0052】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記アクチュエータを構成する弾
性支持部材は、前記衝撃緩衝部材と対面する面に粘着層
を有することを特徴とする。
【0053】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材の固定位置は、
前記アクチュエータの振動時において前記アクチュエー
タの少なくとも一部が前記衝撃緩衝部材の一部に接触す
る領域であることを特徴とする。
【0054】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記ディスクドライブ装置はPC
カード型形状を有することを特徴とする。
【0055】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記ディスクドライブ装置は、デ
イスクを収納したディスクカートリッジを着脱可能な構
成を有し、前記衝撃緩衝部材は、前記ディスクカートリ
ッジ内面に形成された構成を有することを特徴とする。
【0056】さらに、本発明の第2の側面は、ディスク
を回転駆動し、ディスク表面に浮上させたヘッドにより
データ記録またはデータ再生を実行する磁気ディスクド
ライブ装置において、前記ヘッドは前記ディスクに対し
て揺動可能に支持されたアクチュエータを構成する弾性
支持部材先端のヘッドスライダに装着され、前記ヘッド
スライダのデイスク対向面と反対面側において前記アク
チュエータまたは前記ヘッドスライダに対向するように
形成された凸状体からなる衝撃緩衝部材を有し、前記衝
撃緩衝部材は、硬質部材によって形成された薄板部と支
持部とから構成され、前記支持部の端部が固定され、前
記アクチュエータの振動時に前記薄板部に生じるたわみ
により衝撃を緩衝する構成を有することを特徴とするデ
ィスクドライブ装置にある。
【0057】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は粘着性部材を
有し、前記アクチュエータの振動時に前記アクチュエー
タ構成要素の一部が前記粘着性部材に接触することによ
り、前記アクチュエータを一時的に前記粘着性部材に貼
り付け保持する構成を有することを特徴とする。
【0058】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記粘着性部材の粘着力は、前記
アクチュエータの振動時における前記粘着性部材に対す
る該アクチュエータの貼り付け保持時間が3ms以上と
なる粘着力を有することを特徴とする。
【0059】さらに、本発明の第3の側面は、ディスク
を回転駆動し、ディスク表面に浮上させたヘッドにより
データ記録またはデータ再生を実行するディスクドライ
ブ装置において、前記ディスクドライブ装置は該ディス
クドライブ装置の構成部品を収納する筐体と、筐体上面
をカバーする蓋部と、筐体下面に配置されるシャーシと
から構成され、前記筐体と前記蓋部との間、および前記
筐体と前記シャーシとの間には高分子材料によって形成
された衝撃緩衝部材が介挿された構成を有することを特
徴とするディスクドライブ装置にある。
【0060】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材を構成する高分
子材料には、ゴム、ポリアセタール、ポリカーボネー
ト、アクリル、ポリエチレン、ナイロン、セルロイドの
いずれかが含まれることを特徴とする。
【0061】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記衝撃緩衝部材は少なくとも一
部がゲル状物質によって構成されていることを特徴とす
る。
【0062】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記シャーシは、その中央部に空
洞が形成された構成を有することを特徴とする。
【0063】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記ディスクドライブ装置はPC
カード型形状を有することを特徴とする。
【0064】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記ディスクドライブ装置は、デ
イスクを収納したディスクカートリッジを着脱可能な構
成をすることを特徴とする。
【0065】さらに、本発明のディスクドライブ装置の
一実施態様において、前記ディスクドライブ装置は、前
記ディスクカートリッジ内面に形成された構成を有する
ことを特徴とする。
【0066】
【発明の実施の形態】以下、本発明のディスクドライブ
装置の好適な実施例について詳細に説明する。以下に示
す例においては、いずれもその形状がPCMCIAの仕
様に基づいた外形を有するメモリ記録再生装置、すなわ
ちカード型の着脱可能な磁気ディスクドライブ装置を例
として説明する。しかし、本発明は必ずしもこれらの形
状の磁気ディスクドライブ装置においてのみ限定的に適
用される構成ではなく、他の形状のディスクドライブ装
置においても大きな効果を発揮する耐衝撃構成として適
用できる。
【0067】以下、実施例1として本発明のディスクド
ライブ装置の全体構成を説明し、実施例2以下において
本発明のディスクドライブ装置の耐衝撃構成を実現する
主要部である衝撃緩衝部材の具体的構成等、本発明のデ
ィスクドライブ装置の細部について詳細に説明する。
【0068】[実施例1]本発明のディスクドライブ装
置に係る構成を図6に示す。図6を参照して簡単に本発
明の磁気ディスクドライブ装置の構成について説明す
る。磁気ディスクドライブ装置は、例えばアルミニウム
合金、硬質プラスチック樹脂等により上面が実質的に平
坦に形成された筐体601と蓋630を有し、筐体60
1には、蓋630との密閉性を向上するためのシール材
620が筐体の蓋との結合部に設けられており、本体内
部の気密性を保持する構成となっている。蓋630を筐
体601の上部に載置し、例えばねじ(図示せず)によ
って固定して一体化する。
【0069】筐体601の内部には磁気ディスクドライ
ブ装置が組み込まれている。例えば偏平ブラシレスモー
タによって構成されるスピンドルモータ602と、スピ
ンドルモータ602によって回転駆動される磁気ディス
ク650とを有し、回動型アクチュエータ603により
磁気ディスク650上の所望位置にヘッドスライダ60
4を位置させてデータの書き込み、または読み取りを行
なう。
【0070】スピンドルモータ602は、角速度が一定
になるように駆動制御され、磁気ディスク650をR1
方向に回動させる。
【0071】ヘッドスライダ604に装着されたヘッド
はディスク表面に浮上しデータの読み書きを実行する。
ヘッドスライダ604は回動型アクチュエータ603に
より所望のトラック位置に移動する。回動型アクチュエ
ータ603の構成は前述した図2に示すと同様の構成で
あり、浮上型のヘッドスライダ604と、このヘッドス
ライダ604を支持する弾性部材605と、弾性部材6
05を支持するアーム606と、アーム606の一端を
回動可能に支持する垂直軸607と、このアーム606
を垂直軸607の周りに回動させるモータ608とを有
する。
【0072】ヘッドスライダ604の下面には、空気の
流入、流出可能な空気流路が構成されており、磁気ディ
スク650の表面との間に僅かな間隙(スペーシング)
を形成して、磁気ディスク650の表面から浮上した状
態を維持してデータの読み書き、すなわちデータ記録再
生を実行する。ヘッドスライダの浮上量は、ほぼ0.1
μm以下、例えば20〜40nm程度の浮上量である。
【0073】アーム606は、剛性を有する材料から形
成されており、垂直軸607の周りに回動されることに
より、ヘッドスライダ604を磁気ディスク650の半
径方向R3に移動させ、シーク動作を行なう。これによ
り、ヘッドスライダ604に取り付けられた磁気ヘッド
が、磁気ディスク650の所望のトラックにアクセスす
る構成となっている。
【0074】モータ608は、アーム606の他端に取
り付けられたボイスコイル609と、筐体601上に固
定配置されたマグネット610から構成されている。ボ
イスコイル609に外部から駆動電圧が供給され、ボイ
スコイル609は矢印R2方向に駆動される。
【0075】ボイスコイル609に外部から駆動電流が
供給されると、アーム606は、マグネット610の磁
界と、このボイスコイル609に流れる電流とによって
生ずる力に基づいて、垂直軸607周りに回動される。
これにより、アーム606の他端に取り付けられたヘッ
ドスライダ604は、図6にて矢印R3で示すように、
磁気ディスク650の略半径方向に移動し、ヘッドスラ
イダ604に備えられた磁気ヘッドは、磁気ディスク6
50上のサーボ情報に基づいて所定トラックへ位置決め
され、情報の記録再生を行なう。
【0076】コネクタ670は、図6に示すディスクド
ライブ装置とノートブックPC、あるいはカムコーダ等
とを電気的に接続する。例えばノートブックPCに設け
られたスロットに図6に示す筐体601と蓋630が一
体化することによって構成されるカード型磁気ディスク
ドライブ装置を挿入することにより電気的接続が達成さ
れる。
【0077】本実施例のディスクドライブ装置は、さら
に衝撃緩衝部材680が設けられている。衝撃緩衝部材
680は図6に示すようにヘッドスライダ604のエア
ベアリングサーフェース面、すなわちディスク650と
の対向面と反対の面に対向する位置に構成されている。
図6に示すように蓋630および筐体601のそれぞれ
において、ヘッドスライダ604のエアベアリングサー
フェース面、すなわちディスク650との対向面と反対
の面に対向する位置に衝撃緩衝部材680が設けられて
いる。なお、図6おいては分かりにくいがディスク65
0の表裏両面に対向して2つのヘッドスライダが設けら
れており、それぞれのヘッドスライダに対応して蓋63
0および筐体601のそれぞれに衝撃緩衝部材680が
設けられている。
【0078】図7に衝撃緩衝部材680を設けたディス
クドライブ装置の構成を示す。図7(a)は衝撃緩衝部
材680を設けたディスクドライブ装置の一部断面図で
ある。ディスク650の両面にヘッドスライダ604が
配置され、その上下の筐体601内面および蓋630内
面に衝撃緩衝部材680が固定されている。衝撃緩衝部
材680とヘッドスライダ604の間には、通常の状態
では接触しないように、約100〜300μmの間隙が
設定される。
【0079】これらの衝撃緩衝部材680は、図7
(b)に示すヘッドスライダ揺動領域720の全体をカ
バーする大きさとされ、ディスク上のいずれの位置にヘ
ッドスライダが存在する場合でも衝撃吸収可能な構成と
なっている。
【0080】本実施例の衝撃緩衝部材680は、その材
料の少なくとも一部が高分子材料から構成され、従来の
硬質材料に比較して衝撃吸収力を高めた構成を持つ。衝
撃緩衝部材680として使用される具体的な高分子材料
はゴム、ポリアセタール、ポリカーボネート、アクリ
ル、ポリエチレン、ナイロン、セルロイド等である。特
に高分子材料のなかでもヤング率が3×105kgf/
cm2以下のものが望ましい。
【0081】これら衝撃緩衝部材680に使用される高
分子材料はアウトガスを発生させない材料とするか、あ
るいは加工によりアウトガスを発生させない構成とす
る。これは精密部材の多く存在する密閉空間内部にアウ
トガスが発生すると各種部品に化学変化、腐食等が発生
する恐れがあるためである。高分子材料の表面に金属膜
を形成したり、アウトガスの発生する恐れのない高分子
薄膜を形成する加工を施すことにより、様々な高分子材
料を衝撃緩衝部材680として使用することができる。
さらに高分子材料を使用して構成する衝撃緩衝部材68
0は、その一部に多孔質構成を形成して緩衝効果を高め
る構成としたり、あるいは異なる材料を重ね合わせた多
層構成を採用してもよい。
【0082】このような高分子材料を使用した衝撃緩衝
部材は、従来の金属を使用した凸状体構成に比較して、
より高い減衰率を達成する。例えば銅はヤング率が20
00×105kgf/cm2、減衰率が0.6×10-6
あるのに対し、高分子材料の1つであるナイロンはヤン
グ率が2.8×105kgf/cm2、減衰率が35.7
×10-6であり、従来の金属によって構成される凸状体
よりも、はるかに大きい緩衝効果がもたらされる。
【0083】[実施例2]さらに本発明のディスクドラ
イブ装置における衝撃緩衝部材の具体的構成例について
説明する。本実施例では、衝撃緩衝部材の少なくとも一
部をゲル状物質によって構成する。ゲルとはゼリー状態
を意味し、コロイド粒子が互いにつながりあって立体網
目状構造をとり、その空間を液体または気体が満たした
状態であり、例えばシリコン系ゲルなどが使用できる。
【0084】衝撃緩衝部材として使用されるゲルの具体
例は、例えばシーゲル社のα、β、θゲルである。αゲ
ルはヤング率が0.13kgf/cm2であり、衝撃緩
衝効果は著しく大きい。
【0085】衝撃緩衝部材としてゲルを使用した場合、
筐体、または蓋には両面テープを用いて固定することが
できる。例えばゲル状物質の製造時に厚さ約75μmの
ポリイミド、またはポリエチレンテレフタート等のフィ
ルムを一体成形し、このフィルムに両面テープを貼りつ
けてゲル状物質を筐体または蓋に固定する。
【0086】使用するゲル材は、前述した理由からアウ
トガスの少ない材質を選択することが好ましい。あるい
はアウトガスが発生しないようにゲル材表面に金属膜、
あるいはアウトガスの発生しにくい高分子材料膜を形成
する。ゲル材を一部に含む多層構造を形成してもよい。
また、衝撃緩衝部材の弾性支持部材との接触領域に粘着
性を持たせた構造として衝撃緩衝効果を高めるように構
成してもよい。
【0087】本構成によれば、ゲル材により高い緩衝効
果を得ることができ、ヘッドスライダの運動エネルギー
の吸収効果が絶大であり、衝撃発生時のディスクあるい
はヘッドスライダの損傷の可能性を大幅に低減すること
が可能となる。
【0088】[実施例3]さらに、本発明のディスクド
ライブ装置における衝撃緩衝部材の別の具体的構成例に
ついて、以下説明する。図8には衝撃緩衝部材800を
受け板部801と衝撃緩衝部802によって構成した例
を示す。図8(a)は本構成をディスクドライブ装置に
適用した断面構成図、図8(b)は衝撃緩衝部材800
の構成を示す図である。
【0089】衝撃緩衝部材800は図8(a)に示すよ
うにヘッドスライダのエアベアリングサーフェース面、
すなわちディスク650との対向面と反対の面に対向す
る位置に固定されている。図8(a)に示すように蓋6
30および筐体601のそれぞれにおいて、ヘッドスラ
イダ604のエアベアリングサーフェース面、すなわち
ディスク650との対向面と反対の面に対向する位置に
衝撃緩衝部材800が取り付けられている。受け板部8
01は硬質材料から形成され、衝撃緩衝部802は、例
えば上述のゴム、ポリアセタール、ポリカーボネート、
アクリル、ポリエチレン、ナイロン、セルロイド等の高
分子材料、あるいはゲル状物質等から形成される。
【0090】本構成によれば、ディスクドライブ装置に
要求される緩衝効果の調整、およびヘッドスライダと衝
撃緩衝部材800との間隔調整を、受け板部801と衝
撃緩衝部802との組み合わせにおける両者の厚み調整
によって行なうことが可能となり、ディスクドライブ装
置に最適な衝撃緩衝部材800を容易に実現することが
可能となる。
【0091】[実施例4]さらに本発明のディスクドラ
イブ装置における衝撃緩衝部材の別の具体的構成例につ
いて説明する。図9には衝撃緩衝部材900を示す。図
9(a)は衝撃緩衝部材900の構成を示す図、図9
(b)は本構成をディスクドライブ装置に適用した場合
のヘッドスライダとの位置関係を示した図である。
【0092】図9(a)に示すように衝撃緩衝部材90
0は、薄板部901と支持部902とから構成され、支
持部902の端部が蓋630あるいは筐体601に固定
される。ヘッドスライダは衝撃発生時に薄板部901に
衝突する。この際、薄板部901はヘッドスライダの衝
突により、内側にたわみを発生させる。このたわみによ
りヘッドスライダの運動エネルギーを吸収する。薄板部
901は例えば厚さ100μm以下に構成される。
【0093】衝撃緩衝部材900は図9(b)に示すよ
うにヘッドスライダ604のエアベアリングサーフェー
ス面、すなわちディスクとの対向面と反対の面に対向す
る位置に構成されている。図9(b)に示すように筐体
601に支持部902が固定され、薄板部901におい
て、ヘッドスライダ604のエアベアリングサーフェー
ス面の反対側の面を受けるように構成されている。
【0094】本構成によれば、薄板部901、あるいは
薄板部背後の空気がダンパの機能を果たすことになる。
従って、本構成では薄板部901は上述の高分子材料の
みならず、硬質材料を使用してもエネルギー吸収効果を
発揮することが可能となり、高い緩衝効果を得ることが
でき、従来の硬質のブロック材からなる凸状体構成に比
較して、効率的にヘッドスライダの運動エネルギーを吸
収し、ディスクに向かう速度を低減するのでディスクあ
るいはヘッドスライダの損傷の可能性を大幅に低減する
ことが可能となる。
【0095】[実施例5]さらに本発明のディスクドラ
イブ装置における衝撃緩衝部材の別の具体的構成例とし
て実施例5について説明する。
【0096】本実施例は、衝撃緩衝部材の少なくとも一
部が粘着性部材によって構成されたことを特徴とするも
のである。図10に本実施例の構成を示す。図10に示
す例は、粘着性部材1003、高分子材料部1002、
受け板部1001によって衝撃緩衝部材1000を構成
した例である。図10(a)は本構成をディスクドライ
ブ装置に適用した断面構成図、図10(b)は衝撃緩衝
部材1000の構成を示す図である。
【0097】衝撃緩衝部材1000は図10(a)に示
すようにヘッドスライダのエアベアリングサーフェース
面、すなわちディスク650との対向面と反対の面に対
向する位置に固定されている。図8(a)に示すように
蓋630および筐体601のそれぞれにおいて、ヘッド
スライダ604のエアベアリングサーフェース面、すな
わちディスク650との対向面と反対の面に対向する位
置に衝撃緩衝部材1000が取り付けられている。受け
板部1001は硬質材料から形成され、高分子材料部1
002は、例えば上述のゴム、ポリアセタール、ポリカ
ーボネート、アクリル、ポリエチレン、ナイロン、セル
ロイド等であり、粘着性部材1003は、ポリオレフィ
ン、パーフルオロアクリレートとヒドロキシアルキルア
クリレートのコポリマー、αゲル(シーゲル社製)等に
よって形成される。
【0098】粘着性部材1003の粘着性により、ヘッ
ドスライダが衝撃等により跳ね上がったとき、アクチュ
エータの少なくとも一部と衝撃緩衝部材とが接触し、粘
着性部材1003に対する接触部分にアクチュエータを
貼り付けた状態に一時的に保持することができる。貼り
付いた状態でアクチュエータを保持する時間は、衝撃緩
衝部材の粘着力、接触面積等に依存することになる。
【0099】衝撃緩衝部材1000の粘着力およびアク
チュエータとの接触面積は、ヘッドスライダがディスク
表面から飛び跳ねてディスクに接触するまでの時間(ス
ライダ衝突時間)が最低3ms以上、さらに望ましくは
8ms以上になるように調整した構成とするのが望まし
い。なお、従来の金属製の凸部による振幅現象構成では
スライダの衝突時間は1ms以下であった。本実施例の
構成によって、ヘッドスライダのディスクに対する衝突
速度を大幅に低減することが可能となり、衝撃加速度:
約200〜1000G、作用時間:約0.7msの衝撃
が作用した場合においても、ディスクに損傷を与えない
ディスクドライブ装置を提供することができる。
【0100】[実施例6]さらに本発明のディスクドラ
イブ装置における衝撃緩衝部材の別の具体的構成例とし
て実施例6について説明する。
【0101】本実施例は、衝撃緩衝部材の表面に吸着部
を構成したものである。図11、12に本実施例の構成
を示す。図11の左側に示すのは、衝撃緩衝部材110
0の斜視図であり、上面がヘッドスライダ側の面であ
る。衝撃緩衝部材1100は吸着部構成部1101を有
し、複数の吸着パッド1102が形成されている。吸着
パッド1102は、弾性を有する高分子材料によって形
成される。
【0102】吸着パッド1102は、図11の右上に平
面図、右下に側面図を示すようにお椀型の吸着パッドで
あり、空気の流入、流出が可能な空気孔1103を有す
る。
【0103】ヘッドスライダが衝撃等により跳ね上がっ
たとき、アクチュエータの少なくとも一部と衝撃緩衝部
材1100とが接触し、吸着パッド1102に対してア
クチュエータを貼り付けた状態に一時的に保持すること
ができる。吸着保持時間は、数msとなる構成とする。
【0104】ディスクドライブ装置に衝撃が作用したと
き、ヘッドスライダの弾性支持部材が吸着パッド110
2に接触すると、吸着パッド1102は変形する。この
変形の様子を図12に示す。
【0105】図12(a)は変形前の吸着パッドを示
す。(b)は、ヘッドスライダの弾性支持部材が吸着パ
ッド1102に接触した時点の吸着パッドを示すもので
あり、吸着パッド1102のお椀内部の空気が空気孔1
103から流出し、吸着パッド1102は変形し、ヘッ
ドスライダの弾性支持部材は吸着パッドに一時的に吸着
される。その後、(c)に示すように空気孔1103か
ら空気が吸着パッド1102のお椀内部に流入するた
め、吸着パッド1102は元の形状に復帰するととも
に、ヘッドスライダの弾性支持部材の吸着を解く構成と
なっている。吸着時間は、吸着パッド1102の材質、
空気孔1103の面積等によって調整可能であり、数m
sの吸着時間を維持する構成とするのが好ましい。
【0106】なお、図11に示すように吸着パッド11
02はヘッドスライダの弾性支持部材に接触する面に多
数設けた構成としたので、吸着効果の経時変化を最小限
に押さえることができる。
【0107】[実施例7]さらに本発明のディスクドラ
イブ装置における衝撃緩衝部材の別の具体的構成例とし
て実施例7について説明する。
【0108】本実施例は、衝撃緩衝部材の一部を磁石に
よって構成したものである。図13に本実施例の構成を
示す。図13に示すように、衝撃緩衝部材1300は、
受け板部1301と、衝撃緩衝部1302によって構成
されており、受け板部1301は、永久磁石、または電
磁石等の磁石構成を有する。衝撃緩衝部1302は、柔
らかい高分子材料、例えばゲル状物質によって構成され
る。受け板部1301は、図13に示すように断面形状
が凹型をしており、両端の出っ張り部に衝撃緩衝部13
02が形成されている。
【0109】ヘッドスライダの弾性支持部材1304は
例えばステンレス等の磁性体によって構成することで、
衝撃発生時のスライダ跳ね上がり時に、衝撃緩衝部材1
300の受け板部1301の磁性により吸着される。
【0110】ディスクドライブ装置に対して衝撃が発生
すると、ヘッドスライダの弾性支持部材1304は衝撃
緩衝部1302に接触する。衝撃緩衝部1302は柔ら
かい物質によって構成されているので、衝撃を吸収しな
がら、ヘッドスライダの弾性支持部材を受け板部130
1に近接させる。ヘッドスライダの弾性支持部材が受け
板部1301に近づくと、受け板部1301の磁力がヘ
ッドスライダの弾性支持部材1304を吸引し、さらに
受け板部1301に引き付けようとする。この磁力によ
りヘッドスライダは衝撃緩衝部材1300側において数
msの間保持される。
【0111】ヘッドスライダが衝撃緩衝部材1300側
において数msの間保持された後、ヘッドスライダの弾
性支持部材1304の有する弾性力、衝撃緩衝部130
2の弾性力によって、ディスク方向、すなわち衝撃緩衝
部材1300から離れる方向に動き始め、離間する。こ
のように、本構成によれば、衝撃緩衝部材1300の有
する磁力により、ヘッドスライダを一時的に衝撃緩衝部
材1300に密着保持することができるので、ヘッドス
ライダのディスクに対する衝突速度を大幅に低減するこ
とが可能となる。
【0112】[実施例8]さらに本発明のディスクドラ
イブ装置における衝撃緩衝部材の別の具体的構成例とし
て実施例8について説明する。
【0113】本構成は、ヘッドスライダ側の構成であ
る。図14に本実施例に係るアクチュエータの斜視図を
示す。図14に示すようにアクチュエータの弾性支持部
材1401の表面に粘着シート部材1402が形成され
ている。粘着シート部材1402は、例えば粘着テープ
によって構成され、衝撃緩衝部材に接触した際に一時的
に衝撃緩衝部材に貼り付くように構成されている。
【0114】粘着シート部材1402が貼り付く衝撃緩
衝部材表面は、高分子材料、ゲル状物質等の衝突時の衝
撃を吸収する柔らかい材料によって構成されることが好
ましい。
【0115】本実施例構成においては、ヘッドスライダ
の弾性支持部材1401の表面に構成した粘着シート部
材1402により、ヘッドスライダを一時的に衝撃緩衝
部材に密着保持することができるので、ヘッドスライダ
のディスクに対する衝突速度を大幅に低減することが可
能となる。
【0116】[実施例9]次に、本発明のディスクドラ
イブ装置における衝撃緩衝部材のヘッドスライダに対す
る取り付け位置構成に特徴を持つ実施例について説明す
る。
【0117】図15に本実施例に係るディスクドライブ
装置の一部断面構成図を示す。本実施例構成において
は、図15に示すように衝撃が作用したとき、衝撃緩衝
部材1500がアクチュエータの少なくとも一部、すな
わち弾性支持部材と接触する領域に配置されている。例
えば、ヘッドスライダ604を支持する弾性支持部材6
05の一部を構成するジンバルに接触しない位置にあ
る。ジンバルは、ヘッドスライダ604を片持ち支持し
てヘッドスライダ604のディスクに対するピッチ、ロ
ール等の浮上姿勢を妨げずにヘッドスライダ604を保
持する部材である。また、ヘッドスライダ604の跳ね
上がり時のようにスライダに空気圧力が作用していない
場合には、ロール、ピッチ等ヘッドスライダ604のデ
ィスク650表面に対する角度を一定に保持する。
【0118】図15に示すように、ヘッドスライダ60
4は弾性支持部材605に固定され、弾性支持部材60
5はさらにアーム606に固定されている。通上のデー
タ記録再生時におけるヘッドスライダ604の姿勢は図
15(a)に示す状態である。この状態において、ヘッ
ドスライダ604はディスク650との間隙において発
生する空気流の圧力(図3参照)を受け、同時に弾性支
持部材605からの圧力を受け両方向からの力が釣り合
った状態でディスク650とのスペーシングをほぼ一定
に保った状態でデータの記録再生を行なう。
【0119】磁気ディスクドライブ装置が図15(a)
に示す状態にあるとき、図15(a)に示すB方向に落
下する場合を想定する。落下途中はディスク、ヘッドス
ライダとも同一の加速度を受けるため、相対的な位置は
不変となり図15(a)の状態を維持する。磁気ディス
クドライブ装置が床、または地面にぶつかると磁気ディ
スクドライブ装置には衝撃力が加わりヘッドスライダ6
04と弾性支持部材605は慣性力によって図15
(b)に示すように落下方向と同一方向に大きく跳ね上
がる。
【0120】図15(b)に示すようにヘッドスライダ
604の跳ね上がりは、筐体や蓋部内側に固定された衝
撃緩衝部材1500によって規制される。衝撃緩衝部材
1500は図15に示すように弾性支持部材のヘッドス
ライダ側端部より内側、すなわちアーム606側で接触
する。
【0121】図15に示す構成により、衝撃緩衝部材1
500が弾性支持部材の一部と接触することにより、ヘ
ッドスライダ604の姿勢を記録再生時の正常な姿勢の
まま維持することが可能となり、ディスクとの接触時に
ヘッドスライダの角がディスク表面に衝突する可能性を
低減することができディスク650の損傷の可能性を低
下させることができる。なお、衝撃緩衝部材1500の
形状は矩形形状に限らず、図7(b)に示すようなヘッ
ドスライダの移動領域に合わせた円弧状としてもよい。
【0122】[実施例10]さらに本発明のディスクド
ライブ装置における耐衝撃構成として、衝撃緩衝部材を
筐体部の支持部材として使用した例を示す。
【0123】図16は本発明のディスクドライブ装置に
おける実施例7の構成を示す分解斜視図である。本構成
は図16に示すように蓋1601、筐体1602、シャ
ーシ1603の3つの構成要素を有する。蓋1601お
よび筐体1602には上述の各実施例中で説明した衝撃
緩衝部材1604がヘッドスライダの摺動位置に対応し
て設置されている。
【0124】さらに本実施例においては、蓋1601、
筐体1602、およびシャーシ1603の3つの構成部
材が衝撃緩衝部材1606,1607を介して接合した
構成を持つ。筐体1602の4隅には緩衝部材を載置す
るために肉薄部1605が形成され、蓋1601との間
に4つの衝撃緩衝部材1606を介挿し、シャーシ16
03との間に4つの衝撃緩衝部材1607を介挿可能な
構成となっている。
【0125】蓋1601、筐体1602、およびシャー
シ1603は、例えばアルミニウム合金、マグネシウム
合金、硬質プラスチック樹脂等により形成され、衝撃緩
衝部材1606,1607はゴム、ポリアセタール、ポ
リカーボネート、アクリル、ポリエチレン、ナイロン、
セルロイド等の高分子材料から形成される。また、衝撃
緩衝部材1606,1607中に多孔質構成を含んだ構
成としてもよく、ゲル状物質を含んだ構成としてもよ
い、また異なる複数の層構成からなる多層構成としても
よい。
【0126】本構成によれば、外部からの衝撃を直接受
ける可能性の高い蓋1601、シャーシ1603からの
筐体1602に対する衝撃伝達が衝撃緩衝部材160
6,1607を介して行われるので、ヘッドスライダ、
ディスクの衝突可能性を低減するとともに、筐体内部の
精密部材に対する衝撃も低減することが可能となり、信
頼性、耐久性を高めることが可能となる。
【0127】なお、図16に示す構成は、例えばPCM
CIA規格に準拠した形状を有するカード型のディスク
ドライブ装置として構成可能であり、この場合は規格に
従った外形を有するように肉薄部1605、および衝撃
緩衝部材1606,1607の厚さを決定することが必
要である。
【0128】[実施例11]さらに本発明のディスクド
ライブ装置における耐衝撃構成として、衝撃緩衝部材を
筐体部の支持部材として使用した別の構成例を示す。
【0129】図17は本発明のディスクドライブ装置に
おける実施例8の構成を示す分解斜視図である。本構成
は図17に示すように蓋1701、筐体1702、シャ
ーシ1703の3つの構成要素を有する。蓋1701お
よび筐体1702には上述の各実施例中で説明した衝撃
緩衝部材1704がヘッドスライダの摺動位置に対応し
て設置されている。
【0130】本実施例においては、図16の実施例7と
同様、蓋1701、筐体1702、およびシャーシ17
03の3つの構成部材が衝撃緩衝部材1706,170
7を介して接合した構成を持つ。筐体1702の4隅に
は緩衝部材を載置するために肉薄部1705が形成さ
れ、蓋1701との間に4つの衝撃緩衝部材1706を
介挿し、シャーシ1703との間に4つの衝撃緩衝部材
1707を介挿可能な構成となっている。
【0131】蓋1701、筐体1702、およびシャー
シ1703は、例えばアルミニウム合金、マグネシウム
合金、硬質プラスチック樹脂等により形成され、衝撃緩
衝部材1706,1707はゴム、ポリアセタール、ポ
リカーボネート、アクリル、ポリエチレン、ナイロン、
セルロイド等の高分子材料から形成される。また、衝撃
緩衝部材1706,1707中に多孔質構成を含んだ構
成としてもよく、ゲル状物質を含んだ構成としてもよ
い、また異なる複数の層構成からなる多層構成としても
よい。
【0132】本構成のシャーシ1703はその中央部に
空洞部1708が形成され、シャーシ1703と筐体1
702が直接接触しないように構成されている。本構成
によれば、例えば外部からの衝撃発生時に筐体1702
あるいはシャーシ1703に歪みが発生しても、シャー
シ1703は直接筐体1702に接触することがなく、
衝撃を直接的に硬質部材同士で伝達することが防止でき
る。
【0133】本構成によれば、外部からの衝撃を直接受
ける可能性の高い蓋1701、シャーシ1703からの
筐体1702に対する衝撃伝達を衝撃緩衝部材170
6,1707のみを介して行われるように構成したの
で、ヘッドスライダ、ディスクの衝突可能性を低減する
とともに、筐体内部の精密部材に対する衝撃も低減する
ことが可能となり、信頼性、耐久性を高めることが可能
となる。
【0134】なお、図17に示す構成においても図16
の実施例7と同様、例えばPCMCIA規格に準拠した
形状を有するカード型のディスクドライブ装置として構
成可能であり、この場合は規格に従った外形を有するよ
うに肉薄部1705、および衝撃緩衝部材1706,1
707の厚さを決定することが必要である。
【0135】[実施例12]さらに本発明のディスクド
ライブ装置における耐衝撃構成として、ディスクを収納
したディスクカートリッジを着脱可能なディスクドライ
ブ装置における衝撃緩衝構成を示す。
【0136】図18に本実施例の構成を示す。本実施例
構成は、ディスクドライブ装置本体1801がPCカー
ド型構成を有している。
【0137】本実施例においては、衝撃緩衝部材はディ
スクドライブ装置の筐体および蓋には配置せず、ディス
クカートリッジ1802の中に配置する。図19はディ
スクカートリッジ1802の内部構成を示す断面図であ
る。ディスクカートリッジ1802は、ディスク190
1とディスクを固定するセンターコア1902とディス
クを覆い囲う上シェル1903と下シェル1904およ
び衝撃緩衝部材1905とから構成されている。
【0138】衝撃緩衝部材1905は、ヘツドスライダ
が半径方向に描く円弧軌跡に沿ってヘッドスライダの背
面近傍に配置されている。ディスクカートリッジ180
2がディスクドライブ装置本体1801に収納され、外
部からの衝撃によってスライダヘッドが飛び跳ねた場合
にはヘッドスライダの弾性支持部材が衝撃緩衝部材19
05に接触し、ヘッドスライダのディスクに対する衝突
速度を低減させる。
【0139】本実施例構成によればカートリッジ型の着
脱可能なディスク装置においても大きな耐衝撃性が確保
できる。なお、図18に示すディスクドライブ装置本体
1801の周囲に弾性部材を形成し、また、ディスイク
カートリッジ1802を衝撃吸収可能な高分子材料によ
って構成することでさらに耐衝撃性を向上させる構成と
することができる。
【0140】以上、特定の実施例を参照しながら、本発
明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成
し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で
本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべ
きではない。また、上記実施例においては、磁気ディス
クドライブ装置を中心に説明してきたが、本発明は磁気
ディスクに限らず、光磁気ディスク等、他の種類のディ
スクを使用した装置においても適用できる。また、上記
において述べた実施例は複数組み合わせた構成とするこ
とも可能であり、本発明の要旨を判断するためには、冒
頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0141】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のディスクド
ライブ装置においては、ヘッドスライダのディスク対向
面側と反対側に高分子材料からなる衝撃緩衝材を設けた
ので外部からの衝撃発生時のヘッドスライダの振幅を抑
えるとともに、ヘッドスライダの運動エネルギーを吸収
することが可能となり、ディスク装置またはディスク装
置を装着したPC等の落下時のような大きな衝撃の発生
時においてもヘッドスライダおよびディスクに対して損
傷を与える可能性を低減することが可能となる。
【0142】さらに、本発明のディスクドライブ装置に
おいては、ヘッドスライダのディスク対向面側と反対側
にゲル材を構成要素とする衝撃緩衝材を設けたので外部
からの衝撃発生時のヘッドスライダの運動エネルギーを
効果的に吸収することが可能となり、ディスク装置に対
する外部からの大きな衝撃の発生時においてもヘッドス
ライダおよびディスクをに対して損傷を与える可能性を
低減することが可能となる。
【0143】さらに、本発明のディスクドライブ装置
は、衝撃緩衝部材を受け板部と衝撃緩衝部とを組み合わ
せた多層構成としたので、両部材の厚み調整によって緩
衝力調整、およびヘッドスライダと緩衝部材間の隙間調
整を行なうことが可能となり、ディスクドライブ装置に
最適な衝撃緩衝部材を容易に実現することが可能とな
る。
【0144】さらに、本発明のディスクドライブ装置
は、衝撃緩衝部材を薄板部によって構成し、薄板部ある
いは薄板部背後の空気がダンパの機能を果たす構成とし
たので、高分子材料のみならず、硬質材料を使用しても
エネルギー吸収効果を発揮することが可能となる。
【0145】さらに、本発明のディスクドライブ装置
は、衝撃緩衝部材の一部に粘着性部材、吸着部材、また
は磁石部材を有する構成としたので、アクチュエータの
振動時にアクチュエータ構成要素の一部が衝撃緩衝部材
の粘着性部材、吸着部材、または磁石部によって吸引さ
れ、アクチュエータを一時的に衝撃緩衝部材に貼り付け
て保持する構成としたので、ヘッドスライダのディスク
に対する衝突速度を大幅に低減することが可能となる。
【0146】さらに、本発明のディスクドライブ装置
は、衝撃緩衝部材を蓋、シャーシ、筐体間に介挿する構
成としたので、外部からの衝撃を直接受ける可能性の高
い蓋、シャーシからの筐体に対する衝撃伝達が衝撃緩衝
部材を介して行われ、ヘッドスライダ、ディスクの衝突
可能性が低減され、筐体内部の精密部材に対する衝撃も
低減することが可能となり、信頼性、耐久性を高めるこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な磁気ディスクドライブ装置構成を示す
平面図である。
【図2】一般的な磁気ディスクの回動型アクチュエータ
構成を示す平面図である。
【図3】ディスク上を浮上するヘッドスライダの浮上姿
勢をディスク上の空気流とともに概念的に説明する図で
ある。
【図4】PCカード型の小型磁気ディスク装置の構成を
示す分解斜視図である。
【図5】ディスクドライブ装置における衝撃発生時のヘ
ッドスライダとディスクの衝突シーケンスを説明する図
である。
【図6】本発明のディスクドライブ装置における第1の
実施例構成を示す分解斜視図である。
【図7】本発明のディスクドライブ装置の第1実施例構
成における衝撃緩衝部材の取り付け構成断面および取り
付け部位を説明する図である。
【図8】本発明のディスクドライブ装置の第3実施例構
成における衝撃緩衝部材の取り付け構成および衝撃緩衝
部材の構成を示す図である。
【図9】本発明のディスクドライブ装置の第4実施例構
成における衝撃緩衝部材の取り付け構成および衝撃緩衝
部材の構成を示す図である。
【図10】本発明のディスクドライブ装置の第5実施例
構成における衝撃緩衝部材の取り付け構成および衝撃緩
衝部材の構成を示す図である。
【図11】本発明のディスクドライブ装置の第6実施例
構成における衝撃緩衝部材構成を示す図である。
【図12】本発明のディスクドライブ装置の第6実施例
構成における衝撃緩衝部材の変形推移を示す図である。
【図13】本発明のディスクドライブ装置の第7実施例
構成における衝撃緩衝部材の取り付け構成および衝撃緩
衝部材の構成を示す図である。
【図14】本発明のディスクドライブ装置の第8実施例
構成における衝撃緩衝部材の取り付け構成を示す図であ
る。
【図15】本発明のディスクドライブ装置の第9実施例
構成における衝撃緩衝部材の取り付け構成と動作シーケ
ンスを示す図である。
【図16】本発明のディスクドライブ装置の第10実施
例構成における衝撃緩衝部材の取り付け構成を示す図で
ある。
【図17】本発明のディスクドライブ装置の第11実施
例構成における衝撃緩衝部材の取り付け構成を示す図で
ある。
【図18】本発明のディスクドライブ装置の第12実施
例構成におけるディスクカートリッジ構成を示す図であ
る。
【図19】本発明のディスクドライブ装置の第12実施
例構成における衝撃緩衝部材の取り付け構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
101…筐体 102…スピンドルモータ 103…回動型アクチュエータ 104…ヘッドスライダ 105…弾性部材 106…アーム 107…垂直軸 108…モータ 109…ボイスコイル 110…マグネット 200…ディスク 301…ヘッド 401…蓋 402…筐体 403…シール材 404…コネクタ 500…凸状部 601…筐体 602…スピンドルモータ 603…回動型アクチュエータ 604…ヘッドスライダ 605…弾性部材 606…アーム 607…垂直軸 608…モータ 609…ボイスコイル 610…マグネット 620…シール材 630…蓋 650…ディスク 670…コネクタ 680…衝撃緩衝部材 720…ヘッドスライダ揺動領域 800…衝撃緩衝部材 801…受け板部 802…衝撃緩衝部 900…衝撃緩衝部材 901…薄板部 902…支持部 1000…衝撃緩衝部材 1001…受け板部 1002…高分子材料部 1003…粘着性部材 1500…衝撃緩衝部材 1100…衝撃緩衝部材 1101…吸着部構成部 1102…吸着パッド 1103…空気孔 1300…衝撃緩衝部材 1301…受け板部 1302…衝撃緩衝部 1304…弾性支持部材 1401…弾性支持部材 1402…粘着シート部材 1500…衝撃緩衝部材 1601,1701…蓋 1602,1702…筐体 1603,1703…シャーシ 1604,1704…衝撃緩衝部材 1605,1705…肉薄部 1606,1607,1706,1707…衝撃緩衝部
材 1708…空洞部 1801…ディスクドライブ装置本体 1802…ディスクカートリッジ 1901…ディスク 1902…センターコア 1903…上シェル 1904…下シェル 1905…衝撃緩衝部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 世古 悟 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 森 則幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスクを回転駆動し、ディスク表面に浮
    上させたヘッドによりデータ記録またはデータ再生を実
    行するディスクドライブ装置において、 前記ヘッドは前記ディスクに対して揺動可能に支持され
    たアクチュエータを構成する弾性支持部材先端のヘッド
    スライダに装着され、 前記ヘッドスライダのデイスク対向面と反対面側におい
    て前記アクチュエータまたは前記ヘッドスライダに対向
    するように形成された凸状体からなる衝撃緩衝部材を有
    し、 前記衝撃緩衝部材は、少なくともその一部が高分子材料
    によって構成されていることを特徴とするディスクドラ
    イブ装置。
  2. 【請求項2】前記衝撃緩衝部材を構成する高分子材料に
    は、ゴム、ポリアセタール、ポリカーボネート、アクリ
    ル、ポリエチレン、ナイロン、セルロイドのいずれかが
    含まれることを特徴とする請求項1に記載のディスクド
    ライブ装置。
  3. 【請求項3】前記衝撃緩衝部材を構成する高分子材料に
    は、ヤング率が3×105kgf/cm2以下の高分子材
    料を含むことを特徴とする請求項1に記載のディスクド
    ライブ装置。
  4. 【請求項4】前記衝撃緩衝部材は該衝撃緩衝部材を構成
    する高分子材料の表面に金属膜またはアウトガスの発生
    する恐れのない高分子材料からなる薄膜が形成された構
    成を有することを特徴とする請求項1に記載のディスク
    ドライブ装置。
  5. 【請求項5】前記衝撃緩衝部材は、少なくともその一部
    が多孔質構成を有することを特徴とする請求項1に記載
    のディスクドライブ装置。
  6. 【請求項6】前記衝撃緩衝部材は、多層構成を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装
    置。
  7. 【請求項7】前記衝撃緩衝部材は少なくとも一部がゲル
    状物質によって構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のディスクドライブ装置。
  8. 【請求項8】前記衝撃緩衝部材は硬質材料から形成され
    る受け板部と弾性を有する材料からなる衝撃緩衝部が接
    合された多層構成を有することを特徴とする請求項1に
    記載のディスクドライブ装置。
  9. 【請求項9】前記衝撃緩衝部材は薄板部と支持部とから
    構成され、前記支持部の端部を固定し、前記アクチュエ
    ータの振動時に前記薄板部に生じるたわみにより衝撃を
    緩衝する構成を有することを特徴とする請求項1に記載
    のディスクドライブ装置。
  10. 【請求項10】前記薄板部は、厚さ100μm以下の部
    材によって構成されていることを特徴とする請求項9に
    記載のディスクドライブ装置。
  11. 【請求項11】前記衝撃緩衝部材は、少なくとも一部に
    粘着性部材を有し、前記アクチュエータの振動時に前記
    アクチュエータ構成要素の一部が前記粘着性部材に接触
    することにより、前記アクチュエータを一時的に前記粘
    着性部材に貼り付けて保持する構成を有することを特徴
    とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  12. 【請求項12】前記粘着性部材は、前記アクチュエータ
    の振動時における前記粘着性部材に対する該アクチュエ
    ータの貼り付け保持時間が3ms以上となる粘着力を有
    することを特徴とする請求項11に記載のディスクドラ
    イブ装置。
  13. 【請求項13】前記衝撃緩衝部材は吸着部を有し、前記
    アクチュエータの振動時に前記アクチュエータ構成要素
    の一部が前記吸着部に接触することにより、前記アクチ
    ュエータを一時的に前記吸着部に貼り付けて保持する構
    成を有することを特徴とする請求項1に記載のディスク
    ドライブ装置。
  14. 【請求項14】前記吸着部は周囲に空気孔を有するお椀
    形状の吸着パッドによって構成され、前記アクチュエー
    タ構成要素の一部が前記吸着部に接触することにより前
    記吸着パッドが、前記空気孔から、お椀内部の空気を排
    出して変形することにより、前記アクチュエータを一時
    的に前記吸着部に貼り付け保持する構成であることを特
    徴とする請求項13に記載のディスクドライブ装置。
  15. 【請求項15】前記衝撃緩衝部材は少なくともその一部
    が磁石によって構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載のディスクドライブ装置。
  16. 【請求項16】前記衝撃緩衝部材は、前記アクチュエー
    タの振動時の前記アクチュエータ接触領域に高分子材料
    から成る弾性部材層を有し、該弾性部材層に隣接して前
    記磁石によって構成された磁石部材を有することを特徴
    とする請求項15に記載のディスクドライブ装置。
  17. 【請求項17】前記アクチュエータを構成する弾性支持
    部材は、前記衝撃緩衝部材と対面する面に粘着層を有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ
    装置。
  18. 【請求項18】前記衝撃緩衝部材の固定位置は、前記ア
    クチュエータの振動時において前記アクチュエータの少
    なくとも一部が前記衝撃緩衝部材の一部に接触する領域
    であることを特徴とする請求項1に記載のディスクドラ
    イブ装置。
  19. 【請求項19】前記ディスクドライブ装置はPCカード
    型形状を有することを特徴とする請求項1に記載のディ
    スクドライブ装置。
  20. 【請求項20】前記ディスクドライブ装置は、デイスク
    を収納したディスクカートリッジを着脱可能な構成を有
    し、前記衝撃緩衝部材は、前記ディスクカートリッジ内
    面に形成された構成を有することを特徴とする請求項1
    9記載のディスクドライブ装置。
  21. 【請求項21】ディスクを回転駆動し、ディスク表面に
    浮上させたヘッドによりデータ記録またはデータ再生を
    実行する磁気ディスクドライブ装置において、 前記ヘッドは前記ディスクに対して揺動可能に支持され
    たアクチュエータを構成する弾性支持部材先端のヘッド
    スライダに装着され、 前記ヘッドスライダのデイスク対向面と反対面側におい
    て前記アクチュエータまたは前記ヘッドスライダに対向
    するように形成された凸状体からなる衝撃緩衝部材を有
    し、 前記衝撃緩衝部材は、硬質部材によって形成された薄板
    部と支持部とから構成され、前記支持部の端部が固定さ
    れ、前記アクチュエータの振動時に前記薄板部に生じる
    たわみにより衝撃を緩衝する構成を有することを特徴と
    するディスクドライブ装置。
  22. 【請求項22】前記薄板部は、厚さ100μm以下の部
    材によって構成されていることを特徴とする請求項21
    に記載のディスクドライブ装置。
  23. 【請求項23】前記衝撃緩衝部材は粘着性部材を有し、
    前記アクチュエータの振動時に前記アクチュエータ構成
    要素の一部が前記粘着性部材に接触することにより、前
    記アクチュエータを一時的に前記粘着性部材に貼り付け
    保持する構成を有することを特徴とする請求項21に記
    載のディスクドライブ装置。
  24. 【請求項24】前記粘着性部材の粘着力は、前記アクチ
    ュエータの振動時における前記粘着性部材に対する該ア
    クチュエータの貼り付け保持時間が3ms以上となる粘
    着力を有することを特徴とする請求項23に記載のディ
    スクドライブ装置。
  25. 【請求項25】ディスクを回転駆動し、ディスク表面に
    浮上させたヘッドによりデータ記録またはデータ再生を
    実行するディスクドライブ装置において、 前記ディスクドライブ装置は該ディスクドライブ装置の
    構成部品を収納する筐体と、筐体上面をカバーする蓋部
    と、筐体下面に配置されるシャーシとから構成され、 前記筐体と前記蓋部との間、および前記筐体と前記シャ
    ーシとの間には高分子材料によって形成された衝撃緩衝
    部材が介挿された構成を有することを特徴とするディス
    クドライブ装置。
  26. 【請求項26】前記衝撃緩衝部材を構成する高分子材料
    には、ゴム、ポリアセタール、ポリカーボネート、アク
    リル、ポリエチレン、ナイロン、セルロイドのいずれか
    が含まれることを特徴とする請求項25に記載のディス
    クドライブ装置。
  27. 【請求項27】前記衝撃緩衝部材は少なくとも一部がゲ
    ル状物質によって構成されていることを特徴とする請求
    項25に記載のディスクドライブ装置。
  28. 【請求項28】前記シャーシは、その中央部に空洞が形
    成された構成を有することを特徴とする請求項25に記
    載のディスクドライブ装置。
  29. 【請求項29】前記ディスクドライブ装置はPCカード
    型形状を有することを特徴とする請求項25に記載のデ
    ィスクドライブ装置。
  30. 【請求項30】前記ディスクドライブ装置は、デイスク
    を収納したディスクカートリッジを着脱可能な構成をす
    ることを特徴とする請求項29記載のディスクドライブ
    装置。
  31. 【請求項31】前記ディスクドライブ装置は、前記ディ
    スクカートリッジ内面に形成された構成を有することを
    特徴とする請求項30記載のディスクドライブ装置。
JP20856199A 1999-07-23 1999-07-23 ディスクドライブ装置 Pending JP2001035131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20856199A JP2001035131A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 ディスクドライブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20856199A JP2001035131A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 ディスクドライブ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001035131A true JP2001035131A (ja) 2001-02-09

Family

ID=16558232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20856199A Pending JP2001035131A (ja) 1999-07-23 1999-07-23 ディスクドライブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001035131A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100493023B1 (ko) * 2002-05-03 2005-06-07 삼성전자주식회사 디스크 및 자기헤드 프로텍터를 구비한 하드 디스크드라이브
US6917491B2 (en) 2002-05-03 2005-07-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Hard disk drive having disk protector and magnetic head protector
US7142396B2 (en) * 2002-06-05 2006-11-28 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. System and method for damage prevention by improving the shock resistance of a hard disk actuator arm
JP2009511815A (ja) * 2005-10-12 2009-03-19 エドワーズ リミテッド 真空排気装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100493023B1 (ko) * 2002-05-03 2005-06-07 삼성전자주식회사 디스크 및 자기헤드 프로텍터를 구비한 하드 디스크드라이브
US6917491B2 (en) 2002-05-03 2005-07-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Hard disk drive having disk protector and magnetic head protector
US7142396B2 (en) * 2002-06-05 2006-11-28 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. System and method for damage prevention by improving the shock resistance of a hard disk actuator arm
US7522383B2 (en) 2002-06-05 2009-04-21 Sae Magnetics (H.K.) Ltd. System and method for damage prevention by improving the shock resistance of a hard disk actuator arm
JP2009511815A (ja) * 2005-10-12 2009-03-19 エドワーズ リミテッド 真空排気装置
US9127682B2 (en) 2005-10-12 2015-09-08 Edwards Limited Vacuum pumping arrangement

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6226143B1 (en) Disk drive having support posts aligned with storage disk and actuator mounting points to reduce mechanical off-tracking
US7715149B1 (en) Disk drive including an actuator latch with a catch portion and a crash stop portion of lesser material stiffness than the catch portion
US8203806B2 (en) Disk drive having a head loading/unloading ramp that includes a torsionally-compliant member
US20070076323A1 (en) Data storage device with load/unload type disk drive
CN1307639C (zh) 磁头支承装置和使用该装置的磁盘驱动装置
US8081442B2 (en) Removable data-storage device
US8102627B2 (en) Slider suspension assembly having limiter tab passing through load beam hole both within slider silhouette
KR20100028908A (ko) 플렉셔, 상기 플렉셔를 구비한 헤드 서스펜션 조립체, 및 상기 헤드 서스펜션 조립체를 구비한 하드디스크 드라이브
US7355817B2 (en) Head suspension assembly with femto-slider and disk device provided with the same
JP2001035131A (ja) ディスクドライブ装置
WO2004040571A1 (ja) ヘッドスライダ用サスペンションおよびヘッドサスペンションアセンブリ
KR100604897B1 (ko) 하드 디스크 드라이브 조립체, 하드 디스크 드라이브의장착 구조 및 이를 채용한 휴대폰
WO1994022135A1 (en) Ultra-small form factor disk drive apparatus
JP2005085319A (ja) サスペンション・アセンブリ及び磁気ディスク装置
JP2001067856A (ja) ディスクドライブ装置
JP3472394B2 (ja) ディスク装置
US20050057848A1 (en) Magnetic disk space
JP2007280517A (ja) ディスク・ドライブ装置およびランプ
JP2001118345A (ja) ディスクドライブ装置
JP2006004513A (ja) ディスク装置及びアーム・コイルサポート・アセンブリ
US20050135001A1 (en) Magnetic recording device
JPH0745016A (ja) 情報記録再生装置
US9036301B2 (en) Slider including laser protection layer, head gimbal assembly, and disk drive unit with the same
JPS6316815B2 (ja)
JP2002109869A (ja) 精密機器の衝撃緩和方法と精密機器装置